JP2006187852A - 工作機械 - Google Patents

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福 龍 張
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Abstract

【課題】加工時に待機期間が従来より遥かに短い、この種の工作機械を提供すること。
【解決手段】台座10上に工具台20とテーブル保持台40とを、互いに相対運動し、工具台20に把持される工具によりテーブル保持台40上のテーブル43に保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械において、前記テーブル保持台40はある標準面上の互いに垂直するX軸及びZ軸のいずれにも移動しないままただ該標準面上に該標準面と垂直するY軸を中心として制御的に自転することができるように構成されており、該テーブル保持台40の前記Y軸を中心とした周りに、それぞれの工作面が外に向かうようになる上、該テーブル保持台40の外面の一部とされた複数のテーブル43が周方向に間隔を開けるように設置されており、かつ、該テーブル保持台40と該テーブル43とを駆動する機構は全部前記テーブル保持台40の内部に構成されていること。
【選択図】図２

Description

本発明は、工作機械に関し、特に台座上に工具台とテーブル保持台とを、互いに相対運動し、工具台に把持される工具によりテーブル保持台上のテーブルに保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械に関する。
従来の、台座上に工具台とテーブル保持台とを、互いに相対運動し、工具台に把持される工具によりテーブル保持台上のテーブルに保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械は、図１のような典型例が上げられる。この例の工作機械のテーブル保持台５は、前後方向に移動することができるようにその台座１上に設置されている。この例の工作機械の工具台２は、前記テーブル保持台５の前方に左右移動することができるように設置されており、その後方、即ち前記テーブル保持台５の方へ向かう一面に工具（図示せず）をもって上下動することができるヘッド体３が設置されている。その外に、この例においては、前記台座１上の前記テーブル保持台５の後方に、また、その前後両縁にそれぞれスリット４０１，４０１がついており、かつそこに前後方向へのほぼ１８０度の間の自転的な回動をする上、上下動することができるテーブル交換台４が設置されている。この工作機械における前記テーブル保持台５は、工具台２からの加工を受ける位置から後動し、上動した後の前記テーブル交換台４の下に入ってから、工作物（図示せず）を載置し、かつ該テーブル交換台４の前縁に載せてあるたテーブル６を受持ってから前記工具台２の手前に戻り、そこに工具によって加工されることができる。しかしながら、加工前後の前記テーブル６の前記テーブル交換台４から前記テーブル保持台５への交換移送または前記テーブル保持台５から前記テーブル交換台４への交換移送は、前者である場合、上動したテーブル交換台４はその下に入ったテーブル保持台５に対し段々降下しながらテーブル保持台５の上部をその前縁のスリット４０１を通過させ、その上面に載せてあるテーブル６を前記テーブル保持台５の上面に置く動作、後者である場合、下動したテーブル交換台４はそれに後動するテーブル保持台５をその前縁のスリット４０１内に迎えてから上へ上動し、テーブル保持台５上に載せてあるテーブル６を持ち上げてから１８０度回動する動作によって行われる。図示のように、テーブル６のこの交換移送時及び工作加工時の固定を図るために、前記テーブル６の下面中心に突柱６１が形成してあり、前記テーブル保持台５の上面に突柱６１と嵌合する凹孔（図示せず）が形成してあり、この交換移送時に、屑や塵などの異物が該凹孔内に落ちて溜り、テーブル６の設置姿勢に悪影響を与える欠点がある。
また、前記テーブル保持台５を前後動させる機構、例えば、ねじ棒１０３及び誘導レール１０４も前記のような異物に晒され、異物のそれらの摺動またはねじ運動部分に入る可能性が大であるので、その作動精度にも使用寿命にも悪影響を与える虞れがある。
そして、前記テーブル保持台５は、頻繁に前後往復し、かつ往復毎に一回ずつ加工されるので、待機期間が長く、生産効率がよくないという欠点もある。
上記に鑑みて、本発明は、加工時に待機期間が従来より遥かに短い、この種の工作機械を提供しようとすることをその第１の目的とする。
本発明は、加工時に生じた屑や塵などその駆動または連動機構に入りにくい、この種の工作機械を提供しようとすることをその第２の目的とする。
発明者は、研究に研究を重ねた結果、従来の前後動するテーブル保持台と自転的に回動するテーブル交換台とを合併すれば、テーブル保持台のテーブル交換台と工具台との間の頻繁的な往復、及び、テーブル保持台とテーブル交換台との間のテーブル交換または工作物交換がなくなるので、前記第１の目的を達成することができることを発見し、また、従来の水平式テーブルを垂直式テーブルに変えれば、その駆動または連動機構を下でなく、その傍ないしテーブル保持台に内蔵することができるので、前記第２の目的を達成することができることを発見した。
前記第１の発見に基づき、本発明は、まず、台座上に工具台とテーブル保持台とを、互いに相対運動し、工具台に把持される工具によりテーブル保持台上のテーブルに保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械において、前記テーブル保持台はある標準面上の互いに垂直するX軸及びZ軸のいずれにも移動しないままただ該標準面上に該標準面と垂直するY軸を中心として制御的に自転することができるように構成されており、 該テーブル保持台の前記Y軸を中心とした周りに、それぞれの工作面が外に向かうようになる上、該テーブル保持台の外面の一部とされた複数のテーブルが周方向に間隔を開けるように設置されており、 かつ、該テーブル保持台と該テーブルとを駆動する機構は全部前記テーブル保持台の内部に構成されていることを特徴とする工作機械をその第１の発明として提供する。
また、前記第２の発見に基づき、本発明は、更に、前記第１の発明の前記X-Z標準面を水平面とし、前記Y軸を鉛直線としたもの、即ち、台座上に工具台とテーブル保持台とを、互いに相対運動し、工具台に把持される工具によりテーブル保持台上のテーブルに保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械において、前記テーブル保持台は前後左右動しないまま水平面上に制御的に自転することができるように構成されており、該テーブル保持台の周りに、それぞれの工作面が外に向かう鉛直面になる上、該テーブル保持台の外面の一部とされた複数のテーブルが周方向に間隔を開けるように設置されており、かつ、該テーブル保持台と該テーブルとを駆動する機構は全部前記テーブル保持台の内部に構成されていることを特徴とする工作機械をその第２の発明として提供する。
上記構成による第１の発明は、そのテーブル保持台は、従来の前後動するテーブル保持台と自転的に回動するテーブル交換台との機能を同時に有するので、テーブル保持台のテーブル交換台と工具台との間の頻繁的な往復、及び、テーブル保持台とテーブル交換台との間のテーブル交換または工作物交換がなくなり、動作が簡素化されるのみならず、機械全体の構成及びコストも縮減されることができる。
また、上記構成による第２の発明は、その駆動または連動機構が下でなく、その傍ないしテーブル保持台に内蔵されているので、加工時に生じた屑や塵などは、従来のように、上から落ちてその駆動または連動機構に入ることが有効に避けられる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を説明する。図２に示すように、本実施形態の工作機械は台座１０と、工具台２０と、テーブル保持台４０とを備えている。
工具台２０とテーブル保持台４０とは、台座１０に、互いに相対運動し、工具台２０に把持される工具によりテーブル保持台４０上のテーブル４３に保持される工作物を加工することができるように設けられている。
次に、台座１０と、工具台２０と、テーブル保持台４０との詳細について説明する。
テーブル保持台４０はある標準面上の互いに垂直するX軸及びZ軸のいずれにも移動しないままただ該標準面上に該標準面と垂直するY軸を中心として制御的に自転することができるように構成されている。本実施形態においては、前記X-Z標準面が水平面とされ、前記Y軸が鉛直線とされた。言い換えれば、テーブル保持台４０は、前後左右動しないまま水平面上に制御的に自転することができるように構成されている。
そして、該テーブル保持台４０の周りに、それぞれの工作面が外に向かう鉛直面になる上、該テーブル保持台４０の外面の一部とされた複数のテーブル４３が周方向に間隔を開ける上、前記テーブル保持台４０に制御的に上下動することができるように設置されている。図４に示すように、本実施形態において、テーブル保持台４０の自転は、前後両方（即ち図中におけるZ軸の方向）へのほぼ１８０度の間の回動であり、テーブル４３は二つあり、それぞれテーブル保持台４０の前記前後両方に取り付けられている。
また、テーブル保持台４０と該テーブル４３とを駆動する機構は、それぞれテーブル保持台４０の前後両テーブル４３の間にＹ軸に沿って設けられているねじ棒４２と、それぞれテーブル保持台４０の前後両面の両側辺４１１に間隔をあけてねじ棒４２と平行するように延伸している一対の誘導レール４１２とからなっている。即ち、該テーブル保持台４０と該テーブル４３とを駆動する機構は全部テーブル保持台４０の内部に構成されている。
工具台２０は、テーブル保持台４０の前記前方に設置されており、かつ、制御的に左右移動することができるように台座１０上に取り付けられたスライド体２１と、制御的に前後移動することができるようにスライド体２１上に取り付けられたヘッド体３０とを備えている。スライド体２１を左右移動させる機構は、台座１０の上面にＸ軸方向に沿って延伸してなっているねじ棒１１と、ねじ棒１１の両側に該ねじ棒１１と平行するように設けられている誘導レール１２とからなっている。ヘッド体３０を前後移動させる機構はスライド体２１にＺ軸方向に沿って延伸してなっているねじ棒２２から構成されている。
加工する前に、加工する工作物（図示せず）を載置したテーブル４３を工具台２０の手前（テーブル保持台４０の前方）に回動させ、次に加工する工作物をテーブル保持台４０の後方にあるテーブル４３に載置しておき、加工した後、テーブル保持台４０を後方へ１８０度回転させ、加工した工作物を載置したテーブル４３をテーブル保持台４０の後方へ移送させ、次に加工する工作物を載置したテーブルを工具台２０の手前に移送する。このように、テーブル４３の移送交換は、テーブル保持台４０を前後１８０度回転すれば済む。
上述したように、本発明の工作機械では、そのテーブル保持台は、従来の前後動するテーブル保持台と自転的に回動するテーブル交換台との機能を同時に有するので、テーブル保持台のテーブル交換台と工具台との間の頻繁的な往復、及び、テーブル保持台とテーブル交換台との間のテーブル交換または工作物交換がなくなり、動作が簡素化されるのみならず、機械全体の構成及びコストも縮減されることができる。
また、その駆動または連動機構が下でなく、その傍ないしテーブル保持台に内蔵されているので、加工時に生じた屑や塵などは、従来のように、上から落ちてその駆動または連動機構に入ることが有効に避けられる。
従来の工作機械を示す斜視図 本発明の実施形態の工作機械を示す斜視図 本発明の実施形態の工作機械を示す上面図 本発明の実施形態の工作機械を示す部分断面図
符号の説明
１０ 台座
１１ ねじ棒
１２ 誘導レール
２０ 工具台
２１ スライド体
２２ ねじ棒
３０ ヘッド体
４０ テーブル保持台
４１１ 側辺
４１２ 誘導レール
４２ ねじ棒
４３ テーブル

Claims (5)

  1. 台座上に工具台とテーブル保持台とを、互いに相対運動し、工具台に把持される工具によりテーブル保持台上のテーブルに保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械において、
    前記テーブル保持台はある標準面上の互いに垂直するX軸及びZ軸のいずれにも移動しないままただ該標準面上に該標準面と垂直するY軸を中心として制御的に自転することができるように構成されており、
    該テーブル保持台の前記Y軸を中心とした周りに、それぞれの工作面が外に向かうようになる上、該テーブル保持台の外面の一部とされた複数のテーブルが周方向に間隔を開けるように設置されており、
    かつ、該テーブル保持台と該テーブルとを駆動する機構は全部前記テーブル保持台の内部に構成されていることを特徴とする工作機械。
  2. 台座上に工具台とテーブル保持台とを、互いに相対運動し、工具台に把持される工具によりテーブル保持台上のテーブルに保持される工作物を加工することができるように設けてなった工作機械において、
    前記テーブル保持台は前後左右動しないまま水平面上に制御的に自転することができるように構成されており、
    該テーブル保持台の周りに、それぞれの工作面が外に向かう鉛直面になる上、該テーブル保持台の外面の一部とされた複数のテーブルが周方向に間隔を開けるように設置されており、
    かつ、該テーブル保持台と該テーブルとを駆動する機構は全部前記テーブル保持台の内部に構成されていることを特徴とする工作機械。
  3. 前記テーブルは、前記テーブル保持台に制御的に上下動することができるように設置されていることを特徴とする請求項２に記載の工作機械。
  4. 前記テーブル保持台の自転は、前後両方へのほぼ１８０度の間の回動であり、前記テーブルは二つあり、それぞれ前記テーブル保持台の前記前後両方に取り付けられていることを特徴とする請求項３に記載の工作機械。
  5. 前記工具台は、前記テーブル保持台の前記前後両方の一方に設置されており、かつ、制御的に左右移動することができるように前記台座上に取り付けられたスライド体と、制御的に前後移動することができるように前記スライド体上に取り付けられたヘッド体を備えていることを特徴とする請求項４に記載の工作機械。
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