JP2006186445A - フリップフロップ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電流の増大を抑制しながら、回路規模の増大を抑制することが可能なフリップフロップ回路を提供する。
【解決手段】このフリップフロップ回路は、インバータ回路6およびインバータ回路7と、インバータ回路6の出力ノードの電位と、インバータ回路7の出力ノードの電位とをイコライズするnチャネルトランジスタ4とを含むディレイラッチ回路2aを備えている。そして、ディレイラッチ回路2aには、インバータ回路6の出力ノードの電位とインバータ回路7の出力ノードの電位とを固定状態にする際に供給する電位と、インバータ回路6の出力ノードとインバータ回路7の出力ノードとをフローティング状態にする際に供給する電位とに切替可能な電源電圧VSPMおよびVSNMをそれぞれ供給する電源線が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フリップフロップ回路に関し、特に、ラッチ回路を含むフリップフロップ回路に関する。
従来、種々のラッチ回路を含むフリップフロップ回路が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図11には、上記特許文献1に開示されたフリップフロップ回路と同様の構成を有する従来の一例によるフリップフロップ回路101が示されている。この従来の一例によるフリップフロップ回路101は、図11に示すように、2つのディレイラッチ回路102aおよび102bと、1つのインバータ回路103とによって構成されている。また、1段目のディレイラッチ回路102aは、ラッチ回路104と、トランスファゲートトランジスタ105とによって構成されている。ラッチ回路104は、2つのインバータ回路106および107と、トランスファゲートトランジスタ108とによって構成されている。
また、インバータ回路106の出力端子は、インバータ回路107の入力端子に接続されているとともに、インバータ回路107の出力端子は、インバータ回路106の入力端子に接続されている。なお、インバータ回路106の出力端子と、インバータ回路107の入力端子とは、pチャネルトランジスタ108aおよびnチャネルトランジスタ108bからなるトランスファゲートトランジスタ108を介して接続されている。このトランスファゲートトランジスタ108のnチャネルトランジスタ108bのゲートには、クロック信号CLKが入力されるとともに、pチャネルトランジスタ108aのゲートには、インバータ回路103によりクロック信号CLKが反転された反転クロック信号/CLKが入力される。また、インバータ回路107の入力端子と、トランスファゲートトランジスタ108との間のノードN101には、pチャネルトランジスタ105aおよびnチャネルトランジスタ105bからなるトランスファゲートトランジスタ105のソース/ドレイン領域の一方が接続されている。また、トランスファゲートトランジスタ105のソース/ドレイン領域の他方には、ノードDから所定の電位が入力されるように構成されている。また、トランスファゲートトランジスタ105のpチャネルトランジスタ105aのゲートには、クロック信号CLKが入力されるとともに、nチャネルトランジスタ105bのゲートには、インバータ回路103によりクロック信号CLKが反転された反転クロック信号/CLKが入力される。
また、2段目のディレイラッチ回路102bは、上記の1段目のディレイラッチ回路102aと同様の構成を有している。ただし、2段目のディレイラッチ回路102bのトランスファゲートトランジスタ105のソース/ドレイン領域の一方は、1段目のディレイラッチ回路102aのインバータ回路106の入力端子とインバータ回路107の出力端子との間のノードN102に接続されている。これにより、1段目のディレイラッチ回路102aのノードN102から出力された電位が2段目のディレイラッチ回路102bのトランスファゲートトランジスタ105を介してノードN103に入力されるように構成されている。
次に、図11に示した従来の一例によるフリップフロップ回路101において、ノードDから入力されるVddの電位を1段目のディレイラッチ回路102aのノードN101に取り込む際の動作について説明する。なお、ノードDからVddの電位を取り込む前の状態では、ノードN101の電位は、インバータ回路106の出力電位によりVssに保持されているものとする。この場合の動作では、まず、クロック信号CLKをVssの電位に立ち下げる。これにより、クロック信号CLKおよび反転クロック信号/CLKがそれぞれゲートに入力されるトランスファゲートトランジスタ105のpチャネルトランジスタ105aおよびnチャネルトランジスタ105bは、共に、オン状態になる。これにより、ノードDの電位Vddがトランスファゲートトランジスタ105を介してノードN101に入力される。なお、この際、クロック信号CLKおよび反転クロック信号/CLKがそれぞれゲートに入力されるトランスファゲートトランジスタ108のnチャネルトランジスタ108bおよびpチャネルトランジスタ108aは、共に、オフ状態になる。これにより、ノードN101にインバータ回路106の出力電位(Vss)が伝わらなくなるので、ノードN101の電位はVssに固定されなくなる。このため、ノードDからノードN101に電位Vddが入力される際に、ノードDの電位VddとノードN101の電位(インバータ回路106の出力電位)との衝突が抑制される。これにより、ノードDのVddの電位と、ノードN101の電位との衝突に起因する消費電流の増大が抑制される。
特開平8−279298号公報
図11に示した従来の一例によるフリップフロップ回路101では、ノードDの電位とインバータ回路106の出力電位(ノードN101の電位)との衝突に起因する消費電流の増大を抑制するため、ノードDの電位をノードN101に取り込む際に、インバータ回路106の出力電位がノードN101に伝わるのを抑制するpチャネルトランジスタ108aおよびnチャネルトランジスタ108bからなるトランスファゲートトランジスタ108を設けている。これにより、従来の一例によるフリップフロップ回路101では、トランスファゲートトランジスタ108の分、回路規模が増大するという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、消費電流の増大を抑制しながら、回路規模の増大を抑制することが可能なフリップフロップ回路を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるフリップフロップ回路は、第1インバータ回路および第2インバータ回路と、第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする第1イコライザ回路とを含む第1ラッチ回路を備えている。そして、第1ラッチ回路には、第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とを固定状態にする際に供給する第1電位と、第1インバータ回路の出力ノードと第2インバータ回路の出力ノードとをフローティング状態にする際に供給する第2電位とに供給電位を切替可能な第1電源線が接続されている。
この一の局面によるフリップフロップ回路では、上記のように、第1ラッチ回路に、第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とを固定状態にする第1電位と、第1インバータ回路の出力ノードと第2インバータ回路の出力ノードとをフローティング状態にする第2電位とに切替可能な第1電源線を接続することによって、第1ラッチ回路の第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位を入力する場合に、第1ラッチ回路に第2電位(たとえば、Vss)を供給すれば、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、第1ラッチ回路を構成するトランジスタがすべてオフ状態になり、第1ラッチ回路が不活性な状態になるので、第1ラッチ回路を構成する第1インバータ回路および第2インバータ回路の出力ノードを共にフローティング状態にすることができる。これにより、上記の所定の電位と、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位とが衝突するのを抑制することができる。このため、第1ラッチ回路へ入力する所定の電位と、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位とが衝突することに起因する消費電流の増大を抑制することができるので、フリップフロップ回路における消費電流の増大を抑制することができる。また、上記のように構成することによって、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位を入力する場合に、第1ラッチ回路に第2電位を供給すれば、第1ラッチ回路を構成する第1インバータ回路および第2インバータ回路の出力ノードを共にフローティング状態にすることができるので、所定の入力電位と、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位とが衝突するのを抑制することができる。これにより、上記の所定の入力電位が入力されるノードに第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力電位が伝わるのを抑制するためのトランジスタを設ける必要がない。このため、フリップフロップ回路において、消費電流の増大を抑制しながら、回路規模の増大を抑制することができる。
また、第1インバータ回路の出力ノードの電位と、第2インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする第1イコライザ回路を設けることによって、たとえば、第1イコライザ回路により第1インバータ回路の出力ノードの電位と、第2インバータ回路の出力ノードの電位とをVddとVssの中間電位の1/2Vddにイコライズすれば、その後、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードにVddまたはVssの電位が入力された場合に、その入力電位と、第1インバータ回路および第2インバータ回路の他方の出力ノードの電位とが同じ電位になるのを抑制することができる。これにより、第1ラッチ回路において、VddまたはVssの電位が入力された第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位が、他方の出力ノードの電位よりも高いか低いかを判別する場合にも、その判別が困難になるという不都合が生じるのを抑制することができる。
上記一の局面によるフリップフロップ回路において、好ましくは、第1電源線は、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位が入力される際、第2電位に保持される。このように構成すれば、容易に、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位が入力される際、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、第1ラッチ回路を構成するトランジスタがすべてオフ状態になり、第1ラッチ回路が不活性な状態になるので、第1ラッチ回路の所定の電位が入力されるインバータ回路の出力ノードをフローティング状態にすることができる。これにより、容易に、所定の入力電位と、その電位が入力される第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位とが衝突するのを抑制することができる。
上記一の局面によるフリップフロップ回路において、好ましくは、第1イコライザ回路は、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位が入力されるのに先立って、第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする。このように構成すれば、たとえば、第1インバータ回路の出力ノードに所定の電位が入力されるのに先立って、第1イコライザ回路により第1インバータ回路の出力ノードの電位と、第2インバータ回路の出力ノードの電位とを1/2Vddにイコライズすれば、容易に、第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードにVddまたはVssのどちらの電位を入力した場合にも、その入力電位と、第1インバータ回路および第2インバータ回路の他方の出力ノードの電位とが同じ電位になるのを抑制することができる。
上記一の局面によるフリップフロップ回路において、好ましくは、第1ラッチ回路の第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに接続される出力ノードを有する第3インバータ回路と、第4インバータ回路と、第3インバータ回路の出力ノードの電位と第4インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする第2イコライザ回路とを含む第2ラッチ回路をさらに備え、第2ラッチ回路には、第3インバータ回路の出力ノードの電位と第4インバータ回路の出力ノードの電位とを固定状態にする際に供給する第1電位と、第3インバータ回路の出力ノードと第4インバータ回路の出力ノードとをフローティング状態にする際に供給する第2電位とに供給電位を切替可能な第2電源線が接続されている。このように構成すれば、第1ラッチ回路に第1電位(たとえば、Vdd)を供給するとともに、第2ラッチ回路に第2電位(たとえば、Vss)を供給する場合、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、第1ラッチ回路を構成するトランジスタの一部がオン状態になり、第1ラッチ回路が活性な状態になるとともに、第2ラッチ回路を構成するトランジスタが全てオフ状態になり、第2ラッチ回路が不活性な状態になる。これにより、第1ラッチ回路を構成する第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とが固定状態になるとともに、第2ラッチ回路を構成する第3インバータ回路の出力ノードの電位と第4インバータ回路の出力ノードの電位とがフローティング状態になる。そして、この後、第2イコライザ回路により第2ラッチ回路の第3インバータ回路の出力ノードの電位と第4インバータ回路の出力ノードの電位とを1/2Vddにイコライズすれば、第2ラッチ回路において、第3インバータ回路の出力ノードと第4インバータ回路の出力ノードとを共に1/2Vddの電位でフローティング状態にすることができる。これにより、固定された第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位を、フローティング状態の第3インバータ回路の出力ノードに入力すれば、容易に、電位が衝突することなく、第1ラッチ回路の第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードの電位を第2ラッチ回路に転送することができる。そして、この後、第2ラッチ回路に供給する電位を第1電位に切り替えれば、第1ラッチ回路から転送された電位を第4インバータ回路の出力ノードの1/2Vddの電位よりも高いか低いかを判別して固定することができる。
また、第2ラッチ回路に第1電位(たとえば、Vdd)を供給するとともに、第1ラッチ回路に第2電位(たとえば、Vss)を供給すれば、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、第2ラッチ回路を構成するトランジスタの一部がオン状態になり、第2ラッチ回路が活性な状態になるとともに、第1ラッチ回路を構成するトランジスタがすべてオフ状態になり、第1ラッチ回路が不活性な状態になる。これにより、第2ラッチ回路を構成する第3インバータ回路の出力ノードの電位と第4インバータ回路の出力ノードの電位とが固定状態になるとともに、第1ラッチ回路を構成する第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とがフローティング状態になる。そして、この後、第1イコライザ回路により第1ラッチ回路の第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とを1/2Vddにイコライズすれば、第1ラッチ回路において、第1インバータ回路の出力ノードと第2インバータ回路の出力ノードとを共に1/2Vddの電位でフローティング状態にすることができる。これにより、固定された第3インバータ回路の出力ノードの電位を、フローティング状態の第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに入力すれば、容易に、電位が衝突することなく、第2ラッチ回路の第3インバータ回路の出力ノードの電位を第1ラッチ回路に転送することができる。そして、この後、第1ラッチ回路に供給する電位を第1電位に切り替えれば、第2ラッチ回路から転送された電位を、その電位が入力された第1インバータ回路または第2インバータ回路の出力ノードの他方の出力ノードの1/2Vddの電位よりも高いか低いかを判別して固定することができる。上記のようにフリップフロップ回路を構成することによって、第1ラッチ回路から第2ラッチ回路への転送方向と、第2ラッチ回路から第1ラッチ回路への転送方向との双方向に電位を転送することができるので、上記の構成のフリップフロップ回路を直列に複数接続すれば、双方向にタイミングをシフトさせながら電位を順次転送することが可能な双方向シフトレジスタ回路を形成することができる。
上記一の局面によるフリップフロップ回路において、好ましくは、フリップフロップ回路は、複数直列に接続されており、シフトレジスタ回路に適用されている。このように構成すれば、一般に消費電流および回路規模の増大を抑制することが可能なフリップフロップ回路によって、シフトレジスタ回路を構成することができるので、容易に、シフトレジスタ回路の消費電流および回路規模が増大するのを抑制することができる。また、フリップフロップ回路が上記の第1ラッチ回路に加えて第2ラッチ回路も含む構成を有する場合には、フリップフロップ回路のみを複数直列に接続することによって、双方向シフトレジスタ回路を形成することができるので、電位の転送方向を切り替えるための切替回路を別途設けることなく、双方向のシフトレジスタ回路を形成することができる。これにより、回路規模が増大するのを抑制しながら、双方向シフトレジスタ回路を形成することができる。
この場合において、好ましくは、シフトレジスタ回路に適用されたフリップフロップ回路の第1ラッチ回路は、第1インバータ回路の出力ノードの電位と、第2インバータ回路の出力ノードの電位との高低を判別して、その電位差を増幅するセンスアンプとしての機能を有しており、シフトレジスタ回路は、メモリに適用されている。このように構成すれば、メモリのメモリセルに記憶されたデータの読み出し時に、読み出されたデータに対応する電位を第1ラッチ回路の第1インバータ回路および第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに入力するとともに、参照電位を他方の出力ノードに入力すれば、第1ラッチ回路によりメモリセルに記憶されたデータを判別して、そのデータに対応する電位と参照電位との電位差を増幅することができる。これにより、フリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を適用したメモリにおいて、シフトレジスタ回路のフリップフロップ回路の第1ラッチ回路をセンスアンプとしても機能させることができるので、第1ラッチ回路とセンスアンプとを共用することができる。このため、フリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を適用したメモリにおいて、回路規模を縮小することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の構成を示した回路図である。まず、図1を参照して、第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の回路構成について説明する。
この第1実施形態によるシフトレジスタ回路は、図1に示すように、直列に接続された複数段のフリップフロップ回路1によって構成されている。また、複数段のフリップフロップ回路1は、それぞれ、2段のディレイラッチ回路2aおよび2bによって構成されている。なお、このディレイラッチ回路2aおよび2bは、それぞれ、本発明の「第1ラッチ回路」および「第2ラッチ回路」の一例である。1段目のディレイラッチ回路2aは、ノードDから所定の入力信号が入力されるとともに、その所定の入力信号を一定期間ラッチした後、2段目のディレイラッチ回路2bへ所定の入力信号の電位が反転された信号を出力するように構成されている。また、2段目のディレイラッチ回路2bは、1段目のディレイラッチ回路2aからの出力信号が入力されるとともに、その出力信号を一定期間ラッチした後、次段のフリップフロップ回路1にその出力信号の電位が反転された信号を出力するように構成されている。また、1段目のディレイラッチ回路2aは、ラッチ回路3と、nチャネルトランジスタ4と、トランスファゲートトランジスタ5とによって構成されている。なお、nチャネルトランジスタ4は、本発明の「第1イコライザ回路」の一例である。
また、ラッチ回路3は、クロスカップル接続された2つのインバータ回路6および7によって構成されている。なお、このインバータ回路6および7は、それぞれ、本発明の「第1インバータ回路」および「第2インバータ回路」の一例である。また、インバータ回路6は、pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ6bによって構成されているとともに、インバータ回路7は、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ7bによって構成されている。また、インバータ回路6の出力ノードN1には、もう一方のインバータ回路7の入力端子(pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ7bのゲート)が接続されている。また、インバータ回路7の出力ノードN2には、もう一方のインバータ回路6の入力端子(pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ6bのゲート)が接続されている。
ここで、第1実施形態では、1段目のディレイラッチ回路2aのラッチ回路3には、電位Vddと電位Vssとに切り替わる電源電圧VSPMおよびVSNMをそれぞれ供給する2つの電源線が接続されている。電源電圧VSPMは、一方のインバータ回路6のpチャネルトランジスタ6aのソース領域と、もう一方のインバータ回路7のpチャネルトランジスタ7aのソース領域とに入力されている。また、電源電圧VSNMは、一方のインバータ回路6のnチャネルトランジスタ6bのソース領域と、もう一方のインバータ回路7のnチャネルトランジスタ7bのソース領域とに入力されている。そして、ラッチ回路3にVddの電源電圧VSPMと、Vssの電源電圧VSNMとが入力された場合には、ラッチ回路3のpチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7b、または、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bのいずれか一方において、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsがしきい値電圧よりも大きくなることにより、pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7b、または、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bのいずれか一方がオン状態になるように構成されている。この場合には、ラッチ回路3が活性状態になることにより、インバータ回路6の出力ノードN1の電位と、インバータ回路7の出力ノードN2の電位とが固定されるように構成されている。また、ラッチ回路3は、Vssの電源電圧VSPMと、Vddの電源電圧VSNMとが入力された場合には、ラッチ回路3を構成する全てのトランジスタ(pチャネルトランジスタ6aおよび7a、nチャネルトランジスタ6bおよび7b)において、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsがしきい値電圧よりも小さくなることにより、その全てのトランジスタがオフ状態になるように構成されている。この場合には、ラッチ回路3が不活性状態になることにより、インバータ回路6の出力ノードN1と、インバータ回路7の出力ノードN2とがフローティング状態になるように構成されている。
また、nチャネルトランジスタ4のソース/ドレイン領域の一方は、インバータ回路6の出力ノードN1に接続されているとともに、他方は、もう一方のインバータ回路7の出力ノードN2に接続されている。また、nチャネルトランジスタ4のゲートには、制御信号EQMが入力されている。この第1実施形態によるnチャネルトランジスタ4は、制御信号EQMの電位がVddに上昇するのに応じてオンするとともに、このnチャネルトランジスタ4を介して出力ノードN1の電位と出力ノードN2の電位とがイコライズされるように構成されている。
また、トランスファゲートトランジスタ5は、互いのソース/ドレイン領域がそれぞれ接続されたpチャネルトランジスタ5aおよびnチャネルトランジスタ5bによって構成されている。このトランスファゲートトランジスタ5のソース/ドレイン領域の一方は、所定の入力信号が入力されるノードDに接続されているとともに、他方は、ラッチ回路3のインバータ回路6の出力ノードN1に接続されている。また、トランスファゲートトランジスタ5のnチャネルトランジスタ5bおよびpチャネルトランジスタ5aのゲートには、それぞれ、クロック信号CLKMと、クロック信号CLKMの反転信号である反転クロック信号/CLKMとが入力されている。トランスファゲートトランジスタ5は、このクロック信号CLKMおよび反転クロック信号/CLKMに応じて、オン状態とオフ状態とに切り替わるように構成されている。
また、2段目のディレイラッチ回路2bは、ラッチ回路8と、nチャネルトランジスタ9と、トランスファゲートトランジスタ10とによって構成されている。なお、nチャネルトランジスタ9は、本発明の「第2イコライザ回路」の一例である。また、ラッチ回路8は、クロスカップル接続された2つのインバータ回路11および12によって構成されている。なお、このインバータ回路11および12は、それぞれ、本発明の「第3インバータ回路」および「第4インバータ回路」の一例である。また、インバータ回路11は、pチャネルトランジスタ11aおよびnチャネルトランジスタ11bによって構成されているとともに、インバータ回路12は、pチャネルトランジスタ12aおよびnチャネルトランジスタ12bによって構成されている。また、インバータ回路11の出力ノードN3には、もう一方のインバータ回路12の入力端子(pチャネルトランジスタ12aおよびnチャネルトランジスタ12bのゲート)が接続されている。また、インバータ回路12の出力ノードN4には、もう一方のインバータ回路11の入力端子(pチャネルトランジスタ11aおよびnチャネルトランジスタ11bのゲート)が接続されている。
ここで、第1実施形態では、2段目のディレイラッチ回路2bのラッチ回路8には、VddとVssとに電位が切り替わる電源電圧VSPSおよびVSNSをそれぞれ供給する2つの電源線が接続されている。また、電源電圧VSPSおよびVSNSは、上記した1段目のディレイラッチ回路2aのラッチ回路3に入力される電源電圧VSPMおよびVSNMの電位がVddとVssとに切り替わるタイミングと異なるタイミングで切り替わるように構成されている。また、電源電圧VSPSは、一方のインバータ回路11のpチャネルトランジスタ11aのソース領域と、もう一方のインバータ回路12のpチャネルトランジスタ12aのソース領域とに入力されている。また、電源電圧VSNSは、一方のインバータ回路11のnチャネルトランジスタ11bのソース領域と、もう一方のインバータ回路12のnチャネルトランジスタ12bのソース領域とに入力されている。そして、ラッチ回路8は、Vddの電源電圧VSPSと、Vssの電源電圧VSNSとが入力された場合には、ラッチ回路8のpチャネルトランジスタ11aおよびnチャネルトランジスタ12b、または、pチャネルトランジスタ12aおよびnチャネルトランジスタ11bのいずれか一方において、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsがしきい値電圧よりも大きくなることにより、pチャネルトランジスタ11aおよびnチャネルトランジスタ12b、または、pチャネルトランジスタ12aおよびnチャネルトランジスタ11bのいずれか一方がオン状態になるように構成されている。この場合には、ラッチ回路8が活性状態になることにより、インバータ回路11の出力ノードN3の電位と、インバータ回路12の出力ノードN4の電位とが固定されるように構成されている。また、ラッチ回路8は、Vssの電源電圧VSPSと、Vddの電源電圧VSNSとが入力された場合には、ラッチ回路8を構成する全てのトランジスタ(pチャネルトランジスタ11aおよび12a、nチャネルトランジスタ11bおよび12b)において、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsがしきい値電圧よりも小さくなることにより、その全てのトランジスタがオフ状態になるように構成されている。この場合には、ラッチ回路8が不活性状態になることにより、インバータ回路11の出力ノードN3と、インバータ回路12の出力ノードN4とがフローティング状態になるように構成されている。
また、nチャネルトランジスタ9のソース/ドレイン領域の一方は、インバータ回路11の出力ノードN3に接続されているとともに、他方は、もう一方のインバータ回路12の出力ノードN4に接続されている。また、nチャネルトランジスタ9のゲートには、制御信号EQSが入力されている。この第1実施形態によるnチャネルトランジスタ9は、制御信号EQSの電位がVddに上昇するのに応じてオンするとともに、このnチャネルトランジスタ9を介して出力ノードN3の電位と出力ノードN4の電位とがイコライズされるように構成されている。
また、トランスファゲートトランジスタ10は、互いのソース/ドレイン領域がそれぞれ接続されたpチャネルトランジスタ10aおよびnチャネルトランジスタ10bによって構成されている。このトランスファゲートトランジスタ10のソース/ドレイン領域の一方は、1段目のディレイラッチ回路2aのインバータ回路7の出力ノードN2に接続されているとともに、他方は、ラッチ回路8のインバータ回路11の出力ノードN3に接続されている。また、トランスファゲートトランジスタ10のnチャネルトランジスタ10bおよびpチャネルトランジスタ10aのゲートには、それぞれ、クロック信号CLKSと、クロック信号CLKSの反転信号である反転クロック信号/CLKSとが入力されている。トランスファゲートトランジスタ10は、このクロック信号CLKSおよび反転クロック信号/CLKSに応じて、オン状態とオフ状態とに切り替わるように構成されている。なお、クロック信号CLKSおよび反転クロック信号/CLKSは、上記した1段目のディレイラッチ回路2aのトランスファゲートトランジスタ5のゲートに入力されるクロック信号CLKMおよび/CLKMと異なるタイミングで、電位がVddとVssとに切り替わるように構成されている。
また、2段目以降のフリップフロップ回路1は、上記の1段目のフリップフロップ回路1と同様に構成されている。ただし、2段目以降のフリップフロップ回路1では、上記のノードDからの所定の入力信号の替わりに、前段のフリップフロップ回路1の2段目のディレイラッチ回路2bの出力ノードN4から出力された信号が入力されるように構成されている。
図2および図3は、本発明の第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の動作を説明するための電圧波形図である。次に、図1〜図3を参照して、第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の動作について説明する。
まず、図1中のノードDに入力した所定の入力電位を、第1実施形態によるフリップフロップ回路1(図1参照)を用いたシフトレジスタ回路のノードQ2側へ転送する場合の動作について説明する。この場合の動作では、図2に示すように、初期状態においてクロック信号CLKMおよび反転クロック信号/CLKMの電位がそれぞれVssおよびVddになっている。これにより、1段目のフリップフロップ回路1のディレイラッチ回路2aにおいて、クロック信号CLKMと反転クロック信号/CLKMとがそれぞれのゲートに入力されているトランスファゲートトランジスタ5のnチャネルトランジスタ5bおよびpチャネルトランジスタ5aは、オフ状態に保持されている。また、2段目のディレイラッチ回路2bのトランスファゲートトランジスタ10のnチャネルトランジスタ10bのゲートにVssのクロック信号CLKSが入力されるとともに、pチャネルトランジスタ10aのゲートにVddの反転クロック信号/CLKSが入力されていることにより、トランスファゲートトランジスタ10はオフ状態になっている。また、初期状態において、ノードDの電位はVddになっている。また、ラッチ回路3の出力ノードN1およびN2のいずれか一方の電位はVddになっているとともに、他方の電位はVssになっている。
次に、第1実施形態では、ラッチ回路3に供給する電源電圧VSPMの電位をVssに低下させるとともに、電源電圧VSNMの電位をVddに上昇させる。これにより、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、ラッチ回路3を構成するトランジスタがすべてオフ状態になる。すなわち、初期状態において、出力ノードN1の電位がVddであり、出力ノードN2の電位がVssであった場合には、ラッチ回路3のpチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bは、オフしている。そして、電源電圧VSPMの電位をVssに低下させるとともに、電源電圧VSNMの電位をVddに上昇させることにより、pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7bのゲート−ソース間電圧Vgsがそれぞれのトランジスタのしきい値電圧よりも小さくなるので、pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7bがオフする。これにより、ラッチ回路3を構成する全てのトランジスタがオフ状態になる。一方、初期状態において、出力ノードN1の電位がVssであり、出力ノードN2の電位がVddであった場合には、ラッチ回路3のpチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7bは、オフしている。そして、電源電圧VSPMの電位をVssに低下させるとともに、電源電圧VSNMの電位をVddに上昇させることにより、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bのゲート−ソース間電圧Vgsがそれぞれのトランジスタのしきい値電圧よりも小さくなるので、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bがオフする。これにより、ラッチ回路3を構成する全てのトランジスタがオフ状態になる。
上記のように、ラッチ回路3を構成する全てのトランジスタがオフ状態になることにより、ラッチ回路3が不活性状態になるとともに、ラッチ回路3を構成するインバータ回路6の出力ノードN1と、インバータ回路7の出力ノードN2とは、共に、フローティング状態になる。この後、イコライザ回路としてのnチャネルトランジスタ4のゲートに入力する制御信号EQMの電位をVddに上昇させる。これにより、nチャネルトランジスタ4がオンするので、インバータ回路6の出力ノードN1の電位と、インバータ回路7の出力ノードN2の電位とがnチャネルトランジスタ4を介してイコライズされる。すなわち、出力ノードN1およびN2のいずれか一方の電位がVddであり、他方の電位がVssであったので、出力ノードN1およびN2の電位は、共に、VddとVssとの中間電位である1/2Vddにイコライズされる。この後、制御信号EQMの電位をVssに低下させる。これにより、nチャネルトランジスタ4はオフ状態になる。
次に、クロック信号CLKMの電位がVddに上昇するとともに、反転クロック信号/CLKMの電位がVssに低下するのに伴って、1段目のディレイラッチ回路2aのトランスファゲートトランジスタ5がオンする。これにより、トランスファゲートトランジスタ5を介して、ノードDのVddの電位がラッチ回路3のインバータ回路6のフローティング状態に保持されていた出力ノードN1に入力される。このため、出力ノードN1の電位は、1/2VddからVddに上昇する。そして、この状態で、ラッチ回路3に供給する電源電圧VSPMの電位をVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNMの電位をVssに低下させる。これにより、ラッチ回路3は、活性化されるとともにセンスアンプとして機能する。すなわち、pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7bのゲート−ソース間電圧Vgsがそれぞれのトランジスタのしきい値電圧よりも小さくなることにより、pチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7bが共にオン状態になり、ラッチ回路3は活性化される。このとき、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bは、共にオフ状態に保持される。これにより、pチャネルトランジスタ6aを介してVddの電源電圧VSPMが供給されることにより、出力ノードN1の電位がVddに保持されるとともに、nチャネルトランジスタ7bを介してVssの電源電圧VSNMが供給されることにより、出力ノードN2の電位が1/2VddからVssに低下される。このため、出力ノードN1と出力ノードN2との電位差が増幅される。
そして、トランスファゲートトランジスタ5のnチャネルトランジスタ5bのゲートに入力されるクロック信号CLKMの電位がVssに低下するとともに、pチャネルトランジスタ5aのゲートに入力される反転クロック信号/CLKMの電位がVddに上昇する。これにより、トランスファゲートトランジスタ5がオフ状態になるので、インバータ回路6の出力ノードN1の電位(Vdd)と、インバータ回路7の出力ノードN2の電位(Vss)とが保持される。なお、上記の動作の期間、2段目のディレイラッチ回路2bに入力されるクロック信号CLKS、電源電圧VSNSおよび制御信号EQSの電位は、Vssに保持されるとともに、反転クロック信号/CLKSおよび電源電圧VSPSの電位は、Vddに保持されている。
次に、第1実施形態では、2段目のディレイラッチ回路2bにおいて、ラッチ回路8に供給する電源電圧VSPSの電位をVssに低下させるとともに、電源電圧VSNSの電位をVddに上昇させる。これにより、上記した1段目のディレイラッチ回路2aのラッチ回路3の場合と同様に、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsによりラッチ回路8を構成する全てのトランジスタがオフ状態になり、ラッチ回路8が不活性な状態になる。このため、ラッチ回路8を構成するインバータ回路11の出力ノードN3と、インバータ回路12の出力ノードN4とは、共に、フローティング状態になる。この後、イコライザ回路としてのnチャネルトランジスタ9のゲートに入力する制御信号EQSの電位をVddに上昇させる。これにより、nチャネルトランジスタ9がオンするので、インバータ回路11の出力ノードN3の電位と、インバータ回路12の出力ノードN4の電位とがnチャネルトランジスタ9を介してイコライズされる。このため、出力ノードN3および出力ノードN4の電位は、共に、1/2Vddになる。この後、制御信号EQSの電位をVssに低下させる。これにより、nチャネルトランジスタ9はオフ状態になる。
次に、クロック信号CLKSの電位がVddに上昇するとともに、反転クロック信号/CLKSの電位がVssに低下するのに伴って、2段目のディレイラッチ回路2bのトランスファゲートトランジスタ10がオンする。これにより、トランスファゲートトランジスタ10を介して、1段目のディレイラッチ回路2aのインバータ回路7の出力ノードN2に保持されたVssの電位が、ラッチ回路8のフローティング状態に保持されていた出力ノードN3に入力される。このため、出力ノードN3の電位は、1/2VddからVssに低下する。そして、この状態で、ラッチ回路8に供給する電源電圧VSPSの電位をVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNSの電位をVssに低下させる。これにより、ラッチ回路8は、活性化されるとともにセンスアンプとして機能する。このため、ラッチ回路8のインバータ回路11の出力ノードN3の電位がVssに保持されるとともに、インバータ回路12の出力ノードN4の電位が1/2VddからVddに上昇されることによって、出力ノードN3と出力ノードN4との電位差が増幅される。
そして、トランスファゲートトランジスタ10のnチャネルトランジスタ10bのゲートに入力されるクロック信号CLKSの電位がVssに低下するとともに、pチャネルトランジスタ10aのゲートに入力される反転クロック信号/CLKSの電位がVddに上昇する。これにより、トランスファゲートトランジスタ10がオフ状態になるので、インバータ回路11の出力ノードN3の電位(Vss)と、インバータ回路12の出力ノードN4の電位(Vdd)とが保持される。なお、上記の動作の期間、2段目のフリップフロップ回路1の1段目のディレイラッチ回路2aに入力されるクロック信号CLKM、活性化信号VSNMおよび制御信号EQMの電位は、Vssに保持されるとともに、反転クロック信号/CLKMおよび活性化信号VSPMの電位は、Vddに保持されている。この後、クロック信号CLKMの電位がVddに上昇するとともに、反転クロック信号/CLKMの電位がVssに低下することにより、2段目のフリップフロップ回路1の1段目のディレイラッチ回路2aのトランスファゲートトランジスタ5がオン状態になる。これにより、1段目のフリップフロップ回路1の出力ノードN4に保持されたVddの電位が、トランスファゲートトランジスタ5を介して、2段目のフリップフロップ回路1の1段目のディレイラッチ回路2aのノードQ1に入力される。
上記と同様の動作が各段のフリップフロップ回路1で行われることにより、クロック信号CLKMおよびCLKSの電位がVddに交互に立ち上がるのに応じて、ノードDに入力された所定の電位がノードQ2(図1参照)側へタイミングがシフトしながら順次転送される。
次に、ノードQ1の電位をノードD側へ転送する場合の動作について説明する。すなわち、上記のノードDからノードQ2方向へ電位を転送する場合の逆方向へ電位を転送する動作について説明する。この場合、図3に示すように、クロック信号CLKMおよび反転クロック信号/CLKMの電位は、それぞれ、VssおよびVddになっている。これにより、2段目のフリップフロップ回路1(図1参照)のディレイラッチ回路2aのトランスファゲートトランジスタ5は、オフ状態になっている。また、クロック信号CLKSおよび反転クロック信号/CLKSの電位は、それぞれ、VssおよびVddになっている。これにより、1段目のフリップフロップ回路1のトランスファゲートトランジスタ10は、オフ状態になっている。また、ノードQ1の電位はVddになっている。また、ラッチ回路8において、出力ノードN3およびN4のいずれか一方の電位はVddであり、他方の電位はVssになっている。
次に、第1実施形態では、ラッチ回路8に供給する電源電圧VSPSの電位をVssに低下させるとともに、電源電圧VSNSの電位をVddに上昇させる。これにより、ラッチ回路8を構成するインバータ回路11の出力ノードN3と、インバータ回路12の出力ノードN4とは、共に、フローティング状態になる。この後、イコライザ回路としてのnチャネルトランジスタ9のゲートに入力する制御信号EQSの電位をVddに上昇させる。これにより、nチャネルトランジスタ9がオンするので、インバータ回路11の出力ノードN3の電位(VddまたはVss)と、インバータ回路12の出力ノードN4の電位(VssまたはVdd)とがnチャネルトランジスタ9を介して1/2Vddにイコライズされる。この後、制御信号EQSの電位をVssに低下させる。これにより、nチャネルトランジスタ9はオフ状態になる。
次に、クロック信号CLKMの電位がVddに上昇するとともに、反転クロック信号/CLKMの電位がVssに低下するのに伴って、2段目のフリップフロップ回路1のトランスファゲートトランジスタ5がオンする。これにより、このトランスファゲートトランジスタ5を介して、ノードQ1のVddの電位がラッチ回路8のインバータ回路12のフローティング状態の出力ノードN4に入力される。このため、出力ノードN4の電位は、1/2VddからVddに上昇する。そして、この状態で、ラッチ回路8に供給する電源電圧VSPSの電位をVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNSの電位をVssに低下させる。これにより、ラッチ回路8は、活性化されるとともにセンスアンプとして機能する。このため、インバータ回路12の出力ノードN4の電位がVddに保持されるとともに、インバータ回路11の出力ノードN3の電位が1/2VddからVssに低下されることによって、出力ノードN3と出力ノードN4との電位差が増幅される。
そして、クロック信号CLKMの電位がVssに低下するとともに、反転クロック信号/CLKMの電位がVddに上昇する。これにより、2段目のフリップフロップ回路1のトランスファゲートトランジスタ5がオフ状態になるので、インバータ回路12の出力ノードN4の電位(Vdd)と、インバータ回路11の出力ノードN3の電位(Vss)とが保持される。なお、上記の動作の期間、クロック信号CLKSおよび反転クロック信号/CLKSの電位は、それぞれ、VssおよびVddに保持されている。これにより、1段目のフリップフロップ回路1のトランスファゲートトランジスタ10は、オフ状態に保持されている。また、上記の動作の期間、電源電圧VSNMおよび制御信号EQMの電位は、Vssに保持されるとともに、電源電圧VSPMの電位は、Vddに保持されている。また、1段目のフリップフロップ回路1のラッチ回路3において、出力ノードN1およびN2の一方の電位はVddに保持されるとともに、他方の電位はVssに保持されている。
次に、第1実施形態では、1段目のフリップフロップ回路1のラッチ回路3に供給する電源電圧VSPMの電位をVssに低下させるとともに、電源電圧VSNMの電位をVddに上昇させる。これにより、ラッチ回路3を構成するインバータ回路6の出力ノードN1と、インバータ回路7の出力ノードN2とは、共に、フローティング状態になる。この後、イコライザ回路としてのnチャネルトランジスタ4のゲートに入力する制御信号EQMの電位をVddに上昇させる。これにより、nチャネルトランジスタ4がオンするので、インバータ回路6の出力ノードN1の電位(VddまたはVss)と、インバータ回路7の出力ノードN2の電位(VssまたはVdd)とがnチャネルトランジスタ4を介して1/2Vddにイコライズされる。この後、制御信号EQMの電位をVssに低下させる。これにより、nチャネルトランジスタ4はオフ状態になる。
次に、クロック信号CLKSの電位がVddに上昇するとともに、反転クロック信号/CLKSの電位がVssに低下するのに伴って、トランスファゲートトランジスタ10がオンする。これにより、トランスファゲートトランジスタ10を介して、ラッチ回路8のインバータ回路11の出力ノードN3に保持されたVssの電位が、ラッチ回路3のフローティング状態の出力ノードN2に入力される。このため、出力ノードN2の電位は、1/2VddからVssに低下する。そして、この状態で、ラッチ回路3に供給する電源電圧VSPMの電位をVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNMの電位をVssに低下させる。これにより、ラッチ回路3は、活性化されるとともにセンスアンプとして機能する。このため、ラッチ回路3のインバータ回路7の出力ノードN2の電位がVssに保持されるとともに、インバータ回路6の出力ノードN1の電位が1/2VddからVddに上昇されることによって、出力ノードN1と出力ノードN2との電位差が増幅される。
そして、クロック信号CLKSの電位がVssに低下するとともに、反転クロック信号/CLKSの電位がVddに上昇する。これにより、トランスファゲートトランジスタ10がオフ状態になるので、インバータ回路6の出力ノードN1の電位(Vdd)と、インバータ回路7の出力ノードN2の電位(Vss)とが保持される。なお、上記のラッチ回路8の出力ノードN3の電位がラッチ回路3に取り込まれる動作の期間、クロック信号CLKMおよび反転クロック信号/CLKMの電位は、それぞれ、VssおよびVddに保持されている。これにより、1段目のフリップフロップ回路1のトランスファゲートトランジスタ5は、オフ状態に保持されている。
この後、クロック信号CLKMの電位がVddに上昇するとともに、反転クロック信号/CLKMの電位がVssに低下することにより、1段目のフリップフロップ回路1のトランスファゲートトランジスタ5がオン状態になる。これにより、ラッチ回路7の出力ノードN1に保持されたVddの電位が、トランスファゲートトランジスタ5を介してノードDに入力される。上記のようにして、ノードQ1の電位がノードDへ転送される。なお、第1実施形態によるシフトレジスタ回路において、ノードQ2からノードD側へ電位を転送する場合には、各段のフリップフロップ回路1において上記と同様の動作が行われる。
第1実施形態では、上記のように、ディレイラッチ回路2a(2b)のラッチ回路3(8)に、VddとVssとに切替可能な電源電圧VSPMおよびVSNM(VSPSおよびVSNS)を供給することによって、ラッチ回路3(8)のインバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)に所定の電位を入力するのに先立って、ラッチ回路3(8)に供給する電源電圧VSPMおよびVSNM(VSPSおよびVSNS)の電位をそれぞれVssおよびVddにすれば、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、ラッチ回路3(8)を構成するトランジスタがすべてオフ状態になり、ラッチ回路3(8)が不活性な状態になるので、ラッチ回路3(8)を構成するインバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)をフローティング状態にすることができる。これにより、所定の入力電位と、インバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)の電位とが衝突するのを抑制することができる。このため、所定の入力電位と、インバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)の電位とが衝突することに起因する消費電流の増大を抑制することができるので、フリップフロップ回路1における消費電流の増大を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ラッチ回路3(8)に供給する電源電圧VSPMおよびVSNM(VSPSおよびVSNS)の電位をそれぞれVssおよびVddにすることによって、ラッチ回路3(8)を構成するインバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)をフローティング状態にすることができるので、所定の入力電位と、ラッチ回路3(8)のインバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)の電位とが衝突するのを抑制することができる。これにより、その衝突を抑制するために所定の入力電位が入力されるノードにインバータ回路6(11)の出力電位が伝わるのを抑制するためのトランジスタを設ける必要がない。このため、フリップフロップ回路1において、消費電流の増大を抑制しながら、回路規模の増大を抑制することができる。
また、第1実施形態では、イコライザ回路としてのnチャネルトランジスタ4(9)によりインバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)の電位と、インバータ回路7(12)の出力ノードN2(N4)の電位とを1/2Vddにイコライズすることによって、その後、インバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)にVdd(Vss)の電位が入力された場合に、その入力電位Vdd(Vss)と、インバータ回路7(12)の出力ノードN2(N4)の電位(1/2Vdd)とが同じ電位になるのを抑制することができる。これにより、ラッチ回路3(8)において、VddまたはVssの電位が入力されたインバータ回路6(11)の出力ノードN1(N3)の電位が、インバータ回路7(12)の出力ノードN2(N4)の電位よりも高いか低いかを判別するのが困難になるという不都合が生じるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、1段目のディレイラッチ回路2aにVddの電源電圧VSPMおよびVssの電源電圧VSNMを供給するとともに、2段目のディレイラッチ回路2bにVssの電源電圧VSPSおよびVddの電源電圧VSNSを供給することによって、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、1段目のディレイラッチ回路2aのラッチ回路3を構成するpチャネルトランジスタ6aおよびnチャネルトランジスタ7b、または、pチャネルトランジスタ7aおよびnチャネルトランジスタ6bのいずれか一方がオン状態になり、ラッチ回路3が活性な状態になるとともに、2段目のディレイラッチ回路2bのラッチ回路8を構成するトランジスタがすべてオフ状態になり、ラッチ回路8が不活性な状態になる。これにより、1段目のディレイラッチ回路2aにおいて、ラッチ回路3を構成するインバータ回路6および7の各々の出力ノードN1およびN2の電位を固定することができるとともに、2段目のディレイラッチ回路2bにおいて、ラッチ回路8を構成するインバータ回路11および12の各々の出力ノードN3およびN4をフローティング状態にすることができる。そして、この後、2段目のディレイラッチ回路2bのインバータ回路11の出力ノードN3の電位と、インバータ回路12の出力ノードN4の電位とをnチャネルトランジスタ9を介して1/2Vddにイコライズすることによって、インバータ回路11の出力ノードN3とインバータ回路12の出力ノードN4とを共に1/2Vddの電位でフローティング状態にすることができる。そして、クロック信号CLKS(反転クロック信号/CLKS)に応じてトランスファゲートトランジスタ10をオンさせることによって、1段目のディレイラッチ回路2aのインバータ回路7の出力ノードN2の固定された電位を、2段目のディレイラッチ回路2bのインバータ回路11のフローティング状態の出力ノードN3に転送することができる。そして、2段目のディレイラッチ回路2bに供給する電源電圧VSPSをVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNSをVssに低下させることによって、1段目のディレイラッチ回路2aから転送された電位をインバータ回路12の出力ノードN4の1/2Vddの電位よりも高いか低いかを判別した後、VddまたはVssに固定することができる。上記と同様の動作を各段のフリップフロップ回路1で行うことにより、ノードDから入力された電位をノードQ2方向へ順次転送させることができる。
また、第1実施形態では、2段目のディレイラッチ回路2bにVddの電源電圧VSPSおよびVssの電源電圧VSNSを供給するとともに、1段目のディレイラッチ回路2aにVssの電源電圧VSPMおよびVddの電源電圧VSNMを供給することによって、トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsにより、2段目のディレイラッチ回路2bのラッチ回路8を構成するpチャネルトランジスタ11aおよびnチャネルトランジスタ12b、または、pチャネルトランジスタ12aおよびnチャネルトランジスタ11bのいずれか一方がオン状態になり、ラッチ回路8が活性な状態になるとともに、1段目のディレイラッチ回路2aのラッチ回路3を構成するトランジスタがすべてオフ状態になり、ラッチ回路3が不活性な状態になる。これにより、2段目のディレイラッチ回路2bにおいて、ラッチ回路8を構成するインバータ回路11および12の各々の出力ノードN3およびN4の電位を固定することができるとともに、1段目のディレイラッチ回路2aにおいて、ラッチ回路3を構成するインバータ回路6および7の各々の出力ノードN1およびN2をフローティング状態にすることができる。そして、この後、1段目のディレイラッチ回路2aのインバータ回路6の出力ノードN1の電位と、インバータ回路7の出力ノードN2の電位とをnチャネルトランジスタ4を介して1/2Vddにイコライズすることによって、1段目のディレイラッチ回路2aにおいて、インバータ回路6の出力ノードN1とインバータ回路7の出力ノードN2とを共に1/2Vddの電位でフローティング状態にすることができる。そして、クロック信号CLKS(反転クロック信号/CLKS)に応じてトランスファゲートトランジスタ10をオンさせることによって、2段目のディレイラッチ回路2bのインバータ回路11の出力ノードN3の固定された電位を、1段目のディレイラッチ回路2aのインバータ回路7のフローティング状態の出力ノードN2に転送することができる。そして、1段目のディレイラッチ回路2aに供給する電源電圧VSPMをVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNMをVssに低下させることによって、2段目のディレイラッチ回路2bから転送された電位をインバータ回路6の出力ノードN1の1/2Vddの電位よりも高いか低いかを判別した後、VddまたはVssに固定することができる。上記と同様の動作を各段のフリップフロップ回路1で行うことにより、ノードQ2からノードD方向へ所定の電位を順次転送させることができる。上記のように、第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路では、ノードDからノードQ2方向と、ノードQ2からノードD方向との双方向に電位を転送することができる。
図4には、第1実施形態の比較例によるフリップフロップ回路51を含む双方向シフトレジスタ回路の構成が示されている。この図4に示した比較例による双方向シフトレジスタ回路は、フリップフロップ回路51と、切替回路52とが直列に接続されるとともに、フリップフロップ回路51および切替回路52の組が複数直列に接続された構成を有している。また、各段のフリップフロップ回路51のノードDには、前段または次段のフリップフロップ回路51のノードQから出力された電位が切替回路52を介して入力されるように構成されている。また、各段のフリップフロップ回路51には、クロック信号CLKが入力されている。フリップフロップ回路51は、このクロック信号CLKの電位がVddに立ち上がるのに応じて、ノードDに入力された電位に対応する出力電位を次段に出力するように構成されている。
また、切替回路52の「0」入力端子には、前段のフリップフロップ回路51の出力電位が入力されるとともに、「1」入力端子には、1段後ろのフリップフロップ回路51の出力電位が入力されるように構成されている。また、切替回路52の入力端子Sには、転送方向設定信号DIRが入力される。切替回路52は、この転送方向設定信号DIRにより、「0」入力端子に入力される前段のフリップフロップ回路51の出力電位と、「1」入力端子に入力される1段後ろのフリップフロップ回路51の出力電位とのどちらを出力端子Yから出力するかが制御されるように構成されている。
また、切替回路52は、図5に示すように、2つのトランスファゲートトランジスタ53および54と、1つのインバータ回路55とによって構成されている。また、トランスファゲートトランジスタ53は、pチャネルトランジスタ53aおよびnチャネルトランジスタ53bによって構成されている。また、トランスファゲートトランジスタ54は、pチャネルトランジスタ54aおよびnチャネルトランジスタ54bによって構成されている。そして、トランスファゲートトランジスタ53のソース/ドレイン領域の一方は、「0」入力端子に接続されるとともに、他方は、出力端子Yに接続されている。また、トランスファゲートトランジスタ53のpチャネルトランジスタ53aのゲートは、入力端子Sに接続されている。また、トランスファゲートトランジスタ54のソース/ドレイン領域の一方は、「1」入力端子に接続されているとともに、他方は、出力端子Yに接続されている。また、トランスファゲートトランジスタ54のnチャネルトランジスタ54bのゲートは、入力端子Sに接続されている。また、インバータ回路55の出力端子は、トランスファゲートトランジスタ53のnチャネルトランジスタ53bのゲートと、トランスファゲートトランジスタ54のpチャネルトランジスタ54aのゲートとに接続されている。また、インバータ回路55の入力端子は、入力端子Sに接続されている。
図6および図7には、図4に示した比較例による双方向シフトレジスタ回路の動作を説明するための電圧波形図が示されている。この図4に示した比較例による双方向シフトレジスタ回路において、ノードDIに入力された電位を図4中のA方向へ転送する際の動作としては、まず、Vssの電位の転送方向設定信号DIRを各段の切替回路52の入力端子Sに入力する。これにより、切替回路52(図5参照)では、トランスファゲートトランジスタ53のpチャネルトランジスタ53aのゲートには、Vssの電位が入力されるとともに、nチャネルトランジスタ53bのゲートには、Vddの電位が入力される。このため、トランスファゲートトランジスタ53は、オン状態になる。一方、トランスファゲートトランジスタ54のpチャネルトランジスタ54aのゲートには、Vddの電位が入力されるとともに、nチャネルトランジスタ54bのゲートには、Vssの電位が入力される。このため、トランスファゲートトランジスタ54は、オフ状態になる。これにより、切替回路52では、「0」入力端子に入力される前段のフリップフロップ回路51の出力電位がトランスファゲートトランジスタ53を介して出力端子Yから出力される。
したがって、1段目のフリップフロップ回路51には、ノードDIからの入力電位(Vdd)が1段目の切替回路52を介して入力される。このため、図6に示すように、クロック信号CLKがVssからVddに立ち上がるのに応じて、1段目のフリップフロップ回路51から出力される電位Q1は、VssからVddに上昇する。そして、この出力されたVddの電位Q1は、2段目の切替回路52を介して、2段目のフリップフロップ回路51に入力される。これにより、次にクロック信号CLKの電位が再度Vddに立ち上がるのに応じて、2段目のフリップフロップ回路51から出力される電位Q2は、VssからVddに上昇する。そして、3段目のフリップフロップ回路51でも同様にして、次にクロック信号CLKの電位がVddに立ち上がるのに応じて、出力電位Q3がVddに上昇する。このようにして、クロック信号CLKの電位がVddに立ち上がる毎に、ノードDIから入力された電位が図4中のA方向へ順次転送される。
一方、ノードDOから入力された電位を図4中のB方向へ転送する際の動作としては、まず、Vddの電位の転送方向設定信号DIRを各段の切替回路52の入力端子Sに入力する。これにより、切替回路52(図5参照)では、トランスファゲートトランジスタ53のpチャネルトランジスタ53aのゲートには、Vddの電位が入力されるとともに、nチャネルトランジスタ53bのゲートには、Vssの電位が入力される。このため、トランスファゲートトランジスタ53は、オフ状態になる。一方、トランスファゲートトランジスタ54のpチャネルトランジスタ54aのゲートには、Vssの電位が入力されるとともに、nチャネルトランジスタ54bのゲートには、Vddの電位が入力される。このため、トランスファゲートトランジスタ54は、オン状態になる。これにより、切替回路52では、「1」入力端子に入力される1段後ろのフリップフロップ回路51の出力電位がトランスファゲートトランジスタ54を介して出力端子Yから出力される。
したがって、N段目のフリップフロップ回路51には、ノードDOからの入力電位(Vdd)がN段目の切替回路52を介して入力される。このため、図7に示すように、クロック信号CLKがVssからVddに立ち上がるのに応じて、N段目のフリップフロップ回路51から出力される電位QNは、VssからVddに上昇する。そして、この出力されたVddの電位QNは、(N−1)段目の切替回路52を介して、(N−1)段目のフリップフロップ回路51に入力される。これにより、次にクロック信号CLKの電位が再度Vddに立ち上がるのに応じて、(N−1)段目のフリップフロップ回路51から出力される電位QN−1は、VssからVddに上昇する。この後、同様にして、クロック信号CLKの電位がVddに立ち上がる毎に、ノードDOから入力された電位が図4中のB方向へ順次転送される。
上記のようにして、図4に示した比較例によるシフトレジスタ回路では、双方向に電位を転送することができる。しかしながら、図4に示した比較例による双方向シフトレジスタ回路では、各段のフリップフロップ回路51間に電位の転送方向を切り替えるための切替回路52を設けている。このため、シフトレジスタ回路の回路規模が増大するという問題点がある。これに対して、図1に示した上記第1実施形態によるシフトレジスタ回路では、フリップフロップ回路1のみを複数直列に接続することにより双方向に電位を転送することが可能なように構成しているので、図4に示した比較例によるシフトレジスタ回路と異なり、回路規模が増大するという問題が生じるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMの構成を示した回路図である。次に、図8を参照して、第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMの構成について説明する。
この第2実施形態によるDRAMは、図8に示すように、ワード線WLとビット線BL1とが交差する位置に設けられたメモリセル21と、シフトレジスタ回路22と、nチャネルトランジスタ23aおよび23bとを含んでいる。メモリセル21は、1つのnチャネルトランジスタ21aと、1つのキャパシタ21bとによって構成されている。また、nチャネルトランジスタ21aのソース/ドレイン領域の一方は、ビット線BL1に接続されるとともに、他方は、キャパシタ21bに接続されている。また、nチャネルトランジスタ21のゲートは、ワード線WLに接続されている。また、キャパシタ21bは、メモリセル21に記憶させるデータに応じた電荷を保持するように構成されている。また、nチャネルトランジスタ23aおよび23bは、それぞれ、ソース/ドレイン領域の一方がビット線BL1およびBL2に接続されるとともに、他方がシフトレジスタ回路22に接続されている。
シフトレジスタ回路22は、直列に接続された複数のフリップフロップ回路31によって構成されている。また、図8中のノードD側に設けられた1段目のフリップフロップ回路31は、1段目のディレイラッチ回路32aと、2段目のディレイラッチ回路32bとによって構成されている。なお、2段目のディレイラッチ回路32bは、本発明の「第1ラッチ回路」の一例である。また、1段目のディレイラッチ回路32aは、ラッチ回路33と、nチャネルトランジスタからなるトランスファゲートトランジスタ35とによって構成されている。また、ラッチ回路33は、pチャネルトランジスタ36aおよびnチャネルトランジスタ36bからなるインバータ回路36と、pチャネルトランジスタ37aおよびnチャネルトランジスタ37bからなるインバータ回路37とがクロスカップル接続されることによって構成されている。また、このラッチ回路33には、VddおよびVssにそれぞれ固定された電源電圧が供給されている。すなわち、インバータ回路36のpチャネルトランジスタ36aのソース領域と、インバータ回路37のpチャネルトランジスタ37aのソース領域とに、Vddの電源電圧が供給されている。また、インバータ回路36のnチャネルトランジスタ36bのソース領域と、インバータ回路37のnチャネルトランジスタ37bのソース領域とにVss(GND)の電源電圧が供給されている。第2実施形態による1段目のディレイラッチ回路32aの上記以外の構成は、図1に示した第1実施形態による1段目のディレイラッチ回路2aの構成と同様である。
また、2段目のディレイラッチ回路32bは、ラッチ回路38と、nチャネルトランジスタ39と、nチャネルトランジスタからなるトランスファゲートトランジスタ40とによって構成されている。なお、nチャネルトランジスタ39は、本発明の「第1イコライザ回路」の一例である。また、ラッチ回路38は、pチャネルトランジスタ41aおよびnチャネルトランジスタ41bからなるインバータ回路41と、pチャネルトランジスタ42aおよびnチャネルトランジスタ42bからなるインバータ回路42とがクロスカップル接続されることによって形成されている。なお、インバータ回路41は、本発明の「第1インバータ回路」の一例であり、インバータ回路42は、本発明の「第2インバータ回路」の一例である。この第2実施形態による2段目のディレイラッチ回路32bの上記以外の構成は、図1に示した第1実施形態による2段目のディレイラッチ回路2bの構成と同様である。
ここで、第2実施形態では、上記の2段目のディレイラッチ回路32bが、メモリセル21から読み出されたデータの電位を判別して増幅するセンスアンプとしての機能を有している。すなわち、2段目のディレイラッチ回路32bのインバータ回路41の出力ノードN3には、nチャネルトランジスタ23aを介して、メモリセル21に繋がるビット線BL1が接続されている。また、2段目のディレイラッチ回路32bのインバータ回路42の出力ノードN4には、nチャネルトランジスタ23bを介して、ビット線BL2が接続されている。これにより、メモリセル21からのデータの読み出し時に、メモリセル21に保持されたデータに対応する電位がビット線BL1およびnチャネルトランジスタ23aを介して、2段目のディレイラッチ回路32bのインバータ回路41の出力ノードN3に入力されるように構成されている。また、参照電位がビット線BL2およびnチャネルトランジスタ23bを介して、インバータ回路42の出力ノードN4に入力されるように構成されている。これにより、ディレイラッチ回路32bは、出力ノードN3の電位と出力ノードN4の参照電位とが比較されて、データの判別が行われるとともに、それらの電位差が増幅されるように構成されている。また、2段目以降のフリップフロップ回路31も上記の1段目のフリップフロップ回路31と同様に構成されている。
図9は、本発明の第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMの読み出し動作および再書き込み動作を説明するための電圧波形図である。次に、図8および図9を参照して、第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMのデータの読み出し動作および再書き込み動作について説明する。
この第2実施形態によるDRAMのデータの読み出し動作および再書き込み動作では、図9に示すように、初期状態において、nチャネルトランジスタ23aおよび23bのゲートに入力される制御信号BLTGの電位がVddであることにより、nチャネルトランジスタ23aおよび23bはオン状態になっている。また、この際、ビット線BL1およびBL2が1/2Vddの電位にプリチャージされることにより、nチャネルトランジスタ23aおよび23bを介してビット線BL1およびBL2にそれぞれ繋がる2段目のディレイラッチ回路32bのインバータ回路41の出力ノードN3の電位と、インバータ回路42の出力ノードN4の電位とは、共に、1/2Vddになっている。また、イコライザ回路であるnチャネルトランジスタ39のゲートにVddの電位の制御信号BLEQが入力されることによりnチャネルトランジスタ39がオンしている。これにより、出力ノードN3およびN4の電位は、nチャネルトランジスタ39を介して1/2Vddにイコライズされている。また、ラッチ回路38にVssの電源電圧VSPと、Vddの電源電圧VSNとが供給されている。これにより、ラッチ回路38は不活性状態になっているので、インバータ回路41の出力ノードN3と、インバータ回路42の出力ノードN4とは、両方ともフローティング状態となっている。なお、この読み出し動作および再書き込み動作において、クロック信号CLKMおよびCLKSは共にVssの電位に保持されている。これにより、全てのディレイラッチ回路32aおよび32bのトランスファゲートトランジスタ35および40は、オフ状態に保持されている。また、メモリセル21には、「H」データが記憶されているものとする。
次に、イコライザ回路であるnチャネルトランジスタ39のゲートに入力する制御信号BLEQの電位をVssに低下させる。これにより、nチャネルトランジスタ39はオフ状態になる。そして、ワード線WLの電位をVddに立ち上げる。これにより、メモリセル21のnチャネルトランジスタ21aがオンするので、キャパシタ21bに保持された電荷がnチャネルトランジスタ21aを介してビット線BL1に供給される。このため、ビット線BL1には、メモリセル21に記憶されたデータに応じた電位が現れる。この際、メモリセル21に「H」データが記憶されていることにより、ビット線BL1に1/2Vdd+αの電位が現れる。この後、制御信号BLTGの電位をVssに低下させる。これにより、nチャネルトランジスタ23aおよび23bはオフ状態になる。その後、電源電圧VSPの電位をVddに上昇させるとともに、電源電圧VSNの電位をVssに低下させる。これにより、ラッチ回路38が活性化されることにより、ラッチ回路38はセンスアンプとして機能する。
すなわち、出力ノードN3の電位と出力ノードN4の電位とが比較されるとともに、それらの電位差が増幅される。出力ノードN3の電位が1/2Vdd+αで、出力ノードN4の電位が1/2Vddであるので、出力ノードN3の電位は、Vddに上昇されるとともに、出力ノードN4の電位は、Vssに低下される。このようにして、メモリセル21に記憶されたデータ(「H」データ)に対応するビット線BL1の電位が、2段目のディレイラッチ回路32bによりHレベル(Vdd)に判別されることにより、メモリセル21の「H」データの読み出しが行われる。
なお、上記の読み出し動作によって、メモリセル21のキャパシタ21bにより保持されたデータは破壊される。このため、読み出し動作の後、出力ノードN3のVddに上昇された電位を用いて、メモリセル21のキャパシタ21bへの再書き込み動作を行う。具体的には、まず、制御信号BLTGの電位をVddに上昇させる。これにより、nチャネルトランジスタ23aがオン状態になるので、出力ノードN3の電位(Vdd)は、nチャネルトランジスタ23aと、ビット線BL1と、メモリセル21のnチャネルトランジスタ21aとを介して、キャパシタ21bに印加される。これにより、メモリセル21のキャパシタ21bに「H」データが再書き込みされる。
図10は、本発明の第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMにおけるデータ転送時の動作を説明するための電圧波形図である。次に、図8および図10を参照して、シフトレジスタ回路22のノードDからノードQの方向へ電位を転送する際の動作について説明する。この際の第2実施形態による動作は、図1に示した上記第1実施形態によるシフトレジスタ回路のノードDからノードQ2方向へ電位を転送する際の動作と基本的には同じである。ただし、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、フリップフロップ回路31の1段目のディレイラッチ回路32aのラッチ回路33に、ラッチ回路33を活性状態にするVddおよびVssに固定された電源電圧が供給されているので、ラッチ回路33のインバータ回路36の出力ノードN1と、インバータ回路37の出力ノードN2とがフローティング状態にはならない。
すなわち、この第2実施形態では、図10に示すように、クロック信号CLKMの電位が初期状態のVssからVddに立ち上がることによりトランスファゲートトランジスタ35(図8参照)がオンする。これにより、トランスファゲートトランジスタ35を介してノードDからインバータ回路36の出力ノードN1にVddの電位が入力される。この際、インバータ回路36の出力ノードN1の電位はVddに上昇するとともに、インバータ回路37の出力ノードN2の電位はVssに低下する。そして、ラッチ回路33には、固定の電源電圧VddおよびVssが供給されていることにより、出力ノードN1の電位(Vdd)と、出力ノードN2の電位(Vss)とは固定される。
次に、1段目のディレイラッチ回路32aのインバータ回路37の出力ノードN2の電位(Vss)を2段目のディレイラッチ回路32bに転送する。この際の第2実施形態による動作は、上記第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の動作と同様である。
上記のようにして、ノードDから入力されたデータ(電位)が、順次、図8中のシフトレジスタ回路22の下方向へタイミングがシフトしながら転送される。そして、そのデータ(電位)を書き込むメモリセル21に対応するディレイラッチ回路32bにデータが転送された際、そのメモリセル21に繋がるワード線WLの電位をVddに立ち上げることにより、そのデータがディレイラッチ回路32bからnチャネルトランジスタ23a、ビット線BL1およびメモリセル21のnチャネルトランジスタ21aを介してキャパシタ21bに書き込まれる。
第2実施形態では、上記のように、DRAMにおいて、シフトレジスタ回路22に適用されたフリップフロップ回路31のディレイラッチ回路32bが、インバータ回路41の出力ノードN3の電位と、インバータ回路42の出力ノードN4の電位との高低を判別して、その電位差を増幅するセンスアンプとしても機能するように構成することによって、DRAMのメモリセル21に記憶されたデータの読み出し時に、読み出されたデータに対応する電位をディレイラッチ回路32bのインバータ回路41の出力ノードN3に入力するとともに、1/2Vddの参照電位をインバータ回路42の出力ノードN4に入力することにより、メモリセル21に記憶されたデータを判別して、そのデータに対応する電位と参照電位(1/2Vdd)との電位差を増幅することができる。これにより、フリップフロップ回路31を含むシフトレジスタ回路22を適用したDRAMにおいて、センスアンプと、シフトレジスタ回路22のフリップフロップ回路31のディレイラッチ回路32bとを共用することができる。このため、フリップフロップ回路31を含むシフトレジスタ回路22を適用したDRAMにおいて、回路規模を縮小することができる。
第2実施形態では、上記の効果以外にも、消費電流の増大を抑制しながら、回路規模の増大を抑制することができるなどの上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第2実施形態では、本発明によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路をDRAMに適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、DRAM以外の種々の半導体装置に本発明によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を適用することができる。たとえば、本発明によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を、データを記憶させるメモリセルに強誘電体キャパシタを用いた強誘電体メモリなどのDRAM以外のメモリにも適用することができる。また、乗算器や除算器などの回路の一部や、液晶表示装置の画素ラインの駆動回路や、DLL(Delay Locked Loop)回路のタップポイント(遅延線引出し部)選択回路などのメモリ以外の半導体装置にも本発明によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を適用することができる。
本発明の第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の構成を示した回路図である。 本発明の第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の第1実施形態によるフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタ回路の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の第1実施形態の比較例によるフリップフロップ回路を用いた双方向シフトレジスタ回路の構成を示したブロック図である。 図4に示した比較例によるフリップフロップ回路を用いた双方向シフトレジスタ回路の切替回路の構成を示した回路図である。 図4に示した比較例による双方向シフトレジスタ回路の動作を説明するための電圧波形図である。 図4に示した比較例による双方向シフトレジスタ回路の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMの構成を示した回路図である。 本発明の第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMの読み出し動作および再書き込み動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の第2実施形態によるフリップフロップ回路を含むシフトレジスタ回路を用いたDRAMにおけるデータ転送時の動作を説明するための電圧波形図である。 従来の一例によるフリップフロップ回路の構成を示した回路図である。
符号の説明
1、31 フリップフロップ回路
2a、32b ディレイラッチ回路(第1ラッチ回路)
2b ディレイラッチ回路(第2ラッチ回路)
4、9、39 nチャネルトランジスタ(イコライザ回路)
6、41 インバータ回路(第1インバータ回路)
7、42 インバータ回路(第2インバータ回路)
11 インバータ回路(第3インバータ回路)
12 インバータ回路(第4インバータ回路)

Claims (6)

  1. 第1インバータ回路および第2インバータ回路と、前記第1インバータ回路の出力ノードの電位と前記第2インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする第1イコライザ回路とを含む第1ラッチ回路を備え、
    前記第1ラッチ回路には、前記第1インバータ回路の出力ノードの電位と前記第2インバータ回路の出力ノードの電位とを固定状態にする際に供給する第1電位と、前記第1インバータ回路の出力ノードと第2インバータ回路の出力ノードとをフローティング状態にする際に供給する第2電位とに供給電位を切替可能な第1電源線が接続されている、フリップフロップ回路。
  2. 前記第1電源線は、前記第1インバータ回路および前記第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位が入力される際、前記第2電位に保持される、請求項1に記載のフリップフロップ回路。
  3. 前記第1イコライザ回路は、前記第1インバータ回路および前記第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに所定の電位が入力されるのに先立って、前記第1インバータ回路の出力ノードの電位と第2インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする、請求項1または2に記載のフリップフロップ回路。
  4. 前記第1ラッチ回路の前記第1インバータ回路および前記第2インバータ回路のいずれか一方の出力ノードに接続される出力ノードを有する第3インバータ回路と、第4インバータ回路と、前記第3インバータ回路の出力ノードの電位と前記第4インバータ回路の出力ノードの電位とをイコライズする第2イコライザ回路とを含む第2ラッチ回路をさらに備え、
    前記第2ラッチ回路には、前記第3インバータ回路の出力ノードの電位と前記第4インバータ回路の出力ノードの電位とを固定状態にする際に供給する前記第1電位と、前記第3インバータ回路の出力ノードと前記第4インバータ回路の出力ノードとをフローティング状態にする際に供給する前記第2電位とに供給電位を切替可能な第2電源線が接続されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフリップフロップ回路。
  5. 前記フリップフロップ回路は、複数直列に接続されており、シフトレジスタ回路に適用されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフリップフロップ回路。
  6. 前記シフトレジスタ回路に適用された前記フリップフロップ回路の前記第1ラッチ回路は、前記第1インバータ回路の出力ノードの電位と、前記第2インバータ回路の出力ノードの電位との高低を判別して、その電位差を増幅するセンスアンプとしての機能を有しており、
    前記シフトレジスタ回路は、メモリに適用されている、請求項5に記載のフリップフロップ回路。
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