JP2006186286A - 電子装置及び印刷配線板 - Google Patents

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Toshiyuki Shima
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Abstract

【課題】 印刷配線板から生じるEMIを低減する。
【解決手段】 印刷配線板1の領域を印刷配線板の中央部の分割領域3とその周辺の分割領域3´に分割し、絶縁層2を間にした層面には同じ分割領域でグランド面パターン5と電源面パターン4とが対向し合い、かつ同じ層面で隣接する分割領域間ではグランド面パターン5と電源面パターン4とが交互になるように形成し、かつ、中央部の分割領域3における電源面パターン4は複数の電源面パターンに分割して形成し、異なる分割領域に存在し隣接するが異なる層面に存在する電源面パターン4同士を電源接続部6で電気接続するとともに、異なる分割領域3に存在し隣接するが異なる層面に存在するグランド面パターン5同士をグランド接続部7で電気接続した構造と、印刷配線板の上下両面における各分割領域内に形成された電気配線パターン10とを含む。
【選択図】 図1b

Description

本発明は電子装置及び印刷配線板に関し、特に、電子回路間を電気信号や光信号で信号伝達する電子装置及びその電子回路に電力を供給するために電源層とグランド層とを備えた多層構造の印刷配線板に関する。
従来、電子装置においては、電子装置の内部で発生する不要電磁波ノイズ(EMI)の発生を防止する設計が重要である。近年、EMIの発生源として問題視されているのは、印刷配線板に設置された電子素子のスイッチングの際に、電子素子に電力を供給する電源供給回路から印刷配線板の電源面パターンとグランド面パターンに流れ込むノイズ電流である。
通常、電子素子の電源端子とグランド端子は、それぞれ印刷配線板の異なる層面に形成された電源面パターンとグランド面パターンに電気接続されている。また、電源面パターンとグランド面パターンとの間を電子素子の電源端子あるいはグランド端子に接続するためのビアホール等の層間接続導体が横断している。そして、この層間接続導体を流れる電流が電源面パターンとグランド面パターンの間に電磁界を生じ、この電磁界が電源面パターンとグランド面パターンとの間で平行平板共振することで、大きなEMIを生じる。
このEMIを低減するため、特許文献1には、回路基板において、電子素子の配置位置に分割領域を形成し、そこに主な電源面パターンから分離した部分的電源面パターンを形成し、電子素子の電源端子を部分的電源面パターンに接続し、部分的電源面パターンはフィルタを介して主な電源面パターンに接続される回路基板が提案されている。
また、特許文献2には、多層プリント板において、搭載する電子素子を設置する分割領域の電源面パターン及びグランド面パターンをともに部分的に、主な電源面パターン及びグランド面パターンから分離し、分離したグランド面パターン同士及び分離した電源面パターン同士をそれぞれフィルタを介して接続した構造によりEMIを低減する多層プリント板が提案されている。
特開平5−13909号公報 特開平7−45962号公報
しかし、これらの従来技術では、EMI低減の回路にフィルタを必要とするためコストが高くなる欠点があった。
これに対し、本発明は、フィルタを用いずにEMIを低減する電子装置及び印刷配線板を提供することを目的とする。
本発明による印刷配線板及び電子装置は、印刷配線板の領域を中央部の分割領域とその周囲の分割領域との複数の分割領域に分割し、各分割領域では第1の絶縁層を間にして電源面パターンとグランド面パターンとを対向させて形成し、かつ隣接する分割領域間では電源面パターンとグランド面パターンの形成される層順を逆転させる。また、第1の絶縁層を間にした一方の面側における中央部の分割領域内の全領域には電源面パターンあるいはグランド面パターンを形成し、第1の絶縁層を間にした他方の面側における中央部の分割領域を複数の部分に分割して複数のグランド面パターンあるいは電源面パターンを形成する。更に、異なる分割領域にあるが隣接し、かつ異なる層面に存在する電源面パターン同士は電源接続手段で接続し、異なる分割領域にあるが隣接し、かつ異なる層面に存在するグランド面パターン同士はグランド接続手段で接続した構造を有する。そして、印刷配線板の電気配線パターンはそれに隣接する層面のグランド面パターンあるいは電源面パターンの存在する領域内に形成した構造とする。
なお、前記中央部の分割領域を略十字形状とし、該略十字形状から外れた4つの隅を前記周囲の分割領域としても良いし、前記中央部の分割領域を略逆T字形状とし、該略逆T字形状から外れた2つの隅を前記周囲の分割領域としても良い。
本発明による印刷配線板及び電子装置は、従来の電磁波シールド印刷配線板の内部で生じるグランドバウンスに起因するノイズを抑制しEMIを低減できる効果を有する。
以下、図面を参照して本発明をいくつかの実施例について詳述する。
(第1の実施例)
図1a〜図1dは本発明を電子装置の印刷配線板に適用した第1の実施例を示す。図1aは信号配線層面の平面図、図1bは信号配線層の下層の第1の電源グランド面(第1の導体面パターン)の平面図、図1cは第1の電源グランド面の下層の第2の電源グランド面(第2の導体面パターン)の平面図、図1dは最下層の半田面の平面図である。図2aは図1a〜図1dによる印刷配線板を用いた電子装置を図1bの線A−A´部分で見た断面図、図2bは図1b〜図1dによる印刷配線板を用いた電子装置をその中央部分で見た断面図である。
本実施例による印刷配線板1は、図2a、図2bに示すように、上下方向(厚さ方向)の中間部近くに絶縁層2(第1の絶縁層)を有する。絶縁層2の上側には図1bに示すような第1の電源グランド面を介して絶縁層16が形成され、絶縁層2の下側には図1cに示すような第2の電源グランド面を介して絶縁層16が形成されている。絶縁層2及び16は、ガラスエポキシ樹脂(FR4)、ポリイミド樹脂、セラミックス等の絶縁体、あるいはシリコン基板等の半導体から成る。第1、第2の電源グランド面については後述する。
この印刷配線板1の中央部に、寸法が縦横5mm程度の電子素子8を設置して電子装置100を製造する。電子素子8は、半導体チップ、チップインダクタ、チップコンデンサ、光変調素子などである。電子素子8は、印刷配線板1の表面に設置し、その電源端子及びグランド端子を印刷配線板1の表面の電気配線パターンに電気接続する。図2bに示されるように、印刷配線板1の表面の電気配線パターンは層間接続導体11を介して第1、第2の電源グランド面における電源面パターン4、グランド面パターン5に電気接続することで電源接続した電子装置を形成する。この印刷配線板1において、第2の電源グランド面におけるグランド面パターン5あるいは電源面パターン4に接続する層間接続導体11は、第1の電源グランド面における電源面パターン4あるいはグランド面パターン5にクリアランスホール19を設けることで、電気的に接続しないようにする。
印刷配線板1へ電子素子8を実装した電子装置としては、エピタキシャル・リフトオフ工法でシリコン基板上やセラミックス基板の印刷配線板1に薄膜の半導体素子膜で形成した電子素子8を設置することもできる。また、電子素子8の設置位置は、印刷配線板1の内部に埋め込み設置しても良い。
図1a〜図1dに一例を示す印刷配線板1は寸法が縦(前後)15mm、横(左右)17mmの寸法である。この印刷配線板1の寸法は、縦横5mm程度の小さな寸法でも、また、縦横50mm程度、更には縦横500mm程度の大きな寸法の印刷配線板1にも適用可能である。
図1aに示すように、印刷配線板1の信号配線層面には、その中央位置に設置する電子素子8に接続するための電気配線パターン10を、印刷配線板1の内側から外側に向けて形成する。
図1bに示すように、信号配線層面の下の第1の電源グランド面の中央部には、その上層の大部分の電気配線パターン10の領域を包含する幅の広いグランド面パターン5を十文字形に形成する。そして、その層面で十文字形のグランド面パターン5の欠けた4隅には4つの分離した電源面パターン4を形成する。
このように、第1の電源グランド面の領域を、印刷配線板1の中央部の十文字形の分割領域3とそれ以外の4つの分割領域3´とからなる5つの分割領域に分割している。なお、信号配線層面の電気配線パターン10が第1の電源グランド面の十文字形のグランド面パターン5の領域からはみ出す部分を持つ場合には、そのはみ出した電気配線パターン10の部分の近隣の領域に、その電気配線パターン10に隣接して並行するガードグランドパターン32を形成する。ガードグランドパターン32の両端にはビアホール33を形成することにより十文字形のグランド面パターン5に接続する。
図1cに示すように、第1の電源グランド面及び絶縁層2の下の第2の電源グランド面には、印刷配線板1の中央部の十文字形の分割領域3内に、この分割領域3を分割して形成した4つの電源面パターン4を形成する。また、印刷配線板1の4隅に形成した4つの分割領域3´の位置には、それぞれグランド面パターン5を形成する。そして、異なる分割領域に存在し、隣接するが異なる層面に存在するグランド面パターン5同士をビアホールやスルーホールなどのグランド接続部7で電気接続する。一方、異なる分割領域に存在し、隣接するが異なる層面に存在する電源面パターン4同士を同じく、ビアホールやスルーホールなどの電源接続部6で電気接続する。
図2a、図2bには、絶縁層2の上下両面にあって同じ分割領域3、3´内では電源面パターン4とグランド面パターン5とが対向する構造を示した。つまり、一方の層面で隣接し合う分割領域3、3´には電源面パターン4とグランド面パターン5とが離隔状態で交互になるように形成し、他方の層面では上記電源面パターン4に対してグランド面パターン5が対向し、上記グランド面パターン5には電源面パターン4が対向するように形成している。
1つの分割領域内では、厚さ0.1mm、誘電率4.5のガラスエポキシ樹脂による絶縁層2の上下両面に電源面パターン4とグランド面パターン5とを対向させて形成する。絶縁層2の厚さは上限値は特に無く、0.01mm程度まで薄くても良い。隣接する分割領域同士では、絶縁層2の上下両面に形成する電源面パターン4とグランド面パターン5の層順を逆順に入れ替えている。そして、電源面パターン4の個片であって、隣接する分割領域で異なる層面に形成された個片同士はビアホールやスルーホールなどによる電源接続部6で接続する。同様にして、グランド面パターン5の個片であって、隣接する分割領域で層が異なる個片同士はビアホールやスルーホールなどのグランド接続部7で接続する。
電源接続部6、グランド接続部7は以下のように形成する。例えば、印刷配線板1に機械的ドリル加工で厚さ方向に貫通する直径が約0.3mmから2mmの貫通孔に銅、ニッケルなどの金属を電気めっきすることで形成した中空の円筒状の導体から成るスルーホールで電源接続部6、グランド接続部7を実現する。あるいは、貫通孔に金属あるいは導電性樹脂を充填して形成した円筒状の導体から成るビアホールで電源接続部6、グランド接続部7を実現する。また、印刷配線板1にレーザ加工で開口した直径が約0.03mmから0.2mmの穴に、めっきにより銅、ニッケル、金などの金属を充填して成るビアホールで電源接続部6、グランド接続部7を形成する。更には、電源接続部6、グランド接続部7は、それぞれ金属バンプ、導電ペースト、導電樹脂等による導体ポスト、あるいはボンディングワイヤなどで実現されても良い。
次に、分割した電源面パターン4及びグランド面パターン5の上層及び下層に厚さ0.1mm、誘電率4.5の絶縁層16を形成する。絶縁層16の厚さは上限値は特に無く、0.01mm程度まで薄くても良い。
更に、これら上下の絶縁層16の表面に電気配線パターン10を形成し、信号配線層面を形成する。
電源面パターン4、グランド面パターン5、及び電気配線パターン10は、厚さが18μmの銅あるいはアルミニウムなどの金属や有機金属の導体パターンを用いることができる。しかし、これらの導体パターンの厚さは1μmから0.1mm程度の範囲でも良く、また、電源面パターン4やグランド面パターン5などは1mm程度まで厚くても良い。
層の異なる電気配線パターン10同士は、ビアホールやスルーホールによる層間配線接続部31(図2b)で電気接続する。この層間配線接続部31も、ビアホールやスルーホール以外に、金属バンプ、導電ペースト、導電樹脂等による導体ポスト、あるいはボンディングワイヤなどで実現されても良い。層間接続部31は、隣接し合う電源面パターン4とグランド面パターン5との間のスペースを利用して形成することができる。電源面パターン4、グランド面パターン5を通す場合には、層間接続導体11と同様に、クリアランスホールを設けるようにすれば良い。
続いて、絶縁層16及び電気配線パターン10の表面に半田レジストを被着させた絶縁層17を形成することで印刷配線板1が製造される。なお、図1dに示されるように、下側の半田面層における電気配線パターンには外部との電気接続を行うためにボールグリッドアレイBGが設けられる。
なお、図2a、図2bでは図示していないが、絶縁層2の中にも、各分割領域3、3´の範囲内に電気配線パターンが配線される。
以上の工程により、電源面パターン4とグランド面パターン5の2次元のツイストペア構造で、その中心に十文字形のグランド面パターン5を有し、その十文字形のグランド面パターン5に対向する電源面パターンが4つに分割された電源グランド面構造ができる。また、この電源グランド面構造内に後述するような電子素子8を内蔵しても良い。
図3は、シミュレーション結果を示す。本発明の印刷配線板1として、縦横15mm×17mmの寸法で、絶縁層2の誘電率が4.5のガラスエポキシ樹脂(FR4)の電源グランド面構造(基板モジュール)を有する印刷配線板1について、印刷配線板1に実装した電子素子8の電源端子とグランド端子から電流が流出する場合に生じるEMIをシミュレーションした結果を示す。すなわち、図3には、本実施例の印刷配線板1の第1の電源グランド層面を、十文字のグランド面パターン5と、それ以外の領域に設置した4つの電源面パターン4の5つの領域に分けた分割領域3、3´を形成し、第2の電源グランド層面を、十文字領域の分割領域3内に分けて形成した4つの電源面パターン4と、その周囲の空いた領域に設置した4つのグランド面パターン5に分けた印刷配線板1のEMIを示す。このEMIは、絶縁層2の厚さが薄くなれば弱くなる。
また、比較例の印刷配線板として、縦15mm、横17mmの寸法の単一面の電源面パターン4と、それに平行する同じ寸法のグランド面パターン5を形成した従来の印刷配線板のEMIを示す。
従来の印刷配線板では、4.1GHzの周波数でEMIが多くなることから、印刷配線板の内部で電磁界が共振していることがわかる。
一方、本実施例の電源グランド面構造を有する印刷配線板1では、少なくとも10GHzまでの周波数帯域にわたってEMIが比較例の印刷配線板よりも40dB以上低減され、すなわちEMIは1万分の1以下に低減される。また、EMIの強度の周波数特性が10GHz以下で滑らかであるので、印刷配線板1の内部における4.1GHzでの電磁界の共振も無く、内部の電磁界強度が弱いため、印刷配線板1の電気配線パターンにノイズを混入させない。
このようにEMIが低減され、しかも印刷配線板1の内部での電磁界の共振によるグランドバウンスによるノイズも生じない機構は以下のように考えられる。
先ず、以下の機構により、グランドハウンスを生じない効果がある。すなわち、電源面パターン4とグランド面パターン5の間の電磁界は、電源面パターン4とグランド面パターン5とを対向させたためグランド面パターン5と電源面パターン4で互いに逆方向の電流を流す。印刷配線板1の外周部で隣接する分割領域3、3´の電源面パターン4は電源接続部6で接続され、グランド面パターン5はグランド接続部7で接続されるため、この電流の経路が全電源面パターン4と全グランド面パターン6で連続する。しかし、それら全体に流れる電流は印刷配線板1全体で1枚の金属平板の場合にこの金属平板に流れる電流よりは少なくなると考えられる。その理由は、各分割領域3、3´の個片は、ビアホールやその他の、分割領域3、3´の個片よりもインダクタンスが高い電源接続部6及びグランド接続部7で接続されているためである。これがグランドバウンスを抑制する1つの理由と考えられる。
一方、分割領域3、3´の寸法、および、中央部の分割領域3を更に分割して形成した4つの電源面パターン4の寸法が印刷配線板1の寸法より小さいため、各分割領域3、3´で対向する電源面パターン4とグランド面パターン5で構成される平行平板が共振して生じ得る電磁界の共振周波数は印刷配線板1の全体面での共振周波数よりかなり高く、EMIを抑制すべき周波数範囲の外にその共振周波数を移動させることができる。特に、印刷配線板1の寸法と同程度の寸法の中央部の分割領域3のグランド面パターン5に対しては、分割領域3を更に分割して形成した4つの電源面パターン4を対向させ、また、その4つの電源面パターン4同士は中央部の分割領域3内では電気接続させず、その周囲の分割領域3´の電源面パターン4に電気接続させた。そのため、中央部の分割領域3の電源面パターン4とグランド面パターン5で構成される平行平板は高周波的によく分割され、平行平板による電磁界共振は分割された電源面パターン4の寸法で生じるように、平行平板の寸法を小さくできた。
グランドバウンス及びEMIが低減されるもう1つの理由は、以下の通りである。ある分割領域で生じる電磁界は、隣接する分割領域との間でグランド面パターン5と電源面パターン4の層面の順が逆転しているため、それらの生じる電磁界が打ち消し合い、その結果EMI及びグランドバウンスが低減されると考えられる。
こうして、電源面パターン4とグランド面パターン5に流れる共振電流を大きく低減できる効果を生じたと考えられる。
これらの結果、電源面パターン4から放出されるEMIが大幅に低減され、また、印刷配線板1のグランドバウンスが低減され、電気配線パターンに混入するノイズが低減される効果が得られる。
本実施例では、印刷配線板1の中央部の分割領域3におけるグランド面パターン5は、その分割領域3の全領域に形成し、中央部の分割領域3における電源面パターン4は複数の電源面パターン4に分割して形成したが、電源面パターン4とグランド面パターン5を入れ替えた関係にしても同様にEMIが低減できる効果がある。すなわち、印刷配線板1の中央部の分割領域3における電源面パターン4は分割領域3の全領域に1つ形成し、中央部の分割領域3におけるグランド面パターン5を複数のグランド面パターン5に分割して形成しても良い。
この印刷配線板1は、電気配線パターン10が電源面パターン4及びグランド面パターン5より先に形成されても良い。例えば、銅板上に電気配線パターン10を形成し、その上に絶縁層16を形成し、その上に電源面パターン4とグランド面パターン5の交互配置による第1の電源グランド層面、絶縁層2及び電源接続部6とグランド接続部7を形成し、更に、電源面パターン4とグランド面パターン5の交互配置による第2の電源グランド層面を形成し、次に、下側の絶縁層16と、その上に電気配線パターン10を形成する。その後に最初に用いた銅板をエッチングにより除去して印刷配線板1を形成しても良い。
また、本実施例では、電源面パターン4、グランド面パターン5は、電源接続部6、グランド接続部7をビアホールで実現するために、図1b、図1cに示されるように、それぞれの周囲に張り出し部を持つ形状としてこれらの張り出し部が互いに入り組むようにしているが、このような形状に限定されるものではなく、例えば矩形状であっても良い。また、電源面パターン4とグランド面パターン5は、同じ分割領域で互いに対向し合う面積が50%程度まで減少した構造であっても効果が得られる。これは、後述する第2の実施例でも同様である。
(第2の実施例)
図4及び図5は第2の実施例を示す。図4(a)は印刷配線板における部品面側の信号配線層面の平面図、図4(b)は信号配線層の下の層面の第1の電源グランド面の平面図、図4(c)は第1の電源グランド面の下の第2の電源グランド面の平面図、図4(d)は最下面の半田面側の信号配線層面の平面図である。図5は印刷配線板1の断面図である。
第2の実施例が第1の実施例と異なる点は、以下の第1〜第3の点である。第1の点は、矩形の印刷配線板1の分割領域が、印刷配線板1の中心部のT字形の領域3と領域3以外の2つの領域3´とから成る。第2の点は、印刷配線板1の表裏の信号配線層において、部品面側の電気配線パターン10の走行方向と半田面側の電気配線パターン10の走行方向とが互いに直角に交差するようにされている。第3の点は、図5に示されるように、印刷配線板1に複数の電子素子8を設置している。
図5において、印刷配線板1は、上下方向(厚さ方向)の中間部近くに絶縁層2を有し、絶縁層2の外側の上下それぞれに絶縁層16を有する。印刷配線板1には半導体チップ、チップインダクタ、チップコンデンサ、光変調素子などの電子素子8を複数設置する。電子素子8の信号端子を印刷配線板1の信号配線層の電気配線パターン10に電気接続して電子装置100を形成する。
図4に一例を示す印刷配線板1は、寸法が縦(前後)7mm、横(左右)17mmである。この印刷配線板1の寸法は、縦横5mm程度の小さな寸法でも、また、縦横50mm程度、更には縦横500mm程度の大きな寸法の印刷配線板1にも適用可能である。
図4(a)に示すように、印刷配線板1の信号配線層面に、電気配線パターン10を図中左右(横)方向に形成する。
図4(b)に示すように、第1の電源グランド面の中央部に、上層の信号配線層面の大部分の電気配線パターン10の領域を包含する幅の広いグランド面パターン5を逆T字形に形成する。そして、その層面で逆T字形のグランド面パターン5以外の矩形内の領域である2つの隅に2つの分離した電源面パターン4を形成する。このように、第1の電源グランド面の領域を、印刷配線板1の中央部の領域である逆T字形の分割領域3と、その周辺部の分割領域3´との3つの分割領域に分割している。
図4(c)に示すように、第1の電源グランド面の下の第2の電源グランド面には、印刷配線板1の中央部の逆T字形の分割領域3の領域を左右に3分割した形の3つの電源面パターン4を形成する。また、上層の第1の電源グランド面の2つの隅に形成した電源面パターン4の領域に重なる2つの分離したグランド面パターン5を形成する。
そして、異なる分割領域に存在し、隣接するが異なる層面に存在するグランド面パターン5同士をビアホールやスルーホールなどのグランド接続部7で電気接続する。一方、異なる分割領域に存在し、隣接するが異なる層面に存在する電源面パターン4同士を同じく、ビアホールやスルーホールなどの電源接続部6で電気接続する。
図4(d)に示すように、第2の電源グランド面の下層の半田面の信号配線層面に、電気配線パターン10を、印刷配線板1の図中上下(縦)方向に形成して部品面の信号配線層面の電気配線パターン10に直交させる。また、部品面の信号配線層面の電気配線パターン10と半田面の信号配線層面の電気配線パターン10とをビアホールやスルーホールによる層間配線接続部31(図5)で電気接続する。更に、表裏の絶縁層16及び電気配線パターン10の表面に半田レジストを被着させた絶縁層17を形成することで印刷配線板1を製造する。
なお、電子素子8は、印刷配線板1の表面に複数個設置し、それらの電源端子及びグランド端子を印刷配線板1の表面の電気配線パターン10に電気接続する。第1の実施例と同様に、印刷配線板1の表面の電気配線パターン10は層間接続導体11を介して第1、第2の電源グランド面における電源面パターン4、グランド面パターン5に電気接続することで電源接続した電子装置を形成する。そして、第2の電源グランド面におけるグランド面パターン5あるいは電源面パターン4に接続する層間接続導体11は、第1の電源グランド面における電源面パターン4あるいはグランド面パターン5にクリアランスホール19を設けることで、電気的に接続しないようにする。また、図5では図示していないが、絶縁層2の中にも、各分割領域3、3´の範囲内に電気配線パターンを配線することができる。
以上のように、第2の実施例は、電源面パターン4とグランド面パターン5の2次元のツイストペア構造で、その中心に逆T字形のグランド面パターン5を有し、その逆T字形のグランド面パターン5に対向する電源面パターンを3つに分割した電源グランド面構造にする。
図6は第2の実施例のシミュレーション結果を示す。第2の実施例の印刷配線板1は、縦横7mm×17mmの寸法で、絶縁層2の誘電率が4.5のガラスエポキシ樹脂(FR4)の電源グランド面構造(基板モジュール)を有する。この印刷配線板1について、印刷配線板1に実装した電子素子8の電源端子とグランド端子から電流が流出する場合に生じるEMIをシミュレーションした。また、比較例の印刷配線板として、縦7mm横17mmの寸法の単一面の電源面パターン4と、それに平行する同じ寸法のグランド面パターン5を形成した従来の印刷配線板のEMIを示す。
従来の印刷配線板では、4.1GHzの周波数でEMIが多く、印刷配線板の内部で電磁界が共振していた。しかし、本実施例の電源グランド面構造を有する印刷配線板1では、少なくとも10GHzまでの周波数帯域にわたってEMIが比較例の印刷配線板1よりも40dB以上低減され、すなわちEMIは1万分の1以下に低減される効果を得た。また、EMIの強度の周波数特性が10GHz以下で滑らかであるので、印刷配線板1の内部における4.1GHzでの電磁界の共振も無く、内部の電磁界強度が弱いため、印刷配線板1の電気配線パターンにノイズを混入させない効果がある。
第2の実施例によれば、長い長方形の印刷配線板1のEMIを良く低減できる効果がある。第2の実施例ではまた、逆T字形の分割領域3内の表裏の信号配線層面に縦横方向の互いに直交する電気配線パターン10を形成することで逆T字形の分割領域3内で自由に配線できる設計自由度がある効果がある。
以上の構造以外の印刷配線板1の構造としては、電気配線パターン10と、絶縁層16と電源面パターン4とグランド面パターン5の交互配置による第1の電源グランド面が片面にのみ形成された第1の基板モジュールを製造し、同じく、電気配線パターン10と、絶縁層16と、電源面パターン4とグランド面パターン5の交互配置による第2の電源グランド面が片面にのみ形成された第2の基板モジュールを製造し、次に、この第1の基板モジュールの第1の電源グランド面に第2の基板モジュールの第2の電源グランド面を対向させて、第1の基板モジュールと第2の基板モジュールとを、バンプなどから成る電源接続部6とグランド接続部7で接合することで、1組のツイストペア構造を形成した印刷配線板1を製造しても良い。
上記各実施例では中央部の分割領域3の形状を略十字形状、略逆十字形状としているが、これらの形状に限定されるものではなく、中央部の広い分割領域3内では、電源面パターン4あるいはグランド面パターン5を更に分割することで、中央部の分割領域3内で対向する電源面パターン4とグランド面パターン5の形成する平行平板の寸法を小さくする、種々の形状が、同様にEMIを低減できるため、適用可能である。すなわち、中央部の分割領域3を更に分割した電源面パターン4同士あるいは分割したグランド面パターン5同士は、中央部の分割領域3内では電気接続させず、その周囲の分割領域3´の導体と電気接続させる構造を有する種々の形状が同様にEMIを低減し適用可能である。また、分割領域3´の形状も中央部の分割領域3の形状に応じて適宜設定される。
図1aは本発明の第1の実施例による印刷配線板における部品面側の信号配線層面の平面図である。 図1bは本発明の第1の実施例による印刷配線板における第1の電源グランド面の平面図である。 図1cは本発明の第1の実施例による印刷配線板における第2の電源グランド面の平面図である。 図1dは本発明の第1の実施例による印刷配線板における半田面側の信号配線層面の平面図である。 図2aは本発明の第1の実施例による印刷配線板の図1bの線A−A´部分における断面図である。 図2bは本発明の第1の実施例による印刷配線板の中央部分における断面図である。 本発明の第1の実施例におけるEMIのシミュレーション結果を示した図である。 図4は本発明の第2の実施例による印刷配線板を示した図であり、図4(a)は部品面側の信号配線層面の平面図、図4(b)は第1の電源グランド面の平面図、図4(c)は第2の電源グランド面の平面図、図4(d)は半田面側の信号配線層面の平面図である。 図5は本発明の第2の実施例による印刷配線板における第1の電源グランド面の平面図及びそのA−A’線による拡大断面図である。 本発明の第2の実施例におけるEMIのシミュレーション結果を示した図である。
符号の説明
1 印刷配線板
2、16、17 絶縁層
3、3´ 分割領域
4 電源面パターン
5 グランド面パターン
6 電源接続部
7 グランド接続部
8 電子素子
10 電気配線パターン
11 層間接続導体
19 クリアランスホール
31 層間配線接続部
32 ガードグランドパターン
100 電子装置

Claims (4)

  1. 印刷配線板の領域を中央部の分割領域とその周囲の分割領域との複数の分割領域に分割し、
    各分割領域では第1の絶縁層を間にして電源面パターンとグランド面パターンとを対向させて形成し、かつ隣接する分割領域間では電源面パターンとグランド面パターンの形成される層順を逆転させ、
    前記第1の絶縁層を間にした一方の面側における前記中央部の分割領域内の全領域に電源面パターンあるいはグランド面パターンの第1の導体面パターンを形成する一方、前記第1の絶縁層を間にした他方の面側における前記中央部の分割領域を複数の部分に分割して複数のグランド面パターンあるいは電源面パターンから成る第2の導体面パターンを形成し、
    異なる分割領域にあるが隣接し、かつ異なる層面に存在する電源面パターン同士は電源接続手段で接続し、
    異なる分割領域にあるが隣接し、かつ異なる層面に存在するグランド面パターン同士はグランド接続手段で接続した構造を有し、
    前記グランド面パターンあるいは電源面パターンの導体面パターンの存在する領域に隣接する層面であって前記導体面パターンの領域内には電気配線パターンを形成したことを特徴とする印刷配線板。
  2. 前記中央部の分割領域を略十字形状とし、該略十字形状から外れた4つの隅を前記周囲の分割領域としたことを特徴とする請求項1に記載の印刷配線板。
  3. 前記中央部の分割領域を略逆T字形状とし、該略逆T字形状から外れた2つの隅を前記周囲の分割領域としたことを特徴とする請求項1に記載の印刷配線板。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷配線板と、該印刷配線板に実装した電子素子とを含むことを特徴とする電子装置。
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