JP2006185502A - カセット装着装置並びに情報記録及び/又は再生装置 - Google Patents

カセット装着装置並びに情報記録及び/又は再生装置 Download PDF

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Hiroshi Fujii
寛 藤井
Sunao Kushiro
素直 久代
Toshiya Sawada
俊哉 澤田
Kentaro Shinkai
健太郎 新階
Satoshi Moriyama
悟志 森山
Masahiro Negita
昌宏 祢宜田
Takanobu Sugiyama
隆信 椙山
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Abstract

【課題】情報記録カセットが蓋開放手段と接触したときに曲げ補強部にも接触して情報記録カセットの挿入を阻止するようにした。
【解決手段】テープカセット100が着脱可能に装着されるカセットホルダ3と、カセット出入口の両側に配置される一対のリンク連結体を有し、その一対のリンク連結体でカセットホルダ3を両側から移動可能に支持するホルダ支持機構に関する。ホルダ支持機構には、テープカセット100の上面に対向するように配置されて一対のリンク連結体間を連結する板体からなる連結部19を設け、その連結部19には、ストッパ片に対向する部分を含み、且つ奥側部分をテープカセット側に折り曲げることによって曲げ補強部20を設け、テープカセットがストッパ片と接触したときに曲げ補強部にも接触してテープカセットの挿入を阻止するようにした。
【選択図】図17

Description

本発明は、情報記録媒体がカセット筐体内に収納されたテープカセット等の記録媒体カセットを保持して所定位置に搬送するカセット装着装置、並びに、そのカセット装着装置を備えたカメラ一体型ビデオテープレコーダ(カメラ一体型VTR)、デジタルビデオカメラレコーダその他の電子機器に使用される情報記録及び/又は再生装置に関するものである。
従来の、この種のカセット装着装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、カセット装着装置並びに情報記録及び/又は再生装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載されたカセット装着装置は、「4つの面部で囲うことにより四角形の枠体に形成されると共に情報記録媒体が収納された情報記録カセットが着脱可能に装着されるカセットホルダと、上記カセットホルダを移動可能に支持するホルダ支持機構と、を備え、上記カセットホルダの、上記情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生機構が臨む下面部と当該下面部に連続する少なくとも一方の側面部とが連続する角部又は当該角部の近傍に、上記情報記録カセットが挿入される方向に延びるスリットを設けて一部を切り離した」ことを特徴としている。
このような構成を有するカセット装着装置によれば、「下面部と側面部とが連続する角部又はその角部近傍の剛性を低くして側面部から下面部に加えられる力がそのまま直接的に伝達されるのを防止することができる。その結果、カセットホルダの下面部における幅狭部分に高い応力が発生するのを緩和することができ、下面部における応力の最大値を低くして許容応力に対するマージンを向上させ、カセットホルダの実質的な強度を高めることができる」等の効果が期待される。
この特許文献1に記載されたカセット装着装置において、カセットテープが装着されるカセットホルダは、挿入されるカセットテープの上面を覆う上面部と、そのカセットテープの下面を支える下面部と、この下面部の両側に連続して設けられ且つカセットテープの側面をそれぞれ覆う左右の側面部とを有している。これら上面部、下面部及び左右の側面部によって囲まれた四面と直交する方向に開口された一方の開口部が、カセットテープが出し入れされるカセット挿入口となっている。カセットホルダの上面部は、側面部等とは別部材によって形成された板体からなり、その上面部が左右の側面部間に掛け渡され、その両端部が各側面部にカシメ等の固着手段によって連結されている。
このカセットホルダは、ホルダ支持機構によって上下方向へ平行移動可能に支持されている。ホルダ支持機構は、左右一対のリンク部材の組み合わせからなり、各リンク部材は、2本のリンクを交差させると共にその交差部を回動自在に連結することによってX字状に形成されている。一対のリンク部材の一方のリンクの下部はメカデッキシャーシに回動自在に支持され、上部はカセットホルダに摺動可能に支持されている。また、他方のリンクの下部はメカデッキシャーシに摺動可能に支持されていて、その上部はカセットホルダに回動自在に連結されている。即ち、カセットホルダは、ホルダ支持機構によって4箇所で支持されている。
また、カセットホルダの左右側面部にはロッド支持片が設けられており、その外側には左右のリンク部材の一方のリンクの上端部がそれぞれ配置されている。これら左右のロッド支持片及びリンク間には、補強用ロッドが掛け渡されている。補強用ロッドの両端の軸部は、それぞれロッド支持片及びリンクを貫通しており、その軸部の先端をカシメ加工することによって3つの部材が連結されている。この補強用ロッドを設けることにより、カセットホルダの強度を高めて変形等を防止すると共に、ホルダ支持機構の剛性を高めてリンク部材の倒れ等を防止するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載されたカセット装着装置においては、カセットホルダの左右のロッド支持片間に補強用ロッドを掛け渡し、この補強用ロッドを用いてカセットホルダの強度やホルダ支持機構の剛性等を高める構成となっていた。この補強用ロッドには丸棒からなる中実軸が使用されており、それ自体がある程度の重量を有するものであった。そのため、カセットホルダの重量が重くなっているばかりでなく、カセットホルダの厚みが厚くなっており、カセット装着装置全体として軽量化、小型化を図ることが困難であった。
このようなカセット装着装置において、その軽量化、小型化等を図るためには、例えば、補強用ロッドを丸棒から板に変更すると共に、その板の厚みをカセットホルダの板厚と同程度に設定することが考えられる。しかしながら、単純に丸棒から板材に変更するのみでは、丸棒よりも板材の方の強度や剛性が低いため、左右のロッド支持片間を補強するという目的を達成することができなくなるという問題点があった。
特開2000−276815号公報(段落[0042]〜[0047]、図1、図2)
解決しようとする問題点は、従来のカセット装着装置においては、カセットホルダを補強する補強用ロッドが丸棒からなる中実軸によって形成されており、その補強用ロッド自体がある程度の重量を有するために、カセットホルダの重量が重くなっており、また、厚みも厚くなっていたことから、カセット装着装置全体として軽量化、小型化を図ることが困難である。そこで、丸棒の換わりに板材を用いて軽量化、小型化を図ることが考えられるが、断面積が互いに等しい丸棒と板材の場合には、板材の方が強度や剛性の点で劣ることになるという点である。
本出願のカセット装着装置は、情報記録媒体が収納された情報記録カセットが着脱可能に装着されるカセットホルダと、そのカセットホルダの情報記録カセットが出し入れされるカセット出入口の両側に配置される一対のリンク部材を有し、その一対のリンク部材でカセットホルダを両側から移動可能に支持するホルダ支持機構と、カセットホルダに設けられ、情報記録カセットの装着時にその情報記録カセットの蓋体を開放して収納されている情報記録媒体の一部を露出させる蓋開放手段と、を備えたカセット装着装置において、ホルダ支持機構には、情報記録カセットの上面に対向するように配置されて一対のリンク部材間を連結する板体からなる連結部材を設け、その連結部材には、蓋開放手段に対向する部分を含み且つ情報記録カセットが出し入れされる方向の奥側部分を情報記録カセット側に折り曲げることによって曲げ補強部を設け、情報記録カセットを異常な姿勢で挿入した場合に、その情報記録カセットが蓋開放手段と接触したときに曲げ補強部にも接触して情報記録カセットの挿入を阻止するようにしたことを最も主要な特徴とする。
本出願のカセット装着装置は、一対のリンク部材は、2本のリンクを交差させてその交差部を回動自在に連結したリンク連結体の2組からなり、その2組のリンク連結体のそれぞれ一方のリンクと連結部材とを、1つの細長い板材をコ字状に折り曲げることによって一体に形成したことを特徴とする。
本出願のカセット装着装置は、連結部材は、情報記録カセットをカセットホルダに装着したときに、その情報記録カセットの最も高い部分よりも低い位置に配置されるようにしたことを特徴とする。
本出願のカセット装着装置は、一対のリンク部材のうち、少なくとも一方のリンク部材の一方のリンクにはフック部を設け、情報記録カセットに収納された情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生が行われる所定位置にカセットホルダが移動したときにフック部が係合されるフック受部をシャーシ又はそのシャーシに固定されたシャーシ側部材に設けたことを特徴とする。
また、本出願の情報記録及び/又は再生装置は、情報記録媒体が収納された情報記録カセットが着脱可能に装着される第1の位置と、情報記録カセットに収納された情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生が行われる第2の位置との間に情報記録カセットを移動させるカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置において、カセット装着装置は、情報記録カセットが着脱可能に装着されるカセットホルダと、そのカセットホルダの情報記録カセットが出し入れされるカセット出入口の両側に配置される一対のリンク部材を有し、その一対のリンク部材でカセットホルダを両側から移動可能に支持するホルダ支持機構と、カセットホルダに設けられ、情報記録カセットの装着時にその情報記録カセットの蓋体を開放して収納されている情報記録媒体の一部を露出させる蓋開放手段と、を具え、ホルダ支持機構には、情報記録カセットの上面に対向するように配置されて一対のリンク部材間を連結する板体からなる連結部材を設け、その連結部材には、蓋開放手段に対向する部分を含み且つ情報記録カセットが出し入れされる方向の奥側部分を情報記録カセット側に折り曲げることによって曲げ補強部を設け、情報記録カセットを異常な姿勢で挿入した場合に、その情報記録カセットが蓋開放手段と接触したときに曲げ補強部にも接触して情報記録カセットの挿入を阻止するようにしたことを特徴とする。
本出願のカセット装着装置によれば、カセットホルダを移動可能に支持するホルダ支持機構の一対のリンク部材における一方のリンク間を、細長い板体からなる連結部材によって連結すると共に、その連結部材における情報記録カセットの出し入れ方向の奥側部分を情報記録カセット側に折り曲げることによって曲げ補強部を設ける構成としたため、連結部材自体が持つ強度によって装置全体の強度・剛性を高めることができ、従来のように別部材で形成された丸棒からなる補強部材を設けて強度の向上を図る必要がないから、装置全体の軽量化及び小型化を実現することができる。
しかも、情報記録カセットを異常な姿勢(上下を逆にして挿入する場合、カセット蓋体とは反対の背面側から挿入する場合等)で挿入する場合には、情報記録カセットが蓋開放手段に接触すると共に曲げ補強部にも接触してそれ以上の挿入が阻止されるため、情報記録カセットが正常でない状態で挿入されるのを防止することができ、情報記録カセットが誤挿入されることによって詰まり現象を生じる等の不具合の発生を防止することができる。
本出願のカセット装着装置によれば、交差した2本のリンクの交差部を回動自在に連結することにより形成される2組のリンク連結体のうち、それぞれの一方のリンクと連結部材との3者を1つ細長い板材で形成し、その細長い板材を長手方向にコ字状に折り曲げることによって2本の一方のリンクと連結部材とを一体に構成するようにしたため、従来の装置と同程度の強度・剛性を保持しつつ重量の大きな従来の補強用ロッドを廃止して軽量化を図ることができ、装置全体の小型化にも貢献することができる。
本出願のカセット装着装置によれば、カセットホルダに情報記録カセットを装着して所定位置にセットした状態では、情報記録カセットの最も高い位置よりも連結部材の位置が低くなるため、セット時における装置全体の高さが低く、装置全体の小型化を図ることができる。
本出願のカセット装着装置によれば、情報信号の記録や再生が行われる所定位置にカセットホルダが移動したときに、一方のリンクに設けたフック部がシャーシ又はシャーシ側部材に設けたフック受部に係合されるため、何らかの外力が加わった場合にも、フック受部によってフック部を係合保持することにより、カセットホルダの移動を制限して所定位置から移動するのを効果的に防止することができる。
また、本出願の情報記録及び/又は再生装置によれば、カセットホルダに装着された情報記録カセットを第1の位置と第2の位置との間に移動させるカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置において、カセットホルダを両側から移動可能に支持するホルダ支持機構の一対のリンク部材における一方のリンク間を、板体からなる連結部材によって連結すると共に、その連結部材における情報記録カセットの出し入れ方向の奥側部分を情報記録カセット側に折り曲げることによって曲げ補強部を設ける構成としたため、連結部材自体が持つ強度によってカセット装着装置の強度・剛性を高めることができ、従来のように別部材の丸棒からなる補強部材を設けて強度の向上を図る必要がないから、軽量化及び小型化されたカセット装着装置を用いて軽量で小型の情報記録及び/又は再生装置を提供することができる。
しかも、情報記録カセットを異常な姿勢(上下を逆にして挿入する場合、カセット蓋体とは反対の背面側から挿入する場合等)で挿入する場合には、情報記録カセットが蓋開放手段に接触すると共に曲げ補強部にも接触してそれ以上の挿入が阻止されるため、情報記録カセットが正常でない状態で挿入されるのを防止することができ、情報記録カセットが誤挿入されることによって詰まり現象を生じる等の不具合の発生を防止できる情報記録及び/又は再生装置を提供することができる。
ホルダ支持機構に、情報記録カセットの上面と蓋開放部材とに対向するように配置されると共に一対のリンク部材間を連結する板体からなる連結部材を設け、その連結部材には、情報記録カセットが出し入れされる方向の奥側部分を内側に折り曲げることによって曲げ補強部を設け、情報記録カセットを異常な姿勢で挿入した場合に、その情報記録カセットが蓋開放手段と接触したときに曲げ補強部にも接触して情報記録カセットの挿入を阻止することにより、十分な強度や剛性を有しながら軽量化及び小型化を図ることができるカセット装着装置及び情報記録及び/又は再生装置を、簡単な構造によって実現した。
図1〜図18は、本発明のカセット装着装置及び情報記録及び/又は再生装置の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1は本発明のカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置を示すもので、カセットホルダが上部位置(カセコンアップ位置)にある状態を正面側から見た斜視図、図2は同じく背面側から見た斜視図、図3は同じく側面図、図4は図1のカセットホルダに情報記録カセットを装着した状態を正面側から見た斜視図、図5は同じく背面側から見た斜視図、図6は図4の要部を示す左側面図、図7は同じく右側面図、図8は図3の状態からカセットホルダを少し押し下げた側面図である。
また、図9はカセットホルダが下部位置(カセコンダウン位置)に移動した状態を正面側から見た斜視図、図10は同じく背面側から見た斜視図、図11は図10の状態から可動シャーシを回転ドラム側に少し移動した状態を背面側から見た斜視図、図12は可動シャーシがテープローディング位置まで移動した状態を正面側から見た斜視図、図13は同じく背面側から見た斜視図、図14は同じく右側面図、図15は同じく左側面図、図16は同じく背面側から見た斜視図、図17は情報記録カセットの誤挿入状態を示す説明図、図18はリンク連結体の一実施例を示す斜視図、図19は情報記録カセットの一例を示す斜視図である。
まず、本発明のカセット装着装置及び情報記録及び/又は再生装置に使用される情報記録カセットについて説明する。図19は、本発明に使用される情報記録カセットの一具体例を示すもので、情報記録媒体として磁気テープを使用したテープカセット100の図である。このテープカセット100は、磁気テープが回転自在に収納されたカセット筐体101と、このカセット筐体101の開口部を開閉可能とされたカセット蓋体102とから構成されている。
カセット筐体101は、上下に重ね合わされる略長方形をなす上ケース104と下ケース105とからなり、下ケース105には長手方向に所定の間隔をあけて2つのハブ穴が設けられている。これらのハブ穴には、互いに対をなす供給側リール106及び巻取り側リール107のハブ部がそれぞれ回転自在に嵌合されている。この供給側リール106の巻芯部に磁気テープの一端が固定され、その大部分が巻芯部に巻き取られて、その他端が巻取り側リール107の巻芯部に巻き取られている。これら一対の供給側リール106及び巻取り側リール107が、カセット筐体101内に回転可能な状態で収納されている。
カセット筐体101の前部には、カセットデッキのローディング機構のガイドピン等が入り込むローディング用開口部108と、その開口部108の両外側に開口された一対のテープ通し穴とが設けられている。供給側リール106から引き出された磁気テープは、一方のテープ通し穴からカセット筐体101外に導き出され、開口部108を通過して他方のテープ通し穴からカセット筐体101内に入り込み、巻取り側リール107に巻き取られている。このカセット筐体101の前部が、カセット蓋体102によって開閉可能とされている。
カセット蓋体102は、3枚のリッド部材によって構成されている。3枚のリッド部材は、開口部108に引き出された磁気テープの正面を覆うフロントリッド111と、その磁気テープの上面を覆うトップリッド112と、磁気テープの背面を覆う図に表れないバックリッドとからなっている。フロントリッド111はカセット蓋体102に回動可能に支持されており、このフロントリッド111にトップリッド112の一端とバックリッドの一端がそれぞれ回動可能に連結されている。そして、トップリッド112の他端は上ケース104に摺動可能に支持され、バックリッドの他端は下ケース105に摺動可能に支持されている。
更に、フロントリッド111の両側部には、カセットホルダに挿入する際のガイドをなすガイド凸片が挿通されるガイド穴113,113が開口されている。そして、一方のガイド穴113の奥には、フロントリッド111を閉じ位置に保持するロックレバー114が配置されている。このロックレバー114を一方のガイド凸片で押圧して後退動作させることにより、ロックレバー114によるカセット蓋体102のロックが解除されてフロントリッド111の開放動作が可能となる。
図1〜図17に示すように、本実施例に係るカセット装着装置2は、テープカセット100が着脱可能に装着されるカセットホルダ3と、そのカセットホルダ3の両側を移動可能に支持する一対のリンク部材を有するホルダ支持機構4と、そのホルダ支持機構4を姿勢変更可能に支持する可動シャーシ5等を備えて構成されている。また、本実施例に係る情報記録及び/又は再生装置の一具体例を示すテープ記録再生装置1は、カセットホルダ3、ホルダ支持機構4及び可動シャーシ5と、その可動シャーシ5を移動可能に支持する固定シャーシ6と、磁気ヘッドが設けられた回転ヘッドドラム7等を備えて構成されている。
図1〜図3等に示すように、カセットホルダ3は、テープカセット100を4つの面部で囲うことができる四角形の筐体によって構成されている。即ち、カセットホルダ3は、挿入されたテープカセット100の上面に対向される上面部3aと、そのテープカセット100の下面を支える下面部3bと、上面部3aの左右両側に連続してテープカセット100の左右側面にそれぞれ対向される左側面部3c及び右側面部3dとを有している。これらの4面と直交する方向に開口される2つの開口部のうち、一方の開口部が、テープカセット100が出し入れされるカセット出入口11とされていて、他方の開口部が、回転ヘッドドラム7に対向されている。
カセットホルダ3の上面部3aには、軽量化を図るために比重の軽いエンジニアリングプラスチックによって形成された化粧板12が固定ねじ等の固着手段によって固定されている。この化粧板12は、上面部3aの強度を高める補強材としての役割りの他、見た目を美しくして見映えを良くする等の役割も有している。下面部3bは、テープカセット100の下面を支えるものであるため、テープカセット100の3辺を支えることができるコ字状をなす枠体として形成されている。
カセットホルダ3の下面部3bの両側部には、テープカセット100の両側部に設けたガイド穴113,113に出し入れされるストッパ片13A,13Bが設けられている。一対のストッパ片13A,13Bは、カセットホルダ3に挿入されるテープカセット100のガイドをなすものであるが、一方のストッパ片13Aは、テープカセット100のロックレバー114を動作させて蓋体のロックを解除する役割も兼ねている。また、カセットホルダ3の左右の側面部3c,3dは、テープカセット100の厚みと同程度の高さを有する板体からなり、これら側面部3c,3dの外側に、リンク部材の一具体例を示すリンク連結体14A,14Bがそれぞれ配置されている。
図4〜図17に示すように、各リンク連結体14A,14Bは、第1のリンク15(15A,15B)と第2のリンク16(16A,16B)を交差させると共に、その交差部に回動軸部17A,17Bを設けることによって互いに回動自在に連結されている。回動軸部17A,17Bとしては、例えば、一方のリンクに円筒状の凸部を設けると共に、他方のリンクに貫通穴を設け、その貫通穴に円筒状凸部を貫通させた後、その先端部をカシメ加工することによって形成することができる。第1のリンク連結体14Aはカセットホルダ3の左側面部3cの外側に配置され、第2のリンク連結体14Bはカセットホルダ3の右側面部3dの外側に配置されている。
各リンク連結体14A,14Bの第1のリンク15A,15Bの上部は、カセットホルダ3の各側面部3c,3dの上部略中央部に回動軸18A,18Bによって回動自在に支持されている。更に、2組のリンク連結体14A,14Bの第1のリンク15A,15Bは、連結部材の一具体例を示す連結部19により連結されて一体に形成されている。即ち、図18等に示すように、2つの第1のリンク15A,15Bと連結部19とは、1枚の細長い板体を、その長手方向の2箇所でそれぞれ同方向へ90°折り曲げることによって形成されており、両端の折り曲げ部が第1のリンク15A,15Bとされ、中央部が連結部19とされている。
更に、連結部19の、カセット出入口11と反対側の縁には、その全範囲に亘って幅方向の一部を内側、即ち、カセットホルダ3に挿入されたテープカセット100の上面と対向する側に折り曲げることによって曲げ補強部20が一体に設けられている。この曲げ補強部20は、ある程度の幅を180°折り曲げることによって形成し、その先端縁に指先等が引っ掛かることがないようにする。この曲げ補強部20は、一対のリンク連結体14A,14Bの強度を増加させ、カセットホルダ3に加えられる外力に対して十分に大きな応力が発揮されるようにするものである。
各リンク連結体14A,14Bの第1のリンク15A,15Bの下部には、カセットホルダ3と反対側の外側へ突出するようにガイドピン21A,21Bがそれぞれ設けられている。各ガイドピン21A,21Bは、可動シャーシ5に設けたガイド穴22A,22Bにそれぞれ摺動可能に係合されている。各ガイド穴22A,22Bは、第1のリンク15A,15Bの傾きが大きくなるに伴ってその第1のリンク15A,15Bが徐々に低い方へ移動するようにカセット出入口11と反対側が先下がりとなるように形成されている。更に、一対の第1のリンク15A,15Bのうち、一方の第1のリンク15B(他方の第1のリンク15Aであってもよい。)には、テープカセット100のフロントリッド111を開放動作させるためのリッド操作部23が設けられている。
一対のリンク連結体14A,14Bの第2のリンク16A,16Bの下部は、カセットホルダ3のカセット出入口11の下方に延在されていて、回動軸部24A,24Bによってフレーム板25に回動自在に連結されている。回動軸部24A,24Bは、前記回動軸部17A,17Bと同様の構造のものである。フレーム板25は可動シャーシ5にねじ止めされており、このフレーム板25を介して第2のリンク16A,16Bの下部が、可動シャーシ5にそれぞれ回動自在に支持されている。
第2のリンク16A,16Bの上部には、各リンクが延びる方向に延在されたガイド穴26A,26Bがそれぞれ設けられている。各ガイド穴26A,26Bは、上側が凸とされた円弧状の長穴からなり、カセットホルダ3の各側面部3c,3dに設けたガイドピン27A,27Bがそれぞれ摺動可能に係合されている。各ガイドピン27A,27Bは、カセットホルダ3の各側面部3c,3dにおいて、カセット出入口11と反対側の上部に配置されている。更に、第2のリンク16A,16Bの上部には、ばね受け片29A,29Bがそれぞれ設けられている。
一方の第2のリンク16Aのばね受け片29Aには、引張ばねからなる第1のコイルばね31の一端が係止されている。また、他方の第2のリンク16Bのばね受け片29Bには、引張ばねからなる第2のコイルばね32の一端が係止されている。第1のコイルばね31の他端は、カセットホルダ3の左側面部3cに設けたばね受け部33aに引っ張り状態で係止されている。また、第2のコイルばね32の他端は、第2のリンク連結体14Bとカセットホルダ3との間に介在されたロックアーム34のばね受け部34aに引っ張り状態で係止されている。
ロックアーム34は、カセットホルダ3を下降させて可動シャーシ5内に収納した状態において、その収納状態にカセットホルダ3をロックして保持するものである。このロックアーム34は、第2のリンク連結体14Bの第1のリンク15Aと同様に、回動軸18Aによって回動自在に支持されている。このロックアーム34の下部には、収納状態で可動シャーシ5に係合されるストッパ爪34aが設けられている。このロックアーム34の上部にばね受け部34bが設けられており、第2のコイルばね32のばね力によってロックアーム34は、図3において時計方向へ常に付勢されている。
また、第1のリンク連結体14Aの第2のリンク16Aの上部には、下方に突出するフック部35が設けられている。フック部35は、可動シャーシ5が回転ヘッドドラム7に近づいた状態において、突発的に付与される外力によりロックアーム34のロックが誤って解除されて可動シャーシ5が持ち上げられるのを防止するものである。このフック部35が係合されるフック受部が、後述するように固定シャーシ6に設けられている。
図2等に示すように、一対のリンク連結体14A,14Bを介してカセットホルダ3を支持する可動シャーシ5は、底面部5aと、その底面部5aの左右方向両側に連続された側面部5b,5cとからなっている。可動シャーシ5の底面部5aには、図示しないが、左右方向に所定の間隔をあけて供給側リールと巻取り側リールとが回転可能に取り付けられている。更に、底面部5aには、テープカセット100のローディング用開口部108から引き出された磁気テープに所定の張力を付与する一対のテンションローラ等が設けられている。この可動シャーシ5の左右の側面部5b,5cに、前記ガイド穴22A,22Bが設けられている。
可動シャーシ5は、固定シャーシ6上にスライド可能に支持されている。固定シャーシ6は、可動シャーシ5と同程度の大きさを有する板体からなり、その背面側の略中央部に回転ヘッドドラム7が取り付けられている。回転ヘッドドラム7は、固定シャーシ6に固定される固定部と、その固定部に回転自在に支持された回転部とを有し、その回転部に磁気ヘッドが取り付けられている。この回転ヘッドドラム7は、その回転中心線を少々傾けた設置されている。更に、固定シャーシ6には、テープカセット100のローディング用開口部108から磁気テープを引き出して回転ヘッドドラム7の周面に巻き付ける2組のテープ引出しガイドが設けられている。
2組のテープ引出しガイドは、回転ヘッドドラム7の前部から側部にかけてスライド可能とされた2つのスライダに複数搭載されており、図示しないテープローディング機構によって進退移動可能に構成されている。テープローディング機構は、図1等に示す駆動モータ40と、この駆動モータ40によって回転駆動される複数枚のギアの組み合わせからなるギア列と、このギア列に伝達された力を2つのスライダに伝達するリンク機構等を備えて構成されている。駆動モータ40は、図1等に示すように、固定シャーシ6に固定されたモータホルダ41に固定されている。
モータホルダ41には、可動シャーシ5側に突出するフック受部42が設けられている。このフック受部42は、第1のリンク連結体14Aの第2のリンク16Aに設けたフック部35を係止し、カセットホルダ3をロック状態に保持するものである。駆動モータ40の回転力がテープローディング機構を介して2組のテープ引出しガイドに伝達されることにより、磁気テープをテープカセットから引き出して回転ヘッドドラム7に巻き付けるテープローディングと、その巻き付けを解除することにより磁気テープがテープカセット内に戻されるアンローディングとが実行される。
次に、前記構成を有するカセット装着装置2及びテープ記録再生装置1の作用について説明する。図1〜図3は、ホルダ支持機構4によって支持されたカセットホルダ3が、最も高く持ち上げられたカセコンアップ位置にある状態を示している。このとき、カセットホルダ3のカセット出入口11は、可動シャーシ5の上端縁より上方に突出しており、テープカセット100を挿入できる状態となっている。この状態から、カセットホルダ3のカセット出入口11にテープカセット100を正常な姿勢により、即ち、テープカセット100の上下方向が正常であって、カセット蓋体であるフロントリッド111側から挿入する。そして、図4〜図7に示すように、テープカセット100を所定の位置まで差し込むことにより、カセットホルダ3に対するテープカセット100の挿入操作が完了する。
この場合、テープカセット100をカセットホルダ3に一定距離差し込むと、カセットホルダ3に設けた一対のストッパ片13A,13Bがテープカセット100のガイド穴113,113内に入り込む。そして、テープカセット100を所定位置まで差し込むと、一方のストッパ片13Aがテープカセット100のロックレバー114に当接され、これを後方に後退させる。その結果、ロックレバー114によるフロントリッド111のロックが解除され、カセット蓋体の開放動作が可能となる。
この場合、図14に示すように、2組のリンク連結体14A,14Bを連結する連結部19及びその曲げ補強部20は、テープカセット100の上面よりも上方に位置しており、その曲げ補強部20がカセット筐体101と接触することがない。そのため、テープカセット100を、カセットホルダ3の所定位置まで十分に挿入することができる。
次に、カセットホルダ3に固定されている化粧板12に、図4等において上方から下方に向う押圧力を加え、カセットホルダ3を下降させる。このとき、カセットホルダ3を両側から支える2組のリンク連結体14A,14Bのうち第1のリンク15A,15Bは、上端の回動軸18A,18Bがカセットホルダ3の側面部3c,3dにそれぞれ回動自在に支持され、その下端のガイドピン21A,21Bが可動シャーシ5の側面部5b,5cに設けたガイド穴22A,22Bに摺動可能に嵌合されている。また、第2のリンク16A,16Bでは、上端のガイド穴26A,26にはカセットホルダ3の側面部3c,3dに設けたガイドピン27A,27Bがそれぞれ摺動可能に嵌合され、その下端の回動軸部24A,24Bが可動シャーシ5に固定されたフレーム板25の側面部に回動自在に支持されている。
そのため、化粧板12に上方から下方に向う力を加えると、X字状に交差された2つのリンク15A,15B及び16A,16Bがその交差部を連結する回動軸部17A,17Bを中心として互いに重なり合う方向に回動し、2組のガイドピン21A,21B及びガイドピン27A,27Bが2つのガイド穴22A,22B及びガイド穴26A,26Bをそれぞれ外側に移動する。この際、カセットホルダ3の左右に配置された2組のリンク連結体14A,14Bは、互いの第1のリンク15A,15Bを連結する連結部19によって一体に構成されているため、2組のリンク連結体14A,14Bは同じように動作される。その結果、カセットホルダ3は、略平行とされた状態を保持したまま可動シャーシ5に近づく方向に平行移動される。
この場合、カセットホルダ3が所定距離を降下すると、第2のリンク連結体14Bの第1のリンク15Bの下部に設けたリッド操作部23が下方からフロントリッド111に当接し、そのフロントリッド111を押し上げる。これにより、カセット蓋体が開放され、テープカセット100のローディング用開口部108が開放されて磁気テープの一部が露出される。このカセット蓋体が開放状態は、図10、図11、図13及び図16に示すように、磁気テープがローディング状態にある間継続される。
また、カセットホルダ3が可動シャーシ5内に入り込むと、第2のリンク連結体14Bに設けられているロックアーム34のストッパ爪34aが可動シャーシ5の爪受部に係合される。これにより、カセットホルダ3が可動シャーシ5に対してロックされた状態となり、2組のリンク連結体14A,14Bを上方へ伸ばそうとする第1のコイルばね31及び第2のコイルばね32の各ばね力に抗して、カセットホルダ3が可動シャーシ5内に収納した状態が保持される。
次に、駆動モータ40が駆動されることにより、その回転力がギア列からローディング機構に伝達される。これにより、可動シャーシ5が回転ヘッドドラム7に近づく方向に移動する。このとき、一対のテープ引出しガイドがテープカセット100のローディング用開口部108から磁気テープの一部を引き出し、回転ヘッドドラム7の周面に巻き付ける。この際、可動シャーシ5に支持された一対のテンションローラで磁気テープを押圧することにより、その磁気テープに所定の引っ張り力が付与される。これにより、磁気テープに対する回転ヘッドドラム7による記録再生が可能となり、磁気テープに情報信号を記録したり、予め記録されている情報信号を読み出したりすることができる。
この情報信号の記録再生時には、図16に示すように、第1のリンク連結体14Aの第2のリンク16Aに設けたフック部35が、固定シャーシ6に固定されたモータホルダ41のフック受部42に係合される。このフック部35がフック受部42に係合することにより、カセットホルダ3のロック状態が保持されるため、例えば、衝撃力が加えられることによってロックアーム34が可動シャーシ5から外れたとしても、カセットホルダ3のロック状態を保持することができる。即ち、フック部35をフック受部42に係合することにより、カセットホルダ3のロック状態を二重に保持することができ、記録再生時における安全性をより向上させることができる。
以上は、カセットホルダ3に対してテープカセット100が正常な姿勢(状態)で挿入された場合を説明するものであるが、テープカセット100が異常な姿勢(状態)で挿入されると、記録再生動作を行うことが不可能となるばかりでなく、故障を生ずる原因ともなる。図17は、テープカセット100の上下を逆にした異常な姿勢を示すもので、カセットホルダ3にテープカセット100を挿入したことを説明するものである。
この場合、従来のカセット装着装置では、テープカセット100が異常な姿勢のままカセットホルダ3の深い位置まで挿入されてしまうが、本願発明の場合には、カセットホルダ3の浅い位置においてテープカセット100の挿入を阻止することができる。即ち、図17に示すように、テープカセット100が上下逆さまの姿勢(状態)でカセットホルダ3に挿入されると、テープカセット100のトップリッド112がカセットホルダ3の左右のストッパ片13A,13Bに当接される。これと略同時に、テープカセット100のトップリッド112と反対側の面が、2組のリンク連結体14A,14B間を連結する連結部19に設けた曲げ補強部20に接触点Tにおいて当接される。
これにより、テープカセット100の挿入側が、左右のストッパ片13A,13Bと連結部19の曲げ補強部20とで挟まれて、それ以上の挿入操作が阻止される。その結果、これ以上のテープカセット100の挿入動作が防止されるため、異常な姿勢のままテープカセット100がカセットホルダ3に挿入される異常事態の発生を防止し、テープカセット100の異常挿入を確実に防ぐことができる。
なお、テープカセット100を異常な姿勢で挿入する場合としては、前記実施例の他に、テープカセット100を背面側(カセット蓋体の反対側)から挿入する場合(上下方向が正しい場合と、逆の場合を含む。)や、テープカセット100を側面から挿入する場合等がある。
以上説明したように、本発明によれば、2組のリンク連結体14A,14Bの第1のリンク15A,15B間を連結する連結部19に、その一部を内側へ折り曲げることによって曲げ補強部20を設け、テープカセット100に接触する部分に丸みをつけているため、その接触部でテープカセット100に傷を付けることがない。しかも、その曲げ補強部20を、カセットホルダ3の左右のストッパ片13A,13Bに対向させて設ける構成としたため、テープカセット100が逆さまの状態で挿入されたり、カセット蓋体と反対側から挿入される等の異常な姿勢(状態)で挿入されるのを、曲げ補強部20とストッパ片13A,13Bとで阻止し、挿入動作の途中で誤挿入を確実に防止することができる。
また、本願発明によれば、図15に示すように、カセットホルダ3にテープカセット100が装着されている状態では、カセット蓋体が開いてトップリッド112が後方へ移動しているときには、そのトップリッド112の上面が最も高い位置になっており、連結部19は、蓋の高さの線LSで示すように、トップリッド112の上面より低い位置に収納されている。このことは、カセットフォーマットのためにどうしても必要な高さ位置よりも上に出るメカニズム部分が無いことを意味しており、従って、装置全体の高さを可及的に小さなものとすることができる。更に、このような構成としたことにより、カセットホルダ3がカセコンアップ位置からカセコンダウン位置まで移動する際に連結部19と化粧板12との間の隙間が徐々に小さくなるが、その隙間は当初から小さいものであるため、その隙間に指を挟むという不具合の発生を確実に防止することができる。
更に、可動シャーシ5がローディング位置まで移動すると、第1のリンク連結体14Aのフック部35が固定シャーシ6に固定されたモータホルダ41のフック受部42に係合され、カセットホルダ3がロック状態に保持されるため、何らかの衝撃力が作用してカセットホルダ3に持ち上がろうとする力が働いたときにも、フック受部42がフック部35を受け止めてリンク連結体14A,14Bが伸び上がるのを確実に防ぐことができる。そのため、記録再生時等において、誤ってカセットホルダ3が浮き上がってしまう不具合の発生を防止することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、磁気テープを記録媒体として用いたテープ式撮像装置に適用した例について説明したが、DVD−R(光ディスク)を記録媒体として用いたディスク式撮像装置、光磁気ディスクや磁気ディスク等のディスク状記録媒体を用いた撮像装置にも適用できるものである。また、前記実施例では、情報信号の再生ばかりでなく記録も可能なテープ記録再生装置について説明したが、再生のみが可能なテープ再生装置は勿論のこと、記録のみが可能なテープ記録装置にも適用可能である。
更に、本発明に係るカセット装着装置並びに情報記録及び/又は再生装置が使用される電子機器としては、ビデオカメラ等の撮像装置に限定されるものではなく、この種のカセット装着装置並びに情報記録及び/又は再生装置が用いられるビデオテープレコーダ、パーソナルコンピュータ、カセットプレーヤ、その他各種の電子機器に適用できるものである。
本発明のカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置の一実施例を示すもので、カセットホルダが上部位置(カセコンアップ位置)にある状態を正面側から見た斜視図である。 本発明のカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置の一実施例を示すもので、カセットホルダが上部位置(カセコンアップ位置)にある状態を背面側から見た斜視図である。 本発明のカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置の一実施例を示すもので、カセットホルダが上部位置(カセコンアップ位置)にある状態の側面図である。 図1のカセットホルダに情報記録カセットを装着した状態を正面側から見た斜視図である。 図1のカセットホルダに情報記録カセットを装着した状態を背面側から見た斜視図である。 図1のカセットホルダに情報記録カセットを装着した状態の要部を示す左側面図である。 図1のカセットホルダに情報記録カセットを装着した状態の要部を示す右側面図である。 本発明のカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置の一実施例を示すもので、カセットホルダを上部位置(カセコンアップ位置)から少し押し下げた側面図である。 カセットホルダが下部位置(カセコンダウン位置)に移動した状態を正面側から見た斜視図である。 カセットホルダが下部位置(カセコンダウン位置)に移動した状態を背面側から見た斜視図である。 図10の状態から可動シャーシを回転ドラム側に少し移動した状態を背面側から見た斜視図である。 可動シャーシがテープローディング位置まで移動した状態を正面側から見た斜視図である。 可動シャーシがテープローディング位置まで移動した状態を背面側から見た斜視図である。 可動シャーシがテープローディング位置まで移動した状態の右側面図である。 可動シャーシがテープローディング位置まで移動した状態の左側面図である。 可動シャーシがテープローディング位置まで移動した状態を背面側から見た斜視図である。 情報記録カセットを異常な姿勢で挿入した誤挿入状態の一例を示す説明図である。 本発明のカセット装着装置のリンク連結体に係る第1のリンクと連結部材を一体に構成した一実施例を示す斜視図である。 情報記録カセットの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1…テープ記録再生装置(情報記録及び/又は再生装置)、 2…カセット装着装置、 3…カセットホルダ、 4…ホルダ支持機構、 5…可動シャーシ、 6…固定シャーシ、 7…回転ヘッドドラム、 11…カセット出入口、 12…化粧板、 13A,13B…ストッパ片(蓋開放手段)、 14A,14B…リンク連結体(リンク部材)、 15,15A,15B…第1のリンク、 16,16A,16B…第2のリンク、 17A,17B,24A,24B…回動軸部、 18A,18B…回動軸、 19…連結部(連結部材)、 20…曲げ補強部、 21A,21B,27A,27B…ガイドピン、 22A,22B,26A,26B…ガイド穴、 25…フレーム板、 31…第1のコイルばね、 32…第2のコイルばね、 34…ロックアーム、 35…フック部、 40…駆動モータ、 41…モータホルダ、 42…フック部

Claims (5)

  1. 情報記録媒体が収納された情報記録カセットが着脱可能に装着されるカセットホルダと、
    前記カセットホルダの前記情報記録カセットが出し入れされるカセット出入口の両側に配置される一対のリンク部材を有し、当該一対のリンク部材で前記カセットホルダを両側から移動可能に支持するホルダ支持機構と、
    前記ホルダ支持機構を姿勢変更可能に支持するシャーシと、
    前記カセットホルダに設けられ、前記情報記録カセットの装着時に当該情報記録カセットの蓋体を開放して収納されている情報記録媒体の一部を露出させる蓋開放手段と、を備えたカセット装着装置において、
    前記ホルダ支持機構には、前記情報記録カセットの上面に対向するように配置されて前記一対のリンク部材間を連結する板体からなる連結部材を設け、当該連結部材には、前記蓋開放手段に対向する部分を含み且つ前記情報記録カセットが出し入れされる方向の奥側部分を情報記録カセット側に折り曲げることによって曲げ補強部を設け、
    前記情報記録カセットを異常な姿勢で挿入した場合に、当該情報記録カセットが前記蓋開放手段と接触したときに前記曲げ補強部にも接触して当該情報記録カセットの挿入を阻止するようにしたことを特徴とするカセット装着装置。
  2. 前記一対のリンク部材は、2本のリンクを交差させてその交差部を回動自在に連結したリンク連結体の2組からなり、前記2組のリンク連結体のそれぞれ一方のリンクと前記連結部材とを、1つの細長い板材をコ字状に折り曲げることによって一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のカセット装着装置。
  3. 前記連結部材は、前記情報記録カセットを前記カセットホルダに装着したときに、当該情報記録カセットの最も高い部分よりも低い位置に配置されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のカセット装着装置。
  4. 前記一対のリンク部材のうち、少なくとも一方のリンク部材の一方のリンクにはフック部を設け、前記情報記録カセットに収納された情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生が行われる所定位置に前記カセットホルダが移動したときに前記フック部が係合されるフック受部を前記シャーシ又は当該シャーシに固定されたシャーシ側部材に設けたことを特徴とする請求項2記載のカセット装着装置。
  5. 情報記録媒体が収納された情報記録カセットが着脱可能に装着される第1の位置と、前記情報記録カセットに収納された情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生が行われる第2の位置との間に当該情報記録カセットを移動させるカセット装着装置を備えた情報記録及び/又は再生装置において、
    前記カセット装着装置は、前記情報記録カセットが着脱可能に装着されるカセットホルダと、前記カセットホルダの前記情報記録カセットが出し入れされるカセット出入口の両側に配置される一対のリンク部材を有し、当該一対のリンク部材で前記カセットホルダを両側から移動可能に支持するホルダ支持機構と、前記ホルダ支持機構を姿勢変更可能に支持するシャーシと、前記カセットホルダに設けられ、前記情報記録カセットの装着時に当該情報記録カセットの蓋体を開放して収納されている情報記録媒体の一部を露出させる蓋開放手段と、を具え、
    前記ホルダ支持機構には、前記情報記録カセットの上面に対向するように配置されて前記一対のリンク部材間を連結する板体からなる連結部材を設け、当該連結部材には、前記蓋開放手段に対向する部分を含み且つ前記情報記録カセットが出し入れされる方向の奥側部分を情報記録カセット側に折り曲げることによって曲げ補強部を設け、
    前記情報記録カセットを異常な姿勢で挿入した場合に、当該情報記録カセットが前記蓋開放手段と接触したときに前記曲げ補強部にも接触して当該情報記録カセットの挿入を阻止するようにしたことを特徴とする情報記録及び/又は再生装置。
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