JP2006185034A - データ出力制御装置及びその制御プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザが通常の出力先として指定しているプリンタが、電源断，トナー切れ等により印刷が行えない状態になったとき、互換性のある別のプリンタに自動的に切り替えて出力できるようにする。
【解決手段】 各プリンタＡ、Ｂ、Ｃは、それぞれドライバ１、２、３と1対１の関係にあり、プリンタＡがこのホストコンピュータ１０で通常使用されるプリンタとされている。印刷管理部７は、ホストコンピュータ１０内で作成した印刷データを、ドライバ１に渡し、ドライバ１により、プリンタＡに対応したプリンタ言語に変換された後、ポート４を介してプリンタＡに出力される。監視ユーティリティ８は、定期的に各プリンタＡ〜Ｃの状態を示す情報を取得して、プリンタＡが使用できない状態になっていたら、ドライバを、予め設定された優先順位に従って代替使用可能な別のプリンタＢ又はＣのドライバ２、３に切り替える。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ネットワーク等を介して接続された複数のプリンタの中から１台を選択して印刷データを出力し、印刷を実行する場合のように、複数存在する出力先の中から１台を選択してデータを出力するデータ出力制御装置及びその制御プログラムに関するものである。

ホストコンピュータに直に接続されたり、ネットワークを介して接続されたりしている複数のプリンタが存在し、ユーザは、それら複数のプリンタを使い分けることができるシステムにおいて、ユーザが通常の出力先として指定しているプリンタが、故障，トナー切れ，紙詰まり等により印刷が行えない状態になったとき、従来は、ユーザが手動で出力先を切り替えるようにしていた。

しかしながら、そのように手動で出力先を切り替えるのは、手間がかかるため、特許文献１（特開２００３−２８５５１０号公報）に示されるように、印刷データを出力先として指定しているプリンタに出力したにもかかわらず、そのプリンタが使用できなくなっていた場合、印刷データを受信したプリンタは、受信した印刷データの宛先アドレスを、代替プリンタのアドレスに書き換えて転送するようにした代替印刷機能付き印刷装置が開示されている。

すなわち、上記特許文献１に開示された代替印刷機能付き印刷装置は、複数のプリンタが接続されたネットワークにおいて、出力先として指定したプリンタが印刷不可である場合、印刷不可のプリンタは、受信したパケットの宛先アドレスを、代替プリンタのＩＰアドレスに書き換えると共に、送信元アドレスを、印刷不可のプリンタのＩＰアドレスに書き換え、パケットとして転送する。代替プリンタのＩＰアドレスは、予め、印刷不可のプリンタに記憶する構成としたものである。

このようにすれば、ユーザが通常の出力先として指定しているプリンタが、印刷が行えない状態になった場合、自動的に、あらかじめ決められた別のプリンタに代替印刷を実行させることができる。

特開２００３−２８５５１０号公報（図１、段落［００２４］〜［００２８］）

しかしながら、上記従来の代替印刷システムには、通常の出力先として指定しているプリンタの電源がオフになっている等、通信不能な状態になっているときに印刷データを送信すると、そこでの印刷ができないだけでなく、代替プリンタへの転送もできず、ユーザは、送信したデータを一旦スプーラから削除してから再送信しなければならず、手間がかかるという問題点があった。

本発明は、そのような問題点に鑑み、ユーザが通常の出力先として指定しているプリンタが、通信不能な状態になる等して、印刷が行えない状態になったとき、互換性のある別のプリンタに自動的に切り替えて出力できるようにすることを目的とするものである。

前記課題を解決するため、本願の請求項１にかかる発明は、複数のデータ出力先のそれぞれに対応させて設けたドライバと、常時、前記データ出力先の状態を監視し、データの処理が可能な状態にあるデータ出力先の中から、あらかじめ設定された優先順位に従って、データ出力するドライバを指定する監視手段とを具えたことを特徴とする。

また、本願の請求項２にかかる発明は、請求項１にかかる発明において、前記データ出力先がプリンタであることを特徴とする。

本願の請求項３にかかる発明は、複数のデータ出力先のそれぞれに対応させて設けたドライバを有する情報処理装置のデータ出力を制御する制御プログラムであって、
所定の間隔で前記データ出力先の状態を示す情報を取得するステップと、データの処理が可能な状態にあるデータ出力先の中から、あらかじめ設定された優先順位に従って、データ出力するドライバを指定するステップとを具えたことを特徴とする。

また、本願の請求項４にかかる発明は、請求項３にかかる発明において、前記データ出力先がプリンタであることを特徴とする。

本発明のデータ出力制御装置及び制御プログラムは、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項１にかかる発明においては、複数のデータ出力先のそれぞれに対応させてドライバを設け、常時、前記データ出力先の状態を監視し、データの処理が可能な状態にあるデータ出力先の中から、あらかじめ設定された優先順位に従って、データ出力するドライバを指定するようにした。その結果、ユーザが通常の出力先として指定しているデータ出力先が、通信不能な状態になる等して、データの処理が行えない状態になったとき、互換性のある別のデータ出力先に自動的に切り替えて出力できるようになる。

また、請求項２にかかる発明においては、請求項１にかかる発明において、前記データ出力先をプリンタとしたので、ユーザが通常の出力先として指定しているプリンタが、通信不能な状態になる等して、印刷が行えない状態になったとき、互換性のある別のプリンタに自動的に切り替えて印刷できるようになる。

また、請求項３にかかる発明においては、複数のデータ出力先のそれぞれに対応させて設けたドライバを有する情報処理装置のデータ出力を制御するにあたって、所定の間隔で前記データ出力先の状態を示す情報を取得し、データの処理が可能な状態にあるデータ出力先の中から、あらかじめ設定された優先順位に従って、データ出力するドライバを指定するようにしたので、ユーザが通常の出力先として指定しているデータ出力先が、通信不能な状態になる等して、データの処理が行えない状態になったとき、互換性のある別のデータ出力先に自動的に切り替えて出力できるようになる。

また、請求項４にかかる発明においては、請求項３にかかる発明において、前記データ出力先をプリンタとしたので、ユーザが通常の出力先として指定しているプリンタが、通信不能な状態になる等して、印刷が行えない状態になったとき、互換性のある別のプリンタに自動的に切り替えて印刷できるようになる。

以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。図１は、本発明の実施例にかかるデータ出力制御装置の概略構成を示す図である。図２は、監視ユーティリティが保持している管理テーブルの一例を示す図である。図３は、ドライバ切り替え処理を示すフローチャートである。

図１は、本発明の実施例にかかるデータ出力制御装置の概略構成を示す図である。ホストコンピュータ１０には、例えば、ＵＳＢポートのようなポート４を介してプリンタＡが接続されており、さらに、インターフェース９、ネットワーク１１を介してプリンタＢ、Ｃ、・・・が接続されている。

各プリンタＡ、Ｂ、Ｃは、それぞれドライバ１、２、３及びポート４〜６と1対１の関係にあり、このホストコンピュータ１０で通常使用するプリンタは、いずれかのドライバを一つ指定することにより設定でき、ここでは、例えば、ドライバ１が指定され、このホストコンピュータ１０にポート４を介して直に接続されているプリンタＡが通常使用されるプリンタとされている。印刷管理部７は、ホストコンピュータ１０内のアプリケーションプログラムが作成した印刷データを、ドライバ１に渡し、ドライバ１により、プリンタＡに対応したプリンタ言語に変換された後、ポート４を介してプリンタＡに出力される。

監視ユーティリティ８は、所定の間隔で各プリンタＡ〜Ｃの状態を示すデータを取得して、通常使用するプリンタＡが電源オフ、通信線非接続、トナー切れ、用紙切れ、紙詰まり等により使用できない状態になっていたら、代替使用可能なプリンタのドライバに切り替える。

上記のようなドライバ切り替え処理を行うため、監視ユーティリティ８は、図２に示すような管理テーブルを保持している。該管理テーブルは、プリンタ毎に、プリンタの状態，ドライバ、優先順位、ドライバの自動切り替えを行うか否か、ドライバを切り替えたときに切り替えた旨の通知を行うか否か等を保持している。監視ユーティリティ８は、このような管理テーブルを使って次に示すようなドライバ切り替え処理を行う。

図３は、ドライバ切り替え処理を示すフローチャートである。まず、初期設定として、各ドライバ１〜３に使用の優先順位を付け、ドライバの自動切り替えを行うか否か，ドライバの切り替え通知を行うか否かの設定入力を受け付け、管理テーブルに保持する（ステップＳ１）。そして、その管理テーブルを参照して、ドライバの自動切り替えを行うか否かを判別する（ステップＳ２）。

ドライバの自動切り替えを行うと設定されていれば、ホストコンピュータ１０のＯＳ(Operating System)から、既存のドライバ情報を取得し（ステップＳ３）、それらのドライバポート先のプリンタＡ〜Ｃと通信を行い、プリンタの状態を示す情報を受け取る（ステップＳ４）。

プリンタの状態を示す情報を受け取ったら、通常使うプリンタとして優先順位１位に設定されているプリンタＡが、現在使用可能であるか否かを判別し（ステップＳ５）、使用可能であれば、ドライバの切り替えは行わずに、ステップ２に戻す。一方、ステップＳ５で、プリンタＡが使用できない場合、次の優先順位２が設定されている、プリンタＣが、現在使用可能であるか否かを判別し（ステップＳ６）、使用可能であれば、ドライバをドライバ１からドライバ３へ切り替える（ステップＳ７）。そして、切替通知を行うと設定されているか否かを判別し（ステップＳ８）、設定されていれば、ＯＳに対して、「プリンタＡはエラーなのでプリンタＣへ切り替えました」というような切り替えメッセージを通知する（ステップＳ９）。

一方、ステップＳ６で、プリンタＣが使用できない場合、次の優先順位３が設定されている、プリンタＢが、現在使用可能であるか否かを判別し（ステップＳ１０）、使用可能であれば、ドライバをドライバ１からドライバ２へ切り替える（ステップＳ１１）。そして、切り替え通知を行うと設定されているか否かを判別し（ステップＳ１２）、設定されていれば、ＯＳに対して、切り替えメッセージを通知する（ステップＳ１３）。

また、ステップＳ１０で、プリンタＢが使用できない場合、ＯＳに対してエラーメッセージを通知する。

なお、上記実施例では、データ出力先としてプリンタを例にしたが、それに限定されず、本発明は、複合機、あるいは、ディスク装置等の他の周辺デバイスにデータ出力する場合にも適用可能である。

本発明の実施例にかかるデータ出力制御装置の概略構成を示す図である。 監視ユーティリティが保持している管理テーブルの一例を示す図である。 ドライバ切り替え処理を示すフローチャートである。

符号の説明

１〜３…ドライバ
４〜６…ポート
７…印刷管理部
８…監視ユーティリティ
９…インターフェース
１０…ホストコンピュータ
１１…ネットワーク
Ａ〜Ｃ…プリンタ

Claims (4)

1. 複数のデータ出力先のそれぞれに対応させて設けたドライバと、常時、前記データ出力先の状態を監視し、データの処理が可能な状態にあるデータ出力先の中から、あらかじめ設定された優先順位に従って、データ出力するドライバを指定する監視手段とを備えたことを特徴とするデータ出力制御装置。
2. 前記データ出力先がプリンタであることを特徴とする請求項に記載のデータ出力制御装置。
3. 複数のデータ出力先のそれぞれに対応させて設けたドライバを有する情報処理装置のデータ出力を制御する制御プログラムであって、
   所定の間隔で前記データ出力先の状態を示す情報を取得するステップと、データの処理が可能な状態にあるデータ出力先の中から、あらかじめ設定された優先順位に従って、データ出力するドライバを指定するステップとを具えたことを特徴とする制御プログラム。
4. 前記データ出力先がプリンタであることを特徴とする請求項３に記載の制御プログラム。

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