JP2006184825A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ローラのニップ位置に対する搬送ガイドの位置精度、および分離爪先端に対する搬送ガイドの位置精度を、容易に高くすることができる定着装置を提供する。
【解決手段】この定着装置1は、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着ローラ3と、定着ローラ3から用紙を分離するための分離機構4とを有する。分離機構4は、先端が定着ローラ3の周面に接する分離爪10と、分離爪10を保持する保持部16および分離爪10の先端から所定距離下がった位置から後方側へと用紙を案内するためのガイドリブ15を有するホルダ12と、分離爪10およびホルダ12を回動自在に支持する支持軸14とを含む。
【選択図】 図2

Description

この発明は、画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
画像形成装置では、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成され、この静電潜像がトナーで現像されてトナー像にされ、さらにこのトナー像が用紙に転写されて出力画像が得られる。そして、用紙に転写されたトナー像は、定着装置により用紙に定着される。
定着装置は、用紙を加熱する定着(ヒート)ローラと、この定着ローラとニップを形成し、用紙を定着ローラに押しつける加圧(プレス)ローラとを備えている。定着ローラに押しつけられ加熱された用紙は、定着ローラに付着したまま、定着ローラと加圧ローラとのニップ位置から送り出され、定着ローラに巻き付くことがある。これを防止するため、定着装置には、定着ローラから用紙を分離するための分離爪が設けられている。分離爪は、定着ローラから分離した用紙を後方側へと案内する役割も有している。
ここで、分離爪の先端がニップ位置出口から遠く(たとえば、5mm以上)で定着ローラの周面に接触していると、ニップ位置出口から分離爪の先端まで用紙が搬送されるまでに、用紙上のトナーと定着ローラとの結着力が高まり、用紙を分離することが困難になる。また、この場合、用紙を分離できたとしても、用紙に形成された画像において、トナーの融け方のムラによる縞模様が生じたり、色や画質が所定のものからずれたりする。
これらの不具合は、分離爪をニップ位置に近接して(たとえば、ニップ位置出口から1mm〜4mmの距離で)定着ローラの周面に接触させ、加熱された用紙を早期に定着ローラから分離することにより解消することができる。
特開2003−241557号公報
ところで、分離爪により、用紙を分離するととともに、分離された用紙をガイドすると、用紙に形成された画像に、分離爪による引っ掻き傷が生ずることがある。これは、分離爪が定着ローラに接触していることにより高温になり、分離爪と接触した用紙上のトナーが融けるからである。
この問題を解消するためには、分離爪により定着ローラから分離した用紙を、分離爪とは別に設けられ、分離爪より低い温度に保持された搬送ガイド上に、用紙の分離位置である分離爪の先端から短い距離で導く(スイッチする)ことが考えられる。
しかしながら、ニップ位置に近接した部分では、定着ローラと加圧ローラとの間隙が狭くなっている。したがって、分離爪をニップ位置に近接して定着ローラの周面に接触させ、かつ、搬送ガイドを分離爪の先端に近接して配置するためには、定着ローラと加圧ローラとの間の狭い空間に、分離爪および搬送ガイドを配置する必要がある。このため、ニップ位置に対する分離爪および搬送ガイドの位置精度や、分離爪先端に対する搬送ガイドの位置精度が低いと、このような構成を実現することができない。
そこで、この発明の目的は、定着ローラのニップ位置に対する搬送ガイドの位置精度を容易に高くすることができる定着装置を提供することである。
この発明の他の目的は、分離爪先端に対する搬送ガイドの位置精度を容易に高くすることができる定着装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着ローラと、上記定着ローラから用紙を分離するための分離手段とを有する定着装置であって、上記分離手段は、先端が上記定着ローラの周面に接する分離爪と、上記分離爪を保持する保持部および上記分離爪の先端から所定距離下がった位置から後方側へと用紙を案内するためのガイドリブを有するホルダと、上記分離爪および上記ホルダを回動自在に支持する支持軸とを含むことを特徴とする定着装置である。
この発明によれば、分離爪とホルダとは、共通の支持軸に支持されている。そして、用紙を案内するためのガイドリブ(搬送ガイド)は、ホルダに設けられている。このため、分離爪の先端に対するガイドリブの位置精度を高くすることができる。これにより、分離爪の先端が、ニップ位置に近接して定着ローラに接触され、かつ、分離爪の先端から短い距離下がった位置から後方側へ用紙を案内するようにガイドリブが配置された構造を実現することができる。
また、このような分離手段を、分離爪の先端が定着ローラの周面の所定の位置に接するように配置すると、ガイドリブも定着ローラに対して高い位置精度で配置され、たとえば、ガイドリブが定着ローラや加圧ローラに接触しないようにすることができる。
ホルダと分離爪とは、別体とすることができる。この場合、分離爪が定着ローラとの接触により高温になった場合でも、ホルダのガイドリブが、分離爪より低い温度に保持されるようにすることができる。これにより、分離爪により定着ローラから分離された用紙を、分離爪から短い距離で、より低い温度に保持されたガイドリブ上に導き(スイッチし)、用紙に形成された画像に引っ掻き傷が生じないようにすることができる。
以上のように、分離爪は、ガイドリブ(ホルダ)より高温になるので、ガイドリブより高い耐熱性を有する材料からなることが好ましい。
請求項2記載の発明は、上記ホルダは、上記分離爪の後方に当接して、上記分離爪の先端と上記ガイドリブの先端との距離が上記所定距離以下にならないように規制する規制面を備え、上記ホルダーを上記定着ローラに近付けるように付勢する弾力付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
この発明によれば、ホルダが弾力付勢手段により定着ローラに近付くように付勢されると、ホルダの規制面が分離爪の後方に当接し、弾力付勢手段からの弾力がホルダを介して分離爪に伝えられる。これにより、分離爪が、ホルダと同じ方向に付勢され、ホルダが分離爪に押しつけられ、かつ、分離爪の先端が定着ローラの周面に押しつけられた状態となる。
また、分離爪の先端とガイドリブの先端との距離は、規制面により、上記所定の距離以下にならないようにされているので、ホルダが分離爪に押しつけられた状態では、分離爪の先端とガイドリブの先端との距離は、上記所定の距離に保たれる。このように、この発明によれば、簡単な構成で、分離爪先端に対するガイドリブ(搬送ガイド)の位置精度を高くして、分離爪の先端(分離位置)から短い距離にガイドリブを配置することができる。
ここで、「ガイドリブの先端」とは、分離手段において、用紙を案内する部材が分離爪からガイドリブへと切り替わる部分に相当するガイドリブ上の部分をいうものとする。
請求項3記載の発明は、上記分離爪の先端は、上記定着ローラのニップ位置出口から所定の短距離の位置に接しており、その距離をAとしたとき、上記分離爪の先端から上記所定距離下がった上記ガイドリブの先端までの距離Bは、B≦2×Aを満たす関係であることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置である。
この発明によれば、ガイドリブが上記の関係を満たすように配置されていることにより、用紙に形成された画像に引っ掻き傷が生じることを効果的に防止することができる。
上記距離Aは、1mm〜4mmに設定されていることが好ましい。この場合、加熱された用紙を早期に定着ローラから分離させることが可能になり、用紙に形成された画像において、トナーの融け方のムラによる縞模様が生じたり、色や画質が所定のものからずれたりすることを防止できる。
ガイドリブは、たとえば、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性樹脂からなっていてもよい。この場合、ガイドリブは良好な耐熱性を有することができる。
また、上記ガイドリブは、請求項4記載のように、少なくともその表面がふッ素樹脂で構成されていてもよい。この場合、ガイドリブは、良好な耐熱性を有することができるとともに、用紙に対する摩擦係数を低くすることができる。ふッ素樹脂としては、たとえば、四ふッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、四ふッ化エチレン樹脂(PTFE)などを挙げることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置の構造を示す断面図である。この定着装置1は画像形成装置に用いられ、画像形成装置の現像装置により用紙Pに形成されたトナー像を、用紙Pに定着させることができる。
この定着装置1は、筐体2と、筐体2内に配置された定着(ヒート)ローラ3、分離機構4および搬送ローラ5と、筐体2外に配置された加圧(プレス)ローラ6および搬送ローラ7とを備えている。定着ローラ3、加圧ローラ6および搬送ローラ5,7は、図1において紙面に垂直な方向に互いに平行に延びている。定着ローラ3と加圧ローラ6とはニップを形成しており、搬送ローラ5と搬送ローラ7とはニップを形成している。
この実施形態では、定着ローラ3は加圧ローラ6の上方に配置されている。また、加圧ローラ6は、少なくともその周面近傍が定着ローラ3より柔らかい材料からなり、定着ローラ3は、加圧ローラ6にわずかにめり込んだ状態で接している。
定着ローラ3の内部にはヒータが備えられており、トナー像が形成された用紙Pとの接触により、用紙P上のトナーを溶融することができる。
この定着装置1が備えられた画像形成装置において、一方表面にトナー像が形成された用紙Pが、現像装置が配置された用紙搬送方向上流側(搬送ローラ5,7と反対側)から、定着装置1の定着ローラ3および加圧ローラ6によるニップ部8に導入され、搬送ローラ5,7によるニップ部9に向けて送り出されるようになっている(用紙Pの搬送方向を、図1に矢印Cで示す。)。用紙Pは、トナー像が形成された面が定着ローラ3に接触する向きで、ニップ部8に導入される。
ニップ部8では、用紙Pは、加圧ローラ6により定着ローラ3に押しつけられながら、定着ローラ3により加熱され、用紙P上のトナーが溶融する。溶融したトナーは、用紙Pが定着ローラ3から分離すると冷却されて固化し、用紙P上に定着する。
分離機構4は、分離爪10(図1では、分離機構4において、分離爪10のみに斜線を付している。)を備えている。分離爪10は、くさび形の断面形状を有する先端部を有しており、この先端部は、ニップ部8に対して用紙P搬送方向下流側において、定着ローラ3の周面(この実施形態では、斜め下方を向く面)に接触している。用紙Pがニップ部8を通過した後、定着ローラ3から分離しなかった場合、分離爪10の先端(定着ローラ3との接触部)が、用紙Pの先端側から用紙Pと定着ローラ3との間に挿入され、用紙Pが定着ローラ3から分離されるようになっている。
分離機構4は、定着ローラ3の長手方向に沿って、複数個設けられていてもよく、1個のみが、たとえば、定着ローラ3の長手方向中間部に1つ設けられていてもよい。
図2は、定着ローラ3、加圧ローラ6および分離機構4の構造を示す側面図であり、図3は、その平面図である。
分離機構4は、分離爪10を収容するホルダ12を備えている。ホルダ12と分離爪10とは、定着ローラ3とほぼ平行に延びる共通の支持軸14のまわりに回動自在に支持されている。ホルダ12は、平板状で互いにほぼ平行に対向配置された2つのガイドリブ15と、これら2つのガイドリブ15の間を連結している筒状の保持部16とを有している。ガイドリブ15と保持部16とは、一体に形成されている。
保持部16の軸とガイドリブ15とは、ほぼ直交している。保持部16には、支持軸14が挿通されている。したがって、支持軸14とガイドリブ15とは、ほぼ垂直になっている。支持軸14に直交する方向から見て、分離爪10は、2つのガイドリブ15の間に配置されている(図3参照)。
ガイドリブ15(ホルダ12)は、少なくともその表面がふッ素樹脂、たとえば、四ふッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)や四ふッ化エチレン樹脂(PTFE)で構成されており、良好な耐熱性を有するとともに、用紙Pに対して低い摩擦係数を有する。
分離爪10は、定着ローラ3の周面に接触する先端Tを有する第1部材11と、支持軸14のまわりに回動自在に支持され、第1部材11に対する位置が固定された第2部材13とを有している。第1部材11および第2部材13は、いずれも平板状の形状を有しており、ガイドリブ15とほぼ平行な姿勢で支持軸14に支持されている。
ホルダ12および分離爪10は、これらが相対的に移動(回動)しても、分離爪10の先端Tが常にホルダ12の外にあるような大きさおよび形状を有している。第1部材11は、全体が、ガイドリブ15に用いられているものより高い耐熱性を有するふッ素樹脂からなるか、または、少なくともその表面が、ガイドリブ15に用いられているものより高い耐熱性を有するふッ素樹脂からなる。たとえば、ガイドリブ15がPPSからなるときは、第1部材11は、その表面がPFAでコーティングされている。
ホルダ12は、二つのガイドリブ15の間にガイドリブ15にほぼ垂直に設けられた平板状の規制部17を有している。規制部17は、ガイドリブ15と一体に形成されている。規制部17は、分離爪10の後方(第1部材11に対して定着ローラ3と反対側)に当接する規制面18を有している。
ガイドリブ15には係止部19が形成されており、この係止部19には、つる巻きバネ20の一端が係止されている。つる巻きバネ20の他端は、定着装置1の筐体2に設けられた係止部2aに係止されている。つる巻きバネ20の弾力により、ホルダ12は、規制部17の規制面18が分離爪10に押しつけられる方向に付勢される。つる巻きバネ20の弾力は、規制面18を介して分離爪10に伝えられ、分離爪10は、その先端Tが定着ローラ3の周面に押しつけられるように付勢される。
図4は、ニップ部8および分離爪10の先端T付近を拡大して示す側面図である。
つる巻きバネ20の弾力により分離爪10(第1部材11)の先端Tが定着ローラ3の周面に接触している状態で、先端Tは、ニップ部8の用紙P排出側(先端T側)の端部(以下、「ニップ位置出口」という。)Eから距離Aの位置にある。距離Aは、1mm〜4mmに設定されている。
これにより、ニップ部8を通過した用紙Pが、ニップ位置出口Eから出ても定着ローラ3から分離しない場合、用紙Pは、ニップ位置出口Eから1mm〜4mmの短い距離で定着ローラ3から分離される。このため、加熱された用紙Pを早期に定着ローラ3から分離させることが可能になり、用紙Pに形成された画像において、トナーの融け方のムラによる縞模様が生じたり、色や画質が所定のものからずれたりすることを防止できる。
定着ローラ3や加圧ローラ6の軸に平行に見て、分離爪10は、その先端T付近の部分のみがホルダ12の外にあり、分離爪10の他の部分はホルダ12内(2つのガイドリブ15の間)にある。このため、分離爪10(第1部材11)により定着ローラ3から分離された用紙Pは、先端T付近では、分離爪10(第1部材11)に案内されるが、先端Tから所定の距離B下がった位置から後方側へは、ガイドリブ15により案内される。すなわち、用紙P搬送方向に沿って、用紙Pを案内する部材が、分離爪10からガイドリブ15にスイッチされる。
以下、分離機構4において、用紙Pを案内する部材が分離爪10からガイドリブ15へと切り替わる部分に相当するガイドリブ15上の部分を、「ガイドリブの先端S」という。
規制面18が分離爪10に当接することにより、分離爪10の先端Tとガイドリブ15の先端Sとの間の距離は、上記距離B以下にならないようにされている。また、つる巻きバネ20の弾力により、規制面18が分離爪10に押しつけられていることにより、先端Tと先端Sとの距離は、上記距離Bに保たれる。
距離Bは、距離Aとの関係で、以下の数式(1)の条件を満たすように設定されている。
B≦2×A (1)
また、ホルダ12と分離爪10とは別体であるので、分離爪10が定着ローラ3との接触により高温になった場合でも、ホルダ12のガイドリブ15は、分離爪10より低い温度に保持される。たとえば、定着ローラ3の温度が約190℃のとき、定着ローラ3に接する分離爪10は、たとえば、約180℃程度になるが、ガイドリブ15は、たとえば、125℃程度の低い温度となる。
これにより、分離爪10により定着ローラ3から分離された用紙Pを、分離爪10から短い距離で、より低い温度に保持されたガイドリブ15上に導き、用紙Pに形成された画像に引っ掻き傷が生じないようにすることができる。この効果は、距離Bが上記数式(1)の関係を満たすことにより、良好に奏することができる。
分離爪10とガイドリブ15とが、共通の支持軸14に支持されていることにより、簡単な構成で、分離爪10の先端Tに対するガイドリブ15の位置精度が高くなっている。これにより、先端Tが、上述のようにニップ位置出口Eから短い距離Aで定着ローラ3に接触し、かつ、先端Tから短い距離Bだけ下がった位置から後方側へ用紙Pを案内するようにガイドリブ15が配置された構造が実現されている。
また、このような分離機構4を、先端Tが定着ローラ3の周面の所定の位置に接するように配置すると、ガイドリブ15も定着ローラ3に対して高い位置精度で配置され、たとえば、ガイドリブ15が定着ローラ3や加圧ローラ6に接触しないようにすることができる。
さらに、この定着装置1は、以下の特徴を有する。
図4において、直線D1は、ニップ部8の入り口Iとニップ位置出口Eとを結ぶ線分D0に平行で、かつ、先端Tと定着ローラ3の周面とが接触する点を通る直線である。また、直線D2は、線分D0に平行で、かつ、ガイドリブ15のうち定着ローラ3に最も近い点Fを通る直線である。直線D1と直線D2との距離L1は、線分D0と直線D1との距離L2以下である。
また、先端Tと定着ローラ3の周面とが接触する点と、ガイドリブ15のうち定着ローラ3に最も近づく点Fとの距離L3は、ニップ位置出口Eから先端Tと定着ローラ3の周面とが接触する点までの定着ローラ3の周面に沿う距離L4以下である。
図2において、定着ローラ3の中心と加圧ローラ6の中心(中心軸)6aとを結ぶ線分D4と、定着ローラ3の中心(中心軸)3aとニップ位置出口Eとを結ぶ線分D5とがなす角度θ1は、定着ローラ3の中心(中心軸)3aと先端Tが定着ローラ3に接触する点とを結ぶ線分D6と線分D5とがなす角度θ2より小さい。
図3を参照して、第1部材11およびガイドリブ15に垂直な方向(第1部材11およびガイドリブ15付近での用紙Pの面内方向)に関して、第1部材11とガイドリブ15とは、近接して配置されていることが好ましい。この実施形態では、第1部材11とガイドリブ15との間隔(以下、「爪〜ガイド間隔」という。)は、5mm以内にされている。
ここで、爪〜ガイド間隔は、以下の基準により測定される距離である。第1部材11の厚さ方向に沿い、かつ、第1部材11における用紙Pの案内面21(図4参照)に垂直な断面において、案内面21が平坦であるときは、第1部材11のガイドリブ15に対向する面22,23が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされ、案内面21が搬送される用紙P側に凸(たとえば、案内面21付近で第1部材11の断面が三角形)の場合は、最も当該用紙P側に突出している部分(図3に、その位置を一点鎖線P1で示す。)が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされる。
面22,23が基準とされるときは、2つのガイドリブ15のうち、面22,23にそれぞれ対向しているガイドリブ15までの距離を爪〜ガイド間隔とする。
また、ガイドリブ15の厚さ方向に沿い、かつ、ガイドリブ15における用紙Pの案内面24(図4参照)に垂直な断面において、案内面24が平坦であるとき、ガイドリブ15の第1部材11と反対側の面25,26が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされ、案内面24が搬送される用紙P側に凸(たとえば、案内面24付近でガイドリブ15の断面が円弧状または三角形)の場合は、最も当該用紙P側に突出している部分(図3に、その位置を一点鎖線P2,P3で示す。)が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされる。
この分離機構4では、以上のようにして測定された爪〜ガイド間隔が最大の部分でも、5mm以下になるように設計されている。
以上は、本発明の実施形態の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態では、距離Aは、1mm〜4mmに設定されているが、定着ローラ3の温度や用紙Pの搬送速度(定着ローラ3の周速)などにより、1mm未満に、または4mmより大きな値に設定することができ、これに応じて、距離Bを適当な値に設定することができる。
ガイドリブ15(ホルダ12)は、ふッ素樹脂に限られず、たとえば、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性樹脂からなっていてもよい。この場合でも、ガイドリブ15は良好な耐熱性を有することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係る定着装置の構造を示す断面図である。 定着ローラ、加圧ローラおよび分離機構の構造を示す側面図である。 定着ローラ、加圧ローラおよび分離機構の構造を示す平面図である。 ニップ部および分離爪の先端付近を拡大して示す側面図である。
符号の説明
1 定着装置
3 定着ローラ
4 分離機構
10 分離爪
14 支持軸
12 ホルダ
15 ガイドリブ
16 保持部
18 規制面
20 つる巻きバネ
A ニップ位置出口と分離爪の先端との距離
B 分離爪の先端とガイドリブの位置との距離
E ニップ位置出口
S ガイドリブの先端
T 分離爪の先端

Claims (4)

  1. 用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着ローラと、
    上記定着ローラから用紙を分離するための分離手段とを有する定着装置であって、
    上記分離手段は、
    先端が上記定着ローラの周面に接する分離爪と、
    上記分離爪を保持する保持部および上記分離爪の先端から所定距離下がった位置から後方側へと用紙を案内するためのガイドリブを有するホルダと、
    上記分離爪および上記ホルダを回動自在に支持する支持軸とを含むことを特徴とする定着装置。
  2. 上記ホルダは、上記分離爪の後方に当接して、上記分離爪の先端と上記ガイドリブの先端との距離が上記所定距離以下にならないように規制する規制面を備え、
    上記ホルダーを上記定着ローラに近付けるように付勢する弾力付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 上記分離爪の先端は、上記定着ローラのニップ位置出口から所定の短距離の位置に接しており、その距離をAとしたとき、上記分離爪の先端から上記所定距離下がった上記ガイドリブの先端までの距離Bは、
    B≦2×Aを満たす関係であることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
  4. 上記ガイドリブは、少なくともその表面がふッ素樹脂で構成されていることを特徴とする請求項3記載の定着装置。
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