JP4745693B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
画像形成装置では、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成され、この静電潜像がトナーで現像されてトナー像にされ、さらにこのトナー像が用紙に転写されて出力画像が得られる。そして、用紙に転写されたトナー像は、定着装置により用紙に定着される。
定着装置は、用紙を加熱する定着(ヒート)ローラと、この定着ローラとニップを形成し、用紙を定着ローラに押しつける加圧(プレス)ローラとを備えている。定着ローラに押しつけられ加熱された用紙は、定着ローラに付着したまま、定着ローラと加圧ローラとのニップ位置から送り出されるため、定着ローラに巻き付くことがある。これを防止するため、定着装置には、定着ローラから用紙を分離するための分離爪が設けられている。分離爪は、定着ローラから分離した用紙を後方側へと案内する役割も有している(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、分離爪の先端がニップ位置出口から遠く(たとえば、5mm以上)で定着ローラの周面に接触していると、ニップ位置出口から分離爪の先端まで用紙が搬送されるまでに、用紙上のトナーと定着ローラとの結着力が高まり、用紙を分離することが困難になる。また、この場合、用紙を分離できたとしても、用紙に形成された画像において、トナーの融け方のムラによる縞模様が生じたり、色や画質が所定のものからずれたりする。
これらの不具合は、分離爪をニップ位置に近接して(たとえば、ニップ位置出口から1mm〜4mmの距離で)定着ローラの周面に接触させ、加熱された用紙を早期に定着ローラから分離することにより解消することができる。
特開2003−241557号公報
ところで、分離爪により、用紙を分離するとともに、分離された用紙をガイドすると、用紙に形成された画像に、分離爪による引っ掻き傷が生ずることがある。これは、分離爪が定着ローラに接触していることにより高温になり、分離爪と接触した用紙上のトナーが融けるからである。
このため、分離爪により定着ローラから分離した用紙を、分離爪とは別に設けられ、分離爪より低い温度に保持された搬送ガイド上に、用紙の分離位置である分離爪の先端から短い距離で導く(スイッチする)ことが考えられる。
しかし、ニップ位置に近接した部分では、定着ローラと加圧ローラとの間隙が狭くなっている。したがって、分離爪をニップ位置に近接して定着ローラの周面に接触させ、かつ、搬送ガイドを分離爪の先端に近接して配置するためには、定着ローラと加圧ローラとの間の狭い空間に、分離爪および搬送ガイドを配置する必要がある。このため、ニップ位置に対する分離爪および搬送ガイドの位置精度や、分離爪先端に対する搬送ガイドの位置精度が低いと、このような構成を実現することができない。
この問題を解消するためには、この搬送ガイドに分離爪を固定し、コイルバネ等による付勢手段で、搬送ガイドから突出した分離爪を定着ローラに接触させることが考えられる。
しかしながら、定着ローラおよび加圧ローラより後方側に設けられる搬送ローラ対が、複写機の小型化などにより上方に配置されることで、用紙を後方側へ案内するための搬送ガイドの後方部に、搬送による用紙の押圧がかかることがある。また、厚い用紙を複写紙として使用するときは、より強い押圧がかかることがある。このとき、分離爪が定着ローラに接するようにコイルバネ等により付勢されている搬送ガイドは、この搬送中の用紙の押圧により定着ローラから離れる方向に容易に回転させられてしまう。これにより、分離爪が搬送ガイドごと回転させられてしまうので、用紙搬送中に分離爪が定着ローラから離れ、用紙のトナー定着面に分離爪による引っ掻き傷や、分離爪先端上に付着したトナーによる汚れを引き起こし、用紙に印刷縞が生じる。
そこで、この発明の主たる目的は、定着ローラのニップ位置に対する分離爪先端と、搬送ガイドとの位置精度を容易に高くすることができる定着装置を提供することである。
この発明の他の目的は、用紙搬送路の配置や用紙の種類などに関係なく、安定した印刷品質が得られる定着装置を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、用紙(P)に転写されたトナー像を用紙(P)に定着させるための定着ローラ(3)と、上記定着ローラ(3)から用紙を分離するための分離爪(10)と、筐体(2)に対して回転自在に支持されており、上記分離爪(10)を保持するとともに、上記分離爪(10)によって上記定着ローラ(3)から分離された用紙(P)を用紙搬送方向の下流側に案内するホルダ(12)と、上記分離爪(10)の先端(T)が上記定着ローラ(3)に接する方向に上記ホルダ(12)を付勢する付勢手段(20)とを備えており、上記ホルダ(12)は、用紙搬送方向と平行に延びかつ上記分離爪を挟む配置で対向配置された一対のガイドリブ(15a,15b)と、上記一対のガイドリブ(15a,15b)を連結しかつ上記筐体(2)に回転自在に支持された支持軸(14)とを備えており、上記分離爪(10)は、その基部側が上記一対のガイドリブ(15a,15b)の間にありかつその先端が上記一対のガイドリブ(15a,15b)の間から上記定着ローラ(3)側に突出した状態で、上記一対のガイドリブ(15a,15b)に取付部(16)を介して取り付けられており、上記一対のガイドリブ(15a,15b)は、それぞれ、上記分離爪(10)によって上記定着ローラ(3)から分離された用紙を、用紙搬送方向の下流側に案内する案内面(24)を有している、定着装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明によれば、定着ローラから用紙を分離するための分離爪は、ホルダに保持されている。また、分離爪によって定着ローラから分離された用紙を用紙搬送方向の下流側に案内するための一対のガイドリブは、ホルダに設けられている。このため、分離爪の先端に対するガイドリブの位置精度を高くすることができる。これにより、分離爪により定着ローラから分離された用紙を、分離爪から短い距離で一対のガイドリブに導くことができる。
また、一対のガイドリブは、それぞれ、分離爪によって定着ローラから分離された用紙を、用紙搬送方向の下流側に案内する案内面を有しているので、分離爪によって定着ローラから分離された用紙を、分離爪を挟む配置で対向配置された一対のガイドリブの案内面によって案内することができる。このため、分離爪によって定着ローラから分離された用紙が撓んで分離爪に接触するのを防止できる。
請求項2記載の発明は、上記一対のガイドリブの案内面によって案内される用紙が、上記支持軸のある位置よりも用紙搬送方向の下流側へ移動するときに、当該用紙の搬送力が上記案内面に作用することによって上記ホルダが上記付勢手段によって付勢されている方向と反対方向に回転するのを防止するために、上記一対のガイドリブに代わって当該用紙を案内する固定ガイド部材をさらに備えている、請求項1に記載の定着装置である。
この発明によれば、記一対のガイドリブの案内面によって案内される用紙が、支持軸のある位置よりも用紙搬送方向の下流側へ移動するときに、当該用紙の搬送力が上記案内面に作用することによってホルダが付勢手段によって付勢されている方向と反対方向に回転するのを防止することができる。
記ガイドリブは、少なくともその表面がフッ素樹脂で構成されていてもよい。この場合、上記ガイドリブは、良好な耐熱性を有することができるとともに、用紙に対する摩擦係数を低くすることができる。フッ素樹脂としては、たとえば、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)などを挙げることができる。
また、上記ガイドリブは、たとえば、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性樹脂からなっていてもよい。この場合、上記ガイドリブは良好な耐熱性を有することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る定着装置の構造を示す断面図である。この定着装置1は画像形成装置に用いられ、画像形成装置の現像装置により用紙Pに形成されたトナー像を、用紙Pに定着させることができる。
この定着装置1は、筐体2と、筐体2内に配置された定着(ヒート)ローラ3、分離手段4および搬送ローラ5と、筐体2外に配置された加圧(プレス)ローラ6および搬送ローラ7とを備えている。定着ローラ3、加圧ローラ6および搬送ローラ5,7は、図1において紙面に垂直な方向に互いに平行に延びている。定着ローラ3と加圧ローラ6とはニップを形成しており、搬送ローラ5と搬送ローラ7とはニップを形成している。
この実施形態では、定着ローラ3は加圧ローラ6の上方に配置されている。また、加圧ローラ6は、少なくともその周面近傍が定着ローラ3より柔らかい材料からなり、定着ローラ3は、加圧ローラ6にわずかにめり込んだ状態で接している。
定着ローラ3の内部にはヒータが備えられており、トナー像が形成された用紙Pとの接触により、用紙P上のトナーを溶融することができる。
この定着装置1が備えられた画像形成装置において、一方表面にトナー像が形成された用紙Pが、現像装置が配置された用紙搬送方向上流側(搬送ローラ5,7と反対側)から、定着装置1の定着ローラ3および加圧ローラ6によるニップ部8に導入され、搬送ローラ5,7によるニップ部9に向けて送り出されるようになっている(用紙Pの搬送方向を、図1に矢印Cで示す。)。用紙Pは、トナー像が形成された面が定着ローラ3に接触する向きで、ニップ部8に導入される。
ニップ部8では、用紙Pは、加圧ローラ6により定着ローラ3に押しつけられながら、定着ローラ3により加熱され、用紙P上のトナーが溶融する。溶融したトナーは、用紙Pが定着ローラ3から分離すると冷却されて固化し、用紙P上に定着する。
分離手段4は、分離爪10と、ガイドリブ15を有する搬送ガイドとしてのホルダ12と、固定ガイド部材30(図1では、分離手段4において、固定ガイド部材30のみに斜線を付している。)とを備えている。分離爪10は、角のある形状であり、ホルダ12のガイドリブ15の面から垂直に突出している取付部16により、がたつきなく固定されている。取付部16は、分離爪10の熱が、ホルダ12のガイドリブ15に伝達しにくいように、熱容量が大きく形成されている。
分離爪10は、くさび形の断面形状を有する先端部を有しており、この先端部は、ニップ部8に対して用紙P搬送方向下流側において、定着ローラ3の周面(この実施形態では、斜め下方を向く面)に接触している。用紙Pがニップ部8を通過した後、定着ローラ3から分離しなかった場合、分離爪10の先端(定着ローラ3との接触部)が、用紙Pの先端側から用紙Pと定着ローラ3との間に挿入され、用紙Pが定着ローラ3から分離されるようになっている。
分離爪10により定着ローラ3から分離された用紙Pは、分離爪10から短い距離で、より低温に保持されたホルダ12のガイドリブ15、固定ガイド部材30へとスイッチされる。そして、用紙Pは、搬送ローラ対5,7のニップ部9に搬送され、複写機から排出される。
なお、分離手段4は、定着ローラ3の長手方向に沿って、複数個設けられていてもよく、1個のみが、たとえば、定着ローラ3の長手方向中間部に1つ設けられていてもよい。
図2は、この発明にかかる定着ローラ3、加圧ローラ6および分離手段4の構造を示す側面図である。図3は、図2のホルダ12の案内面24に直交する方向から見たときの平面図である。図3では、加圧ローラ6を省略して図示している。
以下、分離手段4のホルダ12において、支持軸14の中心線からガイドリブ15の用紙案内面24の直線部分に垂線をおろしたときの交わる部分を、「支持軸直下部M」という。
分離手段4は、分離爪10と、分離爪10を取付部16により固定しているホルダ12と、固定ガイド部材30とを備えている。ホルダ12は、平板状で互いにほぼ平行に対向配置された2つのガイドリブ15と、これら2つのガイドリブ15の間を連結している支持軸14とを有している。ガイドリブ15と支持軸14とは、一体に形成されている。そして、支持軸14とガイドリブ15とは、ほぼ垂直になっている。ホルダ12は、定着ローラ3とほぼ平行に延びる支持軸14のまわりに回動自在に支持されている。
また、分離爪10は、角のある部材でガイドリブ15aからガイドリブ15bの面に向かって両ガイドリブ15の面に対してほぼ垂直に突出している取付部16によって、がたつきなく固定されている。取付部16は、定着ローラ3に接することで加熱された分離爪10の熱が、その取付部16を介しガイドリブ15に伝達されにくくするために、熱容量が大きな部材で形成されている。分離爪10は、支持軸14に直交する方向から見て、2つのガイドリブ15の間に配置されている(図3参照)。
ガイドリブ15(ホルダ12)は、少なくともその表面がフッ素樹脂、たとえば、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)や四フッ化エチレン樹脂(PTFE)で形成されており、良好な耐熱性を有するとともに、用紙Pに対して低い摩擦係数を有する。
分離爪10は、定着ローラ3の周面に接触する先端Tを有し、その先端Tが常にホルダ12の外にあるような大きさおよび形状を有している。分離爪10は、全体が、ガイドリブ15に用いられているものより高い耐熱性を有するフッ素樹脂からなるか、または、少なくともその表面が、ガイドリブ15に用いられているものより高い耐熱性を有するフッ素樹脂からなる。たとえば、ガイドリブ15がPPSからなるときは、分離爪10は、その表面がPFAでコーティングされている。
ガイドリブ15には係止部19が形成されており、この係止部19には、コイルバネ20の一端が係止されている。コイルバネ20の他端は、定着装置1の筐体2に設けられた係止部2aに係止されている。コイルバネ20の弾力により、ホルダ12は付勢されるため、分離爪10の先端Tが定着ローラ3の周面に押しつけられるように付勢される。
固定ガイド部材30は、ホルダ12の後方に設けられ、定着装置1の筐体2に固定されている。固定ガイド部材30は、支持軸14に直交する方向からみて、2つのガイドリブ15の間に配置されている。
固定ガイド部材30の用紙案内面27の前方にある先端部は、ガイドリブ15の案内面24より上方にある。案内面27は、後方にいくにしたがい、緩やかに角度をもって又はカーブを描いて、支持軸直下部Mまでにガイドリブ15の用紙案内面24と交差するように形成されている。これにより、搬送中の用紙Pのガイドリブ15の後方部に対する押圧を固定ガイド部材30が阻止することで、ホルダ12の回転を未然に防ぐことができ、分離爪10が定着ローラ3から離れることはなくなる。
固定ガイド部材30は、良好な耐熱性を有し、用紙Pに対して低い摩擦係数を有する素材、たとえば、フッ素樹脂コート(たとえば、テフロン(登録商標)などを用いたコート)された厚さ1mmの銅板(SPCC)などが望ましい。
なお、固定ガイド部材30は、筐体2と一体で形成されている必要はなく、別部材で形成された固定ガイド部材30を筐体2に固定されるようにしてもよい。
図4は、この発明にかかる固定ガイド部材30の他の実施例を示す平面図である。
固定ガイド部材30は、図示のとおり、ホルダ12の外側、つまり、分離爪10が配置されていない側に、ホルダ12をはさむ位置に配置されることもできる。この場合、固定ガイド部材30は、ガイドリブ15に近接して配置されていることが好ましい。
図5は、この発明にかかるニップ部8から固定ガイド部材30の案内面27までを拡大して示す側面図である。
コイルバネ20の弾力により分離爪10の先端Tが定着ローラ3の周面に接触している状態で、先端Tは、ニップ部8の用紙P排出側(先端T側)の端部(以下、「ニップ位置出口」という。)Eから距離Aの位置にある。距離Aは、1mm〜4mmに設定されている。
これにより、ニップ部8を通過した用紙Pが、ニップ位置出口Eから出ても定着ローラ3から分離しない場合、用紙Pは、ニップ位置出口Eから1mm〜4mmの短い距離で分離爪10により定着ローラ3から分離される。このため、加熱された用紙Pを早期に定着ローラ3から分離させることが可能になり、用紙Pに形成された画像において、トナーの融け方のムラによる縞模様が生じたり、色や画質が所定のものからずれたりすることを防止できる。
定着ローラ3や加圧ローラ6の軸に平行に見て、分離爪10は、その先端T付近の部分のみがホルダ12の外にあり、分離爪10の他の部分はホルダ12内(2つのガイドリブ15の間)にある。このため、分離爪10により定着ローラ3から分離された用紙Pは、先端T付近では、分離爪10の案内面21に案内されるが、先端Tから所定の距離B下がった位置から後方側へは、ガイドリブ15の案内面24により案内される。そして、用紙案内面24により案内された用紙Pは、固定ガイド部材30の案内面27に案内される。すなわち、用紙P搬送方向に沿って、用紙Pを案内する部材が、分離爪10からガイドリブ15、固定ガイド部材30へとスイッチされる。
以下、分離手段4において、用紙Pを案内する部材が分離爪10からガイドリブ15へと切り替わる部分に相当するガイドリブ15上の部分を、「ガイドリブの先端S」という。
分離爪10の先端Tとガイドリブの先端Sとの間の距離Bは、距離Aとの関係で、以下の数式(1)の条件を満たすように設定されている。
B≦2×A (1)
また、ホルダ12と分離爪10とは別体で、図3に示すように、ホルダ12のガイドリブ15と分離爪10とは、熱容量の大きい取付部16を介して離れた距離にあるので、分離爪10が定着ローラ3との接触により高温になった場合でも、ホルダ12のガイドリブ15は、分離爪10より低い温度に保持される。たとえば、定着ローラ3の温度が約180℃のとき、定着ローラ3に接する分離爪10は、約170〜180℃程度になるが、ガイドリブ15は、分離爪10より約40℃低い、約130〜140℃程度の温度となる。
これにより、分離爪10により定着ローラ3から分離された用紙Pを、分離爪10から短い距離で、より低い温度に保持されたガイドリブ15上に導き、用紙Pに形成された画像に引っ掻き傷が生じないようにすることができる。この効果は、距離Bが上記数式(1)の関係を満たすことにより、良好に奏することができる。
また、分離爪10が、ガイドリブ15の取付部16に固定されていることにより、簡単な構造で、分離爪10の先端Tに対するガイドリブ15の位置精度が高くなっている。これにより、先端Tが、上述のようにニップ位置出口Eから短い距離Aで定着ローラ3に接触し、かつ、先端Tから短い距離Bだけ下がった位置から後方側へ用紙Pを案内するようにガイドリブ15が配置された構造が実現されている。
また、この分離手段4は、以下の特徴を有する。
以下、分離手段4において、用紙Pを案内する部材がガイドリブ15から固定ガイド部材30へと切り替わる部分に相当する固定ガイド部材30上の部分を、「固定ガイドの先端R」という。
固定ガイド部材30上の用紙案内面27のニップ部8側にある先端は、前述のとおり、用紙案内面24の上方にあるが、後方にかけて緩やかなカーブを描いて、用紙案内面24の下方に位置する。
固定ガイドの先端Rが支持軸直下部Mより前方になるよう、ホルダ12と固定ガイド部材30とを配置すれば、案内面24の支持軸直下部Mより後方部への用紙Pの押圧は、固定ガイド部材30の案内面27により防ぐことができる。よって、ホルダ12は、用紙の搬送による押圧加減にかかわらず回転せず、分離爪10は、定着ローラ3から離れることはない。したがって、固定ガイドの先端Rが支持軸直下部Mより前方に位置するよう、ホルダ12と固定ガイド部材30とを配置すれば、用紙Pの搬送路の配置に関係なく、良好な用紙の搬送をすることができる。
なお、固定ガイドの先端Rが支持軸直下部Mより前方にあり、かつ、固定ガイドの先端Rの後方部の案内面27が用紙案内面24より下方にあるとき、用紙案内面27は、用紙搬送路に合わせてゆるやかな曲線を形成してもよい。
さらに、この定着装置1は、以下の特徴を有する。
図5において、ガイドリブ15のうち定着ローラ3に最も近づく点Fは、定着ローラ3に対して分離爪10より離れた位置に配置される。
図2において、定着ローラ3の中心(中心軸)3aと加圧ローラ6の中心(中心軸)6aとを結ぶ線分D4と、定着ローラ3の中心(中心軸)3aとニップ位置出口Eとを結ぶ線分D5とがなす角度θ1は、定着ローラ3の中心(中心軸)3aと先端Tが定着ローラ3に接触する点とを結ぶ線分D6と線分D5とがなす角度θ2より小さい。
図3を参照して、分離爪10およびガイドリブ15に垂直な方向(分離爪10およびガイドリブ15付近での用紙Pの面内方向)に関して、分離爪10とガイドリブ15とは、近接して配置されていることが好ましい。この実施形態では、分離爪10とガイドリブ15との間隔(以下、「爪〜ガイド間隔」という。)は、5mm以内にされている。
ここで、爪〜ガイド間隔は、以下の基準により測定される距離である。分離爪10の厚さ方向に沿い、かつ、分離爪10における用紙Pの案内面21(図5参照)に垂直な断面において、案内面21が平坦であるときは、分離爪10のガイドリブ15に対向する面22,23が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされ、案内面21が搬送される用紙P側に凸(たとえば、案内面21付近で分離爪10の断面が三角形)の場合は、最も当該用紙P側に突出している部分(図3に、その位置を一点鎖線P1で示す。)が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされる。
面22,23が基準とされるときは、2つのガイドリブ15のうち、面22,23にそれぞれ対向しているガイドリブ15までの距離を爪〜ガイド間隔とする。
また、ガイドリブ15の厚さ方向に沿い、かつ、ガイドリブ15における用紙Pの案内面24(図5参照)に垂直な断面において、案内面24が平坦であるとき、ガイドリブ15の分離爪10と反対側の面25,26が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされ、案内面24が搬送される用紙P側に凸(たとえば、案内面24付近でガイドリブ15の断面が円弧状または三角形)の場合は、最も当該用紙P側に突出している部分(図3に、その位置を一点鎖線P2,P3で示す。)が、爪〜ガイド間隔測定の基準とされる。
この分離手段4では、以上のようにして測定された爪〜ガイド間隔が最大の部分でも、5mm以下になるように設計されている。
以上は、この発明の実施形態の一例であり、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態では、距離Aは、1mm〜4mmに設定されているが、定着ローラ3の温度や用紙Pの搬送速度(定着ローラ3の周速)などにより、1mm未満に、または4mmより大きな値に設定することができ、これに応じて、距離Bを適当な値に設定することができる。
なお、ガイドリブ15(ホルダ12)は、フッ素樹脂に限られず、たとえば、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性樹脂からなっていてもよい。この場合でも、ガイドリブ15は、良好な耐熱性を有することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る定着装置の構造を示す断面図である。 この発明にかかる定着ローラ、加圧ローラおよび分離手段の構造を示す側面図である。 図2のホルダの用紙案内面に直交する方向から見たときその平面図である。 この発明にかかる固定ガイド部材の他の実施形態を示す平面図である。 この発明にかかるニップ部から固定ガイド部材の案内面までを拡大して示す側面図である。
符号の説明
1 定着装置
2 筐体
2a 係止部
3 定着ローラ
4 分離手段
5,7 搬送ローラ
6 加圧ローラ
8 ニップ部(定着ローラと加圧ローラとの)
9 ニップ部(搬送ローラ対の)
10 分離爪
12 ホルダ
14 支持軸
15,15a,15b ガイドリブ
16 取付部
19 係止部
20 コイルバネ
21 分離爪上の用紙案内面
24 ガイドリブ上の用紙案内面
27 固定ガイド部材上の用紙案内面
30 固定ガイド部材
A ニップ位置出口と分離爪の先端との距離
B 分離爪の先端とガイドリブの先端との距離
E ニップ位置出口
F ガイドリブ上の定着ローラに最も近づく点
M 支持軸直下部
P 用紙
R 固定ガイドの先端
S ガイドリブの先端
T 分離爪の先端


Claims (2)

  1. 用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着ローラと、
    上記定着ローラから用紙を分離するための分離爪と、
    筐体に対して回転自在に支持されており、上記分離爪を保持するとともに、上記分離爪によって上記定着ローラから分離された用紙を用紙搬送方向の下流側に案内するホルダと、
    上記分離爪の先端が上記定着ローラに接する方向に上記ホルダを付勢する付勢手段とを備えており、
    上記ホルダは、用紙搬送方向と平行に延びかつ上記分離爪を挟む配置で対向配置された一対のガイドリブと、上記一対のガイドリブを連結しかつ上記筐体に回転自在に支持された支持軸とを備えており、
    上記分離爪は、その基部側が上記一対のガイドリブの間にありかつその先端が上記一対のガイドリブの間から上記定着ローラ側に突出した状態で、上記一対のガイドリブに取付部を介して取り付けられており、
    上記一対のガイドリブは、それぞれ、上記分離爪によって上記定着ローラから分離された用紙を、用紙搬送方向の下流側に案内する案内面を有している、定着装置。
  2. 上記一対のガイドリブの案内面によって案内される用紙が、上記支持軸のある位置よりも用紙搬送方向の下流側へ移動するときに、当該用紙の搬送力が上記案内面に作用することによって上記ホルダが上記付勢手段によって付勢されている方向と反対方向に回転するのを防止するために、上記一対のガイドリブに代わって当該用紙を案内する固定ガイド部材をさらに備えている、請求項1に記載の定着装置。
JP2005086521A 2005-03-24 2005-03-24 定着装置 Expired - Fee Related JP4745693B2 (ja)

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