JP2006183696A - ドレンホース - Google Patents

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俊博 中西
Masatoshi Takashima
正利 高嶋
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正英 坂口
Hiroyuki Sato
裕之 佐藤
Yasushi Harufuji
恭 春藤
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Abstract

【課題】 ホースをドレン排出口に対して大きな力で外嵌させる場合であっても、スリーブの大径部を受け入れる大径の突条部に耐変形性を持たせることによりその形状を維持することができるドレンホースを提供すること。
【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂を膨出成形した管本体1の管端に柔軟質素材製のスリーブ3を内装させて使用するドレンホースであって、前記スリーブ3は、ドレン排出口Dに外嵌させる筒状の胴部30と、軸方向に所要幅を持って該胴部30から径方向外方に突出した大径部33を備え、前記管本体1は、スリーブ3の胴部30を受け入れる筒状部13と、スリーブ3の大径部33を受け入れる軸方向に所要幅を持たせた突条部17を備え、該突条部17は軸方向へ延びる複数本のリブ6を備えている構成としたこと。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主として空調装置のドレン排出口に接続して使用するためのドレンホースに関するものである。
この種のドレンホースの構造は、可撓性を持たせるために環状突条の蛇腹状構造とした管本体と、その外周面を断熱保護するための断熱層とによって形成されている。また、管本体は、ほぼ例外なくポリ塩化ビニール(PVC)樹脂材によって形成されていた。断熱保護層は発泡樹脂素材によって筒状部に形成されていた。この断熱層を形成する一つの手段として、発泡合成樹脂材を所要幅の帯状に裁断してこれを長手方向に沿って筒状に丸めながらその両側縁どうしを熱溶着や接着剤によって繋ぎ合わせて断熱被覆層用の筒体を形成すること、この筒体に前記の管本体を挿入しまたは圧入することによって管本体の外周に断熱層を形成する技術については、本出願人において既に提案済みである。(特開2000−28082号公報)
このような構造としたドレンホースは、管本体のほぼ全体を環状突条の蛇腹管状としてあるので管本体自体が可撓性を備えていることから曲げ配管が可能であるため便利に使用されてきた。しかしながら、前記のように、管本体がPVC樹脂によって形成されていたので、廃棄処分時に、燃焼させるとダイオキシンのような有害ガスを発生し、埋立て処分であっても長期に亙って有害物質を地中に浸透させるという公害上のおそれから、PVCの使用を廃し、公害のおそれの少ない樹脂素材としてポリエチレン(PE)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂のようなポリオレフィン系樹脂素材を用いて管本体を形成することが試みられた。
ところが、種々の実験を繰り返した結果、前記ポリオレフィン系樹脂で形成した管本体は、弾力性に乏しく、PVC樹脂に比して経時劣化が進み易いという課題を有することを確認するに至った。即ち、殊に、空調用機器のドレン排出口に外嵌させた管本体の開口筒部は、ドレン排出口に対する把握挟着力に乏しく、使用中に経時劣化して挟着力が緩んで漏水するおそれがあり、また、機器の修理や移動のために一度引き抜くと再度差し込んでも密着させることが困難で、機器の狭い空間箇所で外側から粘着テープを巻き付けて漏水防止を行うか、他の新品ホースと取り替えなければならないという課題を有することを確認するに至った。
そこで、塩素系樹脂素材の利用を廃し、非塩素系樹脂素材を利用するものであり、その素材として、弾性力に乏しく、ドレン排出口への挟持保持力に乏しいポリオレフィン系樹脂素材で管本体を形成しつつ、この接続筒状部に別途柔軟質素材で形成したスリーブを軸線方向の移動ができるように内装させ、このスリーブの構造を一端側に大径部を備えている構成とし、特開2001−289386号公報に見られるように、内面に傾斜突条を備えている構成としたり、特開2001−50436号公報に見られるように、他端側の内面に外窄まりの傾斜突条を備えている構成としたりして、スリーブをドレン排出口に対して強固に挟圧連結してホースの抜け移動を確実に阻止することができるドレンホースの開発が進められた。
特開2000−28082号公報 特開2001−289386号公報 特開2001−50436号公報
これらは何れも、柔軟質素材製のスリーブの把握挟着力を利用して、外周面が平滑であるドレン排出口に対して、ホースの管本体の接続筒状部に内装されたスリーブを挟圧連結する構成であるが、他方では、図13に示すように、開口端の外周面に突起P´が形成されたドレン排出口D´に対して、内周面52から環状の係合突出部55が径方向内方に突出成形されたスリーブ50を管本体40の接続筒状部43に内装させたホースH´を外嵌連結し、スリーブ50の係合突出部55とドレン排出口D´の突起P´を係合させてホースH´の抜け移動をより確実に阻止する構成も考案されている。
しかしながら、ドレン排出口D´に突起P´を形成して径大部分を形成したために、ホースH´をドレン排出口D´に対して外嵌させるのに大きな力が必要であり、ホースH´をドレン排出口D´に対して外嵌させるに際して、ホースH´の管本体40の接続筒状部43に大きな変形圧力がかかり、殊に、管本体40を膨出成形法で成形している場合には、径方向外方に突出している突条部47の形成壁は薄肉になり、加えて、スリーブ50の大径部53が軸方向に広幅に形成されて、これを受け入れるホースH´の管本体40の突条部47も軸方向に広幅に形成されている場合には、ホースH´の管本体40の突条部47が軸方向に圧縮変形しやすくなるという問題を発見するに至った。
そこで、本発明は、ホースをドレン排出口に対して大きな力で外嵌させる場合であっても、スリーブの大径部を受け入れる大径の突条部に耐変形性を持たせることによりその形状を維持することができるドレンホースを提供するものである。
この課題を解決するために講じた本発明の構成を、実施例を示す図面に使用した符号を用いて説明すると、本発明は、ポリオレフィン系樹脂を膨出成形した管本体1の管端に柔軟質素材製のスリーブ3を内装させて使用するドレンホースであって、前記スリーブ3は、ドレン排出口Dに外嵌させる筒状の胴部30と、軸方向に所要幅を持って該胴部30から径方向外方に突出した大径部33を備え、前記管本体1は、スリーブ3の胴部30を受け入れる筒状部13と、スリーブ3の大径部33を受け入れる軸方向に所要幅を持たせた突条部17を備え、該突条部17は軸方向へ延びる複数本のリブ6を備えている構成としたものである。
本発明にいうドレンホースは、管本体を膨出成形法により成形していて、径方向外方に突出した突条部の形成壁は周囲の管形成壁と比較して薄肉であり、また、ホースに内装させるスリーブが軸方向に所要幅を持って突出させた大径部を備え、該大径部を受け入れるホースの管本体の突条部も軸方向に所要幅を持っているために、該突条部が軸方向に圧縮変形しやすい構成であったが、該突条部に軸方向へ延びるリブを形成したことから、管本体の突条部において軸方向の力に対する強度が増し、ホースの管本体をドレン排出口に過大な力で外嵌させる場合でも、ホースの管本体の突条部が軸方向に圧縮変形することを抑制して管本体の形態を維持することができるようになった。その結果、水密性、気密性を保ちながら、スリーブを介した管本体とドレン排出口との安定した接続状態を実現するとともに、ホースの商品としての信頼性を高めることができるに至った。
本発明を実施するにあたって、突条部15に形成された軸方向へ延びる複数のリブ6について、その形成本数は、2本でも、3本でも、4本でも、あるいはそれ以上であってもよく、また、その形状は、側面視で半円弧状のもののほか、略コの字形や略U字形や略V字形その他適宜の形状で実施することができ、限定されるものではないが、径方向内方に凹入する形状で実施すると、スリーブ3を内装させた管本体1をドレン排出口Dに接続したときに、図11に示すように軸方向へ延びるリブ6の凹入底部とスリーブ3の大径部33を密接させて、ホースHの周方向の回転を抑制してより安定した接続状態を実現することができる。
また、管本体1の突条部17の形成箇所から管奥側の筒状部13に径方向内方に凹入する環状突起19を形成してある構成で実施すると、この箇所が補強されることにより、ドレン排出口DにホースHの管本体1を外嵌させるときにこの箇所が変形したり、腰折れしたりすることを防止できるものでありながら、ドレン排出口DにドレンホースHを外嵌したときに環状突起19がスリーブ3の胴部30に圧接することにより、ドレンホースHとドレン排出口Dの接続部の止水性を担保することができる。
管本体1は、その長手方向の他端側に、前記筒状部13に内嵌する外径をもった接続用筒状部12を備えているものとすることができ、前記筒状部13のみ、または該筒状部13と他端側の接続用筒状部12とを除くほぼ全長に亙って、径方向外方に突出する環状突条11…を形成した可撓性管として実施することができる。
また、管本体1の外周面を覆うように筒状の合成樹脂製断熱層2が備えつけられている構成とし、該断熱層2を構成する合成樹脂素材として、水の浸透を防ぎ断熱効果を高め得る素材として独立気泡の発泡体を用いることが望ましい。また、断熱層2の外周面を、合成樹脂膜状の外皮層によって覆ってあるものとして実施することができる。更には、また、この発泡体の表面若しくは発泡体に被せた表皮層の外表面には、ホースの屈曲配管箇所において生じる皺や折曲げ襞が目立たないようにするために、シボ加工や微小な凹凸模様22を施してあるものとして実施することができる。このように形成された発泡合成樹脂シート素材を帯状に裁断して長手方向の側縁部21どうしを繋ぎ合わせて筒状に形成したものとして実施することができる。
以下、本発明の実施例を図示例と共に説明する。図1乃至図11は本願発明のドレンホースの第1実施例を示す図であって、図1は接続後のホースの状態を示す上半部縦断正面図、図2はスリーブを内装させる前の状態の要部を示す上半部縦断正面図、図3は図2のホースの突条部側からの側面図、図4はスリーブの斜視図、図5はスリーブのフランジ側の側面図、図6及び図7はスリーブの小形変形作用を示すフランジ側の側面図、図8はドレン排出口へ接続前の状態の要部を示す上半部縦断正面図、図9はドレン排出口へ接続途中の状態の要部を示す上半部縦断正面図、図10はドレン排出口へ接続後の状態の要部を示す上半部縦断正面図、図11は図10のA−A線断面図を示す。
図1及び図2に示すように、該第1実施例のドレンホースHは、空調機器のドレン排出口Dに接続される空調用ドレンホースHであって、管本体1と、管本体1の外周面を覆う断熱層2と、管本体1の管端に内装されたスリーブ3との3部材からなっている。管本体1は、周知のブロー成形法により、ポリエチレン樹脂で全体を無継ぎ目状の筒状に形成してあり、スリーブ3を内装させて空調機器のドレン排出口Dに外嵌連結するための筒状部13を一端側に備え、他端側に同じく筒状の接続用筒状部12を備えている。そして、これらの両筒状部12、13間が、径方向外方に突出する環状突条11をほぼ全長に亘って形成してある構造としてあり、全体として可撓性を備えた管体としてある。
而して、空調機器への取り付け側の筒状部13は、空調機器のドレン排出口Dの外径よりも大径に形成してあり、その開口端14近くに径方向外方に向かって突出して空間aを形成し、軸方向に所要幅W2を有する環状の突条部17を形成してある。管本体1はブロー成形により成形しているため、径方向外方に突出した突条部17の形成壁は周囲の管形成壁と比較して薄肉であるが、図3に示すように、この突条部17に等間隔に4箇所、側面視で径方向内方に凹入する半円弧状の形状で、かつ、突条部17の軸方向全体に及ぶ長さで、軸方向へ延びるリブ6を形成することにより、後述する径大の突起Pを備えたドレン排出口Dへの外嵌接続時に、突条部17が軸方向に圧縮変形しないようにしてある。この突条部17により形成される空間aは、後述するように、スリーブ3の軸方向に所要幅W1を有する大径部33を受け入れることができることに加えて、ドレンホースHをドレン排出口Dに接続時に、スリーブ3の係合突出部35の形成箇所の胴部30を径方向外方に膨張変位させることができる構成となっている。
そして、ドレンホースHの突条部17からやや管奥側の位置には径方向内方に凹入する環状突起19を2箇所形成してあり、2箇所の環状突起19のうち、管奥側のものを管端側のものよりも突出幅を大きく形成することにより、後述するように、ドレン排出口DにドレンホースHを外嵌したときに、ドレン排出口Dの突起Pの先端側から奥側に向かって漸次径が大きくなる箇所の傾斜側面に沿って挟着するスリーブ3に対して、それぞれの環状突起19が圧着できるようにしてある。
図4及び図5に示すように、スリーブ3は、ゴムのような弾性力に富んだ素材やTPE、TPRのような熱可塑性エラストマーなどの非塩素系樹脂素材等によって形成してある短筒状の胴部30を備え、その一端側に外周面32側から径方向外側に突出する大径部33を備えていて、図2に示すように、該大径部33の軸方向における形成範囲内に、その内周面31側から径方向内方に突出する係合突出部35を形成してある。該係合突出部35は、開口端14側からは3段階の段差、内奥側からは1段階の段差の構造としてある。
大径部33の外周面には、径方向内方に向って凹入する軸方向へ延びる溝であって、側面視で開口部が外開き状のコの字型の凹入部34aが、大径部33の軸方向全体に及ぶ長さで、かつ、その凹入底部37が前記胴部30の外周面32とほぼ一致する凹溝の深さで形成されている。また、凹入部34aから左右周方向およそ70°角位相位置にそれぞれ、径方向内方に向って凹入する軸方向へ延びる溝であって、側面視半円弧状の凹入部34b、凹入部34cが、大径部33の軸方向全体に及ぶ長さで形成されている。この凹入部34aは、凹入部34b及び凹入部34cと比べて、凹溝の深さ及び凹溝幅がともに大きく形成されている。
なお、スリーブ3の大径部33の軸方向の幅W1と、管本体1の突条部17の軸方向の幅W2は、大径部33を突条部17に内装しやすくするために、W2>W1の関係で形成してある。また、スリーブ3の大径部33の外径をR1、管本体1の突条部17のリブ6の形成箇所以外の部分の内径をR2とすると、係合突出部35及び大径部33の形成箇所の胴部30が径方向外方に変位できるように、R2>R1の関係で形成してあり、かつ、スリーブ3を管本体1の筒状部13に内装させたときに、スリーブ3の大径部33の外周面にリブ6の凹入底部が接するように形成してある。
而して、該スリーブ3に形成されている大径部33は、ホースHの管本体1に内装されて管本体1における空間aを形成する突条部17に嵌合するものであるため、管本体1の開口端14よりも大径に形成されており、径方向外方に幅のある通常の大径部では空間a内に嵌め込ませることができない。しかしながら、本発明にいう大径部33には、径方向内方に向って凹入する凹入部34a,34b,34cを形成してあるので、図6に示したように、先ずこの凹入部34a上を矢印で示した求心方向に圧入し、引き続いて図7に示したように、両側方向からも求心方向に圧縮させ、凹入部34aから繋がる大径部33の外周面32a,32b同士を当接させて、凹入部34aの形成箇所をハート型の陥入部36aとして、凹入部34b,34cの形成箇所をハート型の2箇所の頂部36b,36cとして、大径部33を含むスリーブ3の全体を略ハート型に小さく変形させることができるものである。
なお、凹入部34aの凹溝の深さ及び凹溝幅は、凹入部34b及び凹入部34cと比べて大きく形成されているだけでなく、凹入部34a上を求心方向に圧入し、両側方向からも求心方向に圧縮させたときに、例えば図12の参考図に示すように、凹入部34aの側溝38a,38b又は開口縁39a,39b同士が衝突して両側方向から求心方向に圧縮させるのに大きな抵抗となるような状態を回避して、図7に示すように、伸張した薄肉の凹入底部37に凹入部34aの側溝38a,38bを対向させて、凹入部34aから繋がる大径部33の外周面32a,32b同士を当接させる状態を実現するために、凹入部34a自体が十分な凹溝の深さ及び凹溝幅で形成されている。
このようにスリーブ3を小変形状態とすることにより、管本体1に対して、その開口端14から挿入することができる。而して、スリーブ3は、図8に見られるように、スリーブ3の胴部33を管本体1の筒状部13に、その大径部33を管本体1の突条部17によって形成された空間aに、それぞれ内装させて用いる。
前記断熱層2は、独立気泡の発泡樹脂シート素材を所要幅に裁断した帯状素材を用いて、その長手方向の側縁部21,21どうしを加熱溶融させて接当させて繋ぎ合わせることによって筒状に形成したものである。
図1の上部に示した断熱層2の外周面に形成してある環状溝23は、断熱層2の曲げを容易にするためのものである。このようにして筒状に形成した断熱層2に、その開口端から前記の管本体1を押し込んで、図1に見られるように二重筒にしてある。
この実施例に示した断熱層2は、図1の上部に示したように、断熱層2の外表面に微細な凹凸模様22を形成してある。この模様22は、断熱筒体を作る帯状とした発泡樹脂素材を、表面に適宜の凹凸模様を形成してある加熱押圧ロール間を通過させることによって模様付けしておくことができる。このように、断熱層2の表面に模様付けをしておくことによって、ホースの梱包状態時や曲げ配管時において、ホースの曲げ縮小側に生じる皺や折り曲げ襞が目立たないようにすることができ、ホース全体の美観を保持させることができるようにしてある。尚、図示は省略したが、断熱層2は、当該断熱素材の耐候性を強化し経年劣化を防止する目的で、例えば厚さ100μm程度のPE樹脂フィルムを加熱加圧接着させた外皮層を形成してある素材を用いることによって、外皮層を有する断熱層2として実施することができる。
このような構造とした本実施例のドレンホースHは、図8に示したように、空調機器における内部機器の壁面Fから突出させてあるドレン排出口Dに対して外嵌圧入することにより接続する。このドレン排出口Dには、先端から奥側に向かって漸次径が大きくなった後に径方向内方に絞り込まれた形状の突起Pを形成してある。そして、図9に示すように、接続にあたって、ドレン排出口Dの突起Pがスリーブ3の係合突出部35のうち最内側に突出した部分を通過時に、この部分にドレン排出口Dの突起Pによって径方向外方に押し広げる力が作用すると、環状突起19を支軸として環状突起19が形成された箇所に位置するスリーブ3の薄肉の胴部30が径方向外方へ膨張変位し、これに伴い、スリーブ3の係合突出部35及び大径部33が形成された箇所の胴部30も、リブ6を径方向外方に押し広げつつ、突条部17により形成された空間aに変位する。そして、図10に示すように、係合突出部35の内奥側の段差の部分とドレン排出口Dの突起Pが係合し、スリーブ3がドレン排出口D上に固着された状態で、ドレンホースHとドレン排出口Dの接続が完了する。
接続完了後は、係合突出部35の内奥側の段差の部分とドレン排出口Dの突起Pが係合し、そして、スリーブ3の係合突出部35と薄肉の箇所の胴部30がドレン排出口Dに挟着することにより、ドレン排出口Dからスリーブが抜け外れることなく、また、管本体1は多少の経時劣化を起こしてスリーブ3に対する弾性挟着力が減少しても、その突条部17がスリーブ3の大径部33と嵌合しているので、スリーブ3からの管本体1の抜け移動が阻止され、その結果ドレン排出口DからホースHが濫りに抜け外れたりすることがない。また、管奥側のものを管端側のものよりも突出幅を大きく形成してある2箇所の環状突起19aが、ドレン排出口Dの先端側から奥側に向かって漸次径が大きくなる箇所の傾斜側面に沿って挟着するスリーブ3の薄肉の箇所の胴部30に対して圧接することにより、ドレンホースHとドレン排出口Dの接続部の止水性が担保されている。また、図11に示すように、軸方向へ延びるリブ6の凹入底部とスリーブ3の大径部33の外周面が密接しているので、ホースHの周方向の回転を抑制してより安定した接続状態を実現している。
以上本発明の代表例と思われる実施例について説明したが、本発明は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、その他本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ本発明にいう目的を達成し、本発明にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
本発明のドレンホースは、スリーブの大径部を収容する管本体の突条部に耐変形性をもたせて、従来よりも品質を高め、市場においてより歓迎される商品となると思われる。また、その用途は、空調用装置のドレン排出用ホースに限らず、様々な機器のドレンホースに適用することができる。
第1実施例の接続後のホースの状態を示す上半部縦断正面図。 同スリーブを内装させる前の状態の要部を示す上半部縦断正面図。 同図2のホースの突条部側からの側面図。 同スリーブの斜視図。 同スリーブの大径部側の側面図。 同スリーブの小形変形作用を示す大径部側の側面図。 同スリーブの小形変形作用を示す大径部側の側面図。 同ドレン排出口へ接続前の状態の要部を示す上半部縦断正面図。 同ドレン排出口へ接続途中の状態の要部を示す上半部縦断正面図。 同ドレン排出口へ接続後の状態の要部を示す上半部縦断正面図。 図10のA−A線断面図。 スリーブの小形変形作用を示す参考図。 従来例のホースの要部の上半部縦断正面図。
符号の説明
1 管本体
11 環状突条
12 接続用筒状部
13 筒状部
14 開口端
17 突条部
18 突起
19 環状突起
2 断熱層
21 側縁部
22 凹凸模様
23 環状溝
3 スリーブ
30 胴部
31 内周面
32 外周面
32a 凹入部34aから繋がる外周面
32b 凹入部34aから繋がる外周面
33 大径部
34a 凹入部
34b 凹入部
34c 凹入部
35 係合突出部
36a 陥入部
36b 頂部
36c 頂部
6 リブ
a 空間
D ドレン排出口
P 突起

Claims (3)

  1. ポリオレフィン系樹脂を膨出成形した管本体(1)の管端に柔軟質素材製のスリーブ(3)を内装させて使用するドレンホースであって、
    前記スリーブ(3)は、ドレン排出口(D)に外嵌させる筒状の胴部(30)と、軸方向に所要幅を持って該胴部(30)から径方向外方に突出した大径部(33)を備え、
    前記管本体(1)は、スリーブ(3)の胴部(30)を受け入れる筒状部(13)と、スリーブ(3)の大径部(33)を受け入れる軸方向に所要幅を持たせた突条部(17)を備え、
    該突条部(17)は軸方向へ延びる複数本のリブ(6)を備えていることを特徴とするドレンホース。
  2. 前記リブ(6)は、径方向内方に凹入する形状であることを特徴とする請求項1に記載のドレンホース。
  3. 前記管本体(1)の突条部(17)の形成箇所から管奥側の筒状部(13)に径方向内方に凹入する環状突起(19)を形成してある請求項1又は2に記載のドレンホース。
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