JP2006179416A - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2006179416A
JP2006179416A JP2004374078A JP2004374078A JP2006179416A JP 2006179416 A JP2006179416 A JP 2006179416A JP 2004374078 A JP2004374078 A JP 2004374078A JP 2004374078 A JP2004374078 A JP 2004374078A JP 2006179416 A JP2006179416 A JP 2006179416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
holder
hole
terminal
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004374078A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikahiro Yoshioka
近弘 吉岡
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Michiaki Okamoto
道明 岡本
Kenji Tsuji
健司 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2004374078A priority Critical patent/JP2006179416A/ja
Publication of JP2006179416A publication Critical patent/JP2006179416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】 電線が引っ張られたとしてもハウジングの端子収容室への水の進入路が形成されることなく防水性を向上させることができる防水コネクタを提供する。
【解決手段】 防水コネクタC1,C2は、複数の電線Wの端末にそれぞれ接続された端子10,20を収容する複数の端子収容室12c,22cを有するハウジング12,22と、このハウジング12,22における前記各端子収容室12c,22cが開口する後端部に装着される蓋体30とを備えている。前記蓋体30は、前記ハウジング12,22の後端部の防水を果すシール部31と、前記ハウジング12,22の後端部に係合されて固定されるホルダ部32とを有し、このホルダ部32と前記シール部31とが一体に成形されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハウジングに電線が入り込む部分における防水性を向上させた防水コネクタに関するものである。
従来、防水コネクタとしては、例えば特許文献1に記載されているように、電線の端末に接続された端子を収容する複数の端子収容室を有したハウジングに、前記端子収容室が開口する後面の周縁部から後方に延びる周壁を設け、この周壁で囲まれる空間内にゴム栓等のシール材を嵌め込み、このシール材によって前記各端子収容室を一括して防水するようにしたものが知られている。
このシール材は、前記周壁の内周面に密着可能な形状を有し、これによりシール材と前記周壁の内周面との間の防水が図られるとともに、当該シール材には、前記ハウジングの各端子収容室に対応する位置に前記電線が密着した状態で挿通可能な貫通孔が設けられ、これにより個々の電線とシール材との間の防水が図られるようになっている。
また、このシール材の後側では、シール材押えが前記周壁に装着され、これにより前記シール材が前記空間内に保持されるようになっている。このシール材押えには、前記シール材の各貫通孔に対応する位置に前記電線を挿通可能な挿通孔が設けられている。
特開2004−39584号公報
前記シール材押えの挿通孔は、一般に挿通孔の開口周縁部で電線が擦れることを防止するために、電線が遊嵌した状態で挿通できる形状に形成されている。このため、前記電線が防水コネクタの軸方向以外の方向に引っ張られたときには、当該電線が前記挿通孔内でその径方向に移動できるようになっている。
このように電線が移動した場合には、当該電線の移動に伴って前記シール材がシール材押えに対して相対変位するように変形することがあり、このシール材の変形の度合いによっては電線とシール材の貫通孔の内周面との間またはシール材と前記ハウジングの周壁の内周面との間に前記端子収容室への水の進入路となる隙間が形成されるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑み、電線に外力が加わったときにも、これに伴うシール材の変位を抑えてこのシール材による防水効果を保つことができる防水コネクタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、複数の電線の端末にそれぞれ接続された端子を収容する複数の端子収容室を有するハウジングと、このハウジングにおける前記各端子収容室が開口する後端部に装着される蓋体とを備えた防水コネクタであって、前記蓋体は、前記ハウジングに密着して前記ハウジングを伝った前記各端子収容室への水の進入路を塞ぐ形状を有するとともに前記各電線を密着した状態で個別に挿通可能な貫通孔を有する弾性材からなるシール部と、このシール部よりも硬質の素材で構成され前記シール部を後方から覆う形状を有するとともに前記ハウジングに係合して固定される係合部及び前記シール部の各貫通孔に対応する位置に前記電線を挿通可能な挿通孔を有するホルダ部とを有し、前記シール部と前記ホルダ部とが一体に成形されたものであることを特徴とするものである。
この構成によれば、シール部とホルダ部とが一体に成形されているので、電線が防水コネクタの軸方向以外の方向に引っ張られたとしてもシール部がホルダ部に対して相対的に変位することが抑えられる。よって、この変位に起因してシール部と電線またはハウジングとの間に隙間が生じることが有効に抑えられ、この隙間により端子収容室への水の進入路が形成されるのを防ぐことができる。また、シール材とシール材押えとが別体として構成された従来の防水コネクタでは、複数の電線が任意の方向に引っ張られたときにはシール材の変形量が累積して特定の貫通孔の内径が大きくなるように変形することがあるが、シール部とホルダ部とが一体に成形された蓋体であれば、シール部の変形量が累積されることなくその変形量は微小に抑えられ、電線とシール部の貫通孔の内周面との間に前記端子収容室への水の進入路が形成されることが抑制される。従って、良好な防水性を保つことができる。
このシール部とホルダ部とを有した蓋体は、ホルダ部の前面にシール部が一体にモールド成形されたものが好適である。この構成の蓋体であれば、簡単に成形することができる。
また、前記ホルダ部の前面には、前記各挿通孔同士の間に位置するリブが突設されており、前記シール部はこのリブを覆うように成形されていることが好ましい。
この構成によれば、電線の移動によってシール部に作用する電線の径方向の力の少なくとも一部がリブによって支えられるので、シール部とホルダ部との接合面に作用するせん断力を抑えてその強度的負担を軽減することができる。
さらに、前記リブが、前記各挿通孔を個別に囲繞する形状を有していれば、電線がどの方向に引っ張られたとしても前記強度的負担を軽減することができる。
以上のように、本発明は、シール部とホルダ部とが一体に成形されているので、電線が防水コネクタの軸方向以外の方向に引っ張られたとしても、シール部の変形は、ホルダ部の挿通孔の領域内に抑えられるため、その変形量を低減して防水性を向上させることができる。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、複数の雌端子10が雌ハウジング12に保持された防水雌コネクタC1(以下、単に「雌コネクタC1」と称する。)と、前記各雌端子10に嵌入される雄端子20が雄ハウジング21,22に保持される防水雄コネクタC2(以下、単に「防水雄コネクタC2」と称する。)とが結合された状態を示す。各コネクタC1,C2の具体的構成及び組立手順は次のとおりである。
1)雌コネクタC1の具体的構成
雌コネクタC1の各雌端子10は、雌型の電気接続部10aと、その後方に形成されたバレル部10bとを一体に有し、このバレル部10bが曲げ加工されて複数の電線Wの端末にそれぞれ圧着固定されている。
これに対して前記雌コネクタC1の雌ハウジング12は、図2(a)〜(c)に示すように、各雌端子10を収容する端子収容室12cを有している。各端子収容室12cは軸方向(コネクタ前後方向)に延び、その後側(図2(b)では右側)でハウジング12の後面12dに開口し、当該端子収容室12c内に後側から前記雌端子10が挿入可能となっている。また、前記雌ハウジング12には、前記後面12dの周縁部から後方に延びる周壁12hが設けられ、この周壁12hで囲まれる空間内に後述する蓋体30が前記各電線Wに挿通された状態で装着されるようになっている。さらに、前記雌ハウジング12の前壁12aには前記各端子収容室12cに通ずる雄端子挿入孔12bが形成され、これらの雄端子挿入孔12b内に後述のように雄端子20が前側から挿入可能となっている。
前記各端子収容室12cには、前記雌端子10を係止する形状のランス13が形成されている。具体的に、当該ランス13は、各端子収容室12cの底面から前側(図2(b)では左側)に延びる片持ち梁状をなし、その端部からは上向きに端子係止突起13aが突出している。このランス13は、その上下方向の撓み変形により、前記端子係止突起13aが前記雌端子10の底壁に形成された貫通孔に嵌まり込んで当該雌端子10を係止する係止位置(図1に示す位置)と、この係止位置から前記端子係止突起13aが下方に待避する係止解除位置とに変位可能となっている。
また、前記雌ハウジング12の天壁には、コネクタ結合ロック用突起12eが上向きに突設されるとともに、当該天壁及び底壁には、前記コネクタ結合ロック用突起12eよりも前方の位置で上下に突出するホルダ係止突起12fが形成されている。
さらに、この雌ハウジング12の前側には、図3(a)(b)に示すように防水用のシール材14を保持するシール材ホルダ16が装着可能となっている。
このシール材ホルダ16は、前記雌ハウジング12の前面を覆う形状の前側壁16aと、この前側壁16aの周縁部から後側すなわち雌ハウジング12側に延びる周壁16bとを一体に有するキャップ状をなしている。
前記前側壁16aは、前記各雄端子挿入孔12bに対応する位置に突出部挿入孔16cを有し、これらの突出部挿入孔16cに、後述の雄ハウジング21に形成された突出部25が前方から挿入可能となっている。
前記周壁16bは、前記雌ハウジング12の前部に外嵌可能な形状を有するとともに、その上部及び下部には、前後方向に延びる貫通長孔16dが形成されている。この貫通長孔16dは、前記雌ハウジング12のホルダ係止突起12fが嵌まり込み可能な位置に形成されており、この貫通長孔16dの後端に前記ホルダ係止突起12fが嵌まり込んだときに前記周壁16bの後端が前記コネクタ結合ロック用突起12eに当接する(すなわちシール材ホルダ16が雌ハウジング12に完全装着される)ようになっている。
前記シール材14は、ゴム等のシール用弾性部材によりシート状に形成されたものであり、前記シール材ホルダ16の前側壁16aの裏面にその略全域にわたって固着されている。このシール材14は、前記各雄端子挿入孔12b及び突出部挿通孔16cに対応する位置に貫通孔14aを有し、この貫通孔14aの内周面は、その軸方向中間位置に全周にわたって内方に突出する密着用凸部14bを有しており、図1及び図6に示すように前記シール材ホルダ16が前記雌ハウジング12に完全装着された状態で前記シール材14がハウジング前壁12aの前面に密着するようになっている。
さらに、前記シール材ホルダ16には各端子収容室12cに対応する位置で前側壁16aの裏面から前記シール材14を貫いて軸方向後側(すなわち雌ハウジング12側)に突出する複数の二重ロック片16fが設けられている一方、雌ハウジング12には前記二重ロック片16fが前面側から挿入可能な形状の挿入溝12gが設けられており、この挿入溝12gは各ランス13の直下方の位置に至っている。そして、これらの挿入溝12gにそれぞれ前記二重ロック片16fが挿入されながらシール材ホルダ16が完全装着状態に至ることにより、前記二重ロック片16fが各ランス13の下側に入り込んで当該ランス13を前記係止位置(すなわちランス13の端子係止突起13aが雌端子10の貫通孔に嵌まり込む位置)に拘束するようになっている。
次に、前記雌ハウジング12の周壁12hに装着される蓋体30について説明する。この蓋体30は、図4(a)(b)に示すように防水用のシール部31と、前記ハウジング12の周壁12hに装着されるホルダ部32とを有し、これらが一体に成形されたものである。
前記シール部31は、ゴム等のシール用弾性部材によりシート状に形成されたものであり、前記各端子収容室12cに対応する位置に貫通孔31aを有している。この貫通孔31aの内周面には、全周にわたって内方に突出する密着用凸部31bが軸方向に並んで複数(図例では2つ)設けられており、前記貫通孔31aに電線Wが挿通されたときに前記密着用凸部31bが電線Wの外周面にその全周にわたって密着するようになっている。
また、前記シール部31の外周面にも、全周にわたって外方に突出する密着用凸部31cが前後方向(図4(a)では左右方向)に複数(図例では2つ)並んで設けられており、当該シール部31が、前記ハウジング12の周壁12hで囲まれる空間内に挿入されたときに、前記密着用凸部31cが前記周壁12hの内周面に密着するようになっている。
前記ホルダ部32は、前記シール部31よりも硬質の素材、例えば合成樹脂等により平板状に形成されたものであり、前記シール部31を後方から覆うとともに前記ハウジング12の周壁12hに内嵌可能な形状をなしている。
また、前記ホルダ部32は、前記各貫通孔31aと対応する位置に電線Wを挿通可能な挿通孔32aを有している。この実施の形態では、前記挿通孔32aの形状は、前期電線Wよりも一回り大きな略正方形状に設定されており、前記電線Wが遊嵌した状態で挿通できるようになっている。
さらに、前記ホルダ部32の上下の側面の中央部には、上下に突出する係合部32dが設けられている。この係合部32dは、前記周壁12hの上部及び下部に設けられた貫通孔12iに嵌り込み可能な形状を有しており、前記係合部32dが前記貫通孔12iに嵌り込んだときに前記シール部31の前面が雌ハウジング12の後面12dに圧接されるとともに係合部32dが貫通孔12iの内周面に係合して前記ホルダ部32が雌ハウジング12に固定されるようになっている。
さらに、この実施の形態では、前記ホルダ部32の前面32bにリブ32cが突設されており、前記シール部31は、このリブ32cを覆うように前記ホルダ部32の前面32bに成形されている。このリブ32cは、図5(a)(b)に示すように前記各挿通孔32aを個別に囲繞する形状を有している。具体的には、前記リブ32cは、前記挿通孔32aが設けられた領域を外側から囲む枠部32c1と、前記各挿通孔32a同士の間を前記枠部32c1の対向する部分同士を結ぶように延びる複数の桟部32c2とからなっている。
このような蓋体30は、例えば次の容量で容易に成形することができる。
(1)まず、ホルダ部32に対応する形状の金型を用いて樹脂製のホルダ部32を成形する。
(2)次に、ホルダ部32を別の金型に入れて、ゴム製のシール部31をホルダ部32の前面32bにリブ32cを覆うように成形する。
2)雄コネクタC2の具体的構成
雄コネクタC2の各雄端子20は、タブ20aと、その後方に形成されたバレル部20bとを一体に有している。前記タブ20aの先端は前記雌端子10の電気接続部10aに嵌入可能な雄型の電気接続部20cとなっている。前記バレル部20bは曲げ加工されて複数の電線Wの端末にそれぞれ圧着固定されている。
これに対して前記雄コネクタC2の雄ハウジングは、その成形上、前側部分21と後側部分22とに分割されており、両者間にシール材24が挟み込まれる構造となっている。
後側部分22は、図7(a)〜(c)に示すように、各雄端子20を収容する端子収容室22cを有している。各端子収容室22cは軸方向(コネクタ前後方向)に延び、その後側(図7(b)では左側)で後側部分22の後面22dに開口し、当該端子収容室22c内に後側から前記雌端子20が挿入可能となっている。また、前記後側部分22には、前記後面22dの周縁部から後方に延びる周壁22hが設けられ、この周壁22hで囲まれる空間内に前記雌ハウジング12と同様に前記蓋体30が前記各電線Wに挿通された状態で装着されるようになっている。さらに、前記後側部分22の前壁には前記各端子収容室22cに収容される雄端子20のタブ20aをハウジング内側から外側に向けて導出するための雄端子導出孔22bが形成され、これらの雄端子導出孔22bを通じて後側部分22の前面22aから各雄端子20のタブ20aが前方に突出するようになっている。
前記各端子収容室22cには、前記雄端子20を係止する形状のランス23が形成されている。このランス23も、前記雌ハウジング12のランス13と同様に、各端子収容室22cの底面から前側(図5(a)では右側)に延びる片持ち梁状をなし、その端部から上向きに端子係止突起23aが突出しており、このランス23の上下方向の撓み変形により、前記端子係止突起23aが前記雄端子20の底壁に形成された貫通孔に嵌まり込んで当該雄端子20を係止する係止位置(図1に示す位置)と、この係止位置から前記端子係止突起23aが下方に待避する係止解除位置とに変位可能となっている。
また、この後側部分22の天壁及び底壁には、上下に突出する前側部分係止突起22fが形成され、さらにその後方には鍔部22jが形成されている。
一方、前記前側部分21は、図8(a)(b)に示すように、前記後側部分22の前面22aを覆う形状の本体壁21aと、この本体壁21aの周縁部から後側すなわち後側部分22側に延びる周壁21bと、この周壁21bと反対側に延びるフード26とを一体に有している。すなわち、前記周壁21bとフード26とを前後に有する筒状をなし、その内側に前記本体壁21aを内蔵している。
前記本体壁21aは、前記各雄端子導出孔22bに対応する位置に雄端子挿通孔21c及び前記突出部25を有している。前記雄端子挿通孔21cは、前記雄端子20のタブ20aがほぼ隙間なく挿通可能な径を有し、突出部25は、前記本体壁21aから前側に突出するとともに、前記雄端子挿通孔21cにタブ20aが挿通される部分(すなわち電気接続部20cよりも後方の部分)を覆う筒状をなし、かつ、前記雌コネクタC1のシール材14における貫通孔14aの密着用凸部14bに全周にわたって密着可能な外径を有している。
前記周壁21bは、前記後側部分22の前部に外嵌可能な形状を有するとともに、その上部及び下部には、貫通孔21dが形成されている。これらの貫通長孔21dは、前記後側部分22の前側部分係止突起22fが嵌まり込み可能な位置に形成されており、前記前側部分係止突起22fが前記貫通孔21dに嵌まり込んだときに前記周壁21bの後端が前記鍔部22jに当接する(すなわち前側部分21が後側部分22に完全装着される)ようになっている。
前記シール材24は、ゴム等のシール用弾性部材によりシート状に形成されたものであり、前記前側部分21の本体壁21aの裏面にその略全域にわたって固着されている。このシール材24は、前記各雄端子導出孔22b及び雄端子挿通孔21cに対応する位置に貫通孔24aを有し、この貫通孔24aの形状は前記タブ20aよりも一回り大きい形状に設定されている。そして、図1及び図9に示すように前記前側部分21が前記後側部分22に完全装着された状態で前記シール材24が後側部分22の前面22aに密着するようになっている。
一方、前記フード26は、前記各雄端子20のタブ20aを外側から覆う筒状をなしている。このフード26にはロック用撓み片27が形成され、このロック用撓み片27の端部にロック用係止孔27aが形成されており、後述のように両コネクタC1,C2が結合された状態で前記ロック用係止孔27aに前記雌コネクタC1のコネクタ結合ロック用突起12eが嵌まり込むことにより、当該結合状態がロックされるようになっている。
さらに、前記前側部分21には各端子収容室22cに対応する位置で本体壁21aの裏面から前記シール材24を貫いて軸方向後側(すなわち後側部分22側)に突出する複数の二重ロック片21fが設けられている一方、後側部分22には前記二重ロック片21fが前面側から挿入可能な形状の挿入溝22gが設けられ、この挿入溝22gが各ランス23の直下方の位置にまで至っている。そして、各挿入溝22gに前記各二重ロック片21fが挿入されながら前側部分21が完全装着状態に至ることにより、前記二重ロック片21fが各ランス23の下側に入り込んで当該ランス23を前記係止位置(すなわちランス23の端子係止突起23aが雄端子20の貫通孔に嵌まり込む位置)に拘束するようになっている。
前記後側部分22の周壁22hで囲まれる空間内には、前述したように前記蓋体30が装着されるため、この周壁22hの上部及ぶ下部にも、前記雌ハウジング12の周壁12hと同様に前記蓋体30のホルダ部32の係合部32dが嵌り込み可能な形状の貫通孔22iが設けられており、この貫通孔22iに前記ホルダ部32の係合部32dが嵌り込んだときに前記蓋体30のシール部31の前面が前記後側部分22の後面22dに圧接されるとともに係合部32dが貫通孔22iの内周面に係合して前記ホルダ部32が後側部分22に固定されるようになっている。
3)各コネクタC1,C2の組立手順及び作用について
前記両コネクタC1,C2の組立手順及び作用は次のとおりである。
まず、雌コネクタC1においては、蓋体30の後方からホルダ部32の挿通孔32aを通じてシール部31の貫通孔31aに電線Wを挿入する。そうすると、電線Wが貫通孔31aの密着用凸部31bに全周にわたって密着するため、当該貫通孔31aを通じた水の浸入が防がれる。この状態で、電線Wの端末に雌端子10を圧着固定し、この雌端子10を雌ハウジング12の各端子収容室12c内に後方から挿入する。
このとき、ランス13はシール材ホルダ16の二重ロック片16fに拘束されていない状態にあるので、当該ランス13が一旦係止解除位置に待避するように撓み変形しながら雌端子10の挿入が進行し、その挿入が完了するときに前記ランス13が弾性復帰してその端子係止突起13aが雌端子10の底壁の貫通孔に嵌まり込むことにより、当該雌端子10が雌ハウジング12側に一次係止される。
次に、シール材ホルダ16の周壁16bを雌ハウジング12の前部に嵌め込み、そのままシール材ホルダ16をホルダ係止突起12fが貫通長孔16dの後端に嵌まり込むまで押し込むと、当該シール材ホルダ16に保持されているシール材14がハウジング前壁12aの前面に密着するとともに、当該シール材ホルダ16の各二重ロック片16fが各ランス13の下方にまで入り込み、当該ランス13を係止位置に拘束する。これにより、各雌端子10が二重ロックされる。
この状態で、蓋体30を電線Wに沿って移動させ、雌ハウジング12の周壁12hで囲まれる空間内に挿入し、蓋体30のホルダ部32の係合部32dを周壁12hの貫通孔12iに嵌め込み、蓋体30を装着する。このとき蓋体30のシール部31の密着用凸部31cが周壁12hの内周面に全周にわたって密着するため、周壁12hの内周面を伝った端子収容室12cへの水の進入路が塞がれる。すなわち、雌ハウジング12の周壁12hと電線Wとの間の隙間はシール部31によって塞がれ、雌ハウジング12の後端部の防水が果されることになる。これにより、雌コネクタC1の組立てが完了する。
一方、雄コネクタC2においては、蓋体30の後方からホルダ部32の挿通孔32aを通じてシール部31の貫通孔31aに電線Wを挿入する。そうすると、電線Wが貫通孔31aの密着用凸部31bに全周にわたって密着するため、当該貫通孔31aを通じた水の浸入が防がれる。この状態で、電線Wの端末に雄端子20を圧着固定し、この雌端子20を雌ハウジングの後側部分22の各端子収容室22c内に後方から挿入する。
このとき、ランス23は前側部分21の二重ロック片21fに拘束されていない状態にあるので、当該ランス23が一旦係止解除位置に待避するように撓み変形しながら雄端子20の挿入が進行し、その挿入が完了するときに前記ランス23が弾性復帰してその端子係止突起23aが雄端子20の底壁の貫通孔に嵌まり込むことにより、当該雄端子20が後側部分22側に一次係止される。
次に、前側部分21の周壁21bを後側部分22の前部に嵌め込み、そのまま前側部分21を前側部分係止突起22fが貫通孔21dに嵌まり込むまで押し込むと、当該前側部分22に固着されているシール材24が後側部分22の前面22aに密着するとともに、当該前側部分21の各二重ロック片21fが各ランス23の下方にまで入り込み、当該ランス23を係止位置に拘束する。これにより、各雄端子20が二重ロックされる。
この状態で、蓋体30を電線Wに沿って移動させ、後側部分22の周壁22hで囲まれる空間内に挿入し、蓋体30のホルダ部32の係合部32dを周壁22hの貫通孔22iに嵌め込み、蓋体30を装着する。このとき蓋体30のシール部31の密着用凸部31cが周壁22hの内周面に全周にわたって密着するため、周壁22hの内周面を伝った端子収容室22cへの水の進入路が塞がれる。すなわち、後側部分22の周壁22hと電線Wとの間の隙間はシール部31によって塞がれ、後側部分22の後端部の防水が果されることになる。これにより、雄コネクタC2の組立てが完了する。
このようにして組み上げた両コネクタC1,C2を嵌合すると、互いに嵌合される端子対10,20毎に個別に有効な防水がなされることとなる。すなわち、図1に示すように、各雄端子20のタブ20aの電気接続部20cが雌ハウジング12の雄端子挿入孔12bを通じて雌端子10の電気接続部10a内に嵌入されて両端子10,20が導通状態になるとともに、各雄端子20毎に形成されている突出部25がシール材ホルダ16の突出部挿通孔16dに挿通されるようにしてシール材14における貫通孔14aの密着用凸部14bに全周にわたって密着するため、前記雄端子挿入孔12bから雌ハウジング12内に水が浸入することが前記シール材14によって防がれる。また、雄コネクタC2においても、その雄ハウジングが成形上、前側部分21と後側部分22とに分割されているにもかかわらず、両部分21,22の間に挟み込まれるシール材24によって、各雄端子20ごとの個別防水が果たされる。
以上説明した両コネクタC1,C2では、蓋体30がシール部31とホルダ部32とで一体に成形されているので、電線Wが防水コネクタの軸方向以外の方向に引っ張られたとしてもシール部31がホルダ部32に対して相対的に変位することが抑えられる。よって、この変位に起因してシール部31と電線Wまたは雌ハウジング12あるいは雄ハウジングの後側部分22との間に隙間が生ずることが有効に抑えられ、この隙間により端子収容室12c,22cへの水の進入路が形成されるのを防ぐことができる。また、シール材とシール材押えとが別体として構成された従来の防水コネクタでは、複数の電線Wが任意の方向に引っ張られたときにはシール材の変形量が累積して特定の貫通孔の内径が大きくなるように変形することがあるが、シール部31とホルダ部32とが一体に成形された蓋体30であれば、シール部31の変形量が累積されることなくその変形量は微小に抑えられ、電線Wとシール部31の貫通孔31aの内周面との間に前記端子収容室12c,22cへの水の進入路が形成されることが抑制される。従って、良好な防水性を保つことができる。
また、従来のようにシール材とホルダ部とが別々に構成されていた場合には、シール材とホルダ部との相対位置がずれれば、シール材の貫通孔に電線Wを挿入し難くなるので、それらの相対位置を合わせながらホルダ部を装着しなければならないが、この実施の形態のようにシール部31とホルダ部32とが一体に形成されていれば、そのような作業を省略することができ、防水コネクタの組立てが容易となる。
さらに、前記ホルダ部32の前面32bには、前記各挿通孔32a同士の間に位置するリブ32cが突設されており、前記シール部31はこのリブ32cを覆うように成形されているので、電線Wの移動によってシール部31に作用する電線Wの径方向の力の少なくとも一部がリブ32cによって支えられるので、シール部31とホルダ部32との接合面に作用するせん断力を抑えてその強度的負担を軽減することができる。
なお、本発明の防水コネクタは、前述した実施形態に限定されるものではなく、以下の変更が可能である。
例えば、前記リブ32cは、前記ホルダ部32の前面32bにおける前記各挿通孔32a同士の間に位置する部分にのみ複数突設されていてもかまわない。ただし、前記実施形態のように、前記リブ32cが、前記各挿通孔32aを個別に囲繞する形状を有していれば、電線Wがどの方向に引っ張られたとしても前記強度的負担を軽減することができる。
また、前記実施形態では、雌ハウジング12及び雄ハウジングの後側部分22に底面12d,22dの周縁部から後方に延びる周壁12h,22hを設け、この周壁12h,22hで囲まれる空間内に蓋体30が挿入される形態を示したが、周壁12h,22hの高さを蓋体30のシール部31の厚みと同程度にするとともに蓋体30のホルダ部32の形状を周壁12h,22hを外嵌可能な周壁を有したキャップ状として雌ハウジング12の後端部及び雄ハウジングの後側部分22の周壁12h,22hに外側から係合させるようにしてもよい。
または、シール部31の外周面に密着用凸部31cを設けなくとも、シール部31の前面に雌ハウジング12の後面12d及び雄ハウジングの後側部分22の後面22dに密着可能な密着用凸部を設けることにより、前記後面12d,22dとシール部31との間で前記周壁12h,22hを伝った端子収容室12c,22cへの水の浸入を防ぐようにしてもよい。
さらに、前記周壁12h,22hを設けなくとも、ホルダ部32を前記雌ハウジング12及び雄ハウジングの後側部分22の後端部に外嵌可能な周壁を有したキャップ状にするとともに、シール部31をこのホルダ部32の底面に固着し、ホルダ部32の周壁を前記前記雌ハウジング12及び雄ハウジングの後側部分22の後端部に直接係合させるようにしてもよい。
また、雌ハウジング12及び雄ハウジング21,22の形状やそれらが結合されたときの端子収容室12c,22cを個別に防水するための構造は適宜変更可能であり、各端子10,20及びランス13,23の形状も適宜変更可能である。
本発明の実施の形態に係る雌コネクタと雄コネクタとが結合された状態を示す断面側面図である。 (a)は前記雌コネクタの雌ハウジングを示す正面図、(b)はその断面側面図、(c)はその背面図である。 (a)は前記雌コネクタのシール材ホルダを示す正面図、(b)はその断面側面図である。 (a)は前記雌コネクタの蓋体を示す断面側面図、(b)はその背面図である。 (a)は前記蓋体のホルダ部を示す正面図、(b)はその断面側面図である。 前記雌コネクタを示す断面側面図である。 (a)は前記雄コネクタの雌ハウジングの後側部分を示す背面図、(b)はその断面側面図、(c)はその正面図である。 (a)は前記雄ハウジングの前側部分を示す断面側面図、(b)はその正面図である。 前記雄コネクタを示す断面側面図である。
符号の説明
C1 雌コネクタ
10 雌端子
10a 電気接続部
12 雌ハウジング
12c 端子収容室
12d 後面
13 ランス
14 シール材
16 シール材ホルダ
C2 雄コネクタ
20 雄端子
20a タブ
20c 電気接続部
21 雄ハウジングの前側部分
22 雄ハウジングの後側部分
22c 端子収容室
22d 後面
25 突出部
30 蓋体
31 シール部
31a 貫通孔
31b,31c 密着用凸部
32 ホルダ部
32a 挿通孔
32b 前面
32c リブ
32d 係合部

Claims (4)

  1. 複数の電線の端末にそれぞれ接続された端子を収容する複数の端子収容室を有するハウジングと、このハウジングにおける前記各端子収容室が開口する後端部に装着される蓋体とを備えた防水コネクタであって、
    前記蓋体は、前記ハウジングに密着して前記ハウジングを伝った前記各端子収容室への水の進入路を塞ぐ形状を有するとともに前記各電線を密着した状態で個別に挿通可能な貫通孔を有する弾性材からなるシール部と、このシール部よりも硬質の素材で構成され前記シール部を後方から覆う形状を有するとともに前記ハウジングに係合して固定される係合部及び前記シール部の各貫通孔に対応する位置に前記電線を挿通可能な挿通孔を有するホルダ部とを有し、前記シール部と前記ホルダ部とが一体に成形されたものであることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記蓋体は、前記ホルダ部の前面に前記シール部が一体にモールド成形されたものであることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記ホルダ部の前面には、前記各挿通孔同士の間に位置するリブが突設されており、前記シール部はこのリブを覆うように成形されていることを特徴とする請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記リブは、前記各挿通孔を個別に囲繞する形状を有していることを特徴とする請求項3に記載の防水コネクタ。
JP2004374078A 2004-12-24 2004-12-24 防水コネクタ Pending JP2006179416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374078A JP2006179416A (ja) 2004-12-24 2004-12-24 防水コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374078A JP2006179416A (ja) 2004-12-24 2004-12-24 防水コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006179416A true JP2006179416A (ja) 2006-07-06

Family

ID=36733298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004374078A Pending JP2006179416A (ja) 2004-12-24 2004-12-24 防水コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006179416A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012157503A1 (ja) 2011-05-19 2012-11-22 矢崎総業株式会社 防水コネクタ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001015205A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Yazaki Corp 防水コネクタ
JP2004039584A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2004158316A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2004172034A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001015205A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Yazaki Corp 防水コネクタ
JP2004039584A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2004158316A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2004172034A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012157503A1 (ja) 2011-05-19 2012-11-22 矢崎総業株式会社 防水コネクタ
JP2012243546A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Yazaki Corp 防水コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4463665B2 (ja) 防水コネクタ
EP1764879B1 (en) A connector, a connector assembly and an assembling method thereof
US7419395B2 (en) Small double-locking waterproof connector
JP3691291B2 (ja) 防水コネクタ
JP4702205B2 (ja) コネクタ
JP4259453B2 (ja) 防水コネクタ
JP6195165B2 (ja) コネクタ
JP2011129297A (ja) コネクタ
JP5093088B2 (ja) 防水コネクタ
JP2002305054A (ja) 端子金具
JP4370265B2 (ja) 防水コネクタ
JP6438675B2 (ja) コネクタの防水構造
JP2006179416A (ja) 防水コネクタ
JP4653613B2 (ja) シールドコネクタ
JP2016212969A (ja) コネクタ
JP3997893B2 (ja) シールドコネクタ
JP2006190608A (ja) 防水コネクタ
JP5681478B2 (ja) コネクタ
JP3997894B2 (ja) シールドコネクタ
JP6781937B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP2012134095A (ja) 防水コネクタ
JP4781885B2 (ja) 防水コネクタ
JP2009110685A (ja) 防水コネクタ
JP2012119085A (ja) 防水コネクタ
JP4826488B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20091127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622