JP2006177045A - トンネル用内装材の設置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トンネル高さ方向,長さ方向に隣り合う内装板間の隙間に位置するよう、螺軸1を適宜複数箇所に埋設し、各螺軸1に裏側押え板2を螺合させ、トンネル内壁面5との間に狭小間隙11を残して固定する。各螺軸1で区画される夫々の内装板設置スペースに内装板6を位置させた後、各螺軸1に表側押え板3を装着して押えナット4で固定すれば、表裏の押え板2,3で、内装板6の左右縁6a,上下縁6b,隅角部6cを挟持して、各内装板6を、トンネル内壁面との間に狭小間隙11を確保した状態で設置することができる。
【選択図】 図5
Description
また、この種内装板は、トンネル内壁面の長手方向、高さ方向に沿って等間隔毎に複数固設された縦横の下地材(アングル材)に対し、直接ボルト止めしたり、上下の係止用アングル間に係止するなどして、トンネル内壁面との間に間隙を残して固定されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、トンネル内壁面と内装板の間には、雨水,地下水などの流下や配線,配管用の空間を確保する必要であるが、従来の設置構造ではアングル材の設置代が大きいため、トンネル内壁面と内装板との間の間隙が大きくなる。よって、既設のトンネル内に内装板を設置する場合、法律等で定められたトンネル内有効スペースが減少してしまうので、トンネル内径を広げるための工事が必要になってしまう。
トンネル内壁面から突出する螺軸と、該螺軸基端側に螺合しトンネル内壁面との間に狭小間隙を残して固定される裏側押え板と、前記螺軸先端側に装着される表側押え板と、前記螺軸先端に螺合して前記表側押え板を、前記裏側押え板とで内装板を挟持可能な位置に固定する押えナットを備え、前記表裏の押え板で前記内装板の左右縁又は上下縁又は隅角部を挟持することを特徴とする。
よって、下地材やアングル材等を用いることなく、できる限りトンネル内壁面に近づけた状態で、内装材を簡単且つ確実に設置することができる。
この場合、上下,左右に隣り合う内装板の間や、上下左右四枚の内装板の各隅角部の間の隙間に、表側押え板の中央面部とその両側の起立片が遊嵌状に収まり、一対の起立片が隣り合う内装板の相対向する上下縁又は左右縁に確実に当接して、前述した内装板の挟持をより確実なものとし、より信頼性の高い設置構造とすることができる。
この場合、別途緩み止めナット等を用いることなく、表側押え板の係止部と、裏側押え板の被係止部とで裏側押え板の緩みを防止し得るので、部品点数を少なくしながら信頼性の高い構造として、設置作業の迅速化、低コスト化を図ることができる。
この場合、裏側押え板の外周に沿って等間隔毎に被係止部が存在するので、表側押え板を縦向きに装着する場合、横向きに装着する場合の何れにおいても、係止部と被係止部の係合による裏側押え板の緩み防止効果を得ることができる。
この場合、裏側押え板の弾性付勢力により、表裏の押え板による内装板の挟持がより確実になると共に、表裏の押え板と押えナットの緩み止めが図れるため、極めて信頼性の高い設置構造とすることができる。
また、表側押え板の縦向き配置により左右に隣り合う内装板を挟持することができ、横向き配置により上下に隣り合う内装板を挟持することができ、且つ、上下に隣り合う内装板を挟持する場合、表側押え板の起立面で上側内装板の荷重を受けることができるので、少ない部品点数で確実に内装板を保持して、低コストで、作業性も良く、信頼性の高い設置構造として提供し得る等、多くの効果を奏する。
図1は、本例の設置構造Aを構成する螺軸1、裏側押え板2、表側押え板3、押えナット4により、トンネル内壁面5に、トンネル長手方向X及び高さ方向Yに沿って複数枚の内装板6を設置した状態の正面図で、トンネル長手方向Xに対し左右に隣り合う二枚の内装板6,6における相対向する左右縁6a,6a間には隙間8が保持され、トンネル高さ方向Yに対し上下に隣り合う二枚の内装板6,6における相対向する上下縁6b,6bの間には隙間9が保持され、最下段の内装板6の下縁6bと道路面7との間には隙間10が保持されている。
2:裏側押え板
2b:係止凹部(被係止部)
3:表側押え板
3b:中央面部
3c:起立面
3d:表側面
3e:係止爪(係止部)
4:押えナット
5:トンネル内壁面
6:内装板
6a:左右縁
6b:上下縁
6c:隅角部
7:道路面
8,9,10:隙間
11:狭小間隙
Claims (8)
- トンネル内壁面に、トンネル長手方向及び高さ方向に沿って複数枚の内装板を取り付けるトンネル用内装板の設置構造であって、
トンネル内壁面から突出する螺軸と、該螺軸基端側に螺合しトンネル内壁面との間に狭小間隙を残して固定される裏側押え板と、前記螺軸先端側に装着される表側押え板と、前記螺軸先端に螺合して前記表側押え板を、前記裏側押え板とで内装板を挟持可能な位置に固定する押えナットを備え、前記表裏の押え板で前記内装板の左右縁又は上下縁又は隅角部を挟持することを特徴とするトンネル用内装板の設置構造。 - 前記表側押え板が、前記螺軸の遊挿孔を備えた中央面部と、該中央面部の左右縁に連設され前記内装板の左右縁又は上下縁に当接する一対の起立片と、各起立片の前縁に連設され前記内装板の表面に当接する一対の表側片を備え、且つ前記一対の起立片間の寸法を、左右又は上下に隣り合う内装板同士間の隙間に挿入可能な寸法としたことを特徴とする請求項1記載のトンネル用内装板の設置構造。
- トンネル長手方向に沿って左右に隣り合う二枚の内装板同士間の隙間に配設した螺軸に、前記表側押え板を縦向きに装着して、前記一対の起立片を前記内装板の相対向する左右縁に、前記一対の表側片を各内装板の表面に夫々当接させ、該表側押え板と、前記螺軸に装着した裏側押え板とで前記左右内装板の左右縁を挟持することを特徴とする請求項2記載のトンネル用内装板の設置構造。
- トンネル高さ方向に沿って上下に隣り合う二枚の内装板同士間の隙間に配設した螺軸に、前記表側押え板を横向きに装着して、前記一対の起立片を前記内装板の相対向する上下縁に、前記一対の表側片を各内装板の表面に夫々当接させ、該表側押え板と、前記螺軸に装着した裏側押え板とで前記上下内装板の上下縁を挟持すると共に、上側の内装板の荷重を前記表側押え板で受けることを特徴とする請求項2記載のトンネル用内装板の設置構造。
- トンネル高さ方向及び長手方向に対し上下左右に隣り合う四枚の内装板同士の隅角部間の隙間に配設した螺軸に、前記表側押え板を横向きに装着して、前記一対の起立片を各内装板の相対向する上下縁に、前記一対の表側片を各内装板の表面に夫々当接させ、該表側押え板と、前記螺軸に装着した裏側押え板とで前記四枚の内装板の隅角部を挟持すると共に、上側の左右内装板の荷重を表側押え板で受けることを特徴とする請求項2記載のトンネル用内装板の設置構造。
- 前記表側押え板に係止部を設けると共に、前記裏側押え板に前記係止部が係合する被係止部を設け、それら係止部と被係止部の係合により前記裏側押え板の緩みを防止することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のトンネル用内装板の設置構造。
- 前記裏側押え板が円形板でその外周に等間隔毎に設けた係止凹部を前記被係止部とし、前記表側押え板の中央面部の上下端の対称位置に設けた一対の係止爪を前記係止部としたことを特徴とする請求項6記載のトンネル用内装板の設置構造。
- 前記裏側押え板に、前記内装板を前記表側押え板方向へ付勢する弾性を付与させたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載のトンネル用内装板の設置構造。
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JP2004371289A JP2006177045A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | トンネル用内装材の設置構造 |
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2004
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