JP2005207030A - 外壁パネルの取付け構造 - Google Patents

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賢 盛本
Toru Kiribayashi
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Abstract

【課題】 外壁パネルの取付け及び取り外し作業を屋外側から行うことができるとともに、部品コストの低減化及び施工性の向上を図ることができる外壁パネルの取付け構造を提供する。
【解決手段】 建物の軸組(21)に対してその軸組(21)の屋外側に外壁パネル(1)が取り付けられる構造において、外壁パネル(1)の周端より張り出して設けたパネル側取付け片(12)を、その張り出し部(19)において屋外側より操作されるネジ部材(51)によって、軸組側の取付け部(32)に固定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建物の軸組に対する外壁パネルの取り付け及び取り外し作業を、屋外側から行うことができる外壁パネルの取付け構造に関する。
従来より、軽量鉄骨系の建物では、建物の軸組に対して固定金具を用いて外壁パネルを固定する工法が取り入れられている。その場合、一般的には、軸組の縦枠部又は横枠部に固定金具を取り付け、その固定金具に外壁パネル裏面を固定することで、外壁パネルと軸組を一体化させている。
すなわち、外壁パネルの裏面側に固定金具が設置されるため、外壁パネルの取付け作業は専ら外壁パネルの裏面側で行われていた。従って、外壁パネルの位置調整を行う際は、パネル裏面側の作業員が、パネルの位置を調整しながら固定金具の締め付け又は緩め作業を行って、パネル表面側の作業員がパネル位置の確認を行うといった複数人による作業が必要であったため作業効率が悪かった。また、リフォームの際に外壁パネルを取り替える場合は、内装壁や壁クロスなどを取り外さなければ取替作業が行えないため施工が煩雑となっていた。
そのような施工性の問題を改善するための構成としては、特許文献1に開示されているように、軸組に対して、外壁パネルを屋外側から取り付けたり、取り外したりすることができるような取付け構造が公知となっている。
特許文献1の構成では、先ず、回転可能な押さえバーを備えた締結金具を軸組に固定して、押さえバーを上下方向に向けた状態で、パネル裏面の左右両端部に縦方向のレールが固定された外壁パネルを、軸組に対して左右両側にそれぞれ位置決めする。そのように左右両側の外壁パネルを位置決めした状態において、それら両パネル間の目地隙間に挿入したドライバで、押さえバーを左右方向に向いた位置で停止するように回転操作してパネル裏面側のレールに係合させる。そして、ドライバをさらに回転操作すると、パネル裏面側のレールが押さえバーにより軸組側に押さえつけられて、それにより外壁パネルが軸組に固定されるようになっている。
特開平9−184222号公報
しかし、特許文献1の構成によれば、外壁パネルを軸組に固定するための締結金具の構造が複雑であるため、部品コストが高くなる欠点を有している。また、外壁パネルに、押さえバーを係合させるためのレール等の係合部材を取り付けなければならないため、その係合部材を外壁パネル裏面に取り付けると、軸組と外壁パネルとの間に係合部材が収まるだけの間隔を設けなければならない不具合が生じ、他方、外壁パネルの目地側端面に係合部材を取り付けることも考えられるが、その場合は、パネル間の目地内に係合部材が収まるように目地幅を拡げなければならない不具合が生じてしまう。さらに、軸組に対して左右両側のパネルを位置決めした状態で締結金具を係止させなければならないため、施工性が悪くパネルの位置調整も困難であった。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、外壁パネルの取付け及び取り外し作業を屋外側から行うことができるとともに、部品コストの低減化及び施工性の向上を図ることができる外壁パネルの取付け構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、この発明は、建物の軸組に対してその軸組の屋外側に外壁パネルが取り付けられる構造において、外壁パネルの周端より張り出して設けられたパネル側取付け片が、その張り出し部において屋外側より操作されるネジ部材によって、軸組側の取付け部に固定されてなることを特徴とする。
前記パネル側取付け片は、上下方向に間隔を空けて複数設けられており、それら取付け片の前記張り出し部が、前記外壁パネルとそのパネルに隣接する外壁パネルとの間の目地部分に配置されている。
具体的には、外壁パネル裏面に取り付けられた前記パネル側取付け片と、そのパネル側取付け片の屋内側に重なるようにして軸組に取り付けられた軸組側取付け片とが、前記ネジ部材により相互に締結されてなる。
また、前記ネジ部材は、パネル側取付け片の前記張り出し部に屋外側より差し込まれたボルトであって、そのボルトが、前記軸組側取付け部のネジ穴に対して螺進するか又は螺退することで、外壁パネルの前後位置が調整可能とされている。
具体的には、前記ボルトが、回転自在で、且つ、軸方向の移動を拘束された状態で前記パネル側取付け片に固定されてなる。
より具体的には、前記ボルトが、そのボルト頭部に座金が回転自在に係合されてなる座金付きボルトであって、前記座金が前記パネル側取付け片の屋外側表面に固着されてなる。
場合によっては、パネル側取付け片の前記張り出し部に、前記ネジ部材が一定範囲内で張り出し方向に移動するのを許容する長穴が設けられてなる。
また、前記軸組がリップ付き溝形鋼からなっており、その軸組の内部に収められた軸組側収納プレートと、前記軸組側取付け片に一体的に連結された軸組側基片とで軸組のリップが挟持されてなる。
さらに、外壁パネルの裏面に屋内側に開放するリップ付き溝形鋼からなる溝部材が埋設され、この溝部材の内部に収められたパネル側収納プレートと前記パネル側取付け片とで溝部材のリップが挟持されてなる。
またさらに、前記パネル側取付け片は、外壁パネルに対してそのパネル裏面より突出するボルトにより固定されるとともに、そのボルトが一定範囲内で前記張り出し方向に移動するのを許容する長穴を備えている。
加えて、前記軸組側取付け片は、軸組に対してその軸組側面より突出するボルトにより固定されるとともに、そのボルトが一定範囲内で壁厚方向に移動するのを許容する長穴を備えている。
この発明によれば、外壁パネル周端より張り出して設けられたパネル側取付け片を、その張り出し部において屋外側よりネジ部材を操作して軸組側の取付け部に固定するようになっているため、屋内側からナット等の締め付け若しくは緩め作業を行わなくても、外壁パネルの取付け及び取り外し作業を行うことができる。すなわち、リフォーム時において外壁パネルを取り替える場合は、屋内側からの作業が不要であるため、内装壁や壁クロス等を取り外す手間を省くことができ、リフォーム工事を簡略化することができる。
また、外壁パネル周端より張り出すパネル側取付け片を、ネジ部材で軸組側に固定するだけの単純な構造となっており、具体的には、外壁パネル裏面に取り付けられたパネル側取付け片と、軸組に取り付けられた軸組側取付け片とを、ネジ部材により相互に締結するという極めて簡単な構造により、外壁パネルを軸組に取り付けることができる。従って、特殊な構造を有する高単価の金具を用いる必要がないため、部品コストの低減化を図ることができる。
またさらに、複数のパネル側取付け片を上下方向に間隔を空けて設けているため、それら上下に隣接する取付け片同士の間に、隣接する外壁パネルに設けられたパネル側取付け片を配置することができる。すなわち、それら隣接する両パネルの取付け片同士の干渉を防ぐことができ、それにより、パネル間の目地幅を拡げなくても、それら両側の取付け片を干渉することなく目地内に収めることができる。
さらに、軸組に対して、片側の外壁パネルずつ取り付けることができるため、両側の外壁パネルを同時に取り付ける場合に比べて、取り付け作業及び位置調整作業を容易に行うことができる。
また、座金付きボルトの座金をパネル側取付け片に固着することなどにより、軸組側取付け部のネジ穴に対するボルトの螺進若しくは螺退によって外壁パネルの前後調整を可能とした場合は、外壁パネルの前後位置の調整を屋外側からのボルト操作で行うことができるため、一人の作業員が、屋外側からパネル位置を確認しながら位置調整を行うことができ、作業効率を高めることができる。
他方、パネル側取付け片に、ボルトの張り出し方向の移動を許容する長穴を設けた場合は、その張り出し方向における外壁パネルの位置調整を屋外側から行うことができるため、上記と同様に、一人の作業員による効率的な位置調整作業を行うことができる。
さらに、軸組内部に収められた軸組側収納プレートと、軸組側取付け片に一体的に連結された軸組側基片とで軸組のリップを挟持しているため、軸組側取付け片を取り付けるためのボルト穴を軸組に形成したり、溶接等の面倒な作業を施す手間を省くことができるとともに、取付け位置の微調整も容易に行うことができる。
またさらに、外壁パネル裏面の溝部材のリップを、その溝部材内部に収納されたパネル側収納プレートとパネル側取付け片とで挟持しているため、外壁パネルにボルト穴を形成するなどの作業を省くことができ、軸組側取付け片と同様、取付け位置の微調整を容易に行うことができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る外壁パネルの取付け構造を示しており、縦方向に沿って配置された建物の軸組(21)に対して、その軸組(21)の屋外側に例えば軽量コンクリート板からなる外壁パネル(1)が取り付けられている。外壁パネル(1)と、その外壁パネル(1)に隣接する外壁パネル(2)との間には、縦方向の目地(10)が形成されている。
隣接する外壁パネル(1)(2)を支持するそれぞれの軸組(21)(21)は、隙間(20)を挟んで互いに平行となるように配置されている。軸組(21)は、例えばリップ付き溝形鋼からなっており、隣接する軸組(21)との隙間(20)とは反対側に向かって開放するようにして設置されている。
図1及び図2に示すように、外壁パネル(1)の裏面には、溝部材(3)が縦方向に沿って埋設されている。溝部材(3)は、屋内側に向かって開放するリップ付き溝形鋼からなっている。
外壁パネル(1)の溝部材(3)には、例えば金属製のパネル側プレート(11)が取り付けられている。パネル側プレート(11)は、外壁パネル(1)周端より張り出すパネル側取付け片(12)を備えている。
パネル側取付け片(12)は、外壁パネル(1)裏面に取り付けられており、パネル側取付け片(12)の張り出し部(19)が、パネル(1)(2)間の目地(10)部分に配置されている。また、パネル側取付け片(12)の前記張り出し部(19)には、上下一対のボルト挿通穴(15)(15)が形成されている。
他方、パネル側取付け片(12)の張り出し方向基部(13)には、左右方向に長い長穴(18)が形成されている。また、パネル側取付け片(12)の基部(13)には、上下一対の屈曲片(17)(17)が一体的に連結されており、それら屈曲片(17)(17)は、それぞれ基部(13)の上下両端より屋内側に向かって略水平方向に沿って延出して設けられている。
なお、パネル側取付け片(12)の張り出し方向中央部には、上下両端にそれぞれ切欠き部(16)(16)が形成されている。また、パネル側取付け片(12)の屋内側の表面には、上下の切欠き部(16)(16)間において、上下一対のエンボス(14)(14)が横長状に形成されている。
パネル側プレート(11)は、外壁パネル(1)の溝部材(3)のリップ(4)(4)に係合されて取り付けられている。具体的には、溝部材(3)の内部に収められてリップ(4)(4)の内面に当接するパネル側収納プレート(7)と、リップ(4)(4)外面に当接するパネル側取付け片(12)とでリップ(4)(4)が挟持されており、それによりパネル側プレート(11)が溝部材(3)に取り付けられている。
パネル側収納プレート(7)は、取付け状態において横長の略矩形状となっており、横方向の長さが溝部材(3)の両リップ(4)(4)間の溝開口幅よりも長くなっている。なお、パネル側収納プレート(7)は、コーナー部分が斜めに切り欠かれており、取付け状態における縦方向若しくは斜め方向の長さが、溝部材(3)の両リップ(4)(4)間の溝開口幅よりも短くなっており、溝部材(3)の溝開口を通り抜けることが可能となっている。
また、パネル側収納プレート(7)には、屋内側に向かって突出するパネル側プレート固定用ボルト(8)が一体的に取り付けられている。パネル側プレート固定用ボルト(8)は、図2に示すように、取付け状態において外壁パネル(1)裏面より突出して、パネル側取付け片(12)基部(13)の長穴(18)に差し込まれている。この状態のパネル側プレート固定用ボルト(8)に対して、ナット(9)を屋内側から螺合して締め付けることで、パネル側収納プレート(7)とパネル側取付け片(12)とによって溝部材(3)のリップ(4)(4)が挟持される。なお、図において、(10)は、皿バネ座金を示しており、この皿バネ座金(10)は、上記ナット(9)に対して回転自在に係合されている。
ここで、パネル側取付け片(12)基部(13)の長穴(18)は、パネル側プレート固定用ボルト(8)が一定範囲内で前記張り出し方向に移動するのを許容するようになっている。従って、長穴(18)に対するパネル側プレート固定用ボルト(8)の留め位置は左右方向に調整することができ、かかる留め位置の調整により、外壁パネル(1)の左右位置を微調整することができる。
他方、軸組(21)には、例えば金属製の軸組側プレート(31)が取り付けられている。軸組側プレート(31)は、壁厚方向に沿って配置されて軸組(21)に固定される軸組側基片(33)と、この軸組側基片(33)の屋外側先端を目地(10)側に向かって略直角に屈曲されてなる軸組側取付け片(32)とが一体的に連結されてなっている。
軸組側取付け片(32)は、外壁パネル(1)の取付け状態において、パネル側取付け片(12)の屋内側に重なるようにして配置されるようになっている。この軸組側取付け片(32)には、パネル側取付け片(12)張り出し部(19)のボルト挿通穴(15)(15)に対応するようにして、上下一対のネジ穴(35)(35)が設けられている。他方、軸組側基片(33)には、壁厚方向に長い長穴(36)が形成されている。
軸組側プレート(31)は、軸組(21)のリップ(22)(22)に係合されて取り付けられている。具体的には、軸組(21)内部に収められてリップ(22)(22)内面に当接する軸組側収納プレート(25)と、リップ(22)(22)外面に当接する軸組側基片(33)とで挟持することで、軸組側プレート(31)が軸組(21)に取り付けられている。
軸組側収納プレート(25)は、取付け状態において横長の略矩形状となっており、横方向の長さが軸組(21)の両リップ(22)(22)間の溝開口幅よりも長くなっている。なお、軸組側収納プレート(25)は、コーナー部分が斜めに切り欠かれており、取付け状態における縦方向若しくは斜め方向の長さが、軸組(21)の両リップ(22)(22)間の溝開口幅よりも短くなっており、軸組(21)の溝開口を通り抜けることが可能となっている。
また、軸組側収納プレート(25)には、軸組(21)の開放側に向かって突出する軸組側プレート固定用ボルト(26)が一体的に取り付けられている。軸組側プレート固定用ボルト(26)は、図3に示すように、取付け状態において軸組(21)側面より突出して、軸組側基片(33)の長穴(36)に差し込まれている。この状態の軸組側プレート固定用ボルト(26)に対して、例えば外側プレート(41)を介した状態で外側からナット(27)を螺合して締め付けることで、軸組側収納プレート(25)と軸組側プレート(31)とにより軸組(21)のリップ(22)(22)が挟持される。
なお、図において、(28)は、皿バネ座金を示しており、この皿バネ座金(28)は、上記ナット(27)に対して回転自在に係合されている。また、外側プレート(41)は、略矩形状に形成されており、外側プレート(41)中央部に形成されたボルト挿通穴(42)に、軸組側プレート固定用ボルト(26)が差し込まれるようになっている。さらに、外側プレート(41)の上下両端には、それぞれ軸組(21)側に向かって略水平方向に沿って延出する上下一対の係止片(43)(44)が一体的に形成されている。これら上下の係止片(43)(44)は、取付け状態において軸組(21)のリップ(22)(22)間に嵌り込んで係止されるようになっている。
ここで、軸組側基片(33)の長穴(36)は、軸組側プレート固定用ボルト(26)が一定範囲内で壁厚方向に移動するのを許容するようになっている。従って、長穴(36)に対する軸組側プレート固定用ボルト(26)の留め位置は壁厚方向に調整することができ、かかる留め位置の調整により、外壁パネル(1)の前後位置を調整することができる。
上記のように、外壁パネル(1)裏面にパネル側取付け片(12)が取り付けられるとともに、軸組(21)に軸組側取付け片(32)が取り付けられた状態において、パネル側取付け片(12)は、図4に示すように、その張り出し部(19)において屋外側より操作される座金付きボルト(51)(51)によって、軸組側の取付け部である軸組側取付け片(32)に固定される。
すなわち、パネル側取付け片(12)と、そのパネル側取付け片(12)の屋内側に重なるようにして配置された軸組側取付け片(32)とが、座金付きボルト(51)(51)により相互に締結され、これにより外壁パネル(1)が軸組(21)に固定される。座金付きボルト(51)は、パネル側取付け片(12)張り出し部(19)のボルト挿通穴(15)に外側から差し込まれて、軸組側取付け片(32)のネジ穴(35)に螺合されている。
ここで、座金付きボルト(51)は、図5に示すように、ボルト頭部(52)に皿バネ座金(55)が回転自在に係合されてなっている。この座金付きボルト(51)は、予め、パネル側プレート(11)のボルト挿通穴(15)に差し込まれた状態で、皿バネ座金(55)周端面がパネル側取付け片(12)の屋外側表面に例えば溶接(59)により固着されている。すなわち、座金付きボルト(51)は、回転自在で、且つ、軸方向の移動を拘束された状態でパネル側取付け片(12)に固定されている。
従って、座金付きボルト(51)を軸組側取付け片(32)のネジ穴(35)に螺合した状態において、ボルト(51)を締め付け方向若しくは緩め方向に回転させると、ボルト(51)とパネル側取付け片(12)と外壁パネル(1)とが一体となって、軸組側取付け片(32)に対して前後移動するようになっている。すなわち、軸組側取付け片(32)のネジ穴(35)に対してボルト(51)を螺進させるか又は螺退させることで、外壁パネル(1)の前後位置の調整が可能となっている。従って、一人の作業員が、屋外側からパネル(1)の前後位置を確認しながら位置調整作業を行うことができるようになっている。
なお、このボルト(51)先端部は、取付け状態において隣接する軸組(21)(21)間の隙間(20)内に収まるようになっている。また、座金付きボルト(51)のボルト頭部(52)には六角穴(53)が設けられており、外壁パネル(1)(2)間の狭い目地(10)部分であっても、屋外側から六角レンチ等を六角穴(53)に差し込んで回転操作することで、ボルト(51)の締め付け若しくは緩め作業を行うことができるようになっている。
また、ここでは、パネル側取付け片(12)と軸組側取付け片(32)とを締結するネジ部材として、座金付きボルト(51)(51)を用いているが、特にこれに限定されないものとする。例えば、軸組側取付け片(32)表面より屋外側に向かって突設させるとともに、パネル側取付け片(12)のボルト挿通穴(15)(15)に屋内側から挿し通したボルトに対して、屋外側から操作されるネジ部材としてのナットをねじ込むことで、パネル側取付け片(12)と軸組側取付け片(32)とを締結することが考えられる。
図6に示すように、外壁パネル(1)には、パネル側取付け片(12)(12)…が、上下方向に間隔を空けて複数設けられている。他方、隣接する外壁パネル(2)にも、同様にして複数のパネル側取付け片(12)(12)…が設けられており、一方の外壁パネル(1)において上下に隣接する取付け片(12)(12)間に、他方の外壁パネル(2)の取付け片(12)が配置されるようになっている。すなわち、互いに隣接する両パネル(1)(2)の取付け片(12)(12)…は、上下方向において交互に配置されるように取り付けられており、互いに干渉することのないようになっている。
図7は、この発明の他の実施形態に係るパネル側プレート(60)を示している。このパネル側プレート(60)の取付け片(61)張り出し部(19)には、上記実施形態におけるボルト挿通穴(15)(15)に代えて、張り出し方向に長い長穴(62)(63)が上下一対形成されている。なお、下側の長穴(63)は、下側部分が切り欠かれており、寸法誤差が生じた場合でもボルトを容易に挿通できるようになっている。
パネル側取付け片(61)は、上記実施形態と同様に外壁パネル(1)に取り付けられるようになっており、その取付け状態における取付け片(61)張り出し部(19)の上下の長穴(62)(63)には、互いに隣接する外壁パネル(1)(2)間の目地(10)部分からボルトが差し込まれ、そのボルトが、軸組(21)に取り付けられた軸組側取付け片(32)のネジ穴(35)(35)に螺合されて締め付けられることで、パネル側取付け片(61)と軸組側取付け(32)とが締結される。
ここで、パネル側取付け片(61)の上下の長穴(62)(63)は、パネル側取付け片(61)と軸組側取付け片(32)とを緊結する上記のボルトが一定範囲内で張り出し方向に移動するのを許容するようになっている。すなわち、長穴(62)(63)に対する上記ボルトの留め位置は前記張り出し方向に調整することができ、かかる留め位置の調整により、外壁パネル(1)の前記張り出し方向の位置調整が可能となっている。従って、一人の作業員が、屋外側からパネル(1)位置を確認しながら位置調整作業を行うことができるようになっている。
なお、この実施形態において、パネル側取付け片(61)と軸組側取付け片(32)とを締結するボルトは、長穴(62)(63)内での移動を可能とするために、上記実施形態の座金付きボルト(51)のように予めパネル側取付け片(61)に固定しないものとする。また、この実施形態において、その他の構成及び効果は上記実施形態と同様であり、図7において、上記実施形態と同様の機能を有する部材については同符号を付してある。
この発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、外壁パネル(1)周端より左右方向に張り出した取付け片(12)を軸組(21)側に固定するようにしているが、外壁パネル(1)周端より上下方向に張り出した取付け片(12)を軸組(21)側に固定するようにしても良いものとする。
この発明の一実施形態に係る外壁パネルの取付け構造を示す横断面図である。 パネル側プレートの取付け状態を示す斜視図である。 軸組側プレートの取付け状態を示す斜視図である。 軸組に対して外壁パネルを取り付ける状態を示す斜視図である。 座金付きボルトの取付け状態を示す断面図である。 パネル側プレートの上下方向における配置状態を示す正面図である。 この発明の他の実施形態に係るパネル側プレートを示す斜視図である。
符号の説明
(1) 外壁パネル
(2) 隣接する外壁パネル
(3) 外壁パネルの溝部材
(4) 溝部材のリップ
(7) パネル側収納プレート
(8) パネル側プレート固定用ボルト
(10) 隣接する外壁パネル間の目地
(12) パネル側取付け片
(18) パネル側プレート固定用ボルトが差し込まれる長穴
(21) 建物の軸組
(22) 軸組のリップ
(25) 軸組側収納プレート
(26) 軸組側プレート固定用ボルト
(32) 軸組側取付け片
(33) 軸組側基片
(36) 軸組側プレート固定用ボルトが差し込まれる長穴
(51) 座金付きボルト
(55) 皿バネ座金
(62)(63) パネル側プレートと軸組側プレートとを締結するボルトが差し込まれる長穴

Claims (11)

  1. 建物の軸組に対してその軸組の屋外側に外壁パネルが取り付けられる構造において、外壁パネルの周端より張り出して設けられたパネル側取付け片が、その張り出し部において屋外側より操作されるネジ部材によって、軸組側の取付け部に固定されてなることを特徴とする外壁パネルの取付け構造。
  2. 前記パネル側取付け片は、上下方向に間隔を空けて複数設けられており、それら取付け片の前記張り出し部が、前記外壁パネルとそのパネルに隣接する外壁パネルとの間の目地部分に配置されている請求項1記載の外壁パネルの取付け構造。
  3. 外壁パネル裏面に取り付けられた前記パネル側取付け片と、そのパネル側取付け片の屋内側に重なるようにして軸組に取り付けられた軸組側取付け片とが、前記ネジ部材により相互に締結されてなる請求項1又は2記載の外壁パネルの取付け構造。
  4. 前記ネジ部材は、パネル側取付け片の前記張り出し部に屋外側より差し込まれたボルトであって、そのボルトが、前記軸組側取付け部のネジ穴に対して螺進するか又は螺退することで、外壁パネルの前後位置が調整可能とされている請求項1乃至3のいずれかに記載の外壁パネルの取付け構造。
  5. 前記ボルトが、回転自在で、且つ、軸方向の移動を拘束された状態で前記パネル側取付け片に固定されてなる請求項4記載の外壁パネルの取付け構造。
  6. 前記ボルトが、そのボルト頭部に座金が回転自在に係合されてなる座金付きボルトであって、前記座金が前記パネル側取付け片の屋外側表面に固着されてなる請求項4又は5記載の外壁パネルの取付け構造。
  7. パネル側取付け片の前記張り出し部に、前記ネジ部材が一定範囲内で張り出し方向に移動するのを許容する長穴が設けられてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の外壁パネルの取付け構造。
  8. 前記軸組がリップ付き溝形鋼からなっており、その軸組の内部に収められた軸組側収納プレートと、前記軸組側取付け片に一体的に連結された軸組側基片とで軸組のリップが挟持されてなる請求項1乃至7のいずれかに記載の外壁パネルの取付け構造。
  9. 外壁パネルの裏面に屋内側に開放するリップ付き溝形鋼からなる溝部材が埋設され、この溝部材の内部に収められたパネル側収納プレートと前記パネル側取付け片とで溝部材のリップが挟持されてなる請求項1乃至8のいずれかに記載の外壁パネルの取付け構造。
  10. 前記パネル側取付け片は、外壁パネルに対してそのパネル裏面より突出するボルトにより固定されるとともに、そのボルトが一定範囲内で前記張り出し方向に移動するのを許容する長穴を備えている請求項1乃至9のいずれかに記載の外壁パネルの取付け構造。
  11. 前記軸組側取付け片は、軸組に対してその軸組側面より突出するボルトにより固定されるとともに、そのボルトが一定範囲内で壁厚方向に移動するのを許容する長穴を備えている請求項1乃至10のいずれかに記載の外壁パネルの取付け構造。
JP2004011881A 2004-01-20 2004-01-20 外壁パネルの取付け構造 Pending JP2005207030A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009270323A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Sekisui House Ltd 窓サイド用外壁材の取付構造
JP2010101089A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Sekisui House Ltd 後付けシャッターの取付構造

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