JP2006176095A - 自動車の運転補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 どの自動変速装置付自動車にも事前の特別な工事を必要とせず取り付けが可能で、軽量コンパクトで、携行が可能且つ自身で取り付け調整が容易な下肢に障害を持つ身体障害者用自動車の運転補助装置を提供する。
【解決手段】 一端を手動で操作し、その他端でブレーキペタル及びアクセルペタルにその操作力を伝える操作ロッド機構と該操作ロッド機構の他端でブレーキペタルの操作とアクセルの操作を分離し相互に干渉を避けるリンク機構の入力側と連結されたブレーキペタル、アクセルペタル操作ユニットをブレーキベタル又は操作ロッド機構に直接取り付け前記アクセルペタル操作ユニットの出力側からリンクを介してアクセルペタルに連結するようにし、ブレーキ作動時に、アクセルの操作機構の1部にその連携を解除する機能を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、下肢の不自由な身体障害者が自動車を運転する際に、アクセルペタルと、ブレーキペタル及びウインカ等を、片手で容易に操作できる自動車の運転補助装置の改良に関するものである。
従来下肢が不自由な身体障害者が自動車を運転する場合には、自動変速機を備えた自動車が用いられ、その運転操作は、ハンドルを片手で操作できるようにしたハンドル操作用補助具と、アクセルペタル及びブレーキペタルを片手で操作できるようにした補助装置を用いて行われている。このような運転補助装置としてはアクセルペタル、ブレーキペタルに各々操作用アームを連結して傾倒するレバーや水平方向に往復させるレバー類を運転者の足下の床又はダッシュボードの下に予め固定して設けるのが一般的である。
しかし、これら従来の運転補助装置は予め車に固定して取り付けられているため、一般運転者との共用を妨げ、自動車教習所或いはレンタカー会社はこの特殊な運転補助装置を保有しておらず、下肢の不自由な身体障害者に不便である。又自動車を所有しても、その都度運転補助装置を購入し装着する必要がある。従って買い替える場合には運転補助装置と共に買い替える必要があり不経済であった。
このような不便、不経済を軽減するものとして本発明者は、事前に概ね平板状のベースプレートを床に取り付けて置くことにより、運転補助装置のユニットを必要に応じて容易に該ベースプレート上に着、脱出来る装置をなした。これに関して特許文献1がある。
特開2000−127795 以下図14乃至図16により本運転補助装置を説明する。図14は本装置を装着した自動車の運転席の斜視図である。図15は手動操作レバー回転軸部支持部材とベースプレートの後部装着部分を示す斜視部分図である。図16はベースプレートの前部及びこれに装着されるシャーシ部の斜視部分図である。
図14及び図15において62は自動車である。63は、該自動車62の運転席である。64は該運転席63の床である。61はベースプレートである。該ベースプレート61は前記運転席63の床64に取り付けられる。65は手動操作レバー用回転軸である、該手動操作レバー用回転軸65は支持部材65aを介して、該ベースプレート61に図15に示すように着脱自在に取り付けられる。
前記支持部材65aはその底面の縁65b、65cが斜面状に形成され、ベースプレート61上に固定された契合部材95と移動可能に設けられた契合部材96との間に挟まれて着脱自在に取り付けられる。
契合部材96は、図15に示すクランプ装置97のレバー99を押し倒すことにより、その押圧部98は矢印98aの方向に移動し、契合部材96を押圧移動させ、支持部材65aの底面の縁65b、65cを挟んで支持部材65a及び手動操作レバー用回転軸65をベースプレート61上に取り付ける。
66は手動操作レバーである。該手動操作レバー66は、手動操作レバー用回転軸65を軸心として自動車62の図示ししない運転者の手により、図14、図15に示されるように矢印66a方向に揺動可能に下端67が支持部材67b及び接続部材67aを介して、手動操作レバー用回転軸65に接続されている。
68a、68bはスイッチである該スイッチ68a、68bは、夫々手動操作レバー66の上端の69付近に備えれられ、自動車62の少なくとも図示しないウインカー、及びホーンと、ケーブル70a,70b及びコネクタ71a、71bを介して電気的に接続され、ウインカーとホーンを制御する。
91は電磁石である。該電磁石91は、接続部材67aに固定され、前記スイッチ68a、68b以外の図示しないスイッチと図示しない内蔵ケーブルにより電気的に接続され、該スイッチにより制御される。92は爪部である。該爪部92は接続部材67aにピンにより該ピンの周りを回動可能に固定され、前記電磁石91により作動される。93はラチェットである。該ラチェット93は、手動操作レバー用回転軸65側の支持部材65aに固定され、爪部92が契合することにより手動操作レバー66を支持部材67bにロックする。94は手動操作レバーロック装置である。該手動操作レバーロック装置94は、前記電磁石91,爪部92,及びラチェット93により構成される。
図14乃至図16において72はシャシーである。該シャシー72には、ベースプレート61に固定された契合部材100及び101が挿入される穴部102,103が設けてある。105はクランプ部材である。該クランプ部材105は四角穴部104を有し前記シャシー72に対してバネ107により矢印106方向と逆方向に付勢されている。人手により矢印106方行にクランプ部材105が一旦移動され、契合部材101と契合した時点において、人手を離すことにより、クランプ部材105が矢印106とは逆方向に付勢され契合部材100,101を両側から締めることによりベースプレート61にシャシー72が取り付けられる。
図14,図16おいて第1の回転軸73は、シャシー72に回転可能に取り付けられ、一端74に第1の歯車75が接続される。ブレーキペタル押圧用アーム76は、第1の回転軸73を軸心として矢印76a方向に揺動するように第1の回転軸73に下端77を接続され、上端78付近に自動車62のブレーキペタル79を押圧するブレーキペタル押圧用部材80を有する。此処でブレーキペタル押圧部材80はブレーキペタル押圧用アーム76に対して第1の回転軸73の軸方向にスライド可能に設けられる。又、ブレーキペタル用押圧部材80は、ブレーキペタル押圧用アーム76と、一体的に連続して構成される場合もある。
第2の回転軸81はシャシー72に回転可能に取り付けられ、第1の歯車75と互いに反対方向に回転するように噛み合いする第2の歯車82が一端83に接続される。
アクセルペタル押圧用アーム84は、第2の回転軸81を軸心として、矢印84a方向に揺動するように第2の回転軸81に下端85が接続され、上端86付近に自動車62のアクセルペタル87を押圧するアクセルペタル押圧用部材88を有する。更にアクセルペタル押圧用アーム84が第2の回転軸81に対して軸方向にスライド可能設けられる場合もある。此処でアクセルペタル押圧用アーム84が第2の回転軸81に対してスライド可能に設けられる代わりに、アクセルペタル用押圧部材88がアクセルペタル押圧用アーム84に対して第2の回転軸81の軸方向にスライド可能に設けられる場合もある。又アクセルペタル用押圧部材88が、アクセルペタル押圧用アーム84と、一体的に連続して構成される場合もある。
89は押圧力伝達用アームである。該押圧力伝達用アーム89は、ブレーキペタル押圧用アーム76の上端78と下端77との中間付近に一端90が脱着自在に回動可能に係合される。
以上説明したように、上述の発明は、通常の自動車は勿論、自動車教習所、或いはレンタカー会社の保有する自動車であっても、予めベースプレート61を装着しておくことにより、身体障害者と一般の運転者が容易に共用して使用できる。更に手動操作レバーを容易にロックすることが出来、運転操作上運転手の安全性が高い。更に上記発明は、ブレーキペタルとアクセルペタルの間隔が異なる車種にも容易に使用出来るように調整可能である。等多くの利点を有するが、身体障害者が自動車の運転補助装置を容易に携行して旅行に出かけると言うには重く且つ大きすぎる。
一方現在自動トランスミッション装着車の普及率が極めて高い状況に鑑み前記ベースプレートを事前に装着する必要もなく、且つ身体障害者が容易に携行でき、取り付け調整が簡単で且つ、どの自動車にも装着が可能な自動車の運転補助装置があれば身体障害者は全く健常人と同等に自動車を共有して運転する機会に恵まれるという社会環境にある。
発明が解決しようとする課題は、上記の通り自動車に事前の工事を必要とせず、身体障害者が容易に携行が可能で、どの自動変速機付き自動車にも装着と調整が容易な自動車の運転補助装置を提供するものである。
本発明の第1の手段は請求項1に該当し、運転席にクラッチペタルを欠く自動変速機付自動車において、操作ロッドユニットと該操作ロッドユニットの一端に連結した操作機構とより成り、該操作機構は前記操作ロッドユニットのブレーキペタルを静止位置から押し出す方向に作動してブレーキ装置を作動させ、前記操作ロッドユニットを前記ブレーキペタルの静止位置から手前に引く方向に作動することにより、アクセルペタルを介してアクセル装置を作動させ、且つ前記ブレーキペタルの静止位置で前記手動ロットユニットをブレーキペタルを押し出す操作に先立ち、前記操作機構のアクセルペタルとの機械的連係を解除し、ブレーキペタルを前記静止位置に復元後、前記アクセルペタルとの連係を復元する機構を備えたものであり、且つ前記ブレーキペダル又は前記操作ロッドユニットに装着するようにしている。
なお此処に言う自動変速式自動車とはトルクコンバータ又はフルイドカップリング等流体式変速機を備えたものは勿論のこと、ベルトとプーリとより成り、該プーリの径を可変とした自動変速機、歯車式変速機と機械式クラッチを自動制御した自動変速機、流体式と機械式変速機を連結したものであって変速操作を自動化したいずれについてもクラッチペタルを不要とした自動車は全て包含する。
又アクセル制御機構の一部にアクセルペタルとの連係を解除するようにするとは、機械的又は電磁的にアクセル操作機構の一部にアクセルペタルに力及び変位を伝えないようにする機構を言う。
極く軽量な自動車を除きブレーキ操作力を軽減するためにブレーキ倍力装置を備えることが国内外国を問わず常識となっている。本倍力装置のためにブレーキペタルの操作力は運転者の快適な運転を保証する程度に軽減されている。本自動車の運転補助装置はこの快適な運転を保証するために必要なブレーキ倍力装置は装着されているとを前提としている。
本発明の第2の手段は請求項2に該当し、本発明の第1の手段に加えて操作ロッドユニットの他端で直接ブレーキペタルを作動させ、操作機構のリンク機構を介してアクセルペタルを操作する様にしている。
本発明の第3の手段は請求項3に該当し、操作機構の機械的連係とその解除が、リンク機構により行われ、操作ロッドユニットの手前方向の作動により該リンク機構の機構の一部で複数のリンクが一体となって作動する三点リンクを構成し、操作ロッドユニットを押し出す方向に移動することにより該三点リンクの1点を解除して前記複数の各リンクが相互に連携しながらも別々の動作を行うようにしている。
本発明の第4の手段は請求項4に該当し、操作機構の機械的連係とその解除が、ジョージョインと、これの外周を摺動するクラッチにより行われ、該クラッチを前記ジョージョイントのより退避させることにより機械的連係を解除し、前記クラッチを該ジョージョイントの上に移動させることにより機械的連係を回復するようにしている。
本発明の第5の手段は請求項5に該当し、操作機構の機械的連係とその解除が、ほぼ半周の歯をそのベースサークルより削除した歯車と、これに噛み合うラックとにより行われ、操作ロッドが手前方向に作動した時、前記歯車の半周側の歯がラックと噛み合い、連係を確保し、前記手動ロッドが押し出される方向に作動した時、歯を削除した側がラックと面するように配置するようにして連係を解除するようにしている。
本発明の第6の手段は請求項6に該当し、操作機構の機械的連係とその解除が、歯車と、これに噛み合うラックと前記歯車の回転軸を回転軸とする前記ラックのラックサポートに固定された電磁石のプランジャが、該歯車と噛み合った時機械的連係が解除され、該プランジャが歯車から待避した時機械的連係が回復するようにしている。
本発明の第1の手段によればアクセルの操作力よりも大きい力を必要とするブレーキ操作力を直接ブレーキペタルに装着した操作機構を介して作用するようにしている。従ってその操作力は操作ロッドユニットにのみ掛かることになり操作機構のリンク機構は操作ロッドユニットの一端と該操作機構との連結部分のリンクを除けば、大きな力を必要としないアクセル操作力に耐える剛性であれば良く、従来に比べてリンク機構を大幅に小型軽量化することが出来る。又操作機構が極端に小型軽量化が可能となったことが、ブレーキペタルに装着を可能としたものである。
然もアクセルペタルの操作力はブレーキペタルの操作力より小さい上にブレーキペタルに作用するアクセルペタルの操作反力は、ブレーキペタルを引き戻す方向であり、この力はブレーキペタルストッパに作用する力を増すだけで全くブレーキの作用に無害である。又自動車の運動に伴い発生する本装置の慣性力のブレーキペタルへの影響は本装置が小型軽量に出来るため、前記アクセルペタルの操作反力との合力としてブレーキペタルをそのストッパに当接させるリターンスプリングの付勢力の範囲に収まり、実用上無視できる。
本発明の第2の手段によれば比較的大きなブレーキの操作力がブレーキペタルへの取り付け構造を含む操作機構を介さずに直接ブレーキペタルに作用するため、操作機構のブレーキペタルへの取り付け構造を更に簡素化することが出来る。且つ取り付け構造のブレーキペタルへの装着部が緩む作用を軽減し結果として取り付け構造の軽量化と信頼性を向上している。
本発明の第3、第4、第5,第6の手段に依ればアクセルペタルを操作する機構でありながら、ブレーキペタルに装着してブレーキペタルを操作しても、アクセル操作のためのリンク機構に異常を生じることが無く、且つ各機構は本装置を小型軽量に成立させるために必須の手段である。
本発明を実施するための最良の形態の第1例を図1乃至図3により説明する。図1は本発明になる自動車の運転補助装置の斜視展開図である。図2は操作ロッドユニットの拡大図である。図3は図1のV矢視図である。図1、図2において1は自動車の運転補助装置である。2は操作ロッドユニットである。該操作ロッドユニット2において3はノブである。該ノブ3は操作ロッドユニット2の運転手側の端にあり運転者の押し又は引き操作に適した握り形状をしている。
4は第1ロッドである。該第1ロッド4には長さ調節用の雄ネジ4aが設けてある。5は第2ロッドである。該第2ロッド5の、第1ロッド4側には前記ネジ4cに螺合する図示しない雌ネジをその内径側に旋設した管である。6は前記第1ロッドの雄ネジ4cと第2ロッド5の図示しない雌ネジの螺合部をロックするロックナットである。7aは押圧子である。該押圧子7aはロッド5の先端に設けられた図示しないネジにより固定されている。7bはソケットである。該ソケット7bは、本来押圧子7とは別個の単体であるが、此処ではほぼ一体に構成されている。
これら操作操作ロッドユニット2は、その操作力によりバックリングを起こす懸念がなく且つ軽量に構成されている。
8はブレーキペタルである。該ブレーキペタル8は踏面8aとレバー8bとからなる。 9はブラケットである。該ブラケット9は下に向かって開口したU字型をなしその上部と後面側に切り欠き9aを設けてある。9bはブラケット9の正面である。9cは支持板である。該支持板9cは前記ブラケット9の前方最下部にほぼ水平に設けられている。該支持板9cの右側には2本のスタッド9dが該支持板9cの上下にその中心軸を一致させ且つ該支持板9cに垂直に設けてある。
10はアクセルリンクレバーである。該アクセルリンクレバー10は前方に向かって凹のレバーで、左の端にスタッドの挿通孔10aが設けてあり、右端にボールピン10bが該アクセルリンクレバ10に対して垂直に設けてある。
10cは拘束部である該拘束部10cは、スタッド挿通穴10aの中心から左前方に向かって径が最も長い部分10cをもつ弧を成している。
11は中間レバーである。該中間レバー11は前記アクセルリンクレバー10よりも長く、その左側の上面且つブラケットの前面9bに近い位置にスタッド9dを垂直に設けてある。又その右端側には前記支持板9cの上面側スタッド9dの挿通孔11aを設けている。
前記アクセルリンクレバー10は中間レバー11の前記スタッド9dにスペーサ19aを挿通した上に、前記スタッド挿通孔10aに挿通し、その上からワッシャ20aを介してナット20bで前記スタッド9eの上下方向の中心軸を中心に水平面内で揺動自在に組み立てられる。
又中間レバー11は、そのスタッド挿通孔11cを前記支持板9c上のスタッド9dにスペーサ19aを介して挿通し、該スタッド9dを中心に水平面内で揺動自在にワッシャ20aを介してナット20bで組み付けられる。
12はアクセル制御レバーである。該アクセル制御レバー12は前記支持板9cの下側に位置しており、右端側には下向きのスタッド9dの挿通孔12aを設けている。該アクセル制御レバー12の左端は右に向かって開くコの字形断面をした連結部13である。該連結部13は上面13a、左側面13b、下面が13cで構成されており、前記アクセル制御レバ12とは下面13cが接合しており、左側面13bの内側はアクセル制御レバー12の中心線に直角となっている。前記連結部13は前記支持板9cの左側に突出しており、図3に示す如く組み付け状態では、前記アクセルリンクレバー10と中間レバー11は共に連結部13の上面13aと下面13cとの間に介在する。尚図3においては説明の都合上前記上面13aを省略している。
14は第1アクセルロッドである。該第1アクセルロッド14は前記アクセル制御レバー12の右端にその一端を固定されており、その右方は全長の大部分に雄ネジ14aが旋設されている。15は第1コネクタである。該第1コネクタ15は前記第1アクセルロッド14の雄ネジ14aに螺合する雌ネジ15aにより結合されている。該第1コネクタ15の上面にはスタッド15bが植設されている。該スタッド15bには、蔓巻バネ15cがその蔓巻部分を挿通して設けられている。該蔓巻バネ15cの上下両端は、腕状に直線部分が設けられ、その上側の直線部の先端には爪15dが、下側の直線部分には爪15eが夫々設けられている。該下側の爪15eは前記第1コネクタ15の上面に設けられた小穴に挿通されて固定されている。16は第2コネクタであり、17は第2アクセルロッドである。
前記第2コネクタ16には、スタッド挿通孔16bが上下方向に開口している。前記第1コネクタ15のスタッド15bは蔓巻バネ15cを介して前記第2コネクタ16のスタッド挿通孔16bに挿通し上側からワッシャ23a,を介してナット23bで第1コネクタ15と第2コネクタ16とを連結する。前記蔓巻きバネ上側腕の先端の爪15dは第2コネクタ16の下面に設けられた図示しない爪挿入孔に挿入され、蔓巻きバネ15cは第1コネクタ15のスタッド15bを中心に揺動自在且つ第2コネクタ16が右回転する様に付勢されて組み付けられる。前記第2アクセルロッド17のアクセルペタル18の踏面支持部17b,17c及びローラ17dを除く手前側は雄ネジ17aが旋設されている。前記第2コネクタ16は雌ネジ16aで該第2アクセルロッド17の雄ネジ部17a、に結合されている。
18はアクセルペタルである。該アクセルペタル18はアクセルペタル踏面18aとレバー18bとよりなる。該アクセルペタル踏面18a及び裏面にはアクセルペタル支持17b、17cで軽く挟み込み17cに装着されたローラ17dが前記アクセルペタル踏面に軽く接触している。尚前記第2アクセルロッド17は、右回転する方向に付勢されているため、アクセルペタル18の方向に押しつける力が働いている。
次に本装置の作用について説明する。先ずブレーキペタル8及びアクセルペタル18の配置について説明する。一般の自動変速機付き自動車においては図1に示す如くブレーキペタル8及びアクセルペタル18は、運転席の中央にある図示しないステアリングの右側に配置されている。
前記ブレーキペタル8とアクセルペタル18の各踏面の運転手の位置から見た位置関係は、大凡そブレーキペタル8が手前にあり、アクセルペタル18が奥にある。又ブレーキペタル8とアクセルペタル18の各踏面の間は凡そ70mm前後である。又、ブレーキペタル8及びアクセルペタル18の各踏面の向きは大凡そ図示しないステアリングシャフトの向きにほぼ直角となるような向きに設けてある。一方図示しないステアリングシャフトの向きは、車体がボンネット型か又はキャブオーバ型かによりほぼ決まる。
全ての自動車用ブレーキペタル及びアクセルペタルは各々戻り位置にストッパを備え、又戻り方向に付勢されたリターンスプリングを備えている。従ってブレーキペタル及びアクセルペタルはペタルを操作して後、操作力を弱めると自力で戻り位置に戻り且つ付勢された状態でストッパに当接して静止状態となる、この位置を静止位置とする。
ブレーキペタル8のストロークはアクセルペタル18のストロークよりも大きく当然ブレーキペタル8の静止位置はアクセルペタル18の静止位置より運転手側にあり、アクセルペタル18の静止位置を越えて奥まで踏み込まれる。
本発明の装置は装着に当たり、これらの位置関係を調整によりカバーするように配慮している。以下その装着と調整について説明する。
先ずブラケット9をその切り欠き9aをブレーキレバ8bに合わせてブレーキペタル8の踏面8aに上からかぶせ、図示しない固定ネジでブレーキペタルの踏面8aに固定する。
次に第2コネクタ16及び第2アクセルロッド17を組み付けた第1コネクタ15を第1アクセルロッド14の雄ネジ14aの周りに回転させて第1コネクタ15が丁度アクセルペタル18の踏面の左端に位置するように調整する。
次に第2コネクタ16の雌ネジ16aに対して第2アクセルロッド17の雄ネジ17aを回転させて第2アクセルロッド17の支軸17bとローラ17dによりアクセルペタルの踏面18aを前後両側から挟み支持した時、第1アクセルロッド14がブラケット9の前面9bに対して平行となるようにする。
次ぎに操作ロッドユニット2のソケット7bにアクセルリンクレバ10のボールピン10bを挿通し、該ソケット7bが該ボールピン10b上で揺動自在に固定する。この際ブラケット9の前面9bと押圧子7aとの間には隙間Cが確保されている。
次いで第1ロッド4の調節ネジ4aを利用して運転手の手許のノブ3の位置を調節し、ロックナット6により固定する。
この調節によりアクセルリンクレバ10、中間レバ11及びアクセル制御レバ12とその連結部13の位置関係は図3に示す関係になる。従って支持板9cに植設されたスタッド9dの上下方向の中心軸の位置をA、中間レバ11に植設されたスタッド9dの上下方向の中心軸の位置をBとする。連結部13の右側面13bとアクセルリンクレバ10の突起部10cとの接触部をCとする。またAとBを結ぶ線をAB、BとCを結ぶ線をBC、CとAを結ぶ線をACとすると、図3に示す如く線ABと線BCとのなす角が鈍角となる三角形となる。
次のその作用を説明する。
自動車が静止状態でエンジンがアイドリング、パーキングブレーキが解除され、発進の準備が完了した状態において、運転手がノブ3を手前に引くと、操作ロッドユニット2は矢印Wの方向に移動しボールジョイント10bはアクセルリンクレバ10をB点を中心に右回転移動しようとする。しかしC点においてアクセルリンクレバ10はアクセル制御レバ12と連結部13により回転を拘束されているためA点を中心とする回転移動を始める。所が中間レバ11とアクセル制御レバ12と連結部13とは同じA点を中心に回転運動をしているため、その間、関係は変わらずアクセルレバ10のボールピン10bの動きはアクセルレバ10をA点を中心とする中間レバ11、を介してアクセル制御レバ12と連結部13とをA点を中心とする回転運移動させる。アクセル制御レバ12と連結部13の動きは第1アクセルロッド、第1コネクタを回転移動させ、第2コネクタ及び第2アクセルロッドにより直線運動としてアクセルペタル18に伝えられる。
更に、自動車のアクセルペタル18の制御を行うには、前記アクセルペタル18に作用する戻しバネ等の付勢力に抗してノブ3を引くか又は元の方向にノブ3を戻すことにより、その動きが直接アクセルペタル18の踏面18aに反映される。
アクセルペタル18を静止位置に戻すには、運転手は前記ノブ3を戻す。この過程でアクセルペタル18の図示しないリタ−ンスプリングの付勢力等によりアクセルペタル18の踏面18aはこれに当接するローラ17cを押し戻す。これにより第2アクセルロッド17、が押し戻され第2コネクタ16を介して第1コネクタ15,第1アクセルロッド14,アクセル制御レバ12及び連結器13、中間レバ11を介して一体的に右回転しアクセルペタルの踏面18aが静止するまで移動する。この間アクセルリンクレバ10、中間レバ11、アクセル制御レバ12と連結部13とは相互の位置関係は変わらない。
次にブレーキによる自動車の運転制御を行う場合、運転手はノブ3を前方に押し出す。このノブ3の動きは、操作ロッドユニット2を介してその先端の押圧子7a及びソケット7bにより図3における隙間Cを殺し且つアクセルリンクレバ10を中間レバ11上のスタッド9dを中心に左回転させる。
該アクセルリンクレバ10の左回転によりアクセルリンクレバの突起部10cは、アクセル制御レバ12の連結部の側面13bから離れ、連結を解除する。この連結を解除された状態は、ブラケットの前面9bに前記押圧子7aが接触している間続く。
次いでブレーキペタル8が移動を始めると、静止するアクセルペタル18と連結している第2アクセルロッド17の第2コネクタ16に対して第1コネクタ15が該第1コネクタ15のスタッド15bを中心に回転が生じ第1アクセルロッド14及びアクセル制御レバ12は連結部13と共に支持板9bの下方スタッド9dを中心として右回転する。ブレーキペタル8はアクセルペタル18の静止位置を通過して更に奥まで押し出されるため、前記連結部13の内側面13bはアクセルリンクレバ10の突起10cを通過して遙か奥まで移動が可能となっている。これによりアクセルペタル18に対してブレーキペタル8の動きが大きいにも拘わらずアクセル制御のリンク機構に支障を生じない。
ブレーキペタル8を静止位置に戻す場合、運転手はノブ3を押し出す力を緩めて元の位置に戻す。
これによりブレーキペタル8は図示しないリターンスプリングの弾発力とブレーキ系の反力の合力により元の静止位の方向に戻る。この間にアクセル制御レバ12は前記と反対の関係で前記支持板9bの下側のスタッド9eを中心に左回転して、アクセル制御レバ12の連結部13は連結解除状態にあるアクセルリンクレバ10の突起10c位置に復元して静止位置に戻る。その後操作ロッドユニット2が元の位置に戻る操作に応じてアクセルリンクレバ10のボールピン10b側を中間レバのスタッド9dを中心に右回転させて間隔Cを回復する。この動きによりアクセルリンクレバ10はその突起10cと前記アクセル制御レバ12の連結部13の内側部13bと再び連結状態にする。
本発明による装置は小型軽量であるため、本装置をブレーキペタルに装着したために生ずる付加重量に加わる慣性力によりブレーキペタルのリターンスプリングの付勢力に不足を生じる恐れはない。更にアクセルを操作している間アクセルペタルのリターンスプリング等の反力は全てブレーキペタルリターンスプリングの付勢力を増加させる方向に作用する。
以上説明した如く、本発明の第1の実施例に示す自動車の運転補助装置は小型軽量で、身体障害者でも自由に携行が可能であり、自身で装着、調整が簡単に極短時間で出来るため自家用車、一般の営業用社用車、自動車の運転教習場、旅先でのレンタカー等も健常者の自動車をそのまま利用出来るという効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態の第2例を図4乃至図7により説明する。図4は本発明の第2の実施の形態を示す斜視展開図である。図5はブレーキ操作ロッドユニット26の部分拡大図である。図6は図4のX部の拡大図である。図7は本装置の電気回路図である。尚実施例1で説明した部分と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図において25は本発明の最良の形態の第2例の自動車の運転補助装置である。
26はブレーキ操作ロッドユニットである。該ブレーキ操作ロッドユニット26において3はノブである。26aは摺動管である。該摺動管26aは前記ノブ3の先端側に装着されている。26bは摺動軸である。該摺動軸26bは前記第1ロッド4のノブ3側に装着されている。該摺動軸26bはロッド4よりも細くロッド4との接合部の段差は、肩26cである。
該摺動軸26bの長さは前記摺動管26aの内径部長さよりやや短く、前記摺動管26aの内径部に摺動自在に挿入され摺動管26aの先端は前記肩26cに当接している。
34aはアクセルロッドブラケットである。該アクセルロッドブラケット34aの一は前記摺動管26aの側面、運転手の左側にほぼ水平且つ摺動管26aの長手方向の中心軸に沿って固定されている。34cはジョージョイントである。該ジョージョイント34cは前記アクセルロッドブラケット34aの他端側にジョイントピン34bにより該ジョイントピン34bの長手方向の中心軸の周りに揺動可能に固定されている。
34dは第1アクセルロッドである。34eはアクセルロッド34dに旋設された右雄ネジである。34fは長ナットである。該長ナット34fの右側には前記アクセルロッド34dに旋設された右雄ネジに螺合する右雌ネジが旋設されている。その左半分には左雌ネジが旋設されている。34hは第2アクセルロッドである。該第2アクセルロッド34hの右端より左雄ネジが旋設してあり、前記長ナット34fの右端から螺合している。第1アクセルロッド34d、長ナット34f、第2アクセルロッド34hはターンバックルを構成している。
前記第1アクセルロッド34dの右端は、前記ジョージョイント34cの左端と図示しないネジにより固定されている。
32dはソケットである。該ソケット32dは、その連結部32eで前記第2アクセルロッド34hの左端と図示しないネジにより固定されている。
28はブラケットである。該ブラケット28は下に向かって開くU字形の形状をなしており、上面中央から裏側上下方向全面に切り欠き28aを設けている。これにより該ブラケット28はブレーキレバ8bを避けて上方から該ブラケット28を踏面8aに被せることが出来、その後面に図示しない固定ボルトで固定できる。
28bは該ブラケット28の前面であり、28cは支持板である。該支持板28cは前記ブラケットの前面28bの下端から前方に水平に突き出ている。該支持板28cには上面に垂直にスタッド9dを設けている。
28dは案内であり、28eは円孔である。該円孔28eは前記操作ロッドユニット26の先端側にある第2ロッド5を挿通する。28fは角穴である。該角穴28fは、第2ロッド5の先端に固定される押圧子27が直接ブレーキペタルの踏面8aに触れることが出来る。尚前記円孔28eには操作ロッドユニットの第2ロッド5の先端を挿通後、該案内28dとブレーキペタルの踏面8aとの間で押圧子27内に旋設された図示しない雌ネジと前記第2ロッド5の先端に旋設された図示しない雄ネジに螺入固定する。これにより案内28dはロッド5の先端を支持し且つロッド5が支持具28bから抜け出ることを防止している。
29はアクセル制御レバである。該アクセル制御レバ29は前記ブラケット28の支持板28bの上部にありスタッド挿通孔29aを備え且つ、ボールピン10bを左端側に備えている。又左端にブラケット28の前面28bとの当接部29bを備えている。該当接部29bの近傍には該当接部29bがブラケットの前面28bに当接すると回路を開くスイッチ29cを設けている。
30は第1アクセルロッドである。該アクセルロッド30の右端から大部分には雄ネジ30aが旋設してある。その左側は上下方向にピンジョイント接合されたジョージョイント30bが設けてある。該ジョージョイント30bの左側にはジョイントの軸部の上にクラッチ30cがジョージョイント30bとの間を摺動自在に挿通されている。30dは該クラッチ30cに設けられたシフトフォーク用溝である。30gは電磁石である。該電磁石30gにはシフトフォーク30fと一体になった駆動軸が挿入されている。
尚30eはジョイントピンである。
30hは第1アクセルロッド30及び電磁石30gをアクセル制御レバ29に装着する取付台である。
前記電磁石30gは図7に示す回路29d,29eを介してスイッチ29cに連結されている。29fは電源である。
通常、電磁石30g内に設けられた図示しないリターンスプリングによりシフトフォーク30fと一体の駆動軸は図6に破線で示す待避状態にある。この時アクセルロット30は、ジョイントピン30eの上下方向の軸を中心にほぼ水平面内で揺動自在である。
一方通電され、電磁力が発生すると電磁石30gは、リターンスプリングの弾発力に抗して駆動軸を押し出し、シフトフォーク30fを介してクラッチ30cをジョージョイント30bを覆う位置に移動させる。クラッチ30cがこの位置にあるときはジョージョイント30bは固定され、第1アクセルロッドはアクセル制御レバ29と一体となる。
次に組み付け及び調整について説明する。
アクセルロッド34のソケット32dにアクセル制御レバ29のボールピン10bを挿入し旋回自在に固定する
次いで第1ロッド4の調節ネジ4aを利用して手許のノブ3の位置を調節し、ロックナット6により固定する。次にアクセルロッド34のターンバックルを調節しての摺動管3aの先端が第1ロッドの肩部4bに当接するように調節して調整は終了する。
アクセルロッド34は、ソケット32dを前記アクセル制御レバ29のボールピン10b揺動自在に装着する。
アクセル制御レバ29はそのスタット挿通孔29aに支持板28c上のスペーサ19aを介してスタッド9dを挿通し、ワッシャ20aを介してナット20bにより該スタッド9dの上下方向の中心軸を中心に水平面内で揺動自在に固定する。
31はコネクタである。該コネクタ31は雌ネジ31aが左右方向に旋設されており、その上部にボールピン10bが設けてある。
32は第2アクセルロッドである。該第2アクセルロッド32の両端にはソケット32dがあり、その連結部32eには右雄ネジを旋設したロッド32b、左雄ネジを旋設したロッド32cがある。該右雄ネジのロッド32bと左雄ネジのロッド32cの中間に一方の端から中央まで右雌ネジを又他方の端から中央まで左雌ネジを旋設した長ナット32aである。該長ナット32aは、両ソケット32dを一体的にネジ結合し、且つその間隔を調整できるターンバックルをなしている。
33はアクセルペタル18への取り付け具である。該取り付け具33にはボールピン10bがその中央に取り付けてある。 。
先ず装着に当たり本実施例1で説明した通り、ブレーキペタル8及び、アクセルペタル18の位置に応じて本装置では調整によりカバーするように配慮している。以下その装着と調整について説明する。
先ずブラケット28をその切り欠き28aをブレーキレバ8bに合わせてブレーキペタルの踏面8aに上からかぶせ、図示しない固定ネジでブレーキペタルの踏面8aに固定する。
次ぎに取付け具33はアクセルペタル18のレバー18bの無い方より前記ボールピン10bが手前側へ来るように踏面18bに差込み、該ボールピン10cが前記アクセルロッド側のボールピン10cの高さと一致するように図示しない裏面の固定具で固定する。
先ずコネクタ31を第1アクセルロッドの雄ネジ30aの周りに回転させてコネクタ31が丁度アクセルペタル18の踏面18aの真ん中にあるように調整する。この際第1アクセルロッドのクラッチ30cはON状態にしておく即ち、アクセル制御レバ29のストッパ部29bがブラケット28の前面28bから離れた状態とし、マイクロスイッチ29cが回路を閉じる状態にしておく
次に第2アクセルロッド32の両端のソケット32d、32dを各々のボールピン10b、10bに装着する。
次ぎに第2アクセルロッド32の長さをそのターンバックルの長ナット32aで調節し、アクセル制御レバ29のストッパ29bがブラケット28の前側28bに接触するように調節する。この位置で電源が切れてクラッチが待避してジョージョイントがその固定を解除される。
次ぎにブレーキ操作ロッドユニット26の先端を案内28dの丸孔28eに通し、ブレーキペタルの踏面8aと案内28dの間で押圧子27を取り付ける。
次いで第1ロッド4の調節ネジ4cを利用して手許のノブ3の位置を調節しロックナット6により固定する。
次にアクセルロッド34のターンバックルの長ナット34fを調節して操作ロッドユニット2の押圧部27がブレーキペタルの踏面8aに接触する時アクセルロッドに撓みを生じないように長さを調節して調整は終了する。
次にその作用を説明する
自動車が静止状態でエンジンがアイドリング、パーキングブレーキが解除され、発進の準備が完了した状態において、運転手がノブ3を手前に引くと、ブレーキ操作ロッドユニット26はブラケットの案内部28dにより押圧子27が拘束されているため第1ロッド4の摺動軸26b上をノブ3の摺動管26aがブラケット34aを始めアクセルロッド34と共に移動し、ソケット32dを介してアクセル制御レバ29のボールピン10bを動かし、アクセル制御レバ29をスタッド挿通孔29aを中心に左回転させる。
此の動きでスイッチ29cの接触子がブラケットの前面28bから離れ回路を閉じる。斯くして、電源29fから回路29d,29eに通電され、電磁石30gに電磁力が発生すると電磁石30gは、図示しないリターンスプリングの弾発力に抗して駆動軸を押し出し、シフトフォーク30fを介してクラッチ30cをジョージョイント30bを覆う位置に移動させる。クラッチ30cがこの位置にあるときはジョイントは固定され、第1アクセルロッド30とアクセル制御レバ29とは一体の剛体となる。
こうしてノブ3の動きはアクセルロッド34よりソケット32dを経由してアクセル制御レバ29のボールピン10bを前記支持板28c上面のスタッド9dを中心に左回転させる。これによりアクセル制御レバ29の右端に固定された第1アクセルロッド30,コネクタ31,が左旋回し、第2アクセルロッド32がこれを直線運動に変換し、取付具33がアクセルペタル18の踏面18aを該アクセルペタルの戻しバネの付勢力等に抗して前記ノブ3の動きに応じて押し込む。これにより自動車のアクセルペタルの制御を行うには、前記アクセルペタルに作用する戻しバネ等の付勢力に抗してノブ3を引くか又は適宜ノブ3を戻すことにより、その動きが直接アクセルペタル18の踏面18aに反映される。
アクセルペタル18を静止位置に戻すには、運転手は前記ノブ3をその摺動管26aの先端が前記第1ロッド4の肩26cに当接するまで戻す。この過程でアクセルペタル18のリターンスプリングの付勢力等によりアクセルペタル18の踏面18aはこれに当接する取付具33を戻す。これにより第2アクセルロッド32、が押し戻され、コネクタ31,第1アクセルロッド30,を介してアクセル制御レバ29を右回転させる。この動きはアクセルペタルは、ストッパに当接し静止する間で続く。この間運転手が持つノブ3はアクセルロッド34のソケット32dと一体になって静止位置に戻り。アクセル制御レバー29はそのストッパ29bをブラケット28の前面28bに接触させる。この状態で、スイッチ29cの接触子が回路を開く。従って電磁石30gにはシフトフォーク30fと一体になった駆動軸が図示しないリターンスプリングにより電磁石30g内に引き込まれクラッチ30cを待避させる。これにより第1アクセルロット30は、ジョイントピン30dに対する拘束を解除される。
次にブレーキによる自動車の運転制御を行う場合、運転手はノブ3を前方に押し出す。
ノブ3の動きが摺動管26aの先端からブレーキ操作ロッドユニット26の肩部26cを介して第1ロッド4、第2ロッド5、及びその先端の押圧子27により直接ブレーキペタルの踏面8aに伝える。更にブレーキペタルのリターンスプリングの付勢力に抗してブレーキペタル8を押し出し、ブレーキ力を発生させる。
この際ノブ3の先端の摺動管26aは同時にアクセルロッドブラケット34aを移動させる。この動きにより、前記アクセルロッド34はアクセル制御レバ29のボールピン10b側をブラケット28の前面29bに当接する位置に固定し、スイッチを切の位置に保持させる。
ブレーキペタル8が移動を始めると静止するアクセルペタル18と連結している第2アクセルロッド32に対してして第1アクセルロッド30は、コネクタ31を中心に、解放されているジョージョイント30bの上下方向のピン30eまでが右旋回を始める。ブレーキペタルはアクセルペタルの静止位置を通過して更に奥まで押し込まれるために、遂には第2アクセルロッド32が右旋回を始める。これによりアクセルペタル18に対してブレーキペタル8の動きが大きいにも拘わらずアクセル制御のリンク機構に支障を生じない。
ブレーキペタル8を静止位置に戻す場合、運転手はノブ3を押し込む力を緩めて元の位置に戻す。
これによりブレーキペタル8はリターンスプリングの弾発力とブレーキ系の反力の合力により元の静止位置まで戻る。
更にノブ3がブレーキ操作ロッドユニット26の第1ロッド4の肩26bから離れて静止位置に戻る間にアクセル制御レバ29は前記と反対の関係となりブラケット28の支持板28cのスタッド9dを中心に左回転して、該アクセル制御レバのストッパ29bがブラケット28の当接面から離れ、スイッチ29cの回路を閉じ、電源29fから回路29d、29eを介して電流を流す。これにより電磁石30gはクラッチ30cをジョージョイントの上に押し出す。斯くして第1アクセルロッド30のジョージョイント30bはロックしアクセル制御の準備を完了する。
本発明の第2の実施例ではブレーキ制御時、アクセルのリンク機構の解除に電磁石を用いてクラッチを作動させたこと及びブレーキ操作力を直接ブレーキペタルの踏面に作用させたためため第1例に比べて構造が著しく簡単になった。これは軽量化及びブラケットがブレーキ操作力により緩む等の課題を軽減できるという効果がある。
本発明を実施するための最良の形態の第3例を図8により説明する。図8は本発明になる自動車の運転補助装置の斜視図である。尚実施例1で説明した部分と同じ部分につては同じ符号を付して説明を省略する。
図において35は本発明になる自動車の運転補助装置である。該自動車の運転補助装置35において36はブラケットである該ブラケット36は下方に開いたU字形をしており、上面から裏面の上下方向全長に亘って比較的広く切り欠き36aを設けている。36bはベアリングである。該ベアリング36bはブラケット36の前面、上下方向の中央部分且つ両端に設けている。
37は操作ロッドである。該操作ロッド37はその上端にノブ37aを備え、他端に連結部37bを備えており、該連結部37bには揺動軸用孔37cが穿孔され、外周部のロッドの付け根にはロックナット37dが装着されている。該連結部37bの稍上部に屈曲部を有しその先端にストッパ37eを備えている。37fはリターンスプリングである。該リターンスプリング37fは、操作ロッド37と前記ブラケット36の前面との間に掛け渡され操作ロッド37を常時ブラケット側に引き寄せるように付勢されている。
38は揺動軸である該揺動軸にはロックナット用の位置決め溝38aがそのほぼ全長に亘り設けてある。該揺動軸38は前記左右のベアリング36bの挿通孔に挿通され前記操作ロッド37をその連結部37bに設けたロックナット37dで位置決め固定されて支持している。前記揺動軸38は右端のベアリング36aより更に右に突き出している。
39は歯車である。該歯車39は、前記揺動軸38の右端に装着されている。該歯車39のブレーキペタル側約半周は歯部がそのベースサークルの径に削り取られている。
40はラックサポートである。該ラックサポート40は、右側のベアリング36aに外接して設けられている。40aはサポートである。該サポート40aは右側のベアリング36aに外接して設けられており、下方にガイド部40bを支持している。40cはラックである。該ラック40cは、その先端にアクセルペタルの押圧部40d、40eを有し上面に前記歯車と同じ仕様の歯が全面に亘り設けてある。該ラック40cは前記ガイド部40b内に収容されており又前記歯車39とその直下で噛み合うように配置されている。
ラック40cと前記歯車39との噛み合いの関係は、操作ロッド37のストッパ37eがブラケット36の前面に当接している時、歯車39はその歯部を削除した部分の端に当たり、ラック40cとの噛み合いが解除された状態にある。従ってラック40cは歯車39に関係なく自由に前後方向に摺動可能である。尚ガイド部40bの前方部分にスリット40fを設けているのはラック40cの押圧部40d、40eが該スリットを通過して歯車39の直下まで往復移動を可能とするためである。
次ぎにノブ37aを該操作ロッド37のストッパ37eがブラケット36に当接後更に前方に押すとロッド37aは前記ストッパ37eとその先端の連結部37bで揺動軸38を介して2カ所でブラケット36aに支えられているために実質的にブラケットと一体になって力を及ぼす結果となる。この様にしてブレーキ操作を行うことが出来る。この際歯車39は回転することがないため、ラック40cとは噛み合いを解放された状態が維持される。
次ぎに取付、調整方法を説明する。
自動車の運転補助装置35が装着されたブラケット36をブレーキペタル8の踏面8aに上方から掛ける。その際切り欠き36aの許す範囲で出来るだけ左に寄せて取り付ける。ラック40cが自由に引き出せることを確認してからラック40cを引き出し、ブレーキペタル18の踏面18aの側面から2本の支軸40d,40eでアクセルペタル18の踏面18aの前、後両側を挟むように差し込む。このように取付が完了した所で、ブラケット36の位置を右側にずらせてアクセルペタル18の踏面18aの前後面を挟む支軸40d,40eの位置を修正して前記ブラケット36を図示しない固定具で固定する。尚操作ロッド37の左右位置調整が必要な場合は連結部37cのロックナット37dを緩めて揺動軸38のキー溝38aに沿って左右に調整して固定して調整を含めて取付を完了する。
次ぎに運転操作方法及びその作用を説明する。
自動車が静止状態でエンジンがアイドリング、パーキングブレーキが解除され、発進の準備が完了した状態において、運転者が操作ロッド37を手前に倒すと、その動きは揺動軸38に伝わり歯車39を操作ロッド37の動きと同じ方に同じ量だけの回転を与える。これにより歯車39の歯部がラック40cの上面の歯と噛み合いラック40cを前方に押し出す。この操作によりラックの支軸40d,40eは、アクセルペタル18の踏面18aをそのリターンスプリングに抗して押出す。
運転手がノブ37を任意に操作することにより上記と同様にしてその動きの量に応じてアクセルペタル18の踏面18aを押し出す量を増減制御する事が出来る。
ノブ37aを元に戻せば前述の逆に作用により歯車39は、逆回転してラック40cを後方に戻し、操作ロッド37のストッパ37eがブラケット36の前面に当接した時、前記と同様に歯車39の歯を切りか欠いた部分の端がラック40cとの噛み合い部に到達しラック40cとの噛み合いは解除される。上記に至るまでの過程では、アクセルペタルの付勢力等によりアクセルペタル18の踏面18aはこれに当接する取付具40d,40eを介してラック40cを押し戻す。この間運転手が持つノブ37aはアクセルペタル18の踏面18aに作用する戻しバネの付勢力により押し戻されることになりアクセルペタル18からノブ37aまでが一体となって静止位置に戻る。
次にブレーキによる自動車の運転制御を行う場合、
運転手はノブ37aを前方に押し出す。
ブレーキ操作ロッド37のストッパ37eがブラケット36に当接後更に前方に押すとロッド37aは前記ストッパ37eとその先端の連結部37bで揺動軸38を介して2カ所でブラケット36aに支えられているために実質的にブラケットと一体になって力を及ぼす。
ノブ37aの動きは、ブレーキ操作ロッド37より直接ブレーキペタル8の踏面8aに伝わる。更にブレーキペタル8のリターンスプリングの付勢力に抗してブレーキペタル8を押し出す。
次いでブレーキペタル8が移動を始めると静止するアクセルペタル18と連結しているラック40cはブレーキペタル8が前(奥)に移動するに従い案内40bの中を摺動し、アクセルペタル18の静止位置を通過して更に奥まで押し込まれるために、遂にアクセルペタル18の静止位置を通過して奥へ移動するため。取付具40d、40eは案内40bに設けられたスリット40fを通過して図において歯車39の真下まで来ることも可能である。このような構造であるためにアクセル制御のラック40cとアクセルペタル18の当面18aとの間に支障を生じない。
ブレーキペタル8を静止位置に戻す場合、運転手はノブ3を押し出す力を緩めて元の位置に戻す。
これによりブレーキペタル8は戻しバネの弾発力とブレーキ系の反力の合力により元の静止位置まで戻る。又ノブ37aがブレーキ操作ロッド37と共に一体となって前記ブレーキペタルの戻し力により戻される。
この間ラック40cはアクセルペタルの位置との相対位置の変化に連れてガイド部40b内を摺動して出ていく。
本発明の第3の実施例ではラック40cと歯車39を使ったため構造が簡単且つ部品点数を少なくすることが出来た。然も取付後の調整を極簡単にすることが出来た。
本発明を実施するための最良の形態の第4例を図9乃至図13により説明する。図9は本発明になる自動車の運転補助装置の第4実施例の斜視図である。図10はブレーキ操作のためにアクセル制御の機構を解除した状態を示す斜視図である。図11はブレーキペタルに装着するブラケットの構造を示す斜視図である。図12は操作ロッドユニットの要部の構造を示す要部一部断面図である。図13は本装置に使用する電気回路とその作用を示す部分図である。尚実施例1乃至実施例3及び図8で説明した部分と同じ部分につては同じ符号を付して説明を省略する。
図において45は本発明になる自動車の運転補助装置である。該自動車の運転補助装置45において46は操作ロッドユニットである。該操作ロッドユニット46において47はブラケットである。該ブラケット47は、操作ロッドユニット46の第2ロッド5のブレーキペタル側にその装着部を該第2ロッド5の外周に沿うように成形して装着している。前記ブラケット47はその両端を下方に向けて曲げ、ベアリング部47a,47aを構成している。48は揺動軸である。該揺動軸48は、前記ブラケットの両側のベアリング部47a,47aに挿通されている。該揺動軸48の中央部にはスプール48bが設けられている。左の端にはリターンスプリング48cが設けられている。
49は歯車である。該歯車49は、前記揺動軸48が右のベアリング47aより外に突き出た端にロックボルト49cで取り付けられている。該歯車49の仕様は歯車39と同じであり、全周に歯49bを設けている。
50はラックサポートである。該ラックサポート50は本発明の実施例3で説明したラックサポート40と異なる点は、押圧部40d、40eの後ろ側の40eを取り外したことと、揺動軸48を中心にラック40cの押圧部40dを下になるように回転するというこのとみで、これによりラックサポート40のサポート40aに揺動制御溝50cと固定ナット50bを追加したのみである。
51aは電磁石である。該電磁石51aはその中央にプランジャ51bをその長手方向の中心線の方向に摺動自在に設け、図示しないバネの弾発力により通電のない場合には電磁石51aの中に収納されており、通電されて磁力を発生すると、前記図示しないバネの弾発力に抗して外に伸長する。電磁石51aのプランジャ51bの先端は前記歯車49に噛み合う歯49bの形となっている。前記歯車49の歯49bに前記プランジャ51bが噛み込みが可能な位置に前記電磁石51aを固定してある。尚50cは取付台である。該電磁石51aは図13に示す電源51dから制御ロッドユニット46の第1ロッド4に取付具51hにより設けられたスイッチ51gを回路51e、51fで連結されている。該スイッチ51gは前記摺動管26aがアクセル静止位置よりブレーキ側に寄った位置でスイッチが閉となるように設置されている。
52はアクセルケーブルである。該アクセルケーブル52は、その一端をノブ3の摺動管26aに固定し、他端を前記スプール48bに巻付けている。リターンスプリング48cは該スプール48bに前記アクセルケーブル52を巻き付ける方向に付勢されている。52bはバネである。該バネ52bは前記リターンスプリング48cと釣り合うように設定されている。即ちアクセルケーブル52は適度の張力が掛かった釣り合い状態にある。
前記歯車49とラック40cとの噛み合いの関係は、前記歯車49がその全周に亘り歯49bを有するため常時前記ラック40cと噛み合っている。
図11において53はブラケットである。該ブラケット53には下に向かって開くU字状をしており、上面から後面にかけて切り欠き53aが設けてある。該ブラケット53の前面には、押圧子サポート53bが設けてあり該押圧子サポート53bの前面には丸孔53cが穿孔されている。該押圧子サポート53bはブレーキペタル8の踏面8aで、前記第2ロッド5の先端に装着された押圧子27を支持する。前記ブラケット53は、その右端に前記ラックサポート50aの背面に対する支持面53dを有する。
次に本発明になる自動車の運転補助装置の装着方法及び調整方法について説明する。
先ず装着に当たり本実施例1で説明した通り、これらの位置関係を調整によりカバーするように配慮している。
前記ブラケット53aをブレーキペタル8のレバ8bを避けて踏面8aに上方から掛ける。次ぎに該操作ロッドユニット46の第2ロッド5の先端を押圧部サポート53bの先端の丸穴53cに挿通した後図示しないネジにより前記押圧子27を取り付ける。
その後左に寄せて図示しない固定ネジにより裏面よりブレーキペタルの踏面18aに固定する。
次ぎに歯車49aの固定ボルト49cを緩めてラック40cが自由に引き出せることを確認してから、ラック40cを引き出し、その当接部材40dがブレーキペタル18の踏面18aに当接する位置まで引き出し、前記ボルト49cを締め付けて歯車49aを揺動軸48に固定する。次ぎにブラケット53を右にずらせてラック40の先端の前記当接部材40dをアクセルペタル18の踏面18aの適正位置に調節する。
次いで第1ロッド4の調節ネジ4cを利用して手許のノブ3の位置を調節しロックナット6により固定する。
次にノブ3の摺動管26aとスイッチ51gが図13に示す如く肩26cと摺動管26aとの間に隙間があるようにスイッチが固定されているかを確認する。
次のその作用を説明する。
自動車が静止状態でエンジンがアイドリング、パーキングブレーキが解除され、発進の準備が完了した状態において、運転手がノブ3を手前に引くと、摺動管26aはスイッチ51gから離れる方向であるためアクセルケーブル52を引き出していく。此の動きは、アクセルケーブル52を経由してスプール48b、揺動軸48、歯車49を軸の右に向かって左回転させる。この回転はこれに噛み合うラック40cを前方に押し出す。これに伴いラック40c先端の当接部材40dはアクセルペタル18の踏面18aを押し出す。
運転手がノブ3を前方へ少量戻すと、その動きは摺動管26aを経てアクセルケーブル52、スプール48b、揺動軸48a、歯車49を経由してラック40c先端の前記当接部材40dを少量戻す。アクセルペタル18は、そのリターンスプリングの付勢力により少量戻される。又ノブ3を少量手前に引けば同様の経過を経てラック40c先端の前記当接部材40dがアクセルペタル18をそのリターンスプリングの付勢力に抗して少量押し込む。このようにしてアクセル制御はノブ3の操作によりその動きが直接アクセルペタル18の踏面18aに反映される。
次に運転手がノブ3を前方へ押すと、摺動管26a内のバネ52bが圧縮され、摺動管に固定されたケーブル52の他端がバネ48cの付勢力によりスプール47bに巻き取られる。これにより揺動軸48aが回転しこの軸に固定された歯車49がラック40cを引き戻し始める。
前記摺動管26aは間もなくスイッチ51gの接触子に触れ回路を閉じて電磁石51aに通電する。電磁石51aは磁化して図示しないリターンスプリングに抗してプランジャ51bを歯車49に向かって押し出し、該歯車49をロックする。
更に摺導管26aが肩26cに当接するまでの動きにより、ラックサポート51を揺動軸48を中心に図に於いて右側より見て右回転させてラック40c先端の前記押圧部材40dをアクセルペタル18の踏面18aから待避させて接触を解除する。なおこの状態で歯車49は回転をロックされているためにラック40cも歯車49との噛み合い状態で伸縮移動は出来ない。
次ぎにノブ3の摺導管26aが肩26cに当接後は操作ロッドユニット46はノブ3と一体になって押圧子53を介してブレーキペタル8の踏面8aを押し出す。
ブレーキペタル8がアクセルペタル18の静止位置を越えて奥に押し出されてもラック40cはアクセルペタル18との接触を解除されているために何の問題も生じない。
ブレーキ制御はノブ3を更に押し出す場合は上述の通りでブレーキペタル8をそのノブ3の動きに応じて強く掛けることが出来る。又ノブ3の押し出す力を緩め、手前に少量引けばその動きは操作ロッドユニット46から押圧子27の動きを介してブレーキ力を緩めることが出来る。
ブレーキペタル8を静止位置まで戻すにはノブ3の力を緩めてブレーキペタル8の図示しないリターンスプリングの付勢力により戻すことが出来る。更にノブ3を引いてスイッチ51gが回路を開とする位置まで戻す過程でラックサポート50が揺動軸48を中心に図の右側から見て左回転してラック40cが正規位置に戻り且つスイッチ51gによる回路が開かれて歯車49のロックが解かれ、且つラック40c先端の前当接部材40dがアクセルペタル18の踏面18aとの接触を回復する。
尚以上四つの実施例を挙げて説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更は自由であることは勿論である。
1. 本装置は個人所有の自動車は勿論、会社において自動車を利用したセールス、複数 人で使用するタクシーの運転手等に健常人と容易に共用することが出来る。
2. レンタカー、教習所等何れの分野においても下肢の不自由な人がそのサービスを容 易に享受することが出来る。
3. 上記1.2項のように職域の拡大、レジャーに於ける行動範囲の拡大、下肢の不自 由な人に対する社会のインフラの活用を容易とし、社会進出を容易にすると言う面でも 活用の領域を広めるものである。
本発明になる自動車の運転補助装置の第1実施例の斜視展開図である。 図1に於けるロッドの拡大図である。 第1図V矢視図である。 本発明になる自動車の運転補助装置の第2実施例の斜視展開図である。 図4の操作ロッドユニットの拡大図である。 図4のW部拡大図である。 図4の電気回路図である。 本発明になる自動車の運転補助装置の第3実施例の斜視図である。 本発明になる自動車の運転補助装置の第4実施例の斜視図である。 図9のアクセル操作機構の連係を解除した状況を示す斜視図である。 図10のブラケットの詳細を示す斜視図である。 操作ロッドユニットの部分拡大図である 図9に示す自動車の運転補助装置に使用される電気回路及び電磁石の作動を示すを示す説明図である。 背景技術の自動車の運転補助装置の斜視図である。 図14の部分詳細図である。 図14の部分詳細図である。
符号の説明
1、25,35,45 自動車の運転補助装置
2、37,46 操作ロッドユニット
3、ノブ
4、第1ロッド
4a、調節ネジ
5,第2ロッド
6、ロックナット
7a,27、53,押圧子
7b、ソケット
8,79、ブレーキペタル
8a、踏面
8b、レバー
9,28、36、47、53 ブラケット
9a,28a,36a、53a 切り欠き
10,アクセルリンクレバ
10a、挿通孔
10b、ボールピン
10c、突端
11,中間レバー
11a、挿通孔
12,29 アクセル制御レバ
12a 挿通孔
13,連結部
13a 上面
13b、左側面
13c、下面
14、30,第1アクセルロッド
14a、雄ネジ
15、34,第1コネクタ
15a、雌ネジ
15b、スタッド
15c、弦巻バネ
15d、爪
15e 爪
16、34,第2コネクタ
16a、雌ネジ
16b、挿通孔
17、32、第2アクセルロッド
17a,雄ネジ
17b,支軸
17c、ローラ軸
17d,ローラ
18、87、アクセルペタル
18a、踏面
18b、レバ
19a、スペーサ
20a、ワッシャ
20b、ナット
34a,アクセルロッドブラケット
34b、ジョイントピン
34c、ジョージョイント
34d、第1アクセルロッド
34e、雄ネジ
34f、長ナット
34g、左雄ネジ
26、ブレーキロッドユニット
26a,摺動管
26b,摺動軸
26c、肩
29b、ストッパ
29c、51g スイッチ
29d,29e、51e、51f、回路
29f,51d、電源
30a、雄ネジ
30b、ジョージョイント
30c、クラッチ
30d、シフトフォーク溝
30e、ジョイントピン
30g、51a、電磁石
30h、取付台
31,コネクタ
31a、雌ネジ
32第2アクセルロッド
32a、34f、長ナット
32b、32c、ロッド
32d、ソケット
32e、連結部
33、取付具
34,アクセル操作ロッドユニット
34a、アクセルロッドブラケット
34b、ジョイントピン
34c、ジョージョイント
34d、第1アクセルロッド
36a,47a,ベアリング
37f、48c、 リターンスプリング
38,48a 揺動軸
38b、スプール
39,49,歯車
40,50,ラックサポート
40a、50a サポート
40b、ガイド部
40c、ラック
40d、前部押圧部
40e、後部押圧部
40f、スリット
50b、揺動制御溝
50c、固定ナット
51b、プランジャ
51c、取付台
52,ケーブル
53、ブラケット
53b、押圧子サポート
53c、丸孔
53d、支持面
61,ベースプレート
62,自動車
63,運転席
64,床面
65、手動操作用回転軸
65a、支持部材
66、操作レバ
70、ケーブル
72、シャーシ
73、第1の回転軸
75,第1の歯車
76、ブレーキペタル押圧用アーム
80,ブレーキペタル押圧用部材
81,第2の回転軸
82,第2の歯車
84,アクセルペタル押圧用アーム
88、アクセルペタル押圧用部材
89,押圧力伝達用アーム
91、ソレノイド
92、爪部
93,ラチェット
94、手動操作レバーロック装置
96,契合部材
98、押圧部
98a、移動方向矢印
100,101、契合部材
102,103 穴部
104,四角穴部
105、クランプ部材、
107、111 バネ
108,契合部材
109,軸部
110、凹部

Claims (6)

  1. 運転席にクラッチペタルを欠く自動変速機付自動車において操作ロッドユニットと該操作ロッドユニットの一端に連結した操作機構より成り、該操作機構は前記操作ロッドユニットのブレーキペタルを静止位置から押し出す方向に作動してブレーキを作動させ、前記操作ロッドユニットを前記ブレーキペタルの静止位置から手前に引く方向に作動してアクセルペタルを介してアクセル装置を作動させ、且つ前記ブレーキペタルの静止位置で前記操作ロットユニットをブレーキペタルを押し出す操作に先立ち前記操作機構のアクセルペタルとの機械的連係を解除し、ブレーキペタルを前記静止位置に復元後、前記アクセルペタルとの連係を復元する機構を備えたものであって、且つ前記ブレーキペダル又は前記操作ロッドユニットに装着したこと特徴とする自動車の運転補助装置及びその使用方法
  2. 操作ロッドユニットの他端の操作により直接ブレーキペタルを作動させ、操作機構のリンク機構を介してアクセルペタルを操作する請求項1に記載の自動車の運転補助装置及びその使用方法。
  3. 操作機構の機械的連係とその解除が、リンク機構により行われ、操作ロッドユニットの手前方向の作動により、該リンク機構の一部の機構で三点リンクを構成し、手動ロッドを押し出す方向に作動することにより該三点リンクの1点を解除することを特徴とする請求項1に記載の自動車の運転補助装置とその使用方法
  4. 操作機構の機械的連係とその解除が、ジョージョインと、これの外周を摺動するクラッチにより行われ、該クラッチを前記ジョージョイントより退避させることにより機械的連係を解除し、前記クラッチを該ジョージョイントの上に移動させることにより機械的連係を回復することを特徴とする請求項1に記載の自動車の運転補助装置とその使用方法。
  5. 操作機構の機械的連係とその解除が、ほぼ半周の歯をそのベースサークルより削除した歯車と、これに噛み合うラックとにより行われ、操作ロッドが手前方向に引かれた時、前記歯車の半周側の歯がラックと噛み合い、前記手動ロッドが押し出された時に歯を削除した側がラックと面するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動車の運転補助装置とその使用方法。
  6. 操作機構の機械的連係とその解除が、歯車と、これに噛み合うラック及び該歯車の回転軸を回転軸とする前記ラックのサポートに固定された電磁石のプランジャが、該歯車と噛み合った時機械的連係が解除され、該プランジャが歯車から待避した時機械的連係が回復する。請求項1に記載の自動車の運転補助装置とその使用方法。
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