JP2006176071A - 軌道画像解析装置、軌道検査用画像解析プログラム、軌道検査装置 - Google Patents

軌道画像解析装置、軌道検査用画像解析プログラム、軌道検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄道軌道の異常を自動的に検出するために、鉄道軌道画像のまくらぎ領域を認識する。
【解決手段】 レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像の、レールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段とを有する、軌道画像解析装置。
【選択図】 図8

Description

本発明は、鉄道軌道の検査に用いられる画像解析装置、画像解析プログラムおよびこれらを用いた軌道検査装置に関する。より詳しくは、撮像された鉄道軌道画像に対し、エッジ抽出を行うことでまくらぎ領域を抽出する画像解析装置、画像解析プログラムおよびこれらを用いた軌道検査装置に関する。
鉄道軌道の破損、まくらぎや締結装置の損傷等の点検は、保線要員が鉄道軌道に沿って歩きながら目視により行っており、莫大な時間と費用を要していた。このため、鉄道軌道の検査を自動的に行う技術が必要とされていた。
鉄道軌道の検査を自動で行うものとして、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されたものがある。特許文献1に記載された異常検出装置は、鉄道軌道の画像をラインセンサにより読み取って記憶し、あらかじめ読み取っておいた基準画像と比較することで異常を検出する。また、特許文献2に記載された異常検出装置は、鉄道軌道の画像から検査項目に対応するデータを抽出して、基準値と比較することで異常を検出する。
特許2691788号公報 特許2700731号公報
しかしながら、特許文献1には、画像を比較して異常を検出する方法が具体的に開示されていない。また、特許文献2においても、鉄道軌道の画像から、まくらぎの間隔、ボルトの緩み等といった特定の検査項目に対応するデータを抽出する方法が具体的に開示されていない。よって、上述の特許文献では、どのようにすれば自動的に異常を検出できるのかが明らかとなっていない。このため、鉄道軌道の異常を自動的に検出する装置はいまだ実現されておらず、現在でも、鉄道軌道の検査は保線要員によって行われているのが実情である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、鉄道軌道の異常を自動的に検出することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件発明者は鋭意検討した結果、本発明を想到した。すなわち、特許文献1および特許文献2は、車両から連続的に撮像された鉄道軌道画像を用いて自動的に検査を行うものである。この場合、鉄道軌道画像上で検査対象の占める位置を自動的に認識することがまず必要となる。検査対象として考えられるのは、レール、まくらぎ、締結装置である。レールを検査対象とする場合、レールと車両の位置関係はほぼ固定されているため、画面上に占めるレールの位置もほぼ固定されている。よって、画面上でレール領域を抽出することは容易である。一方、まくらぎについては、位置が本来の場所からずれる場合も多く、まくらぎの姿勢や間隔そのものが検査項目ともなる。したがって、画面上でまくらぎ領域をどのように認識するかが問題となる。締結装置は、まくらぎの特定の位置にレールを固定するものである。よって、画面上で、レール領域とまくらぎ領域を正確に認識できれば、締結装置の領域は容易に認識できる。つまり、画面上でまくらぎ領域を正確に認識することが、最も重要になる。
ところで、まくらぎについては、素材や表面状態(汚れ、濡れ等)によって、多様な外見を呈しうる。よって、鉄道軌道画像の画面上で、外見の変化に無関係に、まくらぎ領域を安定して正確に認識する技術が必要となる。
そこで、本発明に係る軌道画像解析装置は、レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像の、レールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段とを有する(請求項1)。
これにより、鉄道軌道画像に対してエッジ抽出を行い、まくらぎ領域を自動的に認識できる。
また、本発明に係る軌道検査装置は、レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像の、レールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段とを有する軌道画像解析装置と、レールの上方に位置して略真下に光軸を向けて鉄道軌道を撮像する画像センサと、前記画像センサの出力に基づいて前記鉄道軌道画像を作成する処理装置と、前記画像センサの光軸に対し、輻輳角をつけて光を照射する照明とを有する軌道撮像装置とを有する(請求項2)。
これにより、陰影を有する鉄道軌道画像を取得し、これに対してエッジ抽出を行うことができる。よって、まくらぎ領域をより安定して正確に認識できる。
前記軌道画像解析装置と前記軌道撮像装置が一体であって、前記処理装置が前記抽出手段、前記演算手段、前記認識手段を有してもよい(請求項3)。
これにより、簡潔な構成により、陰影を有する鉄道軌道画像を取得し、これに対してエッジ抽出を行うことができる。
前記軌道画像解析装置は、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段を有していてもよい(請求項4)。また、前記軌道検査装置は、前記軌道画像解析装置が、さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段を有していてもよい(請求項5)。
これにより、まくらぎがレールに対して垂直に交差していない場合においても、まくらぎ領域を正確に認識できる。
前記輻輳角は5度以上35度以下の範囲にあってもよい(請求項6)。あるいは、前記輻輳角は10度以上30度以下の範囲にあってもよい(請求項7)。
これにより、適度な輻輳角をつけて鉄道軌道面を照明して撮像することができる。よって、エッジ抽出に好適な陰影を有する鉄道軌道画像を取得できる。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像のレールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段として機能させるためのものである(請求項8)。
また、本発明に係る記録媒体は、コンピュータを、レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像のレールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段として機能させるためのコンピュータプログラムが記憶されている(請求項9)。
これにより、コンピュータを用いて、撮像された鉄道軌道画像に対してエッジ抽出を行い、まくらぎ領域を自動的に認識できる。
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段として機能させてもよい(請求項10)。また、前記記録媒体は、前記コンピュータを、さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段としても機能させるコンピュータプログラムが記憶されていてもよい(請求項11)。
これにより、まくらぎがレールに対して垂直に交差していない場合においても、コンピュータを用いてまくらぎ領域を正確に認識できる。
本発明は、以上に説明したような構成を有し、以下のような効果を奏する。すなわち、撮像された鉄道軌道画像中のまくらぎ領域を認識し、その結果を用いて鉄道軌道の異常を検出できるという効果を奏する。また、適度な陰影を有する鉄道画像が撮像されることで、まくらぎ領域を安定的に認識でき、得られた画像を用いて鉄道軌道の異常を検出できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態の軌道検査装置は、図1に示す軌道撮像装置20と、図2に示す軌道画像解析装置30とを備えている。図1は、本発明の実施の形態1に係る軌道検査装置の軌道撮像装置20の概略構成を示すブロック図、図2は、本発明の実施の形態1に係る軌道検査装置の軌道画像解析装置30の概略構成を示すブロック図である。
まず最初に、軌道撮像装置20の構成について説明する。
軌道撮像装置20は、図1に示すように、鉄道軌道を照らす照明6と、鉄道軌道を撮像してこれを画像信号として出力する画像センサ7と、画像センサ7から出力される画像信号を一定量一時的に蓄える画像バッファ8と、画像バッファ8に蓄えられた画像信号を処理して所定のフォーマットの画像データからなる鉄道軌道画像を作成する処理装置9と、処理装置9で作成された鉄道軌道画像を情報記録媒体に書き込むための外部記憶装置10と、処理装置9で作成された鉄道軌道画像を表示するための表示装置13と、所要の指示等の情報を処理装置9に入力するための入力装置14とを備えている。処理装置9は、鉄道軌道画像作成を含む所要の処理を行う制御部11と、制御部11における処理に必要な情報を記憶するための記憶部12とを有している。制御部11および記憶部12は、図示されない配線によって、通信可能に接続されている。また、制御部11は、図示されない配線によって、画像バッファ8および外部記憶装置10と、通信可能に接続されている。また、図1において、鉄道軌道は、レール1と、まくらぎ2と、締結板3およびボルト4からなる締結装置5とを備えている。図中の矢印は信号が送信される方向を示す。
本実施の形態において、軌道撮像装置20は、図示されない軌道検測車(以下、「検測車」)に搭載される。また、画像センサ7とレール1の距離は、1メートル程度が好ましい。照明6および画像センサ7の設置位置は、横揺れの影響が小さい台車近傍とするのが好ましい。また、画像センサ7の撮像領域には直射日光が入射しないように遮光板を設置するのが好ましい。また、調整用に、照明6および画像センサ7にアクセスできる空間を設けることが好ましい。
なお、本実施の形態では、画像センサ7には、一例としてラインセンサ等が用いられる。ラインセンサを用いる場合、受光素子(フォトダイオード)の配列方向が検測車の走行方向に実質的に垂直になるように設置される。処理装置9にはマイコン等の演算装置が用いられる。制御部11には、例えばCPU等が用いられる。記憶部12には、例えば内部メモリ等が用いられる。外部記憶装置10には、例えばハードディスク等の情報記録媒体の読み書き装置が用いられる。
軌道撮像装置20の特徴の一つは、照明6の光軸と画像センサ7の光軸に一定の輻輳角θが設けられている点である。輻輳角θは好ましくは5度以上35度以下の範囲であり、より好ましくは10度以上30度以下の範囲である。これは、あまり角度が小さいと陰影が十分につかないためである。また、あまり角度が大きいと、見たい特徴が影によって隠されてしまう場合があり、また、照明の強さに対して画面が暗くなるためである。適度な輻輳角θを設けることにより、後述する画像処理を行う上で好適な、適度な陰影を有する鉄道軌道画像を撮像することができる。また、図1では、画面左方向を前方とすれば、照明6は画像センサ7の後方に位置しているが、前方に位置していてもよい。なお、照明6および画像センサ7は、レール1の上方に配設する。このとき、照明6および画像センサ7のいずれについても、レール1のほぼ真上に位置するように配設することが好ましい。これにより、レール1によって画像センサ7の死角になる部分を極力少なくできる。
次に、軌道撮像装置20の動作の概略について、以下説明する。
画像センサ7は、照明6により照らされた鉄道軌道の画像を撮像してこれを画像信号として出力する。画像バッファ8は、画像センサ7から出力される画像信号を一定量一時的に蓄える。処理装置9は画像バッファ8に蓄えられた画像信号を適宜なタイミングで取り込み、この取り込んだ画像信号から所定のフォーマットの画像データからなる鉄道軌道画像を作成する。ここでは、逐次取り込まれる画像信号を時系列的に繋げて、継ぎ目のない帯状の鉄道軌道画像を作成する。そして、処理装置9は、この作成した鉄道軌道画像を外部記憶装置10を介して該外部記憶装置10に装着された情報記録媒体に書き込む(記録する)。また、この作成した鉄道軌道画像を逐次表示装置13に表示する。
次に、軌道画像解析装置30の構成を説明する。
図2に示すように、軌道画像解析装置30は、鉄道軌道画像を解析するための解析装置31と、情報記録媒体に記録された鉄道軌道画像を読み出しかつ解析装置31の解析結果を情報記録媒体に書き込むための外部記憶装置34と、解析装置31による鉄道軌道画像の解析結果を表示するための表示装置35と、所要の指示等の情報を解析装置31に入力するための入力装置37と、解析装置31による鉄道軌道画像の解析結果を出力するための出力装置36とを備えている。解析装置31は、軌道画像解析を含む所要の処理を行う制御部32と、制御部32における処理に必要な情報を記憶するための記憶部33とを有している。
解析装置31にはマイコン等の演算装置が用いられ、制御部32にはCPU等が用いられ、記憶部33には内部メモリ等が用いられる。また、表示装置35には液晶ディスプレイ等が用いられ、入力装置37にはキーボード等が用いられ、出力装置36にはプリンタ等が用いられる。
次に、画像解析装置30の動作について、以下説明する。制御部32に対し、入力装置37から、異常検出の条件を示すパラメータ等が入力される。制御部32は、受け取ったパラメータ等を記憶部33に記憶させる。記憶されたパラメータ等は、制御部32によって読み出され、必要に応じて表示装置35に表示され、使用者によって確認される。また、記憶部33には、後述する、画像解析や異常判定を行うための解析プログラム等も記憶されている。制御部32は、外部記憶装置34から必要に応じて鉄道軌道画像を受け取る。制御部32は、受け取った鉄道軌道画像を必要に応じて記憶部34に記録する。また、制御部32は、前記解析プログラムを用いて、記憶部33または外部記憶装置34に記憶されている鉄道軌道画像を解析し、また、異常を検出する。さらに制御部32は、解析結果に基づいて、画像解析や異常検出の結果を表示装置35に表示し、または出力装置36に出力する。以上の動作により、画像解析装置30は、鉄道軌道画像を解析し、また鉄道軌道の異常を検出して、結果を表示し、出力する。
次に、本実施の形態において、鉄道軌道画像の解析と異常の検出を行う原理について、以下、図を参照しつつ説明する。
図3は、前記鉄道軌道画像を模式的に表した図である。図3において、まくらぎの間隔、レールに対し垂直な方向とまくらぎのなす角度(姿勢角)、締結装置の有無が、本実施の形態における検査項目の例となる。図3において、照明6は、画像センサ7の光軸(図3中央部)より画面下方から光を照射している。これにより、バラスト(小石)や締結装置、まくらぎには、画面上方に影がついている。本発明は、エッジ抽出により影の存在する範囲を自動的に抽出することで、レール領域やまくらぎ領域を認識する。
なお、この例では、レールの延在する方向は、画面上の縦方向である。すなわち、画面上の縦方向が特許請求の範囲でいうところの「レールの長手方向」となる。しかし、レールの延在する方向は必ずしも縦方向には限られず、例えば横方向であってもよい。また、レールの長手方向は、必ずしもレールの延在する方向に完全に一致する必要はなく、後述するように画像を回転させて演算を行う場合には、レールの延在する方向からまくらぎの姿勢角の程度ずれた方向が特許請求の範囲にいうところの「レールの長手方向」となる場合もある。
まくらぎは、細長い矩形の板状に形成されており、この形状の大きな特徴として、長手方向の2面の側面(終端面)部分がある。この部分を直線エッジとして抽出することがまくらぎを抽出する近道と考えられる。しかし、前記終端面がテーパになっているものが多く、図3に示すように、テーパ部分にバラストが重なってくることが多い。また、上面とテーパ部分の境界は、角が丸められていること、劣化している場合が多いことから直線的なエッジが明確に観測できない場合が多い。そこで本実施の形態ではまくらぎのエッジではなく、バラストの有無を積極的に利用してまくらぎ領域を抽出する方法を採用することとする。
処理画像はレールの長手方向を縦とし(横1024画素、縦5000画素)、縦方向のエッジ(濃度微分値)を算出し、この値を横方向に積算する。これにより2次元の濃度情報を最大5000要素からなる1次元のエッジ積算値分布情報とすることができる。バラストの領域では非常に多くの縦エッジが高密度に存在するが、コンクリート製のまくらぎではエッジ自体が少なく、木製のまくらぎであっても木目は横方向であり、縦エッジは生じにくい。この縦エッジの密度情報であるエッジ積算値分布に対して、まくらぎの幅で移動平均を求め、その値が5000ライン分のエッジ積算値分布の平均値よりも小さくかつ極小値となる位置を探索することで、この極小値位置をまくらぎ位置とみなすことができる。
まくらぎの姿勢角は、まくらぎ位置として検出した位置近傍でエッジ積算値の投影角度(エッジ算出の基準となる軸の方向)を変えながら、最も前記極小値が小さくなる投影角度を求めることで決定することができる。あるいは、まくらぎ位置として検出した位置近傍の画像を回転させながら、最も前記極小値が小さくなる回転角度を求めることで姿勢角を決定することができる。
図4は、エッジ抽出の原理を模式的に示す図であって、図4(a)は画像を撮像する構成の概略を示す図、図4(b)は撮像された画像、図4(c)は被検出物を通るX方向のラインにおける濃度Zの分布を示す図、図4(d)は同ラインにおけるエッジZ’の分布を示す図、図4(e)は各ラインについてのエッジ積算値Sの分布を示す図である。図4(a)に示すように、被検出物20に対し、輻輳角を設けつつ照明6を当て、画像センサ7により撮像すると、図4(b)に示すような、影のついた画像が得られる。図4(b)において被検出物11の影を通るX方向のラインで映像の濃度Zをプロットすると、図4(c)のように、影に対応する部分で濃度Zが高くなる。そして、濃度Zについてのエッジ(ここでは、濃度ZをX方向で微分した絶対値)Z’をプロットすると、図4(d)のように、濃度Zが変化する部分だけを抽出できる。ここで、エッジをX方向に積算した値(以下、エッジ積算値)SをそれぞれのX方向のラインについて計算する。すると、図4(e)のように、影を通るラインについてはエッジ積算値Sの値が高くなる。一方、影を通らないラインについてはエッジ積算値sの値が低くなる。よって、エッジ積算値Sの分布を計算することで、被検出物の影が存在する領域を認識することができる。
上述の説明では、単純な微分を用いてエッジ抽出を行う場合について説明した。しかし、エッジ抽出は必ずしも上述した方法によらなくてもよく、例えばラプラシアンを用いたエッジ抽出や、非線形フィルタを用いたエッジ抽出等を用いてもよい。濃度が変化する部分(エッジ)を抽出できる方法であれば、如何なる演算方法を用いてもよい。
図5は、本実施の形態において、実際の鉄道軌道画像を用いたエッジ抽出の一例の概略を模式的に示す図であって、図5(a)は鉄道軌道画像の模式図、図5(b)は、バラスト(小石)を通るX方向のラインA−A’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(c)は、ラインA−A’上でエッジZ’をプロットした図、図5(d)は、まくらぎを通るX方向のラインB−B’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(e)は、ラインB−B’上でエッジZ’をプロットした図、図5(f)は、バラストおよびまくらぎを通るY方向のラインC−C’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(g)は、ラインC−C’上でエッジZ’をプロットした図、図5(h)は、レールを通るY方向のラインD−D’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(i)は、ラインD−D’上でエッジZ’をプロットした図である。なお、画面(図5(a))の横方向をX、縦方向をYとする。
ラインA−A’上では、図5(b)に示すように、ラインA−A’がバラストと交わる点でスパイク的に濃度Zが高くなる。そして、図5(c)に示すように、濃度Zが大きく変化する点においてエッジZ’が高くなる。
一方、ラインB−B’上では、まくらぎ上では濃度Zがほぼ一定のため、エッジZ’はほぼゼロとなる。すなわち、図5(d)に示すように、ラインB−B’がレールと交わる点に若干の影があるために濃度Zが少し高くなるものの、その他の場所では濃度Zは低いままほぼ一定値を取る。このため、エッジZ’をプロットすると、図5(e)に示すように、レールと交わる点でのみエッジZ’が高くなり、その他の点ではほぼゼロとなる。
ここで、濃度Zのプロットのベースラインは画像の明るさによって変わるが、一般的にはゼロよりも高い値をとる。一方、エッジZ’は、濃度Zの値の大小には無関係であって、濃度Zに変動がない場所ではほぼゼロなる。よって、図5に示すように、エッジZ’のプロットのベースラインは画像の明るさによらず、ほぼゼロとなる。エッジZ’をX方向に積算したエッジ積算値Sを計算すると、ラインA−A’における値に比べてラインB−B’における値は極めて小さく、ほぼゼロとなる。すなわち、エッジ積算値Sは、影の多い部分(バラストが多い領域:以下、バラスト領域)を通ると、比較的大きな値を取り、影の少ない部分(まくらぎ領域)を通ると、ほぼゼロとなる。このように、エッジを抽出することで、画像の明るさによらず、ベースラインをほぼゼロにできる。
図6は本実施の形態における、まくらぎを認識する場合のエッジ積算値Sのパターンを示す図であって、図6(a)は、エッジ積算値SのY方向の分布を概略的に示す模式図であり、図6(b)は、エッジ積算値Sについてまくらぎの幅で(まくらぎの幅を移動平均の期間として、以下同じ)移動平均をとった場合の移動平均値MのY方向の分布を概略的に示す模式図である。ここで、まくらぎの幅とは、まくらぎを直方体で近似した場合における2番目に長い辺の長さを指す。図6(a)に示すように、エッジ積算値Sは概略として、まくらぎ領域で低く、バラスト領域で高くなる。そして、まくらぎの幅で移動平均を取ると、図6(b)に示すように、移動平均値は、まくらぎ領域の中央部分で極小値を取る。よって、極小値となる各Y座標を中心とする「まくらぎの幅」の範囲が、まくらぎ領域であると認識できる。
また、縦方向のライン(C−C’、D−D’)について同様な計算(図5(f)、図5(g)、図5(h)、図5(i)参照)を行うことにより、レール領域を認識することができる。
なお、図3に示したように、まくらぎはレールと必ずしも直交せず、直交軸と一定の角度(姿勢角)を有する場合もある。このような場合に対応すべく、画像を回転させてもよい。すなわち、画像の回転角を変化させていくと、まくらぎの方向が画面上で真横になったときに、前記エッジ積算値の変動が最も鋭くなり、前記極小値は最小値を取る。よって、前記極小値が最小となる回転角を求めれば、まくらぎの姿勢角を得ることができる。これにより、まくらぎがレールに対して直交していない場合において、まくらぎ領域をより的確に把握できる。なお、画像を回転させる場合には、計算量を少なくするために、各まくらぎの近傍の画像のみ回転させてもよい。また、角度の範囲を決めておき、その範囲で回転させてもよい。あるいは、回転させる角度をいくつか用意しておき、その角度の中から前記極小値が最も低くなるものを採用してもよい。
図7は、上述したような原理に基づいてレール領域、まくらぎ領域、締結領域を認識した場合の模式図である。上述したように、エッジ抽出により、画面上のどの部分がレール領域およびまくらぎ領域に相当するのかを認識できる。これにより、検査対象である、まくらぎの姿勢角およびまくらぎの間隔を計算できる。よって、例えば、まくらぎの間隔や姿勢角が一定の閾値を超えるか否かを基準として、まくらぎの間隔や姿勢角の異常を検出できる。
ここで、締結装置は通常であれば、レールとまくらぎの交差する場所に存在する。よって、レール領域とまくらぎ領域を認識することで、締結装置のあるべき領域(締結装置領域)がどこであるのかを容易に認識することができる。そして、締結装置領域の特定の部位に締結装置に起因するエッジが存在するか否かに基づいて、締結装置の脱落等の異常を検出することができる。また、締結装置領域の標準画像との差分を計算し、その差分が一定の閾値を超えるか否かを判定することで、締結装置の脱落等の異常を検出してもよい。ボルトについても同様に脱落を検知することができる。例えば、締結装置領域の所定の位置に直線状の影があるか否かを判定することで、締結装置の脱落の有無を検出できる。あるいは、ボルトの影が存在すべき場所に影があるか否かを判定することで、ボルトの脱落の有無を検出してもよい。
図8は、本実施の形態に係る軌道検査装置の軌道画像解析装置30が実行する解析プログラムの一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照しつつ、本実施の形態に係る軌道検査装置の軌道画像解析装置30の動作を説明する。
まず、ステップS1において、制御部32は、外部記憶装置34から鉄道軌道画像の画像ファイルを記憶部33に読み込む。ここで、本実施の形態では、レールの延在する方向が上下となるように画像を調整しておく場合を例として説明する。よって、以下、レールの延在する方向をY方向(縦)、それに直角の方向をX方向(横)とする。すなわち、Y方向が特許請求の範囲にいうところの、「レールの長手方向」となる。しかし、レールの延在する方向は、必ずしも縦方向には限定されず、例えば横方向にレールが延在するように画像を調整して用いてもよい。この場合には、レールが延在する方向をY方向(横)、それに垂直の方向をX方向(縦)とすれば、Y方向が特許請求の範囲にいうところの、「レールの長手方向」となる。なお、画像を回転させる場合には、「レールの長手方向」(Y方向)は、必ずしもレールの延在する方向に一致しない場合がある。
次に、ステップS2において、制御部32は、記憶部33に読み込まれた画像のY方向の各ラインについてエッジ(以下、横エッジ)を抽出する。
次に、ステップS3において、制御部32は、ステップS2で得られた横エッジをY方向に積算して、エッジ積算値(以下、横エッジ積算値)を計算する。
次に、ステップS4において、制御部32は、レールの幅での横エッジ積算値の移動平均値が極小となるX座標を検出する。
次に、ステップS5において、制御部32は、前記X座標をレールの中心軸として記憶部33に記憶させる。
次に、ステップS6において、制御部32は、X方向の各ラインについてエッジ(以下、縦エッジ)を抽出する。
次に、ステップS7において、制御部32は、ステップS6で得られた縦エッジをX方向に積算して、エッジ積算値(以下、縦エッジ積算値)を計算する。
次に、ステップS8において、制御部32は、まくらぎの幅での縦エッジ積算値の移動平均値が極小となるY座標を検出する。ここにおいて、検出されるY座標は複数あり、その数はまくらぎの数に一致する。
次に、ステップS9において、制御部32は、各まくらぎについて、まくらぎの幅での縦エッジ積算値の移動平均値の極小値が最も低くなるように画像を回転させる。
次に、ステップS10において、制御部32は、回転させた角度を各まくらぎの姿勢角として記憶部33に記憶させる。
次に、ステップS11において、制御部32は、回転された画像において、まくらぎの幅での縦エッジ積算値の移動平均値が極小となるY座標を通るX軸に平行な直線とレールの中心軸との交点を検出する。ここにおいて、検出される交点は複数あり、その数はまくらぎの数に一致する。
次に、ステップS12において、制御部32は、回転を元に戻した画像における前記交点のY座標を各まくらぎの位置として記憶部33に記憶させる。
次に、ステップS13において、制御部32は、各まくらぎの位置に基づいて、各まくらぎについて、直前のまくらぎとの間隔を計算する。
次に、ステップS14において、制御部32は、各まくらぎについて締結装置の存在すべき位置にエッジが存在するか否かに基づいて締結装置の異常の有無を判定する。
次に、ステップS15において、制御部32は、各まくらぎについて、まくらぎの位置、間隔、まくらぎの姿勢角、締結装置の異常の有無を出力装置36に出力する。
なお、ステップS6が、特許請求の範囲でいうところの「抽出手段」に相当する。また、ステップS7が、特許請求の範囲でいうところの「演算手段」に相当する。また、ステップS8が、特許請求の範囲でいうところの「認識手段」に相当する。また、ステップS9が、特許請求の範囲でいうところの「回転手段」に相当する。
図9は、本実施の形態に係る軌道検査装置によりまくらぎの姿勢角および間隔を検出した結果を示す表である。これを見ても分かるように、まくらぎ間隔の検出値は実測値とよい一致を示している。すなわち、本実施の形態に係る軌道検査装置が、正確にまくらぎ領域を認識できていることが分かる。なお、この結果はあくまで一例であって、画像センサの分解能を上げること等により、容易に精度を向上させることができることは言うまでもない。
以上のような構成および動作により、本実施の形態に係る軌道検査装置は、撮像された鉄道軌道画像に対してエッジ抽出を行うことにより、まくらぎ領域を自動的に認識し、その結果を用いて、鉄道軌道の異常を自動的に検出することができる。
なお、画像センサ7は、車両に一般的に備えられている図示されない軌道計測装置から入力される速発パルスに基づいて生成された同期パルスにより駆動され、ライン1本が例えば1ミリに相当するように、鉄道軌道画像を撮像してもよい。これにより、撮像される画像が検測車の速度によって伸び縮みするのを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、軌道撮像装置20と、軌道画像解析装置30は分離した構成としたが、両者を一体化してもよい。この場合には、処理装置9は解析装置31としても機能する。また、外部記憶装置10は外部記憶装置34としても機能する。また、表示装置13は表示装置35としても機能する。また、入力装置14は、入力装置37としても機能する。
また、本実施の形態では、1本のレールを検査対象とし、照明6と画像センサ7を1個だけ用いている。しかし、レールは2本で1組となっている。よって、2本1組のレールを検査対象とし、それぞれのレールに対し、照明6と画像センサ7を1組ずつ配設してもよい。すなわち、左右のレールの上方に、照明6と画像センサ7をそれぞれ1個ずつ備える構成としてもよい。あるいは、照明6を、まとめて1個の細長いライン状の照明6としてもよい。これにより、2本のレールを同時に撮像して、検査できる。
なお、本実施の形態に係るプログラムは、上述した本実施の形態の軌道画像解析装置30の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本実施の形態に係る記録媒体は、上述した本実施の形態の軌道画像解析装置30の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを格納した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して前記機能を実行する記録媒体である。
また、本実施の形態における軌道画像解析装置30の機能とは、全部または一部の機能を意味する。
また、本実施の形態に係るプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
また、本実施の形態に係るプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送され、コンピュータにより読み取られ、コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光、電波、音波等が含まれる。
なお、以上説明したように、本実施の形態の構成は、ソフトウェア的に実現してもよいし、ハードウェア的に実現してもよい。
また、本実施の形態に係る鉄道軌道画像の撮像と解析は、検測車に搭載された軌道検査装置により同時(連続的)に行ってもよい(オンライン処理)。あるいは、検測車上には軌道撮像装置のみ搭載し、撮像された鉄道軌道画像をリムーバブルハードディスク等の記録媒体に記録し、別の場所にある軌道画像解析装置により、前記記録媒体から前記鉄道軌道画像を読み込んで解析を行ってもよい(オフライン処理)。
撮像された鉄道軌道画像中のまくらぎ領域を認識し、その結果を用いて鉄道軌道の異常を検出できる軌道画像解析装置および軌道検査用画像解析プログラムとして有用である。また、適度な影を有する鉄道画像を撮像することで、まくらぎ領域を安定的に認識でき、得られた画像を用いて鉄道軌道の異常を検出できる軌道画像解析装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係る軌道検査装置の軌道撮像装置20の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る軌道検査装置の軌道画像解析装置30の概略構成を示すブロック図である。 鉄道軌道画像を模式的に表した図である。 エッジ抽出の原理を模式的に示す図であって、図4(a)は画像を撮像する構成の概略を示す図、図4(b)は撮像された画像、図4(c)は被検出物を通るX方向のラインにおける濃度Zの分布を示す図、図4(d)は同ラインにおけるエッジZ’の分布を示す図、図4(e)は各ラインについてのエッジ積算値Sの分布を示す図である。 本発明の実施の形態1において、実際の鉄道軌道画像を用いたエッジ抽出の一例の概略を模式的に示す図であって、図5(a)は鉄道軌道画像の模式図、図5(b)は、バラスト(小石)を通るX方向のラインA−A’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(c)は、ラインA−A’上でエッジZ’をプロットした図、図5(d)は、まくらぎを通るX方向のラインB−B’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(e)は、ラインB−B’上でエッジZ’をプロットした図、図5(f)は、バラストおよびまくらぎを通るY方向のラインC−C’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(g)は、ラインC−C’上でエッジZ’をプロットした図、図5(h)は、レールを通るY方向のラインD−D’上で画像の濃度Zをプロットした図、図5(i)は、ラインD−D’上でエッジZ’をプロットした図である。 本発明の実施の形態1における、まくらぎを認識する場合のエッジ積算値Sのパターンを示す図であって、図6(a)は、エッジ積算値SのY方向の分布を概略的に示す模式図であり、図6(b)は、エッジ積算値Sについてまくらぎの幅で移動平均をとった場合の移動平均値MのY方向の分布を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、レール領域、まくらぎ領域、締結領域を認識した場合の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る軌道画像解析装置30が実行する解析プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る軌道画像解析装置30によりまくらぎの姿勢角および間隔を検出した結果を示す表である。
1 レール
2 まくらぎ
3 締結板
4 ボルト
5 締結装置
6 照明
7 画像センサ
8 画像バッファ
9 処理装置
10 外部記憶装置
11 制御部
12 記憶部
13 表示装置
14 入力装置
15 被検出物
20 軌道撮像装置
30 軌道画像解析装置
31 解析装置
32 制御部
33 記憶部
34 外部記憶装置
35 表示装置
36 出力装置
37 入力装置

Claims (11)

  1. レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像の、レールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、
    前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、
    前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段とを有する、軌道画像解析装置。
  2. レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像の、レールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段とを有する軌道画像解析装置と、
    レールの上方に位置して略真下に光軸を向けて鉄道軌道を撮像する画像センサと、前記画像センサの出力に基づいて前記鉄道軌道画像を作成する処理装置と、前記画像センサの光軸に対し、輻輳角をつけて光を照射する照明とを有する軌道撮像装置とを有する、軌道検査装置。
  3. 前記軌道画像解析装置と前記軌道撮像装置が一体であって、前記処理装置が前記抽出手段、前記演算手段、前記認識手段を有する、請求項2に記載の軌道検査装置。
  4. さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段を有する、請求項1に記載の軌道画像解析装置。
  5. 前記軌道画像解析装置が、さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段を有する、請求項2に記載の軌道検査装置。
  6. 前記輻輳角は5度以上35度以下の範囲にある、請求項2に記載の軌道検査装置。
  7. 前記輻輳角は10度以上30度以下の範囲にある、請求項2に記載の軌道検査装置。
  8. コンピュータを、
    レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像のレールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、
    前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、
    前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
  9. コンピュータを、
    レールの上方から撮像され、レール領域と、前記レール領域と交差するまくらぎ領域とを有する鉄道軌道画像のレールの長手方向のエッジを抽出する抽出手段と、
    前記エッジを前記レールの長手方向と実質的に直交する方向に積算したエッジ積算値の前記レールの長手方向の分布を演算する演算手段と、
    前記分布においてエッジ積算値が低い領域をまくらぎ領域として認識する認識手段として機能させるためのコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
  10. 前記コンピュータを、さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段としても機能させるための、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記コンピュータを、さらに、前記エッジ積算値のまくらぎの幅での移動平均値の極小値が最も低くなるように鉄道軌道画像を回転させる回転手段としても機能させるためのコンピュータプログラムが記憶されている、請求項9に記載の記録媒体。
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