JP2006175947A - 車両用シート装置およびシートバックの連結解除方法 - Google Patents

車両用シート装置およびシートバックの連結解除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シートバック側面を車体側面に連結させる連結手段を有する車両にあっても、スライド操作やリクライニング操作を効率的に行うことができる車両用シート装置およびシートバックの連結解除方法を提供する。
【解決手段】 車体床面に前後方向に移動自在に設けられたシートクッション3と、シートクッション3の前後位置を所定の位置に固定させる前後位置固定手段と、前記シートクッション3に回動自在に軸支されたシートバック5と、シートバック側面9を車体側面11に連結させる連結手段7と、前記前後位置固定手段と連結手段7とを連動して連結解除させる連動手段39とを備えた車両用シート装置であって、連動手段39は、前後位置固定手段を操作して、連結手段39によるシートバック側面9と車体側面11との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シート1の前後位置の固定を解除する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用シート装置およびシートバックの連結解除方法に関する。更に詳しくは、通常時及び車両衝突時にシートバック側面と車体側面とを連結する車両用シート装置およびシート位置等の調整時にシートバック側面と車体側面との連結を解除する連結解除方法に関する。
従来、車両室内に配設される車両用シート装置は、フロア側に取り付けられるシートクッションと、該シートクッションに回動自在に支持されるシートバックとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用シート装置においては、シートバックの上部に軸部材を設け、車体のセンターピラー側に受け部材を設け、これらの軸部材と受け部材とをステーを介して連結している。ここで、車両に衝突荷重が入力されたときには、前方移動しようとする乗員からシートベルトに車両前方側の荷重が掛かり、該シートベルトを介してシートバックも車両前方側に移動しようとするが、前記ステーによってシートバック上部とセンターピラーとをステーを介して連結することにより、車両衝突時におけるシートバックの倒れを防止している。
特開平5−16716号公報
しかしながら、前記従来例によっては、ステーが軸部材と受け部材とに取り付けられているため、シートを前後方向に摺動させるスライド操作やシートバックを斜めに回動させるリクライニング操作が行いにくいという問題がある。
そこで、本発明は、シートバック側面を車体側面に連結させる連結手段を有する車両にあっても、スライド操作やリクライニング操作を効率的に行うことができる車両用シート装置およびシートバックの連結解除方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る車両用シート装置は、車体床面に前後位置が可変自在に設けられたシートクッションと、該シートクッションの前後位置を車体に対して可変させる前後位置可変手段と、シートクッションの車体に対する前後位置を所定の位置に固定させる前後位置固定手段と、前記シートクッションに回動自在に軸支されたシートバックと、シートバック側面を車体側面に連結させる連結手段と、前記前後位置固定手段と連結手段とを連動して、シートバック側面と車体側面との連結を解除させる連動手段とを備えた車両用シート装置であって、前記連動手段は、前記前後位置固定手段を操作して、連結手段によるシートバック側面と車体側面との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートの前後位置の固定を解除するように構成している。
また、本発明に係るシートバックの連結解除方法は、シートの前後位置固定手段と、シートバック側面を車体側面に連結させる連結手段とを、連動手段により連動して連結解除させる際に、前記前後位置固定手段を操作して、連結手段によるシートバック側面と車体側面との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートの前後位置の固定を解除することを特徴としている。
本発明に係る車両用シート装置およびシートバックの連結解除方法によれば、前記前後位置固定手段を操作してシート位置の固定解除をする前に、前記連結手段による連結解除が行われるように構成している。このため、乗員がシートの前後位置を調整するためにロックを開錠してシートが移動可能状態になった時には、既にシートバックの連結は解除されているので、シートの前後位置またはシートバックの回動角度の調整操作時に、シートバック側面と車体側面との引っかかりが発生することなく、円滑な操作を行うことができる。特に、連結手段は乗員の耳に近いシートバック側面に設けられているため、シートバック側面と車体側面との引っかかりによる異音は乗員にとって非常に不快であるが、本発明によればこのような異音を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
本発明の車両用シート装置の第1実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1は本発明の第1実施形態によるシート及びその周辺部を示す斜視図、図2は図1の調整レバーの作動状態を示す正面図、図3は図1のA−A線による拡大断面図である。
図1に示すように、シート1は、シートクッション3とシートバック5から構成され、該シートバック5の側面には連結手段7が設けられている。該連結手段7は、シートバック側面9と車体側面11とを連結して固定するように構成されている。
車体側面11には車体側連結板13が設けられ、該車体側連結板13は、その外形が側面視略三角形に形成されている。また、車体側連結板13には、上下に延びる溝15が車両前後方向に沿って複数形成されており、これらの溝15に、前記連結手段7の連結アーム17が係止されることによって、シートバック側面9と車体側面11とを連結して固定する。なお、シートクッション3の前端には前後スライド用の調整レバー19が配設され、シートクッション3の側端にはシートバックのリクライニング用の調整レバー20が配設されている。よって、角度調整手段である調整レバー20とリクライニング装置によって、シートバック5の前後方向の回動であるリクライニングがされ、前後位置可変手段であるスライドレール21によってシート1の前後方向のスライド調整が可能になっている。
図2に示すように、この調整レバー19は、上下に回動自在に支持されており、固定部材が一体に設けられている。該固定部材は、調整レバー19と一体になって回転し、上部には連動ワイヤー(線状部材)23の端部が係止され、下部にはスライドレール側に屈曲して延びるロック爪35が形成されている。なお、シートクッション3を車体に対して所定の前後位置に固定させる前後位置固定手段は、前記調整レバー19とロック爪35とから構成されている。
スライドレール21は、ロアレール21aに対してアッパーレール21bが摺動することにより、前後位置の調整が可能となっており、このアッパーレール21bとロアレール21aにロック爪35が噛み込むことによってシート位置がロックされ、調整レバー19を回転することによってロック爪35の噛み込みが外される。この調整レバー19に連動ワイヤー23が取付けられ、調整レバー19の操作で連動ワイヤー23が引き込まれる。
図3に示すように、車体側面11には、斜め後方に延びるリブ25が形成され、これらのリブ25,25の間に溝15が形成されている。また、連結手段7は、円筒状のハウジング27の内部の底板29に連結爪支持台31が固定されている。この連結爪支持台31には、長さの異なる2つの連結アーム17,17が支持ピンで回転可能に取付けられ、連結アーム17の先端の爪部17aが車体側連結板13の溝15に噛みこむことにより、シートバック5は車体側面11に連結される。これらの連結アーム17は、略L字状に形成され、スプリング33によって車幅方向に押し出されるように付勢されており、連結爪支持台31の中央を貫通する爪引き込みワイヤー(線状部材)37に接続されている。よって、爪引き込みワイヤー37を室内側に引くと、連結爪が支持ピンを介して回動して車体側面11の溝15から外れ、連結手段7による連結が解除される。
図4は第1の実施形態による連動手段を示す斜視図、図5は図4の連動手段における回転プレートを示す斜視図であり、各々の回転プレート同士が回転する前の状態を示している。また、図6は図4の連動手段における回転プレートを示す斜視図であり、各々の回転プレート同士が回転している途中状態を示している。
図4に示すように、前記爪引き込みワイヤー37と連動ワイヤー23は連動手段39に繋がっている。
この連動手段39は、上部は図示しないカバーによって覆われ、下部にはベース41が設けられ、該ベース41には、第1回転プレート(第1回転部材)43と第2回転プレート(第2回転部材)45とが回動自在に軸支されている。
第1回転プレート43の一端には、シートスライド用の調整レバー19に連通する連動ワイヤー23及びリクライナ用の調整レバー20(図1参照)に連通する連動ワイヤー24が接続され、他端には係止ピン47が突設されている。また、第1回転プレート43の長手方向中央部には、回転軸49が設けられている。第2回転プレート45も中央部の回転軸51を介して軸支され、一端に連結手段7に連通する連動ワイヤー23が接続され、他端には、ノッチ53及び該ノッチ53に繋がる略円弧状の切欠き55が形成されている。
図5に示すように、スライド操作およびリクライニング操作のいずれも行わない通常時の場合には、平面視で第1回転プレート43および第2回転プレート45が略一直線状に配置されている。そして、第1回転プレート43の係止ピン47は、第2回転プレート45のノッチ53に係合している。
次いで、スライド操作またはリクライニング操作を行うと、図6に示すように、第1回転プレート43が回転し、係止ピン47がノッチ53から外れ、円弧状の切欠き55を摺動する。ここで、第1回転プレート43が回転すると、係止ピン47が第2回転プレート45を回転方向に押すため、第2回転プレート45も所定角度分だけ回転する。しかし、係止ピン47がノッチ53を外れると、第2回転プレート45の回転は停止し、係止ピン47が円弧状の切欠き55を摺動するのみとなる。
以下に、本実施形態による連結手段7の動きを説明する。
まず、図7に示すように、通常時には、平面視で第1回転プレート43および第2回転プレート45が略一直線状に配置されている。そして、第1回転プレート43の係止ピン47は、第2回転プレート45のノッチ53に係合している。
次いで、図8に示すように、シート位置を調整するためにスライドレール21の調整レバー19を操作すると、連動ワイヤー23が引き込まれ、連動手段39内で連動ワイヤー23に繋がれている第1回転プレート43が回転する。この第1回転プレート43の回転で、係止ピン47が第2回転プレート45を回転させる。第2回転プレート45の回転で爪引き込みワイヤー37が引かれ、シートバック側面9の連結手段7の連結アーム17が引き込まれる。このとき、車体側連結板13の溝15から連結アーム17の爪部17aが外れてシートバック側面9と車体側面11との連結が解除される。
さらに調整レバー19を操作すると、図9に示すように、スライドレール21のロックが完全に外れてシート1の移動が可能になり、連動ワイヤー23もさらに引かれて第1回転プレート43の回転量も増えるが、係止ピン47は第2回転プレート45の円弧形状の切欠き55を摺動するので、第2回転プレート45は回転しない。よって、爪引き込みワイヤー37もそのままで連結アーム17の爪部17aは外れた位置で保持され、必要以上に引き込まれることはない。
図10は、調整レバーの操作量に対する固定部材の作動量と連結手段の連結アームの作動量を示すグラフである。具体的には、下側のグラフが、調整レバーの操作量に対する固定部材の作動量を示しており、上側のグラフが、調整レバーの操作量に対する連結手段の連結アームの作動量を示している。また、グラフの下側には、横軸の各段階における調整レバーの位置の断面図を示し、グラフの上側には、横軸の各段階における連結手段の連結アームの位置の断面図を示している。
下側のグラフに示すように、調整レバー19を操作して上方に回動させると、固定部材の作動量(即ち、ロック爪35の回動角度)が調整レバー19の操作量(即ち、調整レバー19の回動角度)に比例して増加する。そして、調整レバー19を上限まで回動させたのち、下方に回動させると、固定部材の作動量は調整レバー19の操作量に反比例して減少する。ここで、横軸に平行に延びる破線は、スライドレール21のロックが解除されるときの固定部材の作動量を示している。
一方、上側のグラフに示すように、連結手段7における連結アーム17については、スライドレール21のロックが解除されるときよりも前に、車体側面11と連結手段7との係合が外れるようになっている。
横軸に平行に延びる破線は、車体側面11と連結手段7との係合が外れる連結アーム17の作動量の限界値を示しているが、連結アーム17の作動量がこの限界値を僅かに超えたのちは、連結アーム17の作動量は一定に維持される。つまり、調整レバー19を上方に回動する場合、先に連結手段7の車体側面11に対する係合が解除され、後でスライドレール21のロックが解除される。
以下に、本実施形態による作用効果について説明する。
車体床面に前後方向に沿って移動自在に取り付けられたシートクッションと、該シートクッションの前後位置を車体に対して可変させる前後位置可変手段と、シートクッションを車体に対して所定の前後位置に固定させる前後位置固定手段と、前記シートクッションに回動自在に支持されたシートバックと、シートバックの側面に設けられ、このシートバック側面を車体側面に連結させる連結手段と、前記前後位置固定手段と連結手段とを連動して、シートバック側面と車体側面との連結を解除させる連動手段とを備えた車両用シート装置であって、前記連動手段は、前後位置固定手段を操作して、連結手段によるシートバック側面と車体側面との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートの前後位置の固定を解除するように構成している。
従って、前後位置固定手段を操作して、シート1の前後位置の調整を行う場合に、連結手段7による車体側面11への連結が障害となることがない。即ち、シート1の前後位置の調整を行う場合には、前後位置固定手段(調整レバー19およびロック爪35)を操作してシート位置のロックを解除する必要があるが、このシート位置のロック解除がされた時点においては、連結手段7による車体側面11への連結は既に解除されている。シート1の前後位置を可変させる際に、連結手段7が未だ車体側面11に係合していると、連結手段7が車体側面11に引っかかることによって、乗員に耳障りな異音が発生する。しかし、本実施形態によれば、シート1を前後に移動させる際に、連結手段7と車体側面11との連結は既に解除されているため、シート1の前後位置の可変操作を円滑に行うことができる。
そして、前記シートバック5をシートクッション3に対して所定の回動角度に調整および固定する角度調整手段(調整レバー20およびリクライニング装置)を設け、該角度調整手段と連結手段7とを連動手段39を介して連動させ、該連動手段39は、前記角度調整手段を操作して、連結手段7による連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートバック5の回動位置の固定を解除するように構成している。
このように、本実施形態によれば、シートバック5を回動させる際に、連結手段7と車体側面11との連結は既に解除されているため、シートバック5の回動操作を円滑に行うことができる。
また、前記連結手段7は、車体側面11の溝15に係止自在の連結アーム17を有し、前後位置固定手段(調整レバー19およびロック爪35)を連動手段39を介して連結手段7に接続させ、前記連結アーム17の作動量が所定値を超えた後は、連結アーム17が車体側面11に係止された状態で、連結アーム17の作動が停止するように構成している。
従って、連結手段7の作動量を必要最小限度に抑制するため、前後位置固定手段を操作する際の操作力を低減して乗員の負担を軽減させることができる。
さらに、前記連動手段39は、前後位置固定手段に線状部材(ワイヤー)23,24を介して接続された、回動自在の第1回転部材(第1回転プレート)43と、連結手段7に線状部材(ワイヤー)37を介して接続された、第1回転部材43に係合して回動する第2回転部材(第2回転プレート)45とを備え、前記前後位置固定手段を操作して、第1回転部材43と共に第2回転部材45を回転させ、第1回転部材43が所定角度分だけ回転した後は第1回転部材43と第2回転部材45の係合が外れ、第1回転部材43のみが回転するように構成している。
従って、非常に効率的な手段を用いて、前後位置固定手段を操作する際の操作力を低減させることができる。また、前後位置固定手段を連続的に操作することができ、連結手段7と車体側面11との連結が解除される前後においても、乗員が操作に違和感を感じることがない。
なお、本実施形態に係るシートバックの連結解除方法は、シート1の前後位置固定手段と、シートバック側面9を車体側面11に連結させる連結手段7とを、連動手段39により連動して固定解除させる際に、前記前後位置固定手段を操作して、連結手段7によるシートバック側面9と車体側面11との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シート1の前後位置の固定を解除する方法である。
このため、前後位置固定手段を操作して、シート1の前後位置の調整を行う場合に、連結手段7による車体側面11への連結が障害となることがない。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2実施形態を図に従って説明する。
図11は本発明の第2実施形態における調整レバーを示す斜視図、図12は図11の正面図、図13はロック爪を有するレバーとスライドレールとを示す正面図である。
本実施形態による調整レバー61は、図11に示すように、上下に回動自在に支持されたレバー本体部63と、該レバー本体部63に上下方向に回動自在に軸支され、線状部材であるワイヤー64を介して接続されたレバー把持部65とを備え、これらのレバー本体部63およびレバー把持部65の回動軸同士63a,65aが近接して配置されている。
また、レバー本体部63には、レバー把持部65の角部67が当たる当接部69が設けられており、レバー把持部65を上方に回動させて、その角部67がレバー本体部63の当接部69に突き当たると、これらのレバー本体部63とレバー把持部65とは一体になって上方に回動するように構成されている。
さらに、図12に示すように、レバー把持部65の下端部には、ワイヤー64の端部が取り付けられ、レバー把持部65の回動によってワイヤー64が引かれるように構成されている。このワイヤー64は、連結手段7の連結アーム17に接続されている。
また、図13に示すように、レバー本体部63はスプリング71によって時計回りに向けて付勢されており、レバー本体部63には、スライドレール側に屈曲して延びるロック爪35が形成されている。該ロック爪35は、アッパーレールとロアレールに噛み込むことによってシート1の前後位置が固定される。よって、レバー本体部63に負荷を掛けない状態では、レバー本体部63とロック爪35とが、図13の時計回りに付勢されているため、ロック爪35がスライドレール21に係合してシート位置が固定されるように構成されている。
図14は、調整レバーの操作力と実作動量との関係を示すグラフである。ここで、実作動量とは、連結手段7の連結アーム17を実際に作動させる場合におけるレバー把持部65またはレバー本体部63の回動操作量である。よって、レバー把持部65を回動させても、連結アーム17が作動しないときは、レバー把持部65の実作動量は、増加せずに一定量である。
レバー把持部65を上方に回動させると、該レバー把持部65に接続されているワイヤーが引かれて、連結手段7の連結アーム17が回動する。そして、図14に示す解除必要作動量の時点で、連結手段7と車体側面11との連結が解除される。レバー把持部65の角部67がレバー本体部63の当接部69に突き当たると、これらのレバー本体部63とレバー把持部65とは一体になって上方に回動する。ここで、レバー本体部63を反時計方向に回動させると、スプリング71の付勢力に反する操作力が必要になるため、調整レバー19の操作力は大きくなるが、ワイヤー64はこれ以上引かれないため、実作動量は一定になる。
また、レバー把持部65に加えている操作力に対するレバー把持部65の実作動量の関係の傾きと、レバー把持部65に加えている操作力とレバー本体部63の実作動量との関係の傾きを一致させると、操作者はレバー操作をあまり不連続に感じることがない。
なお、レバー本体部63にスプリング71によって与えられている付勢力は、レバー把持部65の角部67がレバー本体部63の当接部69に当たる時の操作力に近い荷重に設定されている。
次に、第2実施形態における作動手順について説明する。
まず、操作者である乗員がレバー把持部65を上方に回動させると、付勢力(プリテンション)が掛かったレバー本体部63は回動することなく、レバー把持部65のみが回動し、ワイヤー64を引き込む。これにより、連結手段7の連結アーム17を引っ張り、車体側面11との連結が先に開錠される。さらに操作しようとすると、レバー把持部65の角部67がレバー本体部63の当接部69に当たってレバー本体部63に対する回動が止められる。しかし、レバー本体部63がスプリング71を介して掛けられている付勢力に対して、レバー把持部65に操作者が加えている操作力が超えるため、レバー本体部63が回動し始めてロック爪35がスライドレール21から外れる。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
前記前後位置固定手段または角度調整手段は、回動自在に軸支されたレバー本体部63と、該レバー本体部63に回動自在に軸支され、連結手段7に線状部材を介して接続されたレバー把持部65と、からなる調整レバー19を備え、レバー把持部65が所定角度分だけ回動したときにレバー本体部63に当接して、これらのレバー本体部63およびレバー把持部65が一体に回動するように構成し、かつ、レバー本体部63およびレバー把持部65の回動軸63a,65aを近接して配置している。
従って、前後位置固定手段または角度調整手段を連続的に操作することができ、連結手段7と車体側面11との連結が解除される前後においても、乗員が操作に違和感を感じることがない。つまり、前後位置固定手段または角度調整手段を操作する場合、まず、レバー把持部65を持って操作し、所定角度分だけ回動したときにレバー本体部63に当接したのちは、レバー本体部63およびレバー把持部65が一体に回動する。ここで、レバー本体部63およびレバー把持部65の回動軸63a,65aを近接して配置されているため、レバー本体部63の回動からレバー把持部65への回動に移行する際に不連続性があまり感じられず、円滑な操作をすることができる。このように、連結手段7の連結解除前後において前後位置固定手段または角度調整手段の操作力に連続性を有するため、シートバック5の連結手段7を意識せずに従来のスライド調整やリクライニング操作を違和感なく行なうことができる。
本発明の第1実施形態によるシート及びその周辺部を示す斜視図である。 図1のスライドレール調整レバーの作動状態を示す正面図である。 図1のA−A線による拡大断面図である。 第1の実施形態による連動手段を示す斜視図である。 図4の連動手段内の第1回転プレートと第2回転プレートを示す斜視図であり、各々の回転プレート同士が回転する前の状態を示している。 図4の連動手段内の第1回転プレートと第2回転プレートを示す斜視図であり、各々の回転プレート同士が回転している途中の状態を示している。 各々の回転プレートが回転する前の状態における連動手段を示す斜視図である。 図7の回転プレート同士が回転している状態における連動手段を示す斜視図である。 図7の第1回転プレートの回転が終了した時点における連動手段を示す斜視図である。 調整レバーの操作量に対する固定部材の作動量と連結手段の連結アームの作動量を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における調整レバーを示す斜視図である。 図11の正面図である。 ロック爪を有するレバーとスライドレールとを示す正面図である。 調整レバーの操作力と実作動量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…シート
3…シートクッション
5…シートバック
7…連結手段
9…シートバック側面
11…車体側面
15…溝
17…連結アーム
19…調整レバー(前後位置固定手段)
20…調整レバー(角度調整手段)
21…スライドレール(前後位置可変手段)
23,24…連動ワイヤー(線状部材)
35…ロック爪(前後位置固定手段)
37…爪引き込みワイヤー(線状部材)
39…連動手段
43…第1回転プレート(第1回転部材)
45…第2回転プレート(第2回転部材)
61…調整レバー
63…レバー本体部
63a,65a…回動軸
64…ワイヤー(線状部材)
65…レバー把持部

Claims (6)

  1. 車体床面に前後方向に沿って移動自在に取り付けられたシートクッションと、該シートクッションの前後位置を車体に対して可変させる前後位置可変手段と、シートクッションを車体に対して所定の前後位置に固定させる前後位置固定手段と、前記シートクッションに回動自在に支持されたシートバックと、シートバックの側面に設けられ、このシートバック側面を車体側面に連結させる連結手段と、前記前後位置固定手段と連結手段とを連動して、シートバック側面と車体側面との連結を解除させる連動手段とを備えた車両用シート装置であって、
    前記連動手段は、前記前後位置固定手段を操作して、連結手段によるシートバック側面と車体側面との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートの前後位置の固定を解除するように構成したことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記シートバックをシートクッションに対して所定の回動角度に調整および固定する角度調整手段を設け、該角度調整手段と連結手段とを連動手段を介して連動させ、
    該連動手段は、前記角度調整手段を操作して、連結手段による連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートバックの回動位置の固定を解除するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記連結手段は、車体側面の溝に係止自在の連結アームを有し、前後位置固定手段または角度調整手段を連動手段を介して連結手段に接続させ、前記連結アームの作動量が所定値を超えた後は、連結アームが車体側面に係止された状態で、連結アームの作動が停止するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート装置。
  4. 前記連動手段は、前記前後位置固定手段または角度調整手段に線状部材を介して接続された、回動自在の第1回転部材と、連結手段に線状部材を介して接続された、第1回転部材に係合しつつ所定角度分だけ回動する第2回転部材とを備え、
    前記前後位置固定手段または角度調整手段を操作して、第1回転部材と共に第2回転部材を回転させ、第1回転部材が所定角度分だけ回転した後は第1回転部材と第2回転部材の係合が外れ、第1回転部材のみが回転するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート装置。
  5. 前記前後位置固定手段または角度調整手段は、回動自在に軸支されたレバー本体部と、該レバー本体部に回動自在に軸支され、連結手段に線状部材を介して接続されたレバー把持部と、からなる調整レバーを備え、レバー把持部が所定角度分だけ回動したときにレバー本体部に当接して、これらのレバー本体部およびレバー把持部が一体に回動するように構成し、かつ、レバー本体部およびレバー把持部の回動軸を近接して配置したことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート装置。
  6. シートの前後位置固定手段と、シートバック側面を車体側面に連結させる連結手段とを、連動手段により連動して固定解除させる際に、前記前後位置固定手段を操作して、連結手段によるシートバック側面と車体側面との連結の解除を行うのと同時または連結の解除を行ったのちに、シートの前後位置の固定を解除することを特徴とするシートバックの連結解除方法。

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