JP2006175723A - 孔版印刷機 - Google Patents

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Yoshihide Sugiyama
嘉英 杉山
Kazuya Yamamoto
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Abstract

【課題】 双胴型の孔版印刷機において、印刷済み用紙の引き剥がし性能の向上を図りつつ、スクリーンで囲まれる空間を充分に確保し、インク供給機構を容易に配設できるようにする。
【解決手段】 回転ローラ6とインクローラ7を、間隔を置いて対向配置すると共に、インクローラ7の用紙搬送方向前方位置に、インクローラ7よりも小径の補助ローラ8を配置する。前記インクローラ7と回転ローラ6と補助ローラ8に亘ってスクリーン9を巻き掛け、該スクリーン9で囲まれる三角形状の空間に、インクローラ7にインクを供給するインク供給機構を配置する。また、上記空間外にはインクローラ7に当接自在な押圧ローラ16を配置する。好ましくは、インクローラ7から補助ローラ8に至るスクリーン9部分と、エア吸着式搬送ベルト機構13との間隔を、用紙搬送方向の前方に向かって広げる。
【選択図】図3

Description

本発明は孔版印刷機に関し、特に、インクローラと回転ローラとの間にスクリーンを巻き掛け、該スクリーンの外周面に孔版原紙を装着し、インクローラと押圧ローラの間でスクリーン及び孔版原紙を挟持し、印刷用紙を通過させることにより印刷を行なう、いわゆる双胴型の印刷ユニットを有する孔版印刷機に関する。
孔版印刷機の形式は各種存在するが、孔版原紙を装着するインクローラ等の版胴の構造や数及びインク供給機構の相違により、単胴型の印刷ユニットを備えた印刷機と、前記のような双胴型の印刷ユニットを備えた印刷機とが存在する。
前者の単胴型印刷ユニットは、図8に示すように、周壁に多数のインク通過孔を有する単一の版胴100から構成され、該版胴100内に、インク供給機構として、インク供給ローラ101、スキージローラ102及びインク供給管103等を配置し、版胴100の外周面にスクリーン111及び孔版原紙Pを装着してある。版胴100の下側には押圧ローラ120を対向配置してある。インク供給管103からインク供給ローラ101とスキージローラ102間のインク溜まり113に供給されるインクは、インク供給ローラ101の回転によりインク供給ローラ101の外周面に塗布され、版胴100の内周面から版胴100の孔を介してスクリーン111及び孔版原紙Pに供給される。
後者の双胴型印刷ユニットは、図9に示すように、上下一対のローラ201、202を備え、両ローラ201、202に亘ってスクリーン203及び孔版原紙Pを巻き掛け、インク供給機構として、インクローラ202の外周面の上部にスキージローラ205を配置すると共にとインク供給管206を配置してある。インク供給管206からインクローラ202とスキージローラ205の間のインク溜まり212に供給されるインクは、インクローラ202の回転によりインクローラ202の外周面に塗布され、スクリーン203及び孔版原紙Pに供給される(特許文献1及び2参照)。
特開昭59−104987号公報。 特開平3−067683号公報。
孔版印刷機において、印刷済み用紙を版胴から引き剥がす性能については、画像形成部を構成する版胴の直径が小さい印刷ユニットの方が有利である。そこで、図8の単胴型の版胴100と、図9の双胴型のインクローラ202との直径を比較すると、画像形成領域が同じ場合には、必然的に双胴型のインクローラ202の直径は単胴型の版胴100の直径よりも小さくなり、双胴型の方が用紙の引き剥がし性能に関して有利となる。すなわち、版胴外周において、画像形成領域に、孔版原紙クランプ用のクランプ配置領域等のマージン領域を加えた必要領域は、単動型と双胴型との間で相違が無いため、「双胴型のインクローラの直径<単胴型の版胴の直径」という関係が成り立つのである。
図9の双胴型印刷ユニットの用紙の引き剥がし性能をさらに向上させるためには、図10のようにインクローラ202の直径をさらに小さくすれば良いが、そうすると、ローラ201、202間の上下方向の距離が長くなり、印刷ユニットの高さが高くなるという弊害が生じると共に、スクリーン203で囲まれる空間の前後幅Wが狭くなることにより、インク供給機構の配置スペースが狭くなるという弊害も生じる。
[発明の目的]
本発明の目的は、双胴型印刷ユニットを備えた孔版印刷機において、印刷済み用紙の引き剥がし性能をさらに向上させると同時に、スクリーンで囲まれるインク供給機構配置空間を充分に確保し、印刷ユニットをコンパクト化することである。
前記課題を解決するため、本発明は、回転ローラとインクローラを間隔を置いて対向配置すると共に、インクローラの用紙搬送方向前方位置に、インクローラよりも小径の補助ローラを配置し、前記インクローラと回転ローラと補助ローラに亘ってほぼ三角形状にスクリーンを巻き掛け、該スクリーンで囲まれる空間に、前記インクローラにインクを供給するインク供給機構を配置し、前記空間外に、インクローラに当接自在な押圧ローラを配置している。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷機において、前記補助ローラ近傍を通過して用紙搬送方向の前方に延びる用紙排出用のエア吸着式搬送ベルト機構を配置している。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷機において、前記インクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分と、前記エア吸着式搬送ベルト機構との間隔を、用紙搬送方向の前方に向かって広げている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷機において、回転ローラとインクローラを上下に間隔を置いて配置し、記インクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分はほぼ水平に配置し、前記エア吸着式搬送ベルト機構は用紙搬送方向の前方に向かって低くなるように配置している。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷機において、回転ローラとインクローラを上下に間隔を置いて配置し、前記インクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分は前方に向かって高くなるように配置し、前記エア吸着式搬送ベルト機構はほぼ水平に配置している。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5記載の孔版印刷機において、前記補助ローラには、前記スクリーンに一定のテンションを付与するテンション機構を設けている。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6記載の孔版印刷機において、前記補助ローラと前記エア吸着式搬送ベルトの間に向かってエアを吹き付ける用紙剥がし用のエア吹き出し機構を設けている。
(1)請求項1記載の発明によると、間隔を置いて対向配置された回転ローラ及びインクローラと、該インクローラの用紙搬送方向の前方に配置されると共にインクローラよりも小径の補助ローラとにより、三角形状のスクリーン移動経路を構成しているので、上記小径の補助ローラにより、印刷済みの用紙の引き剥がし性能を向上させることができると同時に、スクリーン内のインク供給機構配置空間を充分に広く確保できる。また、印刷ユニットのコンパクト性を維持することもできる。
(2)請求項2記載の発明によると、補助ローラの近傍を通過して用紙搬送方向の前方に延びる用紙排出用のエア吸着式搬送ベルト機構を配置しているので、印刷面のゴーストの発生を抑えつつ、印刷済み用紙の排出性能及び引き剥がし性能をさらに向上させることができる。
(3)請求項3、4又は5記載の発明によると、インクローラから補助ローラに至るスクリーン部分と、エア吸着式搬送ベルト機構との間隔を、用紙搬送方向の前方に向かって広げているので、印刷済みの用紙をスムーズに引き剥がすことができる。特に、請求項4のように、回転ローラとインクローラを上下に間隔を置いて配置し、下側のインクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分はほぼ水平に配置し、前記エア吸着式搬送ベルト機構は用紙搬送方向の前方に向かって低くなるように配置していると、引きはがし性能をさらに向上させることができる。
(4)請求項6記載の発明によると、補助ローラに設けたテンション機構により、スクリーンに一定のテンションを付与しているので、孔版原紙のしわの発生を防止でき、印刷品質を向上させることができる。
(5)請求項7記載の発明によると、補助ローラと搬送ベルトの間に向かってエアを吹き付ける用紙引き剥がし用のエア吹き出し機構を設けているので、印刷済みの用紙の引き剥がし性能をさらに向上させることができると共に、印刷直後の用紙を乾燥させることもできる。
[発明の第1の実施の形態]
(孔版印刷機の全体構造)
図1は本発明を適用した双胴型孔版印刷機を透視して示す正面図であり、印刷用紙搬送方向Fの前方(下流)を、印刷機自体に関しても「前側」と称し、印刷用紙搬送方向Fの後方(上流)を、印刷機自体に関しても「後側」と称して、以下説明する。
印刷機本体1の上側には画像読取装置2が設けられ、印刷機本体1の後端部には給紙装置3が設けられ、前端部には紙受台5が設けられている。
印刷機本体1内には、前後方向の中間部に三角形状の双胴型印刷ユニット10が設けられ、印刷ユニット10の上部の後側には製版装置11が設けられ、印刷ユニット10の上部の前側には排版装置12が設けられ、印刷ユニット10の下側には前方に延びる用紙排出用のエア吸着式搬送ベルト機構13が設けられ、該エア吸着式搬送ベルト機構13の前部上方には用紙引き剥がし用のエア吹き出し機構15が設けられている。
双胴型の印刷ユニット10は、上側の回転ローラ6と、下側のインクローラ7と、該インクローラ7の前方に配置された補助ローラ8と、これら3本のローラ6、7、8に亘って三角形状に巻き掛けられたメッシュ状のスクリーン9等から構成されている。下側インクローラ7には下方から押圧ローラ16が当接自在に対向し、インクローラ7と押圧ローラ16の間で画像形成部Aを構成している。スクリーン9で囲まれる三角形状の空間内には、インク供給機構として、インクローラ7の外周面の上部に配置されたスキージローラ17と、インク供給管18と、インク供給ポンプ19等が配置されている。
画像読取装置2は、ガラスの原稿台(図示せず)に載置された原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。画像データは、外部のコンピュータから受信するようにしてもよい。
製版装置11は、製版用のマスターロール20及びサーマルヘッド21並びにカッター22等を備えており、図示しないが駆動モータ等の駆動装置に連動連結し、画像読取装置2で生成した画像データに基づいて、サーマルヘッド21で孔版原紙(マスター)Pを製版し、印刷ユニット10のスクリーン9に装着するようになっている。
排版装置12は、一対の引き込みローラ25及び巻き取りローラ26等を備えており、図示しないが駆動モータ等の駆動装置に連動連結し、印刷ユニット10に装着された使用済みの孔版原紙Pを取り外し、引き込みローラ25で排版装置内部に引き込み、排版ロールとして巻き取るようになっている。
給紙装置3は、紙受台27、給紙ローラ28及び上下一対のフィードローラ(タイミングローラ)29等を備えており、紙受台27に載置された印刷用紙Nを、給紙ローラ28により上から1枚ずつ繰り出し、フィードローラ29へ送り出すようになっており、フィードローラ29は、印刷ユニット10の駆動と同期して適宜タイミングで回転し、印刷用紙Nを印刷ユニット10の画像形成部Aへ送り込むようになっている。
(印刷ユニットの構造)
図2は印刷ユニット10の拡大斜視図であり、回転ローラ6とインクローラ7と補助ローラ8は、それらの両端軸部が左右一対の支持板40にそれぞれ回転可能に支持されており、インクローラ7は、図示しない動力伝達機構を介して電動モータに連動連結し、矢印R方向に回転するようになっている。各ローラ6、7、8の両端軸部にはそれぞれタイミングギヤ41、42、43が固着され、該タイミングギヤ41、42、43に亘ってタイミングベルト45が巻き掛けられており、インクローラ7の回転駆動により、タイミングベルト45を介して他のローラ6、8も同時に回転すると共に、スクリーン9を周回させるようになっている。なおスクリーン9は仮想線で示してある。
印刷ユニット10の上下方向の中間部には、左右の支持板40を一体的に結合するクロス板44が設けられており、該クロス板44に、インク供給機構として、前記インク供給管18が支持されると共に、下面に、インクポンプ19及び該インクポンプ19を駆動するモータ14が取り付けられている。インク供給管18は軸方向に等間隔をおいて4つのノズル部(2つのみ図示)18aに枝別れしており、各ノズル部18aは、インクローラ7とスキージローラ17の間で形成されたインク溜まり49に上方から臨んでいる。インク供給管18の入口部はホース51を介してインクポンプ19の吐出口に接続し、インクポンプ19の吸い込み口に接続されたホース52は、一方の支持板40の孔53を通って印刷ユニット10外に延び出し、インクポット(図示せず)に接続している。
補助ローラ8は、左右の支持板40にそれぞれ2本づつ形成された長孔46、47及びボルト57等を利用して、前後方向位置を調節できるようになっている。すなわち、図4は図2のIV-IV断面を示しており、補助ローラ8の軸部8aの端部は調節プレート48に回転可能に支持されると共に前側の長孔46に前後方向移動可能に係合し、後側の長孔47にはボルト57が前後方向移動可能に挿通されると共に調節プレート48の溶接ナット59に螺着されており、調節プレート48を前後方向に移動調節し、ボルト57で締め付けることにより、補助ローラ8を所望の前後方向位置に固定できるようになっている。なお、ボルト57を締め付けずに、仮想線で示すようにばね80により調節プレート48を一定圧以上で前方に付勢し、これにより、常時、スクリーン9にテンションを付与するテンション機構を構成することも可能である。
図3は印刷ユニット10、エア吸着式搬送ベルト機構13及びエア吹き出し機構15の拡大図であり、印刷ユニット10の上側の回転ローラ6は下側のインクローラ7のほぼ直上に配置され、補助ローラ8はインクローラ7の前方に配置され、3つのローラ6、7、8は側方から見てほぼ直角三角形状に配置されている。各ローラ6、7、8の直径は、大きい方から順に、インクローラ7、回転ローラ6及び補助ローラ8となっている。すなわち、補助ローラ8の直径が最も小さく、インクローラ7の直径の1/3程度となっている。具体的な実機寸法の一例を挙げると、インクローラ7の直径がほぼ80mm、回転ローラの直径がほぼ50mm、補助ローラの直径がほぼ28mm程度に設定されている。
補助ローラ8は、その下端位置がインクローラ7の下端位置とほぼ同一高さに配置されており、これによりインクローラ7から補助ローラ8に至るスクリーン9部分は、ほぼ水平になっている。
押圧ローラ16は、インクローラ7の回転軸芯O1よりも後方にずれた位置に配置されており、これにより、画像形成部Aに挿入されると共に排出される印刷用紙Nを、前下がり状態で搬送するようになっている。
図5は、スクリーン9及び孔版原紙Pの展開図であり、左右のタイミングベルト45には、一対の孔版原紙クランプ用のクランパー55-1、55-2がスクリーン移動方向(R方向)に所定間隔をおいて架設されており、一方のクランパー55-2の内面に、スクリーン9の始端部と終端部が共に固定されている。すなわち、スクリーン9は三角形状の移動経路の全周に亘るように装着され、タイミングベルト45により、一方のクランパー55-2を介して周回するようになっている。
各クランパー55-1、55-2は、タイミングベルト45に固定された固定部材55aと、該固定部材55aにヒンジ56を介して開閉可能に支持されると共に図示しないばねにより閉状態に付勢された可動部材55bから構成されており、他方のクランパー55-1により孔版原紙Pの始端部をクランプし、一方のクランパー55-2により孔版原紙Pの終端部をクランプするようになっている。
(エア吸着式搬送ベルト機構)
図1において、エア吸着式搬送ベルト機構13は、前後の回転ローラ61、62と、両回転ローラ61、62間に巻き掛けられた搬送ベルト63と、搬送ベルト63内に配置されたエア吸着式ボックス64等を備えており、エア吸着式ボックス64はエア吸着式ファン65に接続している。搬送ベルト63には多数のエア通過開口が形成され、エア吸着式ボックス64の上面には多数のエア吸口が形成され、搬送ベルト63の上面に用紙Nをエア吸着し、前方に搬送するようになっている。
図3において、後側回転ローラ62は、押圧ローラ16の前方近傍位置に配置され、前側回転ローラ61は、補助ローラ8よりも一定距離前方に配置されると共に、後側回転ローラ62より下方に位置している。したがって、両回転ローラ61、62間に巻き掛けられる搬送ベルト63の搬送面(上面)は、画像形成部Aの前方近傍位置から補助ローラ8の下方を通過し、補助ローラ8より一定距離だけ前方位置まで、一定の傾斜角度α1で前下がりに延びている。すなわち、インクローラ7から補助ローラ8に至るスクリーン9部分をほぼ水平に配置すると共に、搬送ベルト機構13を前下がり状に配置することにより、インクローラ7と補助ローラ8間のスクリーン9部分と、搬送ベルト63の搬送面との上下方向の間隔が、前方に向かって広がっている。
(エア吹き出し機構)
エア吹き出し機構15は、補助ローラ8の前上方に配置されると共に送風ファン70を備え、エア吹き出し口15aは、補助ローラ8と搬送ベルト63との間に向いており、補助ローラ8と搬送ベルト63上の印刷済み用紙Nの間にエアを吹き出し、用紙引き剥がし作用を助けるようになっている。
(製版作業)
図1において、操作パネルの製版キーを押すことにより、画像読取装置2で原稿を読み取り、製版装置11で孔版原紙Pを製版し、該製版済みの孔版原紙Pを印刷ユニット10のスクリーン9の表面に装着すると共に、カッター22で所定の長さに切断する。この時、孔版原紙Pは、図5に示すように始端部が他方のクランパー55-1でクランプされることにより位置決めされ、スクリーン9の周回と共に全面がスクリーン9の外周面に装着され、そして終端部が一方のクランパー55-2によりクランプされる。
(印刷工程の概略)
(1)印刷キーを押すことにより各駆動部が作動し、印刷を開始する。図1において、給紙ローラ28により給紙装置3から1枚ずつ送り出された印刷用紙Nは、インクローラ7と同期駆動するフィードローラ29により、インクローラ7と押圧ローラ16の間の画像形成部Aに送り込まれる。この時、図3のように、押圧ローラ16は、軸芯がインクローラ7の軸芯O1よりも後方にずれると共に、インクローラ7の最下端よりも上方位置でインクローラ7の外周面に当接しているので、用紙Nは前下がり状態で画像形成部Aに挿入されることになる。
(2)印刷ユニット10の画像形成部Aにおいて、印刷用紙Nは、押圧ローラ16によりインクローラ7の外周の孔版原紙Pに押し付けられる。すなわち、インクローラ7と押圧ローラ16の間で、スクリーン9及び孔版原紙Pと共に印刷用紙Nが挟圧され、かつインクローラ7の回転及びスクリーン9の移動で前下方に搬送されることにより、印刷用紙Nの表面(上面)に画像が印刷される。
(3)画像形成後、印刷済みの用紙Nはエア吸着式搬送ベルト機構13の搬送始端部に搬出されるが、前述のように、印刷済みの用紙Nは画像形成部Aから前下がり状態で排出されることにより、印刷直後の時点でまず用紙Nが孔版原紙Pから剥がれやすくなっている。
(4)エア吸着式搬送ベルト機構13の搬送面に供給された印刷済みの用紙Nは、搬送ベルト63の搬送面にエア吸着されて前方へ搬送されるが、補助ローラ8の部分において、スクリーン9及び孔版原紙Pが後上方へ急激にUターンすることにより、搬送ベルト63に吸着されている用紙Nが速やかに孔版原紙Pから引き剥がされる。この時、エア吹き出し機構15から孔版原紙Pと用紙Nの間に向けてエアを吹き出していることにより、前記引き剥がし作用は促進され、また、用紙N上のインクも乾燥する。
(5)用紙Nを引き剥がした後、用紙Nは、さらにエア吸着式搬送ベルト機構13によって前方に搬送され、図1の給受台5へ放出される。
(インク供給)
図3において、インク供給ポンプ19によりホース51及びインク供給管18を介してインク溜まり49に供給されたインクは、インクローラ9の回転(矢印R)及びスキージローラ17の連れ回りにより、インクローラ7とスキージローラ17の間の狭い隙間に押し込まれ、これによりインクローラ7の幅方向の全体に亘って、略均一にインクが塗布される。
インクローラ7の画像形成部Aにおいて、インクローラ7の表面のインクは、スクリーン9で拡散されると共に、孔版原紙Pの孔を通り、孔版原紙Pに描かれたパターンで用紙Nの表面に転写される。余ったインクはインクローラ7の回転に伴って前記インク溜まり49に戻される。
インク溜まり49のインクが一定量以下に減少し、インク量検知センサー等によりそれを検知すると、インク供給ポンプ19が駆動し、所定量のインクをインク溜まり49に補充する。
(実施の形態における効果)
本実施の形態によると、インクローラ7と回転ローラ6に加え、インクローラ7より小径の補助ローラ8を、インクローラ7の前方に配置し、かつ、エア吸着式搬送ベルト機構13を、補助ローラ8の下方を通過するように配置しているので、印刷済みの用紙Nの剥がし性能が、前記図9の双胴型よりも向上すると共に、スクリーン9で囲まれる三角形状の空間を大きく確保することができ、インク供給管18、インクポンプ19及びインク供給ポンプ駆動用モータ14等からなるインク供給機構を、簡単に配設することができ、印刷ユニット10を小型化することができる。
また、インクローラ7から補助ローラ8に至るスクリーン9部分を水平に配置する一方、エア吸着式搬送ベルト機構13を前下がり状に配置することにより、前記スクリーン部分9とエア吸着式搬送ベルト機構13との上下方向の間隔が、前方に向かって広がるように構成しているので、印刷後の印刷面のゴーストの発生を防ぐことができると共に、引き剥がし性能を一層向上させることができる。
また、押圧ローラ16は、軸芯がインクローラ7の軸芯O1よりも後方にずれると共に、インクローラ7の最下端よりも上方位置でインクローラ7の外周面に当接しているので、用紙Nは前下がり状態で画像形成部Aに挿入されると共に排出されることになり、用紙Nの引き剥がし性能をさらに向上させることができる。
さらに、エア吹き出し機構15により、補助ローラ8と用紙Nの間に引き剥がし用エアを吹き出しているので、これによっても用紙Nの引き剥がし性能を向上させることができる。
[発明の第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態における印刷ユニット10の断面図であり、基本的構造は前記図2及び図3と同じであるが、エア吸着式搬送ベルト機構13を水平姿勢に配置し、印刷ユニット10のインクローラ7と補助ローラ8の間のスクリーン9部分を、前上がりに傾斜させており、それにより、前記スクリーン9部分とエア吸着式搬送ベルト機構13の搬送面との上下方向の間隔が、前方に向いて広がるように構成している。その他の構成は第1の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ名称を付してある。また、用紙引き剥がし機能及び作用も第1の実施の形態と同様である。
[発明の第3の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態における印刷ユニット10の断面図であり、基本的構造は前記図2及び図3の同じであるが、エア吸着式搬送ベルト機構13及び印刷ユニット10のインクローラ7と補助ローラ8の間のスクリーン9部分を、いずれも水平姿勢に配置してある。その他の構成は第1の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ名称を付してある。
[その他の実施の形態]
(1)インクローラから補助ローラに至るスクリーンを前上がりに傾斜させ、エア吸着式搬送ベルト機構を前下がりに傾斜させる構造とすることもできる。
(2)押圧ローラを、インクローラの最下端に当接させる印刷ユニットを、本発明の孔版印刷機に適用することも可能である。
(3)前記実施の形態は、回転ローラとインクローラを上下に間隔を置いて配置した双胴型の印刷ユニットに適用しているが、たとえば、回転ローラとインクローラをほぼ水平方向に間隔を置いて配置した横置き式の双胴型の印刷ユニットにも適用できる。この場合は、印刷用紙の搬送方向は上方又は下方になるので、補助ローラは、用紙搬送方向の前方位置として、実質的にはインクローラの上方位置又は下方位置に配置されることになる。このような横置きの印刷ユニットは、たとえば複数の印刷ユニットを上下に積み重ねて配置する多色刷りの孔版印刷機に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態であり、双胴型孔版印刷機の内部を透視して示す正面図である。 図1の印刷ユニットの拡大斜視図である。 図1の印刷ユニットの拡大正面図である。 補助ローラの支持部分を示す図2のIV-IV断面拡大図である。 スクリーン及び孔版原紙の展開図である。 本発明の第2の実施の形態の印刷ユニットの拡大正面図である。 本発明の第3の実施の形態の印刷ユニットの拡大正面図である。 従来の単胴型印刷ユニットの拡大正面図である。 従来の双胴型印刷ユニットの拡大正面図である。 従来の別の双胴型印刷ユニットの拡大正面図である。
符号の説明
6 回転ローラ
7 インクローラ
8 補助ローラ
10 印刷ユニット
13 エア吸着式搬送ベルト
14 インク供給用のモータ(インク供給機構一例)
17 スキージローラ(インク供給機構一例)
18 インク供給管(インク供給機構一例)
19 インク供給ポンプ(インク供給機構一例)

Claims (7)

  1. 回転ローラとインクローラを間隔を置いて対向配置すると共に、インクローラの用紙搬送方向前方位置に、インクローラよりも小径の補助ローラを配置し、前記インクローラと回転ローラと補助ローラに亘ってほぼ三角形状にスクリーンを巻き掛け、該スクリーンで囲まれる空間に、前記インクローラにインクを供給するインク供給機構を配置し、前記空間外に、インクローラに当接自在な押圧ローラを配置していることを特徴とする孔版印刷機。
  2. 請求項1記載の孔版印刷機において、
    前記補助ローラ近傍を通過して用紙搬送方向の前方に延びる用紙排出用のエア吸着式搬送ベルト機構を配置していることを特徴とする孔版印刷機。
  3. 請求項2記載の孔版印刷機において、
    前記インクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分と、前記エア吸着式搬送ベルト機構との間隔を、用紙搬送方向の前方に向かって広げていることを特徴とする孔版印刷機。
  4. 請求項3記載の孔版印刷機において、
    回転ローラとインクローラを上下に間隔を置いて配置し、
    前記インクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分はほぼ水平に配置し、
    前記エア吸着式搬送ベルト機構は用紙搬送方向の前方に向かって低くなるように配置していることを特徴とする孔版印刷機。
  5. 請求項3記載の孔版印刷機において、
    回転ローラとインクローラを上下に間隔を置いて配置し、
    前記インクローラから前記補助ローラに至るスクリーン部分は前方に向かって高くなるように配置し、
    前記エア吸着式搬送ベルト機構はほぼ水平に配置していることを特徴とする孔版印刷機。
  6. 請求項1〜5記載の孔版印刷機において、
    前記補助ローラには、前記スクリーンに一定のテンションを付与するテンション機構を設けていることを特徴とする孔版印刷機。
  7. 請求項1〜6記載の孔版印刷機において、
    前記補助ローラと前記エア吸着式搬送ベルトの間に向かってエアを吹き付ける用紙剥がし用のエア吹き出し機構を設けていることを特徴とする孔版印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105818547A (zh) * 2015-01-26 2016-08-03 海德堡印刷机械股份公司 特别是用于喷墨印刷机的涂层设备

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