JP2006175543A - 部品吸着保持部材及び部品実装ヘッド - Google Patents

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尚樹 深美
Naoto Hosoya
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Abstract

【課題】 その吸着保持動作及び吸着解除動作が周辺雰囲気のクリーン環境に与える影響を低減させることができ、高度なクリーン環境下での使用に対応可能な部品吸着保持部材を提供する。
【解決手段】 吸着孔に連通された通路として、吸引用圧力の伝達を行う吸引用通路と、吸着解除用圧力の伝達を行う吸着解除用通路との2本の通路を互いに別個に備えさせて、部品の吸着保持解除動作の際に、上記吸引用通路を使用することなく、別個に設けられた上記吸着解除用通路を使用して上記吸着解除用圧力の上記吸着孔への伝達を行い、上記部品の吸着保持動作の際に上記吸引用通路内に侵入したパーティクルが、上記吸着保持解除動作の際に上記吸着孔を通して放出・飛散することを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、部品を吸着保持して、基板上の実装位置に移動搬送し、吸着解除を行うことで、当該部品を上記実装位置に実装する部品実装装置における部品実装ヘッドに脱着可能に装備される部品吸着保持部材及び当該部品吸着保持部材を装備する部品実装ヘッドに関する。
従来、このような部品吸着保持部材である吸着ノズルとしては種々構造のものが知られており、これらの従来の吸着ノズルにおいては、吸引圧力、例えば真空吸引を用いて、電子部品の保持を行うという機能を共通して備えている(例えば、特許文献1、2参照)。
このように真空吸引を用いて吸着ノズルにて電子部品の吸着保持を行い、その後当該吸着保持の解除を行う際には、上記真空吸引を確実に破壊して吸着ノズルよりの電子部品の離脱を行うために、吸着解除ブロー、すなわち、吸着ノズルよりの圧縮空気の放出が行われる。
ここで、図7に従来の吸着ノズル50の模式断面図を示す。図7に示すように、吸着ノズル50は、その図示下方先端に形成された吸着孔51と、この吸着孔51に連通された圧力伝達通路52とを備えている。また、この圧力伝達通路52は、吸引用圧力である真空圧力を発生させる真空圧力発生装置53と、圧縮空気発生装置54とに連通されており、さらに真空圧力発生装置53との連通と圧縮空気発生装置54との連通とを選択する切換弁55が設けられている。なお、このような真空圧力発生装置53や圧縮空気発生装置54や切換弁55は、一般的に吸着ノズル50が装備される部品実装ヘッド(図示しない)に備えられている。
このような構成により、吸着ノズル50の下方先端に電子部品56を当接させるとともに、切換弁55により真空圧力発生装置53を選択して、圧力伝達通路52を通して吸着孔51に真空圧力を伝達させて、上記当接状態とされた電子部品56の吸着保持を行うことができる。さらに、この吸着保持状態において、吸着ノズル50を移動させることで、電子部品56を所望の位置に移動搬送し、当該搬送の後、切換弁55により圧縮空気発生装置54を選択して、圧力伝達通路52を通して吸着孔51に圧縮空気を送り出して(すなわち、吸着解除用圧力を伝達して)、吸着解除ブローが行われる。これにより、電子部品56は吸着ノズル50から離脱して、上記吸着保持の解除が行われることとなる。
特開昭63−111640号公報 特開平2−226737号公報
しかしながら、従来の吸着ノズル50の構造では、1本の圧力伝達通路52を用いて選択的に真空圧力又は吸着解除用圧力が、吸着ノズル50の吸着孔51に伝達されるようになっているため、上記真空圧力の伝達により吸着孔51を通して圧力伝達通路52内に侵入し通路内壁やフィルタ等に付着・捕獲されたパーティクル等が、上記吸着解除用圧力への切り換えにより、圧縮空気とともに吸着孔51から吹き出されて、放出・拡散されることとなる。このような場合にあっては、周辺雰囲気がパーティクルの拡散により汚染されるという問題がある。
従来、電子部品として例えば半導体チップの製造工程においては、当該半導体チップに形成される電子回路の集積化やチップ自身の微小化等に伴って、高度なクリーン環境が求められているのに対して、当該製造された半導体チップを回路基板に実装(ボンディング)する際には、上記製造時程の高度なクリーン環境が求められていない。
近年、半導体チップにおける電子回路の集積化やチップの微小化・高性能化が益々進展し、従来において求められていなかった高度なクリーン環境が、半導体チップの実装工程においても求められるようになりつつある。
しかしながら、上述のように従来の吸着ノズルの構造では、このような高度なクリーン環境に対応することができないという問題がある。さらに、このような半導体チップの実装工程においては、その実装コストの低減が強く求められており、半導体チップの製造工程にように高度なクリーン化を実現するために大きなコストをかけることが難しいという事情があり、半導体チップの実装工程における高度なクリーン化を、チップ製造工程と同様に考えることができないという問題もある。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、部品実装装置における部品実装ヘッドに装備される部品吸着保持部材において、その吸着保持動作及び吸着解除動作が周辺雰囲気のクリーン環境に与える影響を低減させることができ、高度なクリーン環境下での使用に対応可能な部品吸着保持部材、及び当該部品保持部材を装備する部品実装ヘッドを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、部品実装装置の部品実装ヘッドに装着され、部品を解除可能に吸着保持する部品吸着保持部材であって、
吸着保持される上記部品と当接される吸着保持端部と、
当該吸着保持端部に連通された通路であって、当該通路に伝達された吸引用圧力を上記吸着保持端部に伝達可能な吸引用通路と、
上記吸引用通路とは別に設けられかつ上記吸着保持端部に連通された通路であって、当該通路に伝達された吸着解除用圧力を上記吸着保持端部に伝達可能な吸着解除用通路とを備えることを特徴とする部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第2態様によれば、上記吸引用通路は、上記吸着保持端部において形成された吸引用開口部に連通され、
上記吸着解除用通路は、上記吸着保持端部において上記吸引用開口部とは互いに独立して形成された吸着解除用開口部に連通される第1態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記吸引用開口部及び上記吸着解除用開口部とが形成された上記吸着保持端部と、当該吸引用開口部に連通された先端側吸引用通路と、当該吸着解除用開口部に連通された先端側吸着解除用通路とを有する先端ノズル部と、
上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路を有し、当該先端ノズル部の上記先端側吸引用通路に当該吸引用通路を連通し、かつ、上記先端側吸着解除用通路に当該吸着解除用通路を連通するように、当該先端ノズル部が脱着可能に装備されるノズル本体部とを備え、
上記先端ノズル部における上記先端側吸引用通路及び上記先端側吸着解除用通路は、それぞれが連通される上記ノズル本体部における上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路よりも各々の径寸法が小さくなるように形成される第2態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第4態様によれば、上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路が連通される共通の開口部である吸着孔が、上記吸着保持端部に形成される第1態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第5態様によれば、上記吸着保持端部と、当該吸着保持端部の上記吸着孔に連通された1つの圧力伝達用通路とを有する先端ノズル部と、
当該先端ノズル部が脱着可能に装備されるとともに、上記吸引用通路と、上記吸着解除用通路と、当該両通路が合流された合流部とを有するノズル本体部とをさらに備え、
上記先端ノズル部が上記ノズル本体部に装備された状態において、上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路は、上記合流部を通して上記圧力伝達用通路に連通される第4態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第6態様によれば、上記合流部は、上記部品吸着保持部材の長手方向に配置された上記吸引用通路に、当該長手方向に対して交差する方向に上記吸着解除用通路が合流するように形成される第5態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第7態様によれば、上記吸引用通路の途中には、当該通路内に侵入したパーティクルの上記吸着孔側へ放出されるのを防止する放出防止部が備えられる第4態様から第6態様のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第8態様によれば、上記放出防止部は、エアトラップ又は逆流防止弁である第7態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第9態様によれば、上記放出防止部は、上記吸引用通路の途中に設けられた当該通路の曲がり部である第7態様に記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第10態様によれば、上記吸引用通路の内壁面に、当該通路内に侵入したパーティクルを付着により捕獲する粘着層が形成される第1態様から第9態様のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第11態様によれば、上記吸引用通路の径寸法が上記吸着解除用通路の径寸法よりも大きく形成される第1態様から第10態様のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材を提供する。
本発明の第12態様によれば、第1態様から第11態様のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材と、
上記部品吸着保持部材を解除可能に装備するとともに、当該装備された部品吸着保持部材の昇降を行う昇降装置と、
上記部品吸着保持部材の上記吸引用通路に上記吸引用圧力を伝達する吸引用圧力伝達装置と、
上記部品吸着保持部材の上記吸着解除用通路に上記吸着解除用圧力を伝達する吸着解除用圧力伝達装置とを備えることを特徴とする部品実装ヘッドを提供する。
本発明によれば、部品保持部材において、部品の吸着保持を行う吸着保持端部に連通された通路として、吸引用圧力の伝達を行う吸引用通路と、吸着解除用圧力の伝達を行う吸着解除用通路との2本の通路を互いに個別に備えていることにより、部品の吸着保持解除動作を行う際に、上記吸引用通路を使用することなく、別個に設けられた上記吸着解除用通路を使用して上記吸着解除用圧力の上記吸着保持端部への伝達を行うことができるため、上記部品の吸着保持動作を行う際に上記吸引用通路内に侵入したパーティクルが、上記吸着保持解除動作の際に放出・飛散することを確実に防止することができる。
従って、吸着保持される上記部品の微小化・高性能化等に伴って要求されつつある高度なクリーン化環境下においての使用に対応することができる部品吸着保持部材を提供することができる。また、このような部品吸着保持部材は、圧力伝達用の通路の配置・構成において工夫することで、高度なクリーン環境に対応可能とするものであることから、特別な装置や制御を用いることない、比較的低コストの構成にて実現可能となる。従って、高度なクリーン化環境への適応のためのコストをあまりかけることができないという部品実装工程において有用な部品吸着保持部材を提供することができるとともに、このような部品吸着保持部材を装備する部品実装ヘッドを提供することができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる部品吸着保持部材の一例である吸着ノズル10の模式的な構成を示す模式断面図を図1に示す。なお、このような吸着ノズル10は、電子部品実装装置が備える部品実装ヘッド90(図1において、2点鎖線にて示す)に着脱可能に装備されることで、電子部品の実装のための吸着保持・吸着保持解除動作を行うことができる。なお、本第1実施形態において、電子部品とは、主に高度にクリーン化された環境においてその実装動作が行われるような電子部品のことであり、例えば、半導体チップのような電子部品である。このような電子部品としてはLED(例えば、6mm角程度の大きさ)がある。
図1に示すように、吸着ノズル10は、部品実装ヘッド90に装備される部分であるノズル本体部11と、このノズル本体部11の図示下部に脱着可能に取り付けられた先端ノズル部12と、この先端ノズル部12をノズル本体部11の上記下部に装着して、当該装着状態の保持を行う先端ノズル固定部13とを備えている。
先端ノズル部12は、その図示下方先端に、電子部品19と当接される部分であって、当該当接状態において電子部品19の吸着保持が行われる保持端部1(吸着保持端部の一例である)を有しており、この保持端部1には、上記吸着保持を行うための吸着孔2が形成されている。さらに先端ノズル部12は、この吸着孔2と連通するように形成された図示上下方向への貫通孔である圧力伝達用通路3を備えており、圧力伝達用通路3の図示上端が、ノズル本体部11に形成されている通路(後述する)への連結孔4となっている。
ノズル本体部11は、その図示下部に先端ノズル部12が装着される装着端部5と、この装着端部5に形成された開口孔であって、先端ノズル部12が装着された状態にて、先端ノズル部12の連結孔4と連結されて連通状態とされる連結孔6とを備えている。
また、図1に示すように、このノズル本体部11の図示上端部には、吸引用圧力の一例である真空圧力を伝達可能な開口部である真空圧力伝達用孔7と、吸着解除用圧力の一例である圧縮空気の圧力を伝達可能な開口部である圧縮空気伝達用孔8とが形成されている。また、ノズル本体部11の内部には、真空圧力伝達用孔7と装着端部5の連結孔6とを連通する真空圧力伝達用通路14と、圧縮空気伝達用孔8と装着端部5の連結孔6とを連通する圧縮空気伝達用通路15とが形成されている。さらに、真空圧力伝達用通路14と圧縮空気伝達用通路15とは、互いに独立して形成されているものの、両通路は装着端部5の近傍に位置された合流部16において互いに合流されて1本の圧力伝達用共通通路17(1つの圧力伝達用通路の一例である)とされた状態にて、装着端部5の連結孔6と連結されている。なお、ノズル本体部11において、真空圧力伝達用通路14と圧縮空気伝達用通路15との合流部分は、合流部16と圧力伝達用共通通路11とを合わせた部分であるということもできる。
また、ノズル本体部11の下方外周側面にはネジ部が形成されており、略環状形状を有する部材である先端ノズル固定部13の内周面には、上記ネジ部と係合されるネジ溝が形成されており、両者が互いに係合されることによりノズル先端部12をノズル本体部11に固定することが可能となっている。
さらに、図1に示すように、吸着ノズル10におけるノズル本体部11の真空圧力伝達用孔7には第1の圧力伝達用管路21が接続されており、この第1の圧力伝達用管路21は吸引用圧力伝達装置の一例である真空圧力発生装置22と接続されている。また、ノズル本体部11の圧縮空気伝達用孔8には第2の圧力伝達用管路23が接続されており、この第2の圧力伝達用管路23は吸着解除用圧力伝達装置の一例である圧縮空気発生装置24と接続されている。このような管路の接続構成を有していることにより、真空圧力発生装置22にて発生された真空圧力を、第1の圧力伝達用管路21を通して吸着ノズル10における真空圧力伝達用孔7に伝達することが可能となっており、さらに、圧縮空気発生装置24にて発生された圧縮空気を、第2の圧力伝達用管路23を通して吸着ノズル10における圧縮空気伝達用孔8に伝達する(すなわち送り出す)ことが可能となっている。
なお、このような真空圧力発生装置22、圧縮空気発生装置24、第1の圧力伝達用管路21、及び第2の圧力伝達用管路23は、吸着ノズル10に備えられる構成ではなく、例えば、この吸着ノズル10が装着される部品実装ヘッド90に装備されている。また、この部品実装ヘッド90には、真空圧力発生装置22及び圧縮空気発生装置24の運転/停止の制御を行う制御装置(図示しない)が備えられており、当該制御装置により真空圧力発生装置22又は圧縮空気発生装置24を選択的に運転させることで、吸着ノズル10に真空圧力又は圧縮空気を選択的に伝達することが可能となっている。なお、上記制御装置がそれぞれの発生装置22、24を選択的に運転させる制御が行われるような場合に代えて、第1の圧力伝達用管路21及び第2の圧力伝達用管路23の途中に開閉制御弁を設けて、それぞれの開閉制御弁の開閉制御が選択的に行われるような場合であってもよい。また、圧力伝達用通路3、真空圧力伝達用通路14、及び圧縮空気伝達用通路15は、例えば、各々の通路の径寸法が2mmにて形成されており、上記真空圧力としては−0.9気圧、上記圧縮空気の圧力としては1気圧程度の圧力が用いられる。
次に、上述のような構成を有する吸着ノズル10を用いて、電子部品19の吸着保持及び当該吸着保持の解除を行う動作について具体的に図面を用いて説明する。当該説明にあたって、電子部品19に対する吸着保持動作を行っている状態を示す模式説明図を図2に示し、電子部品19に対する吸着保持解除動作を行っている序津合いを示す模式説明図を図3に示す。
図2に示すように、吸着ノズル10における先端ノズル部12の下方端部である保持端部1に吸着保持対象となる電子部品19を当接可能に、吸着ノズル10と電子部品19との位置合わせを行い、その後、吸着ノズル10を下降させることで、保持端部1に電子部品19の上面を当接させる。なお、このような位置合わせ及び吸着ノズル10の下降動作は、部品実装ヘッド90により行われる。具体的には、部品実装ヘッド90を水平方向に移動させるXYロボット(図示しない)により上記位置合わせが行われ、部品実装ヘッド90が備える吸着ノズル10の昇降装置(図示しない)により上記昇降動作が行われる。
この電子部品19との当接とともに、真空圧力発生装置22の運転が開始され、当該運転開始により発生された真空圧力が、第1の圧力伝達用管路21を通じて吸着ノズル10の真空圧力伝達用孔7に伝達される。さらにノズル本体部11において、この伝達された真空圧力が真空圧力伝達用通路14、合流部16、及び圧力伝達用共通通路17を通してノズル本体部11側の連通孔6に伝達され、さらに先端ノズル部12側の連通孔4、圧力伝達用通路3を通して吸着孔2に伝達される。このように、真空圧力発生装置22にて発生された真空圧力が吸着孔2に伝達されることにより、保持端部1に当接された状態の電子部品19が吸着ノズル10に吸着保持されることとなる。なお、このように真空圧力発生装置22が運転されている状態においては、圧縮空気発生装置24は停止状態とされており、圧縮空気が供給されていない状態にある。
その後、電子部品19を吸着保持した状態の吸着ノズル10が、部品実装ヘッド90の移動が行われることにより、例えば回路基板9の上方に移動され、回路基板9における電子部品19の実装位置と吸着ノズル10との位置合わせが行われる。この位置合わせの後、電子部品19を吸着保持した状態の吸着ノズル10を下降させて、この電子部品19を回路基板9の実装位置に配置させる。
この電子部品19の配置の後、運転状態にある真空圧力発生装置22の運転を停止させて、吸着孔2への真空圧力の伝達を停止する。これにより、吸着ノズル10の保持端部1による積極的な電子部品19の吸着保持は停止状態とされるものの、真空圧力発生装置22から吸着孔2までの一連の通路内は、真空圧力がある程度保持された状態とされているため、すぐには電子部品19の吸着保持が完全に解除される訳ではない。
そのため、図3に示すように、圧縮空気発生装置24の運転を開始して、発生された圧縮空気を第2の圧力伝達用管路23を通じて吸着ノズル10における圧縮空気伝達用孔8に伝達、すなわち送り出す。さらに、吸着ノズル10においては、この圧縮空気が圧縮空気伝達用通路15、合流部16、圧力伝達用共通通路17、連結部6、4、及び圧力伝達用通路3を通して、吸着孔2に送り込まれる。これにより、当該送り込まれた圧縮空気が、吸着孔2から吸着ノズル10の外部へと放出されて、保持端部1への電子部品19の吸着保持は完全に解除される。これが吸着解除ブローである。それとともに、吸着ノズル10を上昇させることで、吸着ノズル10の保持端部1と電子部品19とが完全に離間されて、電子部品19が回路基板9の実装位置に実装されたこととなる。その後、圧縮空気発生装置24の運転が停止されて、吸着ノズル10による電子部品19の吸着保持動作及び吸着保持解除動作が完了する。
また、図2に示すような吸着ノズル10による電子部品19の吸着保持動作が行われる際に、吸着ノズル10の周辺雰囲気がクリーン環境にあるような場合であっても、当該周辺雰囲気においては塵埃等のパーティクルが僅かではあっても存在しているため、吸着孔2に伝達された真空圧力により、当該パーティクルが吸着孔2を通して、真空圧力伝達用通路14や第1の圧力伝達用管路21内に侵入されるような場合がある。このような場合にあっては、侵入したパーティクルが通路14や管路21の内壁表面に付着したりすることとなり、さらに当該通路14や管路21の途中にフィルタ(図示しない)を設置しているような場合にあっては、当該パーティクルがフィルタにより捕獲されることとなる。
このような状態のもとで、図3に示すような吸着ノズル10による電子部品19の吸着保持解除動作が行われても、吸着ノズル10における圧縮空気伝達用通路15は、真空圧力伝達用通路14とは別個に備えられているため、圧縮空気が吸着孔2から放出されても、第1の圧力伝達用管路21や真空圧力伝達用通路14の内壁表面に付着しているパーティクルが飛散・放出されることはない。もちろん、上記フィルタが設置されているような場合であっても、当該フィルタには圧縮空気が通過しないような構成が採用されているため、捕獲されているパーティクルが飛散・放出されるようなことを確実に防止することができる。
従って、電子部品19の吸着保持動作と吸着保持解除動作とが繰り返し行われるような場合であっても、当該繰り返し動作によりパーティクル等の塵埃が周辺雰囲気に飛散されることを確実に防止することができ、高度にクリーン化された環境下での使用に対応することができる吸着ノズルを提供することができる。
また、吸着ノズル10における先端ノズル部12の保持端部1は、電子部品19の大きさに合わせたサイズに形成されるため、ノズル本体部11と比べて小さな部材となる。そのため、先端ノズル部12に真空圧力伝達用と圧縮空気伝達用の通路を個別に2本形成することはスペース的に現実的ではない。従って、本第1実施形態のように、先端ノズル部12には共通の1本の通路として圧力伝達用通路3を設け、スペース的に多少余裕のあるノズル本体部11に真空圧力伝達用通路14と圧縮空気伝達用通路15とを個別に設けるような構成とすることで、上述のような高度なクリーン化環境下での使用に対応可能な吸着ノズル10を具体的に実現することができる。
さらに、このような構成とすることで、吸着ノズル10において、先端ノズル部12の小型化を実現することができ、さらに微小化された電子部品19の実装にも対応することが可能となる。また、吸着ノズル10において、ノズル本体部11を共通の構成部材として、先端ノズル部12を他の種類の先端ノズル部に交換装備させることで、多様化された様々な電子部品19の実装に、高度なクリーン化環境にて対応することが可能となる。
(第2実施形態)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本発明の第2の実施形態にかかる部品吸着保持部材の一例である吸着ノズル30の模式的な構成を示す模式断面図を図4に示す。なお、図4に示す吸着ノズル30において、上記第1実施形態の吸着ノズル10と同じ構成を有する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略するものとする。また、図4においては、吸着ノズル30の構成の説明を主体として行うため、吸着ノズルに真空圧力及び圧縮空気を伝達する構成、すなわち、図1における真空圧力発生装置22、圧縮空気発生装置24、第1の圧力伝達用管路21、及び第2の圧力伝達用管路23の図示を省略している。
図4に示すように、吸着ノズル30は、ノズル本体部31と、先端ノズル部32と、先端ノズル固定部13とを備えており、ノズル本体部31内には真空圧力伝達用通路14と圧縮空気伝達用通路15との2本の通路が形成されており、両通路は合流部16にて互いに連結されて1本の圧力伝達用共通通路17が形成されている点において、上記第1実施形態の吸着ノズル10と同様な構成を有している。さらに同様に、先端ノズル部32には、吸着孔2に連通された圧力伝達用通路3が形成されており、先端ノズル部32がノズル本体部31に装着された状態において、圧力伝達用通路3が圧力伝達用共通通路17に連通されるような構成を有している。
また、図4に示すように、ノズル本体部31が有する真空圧力伝達用通路14の途中には逆流防止弁34が設けられており、この逆流防止弁34は、当該通路14において合流部16側から真空圧力伝達用孔7側への空気の流れを許容するとともに、真空圧力伝達用孔7側から合流部16側への空気の流れを防止する機能を有している。
このように、真空圧力伝達用通路14の途中に逆流防止弁34が設けられていることにより、真空圧力発生装置22にて発生された真空圧力を真空圧力伝達用通路14及び逆流防止弁34を通して、先端ノズル部32の吸着孔2に確実に伝達することを可能としながら、真空圧力伝達用通路14においてその逆向きの空気の流れを逆流防止弁34にて確実に防止することができる。
すなわち、電子部品19の吸着動作を行った際に、真空圧力によって真空圧力伝達用通路14内や第1の圧力伝達用管路21内にパーティクルが侵入するような場合であっても、逆流防止弁34を超えて侵入したパーティクルが逆流して吸着孔2より吸着ノズル30の外部に放出・飛散されることを確実に防止することができる。従って、高度なクリーン化環境下での使用により確実に対応することが可能となる。なお、上述の吸着ノズル30の構成においては、このようなパーティクルの放出を防止する機能を有する逆流防止弁34が、パーティクルの放出防止部の一例となっている。
なお、一度吸着ノズル30内に侵入したパーティクルの放出を防止する放出防止部の構成は、逆流防止弁34のみに限られるものではなく、その他様々な構成を採用することができる。
例えば、図5に示す本第2実施形態の第1の変形例にかかる吸着ノズル40のように、ノズル本体部41における真空圧力伝達用通路44の途中に、上記放出防止部の一例としてトラップ部45を設けるような場合であってもよい。このトラップ部45は、真空圧力伝達用通路44の経路が大きく回り込ませるように形成された部分であり、このように経路を回り込ませることで図示上方側より落下されるパーティクルが合流部16側へ容易に流れ込むことを抑制する機能を有している。従って、このようなトラップ部45を備えさせることで、真空圧力伝達用通路44内に侵入したパーティクルが落下等により吸着孔2から放出・飛散することを確実に防止することができる。
また、本第2実施形態の第2の変形例にかかる吸着ノズル60の模式的な構成を示す模式断面図を図6に示す。図6に示すように、ノズル本体部61における真空圧力伝達用通路64の内壁表面に粘着層65が形成されている。この粘着層65は、その表面に接触されたパーティクルを粘着力でもって捕獲して保持する機能を有している。吸着ノズル60がこのような構成を有していることにより、真空圧力伝達用通路64内にパーティクルが侵入するような場合であっても、当該侵入したパーティクルが粘着層65の表面に接触することで当該パーティクルの捕獲・保持を行うことができる。このように捕獲・保持されたパーティクルは、大きな外力が作用されない限りはその落下や離脱がされることはない。従って、このような粘着層65を形成することで、真空圧力伝達用通路64内に侵入したパーティクルが落下等により吸着孔2から放出・飛散することを確実に防止することができる。なお、このような粘着層65の形成箇所は、真空圧力伝達用通路64の内壁表面の全面であってもよいし、部分的に形成されるような場合であってもよい。さらに、先端ノズル部32の圧力伝達用通路3の内壁表面に形成することも、パーティクルの放出・飛散防止という観点からは好適である。なお、粘着層65は、例えば、耐熱性を有するシリコン系の粘着剤により形成され、当該粘着剤自体から発塵を伴わないようなものが用いられることが好ましい。
なお、図5の吸着ノズル40及び図6の吸着ノズル60において、図4に示す吸着ノズル30と同じ構成を有する構成部分には、同じ参照番号を付してその説明を省略している。
また、本第2実施形態においては、吸着ノズルに放出防止部を設けることにより一度侵入したパーティクルの放出を防止するような場合について説明したが、このように放出防止部を設ける場合に代えて、真空圧力伝達用通路と圧縮空気伝達用通路との合流部の構造に工夫を加えるような場合であっても、上記パーティクルの放出を抑制することができる。このような場合について、本第2実施形態の第3の変形例及び第4の変形例として以下に説明する。
まず、上記第3の変形例にかかる吸着ノズル110の模式的な構成を示す模式断面図を図8に示す。図8に示すように、吸着ノズル110においては真空圧力伝達用通路114と圧縮空気伝達用通路115とが合流部116にて合流されているものの、この合流部116の図示上方側近傍において、真空圧力伝達用通路114の途中に通路の曲がり部113が設けられている。
このように真空圧力伝達用通路114の途中に曲がり部113が設けられていることにより、一度通路内に侵入したパーティクルの放出を、当該曲がり部113にて抑制することが可能となる。なお、このように合流部116の近傍に形成された曲がり部113は、上記放出防止部の一例であるともいうことができる。
次に、上記第4の変形例にかかる吸着ノズル120の模式的な構成を示す模式断面図を図9に示す。図9に示すように吸着ノズル120においては、真空圧力伝達用通路124と圧縮空気伝達用通路125との合流部126が、吸着ノズル120の長手方向に配置された真空圧力伝達用通路124に、当該長手方向に略直交する方向にて圧縮空気伝達用通路125が合流されるように形成されている。すなわち、真空圧力伝達用通路124が略直線状に配置形成され、当該通路に対して図示横向きに圧縮空気伝達用通路125が連通されるように合流部126が形成されている。
このように合流部126が形成されることにより、合流部126の構造を簡素化することができるとともに、通路内に侵入したパーティクルを堆積し難くさせることができ、パーティクルの放出を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3の実施形態にかかる吸着ノズルについて以下に説明する。本第3実施形態の吸着ノズル130の模式的な構成を示す模式構成図を図10に示す。
図10に示すように、吸着ノズル130においては、真空圧力伝達用通路と圧縮空気伝達用通路とが互いに合流されることなく形成されている点において、上記第1実施形態及び第2実施形態の吸着ノズルと異なる構成を有している。具体的には、図10に示すように、吸着ノズル130は、ノズル本体部131において、互いに連通されることなく独立して形成された真空圧力伝達用通路134と圧縮空気伝達用通路135とを備えている。また、先端ノズル部140においては、先端側真空圧力伝達用通路144と先端側圧縮空気伝達用通路145とが互いに連通されることなく独立して形成されており、さらに、保持端部141には、先端側真空圧力伝達用通路144と連通された開口部である吸着用開口部142と、先端側圧縮空気伝達用通路145と連通された開口部である吸着解除用開口部143とが互いに独立して形成されている。
さらに、図10に示すように、先端ノズル部140がノズル本体部131に装備された状態において、先端側真空圧力伝達用通路144と真空圧力伝達用通路134とが互いに連通され、かつ、先端側圧縮空気伝達用通路145と圧縮空気伝達用通路135とが互いに連通されるように構成されている。また、先端側真空圧力伝達用通路144及び先端側圧縮空気伝達用通路145のそれぞれは、連通される真空圧力伝達用通路134及び圧縮空気伝達用通路135の各々の径寸法よりもその径寸法が小さくなるように形成されている。
このような構成を有する吸着ノズル130においては、真空圧力の伝達経路と圧縮空気の伝達経路とが完全に分離されて独立しているため、吸着動作の際に真空圧力伝達用通路135等の内部に侵入したパーティクルが、当該吸着解除の際に、放出されることを確実に防止することができる。
また、ノズル本体部131に比して、その形状が小さくならざるを得ないという特徴を有する先端ノズル部140に形成されるそれぞれの通路144、145の径寸法を小さくすることで、上記特徴を阻害することなく先端ノズル部140を形成することが可能となる。また、このようの先端ノズル部140において、それぞれの通路144、145の径寸法を小さく形成しても、当該通路144、145の経路が比較的短い部分であることにより、その圧力損失量が大幅に増大することもなく、確実な吸着動作が阻害されることもない。
なお、図10の吸着ノズル130においては、真空圧力伝達用通路134と圧縮空気伝達用通路135とが同じ径寸法にて形成され、さらに、先端側真空圧力伝達用通路144と先端側圧縮空気伝達用通路145とが同じ径寸法にて形成されているが、本第3実施形態の吸着ノズルは、このような場合についてのみ限定されるものではない。このような場合に代えて、例えば、図11に示す吸着ノズル150に示すように、真空圧力伝達用の通路と圧縮空気伝達用の通路とが互いに異なる径寸法にて形成されているような場合であってもよい。
具体的には、図11に示すように、吸着ノズル150のノズル本体部151においては、真空圧力伝達用通路154の径寸法が圧縮空気伝達用通路155の径寸法よりも大きくなるように形成されており、さらに、先端ノズル部160においては、先端側真空圧力伝達用通路164の径寸法が先端側圧縮空気伝達用通路165の径寸法よりも大きくなるように形成されている。
吸着ノズル150においては、様々な大きさの部品の吸着保持を確実に行うべく、ある程度の真空圧力を伝達可能に真空圧力伝達経路を確保する必要があるのに対して、吸着保持の解除を行うために伝達される圧縮空気は、上記真空圧力と比して小さな力でも十分に機能可能であるため、上記真空圧力伝達経路に比して圧縮空気伝達経路を小さくすることができる。
このようにそれぞれの通路154、155、164、及び165を形成することで、効率的に吸着ノズル150のコンパクト化を図ることができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の第1実施形態にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 図1の吸着ノズルにおける電子部品の吸着保持動作が行われている状態を示す模式説明図である。 図1の吸着ノズルにおける電子部品の吸着保持解除動作が行われている状態を示す模式説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 上記第2実施形態の第1の変形例にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 上記第2実施形態の第2の変形例にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 従来の吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 上記第2実施形態の第3の変形例にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 上記第2実施形態の第4の変形例にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。 上記第3実施形態の変形例にかかる吸着ノズルの模式的な構成を示す模式断面図である。
符号の説明
1 保持端部
2 吸着孔
3 圧力伝達用通路
4 連通孔
5 装着端部
6 連通孔
10、30、40、60 吸着ノズル
11 ノズル本体部
12 先端ノズル部
13 先端ノズル固定部
14 真空圧力伝達用通路
15 圧縮空気伝達用通路
16 合流部
17 圧力伝達用共通通路
22 真空圧力発生装置
24 圧縮空気発生装置
90 部品実装ヘッド

Claims (12)

  1. 部品実装装置の部品実装ヘッドに装着され、部品を解除可能に吸着保持する部品吸着保持部材であって、
    吸着保持される上記部品と当接される吸着保持端部と、
    当該吸着保持端部に連通された通路であって、当該通路に伝達された吸引用圧力を上記吸着保持端部に伝達可能な吸引用通路と、
    上記吸引用通路とは別に設けられかつ上記吸着保持端部に連通された通路であって、当該通路に伝達された吸着解除用圧力を上記吸着保持端部に伝達可能な吸着解除用通路とを備えることを特徴とする部品吸着保持部材。
  2. 上記吸引用通路は、上記吸着保持端部において形成された吸引用開口部に連通され、
    上記吸着解除用通路は、上記吸着保持端部において上記吸引用開口部とは互いに独立して形成された吸着解除用開口部に連通される請求項1に記載の部品吸着保持部材。
  3. 上記吸引用開口部及び上記吸着解除用開口部とが形成された上記吸着保持端部と、当該吸引用開口部に連通された先端側吸引用通路と、当該吸着解除用開口部に連通された先端側吸着解除用通路とを有する先端ノズル部と、
    上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路を有し、当該先端ノズル部の上記先端側吸引用通路に当該吸引用通路を連通し、かつ、上記先端側吸着解除用通路に当該吸着解除用通路を連通するように、当該先端ノズル部が脱着可能に装備されるノズル本体部とを備え、
    上記先端ノズル部における上記先端側吸引用通路及び上記先端側吸着解除用通路は、それぞれが連通される上記ノズル本体部における上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路よりも各々の径寸法が小さくなるように形成される請求項2に記載の部品吸着保持部材。
  4. 上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路が連通される共通の開口部である吸着孔が、上記吸着保持端部に形成される請求項1に記載の部品吸着保持部材。
  5. 上記吸着保持端部と、当該吸着保持端部の上記吸着孔に連通された1つの圧力伝達用通路とを有する先端ノズル部と、
    当該先端ノズル部が脱着可能に装備されるとともに、上記吸引用通路と、上記吸着解除用通路と、当該両通路が合流された合流部とを有するノズル本体部とをさらに備え、
    上記先端ノズル部が上記ノズル本体部に装備された状態において、上記吸引用通路及び上記吸着解除用通路は、上記合流部を通して上記圧力伝達用通路に連通される請求項4に記載の部品吸着保持部材。
  6. 上記合流部は、上記部品吸着保持部材の長手方向に配置された上記吸引用通路に、当該長手方向に対して交差する方向に上記吸着解除用通路が合流するように形成される請求項5に記載の部品吸着保持部材。
  7. 上記吸引用通路の途中には、当該通路内に侵入したパーティクルの上記吸着孔側へ放出されるのを防止する放出防止部が備えられる請求項4から6のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材。
  8. 上記放出防止部は、エアトラップ又は逆流防止弁である請求項7に記載の部品吸着保持部材。
  9. 上記放出防止部は、上記吸引用通路の途中に設けられた当該通路の曲がり部である請求項7に記載の部品吸着保持部材。
  10. 上記吸引用通路の内壁面に、当該通路内に侵入したパーティクルを付着により捕獲する粘着層が形成される請求項1から9のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材。
  11. 上記吸引用通路の径寸法が上記吸着解除用通路の径寸法よりも大きく形成される請求項1から10のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材。
  12. 請求項1から11のいずれか1つに記載の部品吸着保持部材と、
    上記部品吸着保持部材を解除可能に装備するとともに、当該装備された部品吸着保持部材の昇降を行う昇降装置と、
    上記部品吸着保持部材の上記吸引用通路に上記吸引用圧力を伝達する吸引用圧力伝達装置と、
    上記部品吸着保持部材の上記吸着解除用通路に上記吸着解除用圧力を伝達する吸着解除用圧力伝達装置とを備えることを特徴とする部品実装ヘッド。
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