JP2005251979A - 電子部品回収装置および電子部品装着装置、並びに、電子部品の回収方法 - Google Patents

電子部品回収装置および電子部品装着装置、並びに、電子部品の回収方法 Download PDF

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博 那須
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Abstract

【課題】電子部品を回収する電子部品回収装置の小型化を実現するとともに廃棄される電子部品の回収率を向上する。
【解決手段】部品回収機構6は、吸着ノズル33に保持された電子部品91の側方からエアをブローするブロー部63、および、電子部品91を吸着ノズル33から離れる方向へと吸引して回収する吸引部62を備える。部品回収機構6では、吸着ノズル33が吸引路621に挿入され、吸引部62による吸引およびブロー部63によるブローと並行して、吸着ノズル33の吸引口332からエアのブローが行われて電子部品91が吸着ノズル33から分離され、吸引路621に導かれて回収フィルタ622により回収される。部品回収機構6では、電子部品91の回収率を向上することができるとともに電子部品91の回収に係る装置を小型化することも実現される。
【選択図】図4

Description

本発明は、所定の保持部に保持されて取り扱われる電子部品を必要に応じて回収する電子部品回収装置に関し、好ましくは、電子部品回収装置は回路基板に電子部品を装着する電子部品装着装置に利用される。
従来より、プリント基板等の回路基板に電子部品を実装する多くの実装システムでは、電子部品を吸着ノズルにより吸着して保持し、回路基板上に装着する装着装置が用いられている。装着装置では、所定の位置に所定の向きにて電子部品を装着するために、吸着ノズルに保持された電子部品の姿勢を補正した後に回路基板に装着することが一般的に行われている。
ところで、このような装着装置では、吸着ノズルへの電子部品の供給異常等により、吸着ノズルが補正不可能な姿勢で電子部品を吸着してしまう吸着エラーが生じることがある。また、回路基板への装着時における僅かな動作異常等により、電子部品が回路基板へ装着されずに吸着ノズルに保持されたままの状態になる装着エラーが生じることもある。このような吸着エラーや装着エラーが生じた場合、装着装置では、次の電子部品の回路基板への装着を行うために、吸着ノズルに保持された電子部品を回収する必要がある。
例えば、特許文献1では、電子部品を保持した吸着ノズルを部品廃棄ボックス(以下、「回収ボックス」という。)上に移動して、吸着ノズルに圧縮エアを送り込む(吸着ノズルからブローを行う)ことにより電子部品を回収ボックスに回収する技術が開示されている。また、電子部品に対して吸着ノズルからのブローを行いつつ回収ボックスに設けられたブラシ等により吸着ノズルの先端の電子部品を擦り取って回収する技術も知られている。
特開平10−70395号公報
ところで、吸着ノズルから電子部品を回収する従来の装置では、圧縮エアのブローにより吸着ノズルから分離した電子部品を受け取るために、比較的大型(通常、幅5mm〜10mm程度)の回収ボックスが必要であり、装置の小型化を実現することが困難であった。また、ベアチップ等の微細な電子部品を回収する場合には、電子部品を保持する吸着ノズルの内径が小さいため、吸着ノズルからブローされる圧縮エアの流量が不足して、電子部品が吸着ノズルから離れない恐れもある。
ブラシを用いて電子部品を擦り取る装置では、ブローのみでは回収することが難しい電子部品の場合であっても吸着ノズルから電子部品を分離することが可能であるが、擦り取られた電子部品が回収ボックスに回収されず、周辺に飛ばされてしまう可能性もある。特に、微細な電子部品を回路基板に装着する装着装置にこのような回収装置が設けられた場合には、飛ばされた電子部品が回路基板に付着することも考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電子部品を回収する電子部品回収装置の小型化を実現するとともに電子部品の回収率を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、吸着により部品保持部に保持された電子部品を回収する電子部品回収装置であって、部品保持部に保持された電子部品の側方から気体をブローするブロー部と、前記電子部品の周囲の気体と共に前記電子部品を前記部品保持部から離れる方向へと吸引して回収する吸引部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子部品回収装置であって、前記吸引部が、前記部品保持部に保持された電子部品が挿入されるとともに前記部品保持部から離れた前記電子部品が前記電子部品の周囲の気体と共に導かれる吸引路を備え、前記ブロー部が、前記吸引路に接続されて前記吸引路内に挿入された電子部品の側方から前記吸引路内に気体を導くブロー路を備える。
請求項3に記載の発明は、回路基板に電子部品を装着する電子部品装着装置であって、回路基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部に保持された回路基板に、吸着により部品保持部に保持された電子部品を装着する装着機構と、前記装着機構に電子部品を供給する部品供給部と、前記部品保持部が保持する電子部品を必要に応じて回収する請求項1または2に記載の電子部品回収装置とを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子部品装着装置であって、前記部品保持部が吸引口から吸引を行うことにより電子部品を保持し、前記部品保持部に保持された電子部品に対する前記電子部品回収装置の前記吸引部による吸引および前記ブロー部によるブローと並行して、前記部品保持部の前記吸引口から気体のブローが行われる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の電子部品装着装置であって、前記装着機構が、前記部品供給部により電子部品が供給される位置から前記回路基板に前記電子部品を装着する位置へと前記部品保持部を移動する保持部移動機構を備え、前記電子部品回収装置が、前記保持部移動機構による前記部品保持部の移動経路上に配置される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電子部品装着装置であって、前記保持部移動機構による前記部品保持部の移動経路上に設けられ、前記部品供給部により前記装着機構に供給された電子部品を撮像する撮像部をさらに備え、前記電子部品回収装置が、前記撮像部と前記基板保持部との間に配置される。
請求項7に記載の発明は、請求項3ないし6のいずれかに記載の電子部品装着装置であって、前記部品保持部が、下面に電極部が形成された半導体のベアチップ部品の上面を吸着する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の電子部品装着装置であって、前記装着機構により電子部品が回路基板に対して押圧されつつ、前記電子部品と前記回路基板との間に介在する熱硬化性の樹脂が加熱されることにより、または、超音波振動が付与されることにより、前記電極部と前記回路基板の電極とが電気的に接合される。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の電子部品装着装置であって、前記電子部品が、半導体発光素子である。
請求項10に記載の発明は、吸着により部品保持部に保持された電子部品を回収する電子部品の回収方法であって、部品保持部に保持された電子部品の側方から気体をブローする工程と、前記ブローする工程と並行して、前記電子部品の周囲の気体と共に前記電子部品を前記部品保持部から離れる方向へと吸引して回収する工程とを備える。
本発明では、電子部品の回収率を向上することができる。また、電子部品回収装置の小型化を図ることもできる。請求項2の発明では、電子部品をさらに確実に回収することができる。
請求項3の発明では、電子部品回収装置の小型化により、電子部品装着装置の小型化を図ることができる。請求項4の発明では、部品保持部から電子部品をより容易に分離することができる。請求項5の発明では、電子部品回収装置の小型化に伴い、電子部品の移動経路を短くすることができ、1個の電子部品の装着に要する平均時間を短縮することができる。請求項6の発明では、吸着エラーが生じた電子部品を速やかに回収することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る電子部品装着装置1の構成を示す正面図であり、図2は電子部品装着装置1の平面図である。電子部品装着装置1は、微細な電子部品を反転した後に、プリント基板等の回路基板9上への電子部品の装着と電極の接合(すなわち、実装)とを同時に行う、いわゆる、フリップチップ実装装置である。
電子部品装着装置1は、回路基板9を保持する基板保持部2、基板保持部2に保持された回路基板9に電子部品を装着する装着機構3、装着機構3に電子部品を供給する部品供給部4、部品供給部4により装着機構3に供給された電子部品を撮像する撮像部5、並びに、電子部品を回収する部品回収機構6および7を備える。基板保持部2は、回路基板9を保持するステージ21、および、ステージ21を図1中のY方向に移動するステージ移動機構22を備える。
装着機構3は、装着ヘッド31および装着ヘッド31をX方向に移動する装着ヘッド移動機構32を備え、装着ヘッド31は、吸着により電子部品を保持する部品保持部である吸着ノズル33を備える。図3は、吸着ノズル33の先端近傍を拡大して示す図である。吸着ノズル33は、中心部に真空吸引用の吸引路331を備え、先端に形成された吸引口332から吸引を行うことによって電子部品を吸着して保持する。装着ヘッド31には圧力センサが設けられ、吸着ノズル33が電子部品を保持しているか否かが検出可能とされる。また、吸着ノズル33の吸引路331に圧縮エアを送り込むことにより、吸引口332からエアをブローすることも可能とされる。吸着ノズル33は、装着ヘッド31内部に設けられた昇降機構によりZ方向に移動(昇降)可能とされる。
部品供給部4は、所定の位置に電子部品を配置する部品配置部41、部品配置部41から電子部品を取り出して保持する供給ヘッド42、供給ヘッド42をX方向に移動する供給ヘッド移動機構43、および、供給ヘッド42を回動する回動機構44を備える。部品配置部41は、多数の電子部品が載置される部品トレイ411、部品トレイ411を保持するステージ412、並びに、部品トレイ411をステージ412と共にX方向およびY方向に移動するトレイ移動機構413を備える。
供給ヘッド42は、吸着により保持した電子部品を装着ヘッド31の吸着ノズル33に供給する供給コレット421を備える。供給コレット421は、中心部に真空吸引用の吸引路を備え、先端に形成された吸引口から吸引を行うことによって電子部品を吸着して保持する。供給ヘッド42には圧力センサが設けられ、供給コレット421が電子部品を保持しているか否かが検出可能とされる。また、供給コレット421の吸引路に圧縮エアを送り込むことにより、吸引口からエアをブローすることも可能とされる。供給コレット421は、供給ヘッド42内部に設けられた機構により供給ヘッド42の本体から離れる方向に進退可能とされる。
部品供給部4では、回路基板9に装着される予定の多数の電子部品が、回路基板9に接合される電極部が形成された側の面(実装後の状態における下面であり、以下、「接合面」という。)を(+Z)側に向けて(すなわち、回路基板9に装着される向きとは反対向きに)部品トレイ411上に載置されている。なお、本実施の形態では電子部品の電極部は、電極パターン上に形成されたボールバンプであるが、実装方法(あるいは、実装される電子部品)によっては電極部はメッキバンプであってもよく、電極パターン自体であってもよい。
撮像部5は、装着ヘッド移動機構32による装着ヘッド31(吸着ノズル33)の移動経路上であって装着ヘッド31の移動と干渉しない位置(本実施の形態では移動経路の真下)に設けられ、吸着ノズル33に保持された電子部品を(−Z)側から撮像する。基板保持部2と撮像部5との間に設けられる部品回収機構6は、装着ヘッド移動機構32による装着ヘッド31(吸着ノズル33)の移動経路上であって装着ヘッド31の移動と干渉しない位置に配置され、必要に応じて吸着ノズル33が保持する電子部品を回収する。また、ステージ412の(+X)側に取り付けられる部品回収機構7は、トレイ移動機構413によりステージ412と一体的にX方向およびY方向に移動され、必要に応じて供給コレット421が保持する電子部品を回収する。
図4は、吸着により吸着ノズル33に保持された電子部品91を回収する部品回収機構6の構成を示す図であり、部分的に断面にて示している。部品回収機構6は、本体部61、吸着ノズル33に保持された電子部品91の(+Y)側(側方)から気体であるエアをブローするブロー部63、および、電子部品91の周囲の気体(ここでは、空気)と共に電子部品91を吸着ノズル33から離れる方向へと吸引して回収する吸引部62を備える。なお、部品回収機構6のX方向における幅は約1.5mmである。
吸引部62は、本体部61の内部に形成される吸引路621、および、吸引された電子部品91を回収する回収フィルタ622を備える。吸引路621の一方の端部は、本体部61の上部に形成される開口611であり、もう一方の端部には回収フィルタ622が接続される。吸引路621は回収フィルタ622およびバルブ623を介して真空ポンプ624(エジェクタや他の排気機構であってもよい。)と接続される。電子部品91が回収される際には、吸着ノズル33に保持された電子部品91が開口611から吸引路621に挿入される。吸引部62では、後述のブローにより吸引路621内で吸着ノズル33から離れた電子部品91が、真空ポンプ624により周囲の気体と共に吸引され、回収フィルタ622へと導かれて回収される。なお、回収フィルタ622は吸引路621の途中に設けられてもよい。
ブロー部63は、本体部61の内部に形成されるブロー路631を備え、ブロー路631の一方の端部は開口611近傍において吸引路621に接続され、もう一方の端部はバルブ632を介してコンプレッサ633に接続される。ブロー部63では、バルブ632が開放されてコンプレッサ633から圧縮エアがブロー路631に送り込まれ、吸引路621内に挿入された吸着ノズル33に保持される電子部品91の側方から吸引路621内に圧縮エアが導かれる。このとき、ブローされるエアの流量は吸引路621から吸引されるエアの流量よりも少なくされ、開口611からの吸引は継続的に行われる。なお、部品回収機構7は部品回収機構6と同様の構成を備え、部品回収機構7の吸引路は供給コレット421が挿入可能となるように形成される。
図5および図6は、電子部品装着装置1の動作の流れを示す図である。電子部品装着装置1により回路基板9に電子部品が装着される際には、まず、多数の電子部品が接合面を(+Z)側に向けて載置された部品トレイ411が、予め図1中の(−X)側に位置している供給ヘッド42の下方にてトレイ移動機構413により移動し、装着予定の電子部品が供給コレット421の下方に配置される(ステップS11)。続いて、供給コレット421が供給ヘッド42内の機構により下降し、部品トレイ411上の電子部品の接合面が供給コレット421により吸着保持された後、供給コレット421が上昇して電子部品が部品トレイ411から取り出される(ステップS12)。以下、供給コレット421により電子部品が取り出されるときの供給ヘッド42の位置、および、取り出される電子部品の位置(すなわち、供給コレット421の直下にあたる位置)を、それぞれの「取出位置」という。
次に、電子部品を吸着保持する供給ヘッド42が、回動機構44により図1における時計回りに180°回動して反転しつつ供給ヘッド移動機構43により(+X)方向へと移動し、図1中に二点鎖線にて示す位置に位置する(ステップS13)。このとき、装着ヘッド31は予め図1中に二点鎖線にて示す位置に位置しており、供給ヘッド42の供給コレット421と、装着ヘッド31の吸着ノズル33とが対向する。(+Z)方向を向いている供給コレット421の先端には、電子部品が下面である接合面とは反対側の上面を(+Z)側に向けて保持されている。
続いて、電子部品が供給コレット421と共に上昇し、吸着ノズル33により電子部品の上面が吸引吸着されるとともに供給コレット421による吸引が停止されて供給コレット421が下降し、供給ヘッド42から装着ヘッド31への電子部品の受け渡し(供給)が完了する(ステップS14)。以下、供給ヘッド42により電子部品の供給が行われるときの装着ヘッド31および供給ヘッド42の位置(図1中に二点鎖線にて示す位置)を、それぞれの「受渡位置」という。
電子部品の供給が完了すると、供給ヘッド42が、供給ヘッド移動機構43により(−X)方向へと移動しつつ回動機構44により反時計回りに反転して受渡位置から取出位置へと退避する(ステップS15)。供給ヘッド42の退避と並行して、装着ヘッド31が撮像部5の真上へと移動し、撮像部5により吸着ノズル33の先端に保持される電子部品が撮像される(ステップS16)。
撮像により取得された画像データは電子部品装着装置1内の制御部に送られ、取得された電子部品の画像データと、予め記憶されている電子部品の画像データとが比較されて電子部品の姿勢(保持状態)が検出される。制御部では、検出された電子部品の姿勢に基づいて、吸着ノズル33に保持される電子部品の姿勢が補正不可能な状態である、すなわち、吸着エラーが生じており、電子部品の回収(すなわち、廃棄)が必要であると判断された場合には(ステップS21)、電子部品の装着動作が中止されて回収動作(ステップS22)が行われ、吸着ノズル33に保持される電子部品の姿勢が適正(補正可能)な状態であると判断された場合には(ステップS21)、電子部品の装着動作(ステップS23〜S26)が継続される。
装着動作が継続される場合、まず、取得された電子部品の画像データ等に基づいて吸着ノズル33がZ方向に伸びる軸を中心に回動し、電子部品の姿勢が補正される(ステップS23)。
続いて、装着ヘッド31が、装着ヘッド移動機構32により図1に二点鎖線にて示す受渡位置から(+X)方向へと移動し、回路基板9上の電子部品の装着予定位置の上方に位置する(ステップS24)。なお、回路基板9は、予めステージ移動機構22によりY方向の位置が調整されている。また、回路基板9の電極上には、導電性粒子が内部に均一に分散された絶縁性樹脂により形成される異方導電性樹脂ペースト(ACP(Anisotropic Conductive Paste))が付与されている。次に、吸着ノズル33が回路基板9に向けて下降し、保持した電子部品の接合面に形成された電極部が、回路基板9上の対応する電極にACPを介して押圧されつつ、熱硬化性樹脂であるACPが加熱されることにより、電子部品の電極部と回路基板9の電極とが電気的に接合され、電子部品の装着と実装とが同時に行われる(ステップS25)。以下、回路基板9に電子部品が装着されるときの装着ヘッド31および回路基板9の位置を、それぞれの「装着位置」という。なお、電子部品装着装置1では、ACPに代えて非導電性樹脂ペースト(NCP(Non-Conductive Paste))やいわゆる銀ペーストが用いられてもよい。また、電子部品が回路基板に対して押圧されつつ超音波振動が付与されることにより回路基板に実装されてもよい。
電子部品の装着動作が終了すると、吸引を停止した吸着ノズル33が電子部品から離れて上昇し、再度吸引が行われて圧力センサにより吸引路331内の圧力が検出され、電子部品の回収の要否が判断される(ステップS26)。すなわち、制御部では、圧力センサからの計測値に基づいて吸着ノズル33の先端における電子部品の有無(回路基板9への装着エラーによる電子部品の持ち帰りの有無)が確認され、電子部品が吸着ノズル33に保持されていない(持ち帰りが生じていない)場合には電子部品の回収は不要であると判断され、電子部品の持ち帰りが生じている場合には電子部品の回収が必要であると判断される。
次に、ステップS21またはS26において、電子部品の回収が必要であると判断された場合の電子部品装着装置1の動作(ステップS22)について説明する。図7は、部品回収機構6による電子部品の回収動作の流れを示す図である。回収動作では、まず、装着ヘッド移動機構32により装着ヘッド31が受渡位置から部品回収機構6の上方へと移動し(ステップS221)、続いて、吸着ノズル33が下降し、図4に示すように、電子部品91を保持する吸着ノズル33の先端が、部品回収機構6の開口611から吸引路621内に挿入される(ステップS222)。
さらに、バルブ623およびバルブ632が開放され、吸着ノズル33に保持される電子部品91が吸引部62により周囲の気体と共に(−Z)方向(吸着ノズル33から離れる方向)へと吸引されるとともに、ブロー部63により電子部品91の側方からエアのブローが行われる。また、電子部品91に対する吸引部62による吸引およびブロー部63によるブローと並行して、吸着ノズル33の吸引路331に圧縮エアが送り込まれて吸引口332からエアのブローが行われる(ステップS223)。ブロー部63によるブローおよび吸引口332からのブローにより、電子部品91は吸着ノズル33から確実に離れ、周囲の気体と共に吸引路621に沿って真空ポンプ624の方へと導かれて回収フィルタ622により回収される。
ステップS26において電子部品の回収が不要であると判断されると、または、回収動作が終了すると、装着ヘッド移動機構32により装着ヘッド31が装着位置から受渡位置へと移動し(ステップS27)、回路基板9に装着予定の次の電子部品の有無が判断される(ステップS28)。次の電子部品がない場合には装着動作が終了し、次の電子部品がある場合にはステップS11に戻り、取出位置に配置された電子部品を取り出して吸着ノズル33に供給し、吸着ノズル33が受渡位置から装着位置に移動した後に回路基板9に電子部品を装着する動作が繰り返される(ステップS11〜S28)。
なお、本実施の形態では説明を簡素化するために電子部品装着装置1の各動作が順次行われるものとして説明したが、実際にはサイクルタイム(1個の電子部品の装着に要する平均時間であり、「タクト」ともいう。)を短縮するために、上記の各動作のうち一部の動作については並行して行われる。具体的には、装着ヘッド31に供給された電子部品を撮像し、装着ヘッド31を移動して電子部品を装着した後に装着ヘッド31を受渡位置に戻す動作(ステップS16〜S27)と、取り出し位置に配置された次の電子部品を供給コレット421により吸着保持した後に供給ヘッド42を受渡位置に移動する動作(ステップS11〜S13)とが並行して行われる。この場合、次の電子部品の有無の判断(ステップS28)は、電子部品の撮像(ステップS16)よりも前に行われる。
また、供給ヘッド42において供給コレット421による電子部品の供給エラーによる持ち帰り(吸着ノズル33への電子部品の供給が失敗して電子部品を保持したままの状態になること)が生じた場合には、トレイ移動機構413により部品回収機構7が取出位置に位置する供給コレット421の下方へと移動し、供給コレット421に保持される電子部品の回収が行われる。
以上に説明したように、電子部品装着装置1の部品回収機構6では、吸着ノズル33に保持された電子部品に向けてエアをブローするブロー部63と、吸着ノズル33から離れた電子部品を吸引する吸引部62とが設けられるため、廃棄すべき電子部品の回収率を向上することができる。また、回収に際して吸着ノズル33が吸引路621に挿入された上で吸引およびブローが行われることから電子部品を確実に回収することができる。さらには、部品回収機構6による上記吸引およびブローと並行して吸着ノズル33からエアのブローが行われるため、吸着ノズル33から電子部品をより容易に分離して回収することができる。
一方、吸引およびブローを部品回収機構6にて行うことにより、回収に際して電子部品が飛散するおそれがないため、電子部品の回収に係る装置を電子部品の吸引に最低限必要な大きさへと大幅に小型化する(より好ましくは、電子部品の搬送方向に対して薄型化する)ことも可能となる。これにより、電子部品装着装置1の小型化も可能となる。
また、部品回収機構6は、装着ヘッド移動機構32による装着ヘッド31の受渡位置から装着位置への移動経路上に配置されるため、通常の装着動作時における移動経路上にて電子部品の回収が可能とされ、部品回収機構6の小型化に伴い、電子部品の移動経路を短くすることもできる。その結果、サイクルタイムを短縮することができる。さらには、部品回収機構6が撮像部5と基板保持部2との間に配置されるため、吸着エラーが生じた電子部品を速やかに回収することができる。回収フィルタ622を電子部品装着装置1の手前側(作業者がアクセスする側)に配置することにより、回収された電子部品を部品回収機構6から容易に取り出すことも可能とされる。
このように、小型化を実現しつつ電子部品を確実に回収することのできる部品回収機構6は、表面が平滑な(すなわち、吸着ノズルと密着しやすい)半導体のベアチップ部品の回収に適しており、表面が平滑であり、かつ、微細であるために従来の方法では確実に回収することが難しい発光ダイオードのベアチップ(LEDチップ)や半導体レーザ等の半導体発光素子の回収に特に適している。また、サイクルタイムを短縮することができるため、ACP、NCP、銀ペースト、あるいは、超音波振動を利用した実装のように、装着時の電子部品の固定に要する時間が短い電子部品装着装置に特に適している。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、ブロー部63によるブローは、吸着ノズル33に保持される電子部品の側方から行われるのであるならば、電子部品の真横以外の方向(斜め上方等)から行われてもよい。
廃棄される電子部品を確実に回収するという観点からは、電子部品の回収時に吸着ノズル33が吸引路621に挿入されることが好ましいが、吸着ノズル33の先端に保持された電子部品のみが吸引路621に挿入されてもよく、また、電子部品が開口611の上方に配置され、吸引路621の外部からブローが行われてもよい。
吸着ノズル33および供給コレット421による電子部品の吸着による保持は、吸引吸着には限定されず、静電吸着であってもよい。装着機構3に対する電子部品の供給は、接合面を下側にして部品トレイ上に載置された電子部品が吸着ノズル33の下方に配置され、吸着ノズル33が下降して電子部品を吸着保持することにより行われてもよい。この場合、部品供給部4から供給ヘッド42、供給ヘッド移動機構43および回動機構44が省略される。
電子部品装着装置1における、電子部品の装着は他の方法により行われてもよい。例えば、予め回路基板9上に付与されたはんだペースト上に装着されてもよく、また、異方導電性または非導電性の樹脂フィルムを介して電子部品の電極部と回路基板9の電極とが電気的に接合されてもよい。
また、電子部品装着装置1は、半導体のベアチップ部品の装着に特に適しているが、他の様々な種類の電子部品、例えばSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルタ等の装着にも適している。
本発明は、吸着により保持されて取り扱われる半導体発光素子、他の半導体ベアチップ、さらには他の種類の電子部品を必要に応じて回収する電子部品回収装置、および、このような電子部品回収装置を備える電子部品装着装置に利用可能である。
電子部品装着装置の構成を示す正面図 電子部品装着装置の構成を示す平面図 吸着ノズルを示す拡大図 部品回収機構の構成を示す図 電子部品装着装置の動作の流れを示す図 電子部品装着装置の動作の流れを示す図 回収動作の流れを示す図
符号の説明
1 電子部品装着装置
2 基板保持部
3 装着機構
4 部品供給部
5 撮像部
6 部品回収機構
9 回路基板
32 装着ヘッド移動機構
33 吸着ノズル
62 吸引部
63 ブロー部
91 電子部品
332 吸引口
621 吸引路
631 ブロー路
S11〜S16,S21〜S28,S221〜S223 ステップ

Claims (10)

  1. 吸着により部品保持部に保持された電子部品を回収する電子部品回収装置であって、
    部品保持部に保持された電子部品の側方から気体をブローするブロー部と、
    前記電子部品の周囲の気体と共に前記電子部品を前記部品保持部から離れる方向へと吸引して回収する吸引部と、
    を備えることを特徴とする電子部品回収装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品回収装置であって、
    前記吸引部が、前記部品保持部に保持された電子部品が挿入されるとともに前記部品保持部から離れた前記電子部品が前記電子部品の周囲の気体と共に導かれる吸引路を備え、
    前記ブロー部が、前記吸引路に接続されて前記吸引路内に挿入された電子部品の側方から前記吸引路内に気体を導くブロー路を備えることを特徴とする電子部品回収装置。
  3. 回路基板に電子部品を装着する電子部品装着装置であって、
    回路基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された回路基板に、吸着により部品保持部に保持された電子部品を装着する装着機構と、
    前記装着機構に電子部品を供給する部品供給部と、
    前記部品保持部が保持する電子部品を必要に応じて回収する請求項1または2に記載の電子部品回収装置と、
    を備えることを特徴とする電子部品装着装置。
  4. 請求項3に記載の電子部品装着装置であって、
    前記部品保持部が吸引口から吸引を行うことにより電子部品を保持し、
    前記部品保持部に保持された電子部品に対する前記電子部品回収装置の前記吸引部による吸引および前記ブロー部によるブローと並行して、前記部品保持部の前記吸引口から気体のブローが行われることを特徴とする電子部品装着装置。
  5. 請求項3または4に記載の電子部品装着装置であって、
    前記装着機構が、前記部品供給部により電子部品が供給される位置から前記回路基板に前記電子部品を装着する位置へと前記部品保持部を移動する保持部移動機構を備え、
    前記電子部品回収装置が、前記保持部移動機構による前記部品保持部の移動経路上に配置されることを特徴とする電子部品装着装置。
  6. 請求項5に記載の電子部品装着装置であって、
    前記保持部移動機構による前記部品保持部の移動経路上に設けられ、前記部品供給部により前記装着機構に供給された電子部品を撮像する撮像部をさらに備え、
    前記電子部品回収装置が、前記撮像部と前記基板保持部との間に配置されることを特徴とする電子部品装着装置。
  7. 請求項3ないし6のいずれかに記載の電子部品装着装置であって、
    前記部品保持部が、下面に電極部が形成された半導体のベアチップ部品の上面を吸着することを特徴とする電子部品装着装置。
  8. 請求項7に記載の電子部品装着装置であって、
    前記装着機構により電子部品が回路基板に対して押圧されつつ、前記電子部品と前記回路基板との間に介在する熱硬化性の樹脂が加熱されることにより、または、超音波振動が付与されることにより、前記電極部と前記回路基板の電極とが電気的に接合されることを特徴とする電子部品装着装置。
  9. 請求項7または8に記載の電子部品装着装置であって、
    前記電子部品が、半導体発光素子であることを特徴とする電子部品装着装置。
  10. 吸着により部品保持部に保持された電子部品を回収する電子部品の回収方法であって、
    部品保持部に保持された電子部品の側方から気体をブローする工程と、
    前記ブローする工程と並行して、前記電子部品の周囲の気体と共に前記電子部品を前記部品保持部から離れる方向へと吸引して回収する工程と、
    を備えることを特徴とする電子部品の回収方法。
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