JP2006174035A - バイアス電流回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力電流能力と低消費電流とを両立しながら、定常動作時にはオフセットが少なく、過渡応答時において高速動作を可能にする。
【解決手段】 電流増幅器は、入力信号IN(+)の基準信号IN(−)からの差分に応じて信号を増幅する信号増幅回路10と、出力ソーストランジスタと出力シンクトランジスタの節点から出力電流を所定の大きさで出力する電流出力回路11と、電流出力回路11からの出力電流を検出して二値信号を出力する出力電流検出回路21と、出力電流検出回路21から出力される二値信号に応じてバイアス電流を切り換えて信号増幅回路10に出力するバイアス電流出力回路22とからなるバイアス電流回路20とから構成され、出力電流検出回路21の二値信号をスイッチ23に出力し、バイアス電流出力回路22から信号増幅回路10に出力されるバイアス電流Ibを増加させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つの入力信号の差分に応じた電流を出力する電流出力段を有する増幅器に接続されるバイアス電流回路に関し、とくに増幅器の出力電流不足を検出して、一時的にバイアス電流を増加させるようにした増幅器のバイアス電流回路に関する。
演算増幅器などにおいて、出力振幅を電源電圧範囲にまで広げて出力電流能力を確保しながら回路の電流消費を抑える方策として、出力段のソース・シンク側ともにMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)で構成した演算増幅器が提案されている。これにより、出力段トランジスタをバイポーラトランジスタで構成した場合の出力振幅の制限を排除しながら、ソース・シンク側の何れか一方を定電流源回路で構成し、あるいはバイポーラトランジスタで構成した場合に必要となる多大なバイアス電流を不要として、出力電流能力と低消費電流との両立を図っている。
図7は、入力信号の基準信号からの差分に応じて電流信号を出力する電流増幅器を示す回路図である。
この電流増幅器は、入力信号IN(+)の基準信号IN(−)からの差分に応じて電流信号を増幅する信号増幅回路10と、出力ソーストランジスタと出力シンクトランジスタの節点から出力電流を所定の大きさで出力する電流出力回路11とによって構成されている。
電流出力回路11では、Pチャネル型のMOSFET(以下、PMOSトランジスタという。)M1が高電位側の電源VDDに接続された出力ソーストランジスタであり、ソース端子が接地(低電位側の電源)されたNチャネル型のMOSFET(以下、NMOSトランジスタという。)M2は出力シンクトランジスタであって、これらトランジスタのドレイン端子は互いに接続されて、その共通する節点からは出力信号OUTが取り出される。
信号増幅回路10では、PMOSトランジスタM3はそのゲート端子に基準信号IN(+)が供給される入力トランジスタであって、そのドレイン端子が能動負荷を構成するNMOSトランジスタM4を介して接地されている。そして、このPMOSトランジスタM3にソース端子が共通に接続されているPMOSトランジスタM5は、そのゲート端子に入力信号IN(−)が供給され、ドレイン端子は能動負荷を構成するNMOSトランジスタM6を介して低電位側の電源となる接地電位(GND)に接続されている。また、NMOSトランジスタM4のゲート端子は、電流出力回路11のNMOSトランジスタM2のゲート端子と接続され、NMOSトランジスタM6のゲート端子はNMOSトランジスタM7のゲート端子と接続されている。
さらに、PMOSトランジスタM9,M10は入力バイアス部を構成するトランジスタであって、いずれもソース端子が電源VDDに接続されている。PMOSトランジスタM8は、ゲート端子とドレイン端子がともにNMOSトランジスタM7のドレイン端子に接続され、PMOSトランジスタM9のドレイン端子はPMOSトランジスタM3,M5の各ソース端子に接続されている。PMOSトランジスタM10は、ゲート端子とドレイン端子がともにPMOSトランジスタM9のゲート端子に接続されるとともに、定電流源Ibに接続されている。
ここでは、PMOSトランジスタM9に流れるバイアス電流(定電流源Ibにより定まる定電流)とPMOSトランジスタM5に流れる信号電流との差電流がPMOSトランジスタM3に流れることで、電流出力回路11には入力信号IN(+)の基準信号IN(−)からの差分に応じた出力電流が流れて、それが出力信号OUTとして取り出される。
このような電流増幅器では、その電流出力回路11にキャパシタを接続して誤差増幅器として用いる場合、カレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタM2とM4、M6とM7、およびPMOSトランジスタM1とM8のミスマッチから入力オフセット電圧(電流入力の場合は、入力オフセット電流)が生じる。そして、この入力オフセット電圧を低減するために、定電流源Ibによるバイアス電流を減らす必要がある。また、消費電流を減らす観点からみても、信号増幅回路10におけるバイアス電流は少ないほうがよい。
下記の特許文献1には、出力電流能力と低消費電流とを両立させながら、オフセットが少なく、過渡応答時において高速動作が可能な演算増幅器等を実現するために好適な能動負荷回路の発明が記載されている。
この能動負荷回路は2つの差動入力電流を有し、当該差動入力電流が差動成分を有すると、差動入力電流の大きい側(メイン回路)に接続されているインピーダンス回路での電圧降下が他方(サブ回路)のインピーダンス回路での電圧降下より大きくなる。これにより、メイン回路のインピーダンス回路に接続されているサブ回路の出力電流側トランジスタのソース端子には、メイン回路における出力電流側トランジスタ(サブ回路のインピーダンス素子に接続されている)のソース端子の端子電圧より低い電圧が印加される。そのため、サブ回路の出力電流側トランジスタの電流駆動能力を低減させることができるので、カレントミラー回路のミラー比で規定される電流比以上に、差動入力電流における差動成分の大きさに応じて増幅された差動出力電流が得られることになる。
したがって、この特許文献1の能動負荷回路は、演算増幅器の能動負荷回路として使用した場合には、演算増幅器が過渡状態となり差動入力電流が差動成分を有する場合にのみ差動出力電流を増幅することができ、過渡応答特性の高速性を実現することができるというものである。
特開2002−94341号公報(第2図、段落番号〔0007〕、〔0020〕〜〔0023〕など)
このように、一般には増幅器の最大出力ソース電流がバイアス電流で決まるため、大きな信号変化に対する応答は、その伝達関数から予測される値よりも遅くなるという問題があった。
とくに、誤差増幅器のような用途では、制御系の状態が変化した場合にのみ、大きな出力電流を必要とする。その後、出力電流は系の伝達関数によっては対数減衰率にしたがって振動が減少し、やがて出力電流は0に戻る。したがって、バイアス電流を通常は小さい値にしておき、必要時に素早く応答してバイアス電流を増加させるとともに系の振動周期よりも緩やかに減少させることが望ましい。
また、特許文献1の能動負荷回路では、メイン回路の出力電流側トランジスタの電流駆動能力を増大させるのではなく、サブ回路の出力電流側トランジスタの電流駆動能力を減少させているだけであるから、バイアス電流を充分に増加させることができなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、出力電流能力と低消費電流とを両立しながら、定常動作時にはオフセットが少なく、過渡応答時において高速動作が可能なバイアス電流回路を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、入力信号の基準信号からの差分に応じて信号電流を増幅する信号増幅部、および出力ソーストランジスタと出力シンクトランジスタの節点から出力電流を所定の大きさで出力する電流出力部からなる増幅器のバイアス電流回路が提供される。このバイアス電流回路は、前記電流出力部からの出力電流を検出して二値信号を出力する出力電流検出部と、前記出力電流検出部から出力される前記二値信号に応じてバイアス電流を切り換えて前記信号増幅部に出力するバイアス電流出力部とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、定常時には低入力オフセット電圧であり、過渡時には高速応答可能なバイアス電流回路を実現できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
最初に、出力ソース電流の不足を検出して、バイアス電流を増加させるバイアス電流回路について説明する。図1は、実施の形態1に係るバイアス電流回路を備えた電流増幅器を示す回路図である。なお、図1において、図7に示した電流増幅器の構成要素と同じ要素については同じ符号を付してある。
この電流増幅器は、入力信号IN(+)の基準信号IN(−)からの差分に応じて信号を増幅する信号増幅回路10と、出力ソーストランジスタと出力シンクトランジスタの節点から出力電流を所定の大きさで出力する電流出力回路11と、さらに電流出力回路11からの出力電流を検出して二値信号を出力する出力電流検出回路21と、出力電流検出回路21から出力される二値信号に応じてバイアス電流を切り換えて信号増幅回路10に出力するバイアス電流出力回路22とからなるバイアス電流回路20によって構成されている。
出力電流検出回路21は、高電位側の電源VDDと接地(GND)間に直列に接続されたPMOSトランジスタM1AとNMOSトランジスタM2Aを備え、また、バイアス電流出力回路22は、PMOSトランジスタM1AとNMOSトランジスタM2Aの互いに接続された出力側節点Xの電位レベルに応じてオンオフ動作するスイッチ23と2つの定電流源24,25を備えている。出力電流検出回路21のPMOSトランジスタM1Aは、電流出力回路11のPMOSトランジスタM1とゲート端子が共通に接続され、ソース側カレントミラー回路を構成しており、NMOSトランジスタM2Aは、電流出力回路11のNMOSトランジスタM2とゲート端子が共通に接続され、シンク側カレントミラー回路を構成している。そして、バイアス電流出力回路22では、スイッチ23がオン状態であれば2つの定電流源24,25の双方からバイアス電流(Ib1+Ib2)が信号増幅回路10に出力され、スイッチ23がオフ状態になると一方の定電流源23が遮断されて、他方の定電流源25からだけバイアス電流Ib2が信号増幅回路10に出力されるように構成されている。
このように、電流出力回路11と並列に構成された出力電流検出回路21では、そのPMOSトランジスタM1A、NMOSトランジスタM2Aを用いて、電流出力回路11の出力信号OUTとして出力されるソース電流(PMOSトランジスタM1Aに流れる電流がNMOSトランジスタM2Aに流れる電流より大きい場合の出力電流)がバイアス電流に対して一定割合以上になったかどうかを判断して、スイッチ23のオンオフ状態を切り換えるようにしている。ソース側カレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタM1とM1Aのミラー比MR1(M1Aの電流/M1の電流)を、シンク側カレントミラー回路のNMOSトランジスタM2とM2Aのミラー比MR2(M2Aの電流/M2の電流)より小さく設定することで、出力されるソース電流のバイアス電流に対する比率がMR1とMR2により定まる所定比率を超えた時点で、出力電流検出回路21から出力される二値信号をハイレベル(Hレベル)とすることが可能になる。そして、出力電流検出回路21の二値信号をスイッチ23に出力しそれがオン状態になれば、バイアス電流出力回路22から信号増幅回路10に出力されるバイアス電流Ibを増加させることができる。
その後に、出力電流検出回路21の二値信号がロウレベル(Lレベル)に戻ると、このスイッチ23はオフ状態となって、信号増幅回路10でのバイアス電流Ibも最初の状態に復帰する。このとき必要に応じて、出力電流検出回路21の二値信号がオフ状態に復帰するまでにある程度の時間を持たせることにより、バイアス電流回路20によって制御されるバイアス電流Ibを、この電流増幅器を含む制御系の振動周期よりも緩やかに減少させることができる。
図2は、本発明のバイアス電流回路の変形例を示す回路図である。
ここでは、出力ソース電流の不足を検出する手段として、出力電流検出回路21に代えて、PMOSトランジスタM1BとNMOSトランジスタM2Bからなる出力電流検出回路26が用いられている。この出力電流検出回路26では、PMOSトランジスタM1Bが信号増幅回路10の入力バイアス部を構成するPMOSトランジスタM9,M10とゲート端子が共通に接続されることによって、PMOSトランジスタM1Bだけを定電流源としてソース電流の不足を検出するようにしている。
このように構成された実施の形態1のバイアス電流回路20によれば、入力信号IN(+)の基準信号IN(−)からの差分に応じて信号電流を増幅する信号増幅回路10、およびPMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2の節点から出力電流を所定の大きさで出力する電流出力回路11からなる増幅器のバイアス電流回路において、電流出力回路11からの出力電流を検出して二値信号を出力する出力電流検出回路21(あるいは26)と、この出力電流検出回路21(あるいは26)から出力される二値信号に応じてバイアス電流を切り換えて信号増幅回路10に出力するバイアス電流出力回路22とを備えているので、出力電流能力と低消費電流とを両立しながら、定常動作時にはオフセットが少なく、過渡応答時において高速動作が可能なバイアス電流回路を実現できる。
なお、実施の形態1では、出力ソース電流の不足を検出してバイアス電流Ibを増加させるバイアス電流回路20について説明したが、後述する実施の形態3に示すように、電流出力回路11のNMOSトランジスタM2に流れる電流がPMOSトランジスタM1に流れる電流より大きい場合の出力電流(出力シンク電流)の不足を出力電流検出回路21あるいは26などによって検出することもでき、その動作原理は上述した実施の形態1と同様に説明できる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係るバイアス電流回路を示す回路図である。この実施の形態2では、出力ソース電流の不足を検出して、バイアス電流を増加させるバイアス電流回路20の具体的な構成について説明する。
なお、図3において図1,図2に示した構成要素と同じ要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
バイアス電流回路20は、出力電流検出回路21とバイアス電流出力回路22とから構成されている。バイアス電流出力回路22は、5つのPMOSトランジスタM11〜14,M16と、3つのNMOSトランジスタM15,M17,M18と、キャパシタC1とから構成されている。また、出力電流検出回路21は電流出力回路11のPMOSトランジスタM1とゲート端子が共通に接続されたPMOSトランジスタM19と、NMOSトランジスタM2とゲート端子が共通に接続されたNMOSトランジスタM20とから構成されている。
このうち、バイアス電流出力回路22では、PMOSトランジスタM11とM12によってキャパシタC1を所定の速度で充電する定電流源が構成され、PMOSトランジスタM13とM14がそれぞれ図1,図2の第1、第2の定電流源24,25に相当するものである。また、NMOSトランジスタM15はゲート端子が出力電流検出回路21の出力側節点Xに接続されるとともに、キャパシタC1に充電された電荷を放電するように、キャパシタC1と並列に接続されている。さらに、PMOSトランジスタM12のドレイン端子とPMOSトランジスタM16のゲート端子とが接続され、キャパシタC1の充電電圧に応じてPMOSトランジスタM13に流れるバイアス電流Ib1を遮断制御するように構成されている。NMOSトランジスタM17とM18は、それらのゲート端子がPMOSトランジスタM14,M16のドレイン端子に共通に接続され、それぞれPMOSトランジスタM13とM14を流れるバイアス電流Ib1とIb2のうちの一方のバイアス電流(Ib2)、あるいは双方のバイアス電流(Ib1+Ib2)を信号増幅回路10に出力するように機能する。
また、出力電流検出回路21のソース側カレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタM19と電流出力回路11のPMOSトランジスタM1のミラー比は1:4となっており、シンク側カレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタM20と電流出力回路11のNMOSトランジスタM2のミラー比は1:1に設定されている。
したがって、出力電流検出回路21では、電流出力回路11からの出力電流を検出して、これに応じてPMOSトランジスタM19とNMOSトランジスタM20の動作状態が定まる。すなわち、出力信号OUTとして吐き出されるソース電流が電流出力回路11のPMOSトランジスタM1を流れる電流の75%をこえると、PMOSトランジスタM19とNMOSトランジスタM20で構成されるインバータがその状態を反転して、出力側節点Xの電位レベルが電源VDD(Hレベル)になる。
このときバイアス電流出力回路22では、NMOSトランジスタM15がオン状態になり、キャパシタC1を瞬時に放電させ、その結果、PMOSトランジスタM16がオン状態となる。NMOSトランジスタM17に流れている電流は、通常、PMOSトランジスタM14を経由するもののみであるが、PMOSトランジスタM16がオンになることで、PMOSトランジスタM13を経由する電流も加わる。これらの電流は、NMOSトランジスタM18を通じて電流増幅器の信号増幅回路10に供給される。その後、出力電流検出回路21の出力側節点XがLレベルになると、NMOSトランジスタM15がオフ状態になるため、キャパシタC1はPMOSトランジスタM12を通じて供給される定電流で充電されて、徐々にPMOSトランジスタM16がオフ状態へと復帰する。
図6には、バイアス電流回路20を構成する各素子のパラメータ値を示している。
PMOSトランジスタM1とM19のアスペクト比(MOSトランジスタのゲート幅Wとゲート長Lの比:W/L)は、それぞれ24/6と6/6に形成されている。したがって、PMOSトランジスタM19とPMOSトランジスタM1のミラー比は1:4になっている。また、NMOSトランジスタM2とM20のアスペクト比は、いずれも16/6に形成されており、そのミラー比は1:1である。
電流出力回路11のソース電流がPMOSトランジスタM1に流れる電流の75%のとき、PMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2の電流比が4:1になる。したがって、出力電流検出回路21のPMOSトランジスタM19とNMOSトランジスタM20の電流比が1:1となり、インバータ動作の切り換え点になる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3に係るバイアス電流回路を示す回路図である。この実施の形態3では、出力シンク電流の不足を検出して、バイアス電流を増加させるバイアス電流回路30の具体的な構成について説明する。
なお、図4において図3に示した構成要素と同じ要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
バイアス電流回路30は、出力電流検出回路31とバイアス電流出力回路32とから構成されている。出力電流検出回路31に関しては、PMOSトランジスタM29とNMOSトランジスタM30は実施の形態2におけるPMOSトランジスタM19とNMOSトランジスタM20に対応するものであるが、PMOSトランジスタM31とNMOSトランジスタM32からなるインバータ回路が追加されている点で、実施の形態2で説明したバイアス電流回路20とは構成が異なっている。また、バイアス電流出力回路32の5つのPMOSトランジスタM21〜24,M26と、3つのNMOSトランジスタM25,M27,M28は、それぞれPMOSトランジスタM11〜14,M16とNMOSトランジスタM15,M17,M18に対応する。
また、出力電流検出回路31のソース側カレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタM29とPMOSトランジスタMlのミラー比は1:1に設定され、シンク側カレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタM30とNMOSトランジスタM2のミラー比は1:4に設定されている。したがって、出力信号OUTに流れ込むシンク電流が電流出力回路11のNMOSトランジスタM2を流れる電流の75%をこえると、PMOSトランジスタM29とNMOSトランジスタM30で構成されるインバータがその状態を反転して、出力側節点Xの電位レベルが接地電位(Lレベル)になり、したがって、インバータ回路のPMOSトランジスタM31とNMOSトランジスタM32の出力側節点X*が電源VDDと等しい電位(Hレベル)になる。
このときバイアス電流出力回路32では、NMOSトランジスタM25がオン状態となり、キャパシタC1を瞬時に放電させ、その結果、PMOSトランジスタM26がオン状態となる。NMOSトランジスタM27に流れている電流は、通常、PMOSトランジスタM24を経由するもののみであるが、PMOSトランジスタM26がオンになることで、PMOSトランジスタM23を経由する電流も加わる。これらの電流は、NMOSトランジスタM28を通じて電流増幅器の信号増幅回路10に供給される。その後、出力電流検出回路31の出力側節点X*がLレベルとなると、NMOSトランジスタM25がオフ状態になるため、キャパシタC1はPMOSトランジスタM22を通じて供給される定電流で充電されて、徐々にPMOSトランジスタM26がオフ状態へと復帰する。
なお、図6にはバイアス電流回路30を構成する各素子のパラメータ値を示している。
PMOSトランジスタM1とM29のアスペクト比は、いずれも24/6に形成されている。したがって、PMOSトランジスタM29とPMOSトランジスタM1のミラー比は1:1である。また、NMOSトランジスタM2とM30のアスペクト比は、それぞれ16/6と4/6に形成されているので、これらのミラー比は4:1になる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係るバイアス電流回路を示す回路図である。この実施の形態4では、出力ソース電流、出力シンク電流の両方の不足を検出して、バイアス電流を増加させるバイアス電流回路40の具体的な構成について説明する。なお、図5において、図3、図4に示した構成要素と同じ要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
バイアス電流回路40は、出力ソース電流の不足を検出してバイアス電流を増加させるバイアス電流部41と、出力シンク電流の不足を検出するバイアス電流部42とから構成されている。バイアス電流部42は、電流出力回路11のPMOSトランジスタM1とゲート端子が共通に接続されたPMOSトランジスタM29、NMOSトランジスタM2とゲート端子が共通に接続されたNMOSトランジスタM30、インバータ回路を構成するPMOSトランジスタM31とNMOSトランジスタM32、およびインバータ回路の出力側節点X*2にゲート端子が接続されるNMOSトランジスタM25によって構成されている。そして、バイアス電流部42では、実施の形態3のバイアス電流回路30における残りの素子機能がバイアス電流部41を構成する各素子と共通化されている。
すなわち、バイアス電流部41では、NMOSトランジスタM15のゲート端子がPMOSトランジスタM19とNMOSトランジスタM20の接続点である出力側節点X1に接続され、バイアス電流部42のNMOSトランジスタM25とともに、キャパシタC1に充電された電荷を放電するように、キャパシタC1と並列に接続されている。したがって、このバイアス電流回路40によって出力ソース電流、出力シンク電流の両方の不足を検出して、バイアス電流を増加させることができる。
なお、このバイアス電流回路40を構成する各素子の具体的特性は、図6に示すとおりである。
以上、本発明のバイアス電流回路をその好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。たとえば上述の実施の形態における具体的な回路構成において、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタにするようにトランジスタの極性をすべて反対にして電源VDDと接地電位(電源VSS)とを入れ替えた回路構成としても実施可能である。また、MOSトランジスタをバイポーラトランジスタなどMOSトランジスタと同じような特性の能動素子を使用しても実現できる。
また、入力信号IN(−)を基準信号としたが、これを第2の入力信号としてもよい。
本発明の実施の形態1に係るバイアス電流回路を備えた電流増幅器を示す回路図である。 本発明のバイアス電流回路の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係るバイアス電流回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係るバイアス電流回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態4に係るバイアス電流回路を示す回路図である。 図3ないし図5のバイアス電流回路を構成する各素子のパラメータ値を示す図である。 従来の電流増幅器の一例を示す回路図である。
符号の説明
10 信号増幅回路
11 電流出力回路
20,30,40 バイアス電流回路
21,31,41,42 出力電流検出回路
22,32 バイアス電流出力回路
23 スイッチ
24,25 定電流源
26 出力電流検出回路
C1 キャパシタ
Ib1,Ib2 バイアス電流
M1,M1A,M11〜14,M16,M19 PMOSトランジスタ
M2,M2A,M15,M17,M18,M20 NMOSトランジスタ
VDD 高電位側の電源
X 出力側節点

Claims (6)

  1. 入力信号の基準信号からの差分に応じて信号電流を増幅する信号増幅部、および出力ソーストランジスタと出力シンクトランジスタの節点から出力電流を所定の大きさで出力する電流出力部からなる増幅器のバイアス電流回路において、
    前記電流出力部からの出力電流を検出して二値信号を出力する出力電流検出部と、
    前記出力電流検出部から出力される前記二値信号に応じてバイアス電流を切り換えて前記信号増幅部に出力するバイアス電流出力部と、
    を具備したことを特徴とするバイアス電流回路。
  2. 前記出力電流検出部は、
    前記出力ソーストランジスタと前記出力シンクトランジスタに対して、それぞれカレントミラー接続された第1、および第2のトランジスタ回路からなることを特徴とする請求項1記載のバイアス電流回路。
  3. 前記バイアス電流出力部は、
    第1、第2の定電流源、および前記第1、第2のトランジスタ回路の互いに接続された出力側節点の電位レベルに応じて前記第1、第2の定電流源のいずれか一方もしくは双方のいずれかにバイアス電流を切り換えて前記信号増幅部に出力するスイッチ回路からなることを特徴とする請求項2記載のバイアス電流回路。
  4. 前記出力電流検出部は、
    さらに、前記バイアス電流出力部の前記スイッチ回路に対して前記二値信号を反転して出力するインバータ回路を備えていることを特徴とする請求項3記載のバイアス電流回路。
  5. 前記バイアス電流出力部の前記スイッチ回路は、
    キャパシタ、前記キャパシタを所定の速度で充電する第3の定電流源、前記キャパシタに充電された電荷を放電する第1のスイッチ素子、および前記第1、第2の定電流源のいずれかを遮断制御する第2のスイッチ素子からなることを特徴とする請求項3記載のバイアス電流回路。
  6. 前記出力電流検出部の前記第1、または第2のトランジスタ回路のいずれか一方を、第4の定電流源を構成する第3のトランジスタ回路に替えたことを特徴とする請求項2記載のバイアス電流回路。
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