JPH06104663A - 増幅器 - Google Patents

増幅器

Info

Publication number
JPH06104663A
JPH06104663A JP1827393A JP1827393A JPH06104663A JP H06104663 A JPH06104663 A JP H06104663A JP 1827393 A JP1827393 A JP 1827393A JP 1827393 A JP1827393 A JP 1827393A JP H06104663 A JPH06104663 A JP H06104663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
output
field effect
amplifier
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1827393A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Itakura
哲朗 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1827393A priority Critical patent/JPH06104663A/ja
Publication of JPH06104663A publication Critical patent/JPH06104663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力増幅段と出力段とからなる増幅回路手段
と、前記増幅回路手段の入力増幅段の出力を増幅する増
幅手段と、前記増幅手段の出力を電流に変換する電流変
換手段と、この電流変換手段から出力される電流とバイ
アス手段から出力される一定のバイアス電流とを加算し
て前記増幅回路手段に供給する電流加算手段とからなる
増幅器であって、前記電流加算手段から前記増幅回路手
段に供給される電流の大きさにより、前記増幅回路手段
の出力電流の大きさを制御することを特徴とする増幅
器。 【効果】 本発明の増幅器によれば、信号が入力したと
きのみ、増幅回路手段の出力段の電流駆動能力を向上す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容量性負荷等を駆動する
増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】増幅器にとってスルーレートは回路の性
能を決める大きなファクターの一つであり、高スルーレ
ートを得ることは増幅器にとって極めて重要な事項であ
る。特に増幅器が大容量負荷を駆動する場合には、大容
量負荷は増幅器のスルーレートを劣化させる性質がある
ため、高いスルーレートを有する増幅器が要求される。
【0003】一般に、増幅器のスルーレートは、増幅段
に供給するバイアス電流を増加し、出力電流の駆動能力
を上げることにより向上させることができるものの、バ
イアス電流を増加すればそれだけ消費電力も増大するこ
ととなるために、従来、この点を解決すべく種々の試み
がなされている。
【0004】例えば、"Class AB CMOS Operational Amp
lifiers with Very High Effeciency," L.Callewaert e
t al.,IEEE JSSC, vol.-25, June 1990 のFig.5 に示さ
れている回路を図28に示す。
【0005】この回路では、差動入力信号の+側(図中
「in+」で示す。)が高い時を検出し、動作電流を増
加させて入力差動増幅回路(図中「#1」で示す。)
と、差動入力信号の−側(図中「in−」で示す。)が
高い時を検出し、動作電流を増加する入力差動増幅回路
(図中「#2」で示す。)を備えることにより、差動入
力信号が入力したときのみ増幅器の駆動能力を高め、差
動入力信号がないときの消費電力を低減することができ
る。しかし、#1、#2の回路をそれぞれ別々に必要と
するため、増幅器全体の回路規模が増大するという欠点
がある。また、"Adaptive Biasing CMOS Amplifiers,"
Marc G.Degrauwe, et al., IEEE JSSC, vol.-17,June 1
982 のFig.3 に示されている回路を図29に示す。
【0006】この回路では、入力差動増幅回路の差動電
流出力(I1 、I2 )の差電流を検出し、その差電流を
定数倍(図中「A:1」で示す。)する回路(図中「M
11〜M22」で示す。)を追加して、入力差動増幅回路の
バイアス電流を増加させることにより、差動入力信号が
入力されたときのみ、出力電流の駆動能力を向上させて
いる。しかし、差動電流出力の差電流の検出のための電
流差分回路(図中「M11〜M22」で示す。)のため、回
路を構成する素子数が増大するという欠点があった。ま
た増幅器のスルーレートを高め、出力の立ち上がり時間
を短くするためには、差電流の定数倍比Aを大きくする
ことが必要であるが、これはトランジスタの面積を増大
させる方向であるため、単位面積当たりの回路の占有面
積が増大する方向である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の増幅回路は、低消費電力で高スルーレートを得られる
ものの、回路規模が増大し、IC化に不利な回路構成を
有するという問題がある。
【0008】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来
よりも少ない素子数で増幅器を構成し、低消費電力かつ
高スルーレートが得られる増幅器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、入力
増幅段と出力段とからなる増幅回路手段と、前記増幅回
路手段の入力増幅段の出力を増幅する増幅手段と、前記
増幅手段の出力を電流に変換する電流変換手段と、この
電流変換手段から出力される電流とバイアス手段から出
力される一定のバイアス電流とを加算して前記増幅回路
手段に供給する電流加算手段とからなる増幅器であっ
て、前記電流加算手段から前記増幅回路手段に供給され
る電流の大きさにより、前記増幅回路手段の出力電流の
大きさを制御することを特徴とする。
【0010】また本発明においては、入力増幅段と出力
段とで構成される増幅器において、入力増幅段に信号が
入力された場合に入力増幅段から出力される信号を増幅
する増幅手段と、この増幅手段からの出力に応じた電流
を出力する電流出力手段と、この電流出力手段からの出
力と一定のバイアス電流を出力するバイアス手段からの
出力を加算する加算手段とを備え、前記入力増幅段に信
号が入力された場合に、前記加算手段からの出力電流を
増加させることにより、前記出力段の出力電流の駆動能
力を高めることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1〜3記載の本発明の増幅器によれば、
増幅回路手段1に信号が入力されると、入力増幅段1a
の出力はC級増幅手段3により増幅され、入力信号のレ
ベル変化を検出する。そして入力信号のレベル変化を検
出すると、電圧電流変換手段4により電流出力に変換さ
れる。バイアス手段2からは増幅回路手段1に対してバ
イアスを供給しており、信号が入力されると、C級増幅
手段3、電圧電流変換手段4を介して電流が出力され、
加算手段5でバイアス手段からの出力に加算することに
より、供給バイアスを変化させる。
【0012】本発明の増幅器によれば、信号が入力した
ときのみ、増幅回路手段へのバイアスを変化させ、電流
駆動能力を改善することができる。信号が入力せず、レ
ベル変化がない時は、C級増幅手段3の出力はゼロであ
るので、増幅回路手段1へのバイアス供給量は小さく、
消費電力を低減することができる。また、C級増幅手段
3及び電圧電流変換手段4は簡単な回路により構成でき
るため、大幅な素子数の増加や回路規模の増大を招くこ
となく低消費電力で高スルーレートの増幅器が得られ
る。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。
【0014】図1は、本発明の増幅器の基本構成を示す
図である。増幅回路手段1は入力信号を増幅して出力す
る機能を有し、バイアスにより出力電流駆動能力を制御
することができる。増幅回路手段1は入力増幅段1aと
出力段1bとで構成される。信号が入力されると、入力
信号のレベル変化を入力増幅段1aで増幅し、出力をC
級増幅手段3に供給する。C級増幅手段3は入力信号の
レベル変化を増幅し、電圧電流変換手段4で電圧から電
流に変換する。すなわち、増幅回路手段1に信号が入力
すると、入力信号のレベル変化をC級増幅した後で電流
に変換して、加算手段5によりバイアス手段2からの出
力と加算されて、増幅回路手段1へバイアスが供給され
る。
【0015】C級増幅手段3は入力増幅段1aの出力を
C級増幅するので、信号が入力せず、入力信号にレベル
変化がないときや、入力信号のレベル変化が微小なとき
には、C級増幅手段3の出力はゼロ(あるいはほぼゼ
ロ)である。よって電圧電流変換手段4の出力電流もゼ
ロとなり、増幅回路手段1にはバイアス手段2からの出
力のみがバイアス電流として供給される。この結果、入
力信号が微小な時は、増幅回路手段1には電圧電流変換
手段からの電流がバイアスとして供給されないので、消
費電力を小さく抑えることができる。
【0016】一方、信号が入力され、入力信号にある値
以上のレベル変化がある時には、C級増幅手段3により
入力増幅段1aの出力が増幅され、その出力は電圧電流
変換手段4により電流に変換される。この電流は、加算
手段5により、バイアス手段2からの出力と加算され、
増幅回路手段へのバイアスとして供給される。この結
果、信号入力時には、増幅回路手段1へ供給されるバイ
アスが増加しするので、出力電流の駆動能力が増加し、
高いスルーレートが得られる。入力信号のレベル変化が
ある値以下になった時には、再びC級増幅手段3の出力
はゼロとなり、増幅回路手段1へ供給されるバイアス量
が小さくなるので、消費される電力が低減される。
【0017】この構成により、入力信号がないときは、
バイアス手段から供給される定バイアスにより出力電流
の駆動能力が決定される。信号が入力され、入力信号の
レベルが変化を入力増幅段の出力をC級増幅することに
より検出し、電圧電流変換してバイアス出力に加算する
ことことにより、入力信号レベル変化に応じて出力電流
駆動能力をあげることができる。このように本実施例に
よれば、入力信号にある値以上のレベル変化がある時の
みしか出力電流駆動能力は増加しないので消費電力の増
加は少ない。図2は図1に示す増幅器の別の構成を示す
ものである。
【0018】図2では、増幅回路手段1が、入力増幅段
1a、出力段1b、内部バイアス手段1cで構成され、
入力増幅段の出力を、C級増幅手段3によりC級増幅し
た後、電圧電流変換手段4により、電流変換する。電流
加算手段5では、バイアス手段2から出力されたバイア
ス電流と電圧電流変換手段4で変換された電流とを加算
し、増幅回路手段1に供給する。増幅回路手段1の内部
バイアス手段1cは、電流加算手段5の出力を受けて、
入力増幅段1a(または入力増幅段1a、出力段1b双
方)へバイアスを供給する。
【0019】この構成でも、信号入力がある場合にの
み、電流加算手段5からの出力が増加し、これに応じて
内部バイアス手段1cから発生するバイアス出力が増加
する。このバイアスが入力増幅段1a(または入力増幅
段1a、出力段1b双方)に供給されることにより、増
幅回路手段1の出力電流の駆動能力が増加する。したが
って入力信号レベルが変化したとき、出力電流の駆動能
力を改善することが可能となり、入力信号レベルがゼロ
(または微少)のときは、消費電力を低減することがで
きる。図3には、図1に示す増幅器の構成の変形例を示
す。
【0020】図3では、増幅回路手段1が、差動出力を
有する入力増幅段1a、出力段1b、第2の加算手段1
dで構成され、入力増幅段の差動出力の一方を第1のC
級増幅手段3aによりC級増幅した後、第1の電圧電流
手段4aにより電流変換する。第1の電流加算段5で
は、バイアス手段2から出力されたバイアス手段2から
出力されたバイアス電流と電圧電流変換手段4aで変換
された電流と加算し増幅回路手段1にバイアス電流とし
て供給されるとともに、第2のC級増幅手段3bにより
C級増幅され、第2の電圧電流手段4bで変換された電
流は、入力増幅段1aの他方の差動出力に加算手段1d
で加算され、加算手段1dの出力が出力段の入力とな
る。
【0021】この構成では、出力信号の立上りと立下り
に応じて出力電流駆動能力を改善する機能をC級増幅手
段3a、電圧電流変換手段4a、第1の電流加算手段5
とC級増幅手段3b、電圧電流変換手段4b、第2の電
流加算手段1dの系統に分けることにより、出力電流駆
動能力改善時の不用な電力消費を改善する。以下、具体
的な回路の構成を示して、本発明を説明する。図4は図
1に示す回路の第1の具体例を示すものである。
【0022】図4において電界効果トランジスタmp1
〜mp5、mn1〜mn3と容量CF は従来の2段構成
のオペアンプとなっており増幅回路手段1に対応するも
のである。この増幅回路手段1において、電界効果トラ
ンジスタmp1、mp2、mp5、mn1、mn2は差
動入力の第1の増幅段(入力増幅段1a)を構成してい
る。また、電界効果トランジスタmp3、mp5、mn
3及びCはソース接地型の第2の増幅段(出力段1b)
を構成している。容量CF は位相補償用容量であり、容
量CL は負荷である。電流源i1はバイアス回路2に対
応している。電界効果トランジスタmp6、mn4はC
級増幅手段3を構成している。電界効果トランジスタm
p7は電圧電流変換手段4を構成しており、5は加算手
段である。
【0023】この従来の2段構成のオペアンプ(図中入
力増幅段1a、出力段1b)においてスルーレートは、
バイアス回路2である電流源i1から供給されるバイア
ス電流の大きさに依存しており、バイアス電流を増加し
出力電流駆動能力を上げるとスルーレートは上がるもの
の消費電力も増大してしまう。特に容量負荷を駆動する
時において、この従来の2段構成のオペアンプでは、立
ち下がりのスルーレートは差動入力の第1の増幅段(入
力増幅段1a)の動作電流(電界効果トランジスタmp
4から供給される電流)と位相補償用容量CF とで決定
される時定数のみによるが、立ち上がりのスルーレート
は第1の増幅段の動作電流と位相補償用容量CF とで決
定される時定数と、ソース接地型の第2の増幅段(出力
段1b)の動作電流(電界効果トランジスタmp3から
供給される電流)と負荷容量CLとで決定される時定数
との大きいほうで決定される。
【0024】負荷容量CL が大きい時には、増幅器の出
力電流の駆動能力を上げて高スルーレート実現するため
に、電界効果トランジスタmp3で決定される第2の増
幅段の動作電流を大きく設定しておく必要があり、これ
が消費電力増大の原因であった。
【0025】これに対し、本発明においては、電界効果
トランジスタmp6、mn4によりC級増幅手段3を構
成し、mn4のドレイン電極を出力端子として、その出
力電圧は電圧電流変換手段4を構成する電界効果トラン
ジスタmp7により電流に変換され、電流源i1のバイ
アス電流に加算されて増幅回路手段1に供給される。こ
こで、電界効果トランジスタmp6のチャネル幅Wとチ
ャネル長Lの比(w/l)mp6と電界効果トランジスタ
mn4のチャネル幅Wとチャネル長Lの比(W/l )mn
4は例えば次のように設定する。 1/2(w/l )mp4<(w/l )mp6<(w/l )mp4…(1) (w/l )mn1=(w/l )mn4…(2) 以下簡単に図4の回路動作を説明する。
【0026】差動入力信号レベルが変化してVin+が
Vin−より大きく、その差がある値以上(例えばIn
4>Ip6なる関係を有する。)になった時、電界効果
トランジスタmp4から供給される電流Ip4の大部分
は入力増幅段1aを構成する差動対の電界効果トランジ
スタmp1側に流れる電流Ip1となり(Ip1〜Ip
4)、これにより入力増幅段1aの第1の出力である電
界効果トランジスタmn1のドレイン電位が上がる。よ
ってC級増幅手段3の入力である電界効果トランジスタ
mn4のゲート電位が上がり、電界効果トランジスタm
n4のドレイン電流In4が電界効果トランジスタmp
6から供給される電流Ip6より大きくなるので、C級
増幅手段3の出力である電界効果トランジスタmn4の
ドレイン電位が下がる。これは、前記(1)(2)の条
件より、In4>Ip6で、また、In4=In1=I
p1であるからである。
【0027】C級増幅手段3の出力が下がるので、電圧
電流変換手段4を構成する電界効果トランジスタmp7
のゲート・ソース電圧が大きくなり、バイアス電流I1
に加算される電界効果トランジスタmp7のソース電流
(電圧電流変換された出力)が大きくなる。これにより
電界効果トランジスタmp5を流れる電流が大きくな
り、電界効果トランジスタmp3から供給される第2の
増幅段の動作電流が大きくなる。よって差動入力信号レ
ベルが変化して、出力が立ち上がる時には、増幅回路手
段1の出力電流の駆動能力を上げ高スルーレートを得る
ことができる。
【0028】また、差動入力信号レベルでVin+がV
in−より大きいが、その差がある値より小さい時に
は、電界効果トランジスタmp4から供給される電流I
p4のおよそ半分の電流が電界効果トランジスタmp1
側に流れる電流Ip1となり(Ip1=(1/2)Ip
4+ΔI,ΔIはIp4に比較し非常に小さい電流)、
これにより上がる電界効果トランジスタmn1のドレイ
ン電位は微小である。よって、電界効果トランジスタm
n4のゲート電位は少ししか上がらず、電界効果トラン
ジスタmn4のドレイン電流In4は、前記(2)の条
件から、In4=In1=Ip1=(1/2)Ip4+
ΔIで、また、前記(1)の条件よりIp6>In4と
なるので、C級増幅手段3の出力は上がり電界効果トラ
ンジスタmp7のゲート・ソース電圧が小さくなりOF
Fしてしまうので、電圧−電流変換手段4の出力電流は
ゼロとなる。よって、電界効果トランジスタmp5を流
れる電流はバイアス電流I1のみで、電界効果トランジ
スタmp3から供給される第2の増幅段の動作電流は小
さいままで、消費電力は増加しない。
【0029】差動入力信号レベルでVin−がVin+
より大きい時にも、Ip6>In4で電圧電流変換手段
4の出力電流はゼロとなり、電界効果トランジスタmp
5を流れる電流はバイアス電流I1のみで、電界効果ト
ランジスタmp3から供給される第2の増幅段の動作電
流は小さいままで、消費電力は増加しない。この差動入
力信号レベルでVin−がVin+より大きい時の立ち
下がりのスルーレートは前述のように差動入力の第1の
増幅段(入力増幅段1a)の動作電流(電界効果トラン
ジスタmp4から供給される電流)と位相補償用容量C
F とで決定される時定数のみに依存し、第2の増幅段の
動作電流に依存しないので、スルーレートは低くならな
い。
【0030】図5に、図2に示した本発明の増幅回路
と、従来の増幅回路とをボルテージフォロア構成にした
ときの、入出力信号波形のシミュレーション結果を示
す。入力矩形波10に対して、従来の増幅回路では応答
波形の立ち上がりが悪い(波形11)。これに対し、本
発明の増幅回路では立ち上がりの急峻な応答波形(波形
12)が得られており、出力電流の駆動能力が改善され
た増幅器が得られていることが判る。
【0031】また図6には、図5の入力矩形波10が入
力したときの、本発明の増幅回路手段1の出力段1bの
バイアス電流波形を示す。具体的には図4に示した出力
段1bの電界効果トランジスタmp3のドレイン電流波
形である。入力矩形波(図5の波形10)とmp3のド
レイン電流とのタイミングを比較すると、入力矩形波の
立ち上がりのタイミングでmp3にインパルス状の電流
が流れていることが判る。一方、入力信号の無信号部、
矩形波の平坦部(図5の13に示す部分)では、図6に
示すとおり、電流は発生しない。入力レベルの変化に対
応してバイアス電流が流れ、入力レベルの変化のない部
分ではバイアス電流が流れない。すなわち、入力レベル
の変化がないときにはバイアス電流が発生しないので、
従来の増幅回路と比較して、消費電力を低減することが
できる。
【0032】以上説明したように、入力増幅段1aの出
力をC級増幅手段3にてC級増幅し、このC級増幅手段
の出力電圧を電圧電流変換手段4にて電流に変換して、
バイアス手段2からの出力に加算するような増幅回路を
構成することにより、入力信号にある値以上のレベル変
化がある時のみ、バイアス電流が増加し、増幅回路の出
力電流の駆動能力が増加するので、入力信号のレベル変
化がないとき、特に無信号入力時における消費電力を低
減することが可能であり、また高スルーレートの増幅回
路が実現できる。
【0033】図7に示すように、電圧電流変換手段を構
成する電界効果トランジスタmp7のドレイン電流を第
2の増幅段の動作電流(電界効果トランジスタmp3の
ドレイン電流)に加算する接続として、さらに出力電流
駆動能力を増加する構成としても良い。
【0034】図8に示すように、第2の電圧電流変換手
段を構成する電界効果トランジスタmp8を設け、出力
段の動作電流に加算する接続として、さらに出力電流駆
動能力を増加する構成としても良い。
【0035】本発明の増幅器の図4において、信号入力
時に、出力段1bの電界効果トランジスタmp3の瞬時
電流が過大となり、素子破壊を起こす場合がある。この
ような素子破壊の恐れがある場合には、図9に示すよう
に、電圧電流変換手段4における出力電流を制限するよ
うに、抵抗RLIM を電界効果トランジスタmp7のソー
ス側に挿入することにより、出力段1bの電界効果トラ
ンジスタmp3の瞬時電流を制限することも可能であ
る。この電流制限用抵抗は、図10に示すように電界効
果トランジスタmLIM を用いて構成することもできる。
さらに図11、図12に示すように、電流制限抵抗手段
として電界効果トランジスタmp7のドレイン電極側に
電流制限用抵抗RLIM 、電流制限用電界効果トランジス
タmLIM を挿入する構成とすることも可能である。
【0036】図13、図14には、電圧電流変換手段4
における出力電流を制限する回路の別の構成例を示す。
図13には、C級増幅手段3を構成する電界効果トラン
ジスタmp6、mn4のドレイン電極間に間に、振幅制
限用の抵抗RLIM を挿入する例を示した。また図14に
は、この振幅制限用の抵抗RLIM の代わりに、振幅制限
用の電界効果トランジスタmLIM を挿入する例を示し
た。
【0037】このようにC級増幅手段の出力振幅を制限
することにより、電圧電流変換手段4の出力電流を制限
することができるので、増幅回路の電流駆動能力が増大
したときにも、電界効果トランジスタmp3の瞬時電流
が無制限に大きくなることがなくなる。すなわち、図9
〜図14に示す実施例の増幅器によると、入力信号レベ
ルが変化した時にバイアス手段のバイアス電流に加算さ
れる電流の最大値を制限することができるので、過大電
流のために素子が破壊される危険性が小さくなる。図1
5は、図1に示す基本構成に基づくの第2の具体例を示
すものである。
【0038】図15において、電界効果トランジスタm
p1〜mp5、mn1〜mn3と容量CF は、従来の2
段構成のオペアンプとなっており増幅回路手段1に対応
するものである。この増幅回路手段1において、電界効
果トランジスタmp1、mp2、mp4a、mp4b、
mp5a、mp5b、mn1、mn2は差動入力の第1
の増幅段(入力増幅段1a)を構成している。また、電
界効果トランジスタmp3、mp5、mn3及びCF は
ソース接地型の第2の増幅段(出力段1b)を構成して
いる。容量CF は容量であり、位相補償を行なうために
挿入されている。
【0039】電流源i1及びi2は、バイアス回路2に
対応している。電界効果トランジスタmp6a、mp9
b、mn4a及び電界効果トランジスタmp6b、mp
9a、mn4bは、それぞれC級増幅手段3に対応し、
このC級増幅手段の出力電圧は各々電圧電流変換手段4
を構成する電界効果トランジスタmp7a及びmp7b
により、出力電流に変換される。これらの出力電流は各
々電流源i1及びi2のバイアス電流に加算されて、増
幅回路手段1に供給される。ここで、電界効果トランジ
スタmp6a、mp6b、mp9a、mp9b、mn4
a、mn4bのチャネル幅Wとチャネル長Lの比は、例
えば以下の条件を満足するように設定する。 (mp6aのドレイン電流)<(mp4aのドレイン電流)…(3) (mp6bのドレイン電流)<(mp4bのドレイン電流)…(4) (mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流)> (mp6aのドレイン電流+mp9bのドレイン電流)> 1/2(mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流)…(5) (mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流)> (mp6bのドレイン電流+mp9aのドレイン電流)> 1/2(mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流)…(6) (w/l )mn1=(w/l )mn2 =(w/l )mn4a=(w/l )mn4b…(7)
【0040】以下簡単に図15の回路動作を説明する。
差動入力信号レベルが変化してVin+がVin−より
大きく、その差がある値以上になった時、電界効果トラ
ンジスタmp4a及びmp4bから供給される和の電流
Ip4の大部分は入力増幅段1aを構成する差動対の電
界効果トランジスタmp1側に流れる電流Ip1とな
り、これにより入力増幅段1aの第1の出力である電界
効果トランジスタmn1のドレイン電位が上がる。よっ
て、第1のC級増幅手段3の入力である電界効果トラン
ジスタmn4aのゲート電位が上がり、電界効果トラン
ジスタmn4aのドレイン電流In4aが電界効果トラ
ンジスタmp6a及びmp9bから供給される和の電流
Ip6aより大きくなるので、第1のC級増幅手段3の
出力である電界効果トランジスタmn4aのドレイン電
位が下がる。
【0041】これは、前記条件よりIn4a>Ip6a
で、また前記条件よりIn4a=In1=Ip1である
からである。第1のC級増幅手段3の出力が下がるの
で、第1の電圧電流変換手段4を構成する電界効果トラ
ンジスタmp7aのゲートソース電極間の電圧が大きく
なり、バイアス電流I1に加算される電界効果トランジ
スタmp7aのソース電流(すなわち電圧電流変換され
た出力電流)が大きくなる。
【0042】これにより電界効果トランジスタmp5a
を流れる電流が大きくなり、電界効果トランジスタmp
4aから供給される第1の増幅段の動作電流が大きくと
ともに、電界効果トランジスタmp3から供給される第
2の増幅段の動作電流が大きくなる。よって、差動入力
信号レベルが変化してVin+がVin−より大きく、
その差がある値以上になって出力が立ち上がる時には、
増幅回路手段1の出力電流駆動能力が上がるため、高ス
ルーレートを得ることができる。
【0043】また、差動入力信号レベルが変化してVi
n−がVin+より大きく、その差がある値以上になっ
た時、電界効果トランジスタmp4a及びmp4bから
供給される和の電流Ip4の大部分は入力増幅段1aを
構成する差動対の電界効果トランジスタmp2側に流れ
る電流Ip2となり、これにより入力増幅段1aの第2
の出力である電界効果トランジスタmn2のドレイン電
位が上がる。
【0044】よって、第2のC級増幅手段3の入力であ
る電界効果トランジスタmn4bのゲート電位が上が
り、電界効果トランジスタmn4bのドレイン電流In
4bが、電界効果トランジスタmp6b及びmp9aか
ら供給される和の電流Ip6bより大きくなるので、第
2のC級増幅手段3の出力である電界効果トランジスタ
mn4bのドレイン電位が下がる。
【0045】これは前記条件より、In4b>Ip6b
で、また前記条件よりIn4bの大部分はIp2である
からである。第2のC級増幅手段3の出力が下がるの
で、第2の電圧電流変換手段4を構成する電界効果トラ
ンジスタmp7bのゲートソース電極間の電圧が大きく
なり、バイアス電流I2に加算される電界効果トランジ
スタmp7bのソース電流(すなわち電圧電流変換され
た出力電流)が大きくなる。
【0046】これにより電界効果トランジスタmp5b
を流れる電流が大きくなり、この場合電界効果トランジ
スタmp4bから供給される第1の増幅段の動作電流の
みを大きくする。図4の回路の説明で述べたように、こ
の増幅回路手段1においては、立ち下がりのスルーレー
トは差動入力の第1の増幅段の動作電流と位相補償用容
量CF とで決定される時定数のみに依存する。よって差
動入力信号レベルが変化してVin−がVin+より大
きく、その差がある値以上になって出力が立ち下がる時
には、不必要に第2の増幅段の動作電流を増加させるこ
となく、効果的に高スルーレートを実現することができ
る。
【0047】また、差動入力信号レベルでVin+とV
in−の差の絶対値がある値より小さい時には、電界効
果トランジスタmp4a及びmp4bから供給される和
の電流Ip4のおよそ半分の電流が、それぞれ電界効果
トランジスタmp1及び電界効果トランジスタmp2側
に流れる電流Ip1、Ip2 (ただしIp1=(1/2)Ip4±ΔI,Ip2+I
p1=Ip4 ここでΔIはIp4に比較し非常に小さい電流)とな
り、これによる電界効果トランジスタmn1及び電界効
果トランジスタmn2のドレイン電位の変化は微小であ
る。よって、電界効果トランジスタmn4a及び電界効
果トランジスタmn4bのゲート電位の変化は微小であ
るので、電界効果トランジスタmn4aのドレイン電流
In4a及び電界効果トランジスタmn4bのドレイン
電流In4bは、前述した(5)〜(7)の条件から、 In4a=(1/2)Ip4±ΔI、かつ In4bは、ほぼ1/2Ip4とΔIとの差(またはΔ
Iとの和)となり、よってIp6a>In4a及びIp
6b>In4bとなるので、第1及び第2のC級増幅手
段3の出力は各々上がり電界効果トランジスタmp7a
及び電界効果トランジスタmp7bのゲートソース電極
間の電圧が小さくなり、トランジスタがOFFしてしま
う。したがって第1及び第2の電圧電流変換手段4の出
力電流はともにゼロとなる。よって、電界効果トランジ
スタmp5aを流れる電流はバイアス電流I1のみで、
また電界効果トランジスタmp5bを流れる電流はバイ
アス電流I2のみとなり、不必要に第1及び第2の増幅
段の動作電流を増加することがないので消費電力は増加
しない。また、図16に図15に示す実施例の回路の変
形例を示す。
【0048】図16において、トランジスタmp6a、
mp6b、mp9a、mp9b、mn4a、mn4bの
チャネル幅Wとチャネル長Lの比は例えば以下の条件を
満足するように設定する。 (mp6aのドレイン電流)<(mp4aのドレイン電流) (mp6bのドレイン電流)<1/2(mp4bのドレイン電流) (mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流)> (mp6aのドレイン電流+mp9bのドレイン電流)> 1/2(mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流) 1/2(mp4aのドレイン電流+mp4bのドレイン電流)> (mp6bのドレイン電流+mp9aのドレイン電流) (W/l )mn1=(W/l )mn2=(w/l )mn4a=(W/l )mn4b
【0049】以下簡単に図16の回路動作を説明する。
差動入力信号レベルが変化してVin+がVin−より
大きい時の動作は、図15の回路と同じである。また、
Vin−がVin+より大きく、その差がある値以上に
なった時、電界効果トランジスタmp4a及びmp4b
から供給される和の電流Ip4の大部分は、入力増幅段
1aを構成する差動対のトランジスタmp2側に流れ、
mp1側にはほとんど流れなくなる。よってトランジス
タmn1のドレイン電位は下がり、よって第2のC級増
幅手段3の入力であるトランジスタmn4bのゲート電
位が下がり、mn4bのドレイン電流In4bがトラン
ジスタmp6b及びmp9aから供給される和の電流I
p6bより小さくなるので、第2のC級増幅手段3の出
力であるトランジスタmn4bのドレイン電位は上が
る。これにより、第2の電圧電流手段4を構成するトラ
ンジスタmn7のゲートソース電極間の電圧が大きくな
り、バイアス電流I2に加算される電界効果トランジス
タmn7のドレイン電流が大きくなる。
【0050】これにより、トランジスタmp5bを流れ
る電流が大きくなり、この場合、トランジスタmn4b
から供給される第1の増幅段の動作電流のみを大きくす
る。図4の回路の説明で述べたように、この増幅回路手
段1においては、立ち下りのスルーレートは差動入力の
第1の増幅段の動作電流と位相補償用容量CF とで決定
される時定数のみに依存する。よって差動入力信号レベ
ルが変化してVin−がVin+より大きく、その差が
ある値以上になって出力が立ち下がる時には、不必要に
第2の増幅段の動作電流(Ip3)を増加させることな
く、効果的に高スルーレートを実現することができる。
【0051】また、差動入力信号レベルでVin+とV
in−の差の絶対値がある値より小さい時には、トラン
ジスタmp4a及びmp4bから供給される和の電流I
p4のおよそ半分の電流が、それぞれトランジスタmp
1及びmp2側に流れる電流Ip1、Ip2 (ただし、Ip1=1/2Ip4±ΔI,Ip2+Ip
1=Ip4ここではΔIはIp4に比較し非常に小さい
電流)となり、これによるトランジスタmn1のドレイ
ン電位の変化は微小である。よってトランジスタmn4
a,mn4bのゲート電位の変化は微小で、これによる
トランジスタmn4a,mn4bのドライン電流の変化
も微小である。よって前述した条件により、第1のC級
増幅手段3の出力であるmn4aのドレイン電位は高
く、トランジスタmp7のゲート・ドレイン電圧は小さ
く、トランジスタmp7はOFFしている。
【0052】さらに、第2のC級増幅手段3の出力であ
るmn4bのドレイン電位は低く、トランジスタmn7
のゲート・ドレイン電圧は小さく、トランジスタmn7
はOFFしている。このように第1及び第2の電圧電流
変換手段4を構成するトランジスタmp7、mn7がO
FFしているので、第1及び第2の電圧電流変換手段4
の出力電流は、ともにゼロとなる。よってトランジスタ
mp5aを流れる電流はバイアス電流I1のみで、また
mp5bを流れる電流はバイアス電流I2のみとなり、
不必要に第1及び第2の増幅段の動作電流を増加するこ
とがないので、消費電力は増加しない。図17は、図3
に示す基本回路構成に基づく具体例である。
【0053】図17において電界効果トランジスタmp
1〜mp5、mn1〜mn3と容量CF は従来の2段構
成のオペアンプとなっており増幅回路手段1に対応する
ものである。この増幅回路手段1において、電界効果ト
ランジスタmp1、mp2、mp5、mn1、mn2は
差動入力の第1の増幅段(入力増幅段1a)の構成して
いる。また、電界効果トランジスタmp3、mp5、m
n3及びCはソース接地型の第2の増幅段(出力段1
b)を構成している。容量CF は位相補償用容量であ
り、容量CL は負荷である。電流源i1はバイアス回路
2に対応している。電界効果トランジスタmp6a、m
n4aは第1のC級増幅手段3aを構成している。電界
効果トランジスタmp7は第1の電圧電流変換手段4a
を構成しており、5は第1の加算手段である。
【0054】また、トランジスタmp6b、mn4bは
第2のC級増幅手段3bを構成しているトランジスタm
n7、mp8a、mp8bは第2の電圧電流変換手段4
bを構成しており、1dは第2の加算手段である。
【0055】本発明においては、電界効果トランジスタ
mp6a、mn4aにより第1のC級増幅手段3aを構
成し、mn4aのドレイン電極を出力端子として、その
出力電圧は第1の電圧電流変換手段4aを構成する電界
効果トランジスタmp7により電流に変換され、電流源
i1はバイアス電流に加算されて増幅回路手段1に供給
される。
【0056】また、トランジスタmp6b、mn4bに
よる第2のC級増幅手段3bを構成し、mn4bのドレ
イン電極を出力端子として、その出力電圧は第2の電圧
電流変換手段を構成するトランジスタmn7、mp8
a、mp8bにより電流に変換され、第1の増幅段の出
力であるトランジスタmn2のドレイン電極に供給され
る。
【0057】ここで、電界効果トランジスタmp6a、
mp6b、mn4a、mn4b、mn4のチャネル幅W
とチャネル長Lの比は例えば次の条件を満足するように
設定する。 (mp4のドレイン電流)>(mp6aのドレイン電流)> 1/2(mp4のドレイン電流) (mp6bのドレイン電流)<1/2(mp4のドレイン電流) (W/l )mn1=(W/l )mn2=(W/l )mn4a=(W/l )mn4b
【0058】差動入力信号レベルが変換してVin+が
Vin−より大きく、その差がある値以上(例えばIn
4a>Ip6aなる関係を有する。)になった時、電界
効果トランジスタmp4から供給される電流Ip4の大
部分は入力増幅段1aを構成する差動対の電界効果トラ
ンジスタmp1側に流れる電流Ip1となり(Ip1〜
Ip4)、これにより入力増幅段1aの第1の出力であ
る電界効果トランジスタmn1のドレイン電位が上が
る。よって第1のC級増幅手段3aの入力である電界効
果トランジスタmn4aのゲート電位が上がり、電界効
果トランジスタmn4aのドレイン電流In4aが電界
効果トランジスタmp6aから供給される電流Ip6a
より大きくなるので、第1のC級増幅手段3aの出力で
ある電界効果トランジスタmn4aのドレイン電位が下
がる。これは、前記の条件により、In4a>Ip6a
で、また、In4a=In1であり、In1はほぼIp
1と等しいからである。
【0059】第1のC級増幅手段3aの出力が下がるの
で、第1の電圧電流変換手段4aを構成する電界効果ト
ランジスタmp7のゲート・ソース電圧が大きくなり、
バイアス電流I1に加算される電界効果トランジスタm
p7のソース電流(電圧電流変換された出力)が大きく
なる。これにより電界効果トランジスタmp5を流れる
電流が大きくなり、電界効果トランジスタmp3から供
給される第2の増幅段の動作電流が大きくなる。よって
差動入力信号レベルが変化して、出力が立ち上がる時に
は、増幅回路手段1の出力電流の駆動能力を上げ高スル
ーレートを得ることができる。
【0060】また差動入力信号レベルが変化してVin
−がVin+より大きく、その差がある値以上(例えば
In4b<Ip6bなる関係を有する)になった時、電
界効果トランジスタmp4から供給される電流Ip4の
大部分は、入力増幅段1aを構成する差動対のトランジ
スタmp2側に流れる電流Ip2となり(Ip2〜Ip
4)、これにより入力増幅段1aの第1の出力であるト
ランジスタmn1のドレイン電圧は下がる。よって第2
のC級増幅手段3bの入力であるトランジスタmn4b
のゲート電位は下がり、トランジスタmn4bのドレイ
ン電流がトランジスタmp6bから供給される電流Ip
6bより小さくなるので、第2のC級増幅手段3bの出
力であるトランジスタmn4bのドレイン電位が上が
る。これは、前記条件よりIn4b<Ip6aで、また
In4b〜0であるからである。
【0061】第2のC級増幅手段3bの出力が上がるの
で、第2の電圧電流変換手段4bを構成するトランジス
タmn7のゲート・ソース電圧が大きくなり、よって変
換される電流が大きくなる。この電流はトランジスタm
p8a、mp8bのカレントミラーを介して第1の増幅
段の第2の出力から供給される出力電流に加算される。
【0062】図3の回路の説明で述べたように、この増
幅回路手段1においては、立下りのスルーレートは第1
の増幅段の最大出力電流(つまり動作電流)位相補償用
容量CF で決定される時定数のみに依存する。よって差
動入力信号レベルが変化してVin−がVin+より大
きく、その差がある値以上になって出力が立ち下る時に
は、不必要に第2の増幅段の動作電流(Ip3)を増加
させることなく、効果的に高スルーレートを実現するこ
とができる。
【0063】また、差動入力信号レベルVin+とVi
n−の差がある値より小さい時には、電界効果トランジ
スタmp4から供給される電流Ip4のおよそ半分の電
流が電界効果トランジスタmp1側に流れる電流Ip1
となりIp1は、ほぼ(1/2)・Ip4と等しく、こ
れにより上がる電界効果トランジスタmn1のドレイン
電位は微小である。よって、電界効果トランジスタmn
4a、mn4bのゲート電位は少ししか変化せず、電界
効果トランジスタmn4aのドレイン電流In4aは、
In4a=In4b=In1であり、In1はほぼIp
1−(1/2)Ip4と等しくなり、また、前記条件よ
りIp6a>In4a、Ip6a<Ip4bとなるの
で、第1のC級増幅手段3aの出力は上がり電界効果ト
ランジスタmp7のゲート・ソース電圧が小さくなりO
FFしてしまう、また第2のC級増幅手段3bの出力は
下がり、トランジスタmn7はOFFするので、第1及
び第2の電圧−電流変換手段4a、4bの出力電流はゼ
ロとなる。よって、電界効果トランジスタmp5を流れ
る電流はバイアス電流I1のみで、電界効果トランジス
タmp3から供給される第2の増幅段の動作電流は小さ
いままで、また、第1の増幅段の出力に第2の電圧電流
変換手段4bから電流が加算されることがないので、消
費電力は増加しない。図18は、図1に示す回路の第3
の具体例を示すものである。
【0064】図18において電界効果トランジスタmp
11〜mp16、mn11〜mn14は従来回路で、増
幅回路手段1に対応するものである。この増幅回路手段
1において、電界効果トランジスタmp11、mp1
2、mp15、mp16、mn11、mn12は差動入
力の入力増幅段1aを構成しており、電界効果トランジ
スタmp13、mp14、mn13、mn14は出力段
1bを構成している。電流源i1はバイアス回路2に対
応している。この従来回路のみで構成される増幅器のス
ルーレートは、負荷容量と最大の出力電流で決定され、
この最大の出力電流は、バイアス回路2を構成する電流
源i1より供給されるバイアス電流I1により決定され
ていた。
【0065】本実施例では、電界効果トランジスタmp
17、mn14及び電界効果トランジスタmp19、m
n16は各々C級増幅手段3に対応し、その出力電圧は
各々電圧電流変換手段4を構成する電界効果トランジス
タmp18及びmp20により電流に変換され、電流源
i1のバイアス電流I1に加算されて増幅回路手段1に
供給される。ここで、電界効果トランジスタmp15、
mp17、mp19、mn11、mn12、mn15、
mn16のチャネル幅Wとチャネル長Lの比は例えば以
下の条件を満足するように設定する。 (mp15のドレイン電流) >(mp17のドレイン電流) >(1/2)・(mp15のドレイン電流)…(8) (mp15のドレイン電流) >(mp19のドレイン電流) >(1/2)・(mp15のドレイン電流)…(9) (w/l )mn11=(w/l )mn12 =(w/l )mn15=(w/l )mn16…(10) 以下簡単に図18の回路動作を説明する。
【0066】差動入力信号レベルが変化してVin+が
Vin−より大きく、その差がある値より大きくなった
時、電界効果トランジスタmp15から供給される電流
Ip15の大部分は、入力増幅段1aを構成する差動対
の電界効果トランジスタmp12側に流れる電流Ip1
2となり、これにより入力増幅段1aの第1の出力であ
る電界効果トランジスタmn12のドレイン電位が上が
る。よって、第1のC級増幅手段3の入力である電界効
果トランジスタmn16のゲート電位が上がり、電界効
果トランジスタmn16のドレイン電流In16が電界
効果トランジスタmp19から供給される電流Ip19
より大きくなるので、第1のC級増幅手段3の出力であ
る電界効果トランジスタmn16のドレイン電位が下が
る。これは、前記の条件(9)、(10)による。
【0067】第1のC級増幅手段3の出力が下がるの
で、第1の電圧電流変換手段4を構成する電界効果トラ
ンジスタmp20のゲート・ソース電圧が大きくなり、
バイアス電流I1に加算される電界効果トランジスタm
p20のソース電流(電圧電流変換された出力電流)が
大きくなる。これにより、電界効果トランジスタmp1
6を流れる電流が大きくなって出力電流駆動能力を上
げ、高スルーレートが得られる。
【0068】差動入力信号レベルが変化してVin−が
Vin+より大きく、その差がある値より大きくなった
時も同様に電界効果トランジスタmp16を流れる電流
が大きくなって出力電流駆動能力を上げ、高スルーレー
トが得られる。
【0069】また、差動入力信号レベル変化が小さく、
Vin−とVin+の差の絶対値がある値より小さい時
には、電界効果トランジスタmp15から供給される電
流Ip15のおよそ半分の電流が、それぞれ電界効果ト
ランジスタmp11及びmp12に流れる電流Ip1
1、Ip12となり、厳密には、 Ip11=(1/2)Ip15±ΔI Ip12は(1/2)Ip15とΔIとの差(またはΔ
Iとの和) (ただしΔIはIp15に比較し非常に小さい電流)
で、これによる電界効果トランジスタmn11及びmn
12のドレイン電位の変化は微小である。よって、電界
効果トランジスタmn15及びmn16のゲート電位の
変化は微小であるので、電界効果トランジスタmn15
及びmn16のドレイン電流In15及びIn16は、
前述した条件(8)〜(10)より In15=(1/2)・Ip15±ΔI In16は(1/2)・Ip15とΔIとの差(または
ΔIとの和) となり、さらに、Ip17>In15、Ip19>In
15であるので、第1及び第2のC級増幅手段3の出力
(電界効果トランジスタmn16及びmn15のドレイ
ン電位)は上がり、電界効果トランジスタmp20及び
mp18のゲートソース電極間の電圧が小さくなり、ト
ランジスタがOFFしてしまうので、第1及び第2の電
圧電流変換手段4の出力電流はゼロとなる。よって電界
効果トランジスタmp16を流れる電流はバイアス電流
I1のみとなり、不必要に出力電流駆動能力を増加する
ことがないので消費電力は増加しない。
【0070】図4で説明したように、図18における回
路においても、電圧電流変換手段4を構成する電界効果
トランジスタmp18のドレイン電流を出力に加算する
図19に示すような接続としても良い。
【0071】図18の実施例の回路の利得を大きくする
ため、図20に示すように、電界効果トランジスタmn
17及びmn18と位相補償用容量CF を加え、従来知
られていたような正帰還型の増幅回路に変形しても、図
18で説明した効果には何等影響は無い。図21は、図
1に示す回路の第4の具体例を示すものである。
【0072】図21において電界効果トランジスタmp
21〜mp28、及びmn21〜mn24は、差動入力
差動出力型の従来回路で、増幅回路手段1に対応するも
のである。この増幅回路手段1において、電界効果トラ
ンジスタmp21〜mp24、mp27、mp28及び
mn21、mn22は差動入力の入力増幅段1aを構成
しており、電界効果トランジスタmp25〜mp28及
びmn23、mn24は、出力段1bを構成している。
電流源i1、i2はバイアス回路2に対応している。
【0073】この従来回路のみで構成される増幅器のス
ルーレートは負荷容量と最大の出力電流で決定される。
出力が立ち上がる時の最大出力電流は電界効果トランジ
スタmp25、mp26から供給される動作電流で決定
され、出力が立ち下がる時の最大出力電流は、バイアス
回路2を構成する電流源i1、i2より供給されるバイ
アス電流I1、I2により決定されていた。
【0074】電界効果トランジスタmp29a、mp2
9b、mn25及びmp30a、mp30b、mn26
は、各々C級増幅手段3に対応し、その出力電圧は各々
電圧電流変換手段4を構成する電界効果トランジスタm
p31及びmp32によって電流に変換され、各々電流
源i1、i2より供給されるバイアス電流I1、I2に
加算され増幅回路手段1に供給される。ここで、電界効
果トランジスタmp23、mp24、mp29a、mp
29b、mp30a、mp30b、mn25、mn26
のチャネル幅Wとチャネル長Lの比は例えば以下の条件
を満足するように設定される。 (mp23のドレイン電流)>(mp29aのドレイン電流)…(11) (mp24のドレイン電流)>(mp30aのドレイン電流)…(12) (mp23のドレイン電流+mp24のドレイン電流) >(mp29aのドレイン電流+mp29bのドレイン電流) > 1/2(mp23のドレイン電流+mp24のドレイン電流)…(13) (mp23のドレイン電流+mp24のドレイン電流) >(mp30aのドレイン電流+mp30bのドレイン電流) > 1/2(mp23のドレイン電流+mp24のドレイン電流)…(14) (w/l )mn21=(w/l )mn22 =(w/l )mn25=(w/l )mn26…(15) 以下簡単に図18の回路動作を説明する。
【0075】差動入力信号レベルが変化してVin+が
Vin−より大きく、その差がある値より大きくなった
時、電界効果トランジスタmp23及びmp24から供
給される和の電流I34の大部分は入力増幅段1aを構
成する差動対の電界効果トランジスタmp21側に流れ
る電流Ip21となり、これにより入力増幅段1aの第
1の出力である電界効果トランジスタmn21のドレイ
ン電位が上がる。よって、第1のC級増幅手段3の入力
である電界効果トランジスタmn25のゲート電位が上
がり、電界効果トランジスタmn25のドレイン電流I
m25が電界効果トランジスタmp29a及びmp29
bから供給される和の電流Ip29より大きくなるの
で、第1のC級増幅手段3の出力である電界効果トラン
ジスタmn25のドレイン電位が下がる。これは、前記
の条件(13)、(15)による。
【0076】第1のC級増幅手段3の出力が下がるの
で、第1の電圧電流変換手段4を構成する電界効果トラ
ンジスタmp31のゲートソース電極間の電圧が大きく
なり、バイアス電流I1に加算される電界効果トランジ
スタmp31のソース電流(電圧電流変換された出力電
流)が大きくなる。これにより、電界効果トランジスタ
mp27を流れる電流が大きくなって電界効果トランジ
スタmp26から供給される動作電流を上げて、出力Ou
tput+の出力電流駆動能力を上げ、高い立上がりのスル
ーレートを得るとともに、電界効果トランジスタmp2
3から供給される動作電流を上げて出力Output−の出力
電流駆動能力を上げ、高い立下がりのスルーレートを得
る。
【0077】差動入力信号レベルが変化してVin−が
Vin+より大きく、その差がある値より大きくなった
時も同様に、電界効果トランジスタmp27を流れる電
流が大きくなって、電界効果トランジスタmp25から
供給される動作電流を上げて、出力Output−の出力電流
駆動能力を上げ、高い立上がりのスルーレートを得ると
ともに、電界効果トランジスタmp24から供給される
動作電流を上げて出力Output+の出力電流駆動能力を上
げ、高い立下がりのスルーレートを得る。
【0078】また、差動入力信号レベル変化が小さく、
Vin−とVin+の差の絶対値がある値より小さい時
には、電界効果トランジスタmp23及びmp24から
供給される和の電流I34のおよそ半分の電流がそれぞ
れ電界効果トランジスタmp21及びmp22に流れる
電流Ip21、Ip22 Ip21=(1/2)I34±ΔI Ip22は(1/2)I34とΔIとの差(またはΔI
との和) ただし、ΔIはI34に比較し非常に小さい電流で、こ
れによる電界効果トランジスタmn21及びmn22の
ドレイン電位の変化は微小である。よって電界効果トラ
ンジスタmn25及びmn26のゲート電位の変化は微
小であるので、電界効果トランジスタmn25及びmn
26のドレイン電流In25及びIn26は、前述した
条件(13)〜(15)より In25=(1/2)I34±ΔI In26は(1/2)I34とΔIとの差(またはΔI
との和) となり、さらにIp29>In25、Ip30>In2
6であるので、第1及び第2のC級増幅手段3の出力
(電界効果トランジスタmn25及びmn26のドレイ
ン電位)は上がり、電界効果トランジスタmp31及び
mp32のゲートソース電極間の電圧が小さくなり、ト
ランジスタがOFFしてしまうので、第1及び第2の電
圧電流手段4の出力電流はゼロとなる。よって電界効果
トランジスタmp27及びmp28を流れる電流は各々
バイアス電流I1、I2のみとなり、不必要に出力電流
駆動能力を増加することがないので消費電力は増加しな
い。ここでは図示しないが、図で示したように正帰還型
の増幅回路に変形できる。
【0079】以上電界効果トランジスタを用いた回路で
実施例を説明してきたが、バイポーラトランジスタを用
いても実現できる。一例として、図2で説明した実施例
をバイポーラトランジスタで実現した回路を図22に示
す。次に本発明の増幅器の基本構成である図1にスイッ
チ手段6を追加した回路の構成例を図23から図27に
示す。
【0080】図23は、図4の増幅回路に電界効果トラ
ンジスタmn5を追加した構成例である。mn5はmp
7と縦続接続され、ゲート電極をmn4のゲート電極と
共通に接続される。mn5を追加することにより、図3
ではmp7が電圧電流変換手段4であったが、図23で
はmn5が電圧電流変換手段4として機能しており、m
p7はmn5で変換された電流を加算手段5に与えるた
めのスイッチ手段6として働いている。
【0081】図24は、図15の増幅回路に電界効果ト
ランジスタmn5a、mn5bを追加した構成例であ
る。mn5a、mn5bはmp7a、mp7bと縦続接
続され、ゲート電極がそれぞれmn4a、mn4bのゲ
ート電極と共通に接続される。ここでmn5a、mn5
bが電圧電流変換手段として機能しており、mp7a、
mp7bはスイッチとして機能する。
【0082】図25は、図18の増幅回路に電界効果ト
ランジスタmn17、mn18を追加した構成例であ
る。mn17、mn18はmp18、mp20と縦続接
続され、ゲート電極がそれぞれmn15、mn16(ま
たはmn14)のゲート電極と共通接続される。ここで
mn17、mn18は電圧電流変換手段として働いてお
り、mp18、mp20は電流加算手段へ変換電流を入
力するためのスイッチ手段として働いている。
【0083】図26は、図20の増幅回路に電界効果ト
ランジスタmn17、mn18を追加した構成例であ
る。mn17、mn18はmp18、mp20と縦続接
続され、ゲート電極がそれぞれmn15、mn16(ま
たはmn14)のゲート電極と共通接続される。ここで
mn17、mn18は電流駆動能力を増加させるための
電流を発生するものであり、ここで発生した電流が流れ
るためのスイッチとしてmp18、mp20が用いられ
る。
【0084】図27は、図21の増幅回路に電界効果ト
ランジスタmn27、mn28を追加した構成例であ
る。mn27、mn28はmp31、mp32と縦続接
続され、mn27、mn28のゲート電極がそれぞれm
n23、mn24のゲート電極と共通接続される。mn
27、mn28で電流変換された電流は、それぞれmp
31、mp32によりon、offが制御され、mp3
1、mp32がonになった場合に、電流加算回路に加
算される。
【0085】以上図23から図27に示す構成例は、い
ずれも入力信号がない場合には出力段に流れる電流が小
さく、信号が入力された場合にのみ電流駆動能力を増大
させるため、スイッチ手段を接続して、出力段のバイア
ス電流を増大させる。このような構成においても、消費
電力を増大させることなく、信号入力時にのみ電流駆動
能力を増大させることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように、大幅な素子数
の増加や回路規模の増大を招くことなく低消費電力で高
スルーレートの増幅器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の増幅器の基本構成を示す図。
【図2】 本発明の増幅器の基本構成を示す図。
【図3】 本発明の増幅器の基本構成を示す図。
【図4】 本発明の増幅器の第1の回路構成例を示す
図。
【図5】 本発明の効果を説明するための図。
【図6】 本発明の効果を説明するための図。
【図7】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す図。
【図8】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す図。
【図9】 図3の回路において電流制限手段を加えた回
路構成例を示す図。
【図10】 図3の回路において電流制限手段を加えた
他の回路構成例を示す図。
【図11】 図3の回路において電流制限手段を加えた
他の回路構成例を示す図。
【図12】 図3の回路において電流制限手段を加えた
他の回路構成例を示す図。
【図13】 図3の回路において電圧振幅制限手段を加
えた回路構成例を示す図。
【図14】 図3の回路において電圧振幅制限手段を加
えた回路構成例を示す図。
【図15】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す
図。
【図16】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す
図。
【図17】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す図
【図18】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す
図。
【図19】 図18の増幅器の他の回路構成例を示す
図。
【図20】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す
図。
【図21】 本発明の増幅器の他の回路構成例を示す
図。
【図22】 図4の増幅器でバイポーラトランジスタを
用いて構成した回路を示す図。
【図23】 本発明の増幅器の第2の回路構成例を示す
図。
【図24】 本発明の増幅器の他の回路構成を示す図。
【図25】 本発明の増幅器の他の回路構成を示す図。
【図26】 本発明の増幅器の他の回路構成を示す図。
【図27】 本発明の増幅器の他の回路構成を示す図。
【図28】 従来の増幅器の構成を示す図。
【図29】 従来の増幅器の構成を示す図。
【符号の説明】
1 : 増幅回路手段 1a : 入力増幅段 1b : 出力段 1c : 内部バイアス手段 2 : バイアス回路 3 : C級増幅段 4 : 電圧電流変換手段 5 : 加算手段 10 :入力信号波形 11 :従来回路での出力信号波形 12 :図2に示す本発明の回路での出力信号波形 mp1〜mp32 : Pチャネル電界効果トランジス
タ mn1〜mn26 : Nチャネル電界効果トランジス
タ QN1〜QN4 : NPNトランジスタ QP1〜QP7 : PNPトランジスタ RLIM : リミッタ用抵抗 mLIM : リミッタ用トランジスタ VDD,VSS :正負電源 VCC,VEE :正負電源 Vin−,Vin+:差動入力 i1 ,i2 :電流源 CF : 位相補償用容量 CL : 負荷容量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力増幅段と出力段とからなる増幅回路手
    段と、前記増幅回路手段の入力増幅段の出力を増幅する
    第1の増幅手段と、前記増幅手段の出力を電流に変換す
    る第1の電流変換手段と、この第1の電流変換手段から
    出力される電流とバイアス手段から出力される一定のバ
    イアス電流とを加算して前記増幅回路手段に供給する電
    流加算手段とからなる増幅器であって、前記電流加算手
    段から前記増幅回路手段に供給される電流の大きさによ
    り、前記増幅回路手段の出力電流の大きさを制御するこ
    とを特徴とする増幅器。
  2. 【請求項2】入力増幅段と出力段とで構成される増幅器
    において、入力増幅段に信号が入力された場合に入力増
    幅段から出力される信号を増幅する増幅手段と、この増
    幅手段からの出力に応じた電流を出力する電流出力手段
    と、この電流出力手段からの出力と一定のバイアス電流
    を出力するバイアス手段からの出力を加算する加算手段
    とを備え、前記入力増幅段に信号が入力された場合に、
    前記加算手段からの出力電流を増加させることにより、
    前記出力段の出力電流の駆動能力を高めることを特徴と
    する増幅器。
  3. 【請求項3】差動出力を有する入力増幅段と出力段とか
    らなる増幅回路手段と、前記増幅回路手段の入力増幅段
    の差動出力の一方を増幅する第1及び第2のC級増幅手
    段と、前記第1及び第2のC級増幅手段の出力を各々電
    流に変換する第1及び第2の電流変換手段と、この第1
    の電流変換手段から出力される電流とバイアス手段から
    出力される一定のバイアス電流とを加算して前記増幅回
    路手段にバイアス電流を供給する第1の電流加算手段
    と、前記第2の電流変換手段の出力電流を前記入力増幅
    段の差動出力の他方に加算する第2の電流加算手段とか
    らなる増幅器であって、前記第1及び第2の電流加算手
    段から供給される電流の大きさにより、前記増幅回路手
    段の出力電流の大きさを制御することを特徴とする増幅
    器。
JP1827393A 1992-08-07 1993-02-05 増幅器 Pending JPH06104663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1827393A JPH06104663A (ja) 1992-08-07 1993-02-05 増幅器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-211088 1992-08-07
JP21108892 1992-08-07
JP1827393A JPH06104663A (ja) 1992-08-07 1993-02-05 増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06104663A true JPH06104663A (ja) 1994-04-15

Family

ID=26354922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1827393A Pending JPH06104663A (ja) 1992-08-07 1993-02-05 増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06104663A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000252769A (ja) * 1998-12-28 2000-09-14 Fujitsu Ltd プッシュプル型増幅回路
US6159648A (en) * 1994-10-05 2000-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Two-component type developer, developing method and image forming method
KR100414264B1 (ko) * 1996-12-20 2004-04-03 엘지전자 주식회사 슬루율가변연산증폭기
JP2006174035A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Fuji Electric Holdings Co Ltd バイアス電流回路
JP2007067525A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Toshiba Corp 増幅回路
JP2013135376A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Toshiba Corp 光送受信回路装置及び受信回路

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6159648A (en) * 1994-10-05 2000-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Two-component type developer, developing method and image forming method
KR100414264B1 (ko) * 1996-12-20 2004-04-03 엘지전자 주식회사 슬루율가변연산증폭기
JP2000252769A (ja) * 1998-12-28 2000-09-14 Fujitsu Ltd プッシュプル型増幅回路
JP2006174035A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Fuji Electric Holdings Co Ltd バイアス電流回路
JP4622499B2 (ja) * 2004-12-15 2011-02-02 富士電機システムズ株式会社 バイアス電流回路
JP2007067525A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Toshiba Corp 増幅回路
JP2013135376A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Toshiba Corp 光送受信回路装置及び受信回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5471171A (en) Amplifier device capable of realizing high slew rate with low power consumption
JP4095174B2 (ja) 液晶ディスプレイ装置
US4958133A (en) CMOS complementary self-biased differential amplifier with rail-to-rail common-mode input-voltage range
KR950007836B1 (ko) 시모스 파워 증폭기
US7348851B2 (en) Miller-compensated amplifier
JP2007288778A (ja) 半導体集積回路の感知増幅装置
WO2005124998A1 (en) Current-mode instrumentation amplifier gain error correction circuitry
KR20130107121A (ko) 출력 버퍼용 증폭기 및 이를 이용한 신호 처리 장치
EP1850476B1 (en) Differential amplifier circuit
US4667164A (en) Frequency response amplifier
CN112821875B (zh) 一种放大器电路
JP2011142402A (ja) 出力回路
JPH06104663A (ja) 増幅器
US5515006A (en) Low distortion efficient large swing CMOS amplifier output
JP3671899B2 (ja) トランスコンダクタンスアンプ回路
US7298211B2 (en) Power amplifying apparatus
JP2008278493A (ja) バイアシング入力ステージ及びそれを含む増幅器
CN114253341B (zh) 一种输出电路和电压缓冲器
JPH0828630B2 (ja) 演算増幅回路
US20050035822A1 (en) CMOS Class AB operational amplifier
CN111103452A (zh) 一种分段线性自适应偏置的全波电感电流传感器
US4590438A (en) Bipolar transistor circuit with FET constant current source
JPH0612856B2 (ja) 増幅回路
JP2812233B2 (ja) 差動増幅回路
KR102573514B1 (ko) 적응형 바이어스를 이용한 레일 투 레일 클래스 ab급 버퍼 증폭기