JP2006170307A - トルクリミッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ばね式トルクリミッタにおいて、トルク発生初期におけるコイルばねの撓みが原因となって発生するバックラッシを防止し、遅れなくトルクが発生できるようにすることである。
【解決手段】外環部材1と、その内部に回転可能に支持された内輪2と、該内輪2の外径面に装着されたコイルばね4と、前記外環部材1の他端部を閉塞する蓋部材3とからなり、前記コイルばね4の一端部を外環部材突部12、他端部を蓋部材突部18に係合させたトルクリミッタにおいて、前記外環部材1の内径面に規制突部28を周方向に複数箇所設けるとともに、前記蓋部材3の内面にも内方に突き出した規制突部31を周方向に複数箇所設け、これらの規制突部28、31の内面によりコイルばね4の撓みの発生を規制するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、プリンタ、複写機等の事務機に使用されるばね式トルクリミッタに関し、特にバックラッシの解消を図ったものである。
事務機等に用いられるばね式トルクリミッタとして従来から知られているものは、図7に示したように、外環部材41と、その内部に挿入され一端部のボス部42において相対回転可能に支持された内輪43と、該内輪43の外径面に所要の締め代で装着されたコイルばね44と、前記外環部材41の他端部においてその内径面に嵌合固定され内輪43の外径面との間を閉塞するとともに内輪43を回転自在に支持する蓋部材49とからなる。前記コイルばね44は大径部44aと小径部44bを有し、その小径部44bを前記内輪43の外径面に所要の締め代で緊縛させている。該小径部44bの端部にアキシャル方向に屈曲したフック45が設けられ、これを前記外環部材41のボス部42に係合させている。また大径部44aの端部にもアキシャル方向に屈曲したフック46が設けられ、これを蓋部材49に係合させている(特許文献1参照)。
上記のトルクリミッタ40は、内輪43と外環部材41の相対回転によりコイルばね44がその巻き方向と逆方向に回転すると、小径部44bにおいて拡径作用が生じ一定の大きさのトルク、即ち、規定トルク値を発生させる。前記と反対方向に回転させた場合は小径部44bにおいて縮径作用が生じ内輪43がロックするので、この場合はトルクリミッタとしての機能は果たし得ない。即ち、一方向トルクリミッタとしての作用を行う。
前記の規定トルク値の大きさの調整は、外環部材41を固定して蓋部材49を所要の工具を用いて外部から回転させると、コイルばね44の大径部44aを経て小径部44bの締め代が変化するのでこれにより規定トルク値が調整される。
上記のトルクリミッタ40は、例えば、事務機等の紙さばきローラ47(図7、図8参照)の一端部に外環部材41のボス部42側の端部を連結することにより使用に供される。紙さばきローラ47に作用する負荷トルクがトルクリミッタ40の規定トルク値以上であるときは、トルクリミッタ40の外環部材41が負荷側(図8に示した給紙ローラ48)から回転され(矢印a参照)シート紙50を送り出すが、シート紙50の重送が発生すると重送に伴う摩擦の低下によって負荷トルクがトルクリミッタ40の規定トルク値より軽くなる。このため、外環部材41と紙さばきローラ47は、軸51に取り付けられた内輪43側からコイルばね44を介して逆方向に回転され(図8の一点鎖線矢印b参照)、紙さばきローラ47に接したシート紙50を押し戻して重送を解消する。
前記のような小径コイル部44aと大径コイル部44bからなる2段径のコイルばね44を使用したトルクリミッタのほかに、単一径のコイルばねを使用したものも知られている(特許文献2、同3参照)。特許文献2の場合のコイルばねは、その両端部にラジアル方向外向きに突き出したフックが形成され、そのフックが外環部材に係合される。また、特許文献3の場合のコイルばねは、フックが両端部においてアキシャル方向に突き出して形成され、そのフックが外環部材に係合される。
特開平8−270673号公報(「実施例」、図1、図2) 特開平10−110739号公報(「発明を実施するための態様」、図1) 特開平11−257368号公報(「発明の実施の形態」、図1、図2)
前記のようなコイルばねを使用したトルクリミッタにおける問題点を図9に基づいて説明する。図9は図7における断面図であり、コイルばね44は右巻きである。外環部材41が固定された状態で内輪43がその巻き方向と反対方向(矢印A参照)に回転した場合について見ると、フック45の部分が外環部材41に固定されているため、コイルばね44(小径部44b)に拡径作用が発生し、内輪43は一定のトルクをもって外環部材41に対して回転する。この場合のコイルばね44の拡径作用を微視的に見ると、内輪43に回転力が加わった当初において、コイルばね44のフック45近傍のばね端部には、一点鎖線で示すような拡径方向に膨出する撓み52が一時的に発生する。その時点においてはコイルばね44の他のコイル部分の内輪43に対する締め代には実質的な変化は生じていないので内輪43はロック状態にある。前記の撓み52を発生させる内部応力が締め代による締め付け力を超えると、その応力がコイルばね全体に拡散し、撓み52が消失するとともにコイルばね44の全体に拡径作用が波及するため、内輪43が一定のトルクをもって回転する。即ち、コイルばね44の拡径作用によってトルクを発生させ、トルクリミッタとしての作用を行う。
上記のように内輪43と外環部材41の相対回転によるトルク発生の初期において、コイルばね44に部分的な撓み52が発生し、それが消失するまでの間は内輪43又は外環部材41が回転できない状態にある。即ち、回転力の入力からトルク発生までの間に時間的な遅れ、即ちバックラッシが生じることになる。バックラッシが生じると、前記の紙さばきローラ47に使用された場合においては紙さばきのタイミングがずれてしまうといった問題が発生する。
前記のバックラッシは、コイルばねが2段径の場合でなく、特許文献2、3の単一径の場合においても同様の原因により起こり得る。
一方、前記の各特許文献に示されたトルクリミッタのコイルばねは、いずれもその両端部に径方向又は軸方向に屈曲されたフック(例えば、図7の場合のフック45、46参照)が設けられるが、これらのフックはトルクリミッタの小型化の妨げになるとともに、組み立て時においてフックを外環部材等の係合穴を目掛けて差し込む作業が必要となり、作業性が阻害される要因になる。
このため、図10(a)(b)に示したトルクリミッタ40’のように、コイルばね44を単一径で形成するとともに、その両端部はコイル形状を保持したままで切断しただけの端部(ストレート端部45’、46’と称する。)に形成し、これらのストレート端部45’、46’をそれぞれ外環部材41の突部53と蓋部材49の突部54の側面に当てる構成が考えらえる。
この構成は、トルクリミッタの小型化、作業性の改善の観点から望ましい対策であるが、この場合もトルク発生の初期において突部53(54)に当ったストレート端部45’(46’)において撓みが発生するため、前記の場合と同様にバックラッシが発生する問題がある。
また、次のような問題もある。即ち、図11に示したように、ストレート端部45’(46’)をもったコイルばね44を内輪43に一定の締め代をもって装着した場合、ストレート端部45’(46’)においてはその自由状態のときの曲率半径をもって湾曲したまま内輪43に巻き付き、その切断端55が内輪43の外径面に対し突き当たる。コイルばね44剛性が低い場合はこのようなことはなく、ストレート端部45’(46’)は弾性変形して内輪43の外径面に密着するが、トルクリミッタにおいては一定以上のトルクを発生させる必要上、コイルばね44の剛性は所要の大きさを持つように製作されるため、端部においては自由状態の形状を維持せんとし、前記のように切断端55の突き当たりが生じる。このような状態で外環部材41の内部に組み込んでトルクリミッタとして使用すると、コイルばね44の切断端55が内輪43の外径面に干渉した状態で内輪43が回転するので、内輪43の外径面に対する面圧が不均一となり内輪43の耐久性を損なうことになる。
この発明は、以上のような観点から、バックラッシの起こり難い構造をもったトルクリミッタを提供するとともに、ストレート端部を有するコイルばねを使用した場合において内輪に対する干渉がなく耐久性に優れたトルクリミッタを提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、外環部材と、その内部に挿入され一端のボス部において相対回転可能に支持された内輪と、該内輪の外径面に所要の締め代をもって装着されたコイルばねと、前記外環部材の他端部においてその内径面に嵌合固定され内輪外径面との間を閉塞する蓋部材とからなり、前記コイルばねの一端部を前記外環部材に、他端部を前記蓋部材に係合させ、前記内輪と外環部材とが相対回転する際に前記コイルばねに生じる拡径作用により所定のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタにおいて、前記コイルばねの拡径方向への一定以上の撓みを規制する規制面を前記外環部材と蓋部材のいずれか一方又は両方に設けた構成を採用したものである。
前記構成のトルクリミッタは、内輪と外環部材の相対回転により、コイルばねが回転されると、コイルばねに拡径作用が発生して一定のトルクを発生させる。トルク発生の初期においてコイルばねの端部において発生せんとする撓みは、規制面に当って規制され、その撓みを発生させる内部応力が迅速にコイルばね全体に拡散され拡径作用が行われ、バックラッシを伴うことなく直ちにトルクが発生する。
外環部材に設けられる規制面は、外環部材の内径面に周方向に所要の間隔をおいて設けられた複数の規制突部の内面により形成される構成や、そのような規制突部を設けることなく、外環部材の内径を所定径に設計することにより内径面の全体をもって規制面とした構成を採ることができる。
また、蓋部材に設けられる規制面は、蓋部材の内面に周方向に所要の間隔をおいて内方に突き出して設けられた複数の規制突部の内面により形成した構成を採ることができる。
さらに、前記コイルばねの両端部がコイル巻き形状を保ったまま切断されたストレート端部である場合において、該コイルばねの自由状態においてその両端部においてそれぞれの端部近傍が他の部分より大きい曲率半径となる逃がし部が形成され、該曲率半径の大きさが該コイルばねを前記内輪に所要の締め代をもって装着した状態においては、他のコイル部分の曲率半径と実質的に等しくなる大きさに設定された構成をとることができる。
以上のように、この発明のトルクリミッタは、外環部材や蓋部材に規制面を設けたことにより、トルク発生初期におけるバックラッシによるトルク発生までの遅れを防止することができる。また、コイルばねの端部に逃がし部を設けたことにより、内輪外径面に対するコイルばね端部の干渉が防止され、内輪に作用するばね圧が均等化されることにより内輪の耐久性が向上する。
以下、添付図面に基づいてこの発明を実施するための最良の形態を説明する。図1及び図2に示した実施形態1のトルクリミッタ10は、従来の場合と同様に、外環部材1、内輪2、環状の蓋部材3及びコイルばね4とからなる。外環部材1の一端部にボス部5が設けられ、そのボス部5から他端の開放端に至る間にコイルばね4より大径の内径面6が形成される。ボス部5の中心部に軸挿通穴7が設けられ、その軸挿通穴7より内側においてこれより大径の内輪支持部8が設けられる。その内輪支持部8と前記内径面6との段差部を形成するボス部内端面11の一部に外環部材突部12(図3(a)参照)が設けられる。この外環部材突部12は前記ボス部内端面11の径方向の幅全体にわたり、その高さ(軸方向長さ)はコイルばね4を構成する線材の断面の大きさより若干大きく形成されている。また、前記内径面6の開放端に近い部分に周方向の係合溝13が設けられる。なお、ボス部5側端部の外面にローラ等に対する係合突起14が設けられる。
前記の外環部材1の内径面6において、前記ボス部内端面11から外環部材1の開放端面側に向けて該内径面6の約半分の範囲にわたり、規制突部28が周方向に3箇所設けられる。規制突部28の周方向の間隔は前記の外環部材突部12を含めて、全周の四分の一程度である。各規制突部28の内端面29に先端側が大径となるテーパが付けられている。また、各規制突部28の内面は半径Rの内接円形(図3(a)参照)に属する円弧面に形成される。
内輪2は前記軸挿通穴7と同心同一径の内径面を有し、外径面に前記のコイルばね4が所要の締め代で装着される。該内輪2の一端部が前記ボス部5の内輪支持部8において回転自在に嵌合支持され、他端部は外環部材1より外方に突き出す。その突き出した端部の外径面に前記の蓋部材3が嵌合される。内輪2が蓋部材3から突き出した端部に軸(図示省略)に立てたピンとの係合凹所15が設けられる。
前記の蓋部材3の外径面に係合リブ16が形成され、その係合リブ16が前記の係合溝13に嵌入される。この蓋部材3により外環部材1の内径面と内輪2の外径面との間が閉塞され、内輪2が回転自在に支持される。蓋部材3は外環部材1に対して強固に嵌合されるが、その嵌合強さは蓋部材3の外面に設けた一対の穴17に所要の工具を差し込で回転させた場合は、外環部材1に対して回転できる程度である。
また、蓋部材3の内面に蓋部材突部18(図2、図3(b)参照)が設けられる。この蓋部材突部18は蓋部材3内面の径方向の幅全体にわたり、その高さはコイルばね4を構成する線材の断面の大きさより若干大きく形成される。また、蓋部材3の内面において、外環部材1の内径面6の軸方向長さの約半分の長さの規制突部31が周方向に3箇所設けられる。規制突部31の周方向の間隔は前記の蓋部材突部18を含めて全周の四分の一程度である。各規制突部31の内端面32に先端側が小径となるテーパが付けられている。また、各規制突部31の内面は前記の規制突部28と同一半径Rの大きさの内接円形に属する円弧面に形成される(図3(b)参照)。
コイルばね4は、鋼線(図示の場合は角線であるが、丸線でもよい。)を単一径となるように所要回数巻いたものである。内輪2に装着する前の自由状態において、両端部は基本的にはストレート端部であるが、この場合は端部から約二分の1巻きの範囲において、他のコイル部分より大きい曲率半径をもった逃がし部33、34が形成される(図4(a)参照)。これらの逃がし部33、34以外のコイル部分の内径は、前記内輪2の外径より若干小さく形成されているため、これを内輪2に嵌合させると一定の締め代をもって装着される。
コイルばね4を一定の締め代をもって内輪2に装着すると、コイルばね4は若干拡径されその曲率半径が大きくなり、逃がし部33、34の曲率半径とほぼ等しくなる(図4(b)参照)。言い替えれば、各逃がし部33、34の当初の曲率半径は、内輪22に装着した状態で他のコイル部分との曲率半径と実質的に等しくなる大きさに設定される。コイルばね4の両端部にこのような逃がし部33、34を設けたことにより、それらの端面33’、34’と内輪2との干渉が解消される。
コイルばね4を前記のように装着した内輪2を外環部材1に組み込み蓋部材3を嵌合する。その後、外環部材1及び内輪2を固定して蓋部材3の穴17に所要の工具を差し込みコイルばね4の巻き方向に回転させると、その回転途中において蓋部材突部18がコイルばね4の一方の端面34’の側面に係合する(図3(b)参照)。さらにコイルばね4の締め付け力に打ち勝つ力を加えて回転させると、他方の端面34’が外環部材突部12の側面に係合する(図3(a)参照)。これにより、コイルばね4の両端面33’、34’がそれぞれ外環部材突部12と蓋部材突部18に対し周方向にすき間なく係合される。
このように組み立てた状態において、コイルばね4の外径面の軸方向の全長にわたり、外環部材1の規制突部28と蓋部材3の規制突部31の内面が規制面となって一定の規制すき間δ(図3(c)参照)をもって対向する。
前記の規制すき間δは、樹脂部品製造時の公差レンジを考慮し、0.1mm≦δ≦0.3mm、好ましくはδ=0.2mmに設定される。
実施形態1のトルクリミッタは以上のように構成され、従来の場合と同様に、外環部材1と内輪2の相対回転によるコイルばね4の拡径作用に伴い規定トルクが発生するが、トルクの発生初期において従来コイル端部に発生していた撓みは、規制突部28、31の内径面が規制面となってコイル端部の膨出が規制されることによりコイル端部における撓みの発生が抑制される。このため、トルクの発生初期においてバックラッシを生じることなくコイルばね4の拡径作用が生じ、直ちにトルクが発生する。また、コイルばね4の両端面33’、34’は逃がし部33、34が予め形成されているため、内輪2の外径面に干渉することがなく、局部的な圧力の発生が避けられている。
前記の規制突部28、31は、両者によってコイルばね4の全長にわたり規制面を形成するように設けられているが、もし、コイルばね4の端部に対応した部分にのみこれらの規制突部を設けたとすると、その規制突部の後方において前記の撓みが発生することになり撓みの発生を有効に防止することができない。結局全長にわたる規制突部28、31を設ける必要がある。なお、規制突部28、31は、いずれか一方のみを設け、その軸方向長さをコイルばね4の全長に達するように設定すればよい。
また、トルク発生初期におけるコイルばね4の撓みを防止するその他の手段としては、前記の規制突部28、31により規制面を形成する手段に変えて、外環部材1の内径面の全体を前記の規制すき間δを持つような径の規制面とすることによっても同様の作用効果を得ることができる。
また、コイルばね4として従来のように両端部にフックが設けられたものを用いる場合、或いは2段径のコイルばねであっても、トルク発生初期における撓みの発生があるので、前記のような規制突部33、34を設けたり、外環部材1の内径面による規制面を設けたりすることは、バックラッシを解消する手段として有効である。
〔試験例1〕
(1)試験内容
図1に示した実施形態1のトルクリミッタにおいて、規制突部28、31を設けたものと、これらを設けないものについてバックラッシの大きさの比較試験を行った。
(2)試験条件
発生トルク:34.5mN・m(350gf・cm)
回転速度:4min−1
測定雰囲気:室温
回転方向:時計方向回転
(2)試験結果
試験結果を図5に示す。
〔試験例2〕
(1)試験内容:前述の実施形態1のトルクリミッタにおいて、コイルばね4に逃がし部33、34を設けたものと、これを設けないものとについて耐久試験を行った。
(2)試験条件
発生トルク:34.5mN・m(350gf・cm)
回転速度:300min−1
回転方向:時計方向回転
耐久時間:1000時間
試験結果:試験結果を図6に示す。
実施形態の断面図 同上の分解斜視図 (a)は図1のA−A線の断面図、(b)は同じくB−B線の断面図、(c)は(b)の一部拡大断面図 (a)コイルばねの自然状態の正面図、(b)は前記コイルばねの装着状態における断面図 バックラッシの比較試験結果のグラフ 耐久性の比較試験結果のグラフ 従来例のトルクリミッタの断面図 紙さばき部の概略図 図7のX−X線の断面図 (a)他の従来例の断面図、(b)(a)図のコイルばねの断面図 従来例の問題点の説明のための断面図
符号の説明
1 外環部材
2 内輪
3 蓋部材
4 コイルばね
5 ボス部
6 内径面
7 軸挿通穴
8 内輪支持部
10 トルクリミッタ
11 ボス部内端面
12 外環部材突部
13 係合溝
14 係合突起
15 係合凹所
16 係合リブ
17 穴
18 蓋部材突部
28 規制突部
29 内端面
31 規制突部
32 内端面
33 逃がし部
34 逃がし部
33’ 端面
34’ 端面

Claims (5)

  1. 外環部材と、その内部に挿入され一端のボス部において相対回転可能に支持された内輪と、該内輪の外径面に所要の締め代をもって装着されたコイルばねと、前記外環部材の他端部においてその内径面に嵌合固定され内輪外径面との間を閉塞する蓋部材とからなり、前記コイルばねの一端部を前記外環部材に、他端部を前記蓋部材に係合させ、前記内輪と外環部材とが相対回転する際に前記コイルばねに生じる拡径作用により所定のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタにおいて、前記コイルばねの拡径方向への一定以上の撓みを規制する規制面を前記外環部材と蓋部材のいずれか一方又は両方に設けたことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 前記外環部材に設けられる規制面が、該外環部材の内径面に周方向に所要の間隔をおいて設けられた複数の規制突部の内面により形成されたことを特徴とする請求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 前記外環部材に設けられる規制面が、該外環部材の内径面の全体によって形成されたにことを特徴とする請求項1に記載のトルクリミッタ。
  4. 前記蓋部材に設けられる規制面が、該蓋部材の内面に周方向に所要の間隔をおいて内方に突き出して設けられた複数の規制突部の内面により形成されたことを特徴とする請求項1に記載のトルクリミッタ。
  5. 前記コイルばねの両端部がコイル巻き形状を保ったまま切断されたストレート端部である場合において、該コイルばねの自由状態においてその両端部においてそれぞれの端部近傍が他の部分より大きい曲率半径となる逃がし部が形成され、該曲率半径の大きさが該コイルばねを前記内輪に所要の締め代をもって装着した状態においては、他のコイル部分の曲率半径と実質的に等しくなる大きさに設定されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のトルクリミッタ。
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