JP2006169318A - トイレ用液体洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定容器に充填して使用された場合に、薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が浸入しても、使用終了まで洗浄剤が希釈されず、吐出される洗浄剤の濃度やフラッシュ水に含有される洗浄剤の濃度が変化しないトイレ用液体洗浄剤を提供する。
【解決手段】 アルキルグリコシド型界面活性剤(a1)及びポリオキシアルキレン型界面活性剤(a2)から選ばれる1種類以上の非イオン界面活性剤(a)を含有し、20℃における比重と粘度が、それぞれ特定範囲にあるトイレ用液体洗浄剤。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トイレ用液体洗浄剤に関する。特に、水洗トイレのロータンクの手洗い部に設置されるタイプの容器入りトイレ用洗浄剤に好適な洗浄剤に関する。
非イオン界面活性剤を高濃度に配合したトイレ用液体洗浄剤の技術についてはすでに知られており、特許文献1〜3を参考にすることができる。
特開2001−329294号公報、 特開2003−52802号公報、 特開2004−182902号公報
トイレ用の液体洗浄剤、特に水洗トイレのロータンク上部もしくは内部に設置し、トイレのフラッシュ水に自動的に洗浄剤を投入して使用するタイプのトイレ用液体洗浄剤は、トイレのフラッシュ水が薬液タンク内の洗浄剤と置換して容器中に浸入し、洗浄剤を希釈してしまうため、吐出される洗浄剤の濃度が変化するという課題があり、特許文献1では洗浄剤投入器を別に設ける形式の自動投入装置に関する技術が開示されている。また、特許文献2では洗浄剤が少量ずつ自発的に流動して吐出する容器に関する技術が開示されており、特許文献3では水と接触しても分離やゲル化などが起こらず、保存安定性に優れたトイレ用液体洗浄剤の技術が開示されている。しかしながら、特許文献1及び2では容器の構造が複雑となり高コストとなることが懸念され、特許文献3では水との置換による洗浄剤の希釈に関する課題については克服されていない。
従って本発明が解決しようとする課題は、薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が浸入した場合であっても、水が洗浄剤中を速やかに浮上して水の層を形成するため、使用終了まで洗浄剤が希釈されず、吐出される洗浄剤の濃度やフラッシュ水に含有される洗浄剤の濃度が変化しないようなトイレ用液体洗浄剤を提供することにある。
本発明は、アルキルグリコシド型界面活性剤(a1)及びポリオキシアルキレン型界面活性剤(a2)から選ばれる1種類以上の非イオン界面活性剤(a)〔以下、(a)成分という〕を含有し、20℃における比重が1.030〜1.090、20℃における粘度が100〜800mPa・sであるトイレ用液体洗浄剤に関する。
また、本発明は、上記本発明のトイレ用洗浄剤を、洗浄剤を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた開口部の口径が0.5〜10mmの洗浄剤吐出部を含み、水洗トイレのロータンクの手洗い部に設置され、洗浄剤吐出部が手洗い部に供給された水に洗われることで、薬液タンクからロータンクに洗浄剤が吐出されると共に薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が置換する洗浄剤吐出容器に充填してなる容器入りトイレ用洗浄剤に関する。
本発明によれば、薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が浸入した場合であっても、使用終了まで洗浄剤が希釈されず、吐出される洗浄剤の濃度やフラッシュ水に含有される洗浄剤の濃度が変化しないトイレ用液体洗浄剤が提供される。
本発明の(a)成分は、アルキルグリコシド型界面活性剤(a1)〔以下、(a1)成分という〕及びポリオキシアルキレン型界面活性剤(a2)〔以下、(a2)成分という〕から選ばれる1種類以上の非イオン界面活性剤である。
(a1)成分は、アルキル基の炭素数が8〜16であり、糖の平均縮合度が1〜2、40質量%水溶液水溶液の20℃における比重が1.045〜1.095のアルキルグリコシド型界面活性剤(a1−1)〔以下、(a1−1)成分という〕が好ましい。また、(a2)成分は、炭素数8〜20の炭化水素基と平均付加モル数10〜40のポリオキシアルキレン基を有し、50℃における比重が1.010〜1.060であるポリオキシアルキレン型界面活性剤(a2−1)〔以下、(a2−1)成分という〕が好ましい。
(a1−1)成分のアルキルグリコシド型界面活性剤としては下記一般式(1)の化合物が好ましい。
1a−(OR1b)st (1)
〔式中、R1aは炭素数8〜16の直鎖アルキル基であり、R1bは、炭素数2〜4のアルキレン基である。Gは還元糖に由来する糖残基を示す。sは平均付加モル数であり0〜5の数を示し、tは平均縮合度であり1〜2の数を示す。〕
一般式(1)においてR1aは炭素数8〜16の直鎖アルキル基が好適であり、特に好ましくは炭素数10〜14の直鎖アルキル基である。また、sは好ましくは0〜3、より好ましくは0〜2、特に好ましくは0である。R1bはエチレン基が好ましい。また、40質量%の水溶液とした際の20℃における比重は1.045〜1.095が好ましく、より好ましくは1.050〜1.090、特に好ましくは1.055〜1.085である。
一般式(1)において、Gは還元糖に由来する糖残基である。原料の糖としては、アルドースとケトースの何れであっても良く、また、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができる。本発明ではこれらの中でも特に炭素数5又は6のアルドペントースあるいはアルドヘキソースが好ましく、中でもグルコースが最も好ましい。
一般式(1)中、tは糖の平均縮合度を示し、好ましくは1〜2の数、特に1〜1.5の数が良好である。
一般式(1)の化合物は、上記糖とR1a−(OR1b)s−OHとを酸触媒を用いてアセタール化反応又はケタール化反応することで容易に合成することができる。また、アセタール化反応の場合、ヘミアセタール構造であっても良く、通常のアセタール構造であっても良い。
本発明の(a1−1)成分は、一般式(1)においてR1aの炭素数が10〜14の直鎖アルキル基であることが好ましく、OR1bはオキシエチレン基であることが好ましく、Gはグルコースであることが好ましい。さらに、sは0〜3の数であることが好ましく、tは1〜1.5の数であることが好ましい。
本発明の洗浄剤において、(a1)成分の配合濃度は15〜60質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜50質量%であり、特に好ましくは25〜45質量%である。
(a2−1)のポリオキシアルキレン型界面活性剤としては下記一般式(2)の化合物が好適である。
2−(OC24p−OH (2)
〔式中、R2は、炭素数8〜20、好ましくは10〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、pは10〜40、好ましくは12〜35、特に好ましくは14〜30である。〕
本発明の(a2−1)成分としては、一般式(2)においてR2が炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、pが14〜30の数の化合物が最も好適である。R2のアルキル基又はアルケニル基は直鎖であっても分岐していても構わないが、本発明では直鎖のアルキル基又はアルケニル基を選択することがより好ましい。
本発明の(a2−1)成分の比重は50℃において1.010〜1.060であることが好ましく、より好ましくは1.015〜1.055であり、特に好ましくは1.020〜1.050である。
本発明の(a2−1)成分のHLB値としては、13〜21が好ましく、より好ましくは14〜20であり、特に好ましくは15〜19である。なおここで示したHLB値とはGriffinの式に従って計算された値である。
本発明の洗浄剤において、(a2)成分の配合濃度は、12〜50質量%が好ましく、より好ましくは15〜45質量%であり、特に好ましくは18〜40質量%である。
本発明の洗浄剤に係る(a2)成分としては、一般式(2)におけるR2の炭素数が10〜12の場合、pは10〜30の数であることが好ましく、より好ましくは12〜27、特に好ましくは14〜25であり、50℃における比重は1.010〜1.050が好ましく、より好ましくは1.015〜1.045、特に好ましくは1.020〜1.040であり、配合濃度は15〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜45質量%であり、特に好ましくは25〜40質量%である。また、炭素数が13〜18の場合、pは10〜40の数であることが好ましく、より好ましくは12〜35、特に好ましくは15〜30であり、50℃における比重は1.015〜1.060であることが好ましく、より好ましくは1.020〜1.055、特に好ましくは1.025〜1.050であり、配合濃度は12〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは15〜35質量%であり、特に好ましくは18〜30質量%である。
本発明の洗浄剤は、(a)成分である特定の非イオン界面活性剤を含有し、かつ20℃における粘度を100〜800mPa・sとすることによって、薬液タンク内にトイレの水が置換された際に、水が洗浄剤と混合せずに速やかに上部へ浮上して水層を形成し、その状態を維持するため、使用終了時まで洗浄剤が希釈されることのないようなトイレ用液体洗浄剤に関する。比重を高くする方法としては金属塩や溶剤を配合することも考えられるが、これら分子量の小さい物質は拡散速度が高く、洗浄剤が使用終了となる前に自発的に混合して均一な溶液となってしまうため、その配合量は極力抑える方が望ましい。また、粘度を増大させる方法として増粘剤を配合することが考えられるが、洗浄剤の比重を増加させる解決方法にはならない。すなわち、本発明では洗浄剤の粘度と共に比重も特定範囲とすることで、本発明の課題を解決したものであるが、それに関して従来技術には何ら示されていない。
従って本発明では、(a)成分から選ばれる少なくとも1種類以上の非イオン界面活性剤を含有し、洗浄剤の20℃における比重が1.030〜1.090であることが好ましく、より好ましくは1.035〜1.085であり、特に好ましくは1.040〜1.080とすることを特徴とする。また、本発明の洗浄剤の20℃における粘度は100〜800mPa・sであり、好ましくは120〜600mPa・sであり、特に好ましくは150〜500mPa・sである。本発明の洗浄剤は、残部の水を含有する。
本発明では、(a)成分を含有する液体洗浄剤を対象面に接触させて使用する。接触させる方法としてはスポンジや不織布などの可撓性吸収体に該洗浄剤を含浸させた物品を、対象物が入っている水の中もしくは対象物に貯蔵されている水に投入する方法、プラスチックや陶器などで成形された容器中に該洗浄剤を充填し、対象物が入っている水の中もしくは対象物に貯蔵されている水に投入する方法などを挙げることができるが、本発明では該洗浄剤を、便器内を洗い流す水洗トイレのフラッシュ水に添加して利用することが好適である。
特に、洗浄剤を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた開口部の口径が0.5〜10mmの洗浄剤吐出部を含み、水洗トイレのロータンクの手洗い部に設置され、洗浄剤吐出部が手洗い部に供給された水に洗われることで、薬液タンクからロータンクに洗浄剤が吐出されると共に薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が置換する洗浄剤吐出容器に充填して用いられるのが好ましい。
かかる容器の一例としては、図1(a)に示すように、洗浄剤Aを収容する薬液タンク1と、薬液タンク1の底部開口部2に取り付けたキャップ3からなり、キャップ3に薬液吐出ノズル4と足6を設けた薬液吐出容器100が考えられる。薬液吐出ノズル4の先端開口部5には、洗浄剤Aが、表面張力と薬液タンク1内が弱い負圧状態になることにより保持される。薬液タンク1は、その内部に充填された洗浄剤Aの色が薬液タンク1外から観察できるように、透明又は半透明材料から形成されているものが好ましい。
図1(b)に示すように、この薬液吐出容器100を、ロータンクの手洗い部20の吸水口21上に載置し、水洗トイレの水をフラッシュさせることによりカランから手洗い部20に矢印のように水Wが供給されると、その水Wは洗浄剤Aを保持した薬液吐出ノズル4を洗うようにしてロータンク内に流下するので、これにより洗浄剤Aがロータンク内に混入する。また、カランからの給水が止まった後においても、給水時に比して薬液タンク内の温度が上がり、ヘッドスペースが膨張することによって洗浄剤Aが吐出され、ロータンク内に混入する場合もある。したがって、この薬液吐出容器100によれば、単純な機構で本発明の洗浄剤Aをロータンク内に混入させることが可能となる。
図1の容器では、洗浄剤の吐出部である先端開口部5の口径(内径)は、0.5〜10mmであることが好ましく、より好ましくは0.8〜6mmであり、特に好ましくは1〜4mmである。
本発明の洗浄剤は水で希釈して使用することが可能であり、水により20000〜200000倍に希釈して使用することが可能である。
本発明の洗浄剤は、25℃におけるpHが3〜9、更に5〜8であることが好ましい。
本発明の洗浄剤を水洗トイレのロータンク中の水に添加する場合の添加量は、ロータンク中の水1Lに対して本発明の洗浄剤を0.005〜0.05g、好ましくは0.01〜0.02gの割合が好適である。
本発明には発明の効果を阻害しない範囲で、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤から選ばれる界面活性剤を洗浄成分として含有することができる。陰イオン界面活性剤は洗浄力向上の点で配合することが可能であり、その配合濃度としては0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%であり、とくに好ましくは1〜3質量%である。また、陽イオン界面活性剤は抗菌効果を発現させる目的から含有することが可能であり、その配合濃度としては0.1〜7質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜6質量%であり、特に好ましくは1〜5質量%である。なお、陰イオン界面活性剤としては、炭素数8〜18の炭化水素基及びスルホン酸、硫酸エステル基、カルボン酸基及びこれらの塩、アリル基、ポリオキシアルキレン基を有する化合物等が挙げられ、陽イオン界面活性剤は、(i)窒素に置換する基のうち1〜3個が炭素数6〜18の炭化水素基で残りがメチル基および/又はエチル基である4級アンモニウム塩、(ii)炭素数6〜18のアルキル基を有するアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、(iii)炭素数8〜18の炭化水素基とイミダゾリニウム基とを有する化合物等が挙げられる。
本発明の洗浄剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で水溶性有機溶剤を含有することが貯蔵安定性の点から好ましい。ここで本発明でいう水溶性とは20℃において水に任意の割合で溶解する溶剤とする。好ましい具体的例としては、(I)メタノール、エタノール、(II)炭素数2〜12の多価アルコール、(III)下記の一般式(3)で表される化合物、(IV)下記の一般式(4)で表される化合物、(V)下記の一般式(5)で表される化合物が、貯蔵安定性の点から好適である。
Figure 2006169318
〔式中、R3a及びR3bは、それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R3a及びR3bの双方が水素原子となる場合を除く。vは0〜10の数を、wは0〜10の数を示すが、v及びwの双方が0である場合を除く。R4a及びR4bは炭素数1〜3のアルキル基を示す。R5aは炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕
(II)の炭素数2〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4 −トリメチル−1,3 −ペンタンジオール、1,8 −オクタンジオール、1,9 −ノナンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンが好適である。
(III)の化合物は、一般式(3)において、R3a、R3bがアルキル基である場合は炭素数は1〜4が特に好ましい。また、一般式(3)中、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの平均付加モル数のv及びwは、それぞれ0〜10の数のものが用いられるが、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(III)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(x=2〜3)ポリオキシプロピレン(x=2〜3)グリコールジメチルエーテル(xは平均付加モル数を示す、以下同様)、ポリオキシエチレン(x=1〜5)グリコールフェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、洗浄力及び貯蔵安定性の点から、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(x=1〜4)グリコールフェニルエーテルが好ましい。
(IV)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、(V)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化合物であり、好ましくはR5aが3〜8のアルキル基の化合物である。
これらのなかでも(I)、(II)、(III)、(V)の水溶性溶剤が好ましく、特にエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテルから選ばれる水溶性溶剤が好ましい。これらの中で最も好ましい水溶性溶剤はエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールである。
水溶性有機溶剤の含有量は、洗浄剤中、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは0.5〜40質量%、特に好ましくは1〜30質量%である。
本発明には発明の効果を阻害しない範囲で、貯蔵安定性を向上させる目的でハイドロトロープ剤を含有することができる。具体的に好ましい化合物としては炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換したベンゼンスルホン酸又はその塩を挙げることができる。より具体的に好ましい例としては、p−トルエンスルホン酸、m−キシレンスルホン酸、p−クメンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸であり、塩を用いる場合にはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が良好である。
ハイドロトロープ剤の含有量は、洗浄剤中、好ましくは0.01〜0.5質量%、より好ましくは0.02〜0.2質量%、特に好ましくは0.05〜0.1質量%である。
本発明には発明の効果を阻害しない範囲で、ゲル化防止のためにポリアルキレングリコールを用いることができる。具体例としては、ポリエチングリコールを標準としたときのゲルクルマトグラフィーによって求められた重量平均分子量が500〜20000のポリプロピレングリコール、及びポリエチレングリコールが好ましい。
本発明には発明の効果を阻害しない範囲で、フラッシュ時の水に適度な色をつけてトイレをより爽やかにする目的から水溶性の染料を用いることができる。用いる染料としては、陶器に対して染色性がなく、ある程度耐光性のあるもので安全なものが好ましい。また、あまりにも耐塩素性に優れているものは環境中に放出されたときに退色しにくいので好ましくない。具体例としては、Acid Blue 5、Acid Blue 9、Acid Blue 74、Acid Blue 112、Food Blue 2、Pig. Blue 15、Solv. Blue 63、Vat Blue 1、Vat Blue 6、Acid Green 1、Acid Green 3、Acid Green 5、Acid Green 25、Food Green、Solv. Green 3、Solv. Green 7、Acid Yellow 1、Acid Yellow 3、Acid Yellow 11、Acid Yellow 23、Acid Yellow 36、Acid Yellow 40、Acid Yellow 73、Acid Orange 7、Acid Orange 20、Acid Red 18、Acid Red 26、Acid Red 27、Acid Red 33、Acid Red 51、Acid Red 52、Acid Red 87、Acid Red 88、Acid Red 92、Acid Red 94、Acid Red 95 、Food Red 1、Food Red 6、Acid Violet 9から選ばれる染料が好適であり、特にFood Blue 2、Acid Blue 9、Acid Blue 74 、Acid Blue 112が色彩の点から好適である。
水溶性染料の含有量は、洗浄剤中、0.001〜3質量%が好ましく、より好ましくは0.005〜2質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。
本発明には発明の効果を阻害しない範囲で、カルシウム物質などの無機化合物がトイレ表面に付着することを防止する目的からキレート剤を用いることができる。具体的には
(i)オルソリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸から選ばれるリン酸又はその塩
(ii)エタン−1,1−ジホスホン酸塩、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸塩及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸又はその塩
(iii)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸又はその塩
(iv)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシンから選ばれるアミノ酸又はその塩
(v)ニトリロ三酢酸塩、イミノ二酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩、トリエチレンテトラミン六酢酸塩、ジエンコル酸塩、N−メチルグリシンジ酢酸塩から選ばれるアミノポリ酢酸塩
(vi)分子量1000〜100000(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定、ポリエチレングリコールを標準物質として使用)のポリアクリル酸、アクリル酸/マレイン酸共重合物、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸、ポリアセタールカルボン酸、ジアリルジメチルアンモニウムのホモポリマー、ジアリルジメチルアンモニウム/アクリル酸共重合物、ジアリルジメチルアンモニウム/マレイン酸共重合物またはこれらの塩から選ばれる高分子電解質
(vii)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有機酸又はその塩
を挙げることができ、特に(ii)、(iii)、(v)、(vi)、(vii)が洗浄効果を向上させる目的から好ましい。なお、これら化合物の塩としてはナトリウム塩又はカリウム塩が好適である。
キレート剤の含有量は、洗浄剤中、好ましくは0.1〜3質量%、より好ましくは0.2〜2質量%、特に好ましくは0.3〜1質量%である。その他、香料などの通常用いられる成分を用いることが可能である。
本発明によれば、上記本発明の洗浄剤を、洗浄剤を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた開口部の口径が0.5〜10mmの洗浄剤吐出部を含み、水洗トイレのロータンクの手洗い部に設置され、洗浄剤吐出部が手洗い部に供給された水に洗われることで、薬液タンクからロータンクに洗浄剤が吐出されると共に薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が置換する洗浄剤吐出容器、特に前記図1の如き容器に充填してなる容器入りトイレ用洗浄剤が提供される。
表1及び2に示すトイレ用液体洗浄剤を調製し、その希釈度合いについて評価した結果を併記する。
<希釈度合いの評価>
図1に示す薬液吐出容器(薬液タンク1の容量95ml、開口部5の口径1.5mm)を作製し、表1又は表2の液体洗浄剤を75ml充填する。この容器では、薬液タンク1を白色半透明のプラスチック材料から構成した。20℃に調整した室内にモデルトイレ(TOTO(株)製、C730B)を設置し、そのロータンク上部に薬液吐出容器を設置する。Food Red 2を0.002質量%添加して着色し、20℃に調整した3リットルの水を、フラッシュ水のように1分間かけて薬液タンクの上から薬液タンクと接するように流す。この操作を1時間に1回の割合で繰り返し行い、100回及び250回行った後に以下の基準に従って薬液タンク内の洗浄剤の状態を観察した
*希釈度合いの評価基準
○:赤色の水層が洗浄剤層の上側に存在し、その境界線が明瞭である。
△:赤色の水層が洗浄剤層の上側に存在しているが、その境界線が不明瞭である
×:赤色の水層が洗浄剤層の上側に存在しない。
Figure 2006169318
Figure 2006169318
・活性剤A:アルキルグリコシド(花王(株)製、マイドール12、ラウリルグルコシドを40質量%含む水溶液、該水溶液の比重=1.069)
・活性剤B:アルキルグリコシド(花王(株)製、マイドール10、デシルグルコシドを40質量%含む水溶液、該水溶液の比重=1.072)
・活性剤C:エマルゲン147(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB=16.3、50℃における比重=1.031)
・活性剤D:エマルゲン123P(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB=16.9、50℃における比重=1.033)
・活性剤E:エマルゲン430(花王(株)製、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、HLB=16.2、50℃における比重=1.045)
本発明の液体洗浄剤を収容する薬液吐出容器の一例を示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は断面略示図である。
符号の説明
1 薬液タンク
2 薬液タンクの底部開口部
3 キャップ
4 薬液吐出ノズル
5 先端開口部
20 手洗い部
21 吸水口
100 薬液吐出容器
A 液体洗浄剤
W 水

Claims (5)

  1. アルキルグリコシド型界面活性剤(a1)及びポリオキシアルキレン型界面活性剤(a2)から選ばれる1種類以上の非イオン界面活性剤(a)を含有し、20℃における比重が1.030〜1.090、20℃における粘度が100〜800mPa・sであるトイレ用液体洗浄剤。
  2. (a1)が、アルキル基の炭素数が8〜16、糖の平均縮合度が1〜2であり、40質量%水溶液の20℃における比重が1.045〜1.095のアルキルグリコシド型界面活性剤である請求項1記載のトイレ用洗浄剤。
  3. (a2)が、炭素数8〜20の炭化水素基と平均付加モル数10〜40のポリオキシエチレン基を有し、50℃における比重が1.010〜1.060のポリオキシアルキレン型界面活性剤である請求項1又は2記載のトイレ用液体洗浄剤。
  4. 洗浄剤を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた開口部の口径が0.5〜10mmの洗浄剤吐出部を含み、水洗トイレのロータンクの手洗い部に設置され、洗浄剤吐出部が手洗い部に供給された水に洗われることで、薬液タンクからロータンクに洗浄剤が吐出されると共に薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が置換する洗浄剤吐出容器に使用される請求項1〜3の何れか1項記載のトイレ用液体洗浄剤。
  5. 請求項1〜3の何れか1項記載のトイレ用洗浄剤を、洗浄剤を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた開口部の口径が0.5〜10mmの洗浄剤吐出部を含み、水洗トイレのロータンクの手洗い部に設置され、洗浄剤吐出部が手洗い部に供給された水に洗われることで、薬液タンクからロータンクに洗浄剤が吐出されると共に薬液タンク内にトイレのフラッシュ水が置換する洗浄剤吐出容器に充填してなる容器入りトイレ用洗浄剤。
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