JP4407938B2 - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

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本発明は、液体漂白剤組成物及び液体洗浄剤物品に関する。
過酸化水素を主基剤とする酸素系液体漂白剤は色・柄物に使用でき、汚れに直接塗布できるなどの利点から好まれて使用されており、使い勝手の点からトリガー容器に充填して用いられている。
特許文献1には特定の成泡機構を有する吐出機を持つトリガー容器に充填した酸素系液体漂白剤が開示されている。特許文献2には過酸素漂白剤と、界面活性剤とを含んでなるスプレー型ディスペンサー入り液状組成物が開示されている。特許文献3にはアルキルグリコシドを含有する硬質表面用漂白剤が開示されており、スプレー容器を用いて泡状での供給が可能であることが示唆されている。特許文献4には、アルキルグリコシドとポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有する衣料漂白用泡状組成物が開示されている。
特開平11−100594号公報 特表平11−500778号公報 特開平5−156293号公報 特開2004−76006号公報
上記特許文献に開示されている漂白剤組成物は、衣料にスプレーすることにより簡便に漂白洗浄性能を得ることができ、初期起泡性は良好であるが、漂白性能の改善のために漂白活性化剤を配合した系においては、保存時に漂白活性化剤の分解により脂肪酸が生成し、それによって、保存後の起泡性が低下するという問題があった。起泡性の低下は、時にはミスト状の噴霧液となって、飛び跳ねによる眼への誤入などの身体トラブルを招き、安全性上問題となる虞がある。
本発明の課題は、漂白活性化剤を含有する系においても経時による起泡性低下を抑制し、より安全性の高い液体漂白剤組成物を提供することにある。
本発明は、下記(a)成分0.1〜30質量%、(b)成分0.1〜4質量%、(c)成分2〜30質量%、(d)成分0.5〜10質量%、及び(e)成分0.5〜5質量%を含有し、(c)成分と(d)成分の質量比が、(c)/(d)=1/2〜10/1である液体漂白剤組成物、及びさらに、(f)成分0.01〜5質量%を含有する液体漂白剤組成物、並びにこの液体漂白剤組成物を、泡形成機構を具備する容器に充填してなる液体洗浄剤物品を提供する。
(a):過酸化水素
(b):アルカノイル基の炭素数が6〜14のアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はカルボン酸、あるいはそれらの塩
(c):HLBが11〜14の非イオン界面活性剤(但し、(d)成分を除く)
(d):一般式(1)で表されるアルキルグリコシド
1a−(OR1b)xy (1)
〔式中、R1aは炭素数8〜16の1価の脂肪族炭化水素基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R1bは炭素数2〜4のアルキレン基、Gは還元糖に由来する残基、xは平均値で0〜6の数、yは平均値で1〜10を示す。〕
(e):一般式(2)で表される水溶性有機溶剤
2a−(OR2b)n−OH (2)
〔式中、R2aはフェニル基、R2bは炭素数2〜3のアルキレン基、nは2〜3の数を示す。〕
(f):−COOM基(MはH又は対イオン)を有する陰イオン界面活性剤
本発明の液体漂白剤組成物は、優れた漂白洗浄性能を有し、更に経時による起泡性低下を抑制することができる。
[(b)成分]
本発明の(b)成分はアルカノイル基の炭素数が6〜14のアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はカルボン酸、あるいはそれらの塩から選ばれる漂白活性化剤である。
アルカノイル基の炭素数は、好ましくは8〜14、更に好ましくは8〜13である。より具体的に好ましい例としてはオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸等のアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸;オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸等のアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。
これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましく、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこの塩が漂白効果の点で最も好ましい。
[(c)成分]
本発明の(c)成分は、HLBが11〜14、好ましくは11.5〜14、特に好ましくは12〜13.5の非イオン界面活性剤(但し(d)成分を除く)である。
ここでHLBは、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を用いる場合にはグリフィンの方法を採用する。また、グリフィンの方法ではHLBを求めることができない非イオン界面活性剤は、実験によって求めるものとする。実験方法は「界面活性剤便覧」産業図書株式会社版、西 一郎ら編集、昭和41年1月10日第5刷、319頁記載の方法を採用する。また、複数の非イオン界面活性剤が混合されている場合には、HLB値には加成性が成り立つため、加重平均で求めることができ、加重平均値が本発明のHLB値の範囲に入ればよい。
(c)成分としては、一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
3a−T−[(R3bO)w−H]v (3)
〔式中、R3aは炭素数10〜16、好ましくは10〜14の炭化水素基、好ましくはアルキル基であり、R3bは炭素数2〜3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、Tは−O−、−COO−、−CON<、−N<から選ばれる基であり、vは、Tが−O−又は−COO−の場合には1であり、Tが−CON<又は−N<の場合には2である。wは本発明のHLBの範囲に入るように選ばれ、Tが−O−又は−COO−の場合には、wは好ましくは4〜16、より好ましくは5〜14、更に好ましくは6〜10であり、Tが−CON<又は−N<の場合には、wは好ましくは2〜8、より好ましくは2〜7、更に好ましくは3〜6である。〕
(c)成分の好ましい例としては、一般式(3−1)で表される化合物及び一般式(3−2)で表される化合物から選ばれる1種以上を挙げることができるが、洗浄効果の点から、特に一般式(3−1)で表される化合物が好ましい。
3c−O−(C24O)u−H (3−1)
〔式中、R3cは炭素数10〜14のアルキル基を示す。uは5〜12、好ましくは7〜10の数である。〕
3d−O−(C24O)t/(C36O)s−H (3−2)
〔式中、R3dは炭素数10〜14のアルキル基を示す。t及びsはそれぞれ独立に2〜12の数であり、t+sは5〜12、好ましくは7〜10の数である。また、エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。特に好ましくは、洗浄効果の点から、エチレンオキシド−プロピレンオキシド−エチレンオキシドの順に重合付加されたブロック付加体である。〕
[(d)成分]
本発明の(d)成分は、上記一般式(1)で表されるアルキルグリコシドである。一般式(1)において、R1aは炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14の1価脂肪族炭化水素基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。R1bは炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、特に好ましくはエチレン基である。Gは還元糖に由来する残基であり、原料の還元糖としては、アルドースとケトースの何れであっても良く、また、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができる。本発明ではこれらの中でも特に炭素数5又は6のアルドペントースあるいはアルドヘ キソースが好ましく、中でもグルコースが最も好ましい。
xは平均値で0〜6の数、好ましくは0〜3、特に好ましくは0であり、yは平均値で1〜10、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜2である。
一般式(1)で表されるアルキルグリコシドは、上記還元糖と一般式(4)
1a−(OR1b)x−OH (4)
〔式中、R1a、R1b及びxは前記の意味を示す。〕
で表される化合物を、酸触媒を用いて、アセタール化反応又はケタール化反応させることで容易に合成することができる。また、アセタール化反応の場合、ヘミアセタール構造であっても良く、通常のアセタール構造であっても良い。
[(e)成分]
本発明の(e)成分は前記一般式(2)で表される水溶性有機溶剤である。具体的には、ジアルキレン(アルキレン基の炭素数2〜3)グリコールモノフェニルエーテル、トリアルキレン(アルキレン基の炭素数2〜3)グリコールモノフェニルエーテルが挙げられ、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテルが好ましい。
[(f)成分]
本発明の(f)成分は、−COOM基(MはH又は対イオン)を有する陰イオン界面活性剤である。好ましい陰イオン界面活性剤としては、分子中に炭素数8〜18、好ましくは8〜16、特に好ましくは8〜14のアルキル基又はアルケニル基と、−COOM基を有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。具体的には上記炭素数を有する脂肪酸及びその塩が好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が良好である。
[液体漂白剤組成物]
本発明の液体漂白剤組成物中の(a)成分の含有量は、優れた漂白効果を得る観点から、0.1〜30質量%であり、0.2〜10質量%が好ましく、0.5〜6質量%が更に好ましい。(b)成分の含有量は、漂白効果を向上させる観点から、0.1〜4質量%であり、0.2〜3質量%が好ましく、0.4〜1質量%が更に好ましい。(c)成分の含有量は、漂白力や洗浄力を改善する観点から、2〜30質量%であり、2〜20質量%が好ましく、4〜15質量が更に好ましい。(d)成分の含有量は、優れた起泡性を付与する観点から、0.5〜10質量%であり、1〜8質量%が好ましく、1.5〜5質量%が更に好ましい。(e)成分の含有量は、経時による起泡性低下を抑制する観点から、0.5〜5質量%であり、0.5〜3質量%が好ましく、1〜2質量%が更に好ましい。
本発明の組成物中の(c)成分と(d)成分の質量比は、良好な起泡性及び漂白洗浄性を得る観点から、(c)/(d)=1/2〜10/1であり、1/1〜8/1が好ましい。
また、本発明の組成物中の(d)成分と(e)成分の質量比は、経時による起泡性低下を抑制する観点から、(d)/(e)=1/5〜5/1が好ましく、1/3〜3/1が更に好ましい。
本発明の組成物は、良好な洗浄効果を得る観点から、更に(f)成分を含有することが好ましく、(f)成分の含有量は、0.01〜5質量%が好ましく、0.5〜4質量%が更に好ましく、1〜3質量%が特に好ましい。
本発明の組成物は、(b)成分の組成物中における安定性を向上させる目的から、陽イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤〔以下、(g)成分という〕を含有することが好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、一般式(6)で表される化合物が好ましい。
Figure 0004407938
〔式中、R6aは炭素数8〜18、好ましくは10〜18、特に好ましくは10〜16のアルキル基またはアルケニル基であり、R6b、R6c、R6dは同一又は異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。X-は陰イオン、好ましくは炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3の置換基を1〜3個有していてもよいアリールスルホン酸イオン、特に好ましくは炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンである。〕
また、両性界面活性剤としては、一般式(7)で表される化合物が好適である。
Figure 0004407938
〔式中、R7aは炭素数9〜23、好ましくは9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基であり、R7bは炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、dは0又は1の数である。R7c、R7dは、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R7eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Bは−COO-、−SO3 -、−OSO3 -から選ばれる基である。〕
本発明の組成物中の(g)成分の含有量は、0〜2質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましく、0.2〜0.6質量%が特に好ましい。
本発明の組成物は、漂白効果を高める観点から分散剤〔以下、(h)成分という〕を含有することが好ましい。特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸もしくはその塩又はポリメタクリル酸もしくはその塩、重量平均分子量1万〜10万、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸のコポリマーもしくはその塩から選ばれるカルボン酸系ポリマー、及び重量平均分子量4千〜2万、好ましくは5千〜1万のポリエチレングリコールから選ばれる非イオン性ポリマーが好ましい。
本発明の組成物中の(h)成分の含有量は、0.05〜14質量%が好ましく、0.1〜8質量%が更に好ましい。
さらに本発明の組成物は、漂白効果を向上させる観点から金属イオン封鎖剤〔以下、(i)成分という〕を含有することが好ましい。本発明に用いられる(i)成分としては、(1)フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(7)ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩、(8)アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩を挙げることができる。
これらの中で上記(2)、(5)、(6)および(7)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、上記(2)の群より選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
本発明の組成物中の(i)成分の含有量は、好ましくは0.005〜5質量%、さらに好ましくは0.01〜2質量%である。
その他、本発明の組成物には、漂白繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパールCBS(チバ・ガイギー社製)、チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)や、カラー・インデックス蛍光増白剤28、40、61、71等のような蛍光増白剤や、漂白性能を向上させるために酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)を含有することができる。また染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤等の種々の微量添加物を適量配合してもよい。
本発明の組成物は、スプレー時に充分な液の流量と流速を得、スムーズなスプレー操作を行う観点から、低粘度であることが好ましく、20℃における粘度が20mPa・s以下であることが更に好ましく、1〜10mPa・sであることが特に好ましい。
尚、本発明の組成物の粘度は以下のように測定されたものである。
東京計器(株)製B型粘度計に、ローター番号No.1を備え付けたものを準備する。試料をトールビーカーに入れ、20℃の恒温槽にて20℃に調整する。恒温に調整された試料を粘度計にセットし、ローターの回転数を60rpmに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の組成物の20℃における粘度とする。
[液体洗浄剤物品]
本発明の液体洗浄剤物品は、本発明の液体漂白剤組成物を、泡形成機構を具備する容器に充填してなるものである。泡形成機構とは、ポンプやスクイズ操作により、吐出時に空気を取り込むことにより泡を形成する機構をいう。泡形成機構を具備する容器としては、トリガー式スプレー容器が挙げられ、図1に示すように、容器に装着できる噴出器本体1を備え、前部に泡噴出ノズル3を備えた頭部を設け、トリガー2で液を加圧する蓄圧式のスプレー容器が好ましい。
泡形成機構を有するトリガー式スプレー容器の例としては、特開2004−76006号公報、特開平11−100594号公報、登録実用新案第3044068号に記載の吐出機を有するトリガー式スプレー容器等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤物品により、豊かでクリーミーな泡を、直接、洗浄対象である衣料に付着させることができる。本発明の液体洗浄剤物品により、本発明に係わる泡状組成物を衣料に付着する際の付着量は、高い漂白効果を得る観点から、好ましくは0.1〜1g/cm2、更に好ましくは0.1〜0.5g/cm2である。また、泡状組成物と衣料の接触時間は、1〜600分間、更に3〜300分間、特に5〜60分間が好ましい。このような処理の後、一般の弱アルカリ性洗剤と共に洗濯することが好ましい。
実施例1〜3及び比較例1〜4
下記成分を用い、表1に示す組成の液体漂白剤組成物を調製した。この液体漂白剤組成物を、市販トリガー式容器(花王(株)製アタックシュッと泡スプレー、1回のストロークで0.8g噴射する。中身を抜いて水で数回洗浄し、乾燥させたもの)に充填した。これを用いて下記に示す方法により漂白洗浄性能、起泡性及び50℃1ヶ月保存後の起泡性を評価した。結果を表1に示す。
<配合成分>
a−1;過酸化水素
b−1;ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウム
b−2;ノナノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸
c−1;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数8、HLB13.1)
c−2;ポリオキシエチレンミリスチルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数10、HLB13.5)
c’−1;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数5、HLB10.9)
d−1;アルキルポリグルコシド(アルキル基の炭素数14、グルコシド平均縮合度1.4)
e−1;ジエチレングリコールモノフェニルエーテル
e−2;トリエチレングリコールモノフェニルエーテル
f−1;パルミチン酸ナトリウム
g−1;N−ドデシル−N,N,N−トリメチルアンモニウムメチル硫酸エステル塩
h−1;ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量1万)
i−1;1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(ディクエスト2010、ソルーシア社製)
<漂白洗浄性能評価方法>
上記市販トリガー式容器に各組成物を充填したものを用いて、下記で調製したカレー汚染布4枚にそれぞれ1回ずつ噴霧し、20℃で5分間放置後、0.0667重量%濃度の市販洗剤溶液を使ってターゴトメーターにて洗浄した(80rpm×10分)後、水道水ですすぎ、乾燥させて、下式により漂白率を求めた。
Figure 0004407938
反射率は日本電色工業(株)製NDR−10DPで460nmフィルターを使用して測定した。
・カレー汚染布の調製
ハウス食品製レトルトカレー(カレーマルシェ、2005年12月12日賞味期限)の固形分をメッシュで除去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸した。そのまま火からおろし約2時間程度放置し室温まで放置した後、布を取りだし、余分に付着しているカレー液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレスし、10×10cmの試験布として実験に供した。
<初期起泡性及び保存後の起泡性評価方法>
200mlのプラスティック製メスシリンダー(内径40mm)に、上記市販トリガー容器に各組成物を充填したものを用いて10回スプレーし、その時の水溶液の質量と泡の容積から、起泡性(ml/g)を算出した。また、これを50℃で1ヶ月保存し、保存後の水溶液の質量に対する泡の容積から、保存後の起泡性(ml/g)を算出した
Figure 0004407938
以上の結果から、本発明の組成物は保存後の起泡性低下を抑制することが確認された。
本発明に用いられるトリガー式スプレー容器の一例を示す図である。
符号の説明
1 噴出器本体
2 トリガー
3 泡噴出ノズル

Claims (5)

  1. 下記(a)成分0.1〜30質量%、(b)成分0.1〜4質量%、(c)成分2〜30質量%、(d)成分0.5〜10質量%、及び(e)成分0.5〜5質量%を含有し、(c)成分と(d)成分の質量比が、(c)/(d)=1/2〜10/1である液体漂白剤組成物。
    (a):過酸化水素
    (b):アルカノイル基の炭素数が6〜14のアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はカルボン酸、あるいはそれらの塩
    (c):HLBが11〜14の非イオン界面活性剤(但し、(d)成分を除く)
    (d):一般式(1)で表されるアルキルグリコシド
    1a−(OR1b)xy (1)
    〔式中、R1aは炭素数8〜16の1価の脂肪族炭化水素基、R1bは炭素数2〜4のアルキレン基、Gは還元糖に由来する残基、xは平均値で0〜6の数、yは平均値で1〜10を示す。〕
    (e):一般式(2)で表される水溶性有機溶剤
    2a−(OR2b)n−OH (2)
    〔式中、R2aはフェニル基、R2bは炭素数2〜3のアルキレン基、nは2〜3の数を示す。〕
  2. (d)成分と(e)成分の質量比が、(d)/(e)=1/5〜5/1である請求項1記載の液体漂白剤組成物。
  3. さらに、(f)−COOM基(MはH又は対イオン)を有する陰イオン界面活性剤0.01〜5質量%を含有する請求項1又は2記載の液体漂白剤組成物。
  4. 20℃における粘度が20mPa・s以下である請求項1〜3いずれかに記載の液体漂白剤組成物。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の液体漂白剤組成物を、泡形成機構を具備する容器に充填してなる液体洗浄剤物品。
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