JP2007308590A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物、(b)一般式(1a)で表される漂白活性化剤、(c)一般式(2a)で表される脂肪酸又はその塩及び(d)界面活性剤を含有し、組成物中の(d)成分の含有量が30〜70質量%である液体漂白剤組成物。
R1a−C(=O)−LG (1a)
R2a−C(=O)−OH (2a)
(式中、R1aは炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、LGは脱離基、R2aは炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である。)
【選択図】 なし
Description
(a):過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物
(b):一般式(1a)で表される漂白活性化剤
R1a−C(=O)−LG (1a)
(式中、R1aは炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、LGは脱離基である。)
(c):一般式(2a)で表される脂肪酸又はその塩
R2a−C(=O)−OH (2a)
(式中、R2aは炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である。)
(d):界面活性剤
本発明の液体漂白剤組成物は、(a)成分として過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物を含有する。水中で過酸化水素を生成する化合物としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩等が挙げられる。
本発明の液体漂白剤組成物は、(b)成分として、上記一般式(1a)で表される漂白活性化剤を含有する。
(b)成分としては、アルカノイル基の炭素数7〜14の、直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種が好ましく、下記一般式(1c)で表される化合物が更に好ましい。
本発明の(b)成分としては、一般式(1c)において、R1c−CO−が2−エチルヘキサノイル基、3,5,5−トリメチルヘキサノイル基、2−エチルペンタノイル基、又は3,6,8,8−テトラメチルノナノイル基が好ましく、特に3,5,5−トリメチルヘキサノイル基が最も好適である。また、Xが−COOM又は−SO3Mである化合物が好適であり、p位に−COOM又は−SO3Mを有する化合物(Mは水素原子、ナトリウム又はカリウムが好ましい)が最も好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、(c)成分として、上記一般式(2a)で表される脂肪酸又はその塩を含有する。
本発明の液体漂白剤組成物は、界面活性剤を含有する。界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種であり、特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)」日本国特許庁、平成10年3月26日、P4〜22に記載されている界面活性剤を用いることができる。
〔式中、R3aは、炭素数10〜18、好ましくは12〜14のアルキル基又はアルケニル基を示す。mは数平均付加モル数0〜20の数、nは数平均付加モル数0〜20の数を示し、m及びnの両者が0の場合を除く。好ましくはmの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12であり、nの数平均付加モル数は0〜10、より好ましくは0〜5、特に好ましくは0〜3である。またEOとPOとはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。〕
ここで、グリフィン法で求めたHLBとは、以下の式で求めたHLBである。
これらの非イオン界面活性剤の中では、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましく、具体的には、下記一般式で表される化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
C14H29-O(C2H4O)m2−H (m2=7〜24、HLB=13.1〜17.0)
C12H25-O(C2H4O)p1(C3H6O)2(C2H4O)r1−H (p1+r1=5〜18、HLB=13.4〜17.0)
これら一般式で表される化合物の一例として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数8、HLB13.1)、C12H25-O(C2H4O)7-(C3H6O)2-(C2H4O)4−H(HLB15.8)などが挙げられる。
〔式中、R4aは炭素数10〜18、好ましくは12〜14のアルキル基又はアルケニル基を示す。aは数平均付加モル数1〜20の数、bは数平均付加モル数1〜20の数、cは数平均付加モル数1〜20の数を示す。好ましくは、aの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12であり、bの数平均付加モル数は1〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3であり、cの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12である。〕
本発明の非イオン界面活性剤は、2種以上の混合物として配合し得る。
本発明の液体漂白剤組成物は、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する。
|R1aの平均炭素数−R2aの平均炭素数|≦5 (I)
で表される関係を有することが好ましい。即ち、(b)成分中のR1aの平均炭素数と、(c)成分中のR2aの平均炭素数の差を示す上記式(I)は、漂白活性化剤の安定化、弱アルカリ性条件下での過酸生成率を向上させる観点から、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下であり、更に好ましくは3以下である。上記式(I)の条件を満たすように一般式(1a)中のR1aと、一般式(2a)中のR2aの炭素数を選択することにより、貯蔵場面においては両者が会合することで安定化し、使用場面においては両者が解離して界面活性剤の構造が変化することで、漂白活性化剤からの有機過酸の生成率が向上することが、本発明の効果が得られる理由の一つであると考えられる。
(ii)ソルビトール、マンニトール、マルチトース、イノシトール、及びフィチン酸から選ばれる糖アルコール類
(iii)グルコース、アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロース、及びフルクトースから選ばれる還元糖類、及びこれらの誘導体(アルキル(ポリ)グリコシド等)
(iv)デンプン、デキストラン、キサンタンガム、グアガム、カードラン、プルラン、アミロース、及びセルロースから選ばれる多糖類。
(a)成分
・a−1;過酸化水素
(b)成分
・b−1;デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(n-C9H19COOC6H4SO3Na)
・b−2;下記式で表されるiso−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
・c−1;n−ドデカン酸ナトリウム
・c−2;下記式で表される3,5,5−トリメチルヘキサン酸
・c−4;n−テトラデカン酸ナトリウム
(c’)成分((c)成分の比較品)
・c’−1;オクタデカン酸
・c’−2;酢酸
(d)成分
・d−1;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数8、HLB13.1)
・d−2;C12H25O-(C2H4O)7-(C3H6O)2-(C2H4O)4-H(HLB15.8)
(e)成分
・e−1;ホウ酸
(f)成分
・f−1;D−ソルビトール
その他成分
・g−1;金属イオン封鎖剤;エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(デイクエスト2010、ソルーシア社製)
実施例1〜10、比較例1〜5
表1に示す成分を用い、表1に示す組成の液体漂白剤組成物を調製した。得られた液体漂白剤組成物について、漂白性能、組成物の溶液状態、漂白活性化剤の貯蔵安定性及び有機過酸の発生率を以下の方法により評価した。その結果を表1に示す。
液体漂白剤組成物1mLと4°DH1000mLを混合した後、そこに以下の方法で調製したミートソース汚染布(4枚)を入れ、ターゴトメータを用いて20℃、80rpmで10分間漂白処理を行った。処理前後の布表面の反射率を測定し、下式(II)により漂白率を求めた。
カゴメ(株)製ミートソース(完熟トマトのミートソース(2007年5月27日賞味期限、ロット番号:D5527JF)/内容量259gの缶詰)の固形分をメッシュ(目の開き;500μm)で除去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、15分間煮沸した。そのまま火からおろし2時間程度放置し30℃まで放置した後、布を取りだし、余分に付着している液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレスし、10×10cmの試験布として実験に供した。
組成物の溶液状態がW/O型を形成しているかどうかを識別する方法として、溶液の電導度測定による連続相の特定と、光散乱法による構造体の粒径測定を組み合わせることで確認した。
表中、W/Oは油中水型エマルション、O/Wは水中油型エマルションであることを示す。
液体漂白剤組成物を100mLガラス製サンプルビンに80g入れ、30℃で2ヶ月間貯蔵した。貯蔵前後の液体漂白剤組成物中における漂白活性化剤の含有量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、下式(III)により漂白活性化剤残存率を求めた。
25℃のイオン交換水600mL中に液体漂白剤組成物4mL(浸漬洗浄時使用量相当)を添加し、撹拌した。30分後に試験液に1%カタラーゼ溶液を1.5mL添加し、さらに3分攪拌した後20%硫酸水溶液を10mL添加し、ヨードメトリー法に従い有機過酸量を滴定し、下式(IV)によって有機過酸の発生率を求めた。
表2に示す成分を用い、表2に示す組成の液体漂白剤組成物を調製した。得られた液体漂白剤組成物について、下記方法で漂白性能を評価し、実施例1と同様の方法で組成物の溶液状態、漂白活性化剤の貯蔵安定性及び有機過酸の発生率を評価した。その結果を表2に示す。
0.133%市販液体洗剤液(pH=8.2)の入った2リットル水溶液に液体漂白剤組成物を40mL添加し、実施例1と同様に調製したミートソース汚染布を5枚ずつ15分間浸漬させた。その後水道水ですすぎ、乾燥させ上記式(II)によって漂白率を算出した。
Claims (7)
- 下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有し、組成物中の(d)成分の含有量が30〜70質量%である液体漂白剤組成物。
(a):過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物
(b):一般式(1a)で表される漂白活性化剤
R1a−C(=O)−LG (1a)
(式中、R1aは炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、LGは脱離基である。)
(c):一般式(2a)で表される脂肪酸又はその塩
R2a−C(=O)−OH (2a)
(式中、R2aは炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である。)
(d):界面活性剤 - (b)成分の漂白活性化剤が、アルカノイル基の炭素数7〜14の、直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載の液体漂白剤組成物。
- (d)成分が非イオン界面活性剤を含む請求項1又は2記載の液体漂白剤組成物。
- 非イオン界面活性剤が、グリフィン法で求めたHLBが13〜17の非イオン界面活性剤である、請求項3記載の液体漂白剤組成物。
- 非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種である、請求項3又は4記載の液体漂白剤組成物。
- 更に、(e)成分としてホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物、並びに(f)成分として隣合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシル基を有する部位が1つ以上存在する化合物を、(e)成分1当量に対し(f)成分1.5〜4モルの割合で含有する請求項1〜5いずれかに記載の液体漂白剤組成物。
- 油中水型エマルション型である請求項1〜6いずれかに記載の液体漂白剤組成物。
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