JP2003052802A - オンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤 - Google Patents

オンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって芳香効果や洗浄効果を安定
に発揮し得るオンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤を
提供する。 【解決手段】 貯蔵容器11中の液剤Lを液溜部14に
導き、フラッシング用の水Wを前記液溜部14に供給し
て前記液剤Lを含有する液を貯水タンクに流出させるオ
ンタンク式トイレ芳香洗浄器具10に使用される前記液
剤Lであって、前記貯蔵容器11から前記液溜部14に
導かれる液量が所定量となるように粘度が調整されたこ
とを特徴とする液剤L。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵容器中の液剤
を液溜部に導き、フラッシング用の水を液溜部に供給し
て液剤を含有する液を貯水タンクに流出させるオンタン
ク式トイレ芳香洗浄器具に使用される液剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水洗トイレの貯水タンクの蓋上に
載せて使用されるオンタンク式のトイレ芳香洗浄器具
は、芳香成分や洗浄成分を含む固形物にフラッシング用
の水をかけ、芳香成分や洗浄成分を溶出させた液を貯水
タンクに供給する形式が主であった。
【0003】このような固形物に代わり、芳香成分や洗
浄成分を高濃度で含む液剤を貯蔵した貯蔵容器を具備し
たオンタンク式トイレ芳香洗浄器具が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オンタンク式トイレ芳
香洗浄器具には、フラッシングが繰り返されても、長期
間にわたって安定した効果が得られるようにすることが
求められている。そのためには、液剤を必要量だけ定常
的に供給する必要がある。必要以上に多量に液剤を供給
すると、早期に液剤の補給が必要になり、貯蔵容器の交
換頻度が高まるため、使用者側のランニングコストが増
加する。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、長期間にわたって芳香効果や洗浄効果を安定
に発揮し得るオンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、貯蔵容器から液溜部に供
給される液量が常に所定量となるように液剤の粘度を調
整することが有効であることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】即ち、上記目的を達成するために、本発明
は、貯蔵容器中の液剤を液溜部に導き、フラッシング用
の水を前記液溜部に供給して前記液剤を含有する液を貯
水タンクに流出させるオンタンク式トイレ芳香洗浄器具
に使用される前記液剤であって、前記貯蔵容器から前記
液溜部に導かれる液量が所定量となるように粘度が調整
されたことを特徴とするオンタンク式トイレ芳香洗浄器
具用液剤を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオンタンク式トイ
レ芳香洗浄器具用液剤(以下、単に「液剤」ともい
う。)に関して詳細に説明する。
【0009】本発明の液剤において、有効成分として芳
香剤、洗浄剤等を用いることができる。これらは、例え
ば下記に例示する各種物質を使用することができる。
【0010】洗浄剤としては各種の界面活性剤が挙げら
れ、例えば、フッ素化アルキルPOE(ポリオキシエチ
レン)エステル、フッ素化アルキル親水性基含有オリゴ
マー、フッ素化アルキルエステル付加重合物等のフッ素
系両親媒性物質;ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミ
チン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;カリ
ウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパ
ノールアミン酸等の塩;エーテルカルボン酸の上記アル
カリ塩;高級アルキルスルホン酸塩、POEアルキルエ
ーテル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤;POEオクチ
ルドデシルアルコール、POE−2−デシルテトラデシ
ルアルコール等のPOE分岐アルキルエーテル;POE
オレイルアルコールエーテル、POEベヘニルアルコー
ルエーテル、POEステアリルアルコールエーテル、P
OEセチルアルコールエーテル等のPOEアルキルエー
テル;ポリオキシプロピレン(POP)−POEブロッ
クコポリマー;ソルビタンモノオレート、ソルビタンモ
ノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート等のソ
ルビタンエステル;POEソルビタンモノオレート、P
OEソルビタンモノイソステアレート、POEソルビタ
ンモノラウレート等のPOEソルビタンエステル;グリ
セリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グ
リセリルモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステ
ル;POEグリセリルモノオレート、POEグリセリル
モノステアレート、POEグリセリルモノミリステート
等のPOEグリセリン脂肪酸エステル;POEジヒドロ
コレステロールエステル、POE硬化ヒマシ油、POE
硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE硬化ヒマシ油
脂肪酸エステル;POEノニルフェニルエーテル、PO
Eオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニ
ルエーテル;エチレングリコール・プロピレングリコー
ルブロックポリマー、グリセリルイソステアリルエーテ
ル、グリセリルミリスチルエーテル等のグリセリルエー
テル;POEグリセリルイソステアリルエーテル、PO
Eグリセリルミリスチルエーテル等のPOEグリセリル
エーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセ
リルデカステアレート、デカグリセリルペンタンイソス
テアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、ジ
グリセリンジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪
酸エステル等のノニオン系界面活性剤;ステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチル
アンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ステアリルベンジルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウム
メチルサルフェート等のカチオン系界面活性剤;ラウリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルア
ミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチ
ル−N−ヒロドキシエチルイミダゾリニウムベタイン等
の両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリ
ウム等のアミノ酸系界面活性剤、等が挙げられる。これ
らの中でも、液剤を透明にできることから、ノニオン系
界面活性剤、とりわけPOEアルキルエーテルとアニオ
ン系界面活性剤、特にPOEアルキルエーテル硫酸塩を
組み合わせて使用することが好ましい。また、配合量
は、界面活性剤総量として0.5〜60重量%、好まし
くは1〜40重量%とすればよい。
【0011】芳香剤の成分としては、レモン、オレン
ジ、ベルガモット、グレープフルーツ、ラベンダー、ロ
ーズマリー、ジャスミン、ローズ、ペパーミント、ユー
カリ、樟脳等から抽出した精油;リモネン、リナロー
ル、リナロールアセテート、ボルネオール、シトラー
ル、シトロネラール、メントール、シネオール等の香料
が挙げられる。配合割合は0.5〜25重量%、好まし
くは1〜20重量%とすればよい。
【0012】その他に、色素や防汚剤(撥水コート剤
等)を好ましい任意成分として配合することができる。
【0013】色素としては、水溶性の法定色素が好まし
く、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号
の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、黄色
4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号、赤色
201号、赤色205号、赤色213号、赤色214
号、赤色219号、赤色227号、赤色230号の
(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色2
32号、橙色207号、黄色202号の(2)、黄色2
03号、緑色205号、青色202号、青色203号、
青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色20
5号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙
色402号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄
色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402
号、紫色401号、黒色401号等が挙げられる。ま
た、これら色素を組み合わせて色々な色にして用いても
よい。配合割合は0.00001〜20重量%とすれば
よい。
【0014】防汚剤のうち撥水コート剤は便器表面等に
撥水性を付与する機能を有する物質であれば制限されな
いが、例えば、フッ素化アルキルPOEエステル、フッ
素化アルキルPOEエーテル、フッ素化アルキル親水性
基含有オリゴマー、フッ素化アルキルエステル付加重合
物[C613〜C1021]、アミノ変性シリコーン、シ
ラン変性シリコーン、フッ素ポリエーテル共変性シリコ
ーン等が挙げられる。好ましくは、フッ素系化合物を使
用する。また、配合割合は0.01〜10重量%、好ま
しくは0.02〜5重量%とすればよい。
【0015】さらに目的に応じて、酸性成分、殺菌剤・
抗菌剤・防腐剤、PH調整剤、酵素、キレート剤、尿石
除去剤、尿石溶解剤、溶剤等を配合してもよい。
【0016】酸性成分としては、蓚酸等の有機酸;スル
ファミン酸等の無機酸;重フッ化アンモニウム等の酸性
塩;メタリン酸塩、オルトリン酸塩等のリン酸塩が挙げ
られる。配合割合は0.01〜5重量%とすればよい。
【0017】殺菌剤・抗菌剤・防腐剤としては、サリチ
ル酸、チアベンダゾール、イソチアゾリン化合物(商品
名「ビオサイド」)、安息香酸エステル、塩化ベンザル
コニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウ
ム等が挙げられる。配合割合は0.001〜2重量%と
すればよい。
【0018】PH調整剤としては、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリ
ウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸、酢酸、酢酸ナトリウム、グルコン酸ナト
リウム等が挙げられる。配合割合は0.01〜10重量
%とすればよい。
【0019】酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ、
アミラーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、リゾチーム等
が挙げられる。配合割合は0.01〜10重量%とすれ
ばよい。
【0020】溶剤としては、水、アルコール、ポリエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、3−メトキ
シ−3−メチル−1−ブタノール(商品名「ソルフィッ
ト」)、濃グリセリン等が挙げられる。配合量は0.5
〜30重量%とすればよい。
【0021】本発明においては、液剤の粘度を調整する
ために増粘剤を配合する。増粘剤は、液剤に粘性を与え
得るものであれば限定されないが、周囲温度が変化して
も液剤の粘度の変化を小さく抑えるものが好ましい。好
適な増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキ
シビニルセルロース、ローカストビーンガム、タラガ
ム、グァーガム等の非イオン性増粘剤、キサンタンガ
ム、アラビアガム、ジュランガム、カラギーナン、カル
ボキシビニルポリマー等のイオン性増粘剤を挙げること
ができる。これらは単独使用でも、2種以上組み合わせ
て使用してもよい。特に、非イオン性増粘剤を用いるこ
とにより、液剤が透明となり美観が高まる。また、カル
ボキシビニルポリマーを使用する場合、中和剤としてト
リエタノールアミン等を併用してもよい。
【0022】液剤の粘度は、増粘剤の配合量により調整
される。その際、オンタンク式トイレ芳香洗浄器具の液
体伝達部材及び/又は中栓の内面、貯蔵容器の口部内面
の溝の開口面積を考慮し、液剤の液溜部への流下量が所
定量となるように、増粘剤の配合量を適宜設定する。こ
こで、所定流下量は、貯蔵容器に充填した液剤の全量が
流下するまでの時間(交換時期)と、貯蔵容器に充填さ
れる液剤の量とにより相対的に決まる量であり、例え
ば、液剤の充填量が60gで交換時期を30日とする場
合、1日当たり2gの流下量となるように、増粘剤の配
合量により液剤の粘度を調整する。この場合、配合割合
は0.1〜10重量%とすればよい。
【0023】以下に液剤の処方例を示す。尚、配合量の
単位は重量%である。 成分 配合量 好ましい配合量 ・洗浄剤 0.5〜60 1〜40 (例:POEアルキル硫酸塩及びPOEアルキルエーテル) ・増粘剤 0.1〜10 0.5〜5 (例:ヒドロキシプロピルメチルセルロース) ・溶剤 0.5〜30 1〜10 (例:3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール) ・防汚剤 0.01〜10 0.02〜5 (例:α−ペルフルオロノネニルオキシ−ω−メチル ポリエチレンオキシド) ・防腐剤 0.001〜2 0.01〜1 (例:イソチアゾリン化合物) ・香料 0.5〜25 1〜20 ・色素 適量 適量 ・水 適量 適量(例:精製水) 合計 100 100
【0024】上記の液剤は、貯蔵容器に収納してオンタ
ンク式トイレ芳香洗浄器具に装着される。図1にその一
例を示すが、オンタンク式トイレ芳香洗浄器具10は、
液剤Lを収容した貯蔵容器11と、貯蔵容器11から流
出した液剤Lを保持する液溜部14と、貯蔵容器11及
び液溜部14を収納する収納部15とを備えている。
【0025】液溜部14は貯蔵容器11からの液剤Lを
保持する機能を有し、例えば、液剤Lを吸収して保持す
る吸液マット、表面に液剤Lを保持するための多数の溝
等が設けられた溝付マット、液剤Lを保持するための微
孔が設けられた多孔マット等が用いられている。この液
溜部14は、有底円筒状の収納部15の底壁上に載置さ
れる。また、この液溜部14に代えて、収納部15の底
壁に液剤Lを保持できるような溝や凹部を形成してもよ
い。
【0026】収納部15は、その周壁の下部に、周方向
に間隔をあけて複数の通水口16が設けられている。収
納部15の底壁にも、通水口(図示せず)が設けられて
おり、その通水口を塞ぐか、適度に開口するように液溜
部14が敷かれる。また、収納部15の底壁の中央部上
面には、上方へ立ち上がって液溜部14及び中栓12を
貫通する、中空柱状(ここでは円筒状)の液体伝達部材
18が設けられている。液体伝達部材18の上端は、貯
蔵容器11内の液剤Lの液面より突出している。液体伝
達部材18の下端は、その外周面が液溜部14に接して
いる。液体伝達部材18の中栓12を貫通する部分の外
周面には、軸方向に沿った複数の溝18aが設けられて
おり、溝18aが貯蔵容器11内の液剤Lを浸出させる
開口として機能する。また、収納部15の底壁の中央部
下面には、貯水タンクの水受け部91の注水孔92に挿
通されて、収納部15を水受け部91上で位置決めして
固定するための位置決め部材19が設けられている。
【0027】貯蔵容器11の開口は、プラスチックやゴ
ム等の弾性体からなる中栓12によって塞がれており、
この中栓12を収納部15の液体伝達部材18に差し込
むことで収納部15に装着される。その際、中栓12と
液体伝達部材18の溝18aとの間に開口が形成され、
この開口を通じて貯蔵容器11から液剤Lが流下し、流
下した液剤Lが液溜部14で保持される。また、貯蔵容
器11を装着した際、貯蔵容器11の端部と液溜部14
との間に、0.5〜10mm程度の隙間が形成されるこ
とが好ましい。この隙間を設けることで、水の逆流を防
止できる。また、隙間が10mmを超える場合、液剤L
を十分に流出できず、液剤Lが乾燥して液剤Lの供給に
支障がでることがある。
【0028】また、貯蔵容器11は、容器内外の圧力を
調整する手段を備えることが好ましい。例えば、図示は
省略するが、容器内外の空間の間に直接もしくは間接に
空気が流通するように、バランス孔やチューブ、微多孔
膜等を設けることができる。
【0029】上記の如く概略構成されるオンタンク式ト
イレ芳香洗浄器具10では、フラッシング用の水が水受
け部91に供給されると、流水Wが通水口16を通じて
収納部15に流入して液溜部14に保持された液剤Lと
接触し、液剤Lが混合された水が収納部15の底壁の通
水口及び貯水タンクの注水孔92を通じて貯水タンクに
流入する。そして、この液剤Lを含む水が貯水タンクか
ら便器に流出される。また、液体伝達部材18及び/又
は中栓12の内面、貯蔵容器11の口部内面を通じて液
剤Lが随時流下しているため、フラッシングの後は、再
び液溜部14に液剤Lが保持される。
【0030】尚、オンタンク式トイレ芳香洗浄器具は図
1に例示したものに限定されるものではなく、貯蔵容器
11から開口(溝18a)を通じて液剤Lを流下させて
液溜部14に供給する構成であれば制限されるものでは
なく、種々のものに使用可能である。その際、目安とし
て、開口が0.1〜1.0mm2に対して、液剤Lの粘
度を500〜3000mPa・s(20℃)、好ましく
は1000〜2000mPa・s(20℃)とするのが
適している。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
【0032】(実施例1)図1に示した構成のオンタン
ク式トイレ芳香洗浄器具において、開口面積が0.1m
2の溝18aを3本形成して試験用器具とした。そし
て、下記の組成で、粘度(20℃)が800mPa・
s、1000mPa・s、1500mPa・s、200
0mPa・s、2300mPa・sとなるように調整し
た液剤Lを、容量72mLの貯蔵容器11に60g充填
し、1日当たりの流下量を測定した。 〔液剤組成〕 ・アニオン系界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム) 6g ・ノニオン系界面活性剤(POEアルキルエーテル) 12g ・香料(ハーブ系) 3g ・色素(青色1号) 0.0012g ・増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース) 上記各粘度となる量 ・精製水 全量60gとする量
【0033】
【表1】
【0034】結果を表1に示すが、溝18aの開口面積
が0.3mm2の場合、例えば使用期間を30日間とし
て継続して液剤を流下させるには、液剤Lの粘度を15
00mPa・s(20℃)に調整すればよいことがわか
る。
【0035】(実施例2)溝18aの開口面積を0.5
mm2(0.1mm2の溝を5本形成)とし、液剤Lの粘
度(20℃)を1000mPa・s、1800mPa・
s、2500mPa・sとなるように調整した以外は実
施例1と同様にして液剤Lの1日当たりの流下量を測定
した。
【0036】
【表2】
【0037】結果を表2に示すが、溝18aの開口面積
が0.5mm2に増えた場合、液剤Lの粘度を1800
mPa・s(20℃)に調整すればよいことがわかる。
【0038】上記した実施例1及び実施例2から、使用
するオンタンク式トイレ芳香洗浄器具の溝18aの開口
面積に合わせて、液剤Lの粘度を調整することにより、
所定期間にわたり安定した芳香効果及び洗浄効果が維持
できることがわかる。
【0039】(実施例3)表3に示す配合にて液剤を調
製し、5℃、20℃及び35℃における粘度を測定し
た。
【0040】
【表3】
【0041】表3から、非イオン系増粘剤を配合するこ
とにより、周囲温度が変化しても、液剤の粘度変化を小
さく抑えられることがわかる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長期間にわたって芳香効果や洗浄効果を安定に発揮し得
るオンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オンタンク式トイレ芳香洗浄器具の一例を示す
概略半断面図である。
【符号の説明】
10 オンタンク式トイレ芳香洗浄器具 11 貯蔵容器 12 中栓 14 液溜部 15 収納部 18 液体伝達部材 18a 溝 L 液剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03D 9/02 E03D 9/02 Fターム(参考) 2D038 AA02 BA12 4C080 AA04 BB02 BB03 CC13 HH03 JJ01 KK03 LL10 MM12 MM31 QQ03 4H003 AB27 AC08 BA12 DA06 EB04 EB27 EB30 EB41 EB42 EB46 ED02 FA12 FA26 FA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵容器中の液剤を液溜部に導き、フラ
    ッシング用の水を前記液溜部に供給して前記液剤を含有
    する液を貯水タンクに流出させるオンタンク式トイレ芳
    香洗浄器具に使用される前記液剤であって、 前記貯蔵容器から前記液溜部に導かれる液量が所定量と
    なるように粘度が調整されたことを特徴とするオンタン
    ク式トイレ芳香洗浄器具用液剤。
  2. 【請求項2】 防汚成分として撥水コート剤が配合され
    たことを特徴とする請求項1に記載のオンタンク式トイ
    レ芳香洗浄器具用液剤。
  3. 【請求項3】 貯蔵容器中の液剤を液溜部に導き、フラ
    ッシング用の水を前記液溜部に供給して前記液剤を含有
    する液を貯水タンクに流出させるオンタンク式トイレ芳
    香洗浄器具に使用される前記液剤であって、 防汚成分として撥水コート剤が配合されていることを特
    徴とするオンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤。
  4. 【請求項4】 粘度調整のために、非イオン性増粘剤を
    配合したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤。
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