JP4863583B2 - オンタンク式トイレ芳香洗浄器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵容器中の液剤を液溜部に導き、フラッシング用の水を液溜部に供給して液剤を含有する液を貯水タンクに流出させるオンタンク式トイレ芳香洗浄器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水洗トイレの貯水タンクの蓋上に載せて使用されるオンタンク式のトイレ芳香洗浄器具は、芳香成分や洗浄成分を含む固形物にフラッシング用の水をかけ、芳香成分や洗浄成分を溶出させた液を貯水タンクに供給する形式が主であった。
【0003】
このような固形物に代わり、芳香成分や洗浄成分を高濃度で含む液剤を貯蔵した貯蔵容器を具備したオンタンク式トイレ芳香洗浄器具が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
オンタンク式トイレ芳香洗浄器具には、フラッシングが繰り返されても、長期間にわたって安定した効果が得られるようにすることが求められている。そのためには、液剤を必要量だけ定常的に供給する必要がある。必要以上に多量に液剤を供給すると、早期に液剤の補給が必要になり、貯蔵容器の交換頻度が高まるため、使用者側のランニングコストが増加する。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、長期間にわたって芳香効果や洗浄効果を安定に発揮し得るオンタンク式トイレ芳香洗浄器具を提供することを目的とする。
【0006】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、貯蔵容器から液溜部に供給される液量が常に所定量となるように液剤の粘度を調整することが有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
即ち、上記目的を達成するために、本発明は、下記(1)〜(4)を特徴とする。
(1)増粘剤が配合された液剤を収容した貯蔵容器と、該貯蔵容器の開口を塞ぐ中栓と、前記貯蔵容器から流出した液剤を保持する液溜部と、前記中栓を貫通するとともに前記液剤を前記液溜部に流下させる中空柱状の液体伝達部材とを備えたオンタンク式トイレ芳香洗浄器具であって、前記液体伝達部材は、当該液体伝達部材の前記中栓を貫通する部分の外周面に、前記液剤を前記液溜部に流下させるための軸方向に沿った溝を周方向に複数備え、前記液体伝達部材が前記中栓を貫通している状態で、前記中栓と前記液体伝達部材の前記溝との間に開口が形成され、当該開口を通じて前記貯蔵容器から前記液剤が流下することを特徴とするオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
(2)前記貯蔵容器および前記液溜部を収納する収納部をさらに備え、前記液溜部は前記収納部の底壁上に載置され、該収納部は、その周壁の下部に、周方向に間隔をあけて複数の通水口が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
(3)前記貯蔵容器の端部と前記液溜部との間に隙間が形成されていることにより水の逆流を防止したことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
(4)前記液剤の粘度が500〜3000mPa・s(20℃)であり、前記溝の開口面積が0.1〜1.0mm2であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具用液剤(以下、単に「液剤」ともいう。)に関して詳細に説明する。
【0009】
本発明の液剤において、有効成分として芳香剤、洗浄剤等を用いることができる。これらは、例えば下記に例示する各種物質を使用することができる。
【0010】
洗浄剤としては各種の界面活性剤が挙げられ、例えば、フッ素化アルキルPOE(ポリオキシエチレン)エステル、フッ素化アルキル親水性基含有オリゴマー、フッ素化アルキルエステル付加重合物等のフッ素系両親媒性物質;ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;カリウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノールアミン酸等の塩;エーテルカルボン酸の上記アルカリ塩;高級アルキルスルホン酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤;POEオクチルドデシルアルコール、POE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE分岐アルキルエーテル;POEオレイルアルコールエーテル、POEベヘニルアルコールエーテル、POEステアリルアルコールエーテル、POEセチルアルコールエーテル等のPOEアルキルエーテル;ポリオキシプロピレン(POP)−POEブロックコポリマー;ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POEソルビタンモノオレート、POEソルビタンモノイソステアレート、POEソルビタンモノラウレート等のPOEソルビタンエステル;グリセリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POEグリセリルモノオレート、POEグリセリルモノステアレート、POEグリセリルモノミリステート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル;POEジヒドロコレステロールエステル、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル;エチレングリコール・プロピレングリコールブロックポリマー、グリセリルイソステアリルエーテル、グリセリルミリスチルエーテル等のグリセリルエーテル;POEグリセリルイソステアリルエーテル、POEグリセリルミリスチルエーテル等のPOEグリセリルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルペンタンイソステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリンジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムクロライド、ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムメチルサルフェート等のカチオン系界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒロドキシエチルイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等のアミノ酸系界面活性剤、等が挙げられる。これらの中でも、液剤を透明にできることから、ノニオン系界面活性剤、とりわけPOEアルキルエーテルとアニオン系界面活性剤、特にPOEアルキルエーテル硫酸塩を組み合わせて使用することが好ましい。また、配合量は、界面活性剤総量として0.5〜60重量%、好ましくは1〜40重量%とすればよい。
【0011】
芳香剤の成分としては、レモン、オレンジ、ベルガモット、グレープフルーツ、ラベンダー、ローズマリー、ジャスミン、ローズ、ペパーミント、ユーカリ、樟脳等から抽出した精油;リモネン、リナロール、リナロールアセテート、ボルネオール、シトラール、シトロネラール、メントール、シネオール等の香料が挙げられる。配合割合は0.5〜25重量%、好ましくは1〜20重量%とすればよい。
【0012】
その他に、色素や防汚剤(撥水コート剤等)を好ましい任意成分として配合することができる。
【0013】
色素としては、水溶性の法定色素が好ましく、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号、赤色201号、赤色205号、赤色213号、赤色214号、赤色219号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、橙色207号、黄色202号の(2)、黄色203号、緑色205号、青色202号、青色203号、青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色205号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、黒色401号等が挙げられる。また、これら色素を組み合わせて色々な色にして用いてもよい。配合割合は0.00001〜20重量%とすればよい。
【0014】
防汚剤のうち撥水コート剤は便器表面等に撥水性を付与する機能を有する物質であれば制限されないが、例えば、フッ素化アルキルPOEエステル、フッ素化アルキルPOEエーテル、フッ素化アルキル親水性基含有オリゴマー、フッ素化アルキルエステル付加重合物[C6F13〜C10F21]、アミノ変性シリコーン、シラン変性シリコーン、フッ素ポリエーテル共変性シリコーン等が挙げられる。好ましくは、フッ素系化合物を使用する。また、配合割合は0.01〜10重量%、好ましくは0.02〜5重量%とすればよい。
【0015】
さらに目的に応じて、酸性成分、殺菌剤・抗菌剤・防腐剤、PH調整剤、酵素、キレート剤、尿石除去剤、尿石溶解剤、溶剤等を配合してもよい。
【0016】
酸性成分としては、蓚酸等の有機酸;スルファミン酸等の無機酸;重フッ化アンモニウム等の酸性塩;メタリン酸塩、オルトリン酸塩等のリン酸塩が挙げられる。配合割合は0.01〜5重量%とすればよい。
【0017】
殺菌剤・抗菌剤・防腐剤としては、サリチル酸、チアベンダゾール、イソチアゾリン化合物(商品名「ビオサイド」)、安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等が挙げられる。配合割合は0.001〜2重量%とすればよい。
【0018】
PH調整剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、酢酸、酢酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム等が挙げられる。配合割合は0.01〜10重量%とすればよい。
【0019】
酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、リゾチーム等が挙げられる。配合割合は0.01〜10重量%とすればよい。
【0020】
溶剤としては、水、アルコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(商品名「ソルフィット」)、濃グリセリン等が挙げられる。配合量は0.5〜30重量%とすればよい。
【0021】
本発明においては、液剤の粘度を調整するために増粘剤を配合する。増粘剤は、液剤に粘性を与え得るものであれば限定されないが、周囲温度が変化しても液剤の粘度の変化を小さく抑えるものが好ましい。好適な増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルセルロース、ローカストビーンガム、タラガム、グァーガム等の非イオン性増粘剤、キサンタンガム、アラビアガム、ジュランガム、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー等のイオン性増粘剤を挙げることができる。これらは単独使用でも、2種以上組み合わせて使用してもよい。特に、非イオン性増粘剤を用いることにより、液剤が透明となり美観が高まる。また、カルボキシビニルポリマーを使用する場合、中和剤としてトリエタノールアミン等を併用してもよい。
【0022】
液剤の粘度は、増粘剤の配合量により調整される。その際、オンタンク式トイレ芳香洗浄器具の液体伝達部材及び/又は中栓の内面、貯蔵容器の口部内面の溝の開口面積を考慮し、液剤の液溜部への流下量が所定量となるように、増粘剤の配合量を適宜設定する。ここで、所定流下量は、貯蔵容器に充填した液剤の全量が流下するまでの時間(交換時期)と、貯蔵容器に充填される液剤の量とにより相対的に決まる量であり、例えば、液剤の充填量が60gで交換時期を30日とする場合、1日当たり2gの流下量となるように、増粘剤の配合量により液剤の粘度を調整する。この場合、配合割合は0.1〜10重量%とすればよい。
【0023】
以下に液剤の処方例を示す。尚、配合量の単位は重量%である。
【0024】
上記の液剤は、貯蔵容器に収納してオンタンク式トイレ芳香洗浄器具に装着される。図1にその一例を示すが、オンタンク式トイレ芳香洗浄器具10は、液剤Lを収容した貯蔵容器11と、貯蔵容器11から流出した液剤Lを保持する液溜部14と、貯蔵容器11及び液溜部14を収納する収納部15とを備えている。
【0025】
液溜部14は貯蔵容器11からの液剤Lを保持する機能を有し、例えば、液剤Lを吸収して保持する吸液マット、表面に液剤Lを保持するための多数の溝等が設けられた溝付マット、液剤Lを保持するための微孔が設けられた多孔マット等が用いられている。この液溜部14は、有底円筒状の収納部15の底壁上に載置される。また、この液溜部14に代えて、収納部15の底壁に液剤Lを保持できるような溝や凹部を形成してもよい。
【0026】
収納部15は、その周壁の下部に、周方向に間隔をあけて複数の通水口16が設けられている。収納部15の底壁にも、通水口(図示せず)が設けられており、その通水口を塞ぐか、適度に開口するように液溜部14が敷かれる。また、収納部15の底壁の中央部上面には、上方へ立ち上がって液溜部14及び中栓12を貫通する、中空柱状(ここでは円筒状)の液体伝達部材18が設けられている。液体伝達部材18の上端は、貯蔵容器11内の液剤Lの液面より突出している。液体伝達部材18の下端は、その外周面が液溜部14に接している。液体伝達部材18の中栓12を貫通する部分の外周面には、軸方向に沿った複数の溝18aが設けられており、溝18aが貯蔵容器11内の液剤Lを浸出させる開口として機能する。また、収納部15の底壁の中央部下面には、貯水タンクの水受け部91の注水孔92に挿通されて、収納部15を水受け部91上で位置決めして固定するための位置決め部材19が設けられている。
【0027】
貯蔵容器11の開口は、プラスチックやゴム等の弾性体からなる中栓12によって塞がれており、この中栓12を収納部15の液体伝達部材18に差し込むことで収納部15に装着される。その際、中栓12と液体伝達部材18の溝18aとの間に開口が形成され、この開口を通じて貯蔵容器11から液剤Lが流下し、流下した液剤Lが液溜部14で保持される。また、貯蔵容器11を装着した際、貯蔵容器11の端部と液溜部14との間に、0.5〜10mm程度の隙間が形成されることが好ましい。この隙間を設けることで、水の逆流を防止できる。また、隙間が10mmを超える場合、液剤Lを十分に流出できず、液剤Lが乾燥して液剤Lの供給に支障がでることがある。
【0028】
また、貯蔵容器11は、容器内外の圧力を調整する手段を備えることが好ましい。例えば、図示は省略するが、容器内外の空間の間に直接もしくは間接に空気が流通するように、バランス孔やチューブ、微多孔膜等を設けることができる。
【0029】
上記の如く概略構成されるオンタンク式トイレ芳香洗浄器具10では、フラッシング用の水が水受け部91に供給されると、流水Wが通水口16を通じて収納部15に流入して液溜部14に保持された液剤Lと接触し、液剤Lが混合された水が収納部15の底壁の通水口及び貯水タンクの注水孔92を通じて貯水タンクに流入する。そして、この液剤Lを含む水が貯水タンクから便器に流出される。また、液体伝達部材18及び/又は中栓12の内面、貯蔵容器11の口部内面を通じて液剤Lが随時流下しているため、フラッシングの後は、再び液溜部14に液剤Lが保持される。
【0030】
尚、オンタンク式トイレ芳香洗浄器具は図1に例示したものに限定されるものではなく、貯蔵容器11から開口(溝18a)を通じて液剤Lを流下させて液溜部14に供給する構成であれば制限されるものではなく、種々のものに使用可能である。その際、目安として、開口が0.1〜1.0mm2に対して、液剤Lの粘度を500〜3000mPa・s(20℃)、好ましくは1000〜2000mPa・s(20℃)とするのが適している。
【0031】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
【0032】
(実施例1)
図1に示した構成のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具において、開口面積が0.1mm2の溝18aを3本形成して試験用器具とした。そして、下記の組成で、粘度(20℃)が800mPa・s、1000mPa・s、1500mPa・s、2000mPa・s、2300mPa・sとなるように調整した液剤Lを、容量72mLの貯蔵容器11に60g充填し、1日当たりの流下量を測定した。
〔液剤組成〕
・アニオン系界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム) 6g
・ノニオン系界面活性剤(POEアルキルエーテル) 12g
・香料(ハーブ系) 3g
・色素(青色1号) 0.0012g
・増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース) 上記各粘度となる量
・精製水 全量60gとする量
【0033】
【表1】
【0034】
結果を表1に示すが、溝18aの開口面積が0.3mm2の場合、例えば使用期間を30日間として継続して液剤を流下させるには、液剤Lの粘度を1500mPa・s(20℃)に調整すればよいことがわかる。
【0035】
(実施例2)
溝18aの開口面積を0.5mm2(0.1mm2の溝を5本形成)とし、液剤Lの粘度(20℃)を1000mPa・s、1800mPa・s、2500mPa・sとなるように調整した以外は実施例1と同様にして液剤Lの1日当たりの流下量を測定した。
【0036】
【表2】
【0037】
結果を表2に示すが、溝18aの開口面積が0.5mm2に増えた場合、液剤Lの粘度を1800mPa・s(20℃)に調整すればよいことがわかる。
【0038】
上記した実施例1及び実施例2から、使用するオンタンク式トイレ芳香洗浄器具の溝18aの開口面積に合わせて、液剤Lの粘度を調整することにより、所定期間にわたり安定した芳香効果及び洗浄効果が維持できることがわかる。
【0039】
(実施例3)
表3に示す配合にて液剤を調製し、5℃、20℃及び35℃における粘度を測定した。
【0040】
【表3】
【0041】
表3から、非イオン系増粘剤を配合することにより、周囲温度が変化しても、液剤の粘度変化を小さく抑えられることがわかる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、長期間にわたって芳香効果や洗浄効果を安定に発揮し得るオンタンク式トイレ芳香洗浄器具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】オンタンク式トイレ芳香洗浄器具の一例を示す概略半断面図である。
【符号の説明】
10 オンタンク式トイレ芳香洗浄器具
11 貯蔵容器
12 中栓
14 液溜部
15 収納部
18 液体伝達部材
18a 溝
L 液剤
Claims (4)
- 増粘剤が配合された液剤を収容した貯蔵容器と、該貯蔵容器の開口を塞ぐ中栓と、前記貯蔵容器から流出した液剤を保持する液溜部と、前記中栓を貫通するとともに前記液剤を前記液溜部に流下させる中空柱状の液体伝達部材とを備えたオンタンク式トイレ芳香洗浄器具であって、
前記液体伝達部材は、当該液体伝達部材の前記中栓を貫通する部分の外周面に、前記液剤を前記液溜部に流下させるための軸方向に沿った溝を周方向に複数備え、
前記液体伝達部材が前記中栓を貫通している状態で、前記中栓と前記液体伝達部材の前記溝との間に開口が形成され、当該開口を通じて前記貯蔵容器から前記液剤が流下する
ことを特徴とするオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。 - 前記貯蔵容器および前記液溜部を収納する収納部をさらに備え、前記液溜部は前記収納部の底壁上に載置され、該収納部は、その周壁の下部に、周方向に間隔をあけて複数の通水口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
- 前記貯蔵容器の端部と前記液溜部との間に隙間が形成されていることにより水の逆流を防止したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
- 前記液剤の粘度が500〜3000mPa・s(20℃)であり、前記溝の開口面積が0.1〜1.0mm2であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のオンタンク式トイレ芳香洗浄器具。
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