JP2001039856A - 浴用剤の投入方法及びそれに使用する浴用剤 - Google Patents

浴用剤の投入方法及びそれに使用する浴用剤

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JP2001039856A
JP2001039856A JP11217523A JP21752399A JP2001039856A JP 2001039856 A JP2001039856 A JP 2001039856A JP 11217523 A JP11217523 A JP 11217523A JP 21752399 A JP21752399 A JP 21752399A JP 2001039856 A JP2001039856 A JP 2001039856A
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bath
tank
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bathing agent
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Toshimichi Kimura
利通 木村
Akira Fujii
明 藤井
Kazuya Matsuda
和也 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間使用をする浴湯において、浴用剤の至
適濃度の維持が容易な浴用剤の投入方法を提供するこ
と。 【解決手段】 長時間使用をする浴湯への浴用剤の投入
方法。タンク13に充填された液体浴用剤11を、浴用
剤投入配管16を介して、流量調整をしながら浴湯循環
/補給管17に連続注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆浴場の浴湯、
ホテル、家庭における24時間風呂の浴湯等、長時間使
用する浴湯への浴用剤の投入方法及びそれに好適な浴用
剤に関する。ここでは、浴用剤として、芳香付与成分
(香料)を含有する浴用剤を例にとり説明するがこれに
限られるものではない。
【0002】
【従来の技術】公衆浴場施設等において、入浴時及び入
浴後の快適性(アメニティ)を増大させる目的で、温泉
成分と類似化合物からなる無機塩類を主体とする浴用剤
を浴湯に投入することが多かった。そして、さらなる快
適性を求めて、芳香付与成分(香料)も投入することも
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公衆浴場施設における
ような長時間・連続使用する浴湯では、湯の循環ととも
に湯の補給を連続的に行なうため、浴用剤(有効成分)
の濃度が漸減して行く。したがって、間欠的に浴用剤を
補給する必要がある。このとき、補給量を、至適濃度に
合わせると、何度も補給する必要がある。補給量を至適
濃度より高くすると、浴用剤の無駄使いとなる。
【0004】特に、芳香付与のための香料は、通常、揮
発性物質であるため、浴湯の芳香は投入後、早い時間で
消失してしまい、恒常的に浴湯の芳香を至適状態に維持
することは困難であった。
【0005】また、一般に浴用剤に用いられる香料は親
油性であるため、水(浴湯)に溶解しない。そこで、香
料を含有する液体浴用剤では、香料を水に分散あるいは
可溶化させるために、通常、界面活性剤が配合される。
この界面活性剤の配合量は、分散させる香料の量を増加
させれば、それに伴って増加する。界面活性剤を配合し
た浴用剤は、使用時に発泡を伴うため、界面活性剤の配
合量が多ければ、使用時に、泡も大量に発生する。発泡
性浴用剤を使用した場合以外では、浴用剤の発泡は入浴
者にとって不快なものであり、また、浴湯が非衛生的に
見える。さらに、界面活性剤の配合量が増加すると、浴
用剤そのものにおいても泡が発生するおそれがある。
【0006】本発明は、上記にかんがみて、浴用剤の至
適濃度の維持が容易な浴用剤の投入方法を提供すること
を目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、恒常的に浴湯の芳香
を至適状態に維持するのが容易であり、かつ、使用時に
おける泡の発生を抑えた浴用剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の浴用剤の投入方
法は、上記課題を下記構成により解決するものである。
【0009】長時間使用をする浴湯への浴用剤の投入方
法であって、タンクに充填された液体浴用剤を、浴用剤
投入配管を介して、流量調節をしながら浴湯循環/補給
管に又は浴湯に直接、連続注入することを特徴とする。
【0010】ここで、液体浴用剤として工場でタンクに
充填されたものを使用するとともに、浴用剤投入配管と
タンクとをワンタッチ接続可能とすることが、浴用剤の
連続投入が間断なくできて望ましい。
【0011】また、本発明の液体浴用剤として、芳香付
与成分を含有する浴用剤を使用する場合は、浴用剤は、
多価アルコールまたは多価アルコールを主体とする分散
媒中に香料を含む有効成分が分散されてなるものとする
ことが、香料の揮発が抑制されて望ましい。
【0012】さらに、本発明の液体浴用剤として、芳香
付与成分を含有する浴用剤を使用する場合は、浴用剤
は、多価アルコールまたは多価アルコールを主体とする
分散媒に、香料を含む有効成分、非イオン界面活性剤及
び増粘分散剤が分散されてなるものとすることが、非イ
オン界面活性剤の配合量を相対的に減らすことができ、
使用時における泡の発生が抑えられて望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各種実施形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、配
合単位は、特に断らない限り、重量単位を意味する。
【0014】本発明の浴用剤の投入方法の各種実施形態
を、図1〜3に、それぞれ示す。
【0015】いずれの実施形態も、浴用剤としてタンク
13(又は23)に充填された液体浴用剤11を、浴用
剤投入配管16(又は26)を介して、流量調節をしな
がら浴湯循環/補給管19に連続投入するものである。
なお、家庭等の24時間風呂では、浴槽に直接投入して
もよい。
【0016】そして、流量調節は、ポンプ15(図
1)、バルブ22(図2)又は流量調節部28(図4)
等任意である。なお、ポンプ15はタンク13内に入れ
てもよい。
【0017】ここで、液体浴用剤11として、図3に示
す如く、工場でタンク23に充填されたものを使用する
とともに、タンク23と浴用剤投入配管26とをワンタ
ッチ接続可能とすることが、タンク23内の浴用剤切れ
の場合、瞬時に浴用剤交換ができて望ましい。
【0018】例えば、ワンタッチ接続を、タンク23を
軟質合成樹脂で形成するとともに、浴用剤投入配管を可
撓性のチューブ26で形成し、さらに、該チューブの一
端に突き刺し部材24を形成して、該突き刺し部材24
をタンク23に突き刺すことにより行うことができる。
【0019】なお、可撓性のチューブ26は、図4に示
すように、一端に突き刺し部材24を備え、上流側から
順に、液溜め部30及び流量調節部(チューブ絞り部
材)28が配され、他端に浴用剤投入口31を備えてい
る。なお、突き刺し部材24の元部側には、突き刺した
場合に浴用剤の漏れを防止するためにゴム製のパッキン
33が嵌着されている。
【0020】ここで、タンク23を形成する軟質合成樹
脂としては、容易には破れず、かつ、針24で簡単に突
き刺せる程度の強度を備えた樹脂を使用することが好ま
しく、具体的には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピ
レン(PP)等のポリオレフィン、可塑化ポリ塩化ビニ
ル等を使用することが可能である。また、チューブ26
の形成材料も同様の樹脂を使用することが可能である。
【0021】上記各実施形態においては、液体浴用剤1
1をタンク13から浴湯17に、連続的に長時間投入で
きるため、浴湯17の液体浴用剤11に含まれる有効成
分の浴湯17中の濃度を長時間、安定させて略一定に持
続させることができる。
【0022】特に、図3に示す実施形態においては、液
体浴用剤11として、工場でタンクに充填されたものを
使用するため、通常のタンクのように浴用剤を他の容器
から補給する必要がなく、経済的であると同時に衛生的
である。また、この場合、浴用剤は密閉状態で使用直前
まで保存されているため、劣化が促進されていない新鮮
な状態の浴用剤の浴湯への投入が可能となる。特に、浴
用剤が、香料(揮発し易い)を含有する芳香付与浴用剤
の場合、匂いの新鮮度を保持できて望ましい。
【0023】次に、上記各実施形態にて使用する浴用剤
として、芳香付与成分(香料)を含有する浴用剤を例に
とり説明する。
【0024】この浴用剤は、多価アルコールまたは多価
アルコールを主体とする分散媒(溶媒)に香料を含む有
効成分を分散(溶解)させたものである。
【0025】香料としては、通常、浴用剤等で使用され
る天然香料及び合成香料を使用可能である。具体的に
は、ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、
トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモ
ット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー
油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ
油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、
セージ油、スギ油等の天然香料、メントール、シネオー
ル、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボル
ネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チ
モーク、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン
系化合物、フェニルエチルアルコール、ベンジルアセテ
ート等の合成香料を使用可能であり、これらの内で一種
または二種以上を混合して使用する。
【0026】香料の含有量は、0.1〜30wt%、好ま
しくは0.1〜10wt%、更に好ましくは0.1〜5wt
%とする。香料含有量が過少では、浴湯に投入した際に
十分な芳香が得がたく、香料含有量が過多では、持続注
入における微妙な調節が難しく、望ましくないためであ
る。
【0027】多価アルコールは、上記香料を分散させる
ための媒体及び保香性を付与するために添加されるもの
である。このとき、浴湯への分散性(溶解性)及び保香
性の見地から、分子量(相対分子質量)100当りの水
酸基数(以下「水酸基価」)が1.0〜4.0、好まし
くは1.2〜3.5、更に好ましくは1.5〜3.0の
範囲内にあるものを使用可能である。水酸基価が低過ぎ
ると、分散媒として水又は浴湯に対する分散性に問題が
発生するおそれがあり、水酸基価が高すぎると、液体浴
用剤における香料分散性に問題が発生するおそれがあ
る。なお、多価アルコール以外の分散媒としては、水を
使用する。水としては、精製水、蒸留水が望ましいが、
不純分が少なければ、水道水でもよい。
【0028】具体的には、ポリエチレングリコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、グリセリン、ジグリセリン等が使用可能
であり、これらを一種または二種以上を混合して使用す
る。また、ポリエチレングリコール等上記水酸基数が少
ないものを、多いものと混合して、上記範囲内の水酸基
数としたものを使用することも可能である。これらの内
で、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコールが好適に使用可能である。特
に、ポリエチレングリコールは、通常、洗剤に洗浄時に
おける汚れの再付着防止効果を期待する目的で添加され
るものであり、本願発明において使用すれば、浴槽ある
いは浴湯循環/補給管に、浴湯内に発生した汚れの付着
を防止することができる。また、浴用剤を注入する際に
も、浴用剤投入配管への他の成分の付着が防止可能であ
り、かつ、浴用剤投入配管内を流れる浴用剤の流動性を
円滑に保つことが可能なため、ポリエチレングリコール
を使用することが望ましい。
【0029】多価アルコールの含有量は、10〜99.
5wt%、好ましくは30〜99wt%、更に好ましくは5
0〜90wt%とする。多価アルコール含有量が過少で
は、調製された浴用剤の安定性に問題が生ずるおそれが
あり、多価アルコールが過多であると、他の香料等を含
む有効成分の含有量が過少になってしまう。
【0030】また、上記成分に加えて、非イオン界面活
性剤と増粘分散剤とを配合し、相対的に多価アルコール
の含有量を少なくした処方とすることも可能である。こ
のような処方とした場合、香料を安定に分散させること
が可能となる。
【0031】この場合、多価アルコールの含有量は、5
〜70wt%、好ましくは10〜60wt%、更に好ましく
は20〜50wt%とする。
【0032】非イオン界面活性剤は、調製された浴用剤
を安定に保つために添加されるものであり、HLBが4
〜16、好ましくは10〜14、更に好ましくは10〜
11.5の範囲内にあるものを使用することが好まし
い。
【0033】具体的には、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレングリコール、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル等を挙げることがで
きる。これらを一種または二種以上を混合して使用す
る。これらの内で、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が好適に使用
可能である。
【0034】非イオン系界面活性剤の配合量は0.1〜
20wt%、好ましくは0.1〜5wt%、更に好ましくは
0.1〜3wt%とする。0.1wt%未満では調製された
浴用剤の安定性に問題が生ずるおそれがあり、20wt%
以上では調製された浴用剤を浴湯に投入したときに泡が
発生するおそれがあり、また、調製された浴用剤そのも
のに泡が発生して、液体浴用剤注入配管として細い管を
使用する際に、泡の発生による目詰まりが生ずるおそれ
があるためである。
【0035】増粘分散剤は、香料の分散安定性をより確
実にする作用を奏するものである。また、調製される浴
用剤に適度な粘度を与え、連続投入する際の適度な投入
速度の設定を可能にもする。
【0036】具体的には、デキストリン、キサンタンガ
ム等の微生物系多糖類、デンプン、グアーガム、カラギ
ーナン、寒天、マンナン等の植物系多糖類、ゼラチン、
カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系蛋白質等
の天然高分子、カルボキシメチルセルロースナトリウム
等のカルボキシアルキルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、可溶性
デンプン、メチルデンプン、アルギン酸塩、アルギン酸
プロピレングリコールエステル等の半合成高分子、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリビ
ニルメチルエーテル等の合成高分子等を挙げることがで
き、これらを一種または二種以上を混合して使用する。
これらの内で、カルボキシメチルセルロース、グアーガ
ム、キサンタンガム等が好適に使用可能である。特に、
カルボキシメチルセルロースは、通常、洗剤に洗浄時に
おける汚れの再付着防止効果を期待する目的で添加され
るものであり、本願発明において使用すれば、浴槽ある
いは浴湯循環/補給管に、浴湯内に発生した汚れの付着
を防止することができる。また、浴用剤を注入する際に
も、浴用剤投入配管への他の成分の付着が防止可能であ
り、かつ、浴用剤投入配管内を流れる浴用剤の流動性を
円滑に保つことが可能なため、カルボキシメチルセルロ
ースを使用することが望ましい。
【0037】なお、増粘分散剤として、下記各種カチオ
ン化ポリマーも使用可能である。
【0038】(1) カチオン化多糖類; カチオン化セルロース 塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ
オ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化o−
[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニ
オ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメ
チルジアリルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロー
ス共重合体 カチオン化グア−ガム 塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ
オ)プロピル]グアーガム、 カチオン化デキストラン;デキストラン塩化ヒドロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムエーテル、 カチオン化でんぷん (2) カチオン化タンパク質類; カチオン化コラーゲン 塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ
オ)プロピル]加水分解コラーゲン、 カチオン化加水分解ケラチン、 カチオン化加水分解シルク、 カチオン化加水分解カゼイン、 (3) カチオン化合成高分子; カチオン化アクリルアミド共重合体 塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共
重合体 アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルア
ンモニウム共重合体 アクリルアミド・塩化メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウム共重合体、 カチオン化ポリシリコ−ン(「Dow Corning 929」等) その他 塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウ
ム、ポリ塩化N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピ
ペリジニウム、ポリ塩化メタクリルアミドプロピルトリ
メチルアンモニウム、ビニルピロリドン・N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリル酸共重合体、ビニルピロリ
ドン・塩化メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、ア
ジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレ
ントリアミン共重合体、 アジピン酸・エポキシプロピルジエチレントリアミン共
重合体 増粘分散剤の含有量は、0.01〜20wt%、好ましく
は0.05〜10wt%、更に好ましくは0.1〜2wt%
とする。増粘分散剤の含有量が過少では、香料の分散に
問題が生ずるおそれがあり、過剰では、浴用剤を浴湯に
投入する際に、浴用剤の浴用剤注入配管内の流れ不良が
発生するおそれがある(特にポンプを使用しない場
合)。
【0039】また、上記香料以外の有効成分、例えば、
通常、浴用剤に使用されている、無機塩類、色素類、ビ
タミン類、植物エキス、収斂剤、消炎剤、紫外線吸収
剤、殺菌剤、酵素類、油脂類、アルコール類、防腐剤、
pH調整剤、色素安定化剤、香料保留剤、その他の保湿
成分及び薬効成分等の添加物を用途に応じて、任意の割
合で配合することが可能である。
【0040】上記無機塩類としては、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリ
ウム、ホウ砂、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウ
ム、オルトケイ酸ナトリウム、オルトリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ムカリウム等を挙げることができる。
【0041】なお、上記浴用剤は、界面活性剤の配合量
が極めて少ないため、人体や環境に対しても影響が少な
い。また、無機塩類を配合しない構成とすれば、配管部
や熱交換器等の設備を痛めない。さらに、上記浴用剤の
pHを中性とした場合には、硬水で使用する際にも、液
性によるスケールの発生を起こさない。
【0042】また、液体浴用剤として、有効成分として
無機塩類を水に溶かして、増粘分散剤で安定化させた液
体浴用剤も使用可能である。
【0043】この場合、無機塩類としては、上述のもの
が使用可能であり、配合量は、1〜50wt%、好ましく
は2〜40wt%、更に好ましくは5〜20wt%とする。
無機塩類の含有量が過多では、水に完全に溶けず、過少
では、少な過ぎて、有効成分としての効果が発揮されな
いためである。
【0044】また、増粘分散剤としては、上述のものが
使用可能であり、配合量は、0.1〜20wt%、好まし
くは0.1〜5wt%、更に好ましくは0.1〜3wt%と
する。増粘分散剤の含有量が過少では、調製された浴用
剤が、連続注入に適した粘度を得られず、過剰では、浴
用剤を浴湯に投入する際に、浴用剤の浴用剤注入配管内
の流れ不良が発生するおそれがあるためである。
【0045】上記成分に、さらに水を添加し、全量を1
00wt%とする。なお、使用する水は、精製水、蒸留水
が望ましいが、不純分が少なければ、水道水でもよい。
【0046】なお、この浴用剤にも、上述の実施形態と
同様に、無機塩類以外の有効成分を用途に応じて、任意
の割合で配合することが可能である。
【0047】
【実施例】以下、本発明の浴用剤を実施例に基づいて更
に詳細に説明する。なお、本発明の浴用剤は、これらの
実施例に限定されるものではない。
【0048】<実施例1〜9、比較例1〜5>表1・表
2に示す配合処方に従い、混合して、各浴用剤を調製す
る。調製した浴用剤を、下記各試験をそれぞれ行い、安
定性、浴湯への投入時の泡の発生の有無、浴用剤の粘度
について評価した。
【0049】<安定性試験>各浴用剤を40℃の温度で
2週間静置し、その後の浴用剤の状態を肉眼で観察し、
下記の基準で評価した。
【0050】 ○:均一 Χ:不均一、成分が分離 <浴湯への投入時の泡の発生の有無> ○:全く発生しなかった Χ:発生した <浴用剤の粘度>直径4mmのビニール製の管に各浴用
剤を注入し、管中における各浴用剤の流れる様子を目視
にて確認した。
【0051】 ○:流動性良好 Χ:流動性不良
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の作用・効果】本発明の浴用剤の投入方法は、タ
ンクに充填された液体浴用剤を、浴用剤投入配管を介し
て、流量調節をしながら浴湯循環/補給管に又は浴槽に
直接、連続注入する構成により、浴用剤の至適濃度の維
持が容易である。
【0055】また、液体浴用剤として工場でタンクに充
填されたものを使用するとともに、前記タンクと浴用剤
投入配管とが前記タンクとをワンタッチ接続可能とされ
ている構成とすれば、通常のタンクのように浴用剤を他
の容器から補給する必要がなく、経済的であると同時に
衛生的である。また、この場合、浴用剤は密閉状態で使
用直前まで保存されて、劣化が促進されていない新鮮な
状態の浴用剤の浴湯への投入が可能となる。特に、浴用
剤が、香料(揮発し易い)を含有する芳香付与浴用剤の
場合、匂いの新鮮度を保持できて望ましい。
【0056】さらに、液体浴用剤として、芳香付与成分
を含有する浴用剤を使用する場合、浴用剤を、多価アル
コールまたは多価アルコールを主体とする分散媒中に香
料を含む有効成分が分散されてなるものとすれば、香料
の揮発が抑制されて望ましい。
【0057】さらにまた、本発明の液体浴用剤として、
芳香付与成分を含有する浴用剤を使用する場合は、浴用
剤は、多価アルコールまたは多価アルコールを主体とす
る分散媒に、香料を含む有効成分、非イオン界面活性剤
及び増粘分散剤が分散されてなるものとすることが、非
イオン界面活性剤の配合量を相対的に減らすことがで
き、使用時における泡の発生が抑えられて望ましい。ま
た、このような構成とした場合には、浴用剤そのものに
泡が発生しないため、上記浴用剤の投入方法において、
液体浴用剤注入配管として細い管を使用する際にも、泡
の発生による目詰まり等が生ずることなく、連続的な注
入が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である浴用剤の投入方法の
概略図
【図2】本発明の他の実施形態である浴用剤の投入方法
の概略図
【図3】本発明の更に他の実施形態である浴用剤の投入
方法の概略図
【図4】図3における液体浴用剤注入配管を示す概略図
【符号の説明】
11 芳香付与浴用剤 13、23 タンク 15 ポンプ 16 液体浴用剤注入配管 17 浴湯 19 浴湯循環/補給配管 22 バルブ 24 突き刺し部材 26 液体浴用剤注入配管(チューブ) 28 流量調節部 30 液溜め部 31 浴用剤投入口 33 パッキン
フロントページの続き (72)発明者 松田 和也 愛知県常滑市久米字南沢39番地 株式会社 ヘルスケミカル内 Fターム(参考) 4C083 AB312 AC111 AC122 AC182 AC482 AD041 AD042 AD132 AD261 AD271 AD272 BB04 BB41 CC25 DD39 EE05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長時間使用をする浴湯への浴用剤の投入
    方法であって、 タンクに充填された液体浴用剤を、浴用剤投入配管を介
    して、流量調節をしながら浴湯循環/補給管に又は浴槽
    に直接、連続注入することを特徴とする浴用剤の投入方
    法。
  2. 【請求項2】 前記液体浴用剤として、工場でタンクに
    充填されたものを使用するとともに、前記タンクと浴用
    剤投入配管とがワンタッチ接続可能とされていることを
    特徴とする請求項1記載の浴用剤の投入方法。
  3. 【請求項3】 前記ワンタッチ接続を、前記タンクを軟
    質合成樹脂で形成するとともに、前記浴用剤投入配管を
    可撓性のチューブで形成し、さらに、該チューブの一端
    に突き刺し部材を形成して、該突き刺し部材を前記タン
    クに突き刺すことにより行うとともに、前記流量調節を
    前記チューブの途中に設けたチューブ絞り部材により行
    うことを特徴とする請求項2記載の浴用剤の投入方法。
  4. 【請求項4】 前記液体浴用剤が芳香付与成分(香料)
    を含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    浴用剤の投入方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4のいずれかに記
    載の浴用剤の投入方法において使用される浴用剤であっ
    て、 多価アルコールまたは多価アルコールを主体とする分散
    媒に香料を含む有効成分が分散されてなることを特徴と
    する浴用剤。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4のいずれかに記
    載の浴用剤の投入方法において使用される浴用剤であっ
    て、 多価アルコールまたは多価アルコールを主体とする分散
    媒に、香料を含む有効成分、非イオン界面活性剤及び増
    粘分散剤が分散されてなることを特徴とする浴用剤。
  7. 【請求項7】 前記多価アルコールがポリエチレングリ
    コールであることを特徴とする請求項5または6記載の
    浴用剤。
  8. 【請求項8】 前記増粘分散剤がカルボキシアルキルセ
    ルロースであることを特徴とする請求項6または7記載
    の浴用剤。
  9. 【請求項9】 請求項1、2又は3のいずれかに記載の
    浴用剤の投入方法において使用される浴用剤であって、 水を分散媒として、無機塩類を含む有効成分及び増粘分
    散剤が分散されてなることを特徴とする浴用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024612A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Health Chemical:Kk 浴用剤組成物
CN103255391A (zh) * 2012-02-17 2013-08-21 绿种子材料科技股份有限公司 水浴槽及使用此水浴槽之薄膜沉积装置
JP2018193328A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 アース製薬株式会社 発泡性圧縮成形物

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