JP5919156B2 - 皮膚洗浄剤組成物及び皮膚洗浄剤 - Google Patents

皮膚洗浄剤組成物及び皮膚洗浄剤 Download PDF

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本発明は、皮膚の洗浄に用いられる皮膚洗浄剤組成物に関する。また、本発明は、上記皮膚洗浄剤組成物が容器内に充填されている皮膚洗浄剤に関する。
皮膚洗浄剤組成物として、固形石鹸、ボディーシャンプー、ハンドソープ及び洗顔剤等が知られている。近年、皮膚を清浄に保つために、洗顔剤で顔を洗うことが一般化している。
皮膚の洗浄に用いられる上記皮膚洗浄剤組成物は、皮膚上の外的な汚れ、皮膚内部から生じる皮脂、汗、及び老廃角質等を洗浄する機能を有する。このため、洗浄後には、皮膚上の汚れが除去されるために、皮膚のべたつきが解消されて、さらさら感が得られる。
上記皮膚洗浄剤組成物の一例として、下記の特許文献1には、界面活性剤1〜25重量%と、300μm未満の粒径を有する粒子0.1〜10重量%と、300μmを超える粒径を有する粒子0.1〜10重量%とを含む皮膚洗浄剤組成物が開示されている。
下記の特許文献2には、平均粒径が0.1〜100μmであり、かつ吸油量が0.5ml/g以上である球状微粒子と、脂肪酸エチレングリコールエステルとを含む洗浄剤組成物が開示されている。
下記の特許文献3には、(A)高級脂肪酸塩と、(B)(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸の炭素数1〜5のアルキルエステルとを共重合させた架橋ポリマーと、(C)水不溶性粉末と、(D)水とを含む洗浄剤組成物が開示されている。
特開2004−269494号公報 特開平6−256163号公報 特開2011−162708号公報
特許文献1〜3に記載のような従来の洗浄剤組成物では、洗浄後に、比較的良好なさらさら感が得られる。しかしながら、さらさら感をより一層高めたいという要望がある。
さらに、従来の洗浄剤組成物では、洗浄後に時間が経過すると、さらさら感が低下しやすいという問題がある。すなわち、従来の洗浄剤組成物では、さらさら感の持続性が低いという問題がある。さらに、従来の洗浄剤組成物では、洗浄後に皮膚がテカリやすく、テカリを十分に抑えることが困難である。
本発明の目的は、洗浄後に、さらさら感に優れており、さらさら感を長期間持続でき、かつテカリを抑えることができる皮膚洗浄剤組成物、並びに該皮膚洗浄剤組成物を用いた皮膚洗浄剤を提供することである。
本発明の広い局面によれば、高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩と、平均粒径が0.1μm以上であり、球状であり、かつ多孔質である第1のシリカと、平均1次粒径が5nm以上、100nm未満である第2のシリカとを含み、皮膚洗浄剤組成物100質量%中、前記第2のシリカの含有量が0.005質量%以上、0.1質量%以下である、皮膚洗浄剤組成物が提供される。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物のある特定の局面では、前記第1のシリカの含有量の前記第2のシリカの含有量に対する比が、25以上である。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物のある特定の局面では、前記高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩が、ステアリン酸又はステアリン酸塩を含む。
本発明の広い局面によれば、容器と、上述した皮膚洗浄剤組成物とを備え、前記皮膚洗浄剤組成物が、前記容器内に充填されている、皮膚洗浄剤が提供される。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩と、平均粒径が0.1μm以上であり、球状でありかつ多孔質である第1のシリカと、平均1次粒径が5nm以上、100nm未満である第2のシリカとを含み、更に、上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中の上記第2のシリカの含有量が0.005質量%以上、0.1質量%以下であるので、洗浄後にさらさら感を高めることができる。さらに、さらさら感を長期間持続でき、かつテカリを抑えることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩と、(B)第1のシリカと、(C)第2のシリカとを含む。(B)第1のシリカの平均粒径は、0.1μm以上である。(B)第1のシリカは、球状でありかつ多孔質である。(C)第2のシリカの平均1次粒径は、5nm以上、100nm未満である。本発明に係る皮膚洗浄剤組成物100質量%中、(C)第2のシリカの含有量は0.005質量%以上、0.1質量%以下である。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩と、特定の(B)第1のシリカと、特定の(C)第2のシリカとを含むため、更に特定の(C)第2のシリカの含有量が特定の範囲内であるため、洗浄後にさらさら感を高めることができる。さらに、さらさら感を長期間持続でき、かつテカリを抑えることができる。本発明に係る皮膚洗浄剤組成物では、皮膚上の外的な汚れ、皮膚内部から生じる皮脂、汗、及び老廃角質等を効果的に除去できる結果、さらさら感が高くなる。特に、特定の(B)第1のシリカとともに特定の(C)第2のシリカを用いることで、さらさら感が効果的に高くなり、かつテカリを効果的に抑えることができる。また、特定の(B)第1のシリカの使用は、さらさら感を長期間持続することに大きく寄与する。
以下、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物に用いられる各成分を詳細に説明する。
((A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩)
上記皮膚洗浄剤組成物に含まれる(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、皮膚洗浄剤組成物の性状などに応じて、適宜選択して用いることができる。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩として、従来公知の高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩を用いてもよい。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記皮膚洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩として、高級脂肪酸のみを含んでいてもよく、高級脂肪酸塩のみを含んでいてもよく、高級脂肪酸と高級脂肪酸塩との双方を含んでいてもよい。但し、上記皮膚洗浄剤組成物は、高級脂肪酸塩を含むことが好ましい。
上記高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸をアルカリ剤でケン化又は中和した化合物である。高級脂肪酸の少なくとも一部(一部又は全部)をアルカリ剤でケン化又は中和することで、上記高級脂肪酸塩が得られる。上記高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸石鹸とも呼ばれている。上記皮膚用洗浄剤組成物は、上記高級脂肪酸石鹸を含むことが好ましい。
上記アルカリ剤は、中和剤として用いることができる。上記アルカリとしては、無機アルカリ及び有機アルカリが挙げられる。上記無機アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウム等が挙げられる。上記有機アルカリとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、イソプロパノールアミン、モルホリン及びアルギニン等が挙げられる。入手が容易であり、かつ取り扱い性に優れることから、上記アルカリ剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又はトリエタノールアミンであることが好ましい。なお、上記高級脂肪酸塩を用いる場合には、高級脂肪酸とアルカリ剤とから高級脂肪酸塩を得た後に、他の成分と配合してもよく、高級脂肪酸とアルカリ剤とを配合することで、組成物中で高級脂肪酸塩としてもよい。
(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の炭素数は、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上、好ましくは22以下である。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、飽和高級脂肪酸又はその塩であってもよく、不飽和高級脂肪酸又はその塩であってもよい。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、直鎖高級脂肪酸又はその塩であってもよく、分岐高級脂肪酸又はその塩であってもよい。
泡立ちをより一層良好にする観点からは、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、直鎖高級脂肪酸又はその塩を含むことが好ましい。起泡性及び組成物の安定性をより一層高める観点からは、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、分岐高級脂肪酸又はその塩を含んでいてもよい。
(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の具体例としては、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、イソカプリル酸、イソペラルゴン酸、イソカプリン酸、イソウンダカン酸、イソラウリン酸、イソトリデシル酸、イソミリスチン酸、イソペンタデシル酸、イソパルミチン酸、イソマルガリン酸、イソステアリン酸、イソノナデカン酸、イソアラキン酸、イソヘンエイコサン酸及びイソベヘン酸、並びにこれらの塩等が挙げられる。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の他の具体例としては、植物性油脂及び動物性油脂が挙げられる。上記植物性油脂としては、オリーブ油、ヤシ油、パーム油及び綿実油等が挙げられる。上記動物性油脂としては、魚油及び牛脂等が挙げられる。
洗浄力をより一層高め、組成物の安定性をより一層高め、組成物中での(B)第1のシリカ及び(C)第2のシリカの分散状態をより一層良好に維持する観点からは、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、ラウリン酸、ラウリン酸塩、ミリスチン酸、ミリスチン酸塩、パルミチン酸、パルミチン酸塩、ステアリン酸又はステアリン酸塩を含むことが好ましい。これらの(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
組成物の安定性を更に一層高め、組成物中での(B)第1のシリカ及び(C)第2のシリカの分散状態を更に一層良好に維持する観点からは、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩は、ステアリン酸又はステアリン酸塩を含むことが好ましく、ステアリン酸塩を含むことがより好ましい。
上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の含有量(高級脂肪酸と高級脂肪酸塩との合計の含有量)は好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の含有量が上記下限以上であると、泡立ちがより一層良好になり、皮膚洗浄効果がより一層得られる。(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の含有量が上記上限以下であると、皮膚刺激が抑えられ、更に組成物の粘度がより一層適度になって組成物の使用感がより一層高くなる。
上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、ステアリン酸又はステアリン酸塩の含有量(ステアリン酸とステアリン酸塩との合計の含有量)は好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。ステアリン酸又はステアリン酸塩の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、組成物の安定性がより一層高くなり、組成物中での(B)第1のシリカ及び(C)第2のシリカの分散状態がより一層良好になる。
(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩の多くは、高級脂肪酸塩として、上記皮膚洗浄剤組成物中に含まれていることが好ましい。上記皮膚洗浄剤組成物において、(A)高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩100質量%(高級脂肪酸と高級脂肪酸塩との合計100質量%)中、高級脂肪酸塩の含有量は好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上である。
((B)第1のシリカ)
(B)第1のシリカの平均粒径は、0.1μm以上である。このため、(B)第1のシリカは、(C)第2のシリカと異なる。(B)第1のシリカの平均粒径が比較的大きいことから、(B)第1のシリカは、皮膚上の外的な汚れ、皮膚内部から生じる皮脂、汗、及び老廃角質を効果的に吸着する。(B)第1のシリカの平均粒径は、好ましくは50μm以下である。(B)第1のシリカの平均粒径が50μm以下であると、洗浄後のさらさら感がより一層高くなる。
(B)第1のシリカ及び後述する(C)第2のシリカの平均粒径(平均1次粒径)は、体積平均粒径である。上記平均粒径は、レーザー光回折による粒度分布測定装置を用いて測定可能である。上記粒度分布測定装置としては、堀場製作所社製「LA−920」等が挙げられる。
また、平均粒径が0.1μm以上である粒子は、シリカである必要がある。(B)成分としてシリカを用いることで、洗浄後のさらさら感がより一層高くなり、さらさら感の持続性がより一層良好になる。
(B)第1のシリカは球状である。(B)第1のシリカが球状であることによって、洗浄後のさらさら感がより一層高くなり、さらさら感の持続性がより一層良好になる。なお、球状には、真球形状のほか、球形に近い形状も含まれる。球状とは、アスペクト比が2以下であることをいう。従って、(B)第1のシリカのアスペクト比は、2以下であり、好ましくは1.5以下である。上記アスペクト比は、長径の短径に対する比(長径/短径)である。
(B)第1のシリカは多孔質である。(B)第1のシリカが多孔質であることによって、洗浄後のさらさら感がより一層高くなり、さらさら感の持続性がより一層良好になる。(B)第1のシリカが多孔質であることによって、複数の孔内に、皮膚上の外的な汚れ、皮膚内部から生じる皮脂、汗、及び老廃角質を効果的に吸着させることができる。
上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、(B)第1のシリカの含有量は好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。(B)第1のシリカの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、洗浄後のさらさら感がより一層高くなり、さらさら感の持続性がより一層良好になり、かつテカリがより一層抑えられる。
((C)第2のシリカ)
(C)第2のシリカは、平均1次粒径が5nm以上、100nm未満であるシリカである。(C)第2のシリカの平均1次粒径が上記下限以上及び上記上限以下であることによって、洗浄後のさらさら感がより一層高くなり、さらさら感の持続性がより一層良好になる。
また、平均1次粒径が5nm以上、100nm未満である粒子は、シリカである必要がある。(C)成分としてシリカを用いることで、洗浄後のさらさら感がより一層高くなり、さらさら感の持続性がより一層良好になる。(B)第1のシリカは球状であるが、(C)第2のシリカは、球状であってもよく、球状でなくてもよい。(B)第1のシリカは多孔質であるが、(C)第2のシリカは、多孔質であってもよく、多孔質でなくてもよい。
上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、(C)第2のシリカの含有量は0.005質量%以上、0.1質量%以下である。(C)第2のシリカの含有量が0.005質量%未満であると、洗浄後のさらさら感が悪くなる。(C)第2のシリカの含有量が0.1質量%を超えると、洗浄後のさらさら感が悪くなり、さらさら感の持続性が低くなり、更に洗浄後にきしみ感が生じやすくなる。洗浄後のさらさら感をより一層高める観点からは、上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、(C)第2のシリカの含有量は好ましくは0.01質量%以上である。洗浄後のさらさら感をより一層高め、さらさら感の持続性をより一層高める観点からは、上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、(C)第2のシリカの含有量は、好ましくは0.06質量%以下である。
(B)第1のシリカの含有量の(C)第2のシリカの含有量に対する比((B)第1のシリカの質量%/(C)第2のシリカの質量%)は、好ましくは25以上、より好ましくは40以上である。上記比が上記下限以上であると、洗浄後のさらさら感と、さらさら感の持続性と、テカリの予防効果とがバランスよく良好になる。上記比((B)第1のシリカの質量%/(C)第2のシリカの質量%)の上限は特に限定されない。上記比((B)第1のシリカの質量%/(C)第2のシリカの質量%)は、10000以下であってもよく、5000以下であってもよく、3000以下であってもよい。
(他の成分)
上記皮膚洗浄剤組成物は、多価アルコールを含むことが好ましい。多価アルコールの使用により、洗浄後の保湿性がより一層高くなる。上記多価アルコールとして、化粧品原料として用いられている従来公知の保湿剤を使用可能である。上記多価アルコールとしては、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グルコース、マルトース、マルチトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール及び1,2−オクタンジオール等が挙げられる。上記多価アルコールは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、上記多価アルコールの含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。上記多価アルコールの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、保湿効果が効果的に得られる。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物には、上述した成分に加えて、界面活性剤、酸化防止剤、キレート剤及び増粘剤を配合してもよい。
上記界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤等が挙げられる。上記アニオン界面活性剤としては、ラウリン酸アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレン酢酸エーテル塩、アルキルアシルグルタミン酸塩、アルキルアシルグリシン塩、アルキルリン酸塩及びポリオキシエチレンアルキルリン酸塩酸等が挙げられる。上記カチオン界面活性剤としては、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム及び塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等が挙げられる。上記両性界面活性剤としては、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルアミノ酢酸ベタイン、アルキルイミダゾリウムベタイン及びアルキルヒドロキシエチルベタイン等が挙げられる。上記非イオン界面活性剤としては、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル及びポリオキシエチレンフィトステロールエーテル等が挙げられる。
上記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、上記界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
上記酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、天然ビタミンE、エリソルビン酸、オルトトリルビグアナイド、チオジプロピオン酸ジラウリル、パラヒドロキシアニソール及びフィチン酸等が挙げられる。
上記キレート剤としては、エデト酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、シクロヘキサンジアミン五酢酸、グリシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、チロシン、メチオニン、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、エリソルビン酸、コハク酸、フマル酸、ピルビン酸、サリチル酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ピロリン酸塩、トリポリリン酸、ポリリン酸及びオルトリン酸、並びにこれらの塩等が挙げられる。
上記増粘剤としては、天然高分子化合物、半合成高分子化合物及び合成高分子化合物等が挙げられる。上記天然高分子化合物としては、アラビアガム、トラガントガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、セラック、ロジン及びカゼイン等が挙げられる。上記半合成高分子化合物としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及び結晶セルロース等が挙げられる。上記合成高分子化合物としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメチルセルロース及びポリアミド樹脂等が挙げられる。
本発明に係る皮膚洗浄剤組成物には、上述した成分に加えて、清涼剤、シリコーン類、ビタミン類、動植物エキス、抗炎症剤、粉体類、パール化剤、着色剤、各種香料、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤及び溶剤等を配合してもよい。
上記清涼剤としては、l−メントール、カンファ及びl−メンチルグリセリルエーテル等が挙げられる。上記溶剤としては、水及びエタノール等が挙げられる。
(皮膚洗浄剤組成物の他の詳細)
上記皮膚洗浄剤組成物の性状としては、液状、ペースト状、ジェル状、クリーム状及び泡状等が挙げられる。なかでも、上記皮膚洗浄剤組成物は、経時的な保管安定性に優れるという観点から、クリーム又はペースト状であることが好ましい。
上記皮膚洗浄剤組成物の用途としては、固形石鹸、ボディーシャンプー、ハンドソープ及び洗顔料等が挙げられる。上記洗顔料としては、洗顔液、洗顔フォーム及び洗顔クリーム等が挙げられる。洗浄後に、さらさら感に優れており、さらさら感を長期間持続でき、かつテカリを抑えることができることから、上記皮膚洗浄剤組成物は、洗顔料であることが好ましい。
(皮膚洗浄剤)
本発明に係る皮膚洗浄剤は、容器と、該容器内に充填されている上記皮膚洗浄剤組成物とを備える。
上記容器としては、ポンプ容器、エアゾール容器及びチューブ容器等が挙げられる。上記容器は、チューブ容器であることが好ましい。
洗浄後に、さらさら感に優れており、さらさら感を長期間持続でき、かつテカリを抑えることができることから、上記皮膚洗浄剤は、洗顔剤であることが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。本発明は以下の実施例にのみ限定されない。なお、配合量の単位は、特記しない限り「質量%」である。
実施例、参考例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(B)第1のシリカ
球状多孔質シリカ(平均粒径5μm、AGCエスアイテック社製「サンスフェアH−51」、アスペクト比1.5以下)
(B’)他の無機充填材
タルク(平均粒径10μm、松村産業社製「クラウンタルクPP」)
ナイロン末(平均粒径5μm、アイカ工業社製「ガンツパールGPA−550」)
マイカ(平均粒径14μm、大日本化成社製「セリサイトDN」)
シリコン末(平均粒径12μm、信越化学工業社製「KSP−101」)
(C)第2のシリカ
微粒子シリカ1(平均1次粒径12nm、日本アエロジル社製「Aerosil 200」)
微粒子シリカ2(平均1次粒径12nm、日本アエロジル社製「Aerosil RX200」)
(他の成分)
ポリエチレングリコール400(日油社製「PEG♯400」)
(実施例1〜6,8,9,11〜17,19〜22,24〜27、参考例7,10及び比較例1〜10)実施例18,23は欠番とする
下記の表1〜4に示す各成分を下記の表1〜4に示す含有量で配合し、乳化釜を用いてゲートミキサーで混合して、クリーム状の皮膚洗浄剤組成物を得た。但し、比較例1の組成に関しては、均一な皮膚洗浄剤組成物が得られなかったため、後述する評価を行わなかった。また、表1〜4中の水酸化カリウム(中和剤)の配合量について、「適量」とは、50質量%水酸化カリウム水溶液を用いて皮膚洗浄剤組成物のpHを、皮膚洗浄剤組成物を10質量%含む水溶液で測定した際に、9.5に調整する量を指す。
得られた各皮膚洗浄剤組成物をそれぞれ透明チューブ容器に充填し、皮膚洗浄剤である洗顔料を得た。得られた洗顔料では、皮膚洗浄剤組成物中で、シリカ成分(第1,第2のシリカ)が均一に分散していた。
(評価)
(試験例1:さらさら感の評価)
専門パネル20名が、透明チューブ容器から、洗顔料を手の平に1cm取り出し、水を5g加えて両手で擦り合わせて泡立てて、洗顔を行った。次いで、温水で十分に洗顔料を洗い流し、次にタオルで顔をふいた直後に、顔のさらさら感を下記の基準で評価した。
<さらさら感の評価基準>
◎:20名中16名以上が、さらさら感があると回答
○:20名中11〜15名が、さらさら感があると回答
△:20名中6〜10名が、さらさら感があると回答
×:20名中5名以下が、さらさら感があると回答
(試験例2:さらさら感の持続性の評価)
試験例1の評価の後、20分間経過した後、顔のさらさら感の持続性を下記の基準で評価した。
<さらさら感の持続性の評価基準>
◎:20名中16名以上が、20分間経過後でもさらさら感があると回答
○:20名中11〜15名が、20分間経過後でもさらさら感があると回答
△:20名中6〜10名が、20分間経過後でもさらさら感があると回答
×:20名中5名以下が、20分間経過後でもさらさら感があると回答
(試験例3:テカリの予防効果の評価)
専門パネル20名が、透明チューブ容器から、洗顔料を手の平に1cm取り出し、水を5g加えて両手で擦り合わせて泡立てて、洗顔を行った。次いで、温水で十分に洗顔料を洗い流し、次にタオルで顔をふいた直後に、顔のテカリを感じるか否かを下記の基準で評価した。
<テカリの予防効果の評価基準>
◎:20名中16名以上が、テカリを感じないと回答
○:20名中11〜15名が、テカリを感じないと回答
△:20名中6〜10名が、テカリを感じないと回答
×:20名中5名以下が、テカリを感じないと回答
組成及び評価結果を下記の表1〜4に示す。
Figure 0005919156
Figure 0005919156
Figure 0005919156
Figure 0005919156
なお、実施例1〜6の洗顔料さらさら感の評価結果はいずれも「◎」であるが、実施例1〜4の洗顔料は、実施例5,6の洗顔料よりもさらさら感に優れていた。
なお、実施例1〜6,8,9,11〜17,19〜22,24〜27及び参考例7,10で得られた洗顔料を、40℃での恒温槽にそれぞれ1ヶ月間保管した。その結果、実施例1〜6,8,9,11〜17,19〜22,24〜27の洗顔料では、保管後の皮膚洗浄剤組成物中で、第1,第2のシリカが均一に分散していたが、参考例7の洗顔料では、保管後の皮膚洗浄剤組成物中で、第1,第2のシリカが均一に分散しておらず、一部の第1,第2のシリカが凝集していた。但し、参考例7の洗顔料も、洗顔料として使用可能であった。
以下、皮膚洗浄剤組成物の処方例を示す。下記の処方例では、第1のシリカ(球状多孔質シリカ)として、平均粒径が0.1μm以上、50μm以下であり、球状であり、かつ多孔質である第1のシリカを用い、かつ第2のシリカ(微粒子シリカ)として、平均1次粒径が5nm以上、100nm未満である第2のシリカを用いた。なお、配合量の単位は「質量%」である。また、下記の処方例では、水酸化カリウム(中和剤)の配合量について、「適量」とは、50質量%水酸化カリウム水溶液を用いて皮膚洗浄剤組成物のpHを、皮膚洗浄剤組成物を10質量%含む水溶液で測定した際に、9.5に調整する量を指す。
Figure 0005919156
Figure 0005919156
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Claims (2)

  1. 高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩と、
    平均粒径が0.1μm以上であり、球状であり、かつ多孔質である第1のシリカと、
    平均1次粒径が5nm以上、100nm未満である第2のシリカとを含み、
    皮膚洗浄剤組成物100質量%中、前記第2のシリカの含有量が0.005質量%以上、0.1質量%以下であり、
    前記第1のシリカの含有量の前記第2のシリカの含有量に対する比が、25以上であり、
    前記高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩が、ステアリン酸又はステアリン酸塩を含む、皮膚洗浄剤組成物。
  2. 容器と、
    請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物とを備え、
    前記皮膚洗浄剤組成物が、前記容器内に充填されている、皮膚洗浄剤。
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