JP2017165829A - トイレ用撥水性洗浄剤組成物 - Google Patents

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Yasuhiro Sakata
康裕 阪田
誠 向川
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Abstract

【課題】トイレの便器に十分な撥水性、洗浄性及び抗菌性を付与し得る、トイレ用撥水性洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】シリコーンを含む撥水剤成分と、イソプロピルアルコールを含む溶剤と、アルキルポリグルコシドを含む界面活性剤と、銀イオン水と、水と、を含むことを特徴とする液体のトイレ用撥水性洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明はトイレの便器を清潔に保つための撥水性洗浄剤組成物に関する。
従来から、トイレの便器を清潔に保つために種々の方法が提案されており、例えばコーティング剤をエアゾールやポンプを用いて処理する方法が知られているが、この方法では、便器の見える部分のみしか処理されず、また作業に手間がかかるという欠点があった。つまり、便器の隠れた部位、トイレ水タンク内面、配管内面等を処理することはできず、いくら便器をコーティングしても、これらの処理されていない部位の汚れがフラッシングによる流水ですぐに汚れるため、度々クリーニングやコーティング剤での処理をする必要があった。
これに対し、例えば特許文献1(特開2002−88313号公報)においては、効率的かつ簡便に便器等の汚れの付着等を防ぐことができ、さらにこの防汚性を長期にわたり良好に維持できるトイレ用固形コーティング剤およびそれを用いた便器等の撥水コーティング方法を提供することを目的とした発明が提案されている。即ち、上記特許文献1においては、「放水タップからの水及びトイレ水タンク中の水に分散又は溶解でき、前記水に分散又は溶解した状態で撥水性を固体表面に付与できる化合物を有効成分として含有することを特徴とするトイレ用固形コーティング剤。」が提案されている。
特開2002−88313号公報
しかしながら、上記特許文献1において提案されているトイレ用固形コーティング剤は、固形であることから、「水に分散又は溶解した状態で撥水性を固体表面に付与できる化合物」を、放水タップからの水及びトイレ水タンク中の水で分散又は溶解させることができず、撥水性を付与する化合物を十分には供給できないことから、トイレの便器に十分な撥水性を付与できない。また、防汚性については触れられているが、洗浄性及び抗菌性については触れられていない。そこで、本発明の目的は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、トイレの便器に十分な撥水性、洗浄性及び抗菌性を付与し得る、トイレ用撥水性洗浄剤組成物を提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明者らが鋭意実験を繰り返して検討を行った結果、トイレの便器に十分な撥水性、洗浄性及び抗菌性を付与し得る、トイレ用撥水性洗浄剤組成物を提供するためには、従来とは異なり、特定の成分を混合した液体ベースの処方を採用することが好適であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、シリコーンを含む撥水剤成分と、イソプロピルアルコールを含む溶剤と、アルキルポリグルコシドを含む界面活性剤と、銀イオン水と、水と、を含むことを特徴とする液体のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を提供する。
このような構成を有する本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物によれば、シリコーン、アルキルポリグルコシド及び銀イオン水によりそれぞれ撥水性、洗浄性及び抗菌性をバランスよく付与でき、特に液体であることから、トイレの便器に直接かつ強力にこれら撥水性、洗浄性及び抗菌性を付与することができる。
上記の本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物においては、前記シリコーンがアミノ変性シリコーン及びジメチルシリコーンを含むことが好ましい。このような構成によれば、アミノ変性シリコーンのアミノ基によって溶解性が向上し、ジメチルシリコーンとの組合せにより、当該溶解性が安定する。
また、上記の本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物は、更にグリシンを含む水軟化剤を含むことが好ましい。このような構成によれば、グリシンがトイレの便器の表面等においてキレート化し、これにより、水垢の付着を好適に抑制することができる。
また、上記の本発明のトイレ用撥水性洗浄剤は、pHが4.7〜5.7(弱酸性)であることが好ましい。このような構成によれば、尿石による汚れを容易に洗浄可能としつつ、本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を収容する容器の腐食や破裂を確実に防ぐことができる。
本発明によれば、トイレの便器に十分な撥水性、洗浄性及び抗菌性を付与し得る、トイレ用撥水性洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明のトイレ用撥水性洗浄剤の代表的な実施形態について詳細に説明する。本実施形態のトイレ用撥水性洗浄剤は、液体で、シリコーンを含む撥水剤成分と、イソプロピルアルコールを含む溶剤と、アルキルポリグルコシドを含む界面活性剤と、銀イオン水と、水と、を含むことを特徴とする。
1.各成分について
(1)撥水剤成分
シリコーンを含む撥水剤成分は、トイレの便器に触れた場合に撥水性のコーティング膜を形成し得るものであり、種々のシリコーンを用いることができる。したがって、トイレの便器(陶器乃至はセラミックス)の表面に対して吸着性を示す基(吸着性基)を側鎖及び/又は末端に有するシリコーンを例示できる。かかる吸着性基としては、アミノ基(−NH基)、シラン基(−SiH基)、ポリエーテル基(−(CO)a(CO)bR基)等を挙げることができ、その吸着性を示す基は、シリコーンの側鎖、両末端、片末端、側鎖と両末端の両方に導入することができる。
かかる吸着性基を有するシリコーンとしては、具体的には、例えば、アミノ変性シリコーン、シラン変性シリコーン、フッ素ポリエーテル共変性シリコーン等が挙げられる。これらのシリコーンには、吸着性を示す基以外にも、アルコキシ基等の他の有機基を有していてもよい。また、シリコーンの骨格は、オルガノポリシロキサンであり、直鎖状ジオルガノポリシロキサンが好ましい。さらに、液状のシリコーンが好ましい。
このような変性シリコーンとしては、市販品として入手可能である。例えば、SLJ1358、SLJ1508M、L656、WR1300、WR1100、WR1600、WT1250、WT1650(以上、ワッカーケミカルズ社製)、KM907、KF−393、KF−857、KF−858、KF−859、KF−860、KF−861、KF−862、KF−864、KF−865、KF−867、KF−868、KF−869、KF−880、KF−8001、KF−8002、KF−8003、KF−8004、KF−8005、KF−8012、X−22−161AS、X−22−161A、X−22−161B、X−22−3939A(以上、信越化学工業(株)製)、BY16−891(東レダウ・コーニング(株)製)等が挙げられる。また、分子の末端にシラン基を有するシリコーンとしては、例えば、KPN−3504(信越化学工業(株)製)が挙げられる。フッ素ポリエーテル共変性シリコーンとしては、例えば、FPD−4668(信越化学工業(株)製)が挙げられる。
ここで、上記したように、前記シリコーンがアミノ変性シリコーン及びジメチルシリコーンを含むことが好ましい。このような構成によれば、アミノ変性シリコーンのアミノ基によって溶解性が向上し、ジメチルシリコーンとの組合せにより、当該溶解性が安定し、安定的にトイレの便器に撥水性を付与することができる。
(2)溶剤
本発明のトイレ用洗浄剤組成物は、イソプロピルアルコールを含む溶剤を含んでいる。このイソプロピルアルコールを主成分とする溶剤は、上記の撥水剤成分の安定性を向上させる作用効果を奏する。本発明のトイレ用洗浄剤組成物の溶剤は、本発明の効果を損なわない範囲でイソプロピルアルコール以外の溶剤を含んでもよい。その他の溶剤としては、例えば、イソパラフィン(脂肪族炭化水素)、ブチルセロソルブ(エチレングリコールモノ−ノルマル−ブチルエーテル)の他、以下のものが挙げられる。
アルコール系溶剤:メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアルコール、ブチルアルコール、2−tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、3−tert−ブチルアルコール、n−3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、アミルアルコール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、ベンジルアルコール、1,2−プロパンジオール、グリセリン等が挙げられる。
2以上の官能基を持つアルコール系溶剤:2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジアセトアルール、トリエタノールアミン、3−メチル−3−メトキシブタノール等が挙げられる。
その他の溶剤:脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エステル、エーテル及びケトン等の溶剤。
その他の溶剤においては、なかでも脂肪族炭化水素が好適に使用される。脂肪族炭化水素を主成分とする市販の溶剤としては、例えば、パインオイル、0号ソルベントL(日本石油(株)製)、0号ソルベントH(日本石油(株)製)、0号ソルベントM(日本石油(株)製)、ノルマルパラフィンSH−NP(日本石油(株)製)、デオトミゾールA−1(吉富製薬(株)製)、IPソルベント1620(出光石油化学(株)製)、IPソルベント1016(出光石油化学(株)製)、ネオチオゾール(三光化学工業(株)製)等が挙げられる。
(3)界面活性剤
次に、アルキルポリグルコシドを含む界面活性剤について説明する。この界面活性剤は主成分としてアルキルポリグルコシドを含み洗浄及び発泡という作用効果を奏するものである。界面活性剤は、本発明の効果を損なわない範囲でその他の成分として以下の化合物を含んでもよい。
その他の化合物としては、例えば、フッ素化アルキルPOE(ポリオキシエチレン)エステル、フッ素化アルキル親水性基含有オリゴマー、フッ素化アルキルエステル付加重合物等のフッ素系両親媒性物質;ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;カリウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノールアミン酸等の塩;エーテルカルボン酸の上記アルカリ塩;高級アルキルスルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤;POEオクチルドデシルアルコール、POE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE分岐アルキルエーテル;POEオレイルアルコールエーテル、POEベヘニルアルコールエーテル、POEステアリルアルコールエーテル、POEセチルアルコールエーテル等のPOEアルキルエーテル;ポリオキシプロピレン(POP)−POEブロックコポリマー;ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POEソルビタンモノオレート、POEソルビタンモノイソステアレート、POEソルビタンモノラウレート等のPOEソルビタンエステル;グリセリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POEグリセリルモノオレート、POEグリセリルモノステアレート、POEグリセリルモノミリステート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル;POEジヒドロコレステロールエステル、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル;エチレングリコール・プロピレングリコールブロックポリマー、グリセリルイソステアリルエーテル、グリセリルミリスチルエーテル等のグリセリルエーテル;POEグリセリルイソステアリルエーテル、POEグリセリルミリスチルエーテル等のPOEグリセリルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルペンタンイソステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリンジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムクロライド、ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムメチルサルフェート等のカチオン系界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒロドキシエチルイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等のアミノ酸系界面活性剤、等が挙げられる。
(4)除菌剤成分(銀イオン水)
本発明のトイレ用洗浄剤組成物における銀イオン水とは、除菌剤成分である。かかる銀イオン水は、例えばポリオクチルポリアミノエチルグリシンや上記したポリオキシエチレンアルキルエーテル等を含んでいてもよい。銀イオン水は、例えば水道水を原料として銀電極に通電電解することにより得られる。また、市販のものとして、例えば(株)パーマケム・アジア製のパーマケムAg+10等を用いることができる。
(5)任意成分
その他、本発明のトイレ用洗浄剤組成物は、グリシン等の水軟化剤、着色料、香料、更に目的に応じて、上記以外の酸性成分、殺菌剤・抗菌剤、pH調整剤、酵素、キレート剤、尿石除去剤、尿石溶解剤等を配合してもよい。
着色料としては、例えば、水溶性の法定色素が好ましく、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号、赤色201号、赤色205号、赤色213号、赤色214号、赤色219号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、橙色207号、黄色202号の(2)、黄色203号、緑色205号、青色202号、青色203号、青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色205号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、黒色401号などが挙げられる。これらを組み合わせて色々な色で用いてもよい。色素は、トイレ用撥水性洗浄剤組成物を継続使用する場合には、撥水効果の寿命を視覚的に認識できることから配合すべき添加剤といえる。
香料としては、例えば、レモン、オレンジ、ベルガモット、グレープフルーツ、ラベンダー、ローズマリー、ジャスミン、ローズ、ペパーミント、ユーカリ、ハーバル、ライム、ヒヤシンス、ライラック、マリン、ムスク、シダー、樟脳等から抽出した精油;リモネン、リナロール、リナロールアセテート、ボルネオール、シトラール、シトロネラール、メントール、シネオール等の香料が挙げられる。
酸性成分としては、例えば、蓚酸等の有機酸;スルファミン酸等の無機酸;重フッ化アンモニウム等の酸性塩;メタリン酸塩、オルトリン酸塩等のリン酸塩が挙げられる。殺菌剤・抗菌剤としては、サリチル酸、チアベンダゾール、安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等が挙げられる。
また、pH調整剤としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸、酢酸、酢酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム等が挙げられ、酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、リゾチーム、クエン酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。
この他にも、無機塩類等の比重調節剤、ニトリロ三酢酸(NTA)等のキレート剤、過炭酸ソーダ、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等の過酸化物等を配合してもよい。
2.各成分の配合割合等について
本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物は、上記の(1)撥水剤成分、(2)溶剤、(3)界面活性剤、及び(4)銀イオン水を必須成分として含み、残部は水であればよい。この場合において、各成分の配合割合は、概ね以下の範囲であればよい。
(1)撥水剤成分 4〜6重量%
(2)溶剤 23〜28重量%
(3)界面活性剤 0.5〜1.5重量%
(4)銀イオン水 0.05〜0.15重量%
銀イオン量(10PPM)の換算値では0.0000005〜0.0000015重量%
より好ましい範囲。
(1)撥水剤成分 4.4〜5.0重量%
(2)溶剤 23.8〜26.5重量%
(3)界面活性剤 0.8〜1.0重量%
(4)銀イオン水 0.1重量%
また、上記の組成を有する本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物は、pHが5.2〜6.2の弱酸性である。このpHの範囲になるように、上記必須成分及び任意成分の配合割合を調整すればよい。pHがこの範囲であれば、尿石による汚れを容易に洗浄可能としつつ、本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を収容する容器の種類を問わず当該容器の腐食や破裂を確実に防ぐことができる。なかでも、pHは4.5〜6.2であるのが好ましい。
本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物は液体であるため、これを使用する際には、水洗トイレ貯水タンクにそのまま投入すればよく、そうすることによって、貯水タンク内の水とともに便器の縁から便器内に流れ込むことから、トイレの便器は直接かつ十分に当該トイレ用撥水性洗浄剤組成物に曝され、確実に本発明の効果を得ることができる。
以上、本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物について説明したが、本発明はこれらのみに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能である。かかる設計変更後の組成物も、また、本発明の効果を奏する以上は本発明の技術的範囲に含まれる。以下、実施例を用いて本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物をより詳細に説明する。
本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物の効果を評価するため、下記の表1に示す成分・配合で本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を調製し、以下に説明する評価試験を行った。ただし、表1における成分の配合率の合計は100重量%である。
Figure 2017165829
[評価試験]
(a)撥水性
予めクレンザーを用いて洗浄した便器内に、上記のようにして得た本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物をスプレーで噴霧し、ブラシで均一に擦って施工し、水洗した。ついで、貯水タンクから水を流し、貯水タンクを空にした状態で、上記のようにして得た本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を100ミリリットル投入した。そして、貯水タンクを満水にし、再度便器内に水を流し、ブラシで均一に擦った。その後、便器表面の撥水性が何日間継続するのかを確認した。確認の方法としては、緑色の着色剤(緑3号)を便器に滴下し、「大」の水を流し、その後、目視により確認した。その結果、1日10回の使用で、9日間撥水性が持続することを確認した。
(2)洗浄性
陶器タイルに人工水垢(成分:リン酸ナトリウム、塩化マグネシウム、たんぱく質)を塗布して乾燥させて試験片とした。この試験片を、水13リットルに上記の本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を100ミリリットルを混合して得た洗浄液に浸漬した。この状態で、超音波洗浄機を用いて5分間洗浄を行い、乾燥し、汚れの取れ具合を目視にて確認した。また、水を用いたものを対照試験として行った。その結果、本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を用いた洗浄液では、水垢汚れが綺麗に取れていたが、水では取れていなかった。
(3)抗菌性(除菌性)
上記(2)と同じ洗浄液を用意した。他方、黄色ブドウ球菌(NBRC12732)又は大腸菌(NBRC3972)を生菌数10個/ミリリットルに調製した菌液0.1ミリリットルを、前記洗浄液10ミリリットルに添加して試験液とし、5分間静置した。その後、試験液1ミリリットルをSCDLPブイヨン培地9ミリリットルで不活性化させ、混釈平板培養にて生菌数を測定した。また、蒸留水で同様の処理を行った。表2に示すとおり、本発明のトイレ用撥水性洗浄剤組成物を用いた場合(表2においては「トイレの撥水剤」と表記)、劇的に菌が減っていることがわかる。
Figure 2017165829
≪実験例1≫
撥水剤及び溶剤の好適な濃度を検討すべく、下記の表3に示す処方でトイレ用撥水性洗浄剤組成物を調製し、上記と同様の撥水性の評価試験を行った。結果を表3に示した。
Figure 2017165829
表3の結果から、トイレ便器内部に長期間の撥水効果をもたらす撥水剤の濃度としては概ね4.0重量%以上が好ましく、溶剤の濃度としては安定性の問題から概ね23.0重量%以上が好ましいことがわかる。
≪実験例2≫
次に、除菌効果と発泡性の組み合わせについて検討すべく、下記の表4に示す処方でトイレ用撥水性洗浄剤組成物を調製し、上記と同様の抗菌性(除菌性)の評価試験を行った(大腸菌のみ)。発泡性については、各処方を上記の実験例1と同様の操作を行って目視にてトイレの水たまり部に泡が発生しているかを確認した。結果を表4に示した。
Figure 2017165829
表4から、安定性の問題から、殺菌効果のある添加剤であるポリオクチルポリアミノエチルグリシンとの組合せによる相乗効果がより好ましいことがわかる。








Claims (4)

  1. シリコーンを含む撥水剤成分と、イソプロピルアルコールを含む溶剤と、アルキルポリグルコシドを含む界面活性剤と、銀イオン水と、水と、を含むことを特徴とする液体のトイレ用撥水性洗浄剤組成物。
  2. 前記シリコーンがアミノ変性シリコーン及びジメチルシリコーンを含むことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用撥水性洗浄剤組成物。
  3. グリシンを含む水軟化剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ用撥水性洗浄剤組成物。
  4. pHが4.7〜5.7であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載のトイレ用撥水性洗浄剤組成物。


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