JP2006167035A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑剤を過不足無く安定して供給することができるミシンを提供することをその目的とする。
【解決手段】潤滑剤供給機構10は、釜軸ギヤ22に接する含浸部材17と、供給路13と一体的に連結されるとともに、該供給路13内を循環されるオイルを釜軸ギヤ22方向に向けて案内可能な分流部材14と、供給路13から含浸部材17に該供給路13内のオイルの一部を導く伝達部材としての油芯15とを備えている。油芯15は、ポンプ12によって供給路13内を強制的に循環されるオイルの一部を、供給路13から取り出すとともに、強制的に含浸部材17及び釜軸ギヤ22に案内することを可能にする。
【選択図】図2
【解決手段】潤滑剤供給機構10は、釜軸ギヤ22に接する含浸部材17と、供給路13と一体的に連結されるとともに、該供給路13内を循環されるオイルを釜軸ギヤ22方向に向けて案内可能な分流部材14と、供給路13から含浸部材17に該供給路13内のオイルの一部を導く伝達部材としての油芯15とを備えている。油芯15は、ポンプ12によって供給路13内を強制的に循環されるオイルの一部を、供給路13から取り出すとともに、強制的に含浸部材17及び釜軸ギヤ22に案内することを可能にする。
【選択図】図2
Description
本発明は、ミシンに関し、特に潤滑剤供給機構とボトムカバーとを有するミシンに関する。
特許文献1に示す従来のミシンには、潤滑剤供給機構における各部から漏洩する潤滑剤を貯留するオイルパンが備えられている。上記ミシンのベッド部内に配設される釜機構には、下軸ギヤを介して下軸からの駆動力を上記釜機構に伝達する釜軸ギヤが備えられており、該釜軸ギヤには、ベッド部の下方側に配設されるオイルパンから油芯や毛細管等を介して潤滑剤が供給されるようになっている(特許文献1参照)。
また、他の従来のミシンにおいては、釜機構を潤滑した後に該釜機構外部に排出される潤滑剤を上記油芯に吹きかけることにより、該油芯への潤滑剤の供給を図っていた。
特開2000−225283号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される従来のミシンにおいては、油芯を介して下方のオイルパンから潤滑剤を上方に浸透させる構造のため必ずしも十分な量の潤滑剤が供給されないという問題があった。
さらに、製品となる被縫製物への該潤滑剤の付着防止やメンテナンス性の向上の観点から、ミシンの下部において当該ミシンのほぼ全域の受け皿となって潤滑剤を蓄えるオイルパンの使用は、望ましいとは言えないという問題があった。
さらに、製品となる被縫製物への該潤滑剤の付着防止やメンテナンス性の向上の観点から、ミシンの下部において当該ミシンのほぼ全域の受け皿となって潤滑剤を蓄えるオイルパンの使用は、望ましいとは言えないという問題があった。
また、釜軸台に穿設された穴から噴出される潤滑剤を油芯に供給する場合には、油芯に対する潤滑剤の供給不足を補うことは可能であるが、噴出される潤滑剤が大量に下方に落下するので、前述の従来例と同様にオイルパンの存在が不可欠となるという問題があった。
本発明は、過不足なく潤滑剤を安定して供給することができるミシンを提供することをその目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、略垂直な釜軸を有する水平釜と、前記釜軸を介して前記水平釜を回転可能に支持する釜軸台と、前記水平釜に駆動力を伝達する釜軸ギヤと、オイルタンクから前記水平釜を通過する供給路を介して潤滑剤を強制的に循環する潤滑剤供給手段と、前記釜軸ギヤに接する含浸部材と、前記供給路から一部の前記潤滑剤を前記含浸部材に導く伝達部材と、を備えていることを特徴とするミシンである。
請求項1に記載の発明では、下軸の駆動力を受けて水平釜の釜軸に駆動力を伝達する釜軸ギヤに潤滑剤を供給する手段として、釜軸ギヤに接する含浸部材にミシンの各機構部に潤滑剤を供給するための供給路から一部の潤滑剤を供給する構成を採っている。
すなわち、ミシンの縫製動作中における供給路内には、潤滑剤を循環するための駆動力を有する潤滑剤供給手段により該潤滑剤が常に強制的に循環されており、この供給路の一部から潤滑剤の供給を受ける含浸部材には、常に良好に潤滑剤の供給が行われるものである。
また、含浸部材には伝達部材を介して潤滑剤が供給されるので、吹きかける場合と異なり、供給路から含浸部材の間で潤滑剤が周囲に飛散、落下すること抑制する。
なお、「垂直」とは、ミシンを平面に置いた状態において、垂直となることを示すものとする。
また、「含浸部材」とは、液体の潤滑剤が染み込んで一定量保持することが可能な繊維質の素材であれば良い。
すなわち、ミシンの縫製動作中における供給路内には、潤滑剤を循環するための駆動力を有する潤滑剤供給手段により該潤滑剤が常に強制的に循環されており、この供給路の一部から潤滑剤の供給を受ける含浸部材には、常に良好に潤滑剤の供給が行われるものである。
また、含浸部材には伝達部材を介して潤滑剤が供給されるので、吹きかける場合と異なり、供給路から含浸部材の間で潤滑剤が周囲に飛散、落下すること抑制する。
なお、「垂直」とは、ミシンを平面に置いた状態において、垂直となることを示すものとする。
また、「含浸部材」とは、液体の潤滑剤が染み込んで一定量保持することが可能な繊維質の素材であれば良い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記伝達部材は、前記含浸部材に前記潤滑剤を導く芯材であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、供給路内を強制的に循環される潤滑剤はその供給圧をもって該供給路内の潤滑剤に接する芯材に供給される。これにより十分に潤滑剤が供給された芯材からさらに潤滑剤が含浸部材に供給され、該含浸部材を伝って釜軸ギヤに案内される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記伝達部材は、前記含浸部材に前記潤滑剤を導く管状体であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、供給路内を強制的に循環される潤滑剤はその供給圧をもって該供給路から分岐された管状体内に供給される。これにより含浸部材には供給路内を強制的に循環される潤滑剤がその供給圧をもって供給され、該潤滑剤はさらに該含浸部材を伝って釜軸ギヤに案内される。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のミシンにおいて、前記含浸部材は、前記供給路における前記水平釜よりも下流側から前記潤滑剤が供給されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、潤滑剤は、供給路において該釜軸ギヤの上流側に配設される水平釜を潤滑した後、供給路内に還流された潤滑剤の一部を取り出すことで含浸部材に供給される。そして、含浸部材に供給された潤滑剤は、該含浸部材を伝って釜軸ギヤに供給される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のミシンにおいて、前記含浸部材は、前記供給路における前記水平釜よりも上流側から前記潤滑剤が供給されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、潤滑剤は、水平釜を潤滑することによる該潤滑剤の量や質等の乱れを考慮することなく、安定して含浸部材に供給される。そして、含浸部材に供給された潤滑剤は、該含浸部材を伝って釜軸ギヤに供給される。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のミシンにおいて、前記含浸部材は、前記釜軸ギヤに回転力を付与する下軸ギヤよりも前記釜軸ギヤの回転方向における手前上流位置において前記釜軸ギヤに接していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、含浸部材は、釜軸ギヤと歯合する下軸ギヤの手前側となる上流側の位置において釜軸ギヤに接触されるので、この接触位置において釜軸ギヤに供給された潤滑剤は、該釜軸ギヤの遠心力により下流側近傍位置に配設されている下軸ギヤにも供給される。
なお、「釜軸ギヤの回転方向における手前上流位置」とは、釜軸ギヤの回転中心を中心とする角度範囲において、釜軸ギヤと下軸ギヤの接点よりも上流側180度の範囲を示すものとする。また、含浸部材を釜軸ギヤと下軸ギヤの接点よりも上流側90度の範囲に配置することがより望ましい。
なお、「釜軸ギヤの回転方向における手前上流位置」とは、釜軸ギヤの回転中心を中心とする角度範囲において、釜軸ギヤと下軸ギヤの接点よりも上流側180度の範囲を示すものとする。また、含浸部材を釜軸ギヤと下軸ギヤの接点よりも上流側90度の範囲に配置することがより望ましい。
請求項1に記載の発明によれば、釜軸ギヤに供給される潤滑剤を、潤滑剤供給手段の駆動力により該潤滑剤が強制的に循環される供給路の一部から供給する構成としたことにより、該釜軸ギヤに対して十分な量の潤滑剤を積極的かつ準強制的に供給することができる。また、供給路から潤滑剤の供給を受けるとともに釜軸ギヤに潤滑剤を供給する含浸部材に潤滑剤を導く伝達部材を設けたことにより、供給路から飛散落下することなく該釜軸ギヤに潤滑剤を供給することができ、該釜軸ギヤに安定して潤滑剤を供給することができる。これにより、オイルパンを不要とし、潤滑剤の供給量を抑制してボトムカバーで最小限
に落下する潤滑剤を回収するミシンに本願発明を適用することが可能となる。
に落下する潤滑剤を回収するミシンに本願発明を適用することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、釜軸ギヤに潤滑剤を供給する含浸部材には、供給路内の潤滑剤に接触された芯材によって潤滑剤が供給されるため、供給路内を強制的に循環される該潤滑剤により、該含浸部材に対して安定して確実に潤滑剤を供給することができる。また、当該芯材を設けたことにより、供給路から含浸部材に至る流路内を伝わる潤滑剤の流量を適度に制限することができる。従って、含浸部材に対して供給される潤滑剤の量を安定させることができる上に、該含浸部材等により釜軸ギヤに潤滑剤を供給する際において、漏洩する余分な潤滑剤の量を低減することができ、オイルパンを有しない近年のミシンにおいてもより好適に適用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、潤滑剤が強制的に循環される供給路に、該供給路から釜軸ギヤ近傍に向けて分岐された管状体を設けたことにより、釜軸ギヤに潤滑剤を供給する含浸部材に対して安定して確実に潤滑剤を供給することができる。また、該管状体を設けたことにより、供給路から含浸部材に対して供給される潤滑剤の量を安定させることができる上に、該含浸部材等によって釜軸ギヤに潤滑剤を供給する際において、漏洩する余分な潤滑剤の量を低減することができ、オイルパンを有しない近年のミシンにおいてもより好適に適用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、釜軸ギヤに潤滑剤を供給する供給媒体としての含浸部材は、供給路における該釜軸ギヤの上流側に配設される水平釜から還流された潤滑剤の一部が供給されるため、釜軸ギヤに安定して潤滑剤を供給することができる上に、水平釜に供給される潤滑剤の量や質等を乱すことがない。これにより、ミシンの耐久性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、釜軸ギヤに潤滑剤を供給する供給媒体としての含浸部材は、供給路における水平釜の上流側において該供給路内を強制的に循環される潤滑剤の一部の供給を受けるため、水平釜を潤滑することによる該潤滑剤の量や質等の乱れを考慮することなく安定して釜軸ギヤに潤滑剤を供給することができる。
請求項6に記載の発明によれば、本来釜軸ギヤを潤滑することを目的に供給される潤滑剤を有効に利用することにより、下軸ギヤに対しても効率的に潤滑剤を供給することができる。従って、より一層効率的にミシンの耐久性を向上させることができる。
以下、本発明に係るミシン100の実施形態について図面を参照して詳しく説明する。本実施形態におけるミシンのギヤ給油機構1は、図示しない一対の針棒を有するとともに互いにほぼ平行となる縫目を形成する周知の2本針機構を備えた、いわゆる2本針ミシン100に備えられている。
(実施形態の全体構成)
ミシン100は、その外形の大部分を形成するミシンフレーム120と、このミシンフレーム120の下部に配設された釜機構20と、釜機構20を含むミシン100の各機構部に潤滑剤であるオイルを供給する潤滑剤供給手段として潤滑剤供給機構10と、ミシンフレーム120の下方側に配設されるとともに釜機構20の下方側を覆うボトムカバー40と、を備えて主要部が構成されている(図1参照)。
また、ミシン100は、ミシン動作に駆動力を付与するミシンモータ110、ミシンモータ110の駆動力を前述した2本針機構に伝達する上軸111、図1に示すプーリ112及びベルト113を介して上軸111から駆動力を得るとともに釜機構20に駆動力を伝達する下軸30と、を備えている。
ミシン100は、その外形の大部分を形成するミシンフレーム120と、このミシンフレーム120の下部に配設された釜機構20と、釜機構20を含むミシン100の各機構部に潤滑剤であるオイルを供給する潤滑剤供給手段として潤滑剤供給機構10と、ミシンフレーム120の下方側に配設されるとともに釜機構20の下方側を覆うボトムカバー40と、を備えて主要部が構成されている(図1参照)。
また、ミシン100は、ミシン動作に駆動力を付与するミシンモータ110、ミシンモータ110の駆動力を前述した2本針機構に伝達する上軸111、図1に示すプーリ112及びベルト113を介して上軸111から駆動力を得るとともに釜機構20に駆動力を伝達する下軸30と、を備えている。
ミシンフレーム120は、該ミシンフレーム120の下方側に配設されたベッド部121と、該ベッド部121の長手方向一端側から上方側に立設された縦胴部122と、縦胴部122の上端側からベッド部121の上方側にかけてベッド部121と略平行に延出されたアーム部123とを備えて略コ字状に形成されている。このミシンフレーム120のベッド部121の下方にはボトムカバー40が着脱自在に配設されている。
ボトムカバー40は、その概略的な形状が長方形のトレー状に形成されており、ボトムカバー40の長手方向とベッド部121の長手方向とが平行となるように当該ベッド部121の底部に装備されている。このボトムカバー40の上方側であって、ベッド部121の内側となる位置には釜機構20が配設されている。
このボトムカバー40は、ミシン下部を外部から被うためのものであり、従来あるミシンで使用されるオイルパンのように再循環を図るためにオイルを貯留するものとは異なり、せいぜい不慮の原因でミシン下方に落下したオイル滴を受けるに過ぎない。
このボトムカバー40は、ミシン下部を外部から被うためのものであり、従来あるミシンで使用されるオイルパンのように再循環を図るためにオイルを貯留するものとは異なり、せいぜい不慮の原因でミシン下方に落下したオイル滴を受けるに過ぎない。
釜機構20は、図示しない外釜と、該外釜に内嵌された内釜とで構成される周知の水平釜21を備えている。水平釜21は、その回転面が該水平釜21の上方側に配設されているベッド部121の上面と平行となるように配設されており、該水平釜21の中心から下方側に垂直に伸びる釜軸21aを介して、釜軸台23に回転自在に支持されている(図2参照)。また、2本針で縫製を行う本実施形態におけるミシン100には、ベッド部21の長尺方向に並んで2つの水平釜31が配設されている。
また、釜機構20は、下軸ギヤ31を介して下軸30の駆動力を水平釜21に伝達する釜軸ギヤ22を備えている。釜軸ギヤ22はねじ歯車で形成されており、同様にねじ歯車で形成されている下軸ギヤ31と歯合されることにより、下軸30の回転動作に伴い該下軸30と垂直に交わる回転動作を水平釜21に付与することが可能となっている(図3参照)。また、本実施形態における釜軸ギヤ22は、図3に示すように釜軸21aを軸中心として、時計回り方向(図3における矢印方向)に回転される構成となっている。
そして、釜機構20には、後述する潤滑剤供給機構10により供給路13を介して強制的にオイルが供給されるようになっている。
また、釜機構20は、下軸ギヤ31を介して下軸30の駆動力を水平釜21に伝達する釜軸ギヤ22を備えている。釜軸ギヤ22はねじ歯車で形成されており、同様にねじ歯車で形成されている下軸ギヤ31と歯合されることにより、下軸30の回転動作に伴い該下軸30と垂直に交わる回転動作を水平釜21に付与することが可能となっている(図3参照)。また、本実施形態における釜軸ギヤ22は、図3に示すように釜軸21aを軸中心として、時計回り方向(図3における矢印方向)に回転される構成となっている。
そして、釜機構20には、後述する潤滑剤供給機構10により供給路13を介して強制的にオイルが供給されるようになっている。
潤滑剤供給機構10は、オイルを収容する貯留部としてのオイルタンク11と、釜機構20を含むミシン100の各機構部にオイルを供給するための駆動力となるポンプ(プランジャーポンプ)12とを備えている。ポンプ12は、図示しない伝達機構によってミシンモータ110の駆動力を伝達されることにより駆動されるようになっている。即ち、ミシンモータが駆動されるに従い、これと同時にポンプ12が駆動されるようになっている。
さらに、本実施形態における潤滑剤供給機構10は、前述した釜軸ギヤ22に接する含浸部材17と、供給路13と連結されるとともに、該供給路13内を循環されるオイルの一部を分流させる分流部材14と、供給路13から含浸部材17に該供給路13内のオイルの一部を導く伝達部材としての油芯15とを備えている。
さらに、本実施形態における潤滑剤供給機構10は、前述した釜軸ギヤ22に接する含浸部材17と、供給路13と連結されるとともに、該供給路13内を循環されるオイルの一部を分流させる分流部材14と、供給路13から含浸部材17に該供給路13内のオイルの一部を導く伝達部材としての油芯15とを備えている。
分流部材14は、図2、及び図4〜6に示すように、本実施形態においては上流側供給路13から流入されるオイルが2方向に分流されるようになっている。即ち、分流部材14は、ポンプ12により強制的に循環されるオイルの一部を、供給路13から取り出すことを可能に備えられている。
油芯15は、供給路13内を循環する潤滑剤を分流部材14を介して含浸部材17に導く芯材として備えられている。具体的に、油芯15は一端が供給路13内に嵌合されており、この一端部においてオイルの供給を受けるとともに他端側において後述する含浸部材17にオイルを供給することが可能となっている(図4参照)。また、本実施形態におけるミシン100には、両端が開放されるとともに供給路13とほぼ同径の口径を有する管状体としてのパイプ16が、一端側において分流部材14の分流経路に連結されており、他端側は含浸部材17まで延びている。また、油芯15は該パイプ16内に挿通されている。また、本実施形態における油芯15或いはパイプ16には、供給路13において水平釜21よりも下流側となる位置からオイルが供給されるようになっている。
含浸部材17は、例えば、不織布やフェルトが使用され、油芯15から染みてオイルを受け取るとともに、釜軸ギヤ22に摺接して塗布するように潤滑剤を釜軸ギヤ22に供給する。
また、含浸部材17は、釜軸ギヤ22と該釜軸ギヤ22に回転力を付与する下軸ギヤ31との噛み合い部分よりも該釜軸ギヤ22の回転方向における手前上流側となる位置で該釜軸ギヤ22に接触するように配設されている(図3参照)。図示のように、含浸部材17は、釜軸ギヤ22と下軸ギヤ31との噛み合い部分から釜軸21aを中心として回転方向上流側180度以内の範囲内、より望ましくは90度以内の範囲内で釜軸ギヤ22と接する配置とすることが望ましい。
ここで、含浸部材17は、液体のオイルが染み込んで一定量保持することが可能な繊維質の素材であれば良く、本実施形態における含浸部材17は、不織布、即ち、化学的に形成された繊維状の布で形成されている。
なお、水平釜21が二つあることに対応して、含浸部材17、油芯15、パイプ16、分流部材14の構成も二組備えられている。
また、含浸部材17は、釜軸ギヤ22と該釜軸ギヤ22に回転力を付与する下軸ギヤ31との噛み合い部分よりも該釜軸ギヤ22の回転方向における手前上流側となる位置で該釜軸ギヤ22に接触するように配設されている(図3参照)。図示のように、含浸部材17は、釜軸ギヤ22と下軸ギヤ31との噛み合い部分から釜軸21aを中心として回転方向上流側180度以内の範囲内、より望ましくは90度以内の範囲内で釜軸ギヤ22と接する配置とすることが望ましい。
ここで、含浸部材17は、液体のオイルが染み込んで一定量保持することが可能な繊維質の素材であれば良く、本実施形態における含浸部材17は、不織布、即ち、化学的に形成された繊維状の布で形成されている。
なお、水平釜21が二つあることに対応して、含浸部材17、油芯15、パイプ16、分流部材14の構成も二組備えられている。
次に、本実施形態に係るミシン100の作用について、図面を参照して詳しく説明する。
まず、ミシン100の縫製動作に伴いミシンモータ110が回転駆動される。これに伴い、上軸111が回転され、該上軸111の回転駆動力はプーリ112及びベルト113を介して下軸30に伝達される。下軸30が回転されると、該下軸30に固定装備された下軸ギヤ31を介して釜軸ギヤ21が回転される。下軸31と釜軸ギヤ21とは、共にねじ歯車によって形成されているため、下軸30の回転動作は、これと垂直な方向の回転動作となって水平釜21に伝達される。即ち、該水平釜21は、図3中に矢印で示すように、釜軸21aを軸中心として図3における時計回り方向に回転される。
まず、ミシン100の縫製動作に伴いミシンモータ110が回転駆動される。これに伴い、上軸111が回転され、該上軸111の回転駆動力はプーリ112及びベルト113を介して下軸30に伝達される。下軸30が回転されると、該下軸30に固定装備された下軸ギヤ31を介して釜軸ギヤ21が回転される。下軸31と釜軸ギヤ21とは、共にねじ歯車によって形成されているため、下軸30の回転動作は、これと垂直な方向の回転動作となって水平釜21に伝達される。即ち、該水平釜21は、図3中に矢印で示すように、釜軸21aを軸中心として図3における時計回り方向に回転される。
次に、ミシンモータ110の駆動に伴い、該ミシンモータ110の駆動力を受けて潤滑剤供給機構10に備わるポンプ12が駆動される。ポンプ12が駆動されると、供給路13を介してオイルタンク11内のオイルがミシン100の各機構部に供給される。即ち、ミシンモータ110の駆動に伴うポンプ12の駆動に従い、これと同時に釜機構20には供給路13内を循環されるオイルが強制的に供給されるものである。
具体的には、ポンプ12によって強制的にオイルタンク11から搬送されたオイルは、供給路13内を通過して釜機構20の釜軸台23内に流入される。そして高速に回転される水平釜21の摺動部を潤滑した後供給路13に還流され、オイルタンク11に向けて再度搬送される。
ここで、本実施形態におけるミシン100においては、水平釜21を潤滑した後のオイルの一部が分流部材14の内部においてその供給圧によりパイプ16及びその中に挿通された油芯15方向に向けて強制的に案内される。即ち、水平釜21を潤滑して該水平釜21の下流側に排出されたオイルの一部は、供給路13において水平釜21の下流側に配設された分流部材14の内部において分流され、その一方がパイプ16及び油芯15に案内されることにより、含浸部材17に伝達される。なお、分流部材14の内部で分流された他方側はオイルタンク11に還流される。そして、含浸部材17に供給されたオイルは、釜軸21aを軸中心とする回転動作の一部において該含浸部材17に接触している釜軸ギヤ22に供給される。この結果、供給路13内を強制的に循環されるオイルが釜軸ギヤ22に供給され、釜軸ギヤ22が潤滑されるものである。
さらに、本実施形態におけるミシンのギヤ給油機構1においては、含浸部材17は、図3に示すように、釜軸ギヤ22と該釜軸ギヤ22に回転力を付与する下軸ギヤ31との連結部よりも該釜軸ギヤ22の回転方向における手前上流側となる位置で該釜軸ギヤ22に接触するように配設されているため、含浸部材17から釜軸ギヤ22に供給されたオイルは、該釜軸ギヤ22の時計回り方向の回転動作に伴う遠心力により、釜軸ギヤ22の回転方向における含浸部材17と該釜軸ギヤ22との接触位置の下流側に位置する下軸ギヤ31に向かって飛散される。従って、含浸部材17から釜軸ギヤ22に供給されたオイルは、その後、下軸ギヤ31に供給され、下軸ギヤ31が潤滑されるものである。
なお、従来の釜機構に供給されたオイルは、その一部が該釜機構から漏洩或は飛散されていたが、本実施形態におけるミシン100においては、前述のようにオイルの供給路13から釜軸ギヤ22まで、パイプ16、該パイプ16内に挿通されるとともに一端が分流部材14に位置するように配設された油芯15、及び該油芯15の他端に連結された含浸部材17を備えることにより、釜機構20から飛散漏洩されるオイルの量が大幅に抑制される。従って、該釜機構20の下方側に配設されるボトムカバー40に飛散落下されるオイルの量は大幅に抑制されるものである。
以上のように、本実施形態たるミシン100によれば、オイルパンを不要とし、オイルの供給量を抑制することにより最小限に落下するオイルをボトムカバーで回収するミシンに対しても本願発明を適用することが可能となる。
また、釜軸ギヤ22にオイルを供給する供給媒体としての含浸部材17は、供給路13における該釜軸ギヤ22の上流側に配設される水平釜21から還流されたオイルの一部が供給されるため、釜軸ギヤ22に安定してオイルを供給することができる上に、水平釜21に供給されるオイルの量や質等を乱すことがない。これにより、ミシン1の耐久性を向上させることができる。
また、含浸部材17は、釜軸ギヤ22と該釜軸ギヤ22に回転力を付与する下軸ギヤ31との連結部よりも該釜軸ギヤ22の回転方向における手前上流側となる位置で該釜軸ギヤ22に接触する構成としたため、本来釜軸ギヤ22を潤滑することを目的に供給されるオイルを下軸ギヤ31にも供給することができ、下軸ギヤ31をも効率的に潤滑することができる。従って、釜軸ギヤ22、下軸ギヤ31に対してさらに安定してオイルを供給することができ、ミシン100の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施形態では含浸部材17は、潤滑剤供給機構10の供給路において該釜機構20の下流側に備えられる構成としたが、釜機構20の上流側に配設される構成としてもよい。このようにすれば、水平釜を潤滑することによる該潤滑剤の量や質等の乱れを考慮することなく、より一層安定して釜軸ギヤに潤滑剤を供給することができる。
また、供給路13内を循環する潤滑剤を含浸部材17に導く部材は、例えば、図5に示すように油芯15のみを使用しても良いし、図6に示すようにパイプ等の管状体16のみで構成されていてもよい。
また、分流部材14は、本実施形態では図2及び図4に示すように供給路13の上流側から流入される潤滑剤が共に略直角に曲成された本流(下流)側の流路と伝達部材側の流路とに案内される構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図5及び図6に示すように潤滑剤の循環経路における上流側と下流側とが直線上となるようにしても良いし、また上流側から流入された潤滑剤が略Y字形状に曲成された流路により分流される構成としてもよい。このように、分流部材の流入方向や分流角度を適宜変更することにより、伝達部材側に所望の油圧を作用させることができ、釜軸ギヤ22に供給される潤滑剤の量を適宜調節することができるものである。
なお、本実施形態では含浸部材17は、潤滑剤供給機構10の供給路において該釜機構20の下流側に備えられる構成としたが、釜機構20の上流側に配設される構成としてもよい。このようにすれば、水平釜を潤滑することによる該潤滑剤の量や質等の乱れを考慮することなく、より一層安定して釜軸ギヤに潤滑剤を供給することができる。
また、供給路13内を循環する潤滑剤を含浸部材17に導く部材は、例えば、図5に示すように油芯15のみを使用しても良いし、図6に示すようにパイプ等の管状体16のみで構成されていてもよい。
また、分流部材14は、本実施形態では図2及び図4に示すように供給路13の上流側から流入される潤滑剤が共に略直角に曲成された本流(下流)側の流路と伝達部材側の流路とに案内される構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図5及び図6に示すように潤滑剤の循環経路における上流側と下流側とが直線上となるようにしても良いし、また上流側から流入された潤滑剤が略Y字形状に曲成された流路により分流される構成としてもよい。このように、分流部材の流入方向や分流角度を適宜変更することにより、伝達部材側に所望の油圧を作用させることができ、釜軸ギヤ22に供給される潤滑剤の量を適宜調節することができるものである。
1 ミシンのギヤ給油機構
10 潤滑剤供給機構
11 オイルタンク
12 ポンプ
13 供給路
14 分流部材
15 油芯(伝達部材)
16 パイプ(伝達部材)
17 不織布(含浸部材)
20 釜機構
21 水平釜
21a 釜軸
22 釜軸ギヤ
23 釜軸台
30 下軸
31 下軸ギヤ
40 ボトムカバー
100 ミシン
110 ミシンモータ
111 上軸
120 ミシンフレーム
121 ベッド部
122 縦胴部
123 アーム部
10 潤滑剤供給機構
11 オイルタンク
12 ポンプ
13 供給路
14 分流部材
15 油芯(伝達部材)
16 パイプ(伝達部材)
17 不織布(含浸部材)
20 釜機構
21 水平釜
21a 釜軸
22 釜軸ギヤ
23 釜軸台
30 下軸
31 下軸ギヤ
40 ボトムカバー
100 ミシン
110 ミシンモータ
111 上軸
120 ミシンフレーム
121 ベッド部
122 縦胴部
123 アーム部
Claims (6)
- 略垂直な釜軸を有する水平釜と、
前記釜軸を介して前記水平釜を回転可能に支持する釜軸台と、
前記水平釜に駆動力を伝達する釜軸ギヤと、
オイルタンクから前記水平釜を通過する供給路を介して潤滑剤を強制的に循環する潤滑剤供給手段と、
前記釜軸ギヤに接する含浸部材と、
前記供給路から一部の前記潤滑剤を前記含浸部材に導く伝達部材と、
を備えていることを特徴とするミシン。 - 前記伝達部材は、前記含浸部材に前記潤滑剤を導く芯材であることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
- 前記伝達部材は、前記含浸部材に前記潤滑剤を導く管状体であることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
- 前記含浸部材は、前記供給路における前記水平釜よりも下流側から前記潤滑剤が供給されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のミシン。
- 前記含浸部材は、前記供給路における前記水平釜よりも上流側から前記潤滑剤が供給されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のミシン。
- 前記含浸部材は、前記釜軸ギヤに回転力を付与する下軸ギヤよりも前記釜軸ギヤの回転方向における手前上流位置において前記釜軸ギヤに接していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のミシン。
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EP3272924A1 (de) * | 2016-07-20 | 2018-01-24 | Dürkopp Adler AG | Schmiermittel-zuführeinrichtung für eine nähmaschine, verfahren zur schmierung einer schmierstelle einer nähmaschine und nähmaschine |
CN113604988A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-11-05 | 标准缝纫机菀坪机械有限公司 | 缝纫机的供油结构及供油方法 |
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- 2004-12-14 JP JP2004361621A patent/JP2006167035A/ja active Pending
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2005
- 2005-12-14 CN CN 200510129666 patent/CN1789538A/zh active Pending
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CN113604988B (zh) * | 2021-07-26 | 2023-02-17 | 标准缝纫机菀坪机械有限公司 | 缝纫机的供油结构及供油方法 |
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