JP2006166396A - カメラ、カメラの手ブレ状態報知方法、及びプログラム - Google Patents

カメラ、カメラの手ブレ状態報知方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006166396A
JP2006166396A JP2005080974A JP2005080974A JP2006166396A JP 2006166396 A JP2006166396 A JP 2006166396A JP 2005080974 A JP2005080974 A JP 2005080974A JP 2005080974 A JP2005080974 A JP 2005080974A JP 2006166396 A JP2006166396 A JP 2006166396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
camera shake
graph
camera
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005080974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4655708B2 (ja
Inventor
Makoto Murata
良 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2005080974A priority Critical patent/JP4655708B2/ja
Publication of JP2006166396A publication Critical patent/JP2006166396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655708B2 publication Critical patent/JP4655708B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 手ブレ状態を報知することにより、手ブレが少ない安定した状態で撮影を行い得るようにした、カメラ、カメラの手ブレ状態報知方法、及びプログラムの提供
【解決手段】 撮影開始からスルー画像表示以下の処理に並行して手ブレ量を検出し、手ブレをグラフ化する。そして線グラフ56としてグラフ表示欄52内に表示する。図示の例では左から右に向かって時系列に線グラフ56が展開し、グラフ表示欄52の範囲を超えると最も古いものから順に消去され新しい手ブレ量が表示される(線グラフがグラフ表示欄52の範囲を超えた場合、モニタ画面5上では、右から左にグラフが移動するように見える)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラで撮影時に生じる手ブレ状態を検出して報知することにより手ブレ防止を図るためのカメラの手ブレ報知技術に関する。
三脚等のカメラ固定装置でカメラを固定せずにカメラを持って撮影を行うとシャッター操作の際に手ブレが生じ、ピンぼけ写真が撮影される可能性が高い。
手ブレを防止する技術として、手ブレを検知して警告表示などを出力し、しっかりカメラを保持するよう撮影者を促すものがある。
このようなカメラとして、加速度センサの出力が所定値より大きいことを判定する第1判定手段と、画像信号が所定量以上に変化した時を判定する第2判定手段とを設け、第1、第2の判定手段の判定結果に従って警告を行うカメラがある(例えば、特許文献1参照)。
また、シャッター操作時の撮影画像を保存すると共に、シャッター操作前後の画像を自動的に取得し、シャッター操作時の画像と比較して手ブレを検出したとき警告するように構成した電子スチルカメラがある(例えば、特許文献2参照)。
また、静止画を撮像した際の手ブレの有無を確認しつつ撮像を行うことのできる撮像装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この撮像装置では、シャッター操作を行って静止画を撮像したあと、確認ボタンを操作すると撮像された画像が拡大処理されてLCDに表示される。
特開2003−140219号公報 特許第2870772号 特開2001−177753号公報
上記特許文献1では所定量以上のブレが生ずるたびに警告表示するので、撮影者はそのたびにカメラを持ち直して安定させることができるが、ブレのない画像を得るにはシャッター操作時にブレが生じなければよいので、シャッター操作時以外に警告が出されるたびにカメラを持ちなおすことは煩わしいという課題があった。
また、上記特許文献2に開示の技術ではシャッター操作時に手ブレが生じた場合そのブレを検出して警告するので、その場で撮り直しができるという利点があるが、未然に手ブレを防止することはできないといった課題があった。
また、上記特許文献3に開示の技術では、撮影者はLCDに拡大表示された記録画像を視認することにより手ブレの有無を確認しつつ撮影をおこなうことができるが、記録画像を確認するので手ブレがあった場合には再度撮像を行わなければならないし、再度撮像を行っても手ブレのない画像を撮像できる保証がないといった課題があった。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、手ブレ状態を時系列に報知することにより、手ブレが略ない安定した状態で撮影を行い得るようにした、カメラ、カメラの手ブレ状態報知方法、及びプログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、撮像部によって取得された被写体画像を表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、取得した手ブレ量のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、を備えたことを特徴とするカメラを提供する。
これにより、カメラはスルー画像表示時に時系列に手ブレ量を表示するので撮影者は手ブレの大きさと推移を把握しやすい。従って、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。つまり、前述した特許文献1の場合のように警告があるたびにカメラを構えなおすのではなくて、撮影指示の直前までに自発的にカメラを安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
また、請求項2に記載のカメラでは、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、撮像部によって取得された被写体画像を表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、取得した手ブレ量のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、合焦動作開始指示を検出する合焦開始指示検出手段と、合焦動作開始指示が検出されたとき、時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、を備えたことを特徴とするカメラを提供する。
これにより、カメラは自動合焦時にのみ時系列に手ブレ量を表示するので、撮影者は手ブレの大きさの推移と現状を把握しやすく、撮影指示までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。また、自動合焦時にのみグラフ表示を行うので、グラフが邪魔にならず、オートフォーカス処理前に行う構図決定がしやすい。
また、請求項3に記載の発明は、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、撮像部によって取得された被写体画像を表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、手ブレ検出値から手ブレ成分のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、取得した手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、を備えたことを特徴とするカメラを提供する。
これにより、カメラはスルー画像表示時に時系列に手ブレ成分を表示するので撮影者は手ブレの推移をより把握しやすい。従って、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにしてより意識的にカメラを安定させることができる。つまり、前述した特許文献1の場合のように警告があるたびにカメラを構えなおすのではなくて、撮影指示の直前までに自発的にカメラを安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
また、請求項4記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、撮像部によって取得された被写体画像を表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、手ブレ検出値から手ブレ成分のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、取得した手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、合焦動作開始指示を検出する合焦開始指示検出手段と、合焦動作開始指示が検出されたとき、時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、合焦動作を行う合焦手段と、を備えたことを特徴とするカメラを提供する。
これにより、カメラは自動合焦時にのみ時系列に手ブレ状態を表示するので、撮影者は手ブレの推移と現状を把握しやすく、撮影指示までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。また、自動合焦時にのみグラフ表示を行うので、グラフが邪魔にならず、オートフォーカス処理前に行う構図決定がしやすい。
また、請求項5に記載の発明では、グラフ値取得手段は、手ブレ検出値からピッチ成分のグラフ値を取得し、グラフ値記憶手段はグラフ値取得手段によって取得されたピッチ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶し、グラフ表示手段は時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、画面上の下辺又は上辺に時系列に所定の色で線グラフ表示する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラを提供する。
これにより、カメラは最もブレの生じやすい上下の手ブレ状態を時系列に表示するので撮影者は生じやすい上下の手ブレの推移を把握しやすい。従って、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。
また、請求項6に記載の発明では、グラフ値取得手段は、手ブレ検出値からピッチ成分、ヨー成分、及びロール成分のうち少なくとも2つの成分のグラフ値を取得し、グラフ値記憶手段はグラフ値取得手段によって取得された各手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段にそれぞれ循環記憶し、グラフ表示手段は時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された各手ブレ成分のグラフ値を取り出して、画面の所定の位置に時系列にそれぞれ異なる所定の色で線グラフ表示する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラを提供する。
これにより、カメラは手ブレ状態を上下、左右、前後の3成分のうちすくなくとも2成分を時系列に表示するので撮影者は上下、左右、前後のうちの少なくとも2種類の手ブレの推移と大きさを把握しやすく、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。
また、請求項7に記載の発明では、グラフ値取得手段は、手ブレ検出値からピッチ成分及びヨー成分のグラフ値を取得し、グラフ値記憶手段はグラフ値取得手段によって取得された各手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段にそれぞれ循環記憶し、グラフ表示手段は時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された各手ブレ成分のグラフ値を取り出して、画面の下辺又は上辺にピッチ成分のグラフ値を、画面の右辺又は左辺にヨー成分のグラフ値を、それぞれ異なる所定の色で線グラフ表示する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラを提供する。
これにより、カメラは手ブレ状態を手ブレの生じやすいピッチとヨーの2成分を画面上で縦と横に時系列に表示するので、撮影者は生じやすい上下、左右の手ブレの推移と大きさをより容易に把握できることから、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。
また、請求項8に記載の発明では、更に、前記被写体画像の部分画像を切出して拡大する部分画像拡大手段と、前記部分画像拡大手段によって拡大された部分画像を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示する拡大表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカメラを提供する。
これにより、スルー画像は小さいのでブレを視認し難いが部分的に拡大して表示するとブレを視認しやすいことから、グラフ表示によって認識した手ブレの大きさをウインドウ内に表示された拡大された部分画像で視認できるので、撮影者はブレを抑制するようにカメラを構え直しやすい。
また、請求項9に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、撮像部によって取得された被写体画像を表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、被写体画像の部分画像を切出して拡大する部分画像拡大手段と、部分画像拡大手段によって拡大された部分画像を表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示する拡大表示手段と、を備えたことを特徴とするカメラを提供する。
これにより、被写体の一部を拡大してウインドウ内に強調してスルー表示するので、スルー画像でみるより手ブレが増幅されて見えることから、手ブレ検出用のセンサを備えていなくても撮影者は簡易的に手ブレを認識することができる。また、手ブレ検出用のセンサを備えているカメラでも被写体の一部を拡大してスルー表示することによりブレを意識できるのでこの表示方法を手ブレ報知の補助手段として用いることができる。
また、請求項10に記載の発明では、更に、部分画像拡大手段によって拡大された部分画像の輪郭を抽出する輪郭抽出手段を備え、拡大表示手段は輪郭抽出手段によって抽出された輪郭を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示することを特徴とする請求項8または9に記載のカメラを提供する。
これにより、被写体の形状が複雑だったり、色が紛らわしくて視認し難いような場合にも拡大表示された輪郭線をみるだけでブレの有無を意識/判別することができる。
また、請求項11に記載の発明では、更に、部分画像拡大手段によって拡大される画像部分を指定する拡大部分指定手段を備え、拡大表示手段は拡大部分指定手段によって指定された部分を切り出して拡大し、ウインドウを表示部の中央部分に表示することを特徴とする請求項10に記載のカメラを提供する。
これにより、ブレを判別しやすい先端や端部を拡大して被写体の中央にウインドウ表示できるので、拡大された部分とスルー画像のうちブレの少ない中央部分との比較が簡単にできるのでブレの有無を判別しやすい。
また、請求項12に記載の発明では、更に、前記部分画像拡大手段によって拡大される画像部分を指定する拡大部分指定手段と前記ウインドウの表示位置を指定するウインドウ表示位置指定手段とを備え、前記拡大表示手段は前記拡大部分指定手段によって指定された部分を切り出して拡大し、前記ウインドウ表示位置指定手段によって指定された位置のウインドウ内にスルー表示することを特徴とする請求項10に記載のカメラを提供する。
これにより、ブレを判別しやすい先端や端部を拡大して被写体の任意の位置にウインドウ表示できるので、ウインドウをスルー画像全体の邪魔にならない位置に表示したり、ウインドウを拡大された部分とスルー画像のうちブレの少ない中央部分との比較がしやすい部分に表示できるので、ウインドウ内の拡大画像とスルー画像のうち拡大対象となった部分等との比較が容易である。
また、請求項13に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、画像撮影時に撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで表示部の画面上にスルー表示するステップと、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、取得した手ブレ量のグラフ値をメモリに記憶するステップと、メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法を提供する。
これにより、カメラはスルー画像表示時に時系列に手ブレ量を表示するので撮影者は手ブレの大きさを把握しやすい。従って、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。つまり、前述した特許文献1の場合のように警告があるたびにカメラを構えなおすのではなくて、撮影指示の直前までに自発的にカメラを安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
また、請求項14に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、画像撮影時に撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで表示部の画面上にスルー表示するステップと、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、取得した手ブレ量のグラフ値をメモリに記憶するステップと、自動合焦指示の有無を検出するステップと、自動合焦指示を検出したとき、メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法を提供する。
これにより、カメラは自動合焦時にのみ時系列に手ブレ量を表示するので、撮影者は手ブレの大きさを把握しやすく、撮影指示までにカメラの手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。また、自動合焦時にのみグラフ表示を行うので、グラフが邪魔にならず、オートフォーカス処理前に行う構図決定がしやすい。
また、請求項15に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、画像撮影時に撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで表示部の画面上にスルー表示するステップと、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、取得した各手ブレ成分のグラフ値をメモリに記憶するステップと、メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法を提供する。
これにより、カメラはスルー画像表示時に時系列に手ブレ状態を表示するので撮影者は手ブレの推移を把握しやすい。従って、撮影指示直前までに手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。つまり、前述した特許文献1の場合のように警告があるたびにカメラを構えなおすのではなくて、撮影指示の直前までに自発的にカメラを安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
また、請求項16に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、画像撮影時に撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで表示部の画面上にスルー表示するステップと、カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、取得した各手ブレ成分のグラフ値をメモリに記憶するステップと、自動合焦指示の有無を検出するステップと、自動合焦指示を検出したとき、メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法を提供する。
これにより、カメラは自動合焦時にのみ時系列に手ブレ状態を表示するので、撮影者は手ブレの推移と現状を把握しやすく、撮影指示までにカメラの手ブレが生じないようにして意識的にカメラを安定させることができる。また、自動合焦時にのみグラフ表示を行うので、グラフが邪魔にならず、オートフォーカス処理前に行う構図決定がしやすい。
また、請求項17に記載の発明では、グラフ表示するステップは、各手ブレ成分のグラフ値を画面上の表示領域の所定位置にそれぞれ異なる色で線グラフ表示するステップを含むことを特徴とする請求項15又は16に記載のカメラの手ブレ状態表示方法を提供する。 これにより、カメラは手ブレ状態を手ブレ成分毎に異なる色で時系列表示するので撮影者は手ブレの推移と大きさを把握しやすい。
また、請求項18に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するステップと、被写体画像の部分画像を切出すステップと、切出した部分画像を拡大するステップと、拡大した部分画像を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示するステップと、を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法を提供する。
これにより、被写体の一部を拡大してウインドウ内に強調してスルー表示するので、スルー画像でみるより手ブレが増幅されて見えることから、手ブレ検出用のセンサを備えていなくても撮影者は簡易的に手ブレを認識することができる。また、手ブレ検出用のセンサを備えているカメラでも被写体の一部を拡大してウインドウ内に強調してスルー表示することによりブレを意識できるのでこの表示方法を手ブレ報知の補助手段として用いることができる。
また、請求項19に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、取得した手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、取得した手量のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する。
これにより、カメラはスルー画像表示時に手ブレを検出して時系列に手ブレ量を画面上に表示できる。
また、請求項20に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、取得した手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、取得した手ブレ量のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、自動合焦指示の有無を検出する機能と、自動合焦指示を検出したときメモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する。
これにより、カメラは自動合焦時にのみ時系列に手ブレ量を表示できる。
また、請求項21に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、取得した手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、取得した各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する。
これにより、カメラはスルー画像表示時に手ブレを検出して時系列に手ブレ状態を画面上に表示できる。
また、請求項22に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、取得した手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、取得した各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、自動合焦指示の有無を検出する機能と、自動合焦指示を検出したときメモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する。
これにより、カメラは自動合焦時にのみ時系列に手ブレ状態を表示できる。
また、請求項23に記載の発明では、被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラのコンピュータに、
撮像部によって取得された被写体画像を表示部の画面上にスルー表示する機能と、被写体画像の部分画像を切出して拡大する機能と、拡大した部分画像を表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する。
これにより、カメラはスルー表示時に被写体画像の部分画像を切出して拡大する機能と、拡大した部分画像を表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示することができる。
本発明によれば、カメラは、時系列に手ブレ状態を表示するので撮影者は手ブレの推移を把握しやすい。従って、撮影指示直前までにデジタルカメラの手ブレが生じないようにカメラをしっかり保持するなどして意識的にカメラを安定させることができる。つまり、警告があるたびにカメラを構えなおすのではなくて、撮影指示の直前までに自発的にカメラを安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように警告による煩わしさを感ずることがない。また、フォーカスエリア内の画像を拡大して強調し、スルー表示するので、画像の拡大によりブレの有無が分かりやすくカメラをブレないように構え直しやすい。
(実施形態1)
図1は、本発明に基づく手ブレ状態報知方法によるカメラの手ブレ状態表示の一実施例を示す図であり、手ブレ検出機能を備えたカメラにおいて、手ブレの1成分を時系列にモニタ画面5(図4)にグラフ表示した例を示す。
撮影時に撮影者はモニタ表示されるスルー画像を見てカメラ視野内に所望の被写体51を収め、シャッターキー8(図4)を半押しし、オートフォーカスが終わると構図を確認してシャッターキー8を全押しする。撮影開始からスルー画像表示と略同時にブレ検出部31(図5)により手ブレ量や方位(手ブレの方向)が検出され、手ブレ成分のうちの1成分がグラフ化手段(図6のステップS3〜S5、図7のステップT3及びT4、又はステップT6参照)によってグラフ化される。そして線グラフ(図1の例ではピッチ(PITCH)成分の線グラフ)56としてグラフ表示欄52内に表示される。図示の例では左から右に向かって時系列に線グラフ56が展開し、グラフ表示欄52の範囲を超えると最も古いものから順に消去され新しい手ブレ量が表示される(線グラフがグラフ表示欄52の範囲を超えた場合、モニタ画面5上では、右から左にグラフが移動するように見える)。なお、グラフ表示欄52の中心線53は手ブレ0(ゼロ)を意味する。なお、表示するグラフは線グラフに限定されない。例えば、波状のグラフや折れ線グラフ若しくは棒グラフでもよく、線の太さや形状を変えてもよい。
このように、最もブレの生じやすい上下の手ブレ状態を時系列に表示するようにしたことにより、撮影者は生じやすい手ブレの推移を把握しやすいので撮影指示(シャッターキー8の全押し)直前までにデジタルカメラ100の上下の手ブレが生じないようにカメラをしっかり保持するなどして意識的にデジタルカメラ100を安定させることができる。つまり、前述した特許文献1の場合のように警告があるたびにカメラを構えなおすのではなくて、シャッターキー8を押す直前までに自発的にデジタルカメラ100を安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
なお、図1の例では1つの成分のみを表示したが、図2に示すように手ブレ量の3成分、つまり、ピッチ成分、ヨー(YAW)成分、及びロール(ROLL)成分を表示したり、図3に示すように2成分を表示するようにしてもよい。
ここで、図8に示すように、カメラ200の横方向をX軸、縦方向をY軸、カメラを前面から背面に向かって貫く軸をZ軸とするとき、ピッチとはZ軸を中心としたY方向の動き(つまり、左右の上下動)であり、ヨーとはY軸を中心としたZ方向の動き(つまり、左右の前後動)であり、ロールとはX軸を中心としたY方向の動き(つまり、前後の上下動)を意味する。
図2は、本発明に基づく手ブレ状態報知方法による手ブレ状態表示の一実施例を示す図であり、手ブレの3成分を時系列にモニタ画面5にグラフ表示した例を示す。
撮影開始からスルー画像表示と略同時にブレ検出部31により手ブレ量や方位が検出され、3成分(ピッチ成分、ヨー成分、ロール成分)がグラフ化手段によってそれぞれグラフ化される。そして、それぞれ色の異なる線グラフ56、57、58としてグラフ表示欄52内に表示される。図示の例では左から右に向かって時系列に線グラフ56、57、58が展開し、グラフ表示欄52の範囲を超えると最も古いものから順に消去され新しい手ブレ量が表示される。
なお、図2の例では3つの線グラフを同一の表示欄に表示したが、画面5の左辺や右辺、或いは上辺に表示欄を設けてそれぞれ別々に表示するようにしてもよい(図3参照)。また表示欄の位置は周辺に限定されない。つまり、被写体の邪魔にならない位置に線グラフを表示するようにすればよい。また、表示するグラフは線グラフに限定されない。例えば、波状のグラフや折れ線グラフ若しくは棒グラフでもよく、線の太さや形状を変えてもよい。
このように、手ブレ状態を上下、左右、前後の3成分で時系列表示するようにしたことにより、撮影者は上下、左右、前後の手ブレの推移と大きさを把握しやすいので撮影指示直前までにデジタルカメラ100の手ブレが生じないようにして意識的にデジタルカメラ100を安定させることができる。また、図1の例と同様に、シャッターキー8を押す直前までに自発的にデジタルカメラ100を安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
図3は、本発明に基づく手ブレ状態報知方法による手ブレ状態表示の一実施例を示す図であり、手ブレの2成分を時系列にモニタ画面5にグラフ表示した例を示す。
撮影開始からスルー画像表示と略同時にブレ検出部31により手ブレ量や方位が検出され、2成分(ピッチ成分及びヨー成分)がグラフ化手段によってそれぞれグラフ化される。そして線グラフ56が横方向のグラフ表示欄52内に表示され、線グラフ57が縦方向のグラフ表示欄53に表示される。図示の例では、グラフ表示欄52の左から右に向かって時系列に線グラフ57が展開し、グラフ表示欄53の上から下に向かって時系列に線グラフ56が展開する。グラフ表示欄52、53の範囲を超えるとそれぞれ最も古いものから順に消去され新しい手ブレ量が表示される。なお、各線グラフは異なる色で表示することが望ましい。また、表示するグラフは線グラフに限定されない。例えば、波状のグラフや折れ線グラフ若しくは棒グラフでもよく、線の太さや形状を変えてもよい。
なお、図3の例では2つの線グラフを別々の表示欄に表示したが、同一の表示欄に一緒に表示するようにしてもよい。また表示欄の位置は周辺に限定されない。つまり、被写体の邪魔にならない位置に線グラフを表示するようにすればよい。
このように、手ブレ状態を手ブレの生じやすいピッチとヨーの2成分で時系列に表示するようにしたことにより、撮影者は生じやすい手ブレの推移と大きさを把握できるので、撮影指示直前までにデジタルカメラ100の手ブレが生じないようにして意識的にデジタルカメラ100を安定させることができる。また、図1、2の例と同様に、シャッターキー8を押す直前までに自発的にデジタルカメラ100を安定させて手ブレを未然に防止できるので、撮影者は特許文献1の技術の場合のように煩わしさを感ずることがない。
なお、上記図1〜図3の説明ではブレ検出部31(図5)として手ブレ量及び方位を検出できる装置を用いた場合について説明したが、ブレ検出部31(図5)を手ブレ量のみを検出できる簡易な装置(又は、プログラム)で構成した場合は、手ブレ量を時系列に表示するようにしてもよい。
図4は本発明に係るカメラの一実施例としてのデジタルカメラの外観図である。なお、図4(a)はデジタルカメラ100の正面図、図4(b)はカメラ内部の撮像部の構成例、図4(c)は背面図である。
図4で、デジタルカメラ100は図4(a)に示すように正面側にレンズ光学系の受光窓1、デジタルカメラを安定的に保持するためのグリップ部6及びストロボ発光部10を備えている。また、図4(a)の符号7−1は正面内部に設けられている角度センサ/振動ジャイロ(X方向)を示し、符号7−2は角度センサ/振動ジャイロ(Y方向)を示す。更に、Z方向の角度センサ/振動ジャイロを設けるようにしてもよい。これら角度センサ/振動ジャイロは図5に示すブレ検出部31を構成する。
レンズ光学系12の受光窓1から入射する光は図4(b)に示すようにカメラ内部に設けられた電動ミラー・ジンバル部12−1で反射されてレンズ群12−2に入射し、被写体光像がレンズ群12−2を介してCCD(撮像素子)13上に結像する。
また、デジタルカメラ100の背面部には図4(c)に示すようにモードの切り換えを行うためのモード選択キー2、カーソルキー3、セットキー4等のキー、及び液晶モニタ画面5が設けられている。また、上面にはシャッターキー8、及び電源キー9が設けられ、図示しないが側部にはパーソナルコンピュータ(以下、パソコン)やモデム等の外部装置とUSBケーブルに接続する場合に用いるUSB端子接続部が設けられている。なお、更に、正面等に赤外線通信やブルートゥース等の近接通信用の光送受口や無線通信用アンテナ、GPS受信アンテナを設けるようにしてもよい。
図5は図4のデジタルカメラ100の電子回路構成の一実施例を示す図である。
図5で、デジタルカメラ100は、基本モードである撮影モードにおいて自動合焦(オートフォーカス(AF))機能を備え、合焦位置や絞り位置を移動させるモータ11、撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12、撮像素子であるCCD13、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15、サンプルホールド回路(S/H)16、A/D変換器17、カラープロセス回路18、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19、DRAMインターフェイス(I/F)20、DRAM21、制御部22、VRAMコントローラ23、VRAM24、デジタルビデオエンコーダ25、表示部26、JPEG回路27、メモリカード28、内蔵メモリ29、キー入力部30、ブレ検出部31を備えている。図5で、レンズ光学系12〜カラープロセス回路18は本発明で撮像部に相当する。
撮影モードでのモニタリング状態においては、モータ(M)11の駆動により合焦位置や絞り位置が移動され、上記撮影レンズ1を構成する光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
CCD13は被写体の二次元画像を撮像する固体撮像デバイスであり、典型的には毎秒数十フレームの画像を撮像する。なお、撮像素子はCCDに限定されずCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像デバイスでもよい。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータに変換され、カラープロセス回路18で画像補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行われて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb、Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力される。
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合(composite)同期信号、メモリ書き込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DRMAインターフェイス(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送する。
制御部22は、CPUと、後述するように撮影モード時の手ブレ検出に対する処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したフラッシュメモリ等のプログラム格納メモリ、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成され、このデジタルカメラ100全体の制御動作を司るものであり、上記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRMAインターフェイス20を介してDRAM21から読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
制御部22は、撮影モードで、カメラの手ブレ(手ブレ量や方位)検出値からの手ブレ成分の算出、手ブレ状態の時系列表示等の実行制御等を行う。
例えば、ブレ検出部31からの手ブレ(手ブレ量及び方位)検出信号により、カメラ本体の上下、前後、左右の手ブレ成分を算出し、算出した手ブレ成分をグラフ化して液晶モニタ画面5に表示させる(図1〜図3参照)。
制御部22は、また、キー入力部30からの状態信号に対応してフラッシュメモリ等のプログラム格納用メモリに格納されている各モードに対応の処理プログラムやメニューデータを取り出して、デジタルカメラ100の他の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行等を行なう他、機能選択時の機能選択メニューの表示やカーソルキー3等で指定された選択機能メニューや画像の選択決定の制御等を行う。
デジタルビデオエンコーダ25は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24から定期的に読み出し、これらのデータを基にビデオ信号を生成して上記表示部26に出力する。
表示部26は、上述したように撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行うことで、その時点でVRAMコントローラ23から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することになる。
このように表示部26にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されているいわゆるスルー画像の表示状態で、静止画像表示を行いたいタイミングでキー入力部30を構成するシャッターキー8(図4)を操作するとトリガ信号(撮影指示信号)を発生する。
制御部22はこのトリガ信号に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からのDRAM21への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この保存記録の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインターフェイス20を介してY、Cb、Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読み出してJPEG(Joint Photograph cording Experts Group)回路27に書込み、このJPEG回路27でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして得た符号データを1画像のデータファイルとしてJPEG回路27から読出し、デジタルカメラ100の記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード28か内蔵メモリ29のいずれか一方に記録保存する。
そして1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード28または内蔵メモリ29への全圧縮データの書込み終了に伴って、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、基本モードである再生モード時には、制御部22がメモリカード28又は内蔵メモリ29に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路27で画像撮影モード時にデータ圧縮した手順とまったく逆の手順で圧縮されている画像データを伸張し、伸張した画像データをVRAMコントローラ23を介してVRAM24に展開して記憶させた上で、このVRAM24から定期的に読出し、これらの画像データを元にビデオ信号を生成して表示部26で再生出力させる。
上記JPEG回路27は複数の圧縮率に対応しており、圧縮率に対応させて記憶するモードには圧縮率の低い高解像度(一般に、高精細、ファイン、ノーマルなどと呼ばれる)に対応するモードと圧縮率の高い低解像度(一般にエコノミーなどと呼ばれる)モードがある。
また、高画素数から低画素数にも対応している。例えば、SXGA(1600×1200)、XGA(1024×786)、SVGA(800×600)、VGA(640×480)等と呼ばれる画素サイズがある。
キー入力部30は、上述したモード選択キー2、カーソルキー3、及びセットキー4やシャッターキー8、電源キー9等から構成され、それらのキー操作に伴う信号は直接制御部22に送出される。
モード選択キー2は図示の例ではスライドキーからなり、基本モードである撮影モード及び下位モードである動画撮影モード等の選択や、再生モード及びその下位モードである動画再生モード等の選択を行うことができる。
カーソルキー3は、通常はメニュー選択時等に行うカーソルの移動操作に用いられる。セットキー4は通常はカーソルキー3でのポイント結果の確認や設定値の確認等の際に用いられ、セットキー4を押すとカーソルキー3によるポイント結果が確定し、カーソル指定された処理が開始される。
また、シャッターキー8は、半押しと全押しの2段押し構造をなし半押して開放すると第1のトリガ信号(この場合は自動合焦指示信号)を出力し、全押して開放すると前述したように(第2の)トリガ信号(撮像指示信号)を出力する。
なお、動画撮影や動画再生等の各種撮影モードや再生モードの選択は専用キーを設けて行うようにしてもよい。
ブレ検出部31は、公知の小型の方位及び振動検出装置を用いればよく、撮影時のデジタルカメラ100の上下、左右、前後のブレ(ピッチ、ヨー、ロール)を検出してデジタル信号に変換した手ブレ(手ブレ量、手ブレ方向)検出信号を制御部22に送出する。方位及び振動検出装置としては、例えば、上述したような2〜3個の角速度センサ/振動ジャイロを用いることができる。
なお、ブレ検出部31を小型の方位及び振動検出装置とワンチップのマイクロコンピュータからなる手ブレ算出装置として構成し、算出したカメラ本体の手ブレ成分情報(ピッチ、ヨー、ロール情報)を制御部22に送出するようにしてもよい。
また、ブレ検出部31は振動(手ブレ量)だけを検出できる小型で安価なセンサ等の装置であってもよい。
また、ブレ検出部31を、DRAM21に取り込んだ前後の画像の比較対象域における画像の差を取得して手ブレ量を算出して循環的に記憶する機能を実現するワンチップのマイクロコンピュータとして構成するようにしてもよいし、ブレ検出部31の代わりに、DRAM21に取り込んだ前後の画像の比較対象域における画像の差を取得して手ブレ量を算出して循環的に記憶する機能を実現するプログラムをプログラム格納メモリに格納しておくようにしてもよい。
(手ブレ状態表示動作)
図6はデジタルカメラの手ブレ状態報知動作例を示すフローチャートである。以下に示す処理は基本的に制御部22が予めフラッシュメモリ等のプログラムメモリに記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図4及び図5に示したデジタルカメラ1に本発明を適用した例について説明する。
撮影モードにおいて、制御部22はその時点のズーム値に対応した焦点距離でAE処理を実行し、CCD13から画像データを得ると共に自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色に対応したホワイトバランスになるようにカラープロセス回路18で調整を施した上でVRAM24をCCD13からの画像データを間引いたビデオスルー画像データで書き換えて表示部26にスルー画像を表示する(ステップS1)。
ブレ検出部31は、デジタルカメラ100の上下、左右、前後のブレ(ピッチ、ヨー、ロール)を検出して検出信号(デジタル信号)を所定時間間隔で制御部22に送出するので、制御部22はブレ検出部31から出力される手ブレ検出信号を受け取り(ステップS2)、表示する手ブレ成分(図1の表示例ではピッチ成分、図2の表示例ではピッチ成分、ヨー成分、及びロール成分、図3の例ではピッチ成分及びヨー成分)を取り出してグラフ値を生成し(ステップS3)、生成したグラフ値をDRAM21上に確保されるグラフ値記憶領域(図示せず)に記憶されている時系列グラフ値の最新値として循環記憶する。つまり、グラフ値記憶領域が一杯の場合は記憶領域がシフトされ最も古い値が消去される(ステップS4)。
次に、制御部22は、グラフ値記憶領域に記憶されている時系列グラフ値をVRAMコントローラ23を介してデジタルビデオエンコーダ25に与えビデオ信号を生成させて表示部26に出力させ、液晶モニタ画面5のグラフ表示欄に手ブレ状態(図1、図2の表示例ではグラフ表示欄52、図3の表示例ではグラフ表示欄52にピッチ成分、グラフ表示欄53にヨー成分)を時系列グラフ(図1〜図3参照)として表示させる(ステップS5)。
制御部22はキー入力部30からの信号を調べ、シャッターキー8が半押しされた場合はステップS7に進み、押されていない場合はステップS1に戻る(ステップS6)。
次に、制御部22は、所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF(自動合焦)処理を行って合焦が終わると合焦位置をロックし(ステップS7)、シャッターキー8が全押し操作されたか否かを調べ、シャッターキー8が全押しされた場合はステップS9に進む。なお、図示されていないが合焦動作中もスルー画像は表示される(ステップS8)。
シャッターキー8が全押しされた場合は、制御部22は、その時点でCCD13から取込んでいる1画面分の画像データのDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からのDRAM21への経路を停止してスルー画像取得時とは異る本撮影時のCCD駆動方式への切替を実行して取込んだ画像データに画像圧縮処理を施した後、この画像データにJPEG回路27で圧縮処理を施させ、画像ファイル(圧縮画像データ)とシャッターキー全押し直前の手ブレ成分の値を関連付けて保存メモリ28に記録保存して1枚分の画像データの撮影を終了する(ステップS9)。
上記図6のフローチャートに示した動作により、デジタルカメラ100は手ブレを検出し、時系列に手ブレ状態を表示できるので、撮影者は手ブレの推移を把握しやすく、撮影指示(シャッターキー8の全押し)直前までにデジタルカメラ100の手ブレが生じないようにカメラをしっかり保持するなどして意識的にデジタルカメラ100を安定させることができる。
なお、上記図6に示したフローチャートでステップS2〜S4はステップS1の後段動作として示したが、実際にはスルー画像表示と並行して行うように構成することが望ましい。
<変形例>
上記図6のフローチャートでは、撮影時に表示されるスルー画像に手ブレ状態を示すグラフを時系列に表示することとしたが、撮影者は撮影直前に手ブレ状態を知れば、手ブレしないようにカメラを安定させて撮影できるので、オートフォーカス処理と撮影指示(シャッターキー全押し)の間にその時点から過去に遡って現在までの手ブレ状態を表示するようにしてもよい。
図7はデジタルカメラの手ブレ状態報知動作の他の実施例を示すフローチャートである。以下に示す処理は基本的に制御部22が予めフラッシュメモリ等のプログラムメモリに記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図4及び図5に示したデジタルカメラ1に本発明を適用した例について説明する。
撮影モードにおいて、制御部22はその時点のズーム値に対応した焦点距離でAE処理を実行し、CCD13から画像データを得ると共に自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色に対応したホワイトバランスになるようにカラープロセス回路18で調整を施した上でVRAM24をCCD13からの画像データを間引いたビデオスルー画像データで書き換えて表示部26にスルー画像を表示する(ステップT1)。
ブレ検出部31は、デジタルカメラ100の上下、左右、前後のブレ(ピッチ、ヨー、ロール)を検出して検出信号(デジタル信号)を所定時間間隔で制御部22に送出するので、制御部22はブレ検出部31から出力される手ブレ検出信号を所定時間間隔毎に受け取り(ステップT2)、表示する手ブレ成分を取り出してグラフ値を生成し(ステップT3)、生成したグラフ値をDRAM21上に確保されるグラフ値記憶領域に記憶されている時系列グラフ値の最新値として記憶する。この際、グラフ値記憶領域が一杯の場合は記憶領域がシフトされ最も古い値が消去される(ステップT4)。
制御部22はキー入力部30からの信号を調べ、シャッターキー8が半押しされた場合はステップT6に進み、押されていない場合はステップT1に戻る(ステップT5)。
制御部22は、グラフ値記憶領域に記憶されている時系列グラフ値をVRAMコントローラ23を介してデジタルビデオエンコーダ25に与えビデオ信号を生成させて表示部26に出力させ、手ブレ状態を液晶モニタ画面5のグラフ表示欄に時系列グラフ(図1〜図3参照)として表示させると共に(ステップT6)、所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF(自動合焦)処理を行ない(ステップT7)、AF処理が終わった場合は合焦位置をロックしてステップT10に進み、そうでない場合はステップT9に進む。なお、図示されていないが合焦動作中もスルー画像は表示される(ステップT8)。
制御部22は、上記ステップT2〜T4と同様の処理を行なって手ブレ成分のグラフ値を生成してDRAM21上のグラフ値記憶領域に循環的に記憶する(ステップT9)。
次に、制御部22はシャッターキー8が全押し操作されたか否かを調べ、シャッターキー8が全押しされた場合はステップT11に進み、そうでない場合はステップT9に戻る(ステップT10)。
シャッターキー8が全押しされた場合は、制御部22は、その時点でCCD13から取込んでいる1画面分の画像データのDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からのDRAM21への経路を停止してスルー画像取得時とは異なる本撮影時のCCD駆動方式への切替を実行して取込んだ画像データに画像圧縮処理を施した後、この画像データとシャッターキー全押し直前の手ブレ成分の値を関連付けて保存メモリ28に記録保存して1枚分の画像データの撮影を終了する(ステップT11)。
上記図7のフローチャートに示した動作により、オートフォーカス時にのみ時系列に手ブレ状態を表示するので、撮影者は手ブレの推移と現状を把握しやすく、撮影指示までにデジタルカメラ100の手ブレが生じないようにカメラをしっかり保持するなどして意識的にデジタルカメラ100を安定させることができる。また、オートフォーカス時にのみグラフ表示を行うので、グラフが邪魔にならず、オートフォーカス処理前に行う構図決定がしやすい。
また、上記図6に示したフローチャートでステップT2〜T5はステップT1の後段動作として示したが、実際にはスルー画像表示と並行して行うように構成することが望ましい。また、図1乃至図3に示すような表示をさせるプログラムは種々あり上記図6および図7のフローチャートの例に限定されない。
また、上記図6及び図7のフローチャートではブレ検出部31が手ブレ量及び方位を検出可能な装置である場合を例としたが、ブレ検出部31が手ブレ量のみを検出できるセンサ等の簡易な装置(または手ブレ量のみを検出できるようプログラムされたマイクロコンピュータ若しくはプログラム)である場合は、ステップS2(T2)を、「ブレ検出部31は、デジタルカメラ100のブレ(手ブレ量)を検出して検出信号(デジタル信号)を所定時間間隔で制御部22に送出するので、制御部22はブレ検出部31から出力される手ブレ検出信号を受け取り、」とし、ステップS3(T3)を、「表示する手ブレ量を取り出して手ブレ量のグラフ値を生成する。」とすればよい。
図8はカメラの手ブレ成分の説明図であり、カメラ200の横方向をX軸とし、カメラ200の中心を原点としてX軸に直交する縦軸をY軸、原点を通ってX軸、Y軸に直交する軸をZ軸とすると、ピッチとはZ軸を中心とした左右方向のブレ、ヨーとはY軸を中心とした左右のブレ、ロールとはX軸を中心とした上下のブレを意味する。
なお、上記実施例の説明では、スルー画像表示時に手ブレ量を示すグラフを表示するようにしたが、電源オン時、ハーフシャッター(シャッターキーの半押し)時、若しくは撮影モード時に常時グラフを表示するようにしてもよい。
また、上記実施例の説明では、手ブレ量の表示を行った後、手ブレ量と撮影画像を対応
付けて記録するようにしたが、シャッター全押し直後または画像記録時に、手ブレ量を基
に撮影を補正してブレの略ない画像として記録するようにできる。
また、上記実施例の説明では、静止画撮影を例としたが、本発明は動画撮影の場合にも適用できる。つまり、動画撮影モードにおいて、動画表示と並行して図6のステップS2〜S4と同様の処理を行うように動画撮影時の動作プログラムを構成し、動画を表示している画面の一部に手ブレ量を時系列に表示することができる。
また、パン、チルト操作での撮影時に本発明を適用することもできる。つまり、パン操
作又はチルト操作と撮影指示の間に図6のステップS2〜S4と同様の処理、つまり、手
ブレ検出、グラフ値生成、グラフ表示等を行うように動作プログラムを構成し、動画を表
示している画面の一部に手ブレ量を時系列に表示することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1ではデジタルカメラ100は角度センサ/振動ジャイロのような振動検出装置からなるブレ検出部31を備え、この手ブレ検出部31で手ブレを検出し、検出結果をグラフ化して時系列的に表示することにより手ブレ状態を報知するようにしたが、手ブレ状態の報知方法はこれに限定されず、デジタルカメラ100が振動検出装置からなるブレ検出部31装置を備えていない場合にも手ブレ状態の報知を行うことができる。以下、図4、図9〜図12に基づいて説明する。なお、本実施形態に係わる発明はデジタルカメラ100が図4、図5に示すようにブレ検出部31を備えていてもよいが、以下の説明では、デデジタルカメラ100は図4、図5でブレ検出部31を備えていないものとする。
図9はデジタルカメラ100の液晶モニタ画面5に表示されるスルー画像の例を示す図であり、図10は、図9のスルー画像90の部分画像の拡大画像をウインドウ表示した例を示す図である。図9および図10で、符号90はスルー画像、符号91、92はつり橋の橋脚、符号93はつり橋、符号94は海、符号95は空を示す。
説明上、橋脚91,92は白く塗られており、空95は曇天でうすく灰色がかっているものとし、撮影者は橋脚91にピントを合わせて撮影しようとしているものとすると、橋脚91の色が背景(曇天95)に紛れるので、撮影者にとって図9のようなスルー画像90を見ただけではブレがあるかどうかよく分からない場合がある。
ここで、図10に示すようにスルー画像90の部分画像(この例では橋脚91の先端部の)拡大画像96(スルー画像)をウインドウ99に表示すると拡大画像96とスルー画像の他の部分との比較が簡単にできるので、撮影者は手ブレ等のブレの有無を容易に視認できる。特に、ブレを判別しやすい先端や端部を拡大してブレが少ない被写体の中心部近傍にウインドウ表示すると、ブレの有無を判別しやすい。また、拡大画像96の色彩等を強調表示するとスルー画像の他の部分との比較がしやすくなる。
なお、この例では、被写体の色彩が背景と紛らわしいものとして説明したが、そうでない場合であってもスルー画像にその部分画像を拡大してウインドウ表示することにより、スルー画像の他の部分との比較ができ、ブレの有無を判別できることはいうまでもない。
図11はデジタルカメラ100におけるブレ状態報知動作例を示すフローチャートである。以下に示す処理は基本的に制御部22が予めフラッシュメモリ等のプログラムメモリに記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図4及び図5に示したデジタルカメラ1(ただし、ブレ検出部31を備えていない)に本発明を適用した例について説明する。
撮影モードにおいて、制御部22はその時点のズーム値に対応した焦点距離でAE処理を実行し、CCD13から画像データを得ると共に自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色に対応したホワイトバランスになるようにカラープロセス回路18で調整を施した上でVRAM24をCCD13からの画像データを間引いたビデオスルー画像データで書き換えて表示部26にスルー画像を表示すると共に、画面上の所定の位置にカーソルを表示する(ステップU1)。
撮影者はスルー表示されている画像の一部を拡大表示してウインドウ表示したい場合には、カーソルキー3を操作して表示されているスルー画像の拡大表示したい部分にカーソルを移動させてからセットキー4を押すので、制御部22はキー入力部30からの信号を調べ、セットキー4が押されるとステップU3に進み、そうでない場合はステップU10に進む(ステップU2)。
拡大する画像部分が指定された場合は、制御部22は上記ステップU2でセットキー4が押された時点でのカーソルの位置(画面5上の座標)を調べ、カーソル指定された位置を中心とした所定サイズの枠をスルー画像が表示されている画面5上に重畳表示する(ステップU3)。
次に、枠で囲まれた部分に相当する部分画像データをDRAM21から切出し(ステップU4)、切出した画像データに所定倍率(実施例では縦横各2倍)の拡大処理を施し(ステップU5)、拡大処理した画像データを色彩等を強調するようにカラープロセス回路18で調整を施した上でVRAM24のビデオスルー画像データに重畳させるようにして表示部26の画面上に表示されるスルー画像に重畳させて画面上の所定の部分(実施例では画面中央)にウインドウ表示する(ウインドウ内の拡大画像もスルー表示される)(ステップU6)。
撮影者は拡大表示指定された部分が所望の部分と異なっていたり、他の部分を拡大してみたいような場合にはカーソルキー3を操作して上記ステップU3で表示した枠を移動させるので、制御部22はキー入力部22からの信号を調べ、枠移動操作が行なわれたと判定した場合にはステップU4に戻り、そうでない場合には枠を消してステップU8に進む(ステップU7)。
撮影者はウインドウの表示位置を画面中央ではなく、所望の位置に表示したい場合にはカーソルキー3を操作して拡大された部分画像が表示されているウインドウを移動させるので、制御部22はキー入力部30からの信号を調べ、ウィンドウの移動操作が行なわれたと判定した場合にはステップU9に進み、そうでない場合にはステップU10に進む(ステップU8)。
ウインドウの移動操作が行なわれた場合は、制御部22は上記ステップU5で拡大処理した画像データを色彩等を強調するようにカラープロセス回路18で調整を施した上でVRAM24のビデオスルー画像データに重畳させるようにして表示部26の画面上に表示されるスルー画像に重畳させて移動後のウインドウ内に表示する(ステップU9)。
制御部22はキー入力部30からの信号を調べ、シャッターキー8が半押しされた場合はステップU11に進み、押されていない場合はステップU1に戻る(ステップU10)。
次に、制御部22は、所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF(自動合焦)処理を行って合焦が終わると合焦位置をロックする。なお、図示されていないが合焦動作中もスルー画像(拡大部分画像がウインドウ表示されている場合はそのウインドウも)表示される(ステップU11)、シャッターキー8が全押し操作されたか否かを調べ、シャッターキー8が全押しされた場合はステップU13に進む(ステップU12)。
シャッターキー8が全押しされた場合は、制御部22は、その時点でCCD13から取込んでいる1画面分の画像データのDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からのDRAM21への経路を停止してスルー画像取得時とは異る本撮影時のCCD駆動方式への切替を実行して取込んだ画像データに画像圧縮処理を施した後、この画像データにJPEG回路27で圧縮処理を施させ、画像ファイル(圧縮画像データ)とシャッターキー全押し直前の手ブレ成分の値を関連付けて保存メモリ28に記録保存して1枚分の画像データの撮影を終了する(ステップU13)。
上記図11のフローチャートに示した動作により、被写体を撮影する際に被取り込んだスルー画像が表示されている画面上に被写体の一部を拡大してウインドウ表示するので、手ブレ状態が増幅されて表示されることから、デジタルカメラ100がブレるとウインドウ表示された画像が上下あるいは左右にゆれているように見えることから、撮影者は手ブレが生じていることを認識でき、カメラを構え直すなどしてブレを抑止することができる。したがって、デジタルカメラ100に特にブレ検出用の装置を備えなくても手ブレの略ない画像を得ることができる。
また、スルー画像のうちの拡大表示する部分を指定できるので、ブレを判別しやすい先端や端部を拡大してウインドウ表示できる。また、ウインドウを画面中央に表示できるので、拡大された部分とスルー画像のうちブレの少ない中央部分との比較が簡単にでき、ブレの有無を判別しやすい。
また、ウインドウの表示位置を指定できるので、ウインドウを拡大された部分とスルー画像のうちブレの少ない中央部分との比較がしやすい部分に表示するとウインドウ内の拡大画像とスルー画像のうち拡大対象となった部分等との比較が容易になる。
<変形例>
本実施形態の説明では、拡大した部分画像を強調してウインドウ表示するようにしたが、部分画像の輪郭をウインドウ表示するようにしてもよい。
図12はデジタルカメラ100の液晶モニタ画面5に表示されるスルー画像と共に部分画像の輪郭の拡大画像をウインドウ表示した例を示す図である。
図12に示すようにスルー画像90の部分画像(この例では橋脚91の先端部)の輪郭の拡大画像97(スルー画像)をウインドウ99に表示すると全体画像が複雑であったり、同じような画像の集合であったりしても、輪郭97とスルー画像の他の部分との比較が簡単にできるので、撮影者は手ブレ等のブレの有無を容易に視認できる。更に、輪郭を太くしたり、黒色表示して強調表示するとスルー画像の他の部分との比較がしやすくなる。
図13は本実施形態の変形例におけるデジタルカメラ150の電子回路構成の一実施例を示す図であり、図5に示した電子回路構成からブレ検出部31を除き、輪郭抽出部32を付加した例である。
図13において、デジタルカメラ150のモータ11〜表示部26の機能及び構成は図5に示したモータ11〜表示部26の機能および動作と同様であり、輪郭抽出部32は制御部22の制御下で画像の輪郭を抽出して輪郭画像データを出力する。画像の輪郭抽出方法は公知の方法により行うことができる。
図14はデジタルカメラ150におけるブレ状態報知動作の変形例を示すフローチャートであり、ステップU1〜U5およびステップU7〜U13の動作は図11に示したフローチャートの動作と同様である。
図14で、(図11のステップU5)で拡大処理された画像部分に輪郭抽出部32で輪郭抽出を施させ、拡大された部分画像の輪郭を抽出させ(ステップU−61)、輪郭線を強調するように太線化処理を施してから(ステップU6−2)、輪郭抽出した部分拡大画像データの色彩を黒色にするようにカラープロセス回路18で調整を施した上でVRAM24のビデオスルー画像データに重畳させるようにして表示部26の画面上に表示されるスルー画像に重畳させて画面上の所定の部分(実施例では画面中央)にウインドウ表示し、ステップU7に進む(ステップU6−3)。
なお、図14の例ではステップU6−1で拡大された部分画像の輪郭を抽出するようにしたが、ステップU5の前段で、ステップU4で切出された部分画像の輪郭を抽出してから、ステップU5で輪郭の拡大処理を行って、図14のステップU6−2以降の処理を行うようにしてもよい。また、ステップU4の前段で全体画像の輪郭を抽出してから、ステップU4で指定された部分の切出しを行い、ステップU5で拡大処理を行った後、ステップU6−1以降の処理を行うようにしてもよい。
また、図11及び図14に示すような表示をさせるプログラムは種々あり上記図1および図14のフローチャートの例に限定されない。
(実施形態3)
上記実施形態2およびその変形例の説明では、デジタルカメラがブレ検出装置を備えていない場合を例としたが、本実施形態2に係る発明はデジタルカメラがブレ検出装置を備えていて、前記実施形態1のように時系列的にグラフ表示を行う機能を備えているカメラにおいてグラフ表示と拡大部分画像のウインドウ表示を共に行うようにしてもよい。
つまり、図6のフローチャートのステップS1〜S6のいずれかのステップとステップの間に図11のフローチャートのステップU2〜U9の動作を行なうようにプログラムを構成すればよい。同様に、図7のフローチャートのステップT1〜T4のいずれかのステップとステップの間に図11のフローチャートのステップU2〜U9の動作を行なうようにプログラムを構成してもよい。また、部分画像の輪郭の拡大画像を表示する場合は図14に示したステップU6−1〜U6−3をテップU6に代えて実行するようにすればよい。
図15(a)に図6のステップS1とS2の間に図11のフローチャートのステップU2〜U9の動作を加えた例を示し、図15(b)に図6のステップS1とS2の間に図11のフローチャートのステップU2〜U9の動作を加えた例を示す。
このようにすれば、撮影者は手ブレの経緯をグラフで確認し、必要に応じて拡大部分画像をウインドウ表示して視覚的にブレを確認し、ブレのないようにカメラの姿勢を保つようにできる。
上記各実施例の説明では本発明をデジタルカメラに適用した場合を例としたが、本発明の適用範囲はカメラに限定されず、カメラ付き携帯電話機やカメラ付き携帯情報機器にも適用できる。
以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。例えば、カメラという用語は、デジタルカメラ等の電子カメラだけでなく銀塩カメラも含む。
本発明に基づく手ブレ状態報知方法によるカメラの手ブレ状態表示の一実施例を示す図である。 本発明に基づく手ブレ状態報知方法によるカメラの手ブレ状態表示の他の実施例を示す図である。 本発明に基づく手ブレ状態報知方法によるカメラの手ブレ状態表示の他の実施例を示す図である。 本発明に係るカメラの一実施例としてのデジタルカメラの外観図である。 図4のデジタルカメラの電子回路構成の一実施例を示す図である。 デジタルカメラの手ブレ状態報知動作の一実施例を示すフローチャートである。 デジタルカメラの手ブレ状態報知動作の他の実施例を示すフローチャートである。 カメラの手ブレ成分の説明図である。 スルー画像の例を示す図である。 スルー画像と共に部分画像の輪郭の拡大画像をウインドウ表示した例を示す図である。 ブレ状態報知動作例を示すフローチャートである。 スルー画像と共に部分画像の輪郭の拡大画像をウインドウ表示した例を示す図である。 実施形態2の変形例におけるデジタルカメラの電子回路構成の一実施例を示す図である。 実施形態2の変形例におけるブレ状態報知動作例を示すフローチャートである。 実施形態3におけるブレ状態報知動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
3 カーソルキー
4 セットキー
5 液晶モニタ画面(画面)
21 DRAM(時系列グラフ記憶手段)
22 制御部(グラフ値取得手段、グラフ値記憶手段、グラフ表示手段)
26 表示部(グラフ表示手段)
28 メモリカード(記録メモリ)
29 内蔵メモリ(記録メモリ)
31 ブレ検出部(手ブレ検出手段)
32 輪郭抽出部(輪郭抽出手段)
51 被写体
100、150 デジタルカメラ(カメラ)
200 カメラ

Claims (23)

  1. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、
    前記手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、
    前記取得した手ブレ量のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、
    前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、
    前記手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、
    前記取得した手ブレ量のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、
    合焦動作開始指示を検出する合焦開始指示検出手段と、
    前記合焦動作開始指示が検出されたとき、前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  3. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、
    前記手ブレ検出値から手ブレ成分のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、
    前記取得した手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、
    前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  4. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力する手ブレ検出手段と、
    前記手ブレ検出値から手ブレ成分のグラフ値を取得するグラフ値取得手段と、
    前記取得した手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶するグラフ値記憶手段と、
    合焦動作開始指示を検出する合焦開始指示検出手段と、
    前記合焦動作開始指示が検出されたとき、前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するグラフ表示手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  5. 前記グラフ値取得手段は、前記手ブレ検出値からピッチ成分のグラフ値を取得し、前記グラフ値記憶手段は前記グラフ値取得手段によって取得されたピッチ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段に循環記憶し、前記グラフ表示手段は前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶されたピッチ成分のグラフ値を取り出して、前記画面上の下辺又は上辺に時系列に所定の色で線グラフ表示する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラ。
  6. 前記グラフ値取得手段は、前記手ブレ検出値からピッチ成分、ヨー成分、及びロール成分のうち少なくとも2つの成分のグラフ値を取得し、前記グラフ値記憶手段は前記グラフ値取得手段によって取得された各手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段にそれぞれ循環記憶し、前記グラフ表示手段は前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された各手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記画面の所定の位置に時系列にそれぞれ異なる所定の色で線グラフ表示する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラ。
  7. 前記グラフ値取得手段は、前記手ブレ検出値からピッチ成分及びヨー成分のグラフ値を取得し、前記グラフ値記憶手段は前記グラフ値取得手段によって取得された各手ブレ成分のグラフ値を所定サイズの時系列グラフ値記憶手段にそれぞれ循環記憶し、前記グラフ表示手段は前記時系列グラフ値記憶手段に循環記憶された各手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記画面の下辺又は上辺にピッチ成分のグラフ値を、右辺又は左辺にヨー成分のグラフ値を、それぞれ異なる所定の色で線グラフ表示する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラ。
  8. 更に、前記被写体画像の部分画像を切出して拡大する部分画像拡大手段と、前記部分画像拡大手段によって拡大された部分画像を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示する拡大表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカメラ。
  9. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラであって、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、
    前記被写体画像の部分画像を切出して拡大する部分画像拡大手段と、
    前記部分画像拡大手段によって拡大された部分画像を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示する拡大表示手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  10. 更に、前記部分画像拡大手段によって拡大された部分画像の輪郭を抽出する輪郭抽出手段を備え、前記拡大表示手段は前記輪郭抽出手段によって抽出された輪郭を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示することを特徴とする請求項8または9に記載のカメラ。
  11. 更に、前記部分画像拡大手段によって拡大される画像部分を指定する拡大部分指定手段を備え、前記拡大表示手段は前記拡大部分指定手段によって指定された部分を切り出して拡大し、前記ウインドウを前記表示部の中央部分に表示することを特徴とする請求項10に記載のカメラ。
  12. 更に前記部分画像拡大手段によって拡大される画像部分を指定する拡大部分指定手段と前記ウインドウの表示位置を指定するウインドウ表示位置指定手段とを備え、前記拡大表示手段は前記拡大部分指定手段によって指定された部分を切り出して拡大し、前記ウインドウ表示位置指定手段によって指定された位置のウインドウ内にスルー表示することを特徴とする請求項10に記載のカメラ。
  13. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、
    画像撮影時に前記撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで前記表示部の画面上にスルー表示するステップと、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、
    前記手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、
    前記取得した手ブレ量のグラフ値をメモリに記憶するステップと、
    前記メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、
    を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法。
  14. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、
    画像撮影時に前記撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで前記表示部の画面上にスルー表示するステップと、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、
    前記手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、
    前記取得した手ブレ量のグラフ値をメモリに記憶するステップと、
    自動合焦指示の有無を検出するステップと、
    自動合焦指示を検出したとき、前記メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、
    を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法。
  15. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、
    画像撮影時に前記撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで前記表示部の画面上にスルー表示するステップと、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、
    前記手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、
    前記取得した各手ブレ成分のグラフ値をメモリに記憶するステップと、
    前記メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、
    を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法。
  16. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、
    画像撮影時に前記撮像部によって取得された被写体画像を取り込んで前記表示部の画面上にスルー表示するステップと、
    カメラの手ブレを検出して手ブレ検出値を出力するステップと、
    前記手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得するステップと、
    前記取得した各手ブレ成分のグラフ値をメモリに記憶するステップと、
    自動合焦指示の有無を検出するステップと、
    自動合焦指示を検出したとき、前記メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示するステップと、
    を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法。
  17. 前記グラフ表示するステップは、前記手ブレ成分のグラフ値を前記画面上の表示領域の所定位置にそれぞれ異なる色で線グラフ表示するステップを含むことを特徴とする請求項15又は16に記載のカメラの手ブレ状態表示方法。
  18. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラにおける手ブレ状態表示方法であって、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示するステップと、
    前記被写体画像の部分画像を切出すステップと、
    切出した部分画像を拡大するステップと、
    拡大した部分画像を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示するステップと、
    を備えたことを特徴とするカメラの手ブレ状態表示方法。
  19. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、
    前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、
    取得した手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、
    取得した手量のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、
    前記メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  20. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、
    前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、
    取得した手ブレ検出値から手ブレ量のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、
    取得した手ブレ量のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、
    自動合焦指示の有無を検出する機能と、
    自動合焦指示を検出したとき前記メモリに記憶された手ブレ量のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  21. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、
    前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、
    取得した手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、
    取得した各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、
    前記メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  22. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、手ブレ検出手段を備えたカメラのコンピュータに、
    前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレ検出値を取得する機能と、
    前記取得した手ブレ検出値から各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれ取得する機能と、
    前記取得した各手ブレ成分のグラフ値をそれぞれメモリに記憶する機能と、
    自動合焦指示の有無を検出する機能と、
    自動合焦指示を検出したとき前記メモリに記憶された手ブレ成分のグラフ値を取り出して、前記スルー画像が表示されている画面上の表示領域の所定位置に時系列にグラフ表示する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  23. 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えたカメラのコンピュータに、
    前記撮像部によって取得された被写体画像を前記表示部の画面上にスルー表示する機能と、
    前記被写体画像の部分画像を切出して拡大する機能と、
    拡大した部分画像を前記表示部の画面上のウインドウ内にスルー表示する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2005080974A 2004-11-09 2005-03-22 カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム Expired - Fee Related JP4655708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005080974A JP4655708B2 (ja) 2004-11-09 2005-03-22 カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004324494 2004-11-09
JP2005080974A JP4655708B2 (ja) 2004-11-09 2005-03-22 カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010158353A Division JP2010279051A (ja) 2004-11-09 2010-07-13 カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006166396A true JP2006166396A (ja) 2006-06-22
JP4655708B2 JP4655708B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=36667840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005080974A Expired - Fee Related JP4655708B2 (ja) 2004-11-09 2005-03-22 カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4655708B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141675A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2010021893A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Canon Inc 動画像処理装置および動画像処理方法
JP2010068141A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Olympus Corp ブレ撮像防止ユニットとこれを適用した撮像装置
JP2010130309A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Hoya Corp 撮像装置
JP2010130281A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Hoya Corp 撮像装置
WO2011043024A1 (ja) 2009-10-07 2011-04-14 パナソニック株式会社 撮影装置、方法、プログラムおよび回路
JP2012175611A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Ricoh Co Ltd 撮像装置
JP2017201356A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、撮像装置、像振れ補正装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01106582A (ja) * 1987-10-19 1989-04-24 Nec Home Electron Ltd 撮像装置
JPH02126253A (ja) * 1988-11-07 1990-05-15 Canon Inc 像ぶれ状態表装置及びそのための制御装置
JP2001211351A (ja) * 2000-01-27 2001-08-03 Fuji Photo Film Co Ltd 画像撮像装置およびその動作制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01106582A (ja) * 1987-10-19 1989-04-24 Nec Home Electron Ltd 撮像装置
JPH02126253A (ja) * 1988-11-07 1990-05-15 Canon Inc 像ぶれ状態表装置及びそのための制御装置
JP2001211351A (ja) * 2000-01-27 2001-08-03 Fuji Photo Film Co Ltd 画像撮像装置およびその動作制御方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141675A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2010021893A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Canon Inc 動画像処理装置および動画像処理方法
JP2010068141A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Olympus Corp ブレ撮像防止ユニットとこれを適用した撮像装置
JP2010130309A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Hoya Corp 撮像装置
JP2010130281A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Hoya Corp 撮像装置
WO2011043024A1 (ja) 2009-10-07 2011-04-14 パナソニック株式会社 撮影装置、方法、プログラムおよび回路
US8823812B2 (en) 2009-10-07 2014-09-02 Panasonic Intellectual Property Corporation America Image capturing apparatus and method for displaying a subject of image capturing and indicating motion of the image capturing apparatus during the image capturing
JP2012175611A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Ricoh Co Ltd 撮像装置
JP2017201356A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、撮像装置、像振れ補正装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4655708B2 (ja) 2011-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4867310B2 (ja) カメラ、撮像画像の記録・表示方法、及びプログラム
JP4999268B2 (ja) 電子カメラ及びプログラム
US9253398B2 (en) Imaging apparatus for generating composite image using directional indicator image, and method and recording medium with program recorded therein for the same
US8212895B2 (en) Digital camera system with portrait effect
JP4655708B2 (ja) カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム
CN107850753B (zh) 检测设备、检测方法、检测程序和成像设备
JP4605217B2 (ja) 撮影装置及びそのプログラム
JP2006319782A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2008003335A (ja) 撮像装置、フォーカス制御方法、およびフォーカス制御プログラム
JP2009225027A (ja) 撮像装置、撮像制御方法、及びプログラム
JP5248951B2 (ja) カメラ装置、画像撮影支援装置、画像撮影支援方法、及び画像撮影支援プログラム
JP2007104198A (ja) 撮像装置およびプログラム
JP2011035752A (ja) 撮像装置
WO2018196854A1 (zh) 一种拍照方法、拍照装置及移动终端
KR20050017387A (ko) 디지털 카메라 및 고체촬상장치
JP2009081530A (ja) 撮像装置、及び撮影方法
JP4807582B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及びそのプログラム
JP4788172B2 (ja) 撮像装置及びプログラム
JP4609315B2 (ja) 撮像装置、ズーム時の画角枠表示方法、およびプログラム
JP2006203732A (ja) デジタルカメラ、縦横撮影切替え方法、及びプログラム
JP2004112550A (ja) 撮像装置、カメラ、プログラム及び記録媒体
JP2022036153A (ja) 撮像装置
JP2010279051A (ja) カメラ、カメラの手ブレ状態表示方法、及びプログラム
JP2011030104A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2006145567A (ja) カメラ、カメラの手ブレ量報知方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060310

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080310

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4655708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees