JP2006164766A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2006164766A
JP2006164766A JP2004354875A JP2004354875A JP2006164766A JP 2006164766 A JP2006164766 A JP 2006164766A JP 2004354875 A JP2004354875 A JP 2004354875A JP 2004354875 A JP2004354875 A JP 2004354875A JP 2006164766 A JP2006164766 A JP 2006164766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas supply
fuel gas
separator
facing plate
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004354875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4543909B2 (ja
Inventor
Yuichi Yatsugami
裕一 八神
Norihiko Nakamura
徳彦 中村
Makoto Ueno
真 上野
Seiji Sano
誠治 佐野
Takashi Kajiwara
▲隆▼ 梶原
Hiromichi Sato
博道 佐藤
Fumihiko Inui
文彦 乾
Yoshifumi Ota
佳史 大田
Sho Usami
祥 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004354875A priority Critical patent/JP4543909B2/ja
Publication of JP2006164766A publication Critical patent/JP2006164766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4543909B2 publication Critical patent/JP4543909B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】 燃料電池用セパレータに関し、セパレータの加工を容易にする。
【解決手段】セパレータ25は、カソード対向プレート22とアノード対向プレート23と中間プレート24とから構成される。セパレータ25に形成される各構成要素(アノード系、カソード系、冷却系)は、これら3枚のプレートを厚さ方向に貫通する貫通部によって形成される。そして、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の膜電極接合体の電極と対向する領域である発電部DAは、平面とされている。この結果、セパレータ25は、容易で生産性の高い加工法(例えば、打ち抜き加工)を用いて加工することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料電池用セパレータに関し、特にセパレータの加工を容易にする技術に関する。
燃料電池、例えば、固体高分子型燃料電池は、電解質膜を挟んで対峙する2つの電極(カソード極とアノード極)に、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化ガスとをそれぞれ供給することにより、次式(1)および式(2)に示す反応が行なわれ、物質の持つ化学エネルギを直接電気エネルギに変換する。
カソード反応(酸素極):2H++2e-+(1/2)O2→H2O …(1)
アノード反応(燃料極):H2→2H++2e- …(2)
かかる燃料電池の主要な構造として、略平板状の膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )およびセパレータを積層して、積層方向に締結する、いわゆるスタック構造のものが開発されている。
ここで、燃料電池のセパレータとして、アノード側のプレートと、カソード側のプレートと、両プレートに挟まれた中間プレートとから構成された3層構造を有するものが知られている(例えば、特許文献1)。この3層構造のセパレータは、アノード側およびカソード側のプレートの表面に、ハーフエッチング加工により形成された反応ガス流路を備えている。そして、中間プレートに設けられた受け渡し流路と上述した反応ガス流路の端部に設けられた長孔形状のガス供給孔とを介して、反応ガスを反応ガス流路に分配している。
特開2004−6104号公報
しかしながら、上記従来の技術では、アノード側およびカソード側のプレートに反応ガス流路を有しているため、作製に際してハーフエッチング等、加工工数の大きい加工を必要とする問題があった。また、ハーフエッチング等の加工性を考慮してアノード側およびカソード側のプレートの材料を選択する必要があるため、材料選択が制限され、耐食性や経済性が犠牲になるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、燃料電池用セパレータにおいて、燃料電池用セパレータの加工を容易にすることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の態様は、膜電極接合体のカソード側との対向面を有するカソード対向プレートと、膜電極接合体のアノード側との対向面を有するアノード対向プレートと、前記カソード対向プレートと前記アノード対向プレートとに挟持される中間プレートとを備える燃料電池用のセパレータを提供する。本発明の態様に係るセパレータは、前記カソード対向プレートと前記アノード対向プレートと前記中間プレートとを厚さ方向に貫通する複数の貫通部によってそれぞれ形成される、酸化ガス供給マニホールドと酸化ガス供給マニホールドと燃料ガス供給マニホールドと燃料ガス排出マニホールドとを備え、前記カソード対向プレートは、さらに、前記膜電極接合体と対向する領域である発電部が平面であり、前記発電部の端部を厚さ方向に貫通する酸化ガス供給孔と、前記発電部の端部であって前記酸化ガス供給孔と反対側の端部を厚さ方向に貫通する酸化ガス排出孔とを備え、前記アノード対向プレートは、さらに、前記膜電極接合体と対向する領域である発電部が平面であり、前記発電部の端部であって前記酸化ガス供給孔と前記酸化ガス排出孔と重ならない端部を厚さ方向に貫通する燃料ガス供給孔と、前記発電部の端部であって前記酸化ガス供給孔と前記酸化ガス排出孔と重ならないと共に前記燃料ガス供給孔と反対側の端部を厚さ方向に貫通する燃料ガス排出孔とを備え、前記中間プレートは、さらに、厚さ方向に貫通すると共に、前記酸化ガス供給マニホールドと前記カソード対向プレートの前記酸化ガス供給孔とを連通する酸化ガス供給流路を形成する酸化ガス供給流路形成部と、厚さ方向に貫通すると共に、前記酸化ガス排出マニホールドと前記カソード対向プレートの前記酸化ガス排出孔とを連通する酸化ガス排出流路を形成する酸化ガス排出流路形成部と、厚さ方向に貫通すると共に、前記燃料ガス供給マニホールドと前記アノード対向プレートの前記燃料ガス供給孔とを連通する燃料ガス供給流路を形成する燃料ガス供給流路形成部と、厚さ方向に貫通すると共に、前記燃料ガス排出マニホールドと前記アノード対向プレートの前記燃料ガス排出孔とを連通する燃料ガス排出流路を形成する燃料ガス排出流路形成部とを備えることを特徴とする。
本発明の態様に係るセパレータは、酸化ガスが供給されてから排出されるまでの経路(以下、カソード系という。)の全て(酸化ガス供給マニホールド−酸化ガス供給流路−酸化ガス供給孔−発電部−酸化ガス排出孔−酸化ガス排出孔−酸化ガス排出流路−酸化ガス排出マニホールド)および燃料ガスが供給されてから排出されるまでの経路(以下、アノード系という。)の全て(燃料ガス供給マニホールド−燃料ガス供給流路−燃料ガス供給孔−発電部−燃料ガス排出孔−燃料ガス排出孔−燃料ガス排出流路−燃料ガス排出マニホールド)が、3枚のプレートをそれぞれ厚さ方向に貫通する貫通部と加工のない平面のみによって形成される。これによって、カソード系およびアノード系を容易で生産性の高い加工法のみを用いて加工することができる。
本発明の態様に係るセパレータは、さらに、前記カソード対向プレートと前記アノード対向プレートと前記中間プレートとを厚さ方向に貫通する複数の貫通部によってそれぞれ形成される、冷却媒体供給マニホールドと、冷却媒体排出マニホールドとを備え、前記中間プレートは、さらに、厚さ方向に貫通すると共に、前記冷却媒体供給マニホールドと前記冷却媒体排出マニホールドとを連通する冷却媒体流路を形成する冷却媒体流路形成部とを備えても良い。こうすれば、さらに、燃料電池を冷却するための冷却媒体が供給されてから排出されるまでの経路(以下、冷却系という。)の全て(冷却媒体供給マニホールド−冷却媒体流路−冷却媒体排出マニホールド)が、3枚のプレートをそれぞれ厚さ方向に貫通する貫通部と加工のない平面のみによって形成される。これによって、冷却系も容易で生産性の高い加工法のみを用いて加工することができる。
本発明の態様に係るセパレータにおいて、前記カソード対向プレートおよび前記アノード対向プレートおよび前記中間プレートは、打ち抜き加工のみによって作製されても良い。すなわち、本態様に係るセパレータは、上述した構成要素のみでセパレータとして必要な機能を全て備え得るので、上述の3枚のプレートは全てを打ち抜き加工のみによって作製することができる。こうすれば、さらに、セパレータの加工が容易となる。
本発明の態様に係るセパレータにおいて、前記カソード対向プレートおよび前記アノード対向プレートは、高耐食性材料よってされても良い。こうすれば、セパレータの電極対向部分における耐食性を向上させることができる。また、前記中間プレートは、高耐食性材料によって構成されても良い。こうすれば、中間プレートに形成される反応ガスの供給/排出流路の耐食性を向上できる。かかる場合において、3枚のプレートは、それぞれ、打ち抜き加工のみによって作製されるため、材料の加工性が要求されないので、種々の高耐食性材料を用いることができる。
本発明の態様に係るセパレータにおいて、前記発電部は、第1の辺と前記第1の辺に隣接する第2の辺と前記第1の辺と向かい合う第3の辺と前記第2の辺と向かい合う第4の辺を有する略四角形であり、前記酸化ガス供給孔は、前記カソード対向プレートにおいて前記発電部の第1の辺に対応する端部に、前記第1の辺の全長に亘って配置され、
前記酸化ガス排出孔は、前記カソード対向プレートにおいて前記発電部の第3の辺に対応する端部に、前記第3の辺の全長に亘って配置され、前記冷却媒体流路は、前記中間プレートにおいて前記発電部の第2の辺の所定範囲から前記第4の辺の所定範囲に亘って配置され、前記燃料ガス供給孔は、前記アノード対向プレートにおいて前記発電部の第2の辺に対応する端部であって前記第2の辺の所定範囲以外の部分に配置され、前記燃料ガス排出孔は、前記アノード対向プレートにおいて前記発電部の第4の辺に対応する端部であって前記第4の辺の所定範囲以外の部分に配置されても良い。拡散性が燃料ガスと比較して劣る酸化ガスの供給孔および排出孔をそれぞれ発電部の向かい合う辺(第1の辺と第3の辺)の全長に亘って配置することで、酸化ガスの均一な供給が可能となる。さらに、発電部の第2の辺の所定範囲から第4の辺の所定範囲に亘って配置される冷却媒体流路を備えることにより、冷却性能も確保される。なお、拡散性の優れた燃料ガスは、第2辺および第4辺の一部における給排であっても十分均一に供給可能である。この結果、燃料電池を構成する際に、均一な発電と冷却性を両立させることができる。かかる場合において、前記酸化ガス供給マニホールドは、前記セパレータにおいて前記発電部を囲む外周部において、前記第1の辺の全長に亘って形成され、前記酸化ガス供給マニホールドは、前記外周部において、前記第3の辺の全長に亘って形成され、前記冷却媒体供給マニホールドは、前記外周部において前記第2の辺の所定範囲に亘って形成され、前記冷却媒体排出マニホールドは、前記外周部において前記第4の辺の所定範囲に亘って形成され、前記燃料ガス供給マニホールドは、前記外周部において前記第2の辺の所定範囲以外の部分に形成され、前記燃料ガス排出マニホールドは、前記外周部において前記第4の辺の所定範囲以外の部分に形成されても良い。このように、各反応ガスの供給/排出孔、冷却媒体流路の配置に対応した外周部に、対応するマニホールドを配置することで、セパレータをコンパクトにすることができる。
本発明の態様に係るセパレータにおいて、前記冷却媒体流路が形成される前記第2の辺の所定範囲および前記第4の辺の所定範囲は、前記第2の辺および第4の辺の全長の50%以上であっても良い。燃料ガスと酸化ガスの拡散性の違いを考慮して、第2の辺および第4の辺に占める燃料ガス供給孔および燃料ガス排出孔の割合を小さくし、冷却媒体流路を配置する範囲を大きくすることによって、より発電の均一性と冷却性能をバランス良く両立させることができる。
本発明の態様に係るセパレータにおいて、前記燃料ガス供給孔と前記燃料ガス排出孔は、前記冷却媒体流路が配置される領域を挟んで、互いに反対側に配置されても良い。こうすれば、供給される燃料ガスの発電部における均一性が向上する。
本発明の態様に係るセパレータにおいて、燃料電池を構成して発電する際に、前記第1の辺が上方に位置し、前記第2の辺が下方に位置しても良く、前記燃料ガス供給孔は、前記冷却媒体流路が配置される領域より上方に位置し、前記燃料ガス排出孔は、前記冷却媒体流路が配置される領域より下方に位置しても良い。こうすれば、酸化ガスと燃料ガスのスムーズな供給および排出が実現される。
以下、本発明に係るセパレータについて、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.実施例
・燃料電池およびセパレータの構成:
図1〜図3を参照して、実施例に係るセパレータおよび実施例に係るセパレータを用いて構成される燃料電池の概略構成について説明する。図1は、実施例に係るセパレータを用いて構成される燃料電池の外観構成を示す説明図である。図2は、実施例における燃料電池を構成するモジュールの概略構成を示す説明図である。図3は、実施例に係るセパレータの各構成部品およびシール一体型膜電極接合体(以下、シール一体型MEAという。)の平面図である。
燃料電池10は、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池である。燃料電池10は、モジュール20と、エンドプレート30と、テンションプレート31と、インシュレータ33と、ターミナル34とを備えている。モジュール20は、インシュレータ33およびターミナル34を挟んで、2枚のエンドプレート30によって挟持される。すなわち、燃料電池10は、モジュール20が、複数個積層された層状構造を有している。また、テンションプレート31がボルト32によって各エンドプレート30に結合されることによって、各モジュール20は、積層方向に所定の圧縮力で締結される。
燃料電池10には、電池反応に供される反応ガス(燃料ガスと酸化ガス)と、燃料電池10を冷却する冷却媒体が供給される。簡単に説明すると、燃料電池10のアノードには、高圧水素を貯蔵した水素タンク210から、配管250を介して、燃料ガスとしての水素が供給される。水素タンク210の代わりに、アルコール、炭化水素などを原料とする改質反応によって水素を生成しても良い。配管250には、水素の供給を調整するため、シャットバルブ220および調圧バルブ230が配置されている。燃料電池10のアノードから排出された水素は、配管260を介して配管250に戻され、再び燃料電池10に循環される。配管260上には、循環のための循環ポンプ240が配置されている。
燃料電池10のカソードには、エアポンプ310から、配管350を介して、酸化ガスとしての空気が供給される。燃料電池10のカソードから排出された空気は、配管360を介して大気中に放出される。燃料電池10には、さらに、ラジエータ420から、配管450を介して、冷却媒体が供給される。冷却媒体としては、水、エチレングリコール等の不凍水、空気等を用いることができる。燃料電池10から排出された冷却媒体は、配管460を介して、ラジエータ420に送られ、再び燃料電池10に循環される。配管460上には、循環のための循環ポンプ410が配置されている。
モジュール20は、図2に示すように、セパレータ25とシール一体型MEA21を交互に積層して構成される。
セパレータ25は、図2に示すように、シール一体型MEA21のカソード極側に対向するカソード対向プレート22と、アノード極側に対向するアノード対向プレート23と、カソード対向プレート22とアノード対向プレート23とに挟持される中間プレート24とを備えている。これらの3枚の板は重ね合わせて、ホットプレスすることにより接合されている。
カソード対向プレート22は、略四角形の金属製の薄板である。金属製の薄板は、高耐食性材料によって構成されている。例えば、チタン、チタン合金(チタン−パラジウム合金等)、SUS(ステンレス)板の表面に腐食防止のためのメッキを施したもの等を用いることができる。カソード対向プレート22は、図3(a)に示すように、膜電極接合体と対向する四角形の領域(以下、発電部DAという。)が平面であり、酸化ガス流路は形成されていない。ここで、略四角形である発電部の図3における上側の辺を第1の辺S1とし、第1の辺S1と隣接する左側の辺を第2の辺S2とする。さらに、第1の辺S1と向かい合う辺を第3の辺S3とし、第2の辺S2と向かい合う辺を第4の辺S4とする。これらの辺の呼び名は、後述するアノード対向プレート23における発電部DAおよび中間プレート24における発電部DAについても同様とする。
カソード対向プレート22は、複数個の酸化ガス供給孔225と、複数個の酸化ガス排出孔226とを有している。複数個の酸化ガス供給孔225は、発電部DAの第1の辺S1に対応する端部に、第1の辺の全長に亘って、並んで配置されている。複数個の酸化ガス排出孔226は、発電部DAの酸化ガス供給孔225とは反対側の端部、つまり、本実施例では発電部DAの第3の辺S3に対応する端部に、第3の辺の全長に亘って、並んで配置されている。カソード対向プレート22は、さらに、発電部DAを囲む外側の領域(以下、外周部という。)において、セパレータ25を構成する際に各種マニホールドを形成する燃料ガス供給マニホールド形成部221aと、燃料ガス排出マニホールド形成部221bと、酸化ガス供給マニホールド形成部222aと、酸化ガス排出マニホールド形成部222bと、冷却媒体供給マニホールド形成部223aと、冷却媒体排出マニホールド形成部223bとを有している。これらの各種マニホールド形成部、酸化ガス供給孔225、酸化ガス排出孔226は、全てカソード対向プレート22を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。カソード対向プレート22は、これらの貫通部以外には特に構造を有していない平板である。カソード対向プレート22は、略四角形の金属薄板に打ち抜き加工を施すだけで作製される。
アノード対向プレート23は、カソード対向プレート22と同じ大きさの略四角形の金属製の薄板である。材料もカソード対向プレート22と同じ高耐食性材料を用いることができる。アノード対向プレート23は、図3(b)に示すように、カソード対向プレート22同様、発電部DAが平面であり、燃料ガス流路は形成されていない。アノード対向プレート23は、複数個の燃料ガス供給孔237と、複数個の燃料ガス排出孔238とを有している。複数個の燃料ガス供給孔237は、発電部DAの第2の辺に対応する端部の上側の部分に、並んで配置されている。複数個の燃料ガス排出孔238は、発電部DAの燃料ガス供給孔237とは反対側の端部、つまり、発電部DAの第4の辺S4に対応する端部の下側の部分に、並んで配置されている。アノード対向プレート23は、さらに、カソード対向プレート22と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部231aと、燃料ガス排出マニホールド形成部231bと、酸化ガス供給マニホールド形成部232aと、酸化ガス排出マニホールド形成部232bと、冷却媒体供給マニホールド形成部233aと、冷却媒体排出マニホールド形成部233bとを有している。これらの各種マニホールド形成部、燃料ガス供給孔237、燃料ガス排出孔238は、全てアノード対向プレート23を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。アノード対向プレート23は、これらの貫通部以外には特に構造を有していない平板である。アノード対向プレート23は、カソード対向プレート22と同様に、略四角形の金属薄板に打ち抜き加工を施すだけで作製される。
中間プレート24は、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同じ大きさの略四角形の金属製の薄板である。材料は、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同じ高耐食性材料を用いることができる。中間プレート24は、図3(c)に示すように、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部241aと、燃料ガス排出マニホールド形成部241bと、酸化ガス供給マニホールド形成部242aと、酸化ガス排出マニホールド形成部242bとを有している。
中間プレート24には、図3(c)に示すように、3つのプレートを接合したとき(以下、接合時という。)に、酸化ガス供給マニホールド形成部242aとカソード対向プレート22に形成された酸化ガス供給孔225とを連通する長孔である酸化ガス供給流路形成部245が複数個並んで形成されている。酸化ガス供給流路形成部245は、酸化ガス供給孔225と1対1で対応するように、酸化ガス供給孔225と同数形成されている。そして、複数個の酸化ガス供給流路形成部245は、それぞれが互いに平行に、発電部DAの第1の辺S1に対して垂直方向に配置されている。また、中間プレート24には、酸化ガス供給流路形成部245と同様な形状を有する長孔として、接合時に、酸化ガス排出マニホールド形成部242bとカソード対向プレート22に形成された酸化ガス排出孔226とを連通する酸化ガス排出流路形成部246が形成されている。さらに、中間プレート24には、接合時に燃料ガス供給マニホールド形成部241aとアノード対向プレート23の燃料ガス供給孔237とを連通する燃料ガス供給流路形成部247と、燃料ガス排出マニホールド形成部241bとアノード対向プレート23の燃料ガス排出孔238とを連通する燃料ガス排出流路形成部248とが形成されている。
中間プレート24は、さらに、中間プレート24の図3(c)における右側端部近傍から左側端部近傍に至る長孔である冷却媒体流路形成部243を有している。冷却媒体流路形成部243は、第2の辺S2および第3の辺S3の所定範囲(図3(c)における記号Rで示される範囲)に亘って、図3における上下方向に複数個並んで形成されている。冷却媒体流路形成部243は、接合時に、冷却媒体マニホールドと冷却媒体排出マニホールドとを連通する。
中間プレート24における上述した各種マニホールド形成部と、各種流路形成部は、全て中間プレート24を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。中間プレート24は、これらの貫通部以外には特に構造を有していない平板である。従って、中間プレート24は、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同様に、略四角形の金属薄板に打ち抜き加工を施すだけで作製される。
シール一体型MEA21は、図3(d)に示すように、膜電極接合体(以下、MEAともいう。)とMEAの外周縁部に接合されたシール部50を備えている。MEAは、図2に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜211と、電解質膜211の一方の面に配置された触媒層からなる電極(例えば、アノード極、図示せず)、電解質膜211の他方の面に配置された触媒層からなる電極(例えば、カソード極、図示せず)、各触媒層のセパレータ対向面に配置された拡散層212とを備えている。拡散層212は、比較的内部の空孔率が高く、反応ガス(酸化ガスや燃料ガス)が内部を流動する際の圧力損失が小さいものが用いられる。拡散層212は、カソード側の拡散層212を金属製(例えば、チタン)多孔体を用い、アノード側の拡散層212をカーボン製多孔体を用いて構成されている。拡散層212については、さらに後述する。
シール部50は、例えば、シリコンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等の樹脂材料が用いられる。シール部50は、金型のキャビティにMEAの外周端部を臨ませて、樹脂材料を射出成形することによって作製される。こうすることで、膜電極接合体21とシール部50とが隙間なく接合され、酸化ガスと燃料ガスが接合部から漏れ出すことを防止できる。シール部50は、カソード対向プレート22、アノード対向プレート23と同じ位置に、酸化ガス供給マニホールド形成部501a、酸化ガス排出マニホールド形成部501b、燃料ガス供給マニホールド形成部502a、燃料ガス排出マニホールド形成部502b、冷却媒体供給マニホールド形成部503a、冷却媒体排出マニホールド形成部503bを有している。シール部50は、図2に示すように、燃料電池10を構成する際に、一方の面に当接する一のセパレータ25と他方の面に当接するセパレータ25との間をシールしている。シール部50は、図3(d)に示すように、MEAの外周すなわち燃料電池の発電部DAの外周と、各マニホールドの外周を囲むようにシールしている。図3(d)では、図を見やすくするため、シール部50のセパレータ25と当接部を結ぶシール線SLのみを示している。
図4〜図7を参照して、セパレータ25に形成される各種流路の構成について説明する。図4は、実施例に係るセパレータとシール一体型MEAを重ねた様子を示す平面図および断面図である。図5は、図4におけるB−B断面を示す断面図である。図6は、図4にAA部を拡大して示す説明図である。図7は、図4におけるD−D断面を示す断面図である。また、上述した図2は、図4におけるA−A断面に対応している。
まず、図4(a)を参照して、平面視における構成を説明する。セパレータ25には、図4(a)においてハッチングで示すように、発電部DAを囲む外周部において、厚さ方向に貫通する各種マニホールドが形成される。すなわち、上述したカソード対向プレート22、アノード対向プレート23、中間プレート24にそれぞれに形成された燃料ガス供給マニホールド形成部221a、燃料ガス供給マニホールド形成部231a、燃料ガス供給マニホールド形成部241aとによって、燃料ガス供給マニホールドが形成される。セパレータ25には、同様にして、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールド、冷却媒体供給マニホールド、冷却媒体排出マニホールドがそれぞれ形成される。ここで、燃料ガス供給マニホールドは、発電部DAの第1の辺S1に並んで配置された酸化ガス供給孔225と向かい合うように、発電部DAの外周部において第1の辺の全長に亘って形成される。燃料ガス排出マニホールドは、発電部DAの第3の辺S3に並んで配置された酸化ガス排出孔226と向かい合うように、発電部DAの外周部において第3の辺S3の全長に亘って形成される。
冷却媒体供給マニホールドは、中間プレート24に形成される複数個の冷却媒体流路形成部243の第2の辺S2側の端部に対応する領域に形成される。すなわち、発電部DAの外周部において、第2の辺S2の所定範囲Rに亘って形成される。冷却媒体排出マニホールドは、中間プレート24に形成される複数個の冷却媒体流路形成部243の第4の辺S4側の端部に対応する領域に形成される。すなわち、発電部DAの外周部において、第4の辺S4の所定範囲Rに亘って形成される。
燃料ガス供給マニホールドは、発電部DAの外周部において、冷却媒体供給マニホールドの図4(a)における上方に、燃料ガス供給孔237と向かい合って形成され、燃料ガス排出マニホールドは、冷却媒体排出マニホールドの下方に、燃料ガス排出孔238と向かい合って形成される。また、図4(a)に示すように、燃料ガス供給孔237と、燃料ガス排出孔238は、中間プレート24において冷却媒体流路形成部243が複数個形成されている領域を挟んで、互いに反対側に配置されていることが解る。
さらに、断面の構成も交えて説明していく。セパレータ25には、図4および図5に示すように、中間プレート24に形成された酸化ガス供給流路形成部245と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、酸化ガス供給流路63が形成される。酸化ガス供給流路63は、一端が酸化ガス供給マニホールドと連通し、他端がカソード対向プレート22に形成された酸化ガス供給孔225と連通している。
ここで、図6に示すように、中間プレート24に形成された各酸化ガス供給流路形成部245は、それぞれ同一の形状および寸法を有している。本実施例では、各酸化ガス供給流路形成部245において、図6に示すように、酸化ガス供給マニホールドと連通する一端から酸化ガス供給孔225と連通する他端までの長さL1は、それぞれ同じでり、流路巾W1もまた、それぞれ同じである。さらに、複数個の酸化ガス供給孔225もまた、それぞれ、同一の形状および寸法を有している。本実施例では、各酸化ガス供給孔225は、同じ径を有する円径の貫通孔となっている。この結果、酸化ガス供給マニホールドから酸化ガス供給流路63および酸化ガス供給孔225を通り拡散層212に至るまでの複数の経路(以下、酸化ガス供給経路という。)における酸化ガスの圧力損失は、各経路ごとに等しくなる。
セパレータ25には、図4および図5に示すように、中間プレート24に形成された酸化ガス排出流路形成部246と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、酸化ガス排出流路64が形成される。酸化ガス排出流路64は、一端が酸化ガス排出マニホールドと連通し、他端がカソード対向プレート22に形成された酸化ガス排出孔226と連通している。
図示は省略するが、図4(a)におけるC−C断面およびC’−C’断面は、図5に示すB−B断面と、同様の構造を有している。すなわち、セパレータ25には、図4(a)に示すC−C部において、上述した酸化ガス供給流路63と同様にして、中間プレート24に形成された燃料ガス供給流路形成部247と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、燃料ガス供給流路61が形成される。そして、図4(a)におけるC’−C’部において、上述した酸化ガス排出内部流路64と同様にして、中間プレート24に形成された燃料ガス排出流路形成部248と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、燃料ガス排出流路62が形成される。そして、酸化ガス供給流路形成部245および酸化ガス供給孔225と同様に、各燃料ガス供給流路形成部247および各燃料ガス供給孔237は、燃料ガスの圧力損失がそれぞれの燃料ガス供給経路で等しくなるように、それぞれが同一の形状および寸法を有している。
セパレータ25には、図4および図7に示すように、中間プレート24に形成された冷却媒体流路形成部243と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、冷却媒体流路65が形成される。冷却媒体流路65は、一端が冷却媒体供給マニホールドと連通し、他端が冷却媒体排出マニホールドと連通している。
また、図4(a)に示すように、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールドは、それぞれ、図4(a)においてシール線SLで示すシール部50とセパレータ25との当接部のうち燃料電池の発電部DAの外周を囲む当接部(以下、発電部外周シール部という。)の外側に位置している。一方で、酸化ガス供給孔225、酸化ガス排出孔226、燃料ガス供給孔237、燃料ガス排出孔238は、それぞれ、発電部DAの端部、すなわち、上述した発電部外周シール部の内側に位置している。この結果上述した燃料ガス供給流路61、燃料ガス排出流路62、酸化ガス供給流路63、酸化ガス排出流路64は、それぞれ、発電部外周シール部をセパレータ25の内部からトンネルするように形成されている。また、冷却媒体流路65も、発電部外周シール部の外側にそれぞれ位置する冷却媒体供給マニホールドおよび冷却媒体排出マニホールドと連通しているため、発電部外周シール部をセパレータ25の内部からトンネルしている。
図4(b)は、発電部外周シール部上におけるセパレータ25およびシール一体型MEA21の切断面(図4(a)におけるsl1−sl1断面)を示している。図4(b)に示すように、発電部外周シール部上における断面は、酸化ガス供給流路63が形成されている部分(空間部)と、緻密部Sとが交互に並んでいる。これによって、緻密部Sが支持体となり、シール圧によるカソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の変形を抑制している。なお、図4(a)におけるsl3−sl3断面も同様の構成となっている。
図4(c)は、発電部外周シール部上におけるセパレータ25およびシール一体型MEA21の切断面(図4(a)におけるsl2−sl2断面)を示している。本断面においても、冷却媒体流路65および燃料ガス排出流路62が形成されている部分(空間部)と、緻密部Sとが交互に並んでいる。これによって、緻密部Sが支持体となり、シール圧によるカソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の変形を抑制している。なお、図4(a)におけるsl4−sl4断面も同様の構成となっている。
・燃料電池の動作:
同じく、図4〜図7を参照して、実施例に係るセパレータおよび実施例に係るセパレータを用いて構成される燃料電池の動作について説明する。
セパレータ25は、燃料電池10を構成する際、上述した発電部DAの第1の辺S1が上方に位置し第3の辺S3が下方に位置するように組み付けられる。これによって、燃料電池10の動作時(発電時)において、酸化ガス供給孔225が上方、酸化ガス排出孔226が下方になり、燃料ガス供給孔237も、燃料ガス排出孔238より上方に位置することになる。この結果、酸化ガス、燃料ガスともに、発電部DAを流動する際、重力方向にスムーズに流動できる。以下、本実施例に係る燃料電池10における酸化ガス、燃料ガス、さらには、冷却媒体の流動について説明する。
燃料電池10に供給された酸化ガスは、図5において矢印で示すように、酸化ガス供給マニホールド−酸化ガス供給流路63−酸化ガス供給孔225という経路(上述した酸化ガス供給経路)を通って、カソード側の拡散層212に供給される。拡散層212に供給された酸化ガスは、カソード極において電気化学反応に供される。その後、酸化ガスは、図5において矢印で示すように、酸化ガス排出孔226−酸化ガス排出流路64−酸化ガス排出マニホールドを通って外部に排出される。
本実施例では、図6を参照して説明したように、各酸化ガス供給経路の圧力損失が等しくなるように、酸化ガス供給流路形成部245と酸化ガス供給孔225の形状および寸法を同一にしているので、各酸化ガス供給経路を通ってカソード極に供給される酸化ガスの流量が酸化ガス供給経路ごとに等しくなる。
図示は省略するが、酸化ガスと同様にして、燃料電池10に供給された燃料ガスは、燃料ガス供給マニホールド−燃料ガス供給流路61−燃料ガス供給孔237という経路(上述した燃料ガス供給経路)を通って、アノード側の拡散層212に供給される。拡散層212に供給された燃料ガスは、発電部DA全体に亘って拡散し、アノード極において電気化学反応に供される。その後、燃料ガスは、酸化ガスと同様にして、燃料ガス排出孔238−燃料ガス排出流路62−燃料ガス排出マニホールドを通って外部に排出される。
燃料電池10に供給された冷却媒体は、図7において矢印で示すように、冷却媒体供給マニホールド−冷却媒体流路65−冷却媒体排出マニホールドを通って、外部に排出される。冷却媒体は、主として冷却媒体流路65内を流動中に燃料電池10の熱エネルギーを吸収して燃料電池10を冷却する。
以上説明した本実施例に係るセパレータ25を構成するカソード対向プレート22、アノード対向プレート23、中間プレート24は、全て容易で生産性の高い加工法(本実施例では、打ち抜き加工)のみを用いて加工することができ、ハーフエッチング加工等の生産性の悪い工程を必要としない。そして、セパレータ25は、3つの平板を接合するのみで容易に製造できる。従って、燃料電池10の加工工程数を減少させ、生産性を向上することができる。
さらに、カソード対向プレート22、アノード対向プレート23、中間プレート24をプレス等によって成形(曲げ、絞り等)しないので成形による材料の耐食性低下(例えば、表面の耐食メッキの剥離等)が生じない。この結果、アノード対向プレート23およびカソード対向プレート22の耐食性が向上する。さらに、カソード対向プレート22やアノード対向プレート23、中間プレート24は、貫通部を有するのみである。従って、これらに用いられる材料は、高い加工性、成型性を要求されない。また、中間プレート24に剛性があれば、カソード対向プレート22、アノード対向プレート23は、比較的剛性が低くても良い。このため、本実施例に係るセパレータ25は、材料選択の幅が広く、例えば、セパレータの加工の容易性を損なうことなく、耐食性に優れた金属を採用可能である。すなわち、ハーフエッチング加工は、腐食を利用した加工であるため、材料の耐食性が高いほど加工時間の増加を招き、プレス成形は、成型性の低い(例えば、伸び率が低い)材料には適用できない場合があるが、本実施例に係るセパレータ25は、かかる問題はない。また、導電性フィルムやカーボン薄板を用いて、さらに軽量化、厚さ低減を図ることもできる。
また、従来のセパレータにおいて、ハーフエッチング加工によってカソード対向プレート22の発電部DA全体に形成されている酸化ガス流路が、本実施例では形成されておらず拡散層212が酸化ガス流路としての役割を果たしている。かかる場合、酸化ガスの均一な供給を実現することが課題となる。すなわち、従来のセパレータでは、ハーフエッチング加工により形成された酸化ガス流路内を酸化ガスが流れるため、酸化ガス流路を発電部DAの全体に亘って形成することによって、酸化ガスを発電部DAの全体に供給していた。しかしながら、本実施例において、従来の酸化ガス流路の役割を果たす拡散層212において多孔体である拡散層212に形成されている微細孔の大きさや分布を制御して酸化ガスを均等に分配することは困難である。
本実施例では、発電部DAの第1の辺S1の全長に亘り酸化ガス供給孔225および酸化ガス供給マニホールドを配置している。そして、第3の辺S3の全長に亘り、すなわち、酸化ガス供給孔225および酸化ガス供給マニホールドの形成部分と発電部DAを挟んで反対側に、酸化ガス排出孔226および酸化ガス排出マニホールドを配置している。この結果、酸化ガス供給孔225から酸化ガス排出孔226に至る酸化ガスの流れが発電部DA全体を覆う。したがって、ハーフエッチング加工等により形成された酸化ガス流路が無くても、発電部DAの全体に酸化ガスを供給することができる。
さらに、酸化ガス供給マニホールドと酸化ガス供給孔225とを連通する複数の酸化ガス供給流路63が、それぞれ、発電部DAの第1の辺S1に対して垂直方向に形成されている。言い換えれば、複数個の酸化ガス供給孔225から発電部DAに向かって、酸化ガス供給流路63の形成方向と平行に伸びる直線群が、発電部DA全体を覆うように酸化ガス供給流路63が形成されている。この結果、酸化ガスは、拡散層212に供給される際に、第1の辺S1側から第3の辺S3側方向へと発電部DA全体に流れるように方向付けされる。この結果、さらに発電部DAに対する酸化ガスの供給の均一性がさらに高まる。
さらに、本実施例では、酸化ガス供給流路形成部245および酸化ガス供給孔225の形状および大きさを同一にして、複数の酸化ガス供給経路における圧力損失を同一にし、複数の酸化ガス供給孔225から供給される酸化ガスの流量を酸化ガス供給孔225ごとに等しくしている。この結果、さらに発電部DAに対する酸化ガスの供給の均一性がさらに高まる。
また、発電部DAの第2の辺S2の所定範囲Rから第4の辺S4の所定範囲Rに亘って、冷却媒体流路65が形成されており、所定範囲Rは、前記第2の辺S2および第4の辺S4の全長の50%以上である。こうすることで、燃料電池10の冷却性能を担保することができる。燃料ガス供給孔237は、発電部DAの第2の辺の所定範囲R以外の部分に配置されるため、冷却媒体流路65が形成される所定範囲Rを長くすれば、冷却性能は向上するが、燃料ガスの供給性は悪化する。このため、所定範囲Rの長さは、冷却性能と燃料ガスの供給性とのバランスにより決定される。経験的に、所定範囲Rは、好ましくは第2の辺S2および第4の辺S4の全長の50%以上に設定され、さらに好ましくは70%以上に設定される。燃料ガスである水素は、酸化ガスである空気中における酸素と比較して拡散速度が速い(拡散速度は、拡散係数および濃度勾配に主として依存する。水素は拡散係数が酸素の約4倍である。また、燃料ガスは、純水素(水素濃度約100%)を用いるのに対し、酸化ガスは空気(酸素濃度約20%)を用いる。このため、酸化ガス中の酸素の拡散速度は、燃料ガス中の水素と比較してかなり低いことがわかる。)。このため、発電部DAの一辺の一部に燃料ガス供給孔237を形成すれば、十分に電池反応に必要な水素が供給可能であるからである。言い換えれば、燃料電池の電気化学反応は、酸素分子の拡散速度が遅いため、一般的に、カソード極の3相界面における反応(2H++2e-+(1/2)O2→H2O)に律速される。したがって、燃料ガスの供給性よりも酸化ガスの供給性および冷却性能を重視した流路配置とすることが、より電池性能の向上に繋がるからである。
また、発電部外周シール部をセパレータ25の内部をトンネルする燃料ガス供給流路61、燃料ガス排出流路62、酸化ガス供給流路63、酸化ガス排出流路64によって、反応ガス(酸化ガスおよび燃料ガス)の供給、排出を行うので、シール材との当接部が平面となりセパレータ−セパレータ間のシール性が優れている。
さらに、図4(b)(c)を参照して説明したように、発電部外周シール部上における断面において、空間部と緻密部とが交互に配置されるように、燃料ガス供給流路61、燃料ガス排出流路62、酸化ガス供給流路63、酸化ガス排出流路64、冷却媒体流路65がシール方向に並んで複数個配置されている。この結果、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23のシール圧による変形が抑制される。従って、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の変形による、これら流路61〜65の閉塞およびシール性の悪化を抑制することができる。なお、上述した変形の抑制は、カソード対向プレート22やアノード対向プレート23の薄板化を可能とする。
また、セパレータ25のMEAとの対向する領域(カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の発電部DA)は平面であるので、MEA−セパレータ25間の接触性が良い。すなわち、MEAの全面に亘りセパレータ25と接触しているので面内において接触圧を均一化できる。さらには、形状を成形しないため、セパレータ25ごとの製造ばらつきを抑えることができ、燃料電池10に含まれる各MEA−セパレータ接触面間の接触圧のばらつきを抑制できる。この結果、MEA−セパレータ25間の接触抵抗が低減され電池性能が向上する。
さらに、必要な積層方向の圧縮圧を下げることが可能になり、燃料電池10の構成部品(MEAやセパレータ)に対する圧縮圧によるダメージが低減される。したがって、燃料電池10の耐久性が向上する。
さらに、セパレータ25は、3枚の平板(カソード対向プレート22、アノード対向プレート23、中間プレート24)を接合しているので、各平板間の接合性が良い。この結果、セパレータ25内の接触抵抗が低減され電池性能が向上する。本実施例では、3つの板は、ホットプレスにより接合しているが、これ以外にも、拡散接合、ロウ付け、溶接等、種々の接合方法が用いうる。特に、本実施例は、3つの板が全て平板であるので、接合が容易であり接合方法の選択の幅が広がっている。
さらに、本実施例に係る燃料電池10は、MEAとシール部50が一体化されたシール一体型MEA21を用いているので、モジュール20は、セパレータ25とシール一体型MEA21とが交互に積層された簡易な構造となる。したがって、燃料電池の生産性が向上する。
B.変形例:
図8、および、図9を参照して、変形例に係るセパレータについて説明する。図8は、変形例に係るセパレータの各構成部品およびシール一体型MEAの平面図である。図9は、変形例に係るセパレータとシール一体型MEAを重ねた様子を示す平面図および断面図である。
図8および図9に示すように、変形例に係るセパレータ25は、上述した実施例に係るセパレータ25と同じ機能を備える構成要素を備えているが、各構成要素の平面視における配置が異なる。図8および図9では、同じ機能を備える構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。以下の説明では、実施例に係るセパレータ25と異なる部分についてのみ説明する。
変形例に係るカソード対向プレート22において、複数個の酸化ガス供給孔225は、発電部DAの第1の辺S1に対応する端部において、第1の辺S1の約半分の長さを占める部分(図8(a)における右側約半分占める部分)に亘って配置されている。また、変形例に係るカソード対向プレート22において、複数個の複数個の酸化ガス排出孔226は、発電部DAの第3の辺S3に対応する端部において、第3の辺S3の約半分の長さを占める部分(図8(b)における左側約半分占める部分)に亘って配置されている。
変形例に係るアノード対向プレート23において、複数個の燃料ガス供給孔237は、発電部DAの第1の辺S1に対応する端部において、第1の辺S1の約半分の長さを占める部分であって、接合時において上述した酸化ガス供給孔225と重ならない部分(図8(b)における左側約半分占める部分)に亘って配置されている。また、変形例に係るアノード対向プレート23において、複数個の燃料ガス排出孔238は、発電部DAの第3の辺S3に対応する端部において、第3の辺S3の約半分の長さを占める部分であって、接合時において上述した酸化ガス排出孔226と重ならない部分(図8における右側約半分占める部分)に亘って配置されている。
変形例に係る中間プレート24において、冷却媒体流路形成部243は、第2の辺S2および第4の辺S4のほぼ全長(ただし、上述の酸化ガス供給孔225、酸化ガス排出孔226、燃料ガス供給孔237、燃料ガス排出孔238と重ならないように、第2の辺S2および第4の辺S2の両端部は除く)に亘って、複数個配置されている。
さらに、変形例に係るセパレータ25において、各種マニホールドは、図8および図9に示すように、上述した酸化ガス供給孔225、酸化ガス排出孔226、燃料ガス供給孔237、燃料ガス排出孔238、冷却媒体流路形成部243の配置に対応して、発電部DAの外周部にそれぞれ配置されている。そして、変形例に係る中間プレート24において、上述の反応ガスの供給/排出マニホールドと供給/排出孔とを連通する各種流路形成部(酸化ガス供給流路形成部245、酸化ガス排出流路形成部246、燃料ガス供給流路形成部247、燃料ガス排出流路形成部248)が、供給/排出孔ごとに配置されている。
以上のように構成された変形例に係るセパレータ25は、実施例に係るセパレータ25と異なり、燃料ガス(水素)と酸化ガス(空気中の酸素)との拡散性の違いを考慮した流路配置とはなっていないが、実施例に係るセパレータ25と同様に、3枚の平板を打ち抜き加工して接合するだけで、容易に作製することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。
実施例に係るセパレータを用いて構成される燃料電池の外観構成を示す説明図。 実施例における燃料電池を構成するモジュールの概略構成を示す説明図。 実施例に係るセパレータの各構成部品およびシール一体型MEAの平面図。 実施例に係るセパレータとシール一体型MEAを重ねた様子を示す平面図および断面図。 図4におけるB−B断面を示す断面図。 図4にAA部を拡大して示す説明図。 図4におけるD−D断面を示す断面図。 変形例に係るセパレータの各構成部品およびシール一体型MEAの平面図。 変形例に係るセパレータとシール一体型MEAを重ねた様子を示す平面図および断面図。
符号の説明
10…燃料電池
20…モジュール
21…シール一体型MEA
211…電解質膜
212…拡散層
22…カソード対向プレート
221a…燃料ガス供給マニホールド形成部
221b…燃料ガス排出マニホールド形成部
222a…酸化ガス供給マニホールド形成部
222b…酸化ガス排出マニホールド形成部
223a…冷却媒体供給マニホールド形成部
223b…冷却媒体排出マニホールド形成部
225…酸化ガス供給孔
226…酸化ガス排出孔
23…アノード対向プレート
231a…燃料ガス供給マニホールド形成部
231b…燃料ガス排出マニホールド形成部
232a…酸化ガス供給マニホールド形成部
232b…酸化ガス排出マニホールド形成部
233a…冷却媒体供給マニホールド形成部
233b…冷却媒体排出マニホールド形成部
237…燃料ガス供給孔
238…燃料ガス排出孔
24…中間プレート
241a…燃料ガス供給マニホールド形成部
241b…燃料ガス排出マニホールド形成部
242a…酸化ガス供給マニホールド形成部
242b…酸化ガス排出マニホールド形成部
243…冷却媒体流路形成部
25…セパレータ
30…エンドプレート
31…テンションプレート
32…ボルト
33…インシュレータ
34…ターミナル
50…シール部
501a…酸化ガス供給マニホールド形成部
501b…酸化ガス排出マニホールド形成部
502a…燃料ガス供給マニホールド形成部
502b…燃料ガス排出マニホールド形成部
503a…冷却媒体供給マニホールド形成部
503b…冷却媒体排出マニホールド形成部
61…燃料ガス供給流路
62…燃料ガス排出流路
63…酸化ガス供給流路
64…酸化ガス排出流路
65…冷却媒体流路
210…水素タンク
220…シャットバルブ
230…調圧バルブ
240、410…循環ポンプ
250、260、350、360、450、460…配管
310…エアポンプ
420…ラジエータ
SL…シール線
DA…発電部

Claims (11)

  1. 膜電極接合体のカソード側との対向面を有するカソード対向プレートと、膜電極接合体のアノード側との対向面を有するアノード対向プレートと、前記カソード対向プレートと前記アノード対向プレートとに挟持される中間プレートとを備える燃料電池用のセパレータであって、
    前記カソード対向プレートと前記アノード対向プレートと前記中間プレートとを厚さ方向に貫通する複数の貫通部によってそれぞれ形成される、酸化ガス供給マニホールドと酸化ガス供給マニホールドと燃料ガス供給マニホールドと燃料ガス排出マニホールドとを備え、
    前記カソード対向プレートは、さらに、
    前記膜電極接合体と対向する領域である発電部が平面であり、
    前記発電部の端部を厚さ方向に貫通する酸化ガス供給孔と、
    前記発電部の端部であって前記酸化ガス供給孔と反対側の端部を厚さ方向に貫通する 酸化ガス排出孔とを備え、
    前記アノード対向プレートは、さらに、
    前記膜電極接合体と対向する領域である発電部が平面であり、
    前記発電部の端部であって前記酸化ガス供給孔と前記酸化ガス排出孔と重ならない端 部を厚さ方向に貫通する燃料ガス供給孔と、
    前記発電部の端部であって前記酸化ガス供給孔と前記酸化ガス排出孔と重ならないと 共に前記燃料ガス供給孔と反対側の端部を厚さ方向に貫通する燃料ガス排出孔とを備 え、
    前記中間プレートは、さらに、
    厚さ方向に貫通すると共に、前記酸化ガス供給マニホールドと前記カソード対向プレ ートの前記酸化ガス供給孔とを連通する酸化ガス供給流路を形成する酸化ガス供給流 路形成部と、
    厚さ方向に貫通すると共に、前記酸化ガス排出マニホールドと前記カソード対向プレ ートの前記酸化ガス排出孔とを連通する酸化ガス排出流路を形成する酸化ガス排出流 路形成部と、
    厚さ方向に貫通すると共に、前記燃料ガス供給マニホールドと前記アノード対向プレ ートの前記燃料ガス供給孔とを連通する燃料ガス供給流路を形成する燃料ガス供給流 路形成部と、
    厚さ方向に貫通すると共に、前記燃料ガス排出マニホールドと前記アノード対向プレ ートの前記燃料ガス排出孔とを連通する燃料ガス排出流路を形成する燃料ガス排出流 路形成部とを備えるセパレータ。
  2. 請求項1に記載のセパレータは、さらに、
    前記カソード対向プレートと前記アノード対向プレートと前記中間プレートとを厚さ方向に貫通する複数の貫通部によってそれぞれ形成される、冷却媒体供給マニホールドと、冷却媒体排出マニホールドとを備え、
    前記中間プレートは、さらに、
    厚さ方向に貫通すると共に、前記冷却媒体供給マニホールドと前記冷却媒体排出マニ ホールドとを連通する冷却媒体流路を形成する冷却媒体流路形成部とを備えるセパレ ータ。
  3. 請求項2に記載のセパレータにおいて、
    前記カソード対向プレートおよび前記アノード対向プレートおよび前記中間プレートは、打ち抜き加工のみによって作製されるセパレータ。
  4. 請求項3に記載のセパレータにおいて、
    前記カソード対向プレートおよび前記アノード対向プレートは、高耐食性材料よって構成されるセパレータ。
  5. 請求項3または請求項4に記載のセパレータにおいて、
    前記中間プレートは、高耐食性材料によって構成されるセパレータ。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載のセパレータにおいて、
    前記発電部は、第1の辺と前記第1の辺に隣接する第2の辺と前記第1の辺と向かい合う第3の辺と前記第2の辺と向かい合う第4の辺を有する略四角形であり、
    前記酸化ガス供給孔は、前記カソード対向プレートにおいて前記発電部の第1の辺に対応する端部に、前記第1の辺の全長に亘って配置され、
    前記酸化ガス排出孔は、前記カソード対向プレートにおいて前記発電部の第3の辺に対応する端部に、前記第3の辺の全長に亘って配置され、
    前記冷却媒体流路は、前記中間プレートにおいて前記発電部の第2の辺の所定範囲から前記第4の辺の所定範囲に亘って配置され、
    前記燃料ガス供給孔は、前記アノード対向プレートにおいて前記発電部の第2の辺に対応する端部であって前記第2の辺の所定範囲以外の部分に配置され、
    前記燃料ガス排出孔は、前記アノード対向プレートにおいて前記発電部の第4の辺に対応する端部であって前記第4の辺の所定範囲以外の部分に配置されるセパレータ。
  7. 請求項6に記載のセパレータにおいて、
    前記酸化ガス供給マニホールドは、前記セパレータにおいて前記発電部を囲む外周部において、前記第1の辺の全長に亘って形成され、
    前記酸化ガス供給マニホールドは、前記外周部において、前記第3の辺の全長に亘って形成され、
    前記冷却媒体供給マニホールドは、前記外周部において前記第2の辺の所定範囲に亘って形成され、
    前記冷却媒体排出マニホールドは、前記外周部において前記第4の辺の所定範囲に亘って形成され、
    前記燃料ガス供給マニホールドは、前記外周部において前記第2の辺の所定範囲以外の部分に形成され、
    前記燃料ガス排出マニホールドは、前記外周部において前記第4の辺の所定範囲以外の部分に形成されるセパレータ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のセパレータにおいて、
    前記冷却媒体流路が形成される前記第2の辺の所定範囲および前記第4の辺の所定範囲は、前記第2の辺および第4の辺の全長の50%以上であるセパレータ。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のセパレータにおいて、
    前記燃料ガス供給孔と前記燃料ガス排出孔は、前記冷却媒体流路が配置される領域を挟んで、互いに反対側に配置されるセパレータ。
  10. 請求項6ないし請求項9のいずれかに記載のセパレータにおいて、
    燃料電池を構成して発電する際に、
    前記第1の辺が上方に位置し、前記第3の辺が下方に位置するセパレータ。
  11. 請求項9ないし請求項10のいずれかに記載のセパレータにおいて、
    燃料電池を構成して発電する際に、
    前記燃料ガス供給孔は、前記冷却媒体流路が配置される領域より上方に位置し、
    前記燃料ガス排出孔は、前記冷却媒体流路が配置される領域より下方に位置するセパレータ。
JP2004354875A 2004-12-08 2004-12-08 燃料電池 Expired - Fee Related JP4543909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004354875A JP4543909B2 (ja) 2004-12-08 2004-12-08 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004354875A JP4543909B2 (ja) 2004-12-08 2004-12-08 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006164766A true JP2006164766A (ja) 2006-06-22
JP4543909B2 JP4543909B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=36666529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004354875A Expired - Fee Related JP4543909B2 (ja) 2004-12-08 2004-12-08 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4543909B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164765A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2006221853A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Toyota Motor Corp 燃料電池のセパレータ
JP2008004494A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2008153189A (ja) * 2006-11-22 2008-07-03 Toyota Motor Corp 燃料電池

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255619A (ja) * 1995-03-20 1996-10-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
US5770327A (en) * 1997-08-15 1998-06-23 Northwestern University Solid oxide fuel cell stack
JP2000100457A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2000123850A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Fuji Electric Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池
JP2000323149A (ja) * 1999-05-07 2000-11-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池用セパレータ及び製造装置
JP2001143720A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池用セパレータ
JP2002352817A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質型燃料電池
JP2003346841A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Asia Pacific Fuel Cell Technology Ltd 燃料電池装置の極板アセンブリの流場
JP2004006104A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池のセパレータ構造
JP2006164765A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Toyota Motor Corp 燃料電池

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255619A (ja) * 1995-03-20 1996-10-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
US5770327A (en) * 1997-08-15 1998-06-23 Northwestern University Solid oxide fuel cell stack
JP2000100457A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2000123850A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Fuji Electric Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池
JP2000323149A (ja) * 1999-05-07 2000-11-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池用セパレータ及び製造装置
JP2001143720A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池用セパレータ
JP2002352817A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質型燃料電池
JP2003346841A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Asia Pacific Fuel Cell Technology Ltd 燃料電池装置の極板アセンブリの流場
JP2004006104A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池のセパレータ構造
JP2006164765A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Toyota Motor Corp 燃料電池

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164765A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP4696545B2 (ja) * 2004-12-08 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP2006221853A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Toyota Motor Corp 燃料電池のセパレータ
JP4692001B2 (ja) * 2005-02-08 2011-06-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池のセパレータ
JP2008004494A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2008153189A (ja) * 2006-11-22 2008-07-03 Toyota Motor Corp 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP4543909B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7569301B2 (en) Fuel cell
US8153288B2 (en) Fuel cell and fuel cell stack
US20110053030A1 (en) Fuel Cell with Gas Diffusion Layer having Flow Channel and Manufacturing Method Thereof
US20120129072A1 (en) Air-cooled metal separator for fuel cell and fuel cell stack using same
JP4692001B2 (ja) 燃料電池のセパレータ
JP2007250297A (ja) 燃料電池
JP4696545B2 (ja) 燃料電池
JP5436670B2 (ja) 燃料電池用金属分離板及びこれを備える燃料電池スタック
US7572538B2 (en) Fuel cell
US7824817B2 (en) Fuel cell
JP4876401B2 (ja) 燃料電池
JP5125016B2 (ja) 燃料電池
JP4957091B2 (ja) 燃料電池
JP2006302702A (ja) セパレータのシール構造およびシール付きセパレータの製造方法
JP4543909B2 (ja) 燃料電池
JP4534780B2 (ja) 燃料電池のセパレータおよび燃料電池のセパレータの製造方法
JP2007324122A (ja) 燃料電池
KR100546016B1 (ko) 연료전지용 전류집전체와 그 제조방법, 그리고 이를구비한 연료전지
JP2006221955A (ja) 燃料電池のセパレータ
US11271221B2 (en) Electrochemical reaction cell stack, interconnector-electrochemical reaction unit cell composite, and method for manufacturing electrochemical reaction cell stack
JP2007242512A (ja) 燃料電池、および、燃料電池の製造方法
JP2020506514A (ja) 燃料電池スタック
JP2008123710A (ja) 燃料電池
JP2009252506A (ja) 燃料電池の製造方法、燃料電池、および、セパレータ
JP2006286557A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees