JP2006286557A - 燃料電池 - Google Patents

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誠治 佐野
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▲隆▼ 梶原
Hiromichi Sato
博道 佐藤
Fumihiko Inui
文彦 乾
Yoshifumi Ota
佳史 大田
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祥 宇佐美
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Abstract

【課題】 フラッディング等の新たな問題が生じることなしに、発熱量の多い空気極側の冷却能力を高めて、発電効率を向上する。
【解決手段】 隣接するMEAの間に配置されるセパレータ25は、カソード対向プレート22とアノード対向プレート23と中間プレート24とを備える。中間プレート24は、冷却媒体流路を備える。冷却媒体流路は、アノード電極が当接する面側に配置される第1の導電性多孔体層65aと、前記水素極が当接する面側に配置される第2の導電性多孔体層65bとを備え、第2の導電性多孔体層65bよりも前記第1の導電性多孔体層65aの方が気孔率が高くなるよう構成されている。したがって、カソード対向プレート22側での冷却媒体の流量が、アノード対向プレート23側での冷却媒体の流量よりも大きくなる。このため、発熱量の多いカソード電極の冷却能力をより高めることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電解質膜と一対の電極からなる膜電極接合体を複数積層した燃料電池に関する。
近年、エネルギ変換効率が高く、かつ発電反応により有害物質を発生しない電源として、燃料電池が注目を浴びている。燃料電池では、水素と酸素が反応して電気を作り出すが、その反応の際に熱が発生する。そこで、燃料電池では、冷却水を通して、反応に適した温度に燃料電池を保つことで、発電効率の低下が抑えられている。
上記の燃料電池において、さらに、下記特許文献1に記載されているように、燃料電池の空気極の除熱能力を、水素極の除熱能力よりも高くなるように、酸素極のガス拡散層の気孔率を、水素極のガス拡散層の気孔率よりも低くした構成が提案されている。空気極側では発熱反応が多いためであり、酸素極のガス拡散層の気孔率を低くすることで、熱伝導性を良くして、空気極側での冷却能力を高めている。
特開2004−185904号公報
しかしながら、上記従来の技術では、酸素極のガス拡散層の気孔率を低くしたことで、酸素極でのガス拡散性が悪化することから、酸素極側でフラッディングが発生した。
本発明は、フラッディング等の新たな問題が生じることなしに、発熱量の多い空気極側の冷却能力を高めて、発電効率を向上することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池は、
電解質膜の一方の面に水素極を、他方の面に酸素極をそれぞれ配した膜電極接合体が複数積層され、一の膜電極接合体の水素極と隣接する他の膜電極接合体の酸素極との間に、所定の冷却媒体が内部を通過する冷却媒体流路が配置された燃料電池において、
前記冷却媒体流路は、
前記酸素極が当接する面側での前記冷却媒体の流量が、前記水素極が当接する面側での前記冷却媒体の流量よりも大きくなるよう構成されたこと
を特徴とする。
ここで、「流量」とは、単位時間に流れる流体の重量もしくは体積のことである。
この構成の燃料電池によれば、冷却媒体流路において、酸素極が当接する面側での冷却媒体の流量が、水素極が当接する面側での冷却媒体の流量よりも大きいことから、酸素極側の冷却能力が、水素極側に比べて高い。したがって、発熱量の多い酸素極の冷却能力をより高めることができることから、発電効率を向上することができるという効果を奏する。特に、この燃料電池によれば、従来例のように、酸素極を構成するガス拡散層に対して、気孔率を小さくする等なんら特別な細工が施されている訳ではないので、フラッディング等の新たな問題が生じることなしに、上記の効果を生じさせることができる。
前記冷却媒体流路は、前記酸素極が当接する面側での流路抵抗が、前記水素極が当接する面側での流路抵抗よりも小さくなるよう構成されることにより、前記冷却媒体の流量の相違を実現してもよい。
この構成によれば、冷却媒体流路の流路抵抗を、酸素極が当接する面側と水素極が当接する面側とで変更することで、酸素極が当接する面側での冷却媒体の流量が、水素極が当接する面側での冷却媒体の流量よりも大きくなるよう構成することができる。
前記冷却媒体流路は、前記酸素極が当接する面側に配置される第1の導電性多孔体層と、前記水素極が当接する面側に配置される第2の導電性多孔体層とを備え、前記第2の導電性多孔体層よりも前記第1の導電性多孔体層の方が気孔率が高くなるよう構成されることにより、前記流路抵抗の相違を実現してもよい。
この構成によれば、冷却媒体流路に、気孔率の違う第1の導電性多孔体層と第2の導電性多孔体層とを用意することで、酸素極が当接する面側での冷却媒体の流量が、水素極が当接する面側での冷却媒体の流量よりも大きくなるよう容易に構成することができる。
前記燃料電池において、前記一の膜電極接合体の前記水素極との対向面が平面である水素極対向プレートと、前記他の膜電極接合体の前記酸素極との対向面が平面である酸素極対向プレートと、前記水素極対向プレートと前記酸素極対向プレートとに挟持される中間プレートとを備えるセパレータを有し、前記中間プレートは、前記第1の導電性多孔体層と第2の導電性多孔体層とが配置された構成としてもよい。
この構成によれば、水素極対向プレートと酸素極対向プレートと中間プレートによって、隣り合う膜電極接合体の間に配設されるセパレータを形成することができ、そのセパレータに、第1の導電性多孔体層と第2の導電性多孔体層とが配置された冷却媒体流路を形成することができる。
前記第1の導電性多孔体層は、金属製多孔体を用いて構成してもよい。
金属製多孔体は、剛性が高いことから気孔率を十分に高くすることができることから、第1の導電性多孔体層の気孔率を高くすることが容易である。すなわち、酸素極での排水性を容易に高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.燃料電池の全体構成:
B.冷却媒体流路の構成:
C.燃料電池の動作:
D.作用・効果:
E.他の実施形態:
A.燃料電池の全体構成:
図1は、一実施例としての燃料電池10を備える燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。燃料電池10は、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池である。燃料電池10は、モジュール20と、エンドプレート30と、テンションプレート31と、インシュレータ33と、ターミナル34とを備えている。モジュール20は、インシュレータ33およびターミナル34を挟んで、2枚のエンドプレート30によって挟持される。すなわち、燃料電池10は、モジュール20が、複数個積層された層状構造を有している。また、テンションプレート31がボルト32によって各エンドプレート30に結合されることによって、各モジュール20は、積層方向に所定の圧縮力で締結される。
燃料電池10には、電池反応に供される反応ガス(燃料ガスと酸化ガス)と、燃料電池10を冷却する冷却媒体が供給される。簡単に説明すると、燃料電池10のアノード電極(水素極)には、高圧水素を貯蔵した水素タンク210から、配管250を介して、燃料ガスとしての水素が供給される。水素タンク210の代わりに、アルコール、炭化水素などを原料とする改質反応によって水素を生成しても良い。配管250には、水素の供給を調整するため、シャットバルブ220および調圧バルブ230が配置されている。燃料電池10のアノード電極から排出された水素は、配管260を介して配管250に戻され、再び燃料電池10に循環される。配管260上には、循環のための循環ポンプ240が配置されている。
燃料電池10のカソード電極(酸素極)には、エアポンプ310から、配管350を介して、酸化ガスとしての空気が供給される。燃料電池10のカソード電極から排出された空気は、配管360を介して大気中に放出される。燃料電池10には、さらに、ラジエータ420から、配管450を介して、冷却媒体が供給される。冷却媒体としては、水、エチレングリコール等の不凍水、空気等を用いることができる。燃料電池10から排出された冷却媒体は、配管460を介して、ラジエータ420に送られ、再び燃料電池10に循環される。配管460上には、循環のための循環ポンプ410が配置されている。
図2は、燃料電池10を構成するモジュール20の概略構成を示す説明図である。モジュール20は、セパレータ25とシール一体型膜電極接合体(以下、膜電極接合体をMEA(Membrane-Electrode Assembly )ともいう。)21を交互に積層して構成される。
セパレータ25は、シール一体型MEA21のカソード電極側に対向するカソード対向プレート(酸素極対向プレート)22と、アノード電極側に対向するアノード対向プレート(水素極対向プレート)23と、カソード対向プレート22とアノード対向プレート23とに挟持される中間プレート24とを備えている。これらの3枚のプレートは重ね合わせて、ホットプレスすることにより接合されている。
図3は、セパレータ25を構成するカソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の平面図である。図4は、セパレータ25を構成する中間プレート24と、シール一体型MEA21の平面図である。ここで、セパレータ25において、燃料電池を構成する際に、MEAに対応する領域、すなわち、MEAと対向して発電が行われる領域を発電部と呼ぶこととする。図3および図4において、カソード対向プレート22、アノード対向プレート23、中間プレート24の略中央部に点線で示した領域は、発電部DAを示している。
カソード対向プレート22は、略四角形の金属製の薄板である。金属製の薄板は、高耐食性材料によって構成されている。例えば、チタン、SUS(ステンレス)、その他の合金であり、表面に導電性メッキを施しても良い。カソード対向プレート22は、図3(a)に示すように、MEAのカソード電極と対向面が平面であり、酸化ガス流路は形成されていない。ここで、略四角形である発電部の図3における上側の辺を第1の辺S1とし、第1の辺S1と向かい合う辺を第2の辺S2とする。さらに、第1の辺S1と隣接する左側の辺を第3の辺S3とし、第3の辺S3と向かい合う辺を第4の辺S4とする。これらの辺の呼び名は、後述するアノード対向プレート23における発電部DAおよび中間プレート24における発電部DAについても同様とする。
カソード対向プレート22は、複数個の酸化ガス供給孔225と、複数個の酸化ガス排出孔226とを有している。複数個の酸化ガス供給孔225は、発電部DAの第1の辺S1に対応する端部(以下、酸化ガス供給端部という。)に、酸化ガス供給端部の全長に亘って、並んで配置されている。複数個の酸化ガス排出孔226は、発電部DAの酸化ガス供給孔225とは反対側の端部、つまり、本実施例では発電部DAの第2の辺S2に対応する端部(以下、酸化ガス排出端部という。)に、酸化ガス排出端部の全長に亘って、並んで配置されている。
カソード対向プレート22は、さらに、発電部DAを囲む外側の領域(以下、外周部という。)において、セパレータ25を構成する際に各種マニホールドを形成する燃料ガス供給マニホールド形成部221aと、燃料ガス排出マニホールド形成部221bと、酸化ガス供給マニホールド形成部222aと、酸化ガス排出マニホールド形成部222bと、冷却媒体供給マニホールド形成部223aと、冷却媒体排出マニホールド形成部223bとを有している。これらの各種マニホールド形成部、酸化ガス供給孔225、酸化ガス排出孔226は、全てカソード対向プレート22を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。カソード対向プレート22は、これらの貫通部以外には特に構造を有していない平板である。カソード対向プレート22は、略四角形の金属薄板に打ち抜き加工を施すだけで作製される。
アノード対向プレート23は、カソード対向プレート22と同じ大きさの略四角形の金属製の薄板である。材料もカソード対向プレート22と同じ高耐食性材料を用いることができる。アノード対向プレート23は、図3(b)に示すように、カソード対向プレート22同様、MEAのアノード極との対向面が平面であり、燃料ガス流路は形成されていない。アノード対向プレート23は、複数個の燃料ガス供給孔237と、複数個の燃料ガス排出孔238とを有している。複数個の燃料ガス供給孔237は、発電部DAの第3の辺に対応する端部(以下、燃料ガス供給端部という。)の上側の部分に、並んで配置されている。複数個の燃料ガス排出孔238は、発電部DAの燃料ガス供給孔237とは反対側の端部、つまり、発電部DAの第4の辺S4に対応する端部(以下、燃料ガス排出端部という。)の下側の部分に、並んで配置されている。
アノード対向プレート23は、さらに、カソード対向プレート22と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部231aと、燃料ガス排出マニホールド形成部231bと、酸化ガス供給マニホールド形成部232aと、酸化ガス排出マニホールド形成部232bと、冷却媒体供給マニホールド形成部233aと、冷却媒体排出マニホールド形成部233bとを有している。これらの各種マニホールド形成部、燃料ガス供給孔237、燃料ガス排出孔238は、全てアノード対向プレート23を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。アノード対向プレート23は、これらの貫通部以外には特に構造を有していない平板である。アノード対向プレート23は、カソード対向プレート22と同様に、略四角形の金属薄板に打ち抜き加工を施すだけで作製される。
中間プレート24は、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同じ大きさの略四角形の金属製の薄板である。材料もカソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同じものを用いることができる。中間プレート24は、図4(a)に示すように、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部241aと、燃料ガス排出マニホールド形成部241bと、酸化ガス供給マニホールド形成部242aと、酸化ガス排出マニホールド形成部242bとを有している。
中間プレート24には、図4(a)に示すように、酸化ガス供給マニホールド形成部242aと一端が連通し、他端が発電部DAの酸化ガス供給端部に至る長孔である酸化ガス供給流路形成部245が複数個並んで形成されている。酸化ガス供給流路形成部245は、3つのプレートを接合したとき(以下、接合時という。)に、カソード対向プレート22の酸化ガス供給孔225と1対1で対応するように、酸化ガス供給孔225と同数個形成されている。そして、複数個の酸化ガス供給流路形成部245は、それぞれが互いに平行であり、カソード対向プレート22における酸化ガス供給孔225と同様に、発電部DAの酸化ガス供給端部の全長に亘って、並んで配置されている。
中間プレート24は、図4(a)に示すように、酸化ガス排出マニホールド形成部242bと一端が連通し、他端が発電部DAの酸化ガス排出端部に至る長孔である酸化ガス排出流路形成部246が複数個並んで形成されている。酸化ガス供給流路形成部245は、接合時にカソード対向プレート22の酸化ガス排出孔226と1対1で対応するように、酸化ガス排出孔226と同数個形成されている。そして、複数個の酸化ガス排出流路形成部246は、それぞれが互いに平行であり、カソード対向プレート22における酸化ガス排出孔226と同様に、発電部DAの酸化ガス排出端部の全長に亘って、並んで配置されている。
中間プレート24は、さらに、上述した酸化ガス供給流路形成部245および酸化ガス排出流路形成部246と同様の構造を有する要素として、一端が燃料ガス供給マニホールド形成部241aに連通し他端が発電部DAの燃料ガス供給端部に至る燃料ガス供給流路形成部247と、一端が燃料ガス排出マニホールド形成部241bと連通し他端が発電部DAの燃料ガス排出端部に至る燃料ガス排出流路形成部248とを、それぞれ複数個備えている。燃料ガス供給流路形成部247は、アノード対向プレート23の燃料ガス供給孔237と1対1で対応し、燃料ガス供給端部に沿って並んでいる。同様にして、燃料ガス排出流路形成部248は、アノード対向プレート23の燃料ガス排出孔238と1対1で対応し、燃料ガス排出端部に沿って並んでいる。
中間プレート24は、さらに、図4(a)に示すように、冷却媒体流路形成部243を有している。冷却媒体流路形成部243は、燃料ガス供給マニホールド形成部241aと燃料ガス排出マニホールド形成部241bとの上下方向の間の領域において、中間プレート24の右端近傍から左端近傍に至る矩形の孔であり、中間プレート24を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。この冷却媒体流路形成部243の中央部には金属製多孔体が配置されているが、この金属製多孔体については後述する。
中間プレート24における上述した各種マニホールド形成部と、各種流路形成部は、全て中間プレート24を厚さ方向に貫通する貫通部として形成される。中間プレート24は、これらの貫通部以外の部分は、未加工のままの平板である。従って、中間プレート24は、カソード対向プレート22およびアノード対向プレート23と同様に、略四角形の金属薄板に打ち抜き加工を施すだけで作製される。
シール一体型MEA21は、図4(b)に示すように、MEAとMEAの外周縁部に接合されたシール部50を備えている。MEAは、図2に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜211と、電解質膜211の両面に配置されて白金族金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする触媒層(図示せず)と、さらに各触媒層のセパレータ対向面に配置されてガス透過性と導電性を兼ね備えた拡散層212,213とを備えている。電解質膜211の一方側(図2中の左側)の触媒層と拡散層212によりカソード電極(酸素極)が、他方側(図2中の右側)の触媒層と拡散層213によりアノード電極(酸素極)がそれぞれ構成される。カソード側の拡散層212は、金属製(例えば、チタン)多孔体を用い、アノード側の拡散層213は、カーボン製多孔体を用いてそれぞれ構成されている。
シール部50は、例えば、シリコンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等の樹脂材料が用いられる。シール部50は、金型のキャビティにMEA部の外周端部を臨ませて、樹脂材料を射出成形することによって作製される。こうすることで、膜電極接合体21とシール部50とが隙間なく接合され、酸化ガスと燃料ガスが接合部から漏れ出すことを防止できる。シール部50は、カソード対向プレート22、アノード対向プレート23と同様に、酸化ガス供給マニホールド形成部501a、酸化ガス排出マニホールド形成部501b、燃料ガス供給マニホールド形成部502a、燃料ガス排出マニホールド形成部502b、冷却媒体供給マニホールド形成部503a、冷却媒体排出マニホールド形成部503bを有している。シール部50は、図2に示すように、燃料電池10を構成する際に、一方の面に当接する一のセパレータ25と他方の面に当接するセパレータ25との間をシール線SLにてシールしている。シール部50は、図4(b)に示すように、MEAの外周すなわち燃料電池の発電部DAの外周と、各マニホールドの外周を囲むようにシールしている。図4(b)では、図を見やすくするため、シール部50のセパレータ25と当接部を結ぶシール線SLのみを示している。
図5ないし図7を参照して、セパレータ25に形成される各種流路の構成について説明する。図5は、セパレータとシール一体型MEAを重ねた様子を示す平面図である。図6は、図5におけるA−A断面を示す断面図である。図7は、図5におけるB−B断面を示す断面図である。
セパレータ25には、図5においてハッチングで示すように、厚さ方向に貫通する各種マニホールドが形成される。すなわち、上述したカソード対向プレート22、アノード対向プレート23、中間プレート24にそれぞれに形成された燃料ガス供給マニホールド形成部221a、燃料ガス供給マニホールド形成部231a、燃料ガス供給マニホールド形成部241aによって、燃料ガス供給マニホールドが形成される。セパレータ25には、同様にして、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールド、冷却媒体供給マニホールド、冷却媒体排出マニホールドがそれぞれ形成される。
ここで、図5に示すように酸化ガス供給マニホールドは、発電部DAの酸化ガス供給端部と向かい合うように、発電部DAの外周部において酸化ガス供給端部の全長に亘って形成される。酸化ガス排出マニホールドは、発電部DAの酸化ガス排出端部と向かい合うように、発電部DAの外周部において酸化ガス排出端部の全長に亘って形成される。また、燃料ガス供給マニホールドは、発電部DAの燃料ガス供給端部と向かい合うように、発電部DAの外周部において、燃料ガス供給端部の燃料ガス供給孔237が配置されている範囲に亘って形成される。同様に、燃料ガス排出マニホールドは、発電部DAの外周部において、燃料ガス排出端部の燃料ガス排出孔238が配置されている範囲に亘って形成される。冷却媒体供給マニホールドは、発電部DAの外周部において、冷却媒体流路形成部243の一方の端部に対応する範囲に亘って形成される。冷却媒体排出マニホールドは、発電部DAの外周部において、冷却媒体流路形成部243の他方の端部に対応する範囲に亘って形成される。
さらに、断面の構成も交えて説明していく。セパレータ25には、図6に示すように、中間プレート24に形成された酸化ガス供給流路形成部245と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、酸化ガス供給流路63が形成される。酸化ガス供給流路63は、一端が酸化ガス供給マニホールドと連通し、他端がカソード対向プレート22に形成された酸化ガス供給孔225と連通している。
セパレータ25には、図6に示すように、中間プレート24に形成された酸化ガス排出流路形成部246と、アノード対向プレート23における中間プレート24との当接面23aと、カソード対向プレート22における中間プレート24との当接面22aとによって、酸化ガス排出流路64が形成される。酸化ガス排出流路64は、一端が酸化ガス排出マニホールドと連通し、他端がカソード対向プレート22に形成された酸化ガス排出孔226と連通している。
図示は省略するが、図5におけるC−C断面およびC'−C'断面は、図5に示すA−A断面と、同様の構造を有している。すなわち、セパレータ25には、図5に示すC−C部において、上述した酸化ガス供給流路63と同様にして、燃料ガス供給マニホールドと燃料ガス供給孔237とを連通する燃料ガス供給流路61が形成される。そして、図5におけるC'−C'部において、上述した酸化ガス排出流路64と同様にして、燃料ガス排出マニホールドと燃料ガス排出孔238とを連通する燃料ガス排出流路62が形成される。
B.冷却媒体流路の構成:
さらにセパレータ25には、冷却媒体流路形成部243によって、冷却媒体流路が形成される。この冷却媒体流路が、本発明の主要な特徴部分であり、以下、この点について詳述する。
図8は、冷却媒体流路形成部243とそれに配置される2つの導電性多孔体層を示す説明図である。図示するように、冷却媒体流路形成部243における発電部DAに対応する領域、すなわち、左右の第3の辺S3と第4の辺S4の間の領域に、第1の導電性多孔体層65aと第2の導電性多孔体層65bとが重ねて配置される。断面からみると、図7に示すように、中間プレート24を厚さ方向に貫通する冷却媒体流路形成部243における前記左右の第3の辺S3と第4の辺S4の間の領域に、第1の導電性多孔体層65aと第2の導電性多孔体層65bとが重ねて配置されている。第1の導電性多孔体層65aは、カソード対向プレート22側に対向するように配置され、第2の導電性多孔体層65bは、アノード対向プレート23と対向するように配置されている。第1および第2の導電性多孔体層65a,65bの厚さは同じである。この第1および第2の導電性多孔体層65a,65bによって、冷却媒体流路が形成される。なお、第1の導電性多孔体層65aと第2の導電性多孔体層65bとは、接着剤等を用いることなしで、3枚のプレート22〜24の接合によって装着されている。
第1および第2の導電性多孔体層65a,65bは、金属製多孔体を用いて構成され、第1の導電性多孔体層65aに用いられる多孔体の気孔率は、第2の導電性多孔体層65bに用いられる気孔率よりも高いものとなっている。すなわち、冷却媒体流路形成部243において、カソード対向プレート22側に気孔率の高い第1の導電性多孔体層65aが配置されており、アノード対向プレート23側に気孔率の低い第2の導電性多孔体層65bが配置されている。
金属製多孔体としては、金属発泡体、エキスパンドメタル等が用いられている。気孔率は、第1の導電性多孔体層65aでは、約80[%]であり、第2の導電性多孔体層65bでは、約60[%]である。この気孔率の数値(高さ)はこれに限る必要はなく、第1の導電性多孔体層65aの気孔率が、第2の導電性多孔体層65bの気孔率よりも高くなるようなものであれば、いずれの気孔率の高さであってもよい。また、第1および第2の導電性多孔体層65a,65bに用いられる導電性多孔体を、金属製多孔体に換えて、カーボン製あるいは導電性の樹脂製の多孔体等としてもよい。なお、気孔率を異ならせるには、多孔体の気孔の数を増やすこと、気孔径を大きくすることのいずれによっても可能である。
第1および第2の導電性多孔体層65a,65bによって形成される冷却媒体流路は、一端が冷却媒体供給マニホールドと連通し、他端が冷却媒体排出マニホールドと連通する。
ここで、図5に示すように、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排出マニホールドは、シール線SLで示すシール部50とセパレータ25との当接部のうち燃料電池の発電部DAの外周を囲む当接部(以下、発電部外周シール部という。)の外側に位置している。一方で、酸化ガス供給孔225、酸化ガス排出孔226、燃料ガス供給孔237、燃料ガス排出孔238は、それぞれ、発電部DAの端部、すなわち、上述した発電部外周シール部の内側に位置している。この結果上述した燃料ガス供給流路61、燃料ガス排出流路62、酸化ガス供給流路63、酸化ガス排出流路64は、それぞれ、発電部外周シール部をセパレータ25の内部からトンネルするように形成されている。また、冷却媒体流路も、発電部外周シール部の外側にそれぞれ位置する冷却媒体供給マニホールドおよび冷却媒体排出マニホールドと連通しているため、発電部外周シール部をセパレータ25の内部からトンネルしている。
C.燃料電池の動作:
同じく、図4〜図7を参照して、本実施例に係る燃料電池の動作について説明する。
燃料電池10に供給された酸化ガスは、図6において矢印で示すように、酸化ガス供給マニホールド−酸化ガス供給流路63−酸化ガス供給孔225という複数の経路(上述した酸化ガス供給経路)を通って、カソード側の拡散層212に供給される。図5に示す矢印Fiは、各酸化ガス供給孔225(各酸化ガス供給経路)から供給される酸化ガスの流れを示している。拡散層212に供給された酸化ガスは、カソード電極において電気化学反応に供される。その後、酸化ガスは、図6において矢印で示すように、酸化ガス排出孔226−酸化ガス排出流路64−酸化ガス排出マニホールドを通って外部に排出される。図5において、矢印Foは、拡散層212から各酸化ガス排出孔226に排出される酸化ガスの流れを示している。
酸化ガスと同様にして、燃料電池10に供給された燃料ガスは、燃料ガス供給マニホールド−燃料ガス供給流路61−燃料ガス供給孔237という経路(上述した燃料ガス供給経路)を通って、アノード側の拡散層213に供給される。拡散層213に供給された燃料ガスは、発電部DA全体に亘って拡散し(図示は省略)アノード電極において電気化学反応に供される。その後、燃料ガスは、酸化ガスと同様にして、燃料ガス排出孔238−燃料ガス排出流路62−燃料ガス排出マニホールドを通って外部に排出される。
燃料電池10に供給された冷却媒体は、図7において矢印で示すように、冷却媒体供給マニホールド−冷却媒体流路(第1および第2の導電性多孔体層65a,65b)−冷却媒体排出マニホールドを通って、外部に排出される。冷却媒体は、主として冷却媒体流路65内を流動中に燃料電池10の熱エネルギを吸収して燃料電池10を冷却する。
D.作用・効果:
以上説明した本実施例の燃料電池10によれば、セパレータ25を構成する中間プレート24において、カソード電極が当接するカソード対向プレート22側に第1の導電性多孔体層65aが、アノード電極が当接するアノード対向プレート23側に第2の導電性多孔体層65bがそれぞれ配置されており、第1の導電性多孔体層65aの気孔率は、第2の導電性多孔体層65bの気孔率よりも高くなるよう構成されている。
図9は、第1の導電性多孔体層65aと第2の導電性多孔体層65bにおける流路抵抗を示すグラフである。前述したように、第1の導電性多孔体層65aの気孔率は高く、第2の導電性多孔体層65bの気孔率は低いことから、図示するように、第1の導電性多孔体層65aの流路抵抗は小さく、第2の導電性多孔体層65bの流路抵抗は大きい。この結果、カソード対向プレート22側での冷却媒体の流量が、アノード対向プレート23側での冷却媒体の流量よりも大きくなる。したがって、発熱量の多いカソード電極の冷却能力をより高めることができることから、発電効率を向上することができるという効果を奏する。特に、この燃料電池10によれば、従来例のように、カソード電極を構成する拡散層212に対して、気孔率を小さくする等なんら特別な細工が施されている訳ではないので、フラッディング等の新たな問題が生じることなしに、上記の効果を生じさせることができる。
特に、本実施例では、第1の導電性多孔体層65aは、金属製多孔体を用いて構成していることから、その気孔率を十分に高くすることができる。金属製多孔体は、剛性が高いことから気孔率を高めることが容易であるためである。本実施例では、カソード対向プレート22がフラットプレートであるために、カソード電極での排水性が悪化しやすいが、第1の導電性多孔体層65aに金属製多孔体を用いた本実施例によれば、気孔率を十分に高くすることができることから、カソード電極での排水性を容易に高めることができる。
E.他の実施形態:
本発明は上記の実施例や変形例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)前記実施例では、第1および第2の導電性多孔体層65a,65bは、同種の材料で、気孔率が異なる構成としていたが、これに換えて、異なる種類の材料を用いる構成としてもよい。すなわち、第1の導電性多孔体層65aを金属製多孔体を用いて構成し、第2の導電性多孔体層65bをカーボン製多孔体を用いて構成してもよいし、あるいは、第1の導電性多孔体層65aを金属製多孔体を用いて構成し、第2の導電性多孔体層65bを導電性の樹脂製の多孔体を用いて構成してもよい。要は、いずれの種類の材料の組み合わせであっても、第1の導電性多孔体層65aの気孔率が、第2の導電性多孔体層65bの気孔率よりも高くなる構成であればよい。なお、第1の導電性多孔体層65aを金属製多孔体を用いて構成し、第2の導電性多孔体層65bをカーボン製多孔体(あるいは導電性の樹脂製の多孔体)を用いて構成すれば、第1の導電性多孔体層65aの気孔率を第2の導電性多孔体層65bの気孔率よりも高めることが容易である。金属製多孔体は、剛性が高いことから、気孔率を高めることが容易であるからである。
(2)前記実施例では、冷却媒体流路を、2つの導電性多孔体層65a,65bによって構成していたが、3以上の数の導電性多孔体層を配置して、カソード電極が当接する面に近い層ほど、気孔率が高くなる構成としてもよい。
(3)また、複数の層によって段階的に気孔率を上げるのではなく、ひとつの層(部材)の中で、カソード電極と当接する面に近いほど、気孔率が高くなるよう、連続もしくは非連続に気孔率を変化させる構成としてもよい。図10は、カソード対向プレートにおける中間プレートとの当接面22aとアノード対向プレートにおける中間プレートとの当接面23aの間で気孔率を連続的に変化させた場合の流路抵抗を示すグラフである。図示するように、カソード電極と当接する面に近いほど、流路抵抗が小さくなっている。したがって、したがって、発熱量の多いカソード電極の冷却能力をより高めることができることから、発電効率を向上することができる。
(4)前期実施例では、2つの導電性多孔体層65a,65bの流路抵抗の相違を、気孔率を変えることによって構成していたが、これに換えて、冷却媒体流路形成部243は何も充填することなしに空洞のままで、アノード対向プレート23における中間プレート24の当接面23aに流量低減用の突出片を設けることにより、カソード電極と当接する面側での流路抵抗が、アノード電極と当接する面側での流路抵抗よりも小さくなるように構成してもよい。要は、いずれの構成であっても、カソード電極と当接する面側での流路抵抗が、アノード電極と当接する面側での流路抵抗よりも小さくなるように構成できればよい。
(5)前期実施例では、カソード対向プレート22とアノード対向プレート23とが同一の厚さであったが、これに換えて、カソード対向プレート22の厚さを、アノード対向プレート23の厚さよりも薄くした上で、冷却媒体流路形成部243には何も充填することなしに空洞のままで冷却媒体を流す構成としてもよい。この構成によれば、冷却媒体流路が、アノード電極側よりもカソード電極側に近づいた構成となることから、結局、カソード電極が当接する面側での冷却媒体の流量が、アノード電極が当接する面側での冷却媒体の流量よりも大きくなるよう構成されたことになる。したがって、前記実施例と同様に、発熱量の多いカソード電極の冷却能力をより高めることができることから、発電効率を向上することができるという効果を奏する。
(6)前記実施例の燃料電池10は、電解質層に固体高分子膜を用いた固体高分子型燃料電池であったが、これに代えて、電解質層に固体酸化物を用いた固体酸化物型の燃料電池等、他の種類の電解質層を持つ燃料電池とすることもできる。
一実施例としての燃料電池10を備える燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 燃料電池10を構成するモジュール20の概略構成を示す説明図である。 セパレータ25を構成するカソード対向プレート22およびアノード対向プレート23の平面図である。 セパレータ25を構成する中間プレート24とシール一体型MEA21の平面図である。 セパレータ25とシール一体型MEAを重ねた様子を示す平面図である。 図5におけるA−A断面を示す断面図である。 図5におけるB−B断面を示す断面図である。 冷却媒体流路形成部243とそれに配置される2つの導電性多孔体層65a、65bを示す説明図である。 第1の導電性多孔体層65aと第2の導電性多孔体層65bにおける流路抵抗を示すグラフである。 カソード対向プレートにおける中間プレートとの当接面22aとアノード対向プレートにおける中間プレートとの当接面23aの間で気孔率を連続的に変化させた場合の流路抵抗を示すグラフである。
符号の説明
10...燃料電池
20...モジュール
21... シール一体型膜電極接合体
211...電解質膜
212...拡散層
22...カソード対向プレート
221a...燃料ガス供給マニホールド形成部
221b...燃料ガス排出マニホールド形成部
222a...酸化ガス供給マニホールド形成部
222b...酸化ガス排出マニホールド形成部
223a...冷却媒体供給マニホールド形成部
223b...冷却媒体排出マニホールド形成部
225...酸化ガス供給孔
226...酸化ガス排出孔
23...アノード対向プレート
231a...燃料ガス供給マニホールド形成部
231b...燃料ガス排出マニホールド形成部
232a...酸化ガス供給マニホールド形成部
232b...酸化ガス排出マニホールド形成部
233a...冷却媒体供給マニホールド形成部
233b...冷却媒体排出マニホールド形成部
237...燃料ガス供給孔
238...燃料ガス排出孔
24...中間プレート
241a...燃料ガス供給マニホールド形成部
241b...燃料ガス排出マニホールド形成部
242a...酸化ガス供給マニホールド形成部
242b...酸化ガス排出マニホールド形成部
243...冷却媒体流路形成部
25...セパレータ
30...エンドプレート
31...テンションプレート
32...ボルト
33...インシュレータ
34...ターミナル
50...シール部
501a...酸化ガス供給マニホールド形成部
501b...酸化ガス排出マニホールド形成部
502a...燃料ガス供給マニホールド形成部
502b...燃料ガス排出マニホールド形成部
503a...冷却媒体供給マニホールド形成部
503b...冷却媒体排出マニホールド形成部
61...燃料ガス供給流路
62...燃料ガス排出流路
63...酸化ガス供給流路
64...酸化ガス排出流路
65a...第1の導電性多孔体層
65b...第2の導電性多孔体層
210...水素タンク
220...シャットバルブ
230...調圧バルブ
240、410...循環ポンプ
250、260、350、360、450、460...配管
310...エアポンプ
420...ラジエータ
SL...シール線
DA...発電部

Claims (5)

  1. 電解質膜の一方の面に水素極を、他方の面に酸素極をそれぞれ配した膜電極接合体が複数積層され、一の膜電極接合体の水素極と隣接する他の膜電極接合体の酸素極との間に、所定の冷却媒体が内部を通過する冷却媒体流路が配置された燃料電池において、
    前記冷却媒体流路は、
    前記酸素極が当接する面側での前記冷却媒体の流量が、前記水素極が当接する面側での前記冷却媒体の流量よりも大きくなるよう構成されたこと
    を特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記冷却媒体流路は、
    前記酸素極が当接する面側での流路抵抗が、前記水素極が当接する面側での流路抵抗よりも小さくなるよう構成されることにより、前記冷却媒体の流量の相違を実現した燃料電池。
  3. 請求項2に記載の燃料電池であって、
    前記冷却媒体流路は、
    前記酸素極が当接する面側に配置される第1の導電性多孔体層と、前記水素極が当接する面側に配置される第2の導電性多孔体層とを備え、前記第2の導電性多孔体層よりも前記第1の導電性多孔体層の方が気孔率が高くなるよう構成されることにより、前記流路抵抗の相違を実現した燃料電池。
  4. 請求項3に記載の燃料電池であって、
    前記一の膜電極接合体の前記水素極との対向面が平面である水素極対向プレートと、前記他の膜電極接合体の前記酸素極との対向面が平面である酸素極対向プレートと、前記水素極対向プレートと前記酸素極対向プレートとに挟持される中間プレートとを備えるセパレータを有し、
    前記中間プレートは、
    前記第1の導電性多孔体層と第2の導電性多孔体層とが配置された構成である
    燃料電池。
  5. 請求項3または4に記載の燃料電池であって、
    前記第1の導電性多孔体層は、金属製多孔体を用いて構成される
    燃料電池。
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