JP2009064708A - 燃料電池、燃料電池システム、および、車両 - Google Patents

燃料電池、燃料電池システム、および、車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2009064708A
JP2009064708A JP2007232677A JP2007232677A JP2009064708A JP 2009064708 A JP2009064708 A JP 2009064708A JP 2007232677 A JP2007232677 A JP 2007232677A JP 2007232677 A JP2007232677 A JP 2007232677A JP 2009064708 A JP2009064708 A JP 2009064708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
fuel gas
fuel
gas supply
supply manifold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007232677A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kunitake
和久 國武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007232677A priority Critical patent/JP2009064708A/ja
Publication of JP2009064708A publication Critical patent/JP2009064708A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池の起動時間の短縮化を可能とする。
【解決手段】燃料電池モジュールの積層方向に沿って、燃料電池の一方の端部から他方の端部に向けて、燃料電池モジュールにおける電気化学反応に供される燃料ガスを流すように形成された第1の燃料ガス供給マニホールドと、積層方向に沿って、他方の端部から一方の端部に向けて、燃料ガスを流すように形成された第2の燃料ガス供給マニホールドと、を備える。各燃料電池モジュールには、第1の燃料ガス供給マニホールドおよび第2の燃料ガス供給マニホールドの両方から燃料ガスが供給される。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池から必要な電力が供給可能となるまでの燃料電池の起動時間の短縮化を可能とする技術に関する。
近年、燃料ガスとしての水素ガスと酸化ガスとしての酸素(空気)の電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。このような燃料電池は、一般に、電解質膜と電解質膜上に設けられた電極(酸素極および水素極。酸素極を以下では、カソードと呼び、水素極を以下では、アノードと呼ぶ。)と、を備える燃料電池モジュールと、セパレータとを、交互に繰り返し積層したスタック構造を有している。
上記のようなスタック構造を有する燃料電池の場合、通常、燃料ガスの供給口に近い燃料電池モジュールから順番に燃料ガスが供給されるため、供給口に最も近い燃料電池モジュールに比べて、供給口から最も遠い燃料電池モジュールにおいて発電が開始可能となるのは最も遅くなる。従って、燃料ガスの供給口から最も遠い燃料電池モジュールの発電が開始可能となって、初めて、負荷に対して電力を供給することが可能となるため、燃料電池の起動時間は、上記発電開始可能となる時間差の分だけ長くなってしまう。
ここで、例えば、燃料電池を用いた燃料電池システムを、いわゆる電気自動車(以下、燃料電池車と呼ぶ。)などの車両に搭載した場合、起動直後に負荷に対して電力を供給可能であることが望ましく、上記のように起動時間が長くなることは問題である。
特開2005−196984号公報 特開2004−259535号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池の起動時間の短縮化を可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
複数の燃料電池モジュールを積層して構成された燃料電池であって、
前記燃料電池モジュールの積層方向に沿って、前記燃料電池の一方の端部から前記他方の端部に向けて、前記燃料電池モジュールにおける電気化学反応に供される燃料ガスを流すように形成された第1の燃料ガス供給マニホールドと、
前記積層方向に沿って、前記他方の端部から前記一方の端部に向けて、前記燃料ガスを流すように形成された第2の燃料ガス供給マニホールドと、を備え、
前記各燃料電池モジュールには、前記第1の燃料ガス供給マニホールドおよび前記第2の燃料ガス供給マニホールドの両方から前記燃料ガスが供給される、燃料電池。
[適用例2]
適用例2に記載の燃料電池であって、
前記第1の燃料ガス供給マニホールドおよび前記第2の燃料ガス供給マニホールドは、前記積層方向に沿って隣接形成される、燃料電池。
適用例1および適用例2によれば、起動時間の短縮化を図った燃料電池を構成することが可能である。
[適用例3]
燃料電池システムであって、
適用例1または適用例2に記載の燃料電池と、
燃料ガス供給源から前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するための配管と、を備え、
前記配管は、前記第1の燃料ガス供給マニホールドに接続される第1の配管部分と、前記第2の燃料ガス供給マニホールドに接続される第2の配管部分とに分岐されており、
前記第1の配管部分には前記第1の燃料ガス供給マニホールドを介して前記各燃料電池モジュールに供給する前記燃料ガスの供給量を調整する第1の燃料ガス供給量調整装置が設けられており、
前記第2の配管部分には前記第2の燃料ガス供給マニホールドを介して前記各燃料電池モジュールに供給する前記燃料ガスの供給量を調整する第2の燃料ガス供給量調整装置が設けられている、燃料電池システム。
適用例3によれば、起動時間の短縮化を図った燃料電池システムを構成することが可能である。また、各燃料電池モジュールへの燃料ガスの供給について、第1の燃料ガス供給マニホールドからの供給量と第2の燃料ガス供給マニホールドからの供給量を調整することが可能な燃料電池システムを構成することが可能である。
[適用例4]
適用例3に記載の燃料電池システムを動力源として搭載した車両。
適用例4によれば、起動時間の短縮化を図った車両を構成することが可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現可能であり、例えば、本発明の燃料電池や、その燃料電池を備える燃料電池システム、その燃料電池システムを備える発電装置、その燃料電池システムを動力源として搭載した車両等の態様で実現することが可能である。
以下では、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の手順で説明する。
A.実施例:
A1.燃料電池システムの構成:
A2.燃料電池の構成:
A3.効果:
B.変形例:
A.実施例:
A1.燃料電池システムの構成:
図1は、一実施例としての燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。この燃料電池システムは、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型の燃料電池10を用いて構成されており、例えば、車両に搭載され、車両の動力源として使用されている。
燃料電池10は、後述する燃料電池モジュールを、セパレータを挟んで繰り返して積層することにより形成されている。また、燃料電池10の内部には、積層方向に沿って、反応ガスとしての燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールド11a,11b、および、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールド12と、反応ガスとしての酸化ガスを供給するための酸化ガス供給マニホールド13、および、酸化ガスを排出するための酸化ガス排出マニホールド14と、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給マニホールド15、および、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出マニホールド16と、が形成されている。
燃料ガス供給マニホールド11a,11bには、配管450,452が接続されており、高圧水素を貯蔵した水素タンク410から、配管450,452を介して、燃料ガスとしての水素ガスが供給される。水素タンク410の代わりに、アルコール、炭化水素などを原料とする改質反応によって水素ガスを生成してもよい。配管450,452には、水素ガスの供給を調整するために、シャットバルブ420および調圧バルブ430,432が配置されている。燃料ガス供給マニホールド11a、11bを介して燃料電池10の内部に供給された燃料ガスとしての水素ガスは、燃料電池10の各燃料電池モジュールのアノード(図1には図示せず)に供給され、電気化学反応による発電に供される。
燃料ガス排出マニホールド12には、配管460が接続されており、各燃料電池モジュールのアノードから排出された燃料ガスとしての水素ガスが、燃料ガス排出マニホールド12および配管460を介して配管450,452に戻され、再び燃料電池10に循環される。配管460上には、循環のための循環ポンプ440が配置されている。
酸化ガス供給マニホールド13には、配管520が接続されており、エアポンプ510から配管520を介して、酸化ガスとしての空気が供給される。酸化ガス供給マニホールド13を介して燃料電池10の内部に供給された空気は、燃料電池10の各燃料電池モジュールのカソード(図1には図示せず)に供給され、電気化学反応による発電に供される。
酸化ガス排出マニホールド14には、配管530が接続されており、各燃料電池モジュールのカソードから排出された空気が、酸化ガス排出マニホールド14および配管530を介して大気中に放出される。
冷却媒体供給マニホールド15には、配管450が接続されており、ラジエータ550から、配管560を介して、冷却媒体としての冷却水が供給される。なお、冷却媒体としては、水だけでなく、エチレングリコール等の不凍水、空気等を用いることができる。
冷却媒体排出マニホールド16には、配管570が接続されており、燃料電池10の内部を通過した冷却水が、冷却媒体排出マニホールド16および配管570を介して、ラジエータ550に送られ、再び燃料電池に循環される。配管570上には循環のための循環ポンプが配置されている。
A2.燃料電池の構成:
図2は、燃料電池10の概略構成を示す説明図である。この燃料電池10は、図2に示すように、電解質膜を有する発電体20、燃料ガスとしての水素ガスおよび酸化ガスとしての空気が流れるガス流路としての多孔体26,27、電気化学反応により生ずる電気を集電する隔壁としてのセパレータ40等を備え、これらを、セパレータ40、多孔体27、発電体20、多孔体26、セパレータ40の順に繰り返して積層し、その両端からエンドプレート71,72で挟んで形成されている。エンドプレート71,72の積層方向の内側には、実際には、インシュレータおよびターミナル等が挟まれているが、図示を省略している。なお、発電体20と、発電体の両側に配置された多孔体26,27とが上記した1つの燃料電池モジュールを構成する。
なお、エンドプレート71には、燃料ガス供給マニホールド11a、燃料ガス排出マニホールド12、酸化ガス供給マニホールド13、酸化ガス排出マニホールド14、冷却媒体供給マニホールド15、および、冷却媒体排出マニホールド16を、それぞれ対応する配管450、460、520、530、560、570に接続するための貫通孔が形成されている。また、エンドプレート72にも、燃料ガス供給マニホールド11bを、対応する配管452に接続するための貫通孔が形成されている。
発電体20は、固体高分子の電解質膜21を含むMEA24(Membrne Electrode Assembly)の外側にガス拡散層23a,23bを配置した部材25の外周をシールガスケット30で囲んで一体として形成されている。なお、このMEA24,ガス拡散層23a,23bからなる部材25を、MEGA25と呼ぶ。
MEGA25を形成するMEA24は、電解質膜21の表面上に、それぞれ電極触媒層22a,22b(カソード,アノード)を備えている。電解質膜21は、プロトン伝導性を備え、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す固体高分子材料の薄膜であり、セパレータ40外形よりも小さい長方形外形に形成されている。この電解質膜21の表面上に形成された電極触媒層22a,22bは、電気化学反応を促進する触媒、例えば、白金などを備えている。
MEA24の外側に配置されるガス拡散層23a,23bは、気孔率が60〜70%程度のカーボン製の多孔体であり、例えば、カーボンクロスやカーボンペーパによって形成されている。こうした材料からなるガス拡散層23a,23bは、接合によりMEA24と一体化されてMEGA25となる。なお、ガス拡散層23aはMEA24のカソード側に、ガス拡散層23bはアノード側に、それぞれ配置され、各ガス拡散層23a,23bは、供給された反応ガスをその厚み方向に拡散して、対応する電極触媒層22a,22bの全面に反応ガスを供給している。
MEGA25の外周を囲むシールガスケット30は、シリコンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴムなど、弾性を有するゴム製の絶縁性樹脂材料からなり、MEGA25の外周に射出成形され、MEGA25外周の一部を厚み方向に挟むように形成されている。
シールガスケット30の外形は、セパレータ40と同一の略長方形形状に形成されており、その4辺に沿って、反応ガスおよび冷却水のマニホールドを形成する貫通孔が設けられている。このマニホールド用の貫通孔は、セパレータ40に設けられた貫通孔と同一であるため、セパレータ40の構造とともに、後述する。
こうしたマニホールド用の貫通孔の周囲には、各連通孔を囲み、シールガスケット30の厚み方向に凸の部位が形成されている。この凸の部位は、シールガスケット30を挟むセパレータ40に実質的に当接し、積層方向の所定の締結力を受け、潰れて変形する。その結果、凸の部位は、マニホールド内を流れる流体(水素ガス,空気,冷却水)の漏れを抑制するシールラインSLを形成する。この凸の部位が、シールラインSLのリップ部分となる(図3,4参照)。
次に、反応ガスが流れるガス流路としての多孔体26,27について説明する。多孔体26,27は、ステンレス鋼やチタン,チタン合金等の発泡金属や金属メッシュなど、内部に多数の細孔を備えた金属の多孔体からなる。この多孔体26,27は、MEGA25より小さい略長方形外形であって、シールガスケット30内に収まる大きさに形成されている。
この多孔体26,27の気孔率は、MEGA25を構成するガス拡散層23a,23bの気孔率よりも大きく、約70〜80%程度であり、MEGA25に反応ガスを供給する流路として機能する。
例えば、多孔体26は、MEGA25のカソード側(MEA24のカソード側)とセパレータ40との間に配置され、セパレータ40を介して供給された酸化ガス(空気)を図示する上方から下方へ流し、MEGA25のカソード側に空気を供給する。
他方、多孔体27は、MEGA25のアノード側(MEA24のアノード側)とセパレータ40との間に配置され、セパレータ40を介して供給された燃料ガス(水素ガス)を図示する右方から左方へ流し、MEGA25のアノード側に供給する。
つまり、多孔体26,27は、所定方向へ反応ガスを流すことを主目的とするため、反応ガスの流れの圧力損失を抑え、排水性を向上するよう、比較的気孔率を大きく形成している。これに対して、上述のガス拡散層23a,23bは、厚み方向への拡散を主目的とするため、比較的気孔率を小さく形成している。
こうした多孔体26,27を流れる反応ガスは、流れの過程でMEGA25に供給され、MEGA25のガス拡散層23a,23bの作用により、各電極触媒層22a,22bに拡散され、反応に供される。なお、この電気化学反応は発熱反応であり、燃料電池10を所定温度範囲で運転するため、燃料電池10内には冷却媒体(冷却水)が供給されている。
次に電気化学反応により生ずる電気を集電するセパレータ40について説明する。セパレータ40は、三つの金属の薄板を積層して形成される三層積層型のセパレータである。具体的には、空気が流れる多孔体26と接触するカソードプレート41と、水素ガスが流れる多孔体27と接触するアノードプレート43と、両プレートの中間に挟まれ、主に冷却水の流路となる中間プレート42とから構成されている。
三つのプレートは、その厚み方向に、流路用の凹凸形状のない平坦な表面を有し(つまり、多孔体26,27との接触面が平坦であり)、ステンレス鋼やチタン,チタン合金など、導電性の金属材料から構成されている。
三つのプレートには、上述の各種マニホールドを構成する貫通孔が設けられている。具体的には、略長方形形状のセパレータ40の長辺のうち、図示する上方に、酸化ガス供給マニホールド13を構成する酸化ガス(空気)供給用の貫通孔が、図示する下方に、酸化ガス排出マニホールド14を構成する酸化ガス(空気)排出用の貫通孔が、それぞれ設けられている。また、セパレータ40の短辺のうち、図示する右上方向に、燃料ガス供給マニホールド11a,11bを構成する、上下2段に分かれた燃料ガス(水素)供給用の2つの貫通孔11ap,11bpが設けられており、図示する左下方向に、燃料ガス排出マニホールド12を構成する燃料ガス(水素)排出用の貫通孔が設けられている。なお、冷却水に関しては、セパレータ40短辺の図示する左上方向に、冷却媒体供給マニホールド15を構成する供給用の貫通孔が、図示する右下方向に、冷却媒体排出マニホールド16を構成する排出用の貫通孔が、それぞれ設けられている。
カソードプレート41には、こうしたマニホールド用の貫通孔に加え、多孔体26への酸化ガスの出入口となる孔部45,46が複数形成されている。同様に、アノードプレート43には、マニホールド用の貫通孔に加え、多孔体27への、燃料ガス供給マニホールド11aからの水素ガスの入口となる孔部48aと、燃料ガス供給マニホールド11bからの水素ガスの入り口となる孔部48bと、燃料ガス排出マニホールド12への、多孔体27からの水素ガスの出口となる複数の孔部49とが、形成されている。
中間プレート42に設けられた複数のマニホールド用の貫通孔のうち、酸化ガスの流れるマニホールド用の貫通孔は、カソードプレート41の孔部45,46と連通するように形成されている。また、燃料ガスの流れるマニホールド用の貫通孔は、アノードプレート43の孔部48a、48b,49と連通するように形成されている。
なお、中間プレート42には、略長方形外形の長辺方向に沿って複数の切欠が形成され、その切欠の両端はそれぞれ、冷却水の流れるマニホールド用の貫通孔と連通している。
こうした構造の三つのプレートを積層して接合することで、セパレータ40の内部には、各種流体の流路が形成される。
次に、燃料ガス供給マニホールド11a,11bからガス流路としての多孔体27への燃料ガスとしての水素ガスの供給および多孔体27から燃料ガス排出マニホールド12への水素ガスの排出について説明する。
図3は、燃料電池10の一部を図2のA−A線に沿って積層方向に切断した概略断面図である。図3は、燃料ガス供給マニホールド11aから多孔体27への水素ガスの供給および多孔体27から燃料ガス排出マニホールド12への水素ガスの排出の様子を示している。
図示するように、燃料ガス供給マニホールド11aを流れる水素ガス(図の左から右方向(+x方向)へ向かって流れる水素ガス)の一部は、セパレータ40の内部(中間プレート42の部分)を通って、孔部48aから多孔体27へ供給される。そして、アノードにおいて反応に供されなかった水素ガスは、多孔体27を流れて、孔部49からセパレータ40の内部を経て、燃料ガス排出マニホールド12へ流れる。
図4は、燃料電池10の一部を図2のB−B線に沿って積層方向に切断した概略断面図である。図4は、燃料ガス供給マニホールド11bから多孔体27への水素ガスの供給および多孔体27から燃料ガス排出マニホールド12への水素ガスの排出の様子を示している。
図示するように、燃料ガス供給マニホールド11bを流れる水素ガス(図の右から左方向(−x方向)へ向かって流れる水素ガス)の一部は、セパレータ40の内部(中間プレート42の部分)を通って、孔部48bから多孔体27へ供給される。そして、アノードにおいて反応に供されなかった素ガスは、多孔体27を流れて、孔部49からセパレータ40の内部を経て、燃料ガス排出マニホールド12へ流れる。
なお、酸化ガスである空気の流れについての説明は省略するが、水素ガスの流れと同様である。
A3.効果:
以上説明した実施例では、燃料ガスとしての水素ガスを燃料電池10の内部に供給するための燃料ガス供給マニホールドとして、積層方向に沿って互いに逆向きに水素ガスを流すために、上下に区分された2つの燃料ガス供給マニホールド11a,11bを備えている。これにより、積層方向に並ぶ各燃料電池モジュールのアノードへの水素ガスの供給時間を、いずれか一方向にのみ水素ガスを流す燃料ガス供給マニホールドを備えている従来の燃料電池に比べて、約1/2に低減することができるので、この燃料電池を用いた燃料電池システムのシステム動作、および、この燃料電池システムを搭載した車両動作の早期立ち上げが可能となる。
また、2つの燃料ガス供給マニホールドのガス供給量を変化させることにより、多孔体内部のガスの流れの状態を変化させることが可能とである。また、ガスの流れの状態を変化させることにより、一様なガスの流れによって多孔体内に存在するヒートスポットや水の滞留を、ガスの流れを変化させることで防止することが可能となる。
B.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、図2に示したように、燃料ガス供給マニホールドを、セパレータ40の短辺のうち、右上方向に構成することにより、中間プレート42の左右に伸びる連通孔およびアノードプレート43の孔部48a,48bを介して、水素ガスが左右方向に流れて多孔体27に供給される構造としているため、積層方向に沿って互いに逆向きに水素ガスを流すための2つの燃料ガス供給マニホールド11a,11bを、上下2段に区分した構造としているが、これに限定されるものではない。例えば、燃料ガス供給マニホールドを、酸化ガス供給マニホールド13と同様に、セパレータ40の長辺のうち、上方に構成する場合には、2つの燃料ガス供給マニホールドを、左右2段に区分した構造とすればよい。
B2.変形例2:
上記実施例では、燃料ガスである水素ガスを発電体に供給するガス流路としての多孔体に対して、燃料ガス供給マニホールドから、セパレータ内部を介して水素ガスを供給する構造の燃料電池を例に説明したが、これに限定されるものではなく、種々の燃料電池に適用可能である。例えば、セパレータの多孔体側の表面に凹部を備え、多孔体に対して、燃料ガス供給マニホールドから凹部を介して水素ガスを供給する構造の燃料電池であってもよい。また、セパレータの表面にガス流路が形成されており、燃料ガス供給マニホールドから、ガス流路に対して水素ガスを供給する構造の燃料電池であってもよい。
B3.変形例3:
上記実施例において、燃料ガス供給マニホールド11aから多孔体27への水素ガスの供給口である孔部48aおよび燃料ガス供給マニホールド11bから多孔体27への水素ガスの供給口である孔部49bに、ガスの逆流を防止するための逆止弁を設けるようにしてもよい。
B4.変形例4:
上記実施例においては、互いに逆向きに水素ガスが流れる2つの燃料ガス供給マニホールドを備える場合を例に説明したが、さらに、互いに逆向きに空気が流れる2つの酸化ガス供給マニホールドを備えるようにしてもよい。
一実施例としての燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 燃料電池10の概略構成を示す説明図である。 燃料電池10の一部を図2のA−A線に沿って積層方向に切断した概略断面図である。 燃料電池10の一部を図2のB−B線に沿って積層方向に切断した概略断面図である。
符号の説明
10…燃料電池
11a…燃料ガス供給マニホールド
11b…燃料ガス供給マニホールド
11ap…貫通孔
11bp…貫通孔
12…燃料ガス排出マニホールド
13…酸化ガス供給マニホールド
14…酸化ガス排出マニホールド
15…冷却媒体供給マニホールド
16…冷却媒体排出マニホールド
20…発電体
21…電解質膜
22a…電極触媒層(アノード)
22b…電極触媒層(カソード)
23a…ガス拡散層
23b…ガス拡散層
24…MEA
25…部材(MEGA)
26…多孔体
27…多孔体
30…シールガスケット
40…セパレータ
41…カソードプレート
42…中間プレート
43…アノードプレート
45…孔部
48a…孔部
48b…孔部
49…孔部
70…エンドプレート
71…エンドプレート
410…水素タンク
420…シャットバルブ
430…調圧バルブ
440…循環ポンプ
450…配管
460…配管
510…エアポンプ
520…配管
530…配管
550…ラジエータ
560…配管
570…配管
SL…シールライン

Claims (4)

  1. 複数の燃料電池モジュールを積層して構成された燃料電池であって、
    前記燃料電池モジュールの積層方向に沿って、前記燃料電池の一方の端部から前記他方の端部に向けて、前記燃料電池モジュールにおける電気化学反応に供される燃料ガスを流すように形成された第1の燃料ガス供給マニホールドと、
    前記積層方向に沿って、前記他方の端部から前記一方の端部に向けて、前記燃料ガスを流すように形成された第2の燃料ガス供給マニホールドと、を備え、
    前記各燃料電池モジュールには、前記第1の燃料ガス供給マニホールドおよび前記第2の燃料ガス供給マニホールドの両方から前記燃料ガスが供給される、燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記第1の燃料ガス供給マニホールドおよび前記第2の燃料ガス供給マニホールドは、前記積層方向に沿って隣接形成されている、燃料電池。
  3. 燃料電池システムであって、
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池と、
    燃料ガス供給源から前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するための配管と、を備え、
    前記配管は、前記第1の燃料ガス供給マニホールドに接続される第1の配管部分と、前記第2の燃料ガス供給マニホールドに接続される第2の配管部分とに分岐されており、
    前記第1の配管部分には前記第1の燃料ガス供給マニホールドを介して前記各燃料電池モジュールに供給する前記燃料ガスの供給量を調整する第1の供給量調整装置が設けられており、
    前記第2の配管部分には前記第2の燃料ガス供給マニホールドを介して前記各燃料電池モジュールに供給する前記燃料ガスの供給量を調整する第2の供給量調整装置が設けられている、燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムを動力源として搭載した車両。
JP2007232677A 2007-09-07 2007-09-07 燃料電池、燃料電池システム、および、車両 Withdrawn JP2009064708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232677A JP2009064708A (ja) 2007-09-07 2007-09-07 燃料電池、燃料電池システム、および、車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232677A JP2009064708A (ja) 2007-09-07 2007-09-07 燃料電池、燃料電池システム、および、車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009064708A true JP2009064708A (ja) 2009-03-26

Family

ID=40559107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007232677A Withdrawn JP2009064708A (ja) 2007-09-07 2007-09-07 燃料電池、燃料電池システム、および、車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009064708A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013037892A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Honda Motor Co Ltd 燃料電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013037892A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Honda Motor Co Ltd 燃料電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133616B2 (ja) 燃料電池
CA2660579C (en) Fuel cell having a porous-body flow passage
JP5054150B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2007227377A (ja) 加湿が組み入れられた燃料電池
JP2007335353A (ja) 燃料電池
JP2007250351A (ja) 燃料電池
JP2011028939A (ja) 燃料電池スタック
US20090023047A1 (en) Fuel cell
JP4957091B2 (ja) 燃料電池
JP4876401B2 (ja) 燃料電池
JP2006216426A (ja) 燃料電池
JP2009094046A (ja) 燃料電池
JP2012089387A (ja) 燃料電池セル、燃料電池スタック、および、セパレータ
JP2007324122A (ja) 燃料電池
JP2009064708A (ja) 燃料電池、燃料電池システム、および、車両
JP5422992B2 (ja) 燃料電池
JP2009129650A (ja) 燃料電池
JP2011086519A (ja) 燃料電池スタック、および、セパレータ
JP2008034159A (ja) 燃料電池および燃料電池の製造方法
JP2008027804A (ja) 燃料電池
JP2006286557A (ja) 燃料電池
JP2023101175A (ja) 燃料電池セル
JP6105417B2 (ja) 燃料電池
JP5050434B2 (ja) 燃料電池
JP2009135062A (ja) 燃料電池スタック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091116

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120125