JP2006158709A - 遊技球回収装置 - Google Patents

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JP2006158709A JP2004355476A JP2004355476A JP2006158709A JP 2006158709 A JP2006158709 A JP 2006158709A JP 2004355476 A JP2004355476 A JP 2004355476A JP 2004355476 A JP2004355476 A JP 2004355476A JP 2006158709 A JP2006158709 A JP 2006158709A
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Abstract

【課題】 分割樋体同士を簡単に連結して遊技球回収樋を構築することができる作業性の良好な遊技球回収装置を遊提供すること。
【解決手段】 複数の遊技機を並設した遊技機島内に、前記遊技機裏面側の島長手方向に遊技球回収樋を傾斜状態に配設し、各遊技機の裏面側から放出される遊技球を受けて傾斜低位側に案内可能とした遊技球回収装置において、前記遊技球回収樋は、複数の分割樋体の底部に連結板保持部をそれぞれ形成するとともに、この連結板保持部に着脱自在に取付けた連結板を介して隣接する分割樋体同士を連結して構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数の遊技機を並設した遊技機島内に配設され、各遊技機の裏面側から放出される遊技球を回収可能とした遊技球回収装置に関するものである。
パチンコ店などの遊技場内には、複数のパチンコ遊技機を一列、あるいは背中合わせに二列並設した遊技機島が複数列配置されている。
背中合わせに二列のパチンコ遊技機100を配置した一般的な遊技機島Xの構成は、図23に示すように、島中央に所謂「ドブ構造」を有する遊技球回収装置200を設置するための回収装置設置空間300が設けられ、この回収装置設置空間300を挟んで複数の遊技機100が列設されている。
そして、各パチンコ遊技機100の裏面側に放出されるアウト球(遊技盤上に発射された後に盤外へ排出されたパチンコ玉)を前記遊技球回収装置200で回収し、洗浄研磨装置を通して洗浄、研磨した後、遊技機島Xの上部に配設した遊技球供給樋500により各パチンコ遊技機100に再供給している。
すなわち、遊技球回収装置200は、各遊技機100の裏面側となる前記回収装置設置空間300内に、上面開口の回収樋201を傾斜状態に島長手方向に配設するとともに、この回収樋201の左右側部に閉鎖板103を傾斜状態に配置して釘やビスなどにより固定し、各遊技機100から排出される前記パチンコ玉を前記閉鎖板103により受けて前記回収樋201に導入し、この回収樋201内に収容したパチンコ玉を、その重力によって傾斜低位側に設置した洗浄研磨装置(図示せず)に集め、この洗浄研磨装置内においてパチンコ玉を洗浄・研磨しながら遊技機島Xの上方に搬送し、遊技球供給樋500により再び各遊技機100に分配供給するようにしていた。
なお、図23中、101は遊技機島Xの上面化粧パネルであり、このパネル101の背後に前記遊技球供給樋500が配設されている。102は所謂腰板と呼ばれる下面化粧パネルであり、このパネル102の背後に前記閉鎖板103及び回収樋201が配設されている。
上記遊技球回収装置200における従来の回収樋201は、遊技機島100に応じた長さとしていたが、それでは回収樋201を搬送するにしても、これを遊技機島100内に設置するにしても取り扱いが不便で施工性に問題があった。そこで、回収樋201を所定長に分割するとともに順次、連結可能にして施工性を向上させた技術が提案された(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平05−168763号公報
しかし、上記特許文献1では、具体的な連結手段については記載されておらず、実際に分割回収樋同士を連結しようとすると、場合によってはかえって施工性を低下させるおそれがあった。例えば、ビス留めなどによる連結となると、作業性の低下は甚だしいものとなる。
本発明は、上記課題を解決することのできる遊技球回収装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の本発明では、複数の遊技機を並設した遊技機島内に、前記遊技機裏面側の島長手方向に遊技球回収樋を傾斜状態に配設し、各遊技機の裏面側から放出される遊技球を受けて傾斜低位側に案内可能とした遊技球回収装置において、前記遊技球回収樋は、複数の分割樋体の底部に連結板保持部をそれぞれ形成するとともに、この連結板保持部に着脱自在に取付けた連結板を介して隣接する分割樋体同士を連結して構成した。
(2)請求項2記載の本発明では、請求項1記載の遊技球回収装置において、前記連結保持部を、前記分割樋体の底部に穿設した前記連結板を挿入し保持するための連結板保持空間としたことを特徴とする。
(3)請求項3記載の本発明では、請求項1記載の遊技球回収装置において、前記連結保持部を、前記分割樋体の底部裏面側に形成した下面開口の連結板保持空間としたことを特徴とする。
(4)請求項4記載の本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技球回収装置において、前記連結板保持部を、前記分割樋体の底部全長に亘って形成したことを特徴とする。
(5)請求項5記載の本発明では、請求項3又は4に記載の遊技球回収装置において、前記連結板保持空間内に、前記分割樋体の底部裏面から突設したリブを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、分割樋体同士の連結がきわめて簡単なので施工現場などで遊技球回収樋を容易に構築して遊技機島内に設置することができ、遊技場における遊技機島の設置工事の施工性を著しく向上させることが可能となる。
本発明は、複数の遊技機を並設した遊技機島内に、前記遊技機裏面側の島長手方向に遊技球回収樋を傾斜状態に配設し、各遊技機の裏面側から放出される遊技球を受けて傾斜低位側に案内可能とした遊技球回収装置において、前記遊技球回収樋は、複数の分割樋体の底部に連結板保持部をそれぞれ形成するとともに、この連結板保持部に着脱自在に取付けた連結板を介して隣接する分割樋体同士を連結して構成したものである。
すなわち、分割樋体同士の連結が前記連結板を介して極めて簡単に行えるので、遊技場などにおける遊技機島の施工現場などでも遊技球回収樋を容易かつ短時間で構築することができ、遊技機島の設置工事の施工性を著しく向上させることが可能となる。
また、前記連結保持部は、前記分割樋体の底部に穿設した前記連結板を挿入し保持するための連結板保持空間とすることができ、この連結板保持空間内に着脱自在に取り付けた連結板を介して分割樋体同士を連結するとよい。上記連結板保持空間は、例えば、扁平鞘状の形状とすることが可能である。
あるいは、前記連結保持部は、前記分割樋体の底部裏面側に形成した下面開口の連結板保持空間とすることもできる。
いずれにしても、このような構成とした分割樋体同士の連結は、隣接する連結板保持空間に、連結板をそれぞれ単純に挿入するだけでよいので連結作業が極めて容易となる。
前記連結板保持空間は、連結板の長さに応じて形成すればよいが、特に、前記連結板保持空間を、前記分割樋体の底部全長に亘って形成することができる。
かかる構成では、連結板が挿入されていない空間部分が、遊技球回収樋の底部に二重底構造を形成することが可能となり、かかる二重底部分では、遊技球回収樋の底面に弾性を付与することが可能となる。したがって、落下してくる遊技球の衝撃を緩和することができ、底面の損傷を可及的に防止することが可能となる。
さらに、前記連結板保持空間内に、前記分割樋体の底部裏面から突設したリブを設けることもできる。
かかるリブによって、分割樋体の剛性強度アップを図るとともに、例えば、リブを分割樋体の長手方向に沿って設ける場合、分割樋体の成形時において長手方向の反りの発生を低減させることが可能となり、連結保持空間へ連結板を挿入しやすく、分割樋体の連結作業がしやすくなる。
以下、本発明のより具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。なお、本実施例では、遊技機をパチンコ遊技機とし、このパチンコ遊技機の裏面側から放出される遊技球とは、所謂アウト球やこぼれ球を指すものである。
(実施例1)
図1は、本実施例に係る遊技球回収装置を具備する遊技機島の正面視による説明図、図2は同遊技機島の横断面図、図3は図2の一部拡大図、図4は遊技球回収装置の分解斜視図、図5及び図6は前記遊技球回収装置の回収樋を構成する分割樋体及び分割蓋体の拡大図である。
図1〜図3に示すように、本実施例における遊技機島1は、島長手方向に水平配置した天板10上に複数のパチンコ遊技機(以下「遊技機」という)2を並設した遊技機列を、背中合わせに二列配置して構成しており、前記各遊技機列の裏面側には、すなわち遊技機島1の内部における島長手方向には、後述する遊技球回収装置Aを収容する回収装置収容空間13が形成されている。
また、各遊技機2の下側方には、前記回収装置収容空間13を塞ぐ化粧パネルからなる腰板11を、各遊技機2の上側方には同じく化粧パネルからなる上面板12が着脱自在に取付けられている。特に、腰板11については、遊技球回収装置Aのメンテナンスを簡便に行えるように、図2及び図3に示すように簡単に取り外し可能としている。
図1において、3は遊技機島1の長手方向略中央に設けられた遊技球還元装置であり、各遊技機2から排出された遊技球を洗浄・研磨して、前記回収装置収容空間13の上部に配設した供給樋31を介して再度各遊技機2に供給可能としている。
また、4は所謂サンドと呼ばれる球貸出装置であり、遊技機2ごとに隣接配置されており、遊技者がこの球貸出し装置4に現金もしくはプリペイドカードを投入すると、所定数の遊技球が遊技機2内に供給されるようになっている。
そして、各遊技機2の遊技に供され、遊技盤上に発射されて入賞口やアウト口から盤外へ排出された遊技球、すなわち所謂アウト球aは、遊技機2の裏面側から、一旦、球受ケース20(図2及び図3参照)により受けられ、この球受ケース20から順次前記遊技球回収装置Aにより回収され、前記遊技球還元装置3に送られることになる。
以下、本実施例の要部となる遊技球回収装置Aについて詳述する。
図3及び図4に示すように、遊技球回収装置Aは、遊技機2の裏面側に位置する前記回収装置収容空間13内において、遊技機島1の長手方向に傾斜状態に配設し、各遊技機2の裏面側から放出されるアウト球aを受けて傾斜低位側に流下させる遊技球回収樋(以下「回収樋」という)5と、当該回収樋5の上部開口を覆う蓋体6と、当該蓋体6に覆われた前記回収樋5内に前記遊技球を導入する導入路7とを備え、前記回収樋5に取付けられ、前記導入路7を介さずに各遊技機2から落下する遊技球であるこぼれ球bを受けて前記回収樋5に案内するこぼれ球受体8とを備えている。
回収樋5は透明な合成樹脂により成形されており、前記球受ケース20に基端を連通連結した前記導入路7から案内されたアウト球aや、この導入路7を介さずに落下してくるこぼれ球bを受けて流下させる底板5aと、この底板5aの左右両側から立設した左右の側板5b,5bとを備え、前記遊技機2よりも下方位置において、前記遊技球還元装置3の遊技球受口30に向けて漸次低くなるように直線状に傾斜配置されている(図1参照)。なお、前記底板5aの左右端縁は、前記側板5bよりも外方に突出して耳部5cを形成しており、図3に示すように、遊技機島1内に対向状態に立設した支持柱14,14間に架設した横木15に回収樋5を載置した状態で前記横木15と前記耳部5cとを連結固定している。16は固定用ビスである。
また、回収樋5は、図4〜図6に示すように、横断面が同形状の複数の分割樋体50(中間樋体50a,端部樋体50b)から構成されている。各分割樋体50の底部にはその全長に亘って連結保持部51がそれぞれ形成されており、この連結保持部51にアルミ板からなる連結板52を着脱自在に取付け可能としている。そして、かかる連結板52を介して隣接する分割樋体50同士を連結することにより所定長さの回収樋5が得られるようにしている。したがって、分割樋体50同士の連結が極めて容易であり、例えば遊技場などの現場においての回収樋5の構築作業が簡単となり、施工性が向上する。しかも、分割樋体50の底部同士を連結板52でしっかりと連結していることから、分割樋体50を連結して構成した回収樋5であっても、十分な強度を確保することが可能となる。
また、本実施例における連結保持部51は、分割樋体50の底板5aに連結板52を挿通し保持するための扁平鞘状の連結板保持空間が、連結保持部51として分割樋体50の全長に亘って水平に穿設されている。
したがって、図4に示したように、分割樋体50よりも短尺な連結板52を挿通した場合、前記連結板保持空間には連結板52が挿入されない空間部分が形成され、この空間部分によって回収樋5の底部に二重底構造が形成されることになる。かかる二重底部分では、回収樋5の底板5aに弾性が付与され、落下してくるアウト球aやこぼれ球bによる衝撃を緩和することができ、底面すなわち底板5aや緩衝用マット54の損傷を可及的に防止することが可能となる。
なお、連結板保持空間(連結保持部51)は、必ずしも分割樋体50の全長に亘って形成される必要はなく、例えば、図7に示す変形例のように、連結板52のサイズに応じた深さ(奥行き)の連結板保持空間(連結保持部51)となすこともできる。この場合、連結板保持空間(連結保持部51)を除き、底板5aの殆どが厚肉となるので、回収樋5としての剛性が向上する。
また、回収樋5(分割樋体50)の前記左右の側板5b,5bの対向する内壁面における底板5aとの付け根部には、長手方向に沿って、前記側板5bの厚み方向に横向き凹形状となる溝部53をそれぞれ形成しており、この溝部53,53に側縁部が入り込むように、ゴムなどの素材からなる緩衝用マット54を回収樋5の長手方向に沿って配設している。すなわち、前記底板5a上には、左右の側板5b,5b間の内法よりも広幅となるマット敷設面が形成されることになり、このマット敷設面に緩衝用マット54が配設されている。
かかる構成により、前記緩衝用マット54を敷設する際に、その端縁を前記溝部53内に挿入した状態にすることで、端縁がめくれたりすることなく確実に配設することが可能となり、前記導入路7やこぼれ球受体8から落下するアウト球aやこぼれ球bによる衝撃を緩和するとともに、緩衝用マット54のめくれなどに起因した球詰まりの発生を未然に防止することができる。なお、緩衝用マット54は一枚ものとしており、前記分割樋体50を所定数連結して回収樋5を構成した後に敷設される。
また、本実施例では、前記溝部53の高さ寸法が遊技球の直径より小さく、かつ前記緩衝用マット54の厚み寸法の2倍以上としている。すなわち、溝部53にアウト球aやこぼれ球bが入り込むことがないようにし、かつ緩衝用マット54を二枚重ね合わせるだけの余裕を持たせるものである。
かかる構成により、遊技球(アウト球aやこぼれ球b)が溝部53内に進入して詰まることを防止でき、さらに、例えば緩衝用マット54の傷んだ箇所を部分交換する場合、痛んだ箇所を含む適宜長さで緩衝用マット54を切断し、新たに用意した切断部分に対応する長さの緩衝用マット54を、その上手側端部が既設の緩衝用マット54の下側に位置するように重ねる一方、下手側端部は既設の緩衝用マット54の上側に位置するように重ね合わせて配置することができる。このように、溝部53を設けたことによって、球詰まりを心配することなく簡単に緩衝用マット54の交換が可能となり、メンテナンス性が向上する。
なお、溝部53の高さ寸法が緩衝用マット54の厚みに対して余裕があることで、例えば緩衝用マット54が熱膨張し、厚みが増したり、端部長が増したりしてもその膨張量を吸収することが可能である。
さらに、回収樋5(分割樋体50)の左右の側板5b,5bには、その長手方向に沿って縦方向に刻設された所定深さのスリット5dが形成されており、このスリット5dに前記こぼれ球受体8の基部80を上方から挿通可能として、こぼれ球受体8を着脱自在に支持している。なお、左右の側板5b,5bの各々を縦割りするように形成したスリット5dに代えて、例えば、各側板5bの外側に間隙をあけてこぼれ球受体支持壁を立設した構成とし、前記間隙にこぼれ球受体8の基部80を挿入して支持するようにしてもよい。すなわち、こぼれ球受体8を着脱自在に支持できるものであれば、その構成は何等限定されるものではない。
本実施例に係るこぼれ球受体8は、透明な合成樹脂により形成しており、図示するように、前記スリット5dに差し込むための基部80から斜め上方に伸延する傾斜面81と、この傾斜面81の先端から垂直上方へ立ち上げた外側縁部82とを有した構成としている。このこぼれ球受体8は、回収樋5の長さに応じたものであってもよいが、ここでは、取り扱いを簡便にするために前記分割樋体50の半分程度の長さとし、かかる分割されたこぼれ球受体8を隙間なく連続して配設するようにしている。そして、図2に示すように、回収樋5の左右外側へ翼状に大きく開いた状態に配設して、前記外側縁部82が遊技機2の裏面よりも表面側まで張り出すようにしている。
かかるこぼれ球受体8により、通常想定されていない場所から思いもかけずこぼれ落ちてくる遊技球(こぼれ球b)についても、遊技機島1内の床面に散乱させることなく回収することができ、遊技機2に還元されることのない無駄球の発生を防止して遊技場の損失を可及的に減少させることが可能となる。また、こぼれ球bの回収処理の機会が大きく低減するので、遊技機島1としてのメンテナンス性が向上する。なお、本実施例においては、こぼれ球受体8を、簡単に切断可能でありながら他の合成樹脂よりも比較的に強度のある透明なポリカーボネート製としている。
ところで、回収樋5を構成する複数の分割樋体50のうち、本実施例では、遊技球還元装置3に隣接するものについては端部樋体50b(図6参照)として、前記遊技球還元装置3の遊技球受口30に臨む端縁角部に平面視三角形の衝撃吸収体59を取付けた構成としている。すなわち、前記遊技球還元装置3に、多量の遊技球が勢いよく流入して、遊技球還元装置3の内壁などを損傷することを防止するために、回収樋5内を流下する多量の遊技球の一部については、衝撃吸収体59をクッションとして減速させた状態で前記遊技球受口30内に流入させるようにしているものである。そして、かかる構成の端部樋体50bよりも上流側には、前記中間樋体50a(図5参照)を複数連結して、上述してきた回収樋5の全体が構成されるのである。
また、本実施例では、図4〜図6に示すように、蓋体6についても透明な合成樹脂製としており、しかも、前記回収樋5と同様に複数に分割された分割蓋体60から構成している。そして、各当該分割蓋体60は、前記回収樋5に対してそれぞれが独立して開閉可能、すなわち開蓋自在に取付けられている。
このように、本実施例に係る遊技球回収装置Aは、それぞれ透明な回収樋5と蓋体6とこぼれ球受体8とを備えていることから、何らかの理由により回収樋5内で球詰まりが発生した場合でも、回収樋5の側面が透明で内部を透かして見ることができるので、遊技機島1の腰板11を取り外せば、遊技機島1の外からでも回収樋5の側方から球詰まり箇所を視認して特定することができ、球詰まり解消のための対応を機敏に行えるのでメンテナンス性が優れたものとなる。
各分割蓋体60は、図示するように、天井板6aと、この天井板6aの左右端部から垂下させた左右の側閉板6b,6bとからなる断面門形状としており、前記側閉板6b,6bは、その中途を内側に窪ませて段差部6cが形成されている。そして、閉蓋する場合は、前記段差部6cが回収樋5の側板5bの上端面に係止するまで分割蓋体60を回収樋5の左右の側板5b,5b間に嵌着するようにしている。
また、前記天井板6aには導入路7を挿通する挿通孔61を形成し、左右の側閉板6b,6bには、前記こぼれ球受体8を流下したこぼれ球bを回収樋5内に導入する連通孔62を、前記段差部6cの上部位置に所定間隔をあけて長手方向に複数個形成している。なお、前記挿通孔61の数やその配置は適宜設定可能であり、前記連通孔62の大きさなども異物の侵入などを勘案して適宜設定すればよい。
上記構成により、導入路7を通過するアウト球aは、分割蓋体60の天井板6aから回収樋5内に流入し、例えば前記球受ケース20や供給樋31などからこぼれ落ちたこぼれ球bはこぼれ球受体8に受け止められ、傾斜面81を流下して蓋体6の側面に至り、傾斜面81の最下端部を傾斜低位側に向けて転がる間に前記連通孔62から回収樋5内に導入されることになる。したがって、前述したように、遊技機2に還元されることのない無駄球の発生を防止することができる。
なお、本実施例では、分割蓋体60を、分割樋体50の中間樋体50a、端部樋体50bにそれぞれ対応させた中間蓋体60aと端部蓋体60bとから構成し、端部蓋体60bの先端部には、遊技球還元装置3の遊技球受口30内に伸延させた庇部6a’を形成しているが、必ずしも中間蓋体60aと端部蓋体60bとに区分する必要はなく、全て同一形状の分割蓋体60としてもよい。また、分割蓋体60を回収樋5上に連続して配設する上で、全体長さを回収樋5に合わせるために、必要であれば分割樋体60を適宜長さで切断して用いることもできる。
また、分割蓋体60の天井板6aには、図4に示すように、複数の球落下孔63を形成してもよい。これは、例えばこぼれ球受体8に落下したこぼれ球bが跳ねて天井板6aに乗ってしまった場合、蓋体6上をまっすぐに終端まで流下していくことなく、中途で回収樋5内に回収できるようにしたものである。なお、この球落下孔63は必ずしも設ける必要はなく、図5及び図6に示すように省略しても構わない。
また、本実施例における前記回収樋5(分割樋体50)及び各分割蓋体60には、分割蓋体60が取付けられた状態を強固に維持してすべり防止手段として作用する強固部56を設けている。
本実施例における強固部56の具体的な構成は、図4〜図6に示すように、回収樋5の側板5bの上部内側面、及び蓋体6の側閉板6bの下部外側面に、山部と谷部とを互いに噛合可能とした凹凸面56a及び56bを形成し、閉蓋した際に、前記凹凸面56a,56b同士が噛合して、長手方向に位置ずれすることがないようにしている。
したがって、振動などで分割蓋体60がずれたりすることがなく、隣接する分割蓋体60同士間に隙間が生じて異物が混入するおそれがなく、ひいては、球詰まりの要因を少なくすることが可能となってメンテナンス性に優れたものとなる。
なお、強固部56は、特に上述した構成に限定するものではなく、回収樋5(分割樋体50)と分割蓋体60とが互いに位置ずれしないように、回収樋5(分割樋体50)又は分割蓋体60のいずれかに蓋体の位置ずれ防止手段が設けられていればよい。例えば、摩擦係数の高いゴム製などのパッキンを回収樋5(分割樋体50)又は分割蓋体60のいずれかの嵌合部分に設けた構成であってもよい。
ここで、図8及び図9に回収樋5の変形例を示す。
図8(a),(b)に示したものは、分割樋体50同士を連結するための連結保持部51のみを異ならせたものであり、他の構成要素については上述してきた実施例と同じである。なお、図面で示した分割樋体50は中間樋体50aとしている。
ここでは、図示するように、前記連結保持部51を分割樋体50の底部裏面側に形成した下面開口の連結板保持空間としている。5eは分割樋体50を遊技機島1内に固定する際に固定用ビス16(ここでは図示せず(図3参照))を取付ける耳部5cとは反対側、すなわち前記連結板保持空間側に伸延させた空間内耳部であり、この空間内耳部5eにより連結板52’を保持するようにしている。
しかも、この例では、連結板保持空間内に、前記分割樋体50の底部裏面から突設した2本のリブ55を分割樋体50の長手方向に沿って設けている。なお、リブ55の数が特に限定されるものではないことは当然である。
また、この場合の連結板52’は、図8(b)に示すように、断面形状を連結板保持空間と同一とし、前記リブ55,55に対応する案内溝55’,55’を設けている。
このように、連結保持部51を、リブ55を有する下面開口の連結板保持空間と、これに挿入する連結板52’とから構成したことにより、分割樋体50はリブ55によって剛性強度アップが図れ、しかも、前記リブ55を分割樋体50の長手方向に沿って設けたことにより、分割樋体50の成形時において長手方向の反りの発生を低減させることが可能となる。さらに、連結板保持空間へ連結板52’を挿入しやすくなって、回収樋5を構築する際の分割樋体50の連結作業がしやすくなる。
図9(a),(b)に示したものは、回収樋5の側板5bを嵩上げしたものである。すなわち、上述してきた回収樋5、蓋体6及び球受体8は、それぞれが全体を透明素材で形成したものとしたが、少なくとも回収樋5の側面部(側板5b)が透明であれば、回収樋5の内部を側方から視認することが可能である。
そこで、図9に示すように、透明とした回収樋5の側板5bの高さを嵩上げして、矢印fで示すように、前記強固部56やスリット5dの下方部分から回収樋5内部を透かし見ることができるようにしている。かかる構成であっても、回収樋5の側方から球詰まり箇所を視認して特定することができ、球詰まり解消のための対応を即座に行える。
なお、この例における連結保持部51は、連結板52のサイズに応じた深さに形成した扁平鞘状の連結板保持空間としている(図7参照)。
なお、上述してきた回収樋5(分割樋体50)、蓋体6(分割蓋体60)、こぼれ球受体8などは、合成樹脂などを材料として、押出成形、射出成形などにより製造も容易である。
ここで、導入路7について説明する。
図3に示すように、本実施例に係る導入路7は、遊技機2の裏面側に設けた球受ケース20と回収樋5を覆う蓋体6との間に配設され、アウト球aを案内して確実に回収樋5内に導入可能としたものであり、本実施例では、球受ケース20からアウト球bが当該導入路7内を通過する際の通過速度を緩和するために、例えばコイルスプリングのように線状体をコイル状にした弾性部材により形成されている。また、弾性部材を用いることにより、導入路7を挿通する挿通孔61の位置が変わっても、設置箇所が固定された球受ケース20から導入路7を適宜変形伸延させて球受ケース20と回収樋5とを連通連結することができる。
本実施例における導入路7は、当該導入路7から落下するアウト球aによる前記回収樋5の底板5aへの衝撃が一点集中することを防止するための衝撃集中防止手段を備えている。
本実施例における衝撃集中防止手段は、コイル状とした弾性部材により形成した前記導入路7を、図10に示すように、前記回収樋5の蓋体6に斜めに挿通し、しかも、その挿通先端部71が回収樋5の傾斜低位側に向くようにして構成している。
そのために、アウト球aは回収樋5の底板5aに垂直落下することがないので衝撃は緩和され、しかも、アウト球aの導入方向が回収樋5内の流れと一致し、球詰まりなどを起こすことなく円滑に流下させることが可能となる。
本実施例では、蓋体6の天井板6aに形成した挿通孔61に保持具70を嵌合し、この保持具70により導入路7を保持固定している。したがって、振動などにより、導入路7が脱落するおそれがない。
前記保持具70は、前記挿通孔61と係合するリング状鍔部70aと、このリング状鍔部70aに斜め下方に向けて連接した筒部70bとから形成している。したがって、保持具70を水平方向に回転させれば、挿通先端部71の向きも任意に変更することが可能となっている。なお、保持具70の取付方法は、上記した嵌合のみに限定されるものではない。
ここで、衝撃集中防止手段の他の実施態様について以下に説明する。
図11に示したものは、コイル状とした弾性部材により形成した前記導入路7を、回収樋5に挿通し、その挿通先端部71を自由端として揺動自在に構成したものである。具体的には、前述同様、蓋体6の天井板6a(ここでは図示せず)に形成した挿通孔61に保持具70を取付け、この保持具70を介して導入路7を回収樋5中に挿通し、挿通先端部71を回収樋5の底板5aに近接させて自由端としている。なお、この場合も挿通先端部71が回収樋5の傾斜低位側に向くようにしておくことが好ましく、さらに、挿通先端部71と底板5aとの間隔は、遊技球の直径よりも大としておくことが好ましい。
かかる構成は極めて簡単でありながら、特別な保持部材を必要とすることなく導入路7が脱落することのないように保持することができるとともに、アウト球aの導入路7内の通過速度を減速することができ、さらに、回収樋5内に臨ませた前記挿通先端部71が自由端となって揺動自在であるため、アウト球aが通過する度に導入路7の先端が上下に揺動してアウト球aの落下位置が変化することになり、落下位置が一点に集中することを防止し、落下による衝撃が集中することを防止できる。しかも、この場合、アウト球aは垂直方向にではなく、先ず斜め方向に飛び出して回収樋5の底板5a(緩衝用マット54を含む)に落下するので、底板5aに対する衝撃がより緩和される。
このように、本実施態様例によれば、導入路先端となる挿通先端部71から落下するアウト球aの速度を減速しつつ落下位置を分散して、遊技球落下による衝撃集中を防止することが可能となる。
なお、上述してきた導入路7は、球受ケース20から蓋体6まで略直線的に取り付けるだけでなく、大きく撓ませたり屈曲させたりして(アウト球aが詰まることのない程度)減速度合いをさらに大きくすることもできる。
また、この実施態様例の変形として、図12に示すように、導入路7を蓋体6の側閉板6bから回収樋5内に挿通することもできる。球受ケース20(図2及び図3参照)は回収樋5の側方に位置するため、かかる構成とすれば、導入路7の回収樋5に対する接続方向が略ストレートとなるので、導入路7がねじれたりするおそれがなく、導入路7内で球詰まりが発生するおそれもない。
衝撃集中防止手段のさらなる他の実施態様について説明する。
これは、図13に示すように、衝撃集中防止手段を、導入路7の先端に取付けられた弾性素材からなる遊技球ガイド体72としたものであり、導入路7から流下するアウト球aを、回収樋5の底板5aに対して略水平状態に案内可能としたものである。
この場合の導入路7は、コイル状などでなく単なるチューブ7’を用いることができ、先端部を前記保持具70に固着している。
また、遊技球ガイド体72は、例えば巻尺などに用いられる薄肉のバネ鋼材などにより形成し、基端を前記保持具70に固定する一方、先端を自由端として回収樋5の底面(緩衝用マット54)に略接するように配設している。
かかる構成において、遊技球ガイド体72の弾性力としては、遊技球が引っ掛かることのないように、背後から流下してくる遊技球が衝突すると当該遊技球により上方へ容易に跳ね上げられる程度のバネ力にしておけばよく、かかる遊技球ガイド体72とすることで球詰まりなどのおそれなく、かつ導入路7としてのチューブ7’から落下してくるアウト球aを、あたかも滑り台のようにして回収樋5の底面に対して略水平にアウト球aを案内することが可能となる。
したがって、アウト球aの落下衝撃が緩和され、回収樋5の破損(特に緩衝用マット54の破損)を防止することが可能となる。
また、遊技球ガイド体72を、回収樋5の傾斜低位側に向けて設けておけば、回収樋5に対するアウト球aの着地面(落下面)は常に下方へ傾斜した状態となっているので、アウト球aによる衝撃はほとんどゼロの状態となすことも可能である。しかも、構成としても極めて簡単で実用的である。なお、図13中、70cは、保持具70に形成したガイド体固着部であり、保持具70の筒部70bの一部を厚肉化してガイド体挿通スリット70dを形成して構成している。そして、前記ガイド体挿通スリット70dに遊技球ガイド体72の基端部を挿通するとともに、筒部70bの外側に折り返して遊技球ガイド体72を確実に係止している。
図14は前記遊技球ガイド体72の変形例であるスライダー72’の説明図である。
図示するように、スライダー72’は、2本の線状体(例えばピアノ線)73,73を一対のレールのように用いるとともに、基端を導入路7(チューブ7’)に連結する一方、先端を自由端として回収樋5の底面(緩衝用マット54)に略接するように配設している。しかも、このスライダー72’の先端部分では、図14(a)に示すように、2本の線状体73,73が上下に略対向しており、後方から流下する遊技球の邪魔にならないようにしている。
より具体的に説明すると、蓋体6の天井板6aに形成した挿通孔61に、チューブ7’を回収樋5の長手方向に直行する向きであって、かつ蓋体6に対して略水平状態に保持可能なチューブ保持筒74を設けた保持具75を取付け、このチューブ保持筒74内からスライダー72’を伸延させ、中途で略90度捻りながら前記挿通孔61から回収樋5内に臨ませている。76は2本の線状体73,73の間隔を維持するための連結体である。
スライダー72’は細い線状体で構成されているので、遊技球が衝突してもこの遊技球は向きを変えて流下していくだけであって、球詰まりなどのおそれはない。しかも、この場合も導入路7から流下するアウト球aを、回収樋5の底板5aに対して略水平状態に案内可能であり、遊技球の落下衝撃を著しく緩和することができる。
次に、衝撃集中防止手段のさらなる他の実施態様について、図15〜図17を参照して説明する
これは、図15及び図16に示すように、底部に開口した遊技球落下孔78に向かって傾斜した内周面79を有するすり鉢状接続具77を、前記導入路7(チューブ7’)の先端に取付けて構成し、これを蓋体6(分割蓋体60)に形成した大形の挿通孔61’に着脱自在に取付けたものである。
このすり鉢状接続具77は、先の実施態様例同様なチューブ保持筒74が二つ互いに逆向きとなるように形成された上面部77aと、前記遊技球落下孔78と内周面79とが形成されたすり鉢状の本体部77bとから形成されている。77cは前記上面部77aの周縁部近傍に形成した複数の長孔77dに挿通して取付けるようにしたビスであり、このビス77cによりすり鉢状接続具77を遊技球回収装置Aの蓋体6に連結固定している(図16)。
また、前記ビス77cを挿通する孔を長孔77dとしているので、図17に示すように、平面視多角形(ここでは八角形)のすり鉢状接続具77の取り付け向きを周方向にずらしても連結固定可能であり、チューブ7’を連結しやすいように、チューブ7’の取り付け方向に合わせてすり鉢状接続具77の取り付け向きを変えることが可能となる。
かかる構成であれば、この例で用いたチューブ7’のように、アウト球aの落下速度を十分減速できないものであっても、アウト球aは前記内周面79に沿って進入して当該内周面79を螺旋状に回転しながら減速していき、遊技球落下孔78からは減速された速度に応じた接線方向に飛び出して落下することになる。したがって、アウト球aの落下位置が一点に集中することを防止できるとともに、落下衝撃の緩和が可能となる。
特に、この例のように、導入路7としてコイル状でないものを用いる場合、遊技球が導入路7との摩擦により早期に磨耗することも防止することができ、磨耗による屑粉の発生も抑制できるので、回収樋5内の汚損も防止することが可能となる。
ここで、上述したすり鉢状接続具77の変形例について説明する。
図18に示したすり鉢状接続具77’は、内周面79に複数のピン体Pを突設したものである。
すなわち、チューブ7’から内周面79に至ったアウト球aは、内周面79を旋回しながら前記複数のピン体Pに衝突してその向きを変え、遊技球落下孔78からの落下位置もランダムになる。したがって、アウト球aの回収樋5の底面(緩衝用マット54)への落下位置が一点集中することを、より効果的に防止することが可能となる。
図19に示したすり鉢状接続具77’’は、前記ピン体Pに代えて複数の落下孔78’を形成したものである。
この構成であれば、チューブ7’から内周面79に至ったアウト球aは、内周面79を旋回しながら前記複数の落下孔78’のいずれかから落ちることになり、中央の遊技球落下孔78から落下するアウト球aを含め、全体的にアウト球aの落下位置がこれもランダムになり、一点集中することがない。
なお、ピン体Pと落下孔78’とを両方とも併せもつ構成としても構わないことはいうまでもない。
また、図20に示したものは、上述してきたすり鉢状接続具77(図15〜図17参照)と分割蓋体60とを一つのユニットとした機能蓋66としたものである。
すなわち、この機能蓋66は、分割蓋体60と同様な構成を有し、所定長さとした蓋本体66aにすり鉢状接続具77を取付け可能な大きさの挿通孔61’を形成し、この挿通孔61’に上述したすり鉢状接続具77を取付けたものであり、衝撃集中防止手段を一体的に備えた分割蓋体として機能させるようにしている。
この場合、図20(b)に示すように、遊技機2の配列に合わせた位置に、先ずこの機能蓋66を配置し、その後配置した機能蓋66間に他の分割蓋体60を配置していけばよい。
(実施例2)
ここで、本発明の他の実施例に係る遊技球回収装置Bについて、図21及び図22を用いて説明する。
これは、実施例1で説明した回収樋5、すなわち、遊技機2の裏面側の島長手方向に傾斜状態に配設し、各遊技機2の裏面側から放出される遊技球を受けて傾斜低位側に流下させる回収樋5であって、分割樋体50を連結して構成したものにあって、かかる回収樋5を、蓋体6(分割蓋体60)により覆われ、導入路7から流入する遊技球を流下させる主樋部57と、この主樋部57の両側に形成され、前記導入路7を介さずに落下する遊技球、すなわちこぼれ球bを流下させる副樋部58とから形成し、前記副樋部58の側面にこぼれ球受体8(8’)を着脱自在に取付けたものである。
すなわち、前記導入路7を介さずに落下してくる遊技球、所謂こぼれ球bを回収可能としつつ、導入路7から流入する遊技球、所謂アウト球aを流下させる主樋部57には異物が入り込まないように構成したものであって、アウト球aを流下させる主樋部57とこぼれ球bを流下させる副樋部58とを区画した回収樋5(分割樋体50)としている。
このように、導入路7から流入するアウト球aと、前記導入路7を介さずに落下してくるこぼれ球bとを別個に流下させるようにしたことにより、アウト球aを流下させる主樋57内には異物が混入することがなく、アウト球aを、常に円滑に流下させることが可能となる。
さらに、本実施例に係る回収樋5は、傾斜低位側の端部において前記主樋部57と副樋部58とを仕切る仕切り部を取り除いた構成としている。すなわち、端部樋体50bにおける主樋部57の側板5bの端部近傍を切除した構成としている。
したがって、主樋部57と副樋部58とを区画形成した回収樋5ではあるが、傾斜状に配設したときの低位側端部においては、前記主樋部57と副樋部58とをそれぞれ流下する遊技球が合流することになり、こぼれ球bについてもアウト球aと一緒に常時回収することが可能となり、遊技球を無駄なく還流させて各遊技機2に還流させることが可能となる。
なお、こぼれ球bの数はアウト球aに比較して著しく少ないため、上述したように、これらを常時遊技機2へ還元しなければならないことはない。したがって、主樋部57と副樋部58とをそれぞれ流下する遊技球が合流しない構成であっても、こぼれ球bについては適宜タイミングで回収することでも十分である。そして、このときの回収作業は人手によるものであっても構わない。
また、本実施例においては、図示するように、前記副樋部58の側面には、表面にこぼれ球bの落下方向に対して略直交する方向、すなわちこぼれ球受体8の長手方向に伸延する凸条84を、所定間隔をあけて複数本形成した異物係止部85をが設けたこぼれ球受体8’を着脱自在に取付けている。
この異物係止部85は、こぼれ球bは下方へ転がし、例えば硬貨やビス類、あるいはカード類などの異物については前記凸条84により係止して、こぼれ球受体8上に留めておくようにしたものである。なお、異物係止部85としては、上記構成に限定されるものではなく、複数の凸条84に代えて多数の突起を設けたり、摩擦係数が極めて大きい材料を貼付して、球状のものは転がるが、他の形状のものは摩擦によってこぼれ球受体8上に留まるような構成であってもよい。
本実施例2に係る遊技球回収装置Bは、上述した特徴的構成のほかは、実施例1で説明した構成をそのまま備えているものであり、実施例1で説明した作用効果を奏することはいうまでもない。特に、前記回収樋5は、複数の分割樋体50の底部に連結板保持部51をそれぞれ形成するとともに、この連結板保持部51に着脱自在に取付けた連結板52を介して隣接する分割樋体50同士を連結して構成することができるものである。
また、上述してきた実施例2において、実施例1ですでに説明した同一の構成要素については各図面中同一符号を用いて表し、その説明については省略した。
上述してきた実施の形態及び実施例によると、以下の構成を備える遊技球回収装置が実現される。
複数の遊技機(例えばパチンコ遊技機2)を並設した遊技機島1内に、前記遊技機2の裏面側の島長手方向に回収樋5を傾斜状態に配設し、各遊技機2の裏面側から放出される遊技球(例えばアウト球aやこぼれ球b)を受けて傾斜低位側に案内可能とした遊技球回収装置において、前記回収樋5は、複数の分割樋体50の底部に連結板保持部51をそれぞれ形成するとともに、この連結板保持部51に着脱自在に取付けた連結板52を介して隣接する分割樋体50同士を連結して構成した遊技球回収装置。
この遊技球回収装置において、前記連結保持部51を、前記分割樋体60の底部に穿設した前記連結板52を挿入し保持するための連結板保持空間とした遊技球回収装置。
前記遊技球回収装置において、前記連結保持部51を、前記分割樋体50の底部裏面側に形成した下面開口の連結板保持空間とした遊技球回収装置。
上記各遊技球回収装置において、前記連結板保持部51を、前記分割樋体50の底部全長に亘って形成した遊技球回収装置。
前記連結板保持空間内に、前記分割樋体50の底部裏面から突設したリブ55を設けた遊技球回収装置。
以上、本発明を上述してきた実施形態及び実施例を通して説明したが、ここでは具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。
例えば、上述してきた連結板をアルミ板として、分割樋体と分離独立した板状体の例を示したが、必ずしもアルミ板に限定するものではなく、分割樋体と一体的に形成したものとすることもできる。
この場合の遊技球回収装置は、複数の遊技機を並設した遊技機島内に、前記遊技機裏面側の島長手方向に回収樋を傾斜状態に配設し、各遊技機の裏面側から放出される遊技球を受けて傾斜低位側に案内可能とした遊技球回収装置において、前記回収樋を、複数の分割樋体を連結する構成とし、各前記分割樋体に、各々着脱自在に連結する連結手段を一体的に構成する。前記連結手段は、前記分割樋体の一側に形成された連結板保持部と、他側に形成され、前記連結板保持部に挿通可能な連結体とを備える構成とすることができる。
かかる構成とすれば、連結手段が分割樋体に一体的に形成されることになって、別途連結板を用意せずともよいことから、分割樋体の連結作業がより容易となることが考えられる。なお、連結手段としては、連結体と連結保持部とを例えば雄雌係合可能な係合部と被係合部とから構成することもできるが、先の実施形態同様に、連結体を板状体にし、連結保持部をかかる板状体を挿入し保持することができる連結板保持空間とすることにより、回収樋の強度を十分に維持することが可能である。
また、本発明の実施形態及び実施例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態並びに実施例に記載されたものに限定されるものでもない。
実施例1に係る遊技球回収装置を具備する遊技機島の正面視による説明図である。 同遊技機島の横断面図である。 図2の一部拡大図である。 遊技球回収装置の分解斜視図である。 遊技球回収装置の回収樋を構成する分割樋体及び分割蓋体の拡大図である。 遊技球回収装置の回収樋を構成する分割樋体及び分割蓋体の拡大図である。 連結保持部の変形例を示す説明図である。 回収樋の変形例を示す説明図である。 回収樋の変形例を示す説明図である。 衝撃集中防止手段の説明図である。 衝撃集中防止手段の他の実施態様を示す説明図である。 衝撃集中防止手段の他の実施態様を示す説明図である。 衝撃集中防止手段の他の実施態様を示す説明図である。 遊技球ガイド体の変形例を示す説明図である。 衝撃集中防止手段の他の実施態様を示す説明図である。 衝撃集中防止手段の他の実施態様を示す説明図である。 衝撃集中防止手段の他の実施態様を示す説明図である。 すり鉢状接続具の変形例を示す説明図である。 すり鉢状接続具の変形例を示す説明図である。 機能蓋の説明図である。 他の実施例に係る遊技球回収装置の説明図である。 他の実施例に係る遊技球回収装置の説明図である。 従来の遊技機島の説明図である。
符号の説明
A,B 遊技球回収装置
a アウト球
b こぼれ球
1 遊技機島
2 パチンコ遊技機(遊技機)
5 回収樋
6 蓋体
7 導入路
50 分割樋体
51 連結保持部
52 連結板
55 リブ
60 分割蓋体

Claims (5)

  1. 複数の遊技機を並設した遊技機島内に、前記遊技機裏面側の島長手方向に遊技球回収樋を傾斜状態に配設し、各遊技機の裏面側から放出される遊技球を受けて傾斜低位側に案内可能とした遊技球回収装置において、
    前記遊技球回収樋は、複数の分割樋体の底部に連結板保持部をそれぞれ形成するとともに、この連結板保持部に着脱自在に取付けた連結板を介して隣接する分割樋体同士を連結して構成したことを特徴とする遊技球回収装置。
  2. 前記連結保持部を、前記分割樋体の底部に穿設した前記連結板を挿入し保持するための連結板保持空間としたことを特徴とする請求項1記載の遊技球回収装置。
  3. 前記連結保持部を、前記分割樋体の底部裏面側に形成した下面開口の連結板保持空間としたことを特徴とする請求項1記載の遊技球回収装置。
  4. 前記連結板保持部を、前記分割樋体の底部全長に亘って形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技球回収装置。
  5. 前記連結板保持空間に、前記分割樋体の底部裏面から突設したリブを設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技球回収装置。
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