JP2006158412A - ミシンの糸通し装置及びミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 糸駒から引き出した上糸を縫針の目孔に糸通しするとともに、その上糸の糸端を縫針の目孔から確実に引き抜くことができるようにすること。
【解決手段】 糸通し軸の下端部に固定され且つ糸通し軸を挟んで糸通しフックと反対側に配設された第1糸案内部材と、糸通し軸の下端部に回動自在に枢着され且つリンク機構を介して第1糸案内部材に連結された第2糸案内部材26であって、糸通し軸の回動時に第1糸案内部材と協働して上糸9を縫針の目孔付近の所定位置に保持する第2糸案内部材26とを備え、第2糸案内部材26は糸掛けに際して上糸9を案内する第2糸案内部26dを有し、その第2糸案内部26dに案内された上糸9を糸保持部71bで保持する第2糸保持部材71と、この第2糸保持部材71を後方に弾性付勢する引っ張りコイルバネ73等を有する糸保持機構70を第2糸案内部材26に設けた。
【選択図】 図17−2

Description

本発明は、ミシンの糸通し装置に関し、詳しくは、糸駒から引き出した上糸を縫針の目孔に糸通しするとともに、その上糸の糸端を縫針の目孔から確実に引き抜くことができる糸通し装置に関する。
従来、電子ミシンにより加工布に縫目を形成する縫製作業に際して、糸駒から引き出した上糸を糸調子器や天秤等に糸掛けしてから、糸通しレバーを手動操作することで縫針の目孔に簡単に糸通しが可能な糸通し装置を装備したミシンが実用に供されている。
例えば、特許文献1のミシンの糸通し装置は、針棒を支持する針棒台に上下動可能に支持された糸通し軸及びスライダーガイド軸と、糸通し軸の下端部に固着されたフック保持部材と、フック保持部材に固定されたフック機構と、フック保持部材に固着された第1糸案内部材と、糸通し軸の下端部に回動可能に支持された側面視略コ字形状の第2糸案内部材等を有し、糸駒から引き出した上糸を所定の糸掛け部を経て針棒糸案内にまで糸掛けしてから、第1及び第2糸案内部材を経て、糸通し軸とスライダーガイド軸の下端部に設けられた糸案内皿(糸保持部材)で保持させた後、ミシン頭部に設けられた糸カッタで糸切する。
そして、糸通し操作レバーを操作して下降させると、糸通し軸とスライダーガイド軸とが所定位置まで下降した後に糸通し軸が回動する。この糸通し軸の回動により、第1及び第2糸案内部材が互いに離間する方向に回動して上糸を縫針の目孔付近の所定位置に保持するとともに、糸通しフックも縫針の目孔に挿通するように回動してその上糸を捕捉する。その後、糸通し操作レバーを離すと、糸通しフックが復帰回動しながら上糸を保持した状態で目孔から抜け、その後糸通し軸とスライダーガイド軸とが同時に上昇し、糸通しが完了するようにしてある。
特開2000−200387号公報 (第4〜6頁、図5〜図8)
前述した特許文献1に記載のミシンの糸通し装置においては、糸通しフックで上糸を捕捉して縫針の目孔の後方に上糸を引っ張るが、その上糸の糸端は目孔からは引き抜かれずに目孔の手前側に残り、目孔の後方に上糸ループが形成された状態で糸通しの動作が終了する。
そのため、作業者は指で上糸ループを後方に引っ張りながら上糸端部を目孔から引き抜く作業が必要となり、糸通し作業が複雑化すること、糸通し作業に手間取ること、等の問題がある。
上述したように、上糸の糸端を縫針の目孔から引き抜くことができないのは、糸通しフックが糸掛け時の待機位置と下降した後に回動する糸通し位置に亙って上下方向に移動する上下動ストロークが小さいことや、上糸の糸端部を保持する糸保持部材と上糸を切断する糸カッタが縫針の目孔から離れた位置に設けられているために、糸通しに必要な糸端部の長さを短くできないことが原因である。
この場合、糸通しフックの上下動ストロークが小さいという第1の原因を解消するために、糸通しフックの上下動ストロークを極力拡大するようにして、糸通しフックの復動により糸端を目孔から確実に引き抜くことが考えられる。
しかし、特に小型化が望まれている家庭用の電子ミシンにおいては、その頭部内には、針棒上下動機構、針棒揺動機構、押え足上下動機構等、複数の機構がコンパクトに配置されているため、上下方向に十分なスペースを確保することが難しく、結局、糸通しフックの上下動ストロークを拡大させることは不可能な現状である。
また、上糸の糸端部を保持する糸保持部材と上糸を切断する糸カッタが縫針の目孔から離れた位置に設けられているために、糸通しに必要な糸端部の長さを短くできないという第2の原因を解消するために、糸保持部材と糸カッタを縫針に接近させて設けることで、糸端部長さを短縮し、糸通しフックの復動により糸端を目孔から確実に引き抜くことが考えられる。しかし、糸保持部材は第2糸案内部材よりも糸供給方向下流側に設けるようになっているため、縫針から離れた箇所に設置せざるを得ないので、糸端部長さを短くできない。
更に、このように、糸通しの為の糸端部長さ、つまり縫製開始時における糸端部長さが長くなるため、縫製終了後に、縫製開始位置に加工布から延びている糸端部を糸始末により捨てることになり、縫製糸を無駄に消費してしまうという問題もある。
請求項1に係るミシンの糸通し装置は、ミシンの針棒に接近させて針棒台に回動及び上下動可能に設けられた糸通し軸と、この糸通し軸の下端部に固定され縫針の目孔に挿通可能な糸通しフックと、前記糸通し軸をその下降時に下降限界付近で糸通しフックが縫針の目孔に挿通するように回動させる回動機構とを備えたミシンの糸通し装置において、糸通し軸の下端部に固定され且つ糸通し軸を挟んで糸通しフックと反対側に配設された第1糸案内部材と、糸通し軸の下端部に回動自在に枢着され且つリンク機構を介して第1糸案内部材に連結された第2糸案内部材であって、糸通し軸の回動時に第1糸案内部材と協働して上糸を目孔付近の所定位置に保持する第2糸案内部材とを備え、第2糸案内部材は糸掛けに際して上糸を案内する糸案内部を有し、その糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持手段を第2糸案内部材に設けたものである。
糸通しに際して、糸駒から引き出された上糸は、所定の糸掛け部と第1糸案内部材及び第2糸案内部材に糸掛けされる。そして、糸通し軸が所定位置まで降下した後に第1糸案内部材が糸通し軸と同じ方向に回動する。一方、第2糸案内部材はリンク機構を介して第1糸案内部材と異なる方向に、つまり糸通しフックに接近する方向に回動する。
このとき、上糸の糸端部は第2糸案内部材とこれに設けた糸保持手段とで挟持するようにして保持されており、第1,第2糸案内部材により上糸が縫針の目孔付近に水平状に位置した状態で、糸通しフックは往動時に目孔を挿通して直前の上糸を捕捉し、復動時に捕捉した上糸を目孔から引き抜く。
即ち、第2糸案内部材は、糸保持手段との協働で上糸の糸端部を保持しながら糸通しフックに接近するため、糸通しフックが往動時に目孔を挿通した直前の上糸を捕捉する際に上糸が緩むことがない。しかも、糸保持手段と第2糸案内部材の協働で上糸の糸端部が目孔付近に保持されているので、糸通しに必要な糸端部の長さが短くても、糸通しを確実に行うことができる。
請求項2に係るミシンの糸通し装置は、請求項1の発明において、前記第2糸案内部材は上糸を糸案内部へ導入する糸導入部を有し、糸保持手段は、糸導入部を開放して上糸の糸掛けを可能にする開位置と糸導入部を閉じて糸案内部に案内された上糸を第2糸案内部材と協働して保持する閉位置とに亙って移動可能に設けられた糸保持部材と、糸保持部材を閉位置の方へ付勢する弾性部材とを有するものである。
請求項3に係るミシンの糸通し装置は、請求項2の発明において、前記糸保持部材は、第2糸案内部材が上糸の糸掛けを行うに際して待機位置にあるときには開位置に位置し、第2糸案内部材がその待機位置から目孔の方向へ回動を開始すると閉位置に移動するように構成されたものである。
請求項4に係るミシンの糸通し装置は、請求項3の発明において、前記第2糸案内部材と協働して上糸を保持する糸保持部が糸保持部材に設けられ、弾性部材の付勢力が糸保持部材を閉位置に移動させる方向に作用するとともに、糸保持部を第2糸案内部材に押圧する方向にも作用するように弾性部材を配置したものである。
請求項5に係るミシンの糸通し装置は、請求項1の発明において、前記糸保持手段は、糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持部材と、その糸保持部材を第2糸案内部材に押圧する方向へ弾性付勢する付勢部材とを有するものである。
請求項6に係るミシンの糸通し装置は、請求項1の発明において、前記糸保持手段は、糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持部材であって、第2糸案内部材に押圧する方向に付勢する弾性材料からなる糸保持部材を有するものである。
請求項7に係るミシンの糸通し装置は、請求項1の発明において、前記糸保持手段は、糸案内部に案内された上糸が通過可能で且つ通過する際にその上糸に摩擦抵抗を付与可能な所定微小隙間をあけて第2糸案内部材に配設された糸保持部材を有するものである。
請求項8に係るミシンの糸通し装置は、請求項1〜7の何れかの発明において、前記糸保持手段により保持された上糸を糸保持手段よりも糸供給方向下流側で切断する糸カッタを、糸保持手段から切断した糸端までの上糸の長さが、糸通しフックの復動によりその糸端が目孔から引き抜かれる長さとなるように、本体カバーの所定部位に設けたものである。
請求項9に係るミシンは、ミシンの針棒に接近させて針棒台に回動及び上下動可能に設けられた糸通し軸と、この糸通し軸の下端部に固定され縫針の目孔に挿通可能な糸通しフックと、この糸通しフックを回動させる回動機構とを備えた糸通し装置を有するミシンにおいて、糸通し装置を作動させる糸通し操作手段と、上糸の糸調子を調節する糸調子機構と、糸調子機構を制御する糸調子制御手段とを有し、糸通し操作手段により目孔に糸通しが実行されるとき、糸調子制御手段は、糸調子機構における上糸張力設定値を、上糸の引き出しを阻止する所定値に制御するものである。
糸通し操作手段により糸通し装置が作動され、縫針の目孔に糸通しが実行される場合、糸調子機構による上糸張力として所定値に設定された状態で、糸通し装置による糸通しが実行される。それ故、糸通しに際して上糸が糸供給源から引き出されることがないので、上糸の糸端を縫針の目孔から確実に引き抜くことができる。
請求項10に係るミシンは、請求項9の発明において、前記糸通し操作手段は、糸通し装置を作動させる為の糸通し操作部材と、その糸通し操作部材の作動を検知する作動検知手段とを有するものである。
請求項11に係るミシンは、請求項10の発明において、前記糸調子制御手段は、作動検知手段からの検知信号に基づいて糸調子機構に対する制御を行うものである。
請求項1の発明によれば、糸通し軸と糸通しフックと回動機構とを備えたミシンの糸通し装置において、第1糸案内部材と、第2糸案内部材とを設け、第2糸案内部材は糸掛けに際して上糸を案内する糸案内部を有し、その糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持手段を第2糸案内部材に設けたので、第2糸案内部材は、糸通しに際して糸通しフックに接近するときから、糸通しフックが往動時に目孔を挿通して直前の上糸を捕捉し、糸通しフックが捕捉した上糸を目孔から引き抜くときまで、糸保持手段との協働で上糸端部の保持状態を継続しているため、上糸の端部は糸通しフックと共に目孔を確実に挿通して引き抜かれ、糸通しを失敗することなく完了することができる。
請求項2の発明によれば、前記第2糸案内部材は上糸を糸案内部へ導入する糸導入部を有し、糸保持手段は、糸導入部を開放して上糸の糸掛けを可能にする開位置と糸導入部を閉じて糸案内部に案内された上糸を第2糸案内部材と協働して保持する閉位置とに亙って移動可能に設けられた糸保持部材と、糸保持部材を閉位置の方へ付勢する弾性部材とを有するので、糸通しに際しての糸掛け時には、糸保持部材が開位置に移動しており、上糸を糸導入部から第2糸案内部材の糸案内部へ糸掛けができる。
一方、糸通しに際しては糸保持部材が弾性部材の付勢により閉位置に移動されるので、糸案内部に案内された上糸を、糸保持部材と第2糸案内部材との協働により確実に保持することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記糸保持部材は、第2糸案内部材が上糸の糸掛けを行うに際して待機位置にあるときには開位置に位置し、第2糸案内部材がその待機位置から目孔の方向へ回動を開始すると閉位置に移動するように構成されたので、第2糸案内部材が糸掛けに際して待機位置のときには糸保持部材を開位置に、第2糸案内部材が糸通しの為に回動を開始すると糸保持部材を閉位置に移動させることができる。即ち、糸保持部材を第2糸案内部材の移動位置に連動させて開閉移動させることができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記第2糸案内部材と協働して上糸を保持する糸保持部が糸保持部材に設けられ、弾性部材の付勢力が糸保持部材を閉位置に移動させる方向に作用するとともに、糸保持部を第2糸案内部材に押圧する方向にも作用するように弾性部材を配置したので、1つの弾性部材の付勢力により、糸保持部材を閉位置に付勢しておくことができるとともに、上糸の太さに関係なく、糸保持部材の糸保持部と第2糸案内部材とで上糸を確実に保持させることが可能になる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記糸保持手段は、糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持部材と、その糸保持部材を第2糸案内部材に押圧する方向へ弾性付勢する付勢部材とを有するので、付勢部材により糸保持部材を第2糸案内部材に押圧させることで、上糸の太さに関係せず、糸案内部に案内された上糸を保持する保持力を安定させることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記糸保持手段は、糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持部材であって、第2糸案内部材に押圧する方向に付勢する弾性材料からなる糸保持部材を有するので、弾性材料からなる糸保持部材だけを第2糸案内部材に設けるだけで、糸案内部に案内された上糸を確実に保持することができる。また、糸保持手段の構成を簡単化でき、糸保持手段の組み付け性を高めることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記糸保持手段は、糸案内部に案内された上糸が通過可能で且つ通過する際にその上糸に摩擦抵抗を付与可能な所定微小隙間をあけて第2糸案内部材に配設された糸保持部材を有するので、上糸の糸掛けに際して所定微小隙間を有する糸保持部材と糸案内部との間へ上糸を容易に挿通させることができるとともに、その摩擦抵抗で上糸が保持される。そして、糸通しに際しては、上糸は挟持されていないので、上糸が通過するときに作用する抵抗は微小であり、糸通しフックの復動時及び上昇移動時に作用する負荷をより小さくすることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記糸保持手段により保持された上糸を糸保持手段よりも糸供給方向下流側で切断する糸カッタを、糸保持手段から切断した糸端までの上糸の長さが、糸通しフックの復動によりその糸端が目孔から引き抜かれる長さとなるように、本体カバーの所定部位に設けたので、糸供給源から引き出した上糸を糸掛けして本体カバーに設けた糸カッタで上糸を切断し、糸掛け準備してから糸通しを行う場合、糸保持手段から糸端までの上糸の長さが従来に比べて短くなっており、糸通しフックの復動及び上昇移動によりその糸端が目孔から確実に引き抜かれるので、糸通しを失敗することなく完了することができる。
このように、糸通しに失敗することないため、糸通し後に上糸端部を目孔から引き抜く作業を不要にでき、糸通し作業の作業性を高めることができる。更に、縫製開始位置に残る糸端部を極力短くできるため、縫製糸の無駄を確実に解消することがてきる。その他請求項1〜7の何れかと同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、糸通し軸と糸通しフックと回動機構とを備えた糸通し装置を有するミシンにおいて、糸通し操作手段と、糸調子機構と、糸調子制御手段とを有し、糸通し操作手段により目孔に糸通しが実行されるとき、糸調子制御手段は、糸調子機構における上糸張力設定値を、上糸の引き出しを阻止する所定値に制御するので、糸通しに際して上糸が糸供給源から引き出されることがなく、上糸の糸端を縫針の目孔から確実に引き抜くことができる。
請求項10の発明によれば、前記糸通し操作手段は、糸通し装置を作動させる為の糸通し操作部材と、その糸通し操作部材の作動を検知する作動検知手段とを有するので、糸通し装置の操作性を高めることができるとともに、糸通し操作部材の操作を確実に検出することができる。その他請求項9と同様の効果を奏する。
請求項11の発明によれば、前記糸調子制御手段は、作動検知手段からの検知信号に基づいて糸調子機構に対する制御を行うので、糸通し操作部材の操作に対応する糸調子機構による上糸張力設定処理を迅速に且つ確実に行うことができる。その他請求項10と同様の効果を奏する。
本実施形態におけるミシンの糸通し装置は、糸カッタで短く切断された上糸の糸端部を、第2糸案内部材と糸保持手段とで縫針に接近させて保持するようにし、糸通しフックによる糸通しの確実性を高めるようにしてある。
図1〜図3に示すように、この電子ミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の右端部に立設された脚柱部3と、脚柱部3の上端から左方に延びるアーム部4を有する。アーム部4の前面には、縫製の起動と停止を指令する起動停止スイッチ7等の複数のスイッチが設けられるとともに、大型の液晶ディスプレイ8が設けられている。
ベッド部2には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し縫針19と協働する糸輪捕捉用釜(例えば、水平釜)等が設けられている。
アーム部4の頭部5の内部には、針棒18を上下動可能に支持する上下方向向きの針棒台10が配設され、その針棒台10の上端部が機枠Fに固着された枢支軸11により揺動可能に支持されている。更に、アーム部4には、針棒18を上下駆動させる針棒上下動機構13、針棒18を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)、天秤(図示略)を針棒18の上下動に調時させて上下動させる天秤上下動機構(図示略)等が設けられている。
ここで、頭部5に設けられた針棒上下動機構13について簡単に説明すると、図2,図3に示すように、ミシン主軸14の先端部に針棒クランク15が固着され、この針棒クランク15にはクランクロッド16が回動可能に枢着され、針棒18はこのクランクロッド16に連結された針棒抱き17に固着されている。
縫製に際して図示外のミシンモータ110(図15参照)で駆動されるミシン主軸14の回転により、これら針棒クランク15とクランクロッド16と針棒抱き17とを介して針棒18が上下駆動され、糸輪捕捉用釜との協働により加工布に縫目が形成される。
次に、針棒18の下端部に着脱可能に装着された縫針19の目孔19aに上糸9を糸通しするユニット化された糸通し装置20について説明する。
図2,図3,図6,図7に示すように、針棒台10の背面側には、針棒18に隣接して糸通し軸21が上下方向向きに配設され、針棒台10に形成された複数の支持部10a,10bで上下動可能に且つ回動可能に支持されるとともに、この糸通し軸21に隣接して上下方向向きに配設された操作軸22も同様に、複数の支持部10a,10bで上下動可能に支持されている。
次に、糸通し軸21の下端部に固定された、糸通しフック32を有するフック機構30について説明する。図3〜図7に示すように、糸通し軸21の下端部には、合成樹脂製のフック保持部材31が固着されるとともに、このフック保持部材31の上端と下端に対応する糸通し軸21に、側面視略コ字状の第2糸案内部材26の上支持壁26aと下支持壁26bを夫々回動可能に枢支することで、この第2糸案内部材26は糸通し軸21に回動自在に支持されている。
第2糸案内部材26の上支持壁26aと下支持壁26bとを連結する鉛直状の糸案内壁26cには、上糸9を係合して案内する第2糸案内部26dと、この第2糸案内部26dへ上糸9を導入する糸導入部26eとが形成されるとともに、本願特有の板状の糸保持機構70が設けられており、後述することにする。
図5,図7、図9に示すように、フック保持部材31にフック機構30が固定されている。このフック機構30は、糸通しフック32と、この糸通しフック32の両側に位置する2枚のガイド部材33と、これら糸通しフック32とガイド部材33を水平に貫通する弾性材からなる糸保持ワイヤ34などで構成されている。
糸通しフック32の先端部には、図8に示すように、フック部32aが形成されており、後述する糸通しに際して、図9に示すように、このフック部32aが縫針19の目孔19aを挿通することで、これらガイド部材33で案内されて目孔19aの直前に位置する上糸9を捕捉するようになっている。
ところで、フック保持部材31には、図4〜図6に示すように、第1糸案内部材24が一体的に固着されており、この第1糸案内部材24の略先端近傍部が下方に屈曲形成され、その屈曲部が第1糸案内部24aとして機能する。この第1糸案内部24aは、糸通し軸21に対してフック機構30と略反対側に位置し且つ所定距離だけ離隔している。即ち、この第1糸案内部材24とフック機構30とが所定の位置関係を保持して糸通し軸21に一体的に設けられている。
次に、糸通しに際して糸通し軸21を所定角度だけ回動させる回動機構40について説明する。図6、図7に示すように、前記針棒台10の背面側に配設された糸通し軸21と操作軸22との上端部には、合成樹脂製の操作体41が上下動可能に挿通されている。この操作体41には、図6に示すように、糸通し軸21の上端部の外周部の略半分に相当する外周壁部41aが形成され、この外周壁部41aには螺旋状の回動用溝41bが形成されている。
そして、糸通し軸21の上端近傍部には、操作体41の上下1対の枢支部41c,41dのうちの下側枢支部41dの直ぐ上側に対応する位置において、所定長さを有する摺動ピン42が貫通状に固定され、この摺動ピン42の奥側端部が回動用溝41bに係合している。また、その摺動ピン42よりも所定距離だけ下側の糸通し軸21にはバネ受けピン43が貫通状に固定されている。
操作体41の下側枢支部41dとバネ受けピン43との間の糸通し軸21には、圧縮コイルバネ44が外嵌されている。更に、操作体41の下側枢支部41dと針棒台10の上側支持部10aとの間の操作軸22には、圧縮コイルバネ45が外嵌されている。即ち、糸通し軸21と操作軸22とは、圧縮コイルバネ45のバネ力により操作体41を介して、操作体41の上端が針棒台10に固着した水平向きの係止ピン46に当接することで、図2,図3,図6,図7に示す最上位置である退避位置に常に位置している。
ここで、糸通し操作レバー47(これが糸通し操作部材に相当する)について説明しておく。図2に示すように、頭部5の機枠Fに、鉛直方向向きに配設されたレバー軸48の上下両端部が支持され、このレバー軸48に糸通し操作レバー47が上下動可能に支持されている。その糸通し操作レバー47の操作部47aは頭部5の機枠Fに形成した縦向きのスリット5aを介して頭部5の左側に露出し、糸通し操作レバー47の連結部47aは操作体41の一部に連結され、常には実線で示す上側の待機位置で待機している。
この場合、作業者が糸通しの為に糸通し操作レバー47をその待機位置から下方に押し下げ操作した場合、糸通し操作レバー47の押し下げ操作に連動して作動する糸通し検出スイッチ49(図15参照)が設けられている。そのため、作業者により糸通し操作レバー47が押し下げ操作された場合、糸通し検出スイッチ49がONとなり、後述する糸調子機構80の糸調子器81に糸掛けされた上糸9に張力が作用する。ここで、糸通し操作レバー47と糸通し検出スイッチ49等から糸通し操作手段が構成されている。
そこで、糸通し操作レバー47を下げ操作することにより、圧縮コイルバネ45のバネ力に抗して操作体41が同時に下降移動される。このとき、針棒18の所定高さ位置において、糸通し軸21の下降限界位置を位置決めする、つまり糸通しフック32が縫針19の目孔19aの高さ位置に合致するように位置決めする位置決め部材23が固定されているので、摺動ピン42がこの位置決め部材23に当接するまで、糸通し軸21と操作軸22と操作体41とが同時に下降する。
その後、操作体41が更に下降移動されるときには、摺動ピン42が位置決め部材23に上方から当接して下降できない状態であり、糸通し軸21が図10に示す下限位置まで下降したときには、操作体41だけが下降するので、摺動ピン42は位置決め部材23に当接した高さ位置で回動用溝41bにより、平面視にて時計回り方向に所定角度だけ回動することになる。
即ち、糸通し軸21が回動駆動されて、フック機構30が縫針19に接近する方向に回動され、同時に、第1糸案内部材24がフック機構30と同期して時計回り方向に、つまり縫針19から遠ざかる方向に回動される。このとき、第1糸案内部材24と第2糸案内部材26とに掛け渡された上糸9が縫針19の直前に水平状に位置するので、図9に示すように、糸通しフック32が目孔19aに挿通して上糸9を捕捉する。
その後、糸通し操作レバー47の上方への移動により、フック機構30の逆方向への回動時に糸通しフック32が上糸9を捕捉した状態で目孔19aから抜けるので、上糸9が糸通しされる
次に、糸通しに際して、糸通し軸21の下端部に回動可能に支持された第2糸案内部材26を第1糸案内部材24から離間する方向に回動させるリンク機構50について説明する。
図4,図5,図11−1〜図11−3に示すように、操作軸22の下端部には、平面視にて略矩形状のリンクガイド部材51がその後端部において水平状に固着され、リンクガイド部材51の後端部の右端部に設けられている貫通穴に、糸通し軸21が回転可能に挿通されている。
リンクガイド部材51の下面側の後端部に左右方向に向いた直線状の摺動溝51aが形成されている。第2糸案内部材26の上側の上支持壁26aに第1リンク52の右端部がピン53で回動自在に連結され、フック保持部材31の前方に突出した連結部31aに第2リンク54の前端部がピン55で回動自在に連結されている。
更に、これら第1リンク52の左端部と第2リンク54の後端部とが摺動ピン56を介して回動自在に連結されるとともに、この摺動ピン56の上端部が摺動溝51aに係合しながら溝方向に移動可能になっている。
即ち、糸通し軸21が下降した後、糸通しの為に回動する直前の待機状態のときには、図2,図5に示すように、第2糸案内部材26が前方向きの待機位置であり、第1糸案内部材24の第1糸案内部24aは、第2糸案内部材26の第2糸案内部26dの直ぐ内側に位置している。
糸通し軸21が下限位置まで下降した後に回動するときには、フック機構30と第1糸案内部材24とが一体的に平面視にて時計回り方向に回動されるのと同時に、リンク機構50を介して第2糸案内部材26が待機位置から反時計回り方向に約90°回動される。つまり、第2糸案内部材26は、第1糸案内部材24から離隔移動し且つフック機構30に接近移動する。
ところで、図2〜図3,図5,図7に示すように、前記リンクガイド部材51の前端側左部の下面に支持板60が固着され、この支持板60に上糸端部9aを弾性力で微圧保持する第1糸保持部材61が設けられている。
即ち、この支持板60に上方向きの枢支ピン62の下端部が固着され、この枢支ピン62に押え皿である第1糸保持部材61が上下動可能に支持され、Eリング63により第1糸保持部材61が枢支ピン62から外れないようになっている。更に、リンクガイド部材51と第1糸保持部材61との間の枢支ピン62に圧縮コイルバネ(図示略)が外嵌され、第1糸保持部材61はこの圧縮コイルバネの弱いバネ力により支持板60に圧接するように弾性付勢されている。
図2に示すように、頭部5の下端部の機枠Fには、下糸を切断する為の糸カッタ65が設けられている。そこで、糸通し操作に際して、糸駒(図示外)から引き出された上糸9を、後述する糸調子器81、天秤や糸取りバネ(図示略)、針棒18の下端部に取付けられた針棒糸案内28、第1糸案内部材24の第1糸案内部24a、第2糸案内部材26の第2糸案内部26dを経て、第1糸保持部材61と支持板60との間を順次経由する糸道経路により糸掛けし、最終的に糸カッタ65で上糸9を切断することにより、上糸の糸端部9aがこの第1糸保持部材61で微圧保持される。
ここで、糸カッタ65は、後述する第2糸案内部材から糸カッタ65で切断した糸端までの長さが、糸通しフック32の復動によりその糸端が目孔19aから引き抜かれる長さとなるように、比較的、第1糸保持部材61に近づけて設けられている。
前述した第2糸案内部材26の鉛直状の糸案内壁26cには、図2〜図4,図12−2に示すように、上糸9を係合して案内する第2糸案内部26dと、この第2糸案内部26dに上糸9を導入する糸導入部26eとが連続的に形成されている。糸案内壁26cには、更に、第2糸保持部材71(これが糸保持部材に相当する)や引っ張りコイルバネ73を有する糸保持機構70が設けられている。ここで、これら第2糸保持部材71と引っ張りコイルバネ73等で糸保持手段が構成されている。
その糸保持機構70について説明する。第2糸保持部材71は、正面視にて略L字形の金属板で構成され、その角部近傍部において枢支ピン72により糸案内壁26cの左側下部に回動可能に枢支されている。略L字の水平向きである短辺部71aの先端部に糸保持部71bが形成されている。略L字の鉛直向きである長辺部71cの先端部と、上支持壁26aの一端部に曲げ形成したバネ掛け部とに引っ張りコイルバネ73が傾斜状に掛け渡されている。
それ故、引っ張りコイルバネ73により、第2糸保持部材71が図17−2に示す閉位置、つまり第2糸案内部材26の糸導入部26eを閉じて第2糸案内部26dに案内された上糸9を第2糸案内部材26と協働して保持する閉位置の方向に付勢されるとともに、糸保持部71bが第2糸案内部材26を押圧する方向にも付勢されている。
但し、図12−2,図17−2に示すように、第2糸保持部材71の端部に突出状に形成した係合部71dが、第2糸案内部材26に形成した切欠き部26fに嵌め込まれている。そのため、第2糸保持部材71が閉位置に移動したとき、係合部71dが切欠き部26fの下面に当接して係止され、第2糸保持部材71の閉位置としての位置決めを行えるようになっている。
ところで、前述したリンクガイド部材51の下面のうち、第2糸案内部材26が待機位置のときに第2糸保持部材71の長辺部71cの先端部に対応する前端側の部位には、傾斜状の案内カム面74aを有する開閉カム74が突出状に一体形成されている。そのため、第2糸案内部材26が図12−1に示すように、上糸9の糸掛けを行うに際して待機位置にあるときには、長辺部71cの先端部が案内カム面74aで下方に押されるため、第2糸保持部材71は開位置に位置している。
しかし、糸通しに際して前述したように、第2糸案内部材26がその待機位置から目孔19aの方向へ回動を開始すると、図17−2に示すように、第2糸保持部材71は引っ張りコイルバネ73のバネ力で閉位置に移動する。このとき、第2糸案内部26dに案内された上糸9を、引っ張りコイルバネ73のバネ力により第2糸案内部材26と協働して確実に保持する。
次に、糸通し装置20の直ぐ右側のアーム部4に配設され、糸駒から引き出された上糸9に糸張力を適宜付与する糸調子機構80について説明する。
図13,図14に示すように、糸調子機構80は、上糸9を挟持して糸調子を調節する為に、上糸9に適度な張力を付与する糸調子器81である1対の糸調子皿81a,81bと、固定側の糸調子皿81aに対して可動側の糸調子皿81bを押圧させる圧縮コイルバネ92のバネ力を可変調整する張力調整機構82と、その張力調整機構82を作動させる糸調子モータ83からなる。
張力調整機構82について説明すると、前後方向向きで上下方向に長いガイドフレーム85の上端部に上下方向向きの取付け板86が固着され、その取付け板86に固定した前後方向向きの枢支軸87に円形の張力調整ギヤ88が回転可能に枢支されている。張力調整ギヤ88の後半部に螺旋状のカム88aが凹設され、その螺旋状カム88aに平面視L字状の糸調子板89に固着された前向きの係合ピン90が係合し、糸調子板89に円筒状のバネ受け部材89aが固着されている。
そのバネ受け部材89a内に、ガイドフレーム85に固着した糸調子軸91の右端部が左方から嵌入され、可動側の糸調子皿81bとバネ受け部材89aとの間の糸調子軸91に圧縮コイルバネ92が介装されている。但し、固定側の糸調子皿81aはガイドフレーム85に固着されている。
糸調子モータ83は取付け板86に後側から固定され、取付け板86を貫通した駆動軸83aに駆動ギヤ93が固定され、その駆動ギヤ93に張力調整ギヤ88が噛合されている。それ故、糸調子モータ83が駆動されると、駆動ギヤ93を介して張力調整ギヤ88が回転駆動され、その螺旋状カム88aに係合した係合ピン90を介して糸調子板89が左右に移動する。
糸調子板89が右方に移動する程、圧縮コイルバネ92のバネ力が小さくなり、両糸調子皿81a,81bによる張力も徐々に小さくなり、「零」の状態を経て、最終的には、両糸調子皿81a,81bが離間する開放状態になる。一方、糸調子板89が左方に移動する程、圧縮コイルバネ92のバネ力が大きくなり、両糸調子皿81a,81bによる張力も徐々に大きくなる。
次に、電子ミシン1の制御系の概要について、図15の制御ブロック図に基づいて説明する。電子ミシン1の制御装置100(これが糸調子制御手段に相当する)は、CPU101とROM102とRAM103及びフラッシュメモリ104等を含むマイクロコンピュータと、そのマイクロコンピュータにデータバスなどのバス105を介して接続された入力インターフェース106及び出力インターフェース107等から構成されている。
入力インターフェース106には、起動停止スイッチ7と、タッチキーを有する操作パネル108と、糸通し検出スイッチ49等が接続されている。出力インターフェース107には、針棒18を上下駆動するミシンモータ110の為の駆動回路111と、張力調整機構82を作動させる糸調子モータ83の為の駆動回路112と、液晶ディスプレイ8の為の表示駆動回路113等が接続されている。
ROM102には、複数種類の実用模様の為の実用縫目データと、これら実用縫目データに基づいてミシンモータ110を駆動制御して縫目形成する縫製制御プログラム、後述する糸通し時の糸調子設定制御の制御プログラム等が格納されている。RAM103には、読み込まれた実用縫目データを格納する縫目データメモリ、各種のワークメモリに加えて、CPU101が演算した演算結果を一時的に格納する各種のバッファなどが設けられている。
次に、このように構成された糸通し装置20の作動について説明する。先ず、糸通しに際して、針棒18が略その最上位置に移動された状態では、図12−1,図12−2に示すように、第2糸案内部材26が待機位置にあるため、第2糸保持部材71は開位置に位置している。
この状態で、糸駒から引き出された上糸9が前述したように、糸調子機構80の糸調子器81、図示外の天秤や糸取りバネ、針棒糸案内28、第1糸案内部材24の第1糸案内部24a、第2糸案内部材26の第2糸案内部26d、第1糸保持部材61とを順次経由する糸道経路により糸掛けされる。
そして、最終的に糸カッタ65で切断された上糸の糸端部9aが第1糸保持部材61で微圧保持される。ここで、第1糸案内部24aは第2糸案内部26dの直ぐ内側に位置しているため、上糸掛けに際して、上糸9を外側の第2糸案内部26dに掛けるだけで、第1糸案内部材24の第1糸案内部24aにも同時に糸掛けできる。
次に、糸通しの為に、作業者が糸通し操作レバー47を指で下方に押し下げ操作することにより、操作体41を介して糸通し軸21と操作軸22とが同時にその下降限界位置(図10参照)まで下降される。このとき、前述したように、糸通し検出スイッチ49がONされるので、図16の糸通し制御が実行される。
そこで、電子ミシン1の制御装置100により実行される糸通し時の糸調子設定制御について、図16のフローチャートに基づいて説明する。但し、この糸調子設定制御は微小時間毎に繰り返して実行される。また、図中符号Si(i=11、12)は各ステップである。
この制御が開始され、糸通し検出スイッチ49からの検知信号に基づいて、糸通し検出スイッチ49がONでないとき、つまり糸通し操作レバー47が押し下げ操作されていない場合には(S11:No)、この制御を直ぐに終了し、メイン制御にリターンする。しかし、糸通し検出スイッチ49がONの場合であり、糸通しの為に糸通し操作レバー47が押し下げ操作された場合には(S11:Yes )、糸調子モータ83が駆動され、張力調整機構82を介して糸調子器81が所定の糸調子状態に設定される(S12)。
このように、糸通しに際して、上糸9には糸調子器81により所定値に設定された糸張力が作用するため、上糸9の糸駒からの引き出しが確実に阻止される。即ち、糸通し軸21の下端部の第1,第2糸案内部材24,26が下降限界位置(図10参照)まで下降するのに必要な上糸量は、第1糸保持部材61で保持された上糸の糸端部9aを糸供給方向とは異なる逆方向へ引き戻すことで確保される。
この場合、前述したように、第2糸保持部材71から糸端までの上糸9の長さが比較的短いため、糸端は第1糸保持部材61の近くまで移動している。その後、糸通し操作レバー47が更に下降移動され、糸通し軸21の摺動ピン42が位置決め部材23に当接した高さ位置で回動機構40を介して糸通し方向へ所定角度(例えば、約90°)だけ回動される。
このとき、前述したように、図17−1、図17−2に示すように、引っ張りコイルバネ73により、第2糸保持部材71が開位置から閉位置に移動するので、第2糸案内部26dに案内された上糸9は、第2糸保持部材71の糸保持部71bとの協働により保持される。
その結果、前述したように、フック機構30が縫針19に接近する方向に回動されるのと同時に、第2糸案内部材26も第2糸保持部材71により上糸9の糸端部9aを保持した状態で縫針19に接近する方向に回動されるので、上糸9の糸端は第1糸保持部材61から抜ける。
更に、糸通しフック32が目孔19aに挿通するのと同時に、第1糸案内部材24がフック機構30と同期して時計回り方向で縫針19から遠ざかる方向に回動され、更にリンク機構50を介して第2糸案内部材26が第1糸案内部材24から離隔移動し且つフック機構30に接近移動される。
即ち、図10に示すように、上糸9は第1糸案内部材24の第1糸案内部24aと第2糸案内部材26の第2糸案内部26dにより平面視にて略ジクザグ状に掛け渡されており、第2糸案内部材26の縫針19方向への回動により、糸通しフック32が糸通し動作(図9参照)する際に必要な上糸量が第2糸案内部材26の方から更に逆方向に引き出されることになる。
このとき、第1糸案内部材24の第1糸案内部24aから第2糸案内部材26の第2糸案内部26dに掛け渡された糸通しに供する上糸部分が糸通しフック32の直前に張った状態で位置するので、図8に示すように、この上糸部分がガイド部材33により糸通しフック32に係合可能な位置に案内され、縫針19の目孔19aを挿通した糸通しフック32に捕捉される。
その後、作業者が糸通し操作レバー47から手を離すと、圧縮コイルバネ45のバネ力により、操作体41が一気に上昇移動するのに伴って、先ず回動機構40とリンク機構50とを介して第1,第2糸案内部材24,26とフック機構30とが夫々元の位置に復帰回動される。第2糸保持部材71は元の開位置に移動する。
その結果、糸通しフック32が上糸9を引っ掛けた状態で目孔19aから抜けて離間することで糸通しされる。このとき、糸保持ワイヤ34で上糸9が保持されるようになり、上糸9が糸通しフック32から外れることはない。その後、糸通し軸21の上昇移動に伴って、糸保持ワイヤ34が開放されて上糸9が糸通しフック32から外れ、上糸9の糸端は、目孔19aから後側に確実に引き抜かれる。
このように、糸通し軸21と糸通しフック32と回動機構40とを備えた電子ミシン1の糸通し装置20において、第1糸案内部材24と、第2糸案内部材26とを設け、第2糸案内部材26は糸掛けに際して上糸9を案内する第2糸案内部26dを有し、その第2糸案内部26dに案内された上糸9を保持する糸保持機構70を第2糸案内部材26に設けたので、第2糸案内部材26は、糸通しに際して糸通しフック32に接近するときから、糸通しフック32が往動時に目孔19aを挿通して直前の上糸を捕捉し、糸通しフック32が捕捉した上糸9を目孔19aから引き抜くまで、糸保持機構70との協働で上糸9の糸端部9aが目孔付近に保持されているので、糸通しに必要な糸端部9aの長さが短くても、糸通しを確実に行うことができる。
また、第2糸案内部材26は上糸9を第2糸案内部26dへ導入する糸導入部26eを有し、糸保持機構70は、糸導入部26eを開放して上糸9の糸掛けを可能にする開位置と糸導入部26eを閉じて第2糸案内部26dに案内された上糸9を第2糸案内部材26と協働して保持する閉位置とに亙って移動可能に設けられた第2糸保持部材71と、第2糸保持部材71を閉位置の方へ付勢する引っ張りコイルバネ73とを有するので、糸通しに際しての糸掛け時には、第2糸保持部材71が開位置に移動しており、上糸9を糸導入部26eから第2糸案内部材26の第2糸案内部26dへ糸掛けができる。
一方、糸通しに際しては第1糸保持部材71が引っ張りコイルバネ73の付勢により閉位置に移動されるので、第2糸案内部26dに案内された上糸9は、第2糸保持部材71と第2糸案内部材26との協働により確実に保持することができる。
また、第2糸保持部材71は、第2糸案内部材26が上糸9の糸掛けを行うに際して待機位置にあるときには開位置に位置し、第2糸案内部材26がその待機位置から目孔19aの方向へ回動を開始すると閉位置に移動するように構成されたので、第2糸案内部材26が糸掛けに際して待機位置のときには第2糸保持部材71を開位置に、第2糸案内部材26が糸通しの為に回動を開始すると第2糸保持部材71を閉位置に移動させることができる。即ち、第2糸保持部材71を第2糸案内部材26の移動位置に連動させて開閉移動させることができる。
また、第2糸案内部材26と協働して上糸9を保持する糸保持部71bが第2糸保持部材71に設けられ、引っ張りコイルバネ73の付勢力が第2糸保持部材71を閉位置に移動させる方向に作用するとともに、糸保持部71bを第2糸案内部材26に押圧する方向にも作用するように引っ張りコイルバネ73を配置したので、1つの引っ張りコイルバネ73の付勢力により、第2糸保持部材71を閉位置に移動させることができるとともに、上糸9の太さに関係なく、第2糸保持部材71の糸保持部71bと第2糸案内部材26とで上糸9を確実に保持させることが可能になる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕図18−1,図18−2に示すように、糸保持機構70Aは、前述した実施例に用いたのと略同様に、第2糸案内部材26に枢着された第2糸保持部材71Aであるが、長辺部71cの下段部において、水平方向に2段階に曲げた屈曲部71eが形成された第2糸保持部材71Aと、その第2糸保持部材71Aを閉位置の方向に付勢するとともに、第2糸案内部材26に押圧する方向へ弾性付勢する引っ張りコイルバネ73とを有するように構成してもよい。
この場合には、長辺部71cの略上半部分は、第2糸案内部材26から僅かではあるが隙間があるので、引っ張りコイルバネ73により第2糸保持部材71Aが第2糸案内部材26に押圧されるとき、糸保持部71bが第2糸案内部材26に確実に密着するように押圧されるので、第2糸保持部材71Aの糸保持部71bにおける上糸9の保持力をより高めることができる。
2〕図19−1,図19−2に示すように、糸保持機構70Bは、第2糸案内部材2626の第2糸案内部26dに案内された上糸9を保持する金属製の板部材からなる第2糸保持部材71Bと、第2糸保持部材71Bを第2糸案内部材26に押圧する方向へ弾性付勢するコイルバネ75(これが付勢部材に相当する)とを有するように構成してもよい。
即ち、第2糸保持部材71Bの糸保持部71bに近い下端部が、第2糸案内部材26に固着したバネ受け軸76に外装したコイルバネ75により第2糸案内部材26側に付勢されている。この場合には、コイルバネ75により第2糸保持部材71Bを第2糸案内部材26に押圧させることで、これら糸保持部71bと第2糸案内部材26の第2糸案内部26dとの間に上糸9を案内することで、上糸9の太さに関係せず、第2糸案内部26dに案内された上糸9を保持する保持力を安定させることができる。
3〕図20−1,図20−2に示すように、糸保持機構70Cは、第2糸案内部材26の第2糸案内部26dに案内された上糸9を保持する第2糸保持部材71Cであって、第2糸案内部材26に押圧する方向に付勢する弾性材料からなる板状の第2糸保持部材71Cを有するように構成してもよい。
即ち、弾性材料からなる第2糸保持部材71Cは、その糸保持部71bから離れた一端部においてビス77で固定されている。この場合には、弾性材料からなる第2糸保持部材71Cだけを第2糸案内部材26に設けるだけで、第2糸案内部26dに案内された上糸9を確実に保持することができる。また、糸保持機構70Cの構成を簡単化でき、糸保持機構70Cの組み付け性を高めることができる。
4〕図21−1,図21−2に示すように、糸保持機構70Dは、第2糸案内部材26の第2糸案内部26dに案内された上糸9が通過可能で且つ通過する際にその上糸9に摩擦抵抗を付与可能な所定微小隙間tをあけて第2糸案内部材26に配設された第2糸保持部材71Dを有するように構成してもよい。
即ち、第2糸保持部材71Dは、その糸保持部71bに近い部位において、微小隙間tを設けるように一段高く曲げ形成され、糸保持部71bに近い部位においてビス78で固定されている。その微小隙間t(例えば、0.1 〜0.2mm)で上糸9を案内する。この場合には、上糸9の糸掛けに際して所定微小隙間tを有する第1糸保持部材71Dと第2糸案内部26dとの間へ上糸9を容易に挿通させることができるとともに、その摩擦抵抗で上糸9が保持される。そして、糸通しに際しては、上糸9は挟持されていないので、上糸9が通過するときに作用する抵抗は微小であり、糸通しフック32の復動時及び上昇移動時に作用する負荷をより小さくすることができる。
5〕本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る電子ミシンの正面図である。 電子ミシンのアーム部の内部機構を示す部分断面正面図である。 糸通し装置の正面図である。 糸通し装置の下端部の部分拡大正面図である。 糸通し装置の底面図である。 糸通し装置の左側面図である。 糸通し装置の背面図である。 糸通しフック及び縫針の部分斜視図である。 糸通しフックが縫針の目孔を挿通した図8相当図である。 糸通し軸が下限位置に下降したときの図4相当図である。 リンクガイド部材の平面図である。 リンクガイド部材の正面図である。 リンクガイド部材の右側面図である。 糸通し前の第2糸案内部材と糸保持機構の平面図である。 糸通し前の第2糸案内部材と糸保持機構の正面図である。 糸調子機構の正面図である。 糸調子機構の平面図である。 電子ミシンの制御系のブロック図である。 糸通し時の糸調子設定制御のフローチャートである。 糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の平面図である。 糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の正面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の正面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の側面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の正面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の底面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の正面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の底面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の正面図である。 変更形態に係る糸通し中の第2糸案内部材と糸保持機構の底面図である。
符号の説明
1 電子ミシン
10 針棒台
18 針棒
19 縫針
19a 目孔
20 糸通し装置
21 糸通し軸
24 第1糸案内部材
26 第2糸案内部材
26d 第2糸案内部
26e 糸導入部
32 糸通しフック
40 回動機構
47 糸通し操作レバー
49 糸通し検出スイッチ
50 リンク機構
65 糸カッタ
70 糸保持機構
71b 糸保持部
73 引っ張りコイルバネ
80 糸調子機構
71 糸調子器
100 制御装置
101 CPU
102 ROM

Claims (11)

  1. ミシンの針棒に接近させて針棒台に回動及び上下動可能に設けられた糸通し軸と、この糸通し軸の下端部に固定され縫針の目孔に挿通可能な糸通しフックと、前記糸通し軸をその下降時に下降限界付近で糸通しフックが縫針の目孔に挿通するように回動させる回動機構とを備えたミシンの糸通し装置において、
    前記糸通し軸の下端部に固定され且つ前記糸通し軸を挟んで前記糸通しフックと反対側に配設された第1糸案内部材と、
    前記糸通し軸の下端部に回動自在に枢着され且つリンク機構を介して前記第1糸案内部材に連結された第2糸案内部材であって、前記糸通し軸の回動時に前記第1糸案内部材と協働して上糸を目孔付近の所定位置に保持する第2糸案内部材とを備え、
    前記第2糸案内部材は糸掛けに際して上糸を案内する糸案内部を有し、その糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持手段を前記第2糸案内部材に設けた、
    ことを特徴とするミシンの糸通し装置。
  2. 前記第2糸案内部材は上糸を前記糸案内部へ導入する糸導入部を有し、
    前記糸保持手段は、前記糸導入部を開放して上糸の糸掛けを可能にする開位置と前記糸導入部を閉じて前記糸案内部に案内された上糸を前記第2糸案内部材と協働して保持する閉位置とに亙って移動可能に設けられた糸保持部材と、前記糸保持部材を閉位置の方へ付勢する弾性部材とを有することを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸通し装置。
  3. 前記糸保持部材は、前記第2糸案内部材が上糸の糸掛けを行うに際して待機位置にあるときには前記開位置に位置し、前記第2糸案内部材がその待機位置から目孔の方向へ回動を開始すると前記閉位置に移動するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のミシンの糸通し装置。
  4. 前記第2糸案内部材と協働して上糸を保持する糸保持部が前記糸保持部材に設けられ、前記弾性部材の付勢力が前記糸保持部材を前記閉位置に移動させる方向に作用するとともに、前記糸保持部を前記第2糸案内部材に押圧する方向にも作用するように前記弾性部材を配置したことを特徴とする請求項3に記載のミシンの糸通し装置。
  5. 前記糸保持手段は、前記糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持部材と、その糸保持部材を前記第2糸案内部材に押圧する方向へ弾性付勢する付勢部材とを有することを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸通し装置。
  6. 前記糸保持手段は、前記糸案内部に案内された上糸を保持する糸保持部材であって、前記第2糸案内部材に押圧する方向に付勢する弾性材料からなる糸保持部材を有することを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸通し装置。
  7. 前記糸保持手段は、前記糸案内部に案内された上糸が通過可能で且つ通過する際にその上糸に摩擦抵抗を付与可能な所定微小隙間をあけて前記第2糸案内部材に配設された糸保持部材を有することを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸通し装置。
  8. 前記糸保持手段により保持された上糸を糸保持手段よりも糸供給方向下流側で切断する糸カッタを、前記糸保持手段から切断した糸端までの上糸の長さが、前記糸通しフックの復動によりその糸端が目孔から引き抜かれる長さとなるように、本体カバーの所定部位に設けたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のミシンの糸通し装置。
  9. ミシンの針棒に接近させて針棒台に回動及び上下動可能に設けられた糸通し軸と、この糸通し軸の下端部に固定され縫針の目孔に挿通可能な糸通しフックと、この糸通しフックを回動させる回動機構とを備えた糸通し装置を有するミシンにおいて、
    前記糸通し装置を作動させる糸通し操作手段と、
    上糸の糸調子を調節する糸調子機構と、
    前記糸調子機構を制御する糸調子制御手段とを有し、
    前記糸通し操作手段により目孔に糸通しが実行されるとき、前記糸調子制御手段は、糸調子機構における上糸張力設定値を、上糸の引き出しを阻止する所定値に制御することを特徴とするミシン。
  10. 前記糸通し操作手段は、前記糸通し装置を操作する糸通し操作部材と、その糸通し操作部材の作動を検知する作動検知手段とを有することを特徴とする請求項9に記載のミシン。
  11. 前記糸調子制御手段は、前記作動検知手段からの検知信号に基づいて前記糸調子機構に対する制御を行うことを特徴とする請求項10に記載のミシン。
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