JP2006156578A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スミア特性および感度のばらつきの少ない固体撮像装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板に、電荷転送部106と光電変換部107と電荷転送部106上の電荷転送電極109とを形成し、第1の絶縁膜110を介して全面に金属遮光膜111及び第2の絶縁膜112を堆積した後、絶縁膜112の全面エッチバックを行い、電荷転送電極109の側面に絶縁膜112によるサイドウオール113を形成し、光電変換部上107で開口し、開口端部が前記サイドウオール113上に位置するレジストパターン114を形成し、レジストパターン114と絶縁膜のサイドウオール113をマスクにしてエッチングを行うことで、光電変換部107上に金属遮光膜112の開口部115を形成する。これにより、金属遮光膜111の開口部115がフォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工バラツキの影響を受けずに、電荷転送電極109に対して一定となるので、感度およびスミア特性のばらつきを低減することが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は固体撮像装置の製造方法に関し、特に金属遮光膜における開口部を形成する方法を工夫した固体撮像装置の製造方法に関する。
近年、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの小型化、高性能化に伴い、固体撮像素子の小型且つ高画素化を実現するための微細加工技術が要求されている。微細化を行う際に問題となる特性項目として感度、スミア特性がある。
従来の固体撮像素子の製造方法について図2(a)〜(e)を参照しながら、説明する。
まず、図2(a)に示すようにN型シリコン基板201に、ボロンのイオン注入を行い、熱処理してウェルである第1のP型層202を形成し、フォトレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィー技術により所定の形状にパターニングして、ボロン(B)のイオン注入によりバリア層である第2のP型層203と画素分離のためのP型層204、電荷読み出し制御のためのP型層205を形成する。次にリン(P)或いはヒ素(As)のイオン注入により電荷転送部206、光電変換部207を形成する。
次に、図2(b)に示すように、図2(a)で得られた半導体基板の表面の熱酸化によりゲート絶縁膜208を形成してからポリシリコン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相堆積)法で堆積し、フォトリソグラフィー技術とドライエッチング技術により電荷転送部206を覆うようにパターニングして、電荷転送電極209を形成する。電荷転送電極209を覆うように酸化シリコン(SiO)の絶縁膜210を熱酸化あるいはCVD法で形成する。
次に、図2(c)に示すように遮光材料であるタングステン(W)やタングステンシリサイド(WSi)などの金属遮光膜211をCVD法やスパッタリング法などにより堆積し、図2(d)に示すように上記金属遮光膜211上にフォトレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィー技術で光電変換部207上に開口部を有するフォトレジストパターン212を形成する。
次に、図2(e)に示すようにドライエッチング技術で上記金属遮光膜211を電荷転送電極209を覆うようにパターニングして、レジストパターン212をアッシングと洗浄によって除去することにより、光電変換部207上に所望の遮光膜開口部213を形成する。
しかしながら、従来の固体撮像素子の製造方法においては、金属遮光膜に開口部を形成する時のフォトリソグラフィーでの位置合わせズレが必ず発生し、電荷転送電極209を覆う遮光膜211と電荷転送電極209との重なり量が常に異なるため、得られる固体撮像装置ごとのスミア特性のばらつきが大きくなるという問題点があった。
通常は、許容範囲を目的に応じて設定し、マージンも含めてある規格内で収まるように作りこまれるが、スミア特性のばらつきが大きくなると、規格を外れたスミア値が発生する可能性が大きくなり、不良品が発生する確率が高くなるので、スミア特性のばらつきはなるべく小さくすることが好ましい。
また、上記金属遮光膜開口部を形成する時のフォトリソグラフィーでの加工ばらつきにより開口部の寸法がばらつくため、受光感度がばらつくといった問題点があった。
また、光電変換部の開口部の寸法は、近年、高密度化の要求などから、次第に小さいものも要求されてきているが、金属遮光膜を形成する時のフォトリソグラフィー技術での解像限界により決定されており、より微細な固体撮像素子には不適であるという問題点があった。そこで、下記特許文献1に示されるような、電荷転送電極の側面に、金属遮光材料からなるサイドウオールを設けることを特徴とする技術が提案されている。
以下、図3(a)〜(f)を参照しながら、特許文献1に示されている、固体撮像素子の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示すようにN型シリコン基板301に、ボロンのイオン注入を行い、熱処理してウェルである第1のP型層302を形成し、フォトレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィー技術により所定の形状にパターニングして、ボロンのイオン注入によりバリア層である第2のP型層303と画素分離のための第3のP型層304、電荷読み出し制御のための第4のP型層305を形成する。次にリン或いはヒ素のイオン注入により電荷転送部306、光電変換部307を形成する。
次に、図3(b)に示すように、図3(a)の半導体基板の表面の熱酸化により酸化シリコンのゲート絶縁膜308を形成してからポリシリコン膜をCVD法で堆積し、フォトリソグラフィー技術とドライエッチング技術により電荷転送部306を覆うようにパターニングして、電荷転送電極309を形成する。電荷転送電極309を覆うように酸化シリコンの絶縁膜310を熱酸化あるいはCVD法で形成する。
次に、図3(c)に示すように第1の遮光材料であるタングステンやタングステンシリサイドなどの金属遮光膜311をCVD法やスパッタリング法などにより堆積する。ここまでの技術は、図2で説明した従来法、本特許文献1に示した方法、或いは、後述する本発明方法にもほぼ共通の通常の方法である。次に図3(d)に示すように上記金属遮光膜311を異方性のドライエッチング技術(通常、エッチングガスには、例えばCl,SF,Arガスの混合ガスを用いる。)等により、全面のエッチバックを行い、電荷転送電極309の側面に一定の幅を有するサイドウオールを形成し、第1の遮光膜312とする。
次に、図3(e)に示すように、全面にCVD法により酸化シリコンの絶縁膜313を堆積する。次に図3(f)に示すように、第2の遮光材料としてチタンタングステン膜と第3の遮光材料としてAl-Si膜とをスパッタ法により形成し、フォトリソグラフィーとドライエッチング技術により、上記チタンタングステン膜とAl-Si膜とをパターニングし、第2の遮光膜314と第3の遮光膜315を形成する。
以上の製造方法により、第1の遮光膜312は主に横から入射する光321を遮光する働きをし、第2の遮光膜314と第3の遮光膜315は主に真上から入射する光320を遮光する働きをする。
特開平6−260629号公報
しかしながら、上記従来技術では以下の課題が存在する。図4(a)、図4(b)、図4(c)は、それぞれ上記、図3で説明した方法で固体撮像装置を製造した場合の得られる固体撮像装置の断面図であって、その課題(問題点)を説明するための断面図である。
第1の遮光膜312は主に横から入射する光を遮光し、第2の遮光膜314と第3の遮光膜315は主に真上から入射する光を遮光しているが、第1の遮光膜312と第2の遮光膜314、第3の遮光膜315の間には絶縁膜313が存在するため、図4(a)に示すように、斜め方向から入射してきた入射光401が、絶縁膜中を直接通り抜けたり(401a)、第1の遮光膜312と第2の遮光膜314の間で多重反射したりして(401b)、電荷転送部に直接入るため、スミア特性が悪くなる。
また、第2の遮光膜314と第3の遮光膜315はフォトリソグラフィー技術によりパターニングされているので、図4(b)に示すように位置合わせズレが発生した場合に、第2の遮光膜314と第3の遮光膜315のカバーする範囲が小さくなり、第1の遮光膜312と第2の遮光膜314、第3の遮光膜315との重なり量が小さくなると、図4(a)で示した入射光より、基板に対しより垂直に近い入射光402でも遮光することができないため、スミア特性が悪くなる。
また、図4(a)や、図4(b)で示した入射光401、入射光402が入射するのを防ぐために、図4(c)に示すように第2の遮光膜314と第3の遮光膜315を大きくして酸化シリコンの絶縁膜313の側壁面まで覆うようにしたとすると、第2の遮光膜314、第3の遮光膜315の開口端が第1の遮光膜312よりも光電変換部に対して内側に入り、入射光403が第3の遮光膜315に遮られて光電変換部に十分入らないため、感度が悪くなる。
かかる点に鑑み、本発明は、フォトリソグラフィー技術での位置合わせズレや加工ばらつきの影響を受けず、スミア特性のばらつきや感度の劣化のない金属遮光膜の開口部を形成することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に、入射光を信号電荷に光電変換する光電変換部と、光電変換部から読み出された信号電荷を転送する電荷転送部と、電荷転送部の上に形成されパルス電圧を印加することで電荷転送部に沿って信号電荷を転送する転送電極と、転送電極を覆うように設けられた遮光部とを有する固体撮像装置の製造方法において、電荷転送部の上に転送電極を形成する工程と、転送電極を含む半導体基板上の全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜の上の全面に金属遮光膜を形成する工程と、金属遮光膜の上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜をエッチバックして転送電極の側面に第2の絶縁膜のサイドウオールが残るように形成する工程と、光電変換部上で開口し、開口の端部がサイドウオール上に位置するレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンとサイドウオールとをマスクとして金属遮光膜をエッチングする工程とを備えることを特徴とする。
上記の固体撮像装置の製造方法によれば、金属遮光膜の開口部がフォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工ばらつきの影響を受けずに、電荷転送電極に対して一定となるので、感度の劣化がなく、また、スミア特性のばらつき量を小さくすることができる。画素が微細化されたときに安定した感度特性を得ることができるため、特に有効である。
尚、前記本発明の固体撮像装置の製造方法においては、前記サイドウオールの底面の幅が100〜300nmであることが好ましい。
通常、フォトリソグラフィーでのレジストマスクの位置ずれは、約50〜150nm程度であり、サイドウオールの底面の幅が100〜300nmであることにより、レジストマスクの位置ずれが生じても、レジストマスクの開口端をサイドウオールの上に載せることができ、フォトリソグラフィーでのレジストマスクの位置ずれによる、スミア特性のばらつきを低減することができ好ましい。
また、前記本発明の固体撮像装置の製造方法においては、前記第2の絶縁膜を形成する工程が、CVD法により第2の絶縁膜を形成する工程であることが好ましい。
CVD法は、絶縁膜の膜厚のコントロールが比較的容易である。従って、第2の絶縁膜をエッチバックして転送電極の側面に金属遮光膜に接して第2の絶縁膜のサイドウオールが残るように形成した場合に、サイドウオールの底面の幅を上記のように所望の幅にコントロールしやすく好ましい。例えば、CVD法でSiO絶縁膜を形成する場合に堆積膜厚100nmの場合、堆積時の膜厚のばらつきは約10nm程度であり、フォトリソグラフィーでのレジストマスクの位置ずれの約50〜150nmに比べて、より開口位置のばらつきを小さくでき好ましい。
また、前記本発明の固体撮像装置の製造方法においては、前記第2の絶縁膜のエッチバックが、異方性のドライエッチングによるエッチバックであることが好ましい。
異方性のドライエッチングにおいては、第2の絶縁膜からなるサイドウオールの底面の幅をあまり減少させずにエッチバックによって除去すべき第2の絶縁膜の所望の部分をほぼ選択的に除去することができ好ましい。
また、前記本発明の固体撮像装置の製造方法においては、前記第2の絶縁膜がSiOまたはSiからなる絶縁膜であることが好ましい。
第2の絶縁膜がSiOまたはSiからなる絶縁膜は、金属遮光膜として好適なタングステンやタングステンシリサイド並びにフォトレジストとのエッチング時における、エッチングの選択比を取りやすく好ましい。すなわちフォトレジストと第2の絶縁膜のSiOまたはSiからなるサイドウォールをマスクとして金属遮光膜をエッチングする場合に、金属遮光膜のエッチング速度がフォトレジストと第2の絶縁膜のSiOまたはSiに比べて早くなる条件に合致するエッチング条件を選択しやすく好ましい。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、製造工程断面図である図1(a) 〜(g)を参照しながら説明する。
まず、図1(a)に示すようにN型シリコン基板101に、ボロン(B)のイオン注入を行い、熱処理してウェルである第1のP型層102を形成し、フォトレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィー技術により所定の形状にパターニングして、ボロン(B)のイオン注入によりバリア層である第2のP型層103と、画素分離のための第3のP型層104、電荷読み出し制御のための第4のP型層105を形成する。次にリン(P)或いはヒ素(As)のイオン注入により電荷転送部106、光電変換部107を形成する。
次に、図1(b)に示すように、図1(a)に示した半導体基板の表面の熱酸化により酸化シリコン(SiO)膜、或いは、前記熱酸化−CVD法-熱酸化の組み合せなどによるONO膜(SiO−Si−SiO膜)のゲート絶縁膜108を形成してからポリシリコン(p−Si)膜をCVD法で堆積し、フォトリソグラフィー技術とドライエッチング技術により電荷転送部106の上を覆うようにパターニングして、電荷転送電極109を形成する。電荷転送電極109は、これにパルス電圧を印加することで電荷転送部106に沿った信号電荷の転送が行われる作用を有するものである。そして、電荷転送電極109を覆うように酸化シリコン(SiO)等の第1の絶縁膜110を熱酸化あるいはCVD法で形成する。CVD法で酸化シリコン(SiO)等の第1の絶縁膜を形成するには、特に限定するものではないが、例えば、SiHとOガスによるCVD法などが一般的である。
なお、上記ゲート絶縁膜108として熱酸化膜を用いてもよいが、窒化膜と酸化膜の複合膜を用いても良く、ゲート絶縁膜108をONO膜(SiO−Si−SiO膜)のような窒化膜と酸化膜の複合膜で形成しておくことは、その後の熱酸化などの工程に対し、膨れなどが生じにくく好ましい。また上記電荷転送電極109としてポリシリコン膜を用いたが、ポリシリコン膜とタングステンシリサイド膜やポリシリコン膜とタングステン膜などの複合膜を用いても良い。この場合には、電荷転送電極109は遮光膜としての働きもする。
次に、図1(c)に示すように遮光材料としてタングステン(W)膜やタングステンシリサイド(WSi)膜などの金属遮光膜111をCVD法やスパッタリング法などにより0.15〜0.40μm程度堆積し、図1(d)に示すように上記金属遮光膜111上に酸化シリコン(SiO)等からなる第2の絶縁膜112をCVD法により好ましくは100〜300nm程度の厚さ堆積する。前述したようにCVD法により第2の絶縁膜を形成することが好ましい。
CVD法は、絶縁膜の膜厚のコントロールが比較的容易である。従って、第2の絶縁膜をエッチバックして転送電極の側面に第2の絶縁膜のサイドウオールが残るように形成した場合に、サイドウオールの底面の幅を所望の幅にコントロールしやすく好ましい。
なお、金属遮光膜111材料としてタングステン膜やタングステンシリサイド膜を用いて説明したが、チタンタングテン膜やチタンナイトライド膜、チタン膜、Al-Si膜などを用いても良い。
次に、図1(e)に示すようにエッチング技術により、全面のエッチバックを行い、金属遮光膜111上の電荷転送電極109の側面側に金属遮光膜111に接して一定の幅(底面の幅)を有する絶縁膜のサイドウオール113を形成する。エッチバックは、プラズマに暴露してエッチングを行なう異方性のドライエッチングが用いられ、酸化膜をエッチングする場合は、例えば、CHFガスにOガスを添加してドライエッチングするなどの方法が好ましい。サイドウオール113の底面の幅は、前述した様に、100〜300nmとすることが好ましい。これは、上述したような異方性のドライエッチングにより、容易に実現可能である。図面基準で、基板の上面に堆積された第2の絶縁膜はエッチングされやすいが、その側面方向にはエッチングされにくいので、サイドウオール113を形成でき、その底面の幅を所定の幅に形成することができる。
次に、図1(f)に示すように、上記金属遮光膜111上にフォトレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィー技術により光電変換部107上に開口部を有し、かつ絶縁膜のサイドウオール113上にパターン端を持つレジストパターン114を形成する。フォトレジスト材料としてはポジ型でもネガ型のフォトレジスト材料のいずれでもよい。また、露光光源のg線、i線、エキシマレーザ光源等に対応するフォトレジスト等、目的に応じ適宜選択して使用することができる。
次に、図1(g)に示すように、レジストパターン114と第2の絶縁膜から形成されたサイドウオール113とをマスクにしてドライエッチングにより光電変換部107の上の金属遮光膜111をエッチングし、金属遮光膜111が電荷転送電極109を覆うようにパターニングする。この場合、通常の金属遮光膜111をエッチングする条件で、レジストと酸化膜に対して十分な選択比(レジスト、酸化膜のエッチングレートに対するタングステンのエッチングレート比を大きくする)を得るためのエッチング条件を選定すればよく、例えば金属遮光膜111としてタングステンを用いる場合には、特に限定するものではないが例えばCl、SF、Arの混合ガスを用いてドライエッチングする。
その後、レジストパターン114をアッシングと洗浄によって除去することにより、光電変換部107上に所望の遮光膜開口部115を形成する。
以上の製造方法によれば、金属遮光膜111の遮光膜開口部115は電荷転送電極の側面に形成された第2の絶縁膜からなるサイドウオール113で位置が決定されるので、フォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工ばらつきの影響を受けずに、フォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工ばらつきがあってもレジストマスクの開口端をサイドウオールの上に載せることができ、サイドウオールで遮光膜開口部115の位置が決定されるので電荷転送電極に対して一定の位置関係となるため、金属遮光膜111の遮光膜開口部115形成におけるレジストパターン114形成時のフォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工ばらつきに起因する感度およびスミア特性のばらつきを低減することが出来る。
なお、上記の実施形態においてP型、N型は、それぞれ逆導電型で形成されても構わない。
また、上記実施形態においては光電変換部の上に精度良く遮光開口部115を形成する方法について述べたが、固体撮像装置に限らず段差部間に位置精度良く開口部を形成する場合にも有効である。
以下、本発明の理解を容易にするために、図面を参照しながら、具体的実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
以下、本発明の実施例である固体撮像装置の製造方法について、図1(a) 〜(g)を参照しながら説明する。
まず、図1(a)に示すようにN型シリコン基板101に、ボロン(B)のイオン注入を行い、熱処理してウェルである第1のP型層102を形成し、フォトレジスト材料を塗布し(使用したフォトレジストは、KrFエキシマレーザ用ポジ型フォトレジスト)、フォトリソグラフィー技術により所定の形状にパターニングして、ボロン(B)のイオン注入によりバリア層である第2のP型層(P型層)103と、画素分離のための第3のP型層(P型層)104、電荷読み出し制御のための第4のP型層(P型層)105を形成し、次にヒ素(As)のイオン注入により電荷転送部106、光電変換部107を形成した半導体基板を用意した。
次に、図1(b)に示すように熱酸化−CVD法−熱酸化によりトータル厚みで65nmのONO膜(SiO-Si-SiO)をゲート絶縁膜108として形成(熱酸化は、拡散炉温度900℃でH、Oガスで行った。CVD法は、750℃程度の減圧CVD炉でSiHClとNHの気相反応で形成)してからポリシリコン(p−Si)膜(厚さ250nm)をCVD法(気層成長法:530℃)で堆積し、KrFエキシマレーザ用ポジ型フォトレジストをフォトレジストとして使用したフォトリソグラフィー技術とCl、HBrガスを使用したドライエッチングにより電荷転送部106の上を覆うようにパターニングして、電荷転送電極109を形成した。そして、電荷転送電極109を覆うように酸化シリコン(SiO)の絶縁膜110(第1の絶縁膜)を熱酸化と減圧CVD法により形成した。すなわち、900℃で熱酸化により酸化シリコン絶縁膜を厚さ15nm(シリコン基板上膜厚)形成した後にSiHとN2OとN2ガスを用いた減圧CVD法によりHTO膜(高温酸化膜)(800℃、厚さ60nm)の酸化シリコン絶縁膜を形成した。
次に、図1(c)に示すように遮光材料としてタングステン(W)膜からなる金属遮光膜111をCVD法(圧力10Torr(1333Pa)、基板温度450℃ )により200nm堆積し、図1(d)に示すように上記金属遮光膜111上に酸化シリコン(SiO)の絶縁膜(第2の絶縁膜)112としてTEOS(テトラエチルオルソシリケート)とO3ガスを用いた常圧CVD法(400℃)によりNSG(ノン−ドープト−シリケート−グラス)膜である酸化シリコン絶縁膜(第2の絶縁膜)を厚さ100nm堆積した。
次に、図1(e)に示すようにCHFガスにOガスを添加したエッチングガスを用いた異方性ドライエッチングにより、全面のエッチバックを行い、金属遮光膜111上の電荷転送電極109の側面に金属遮光膜111に接して底面の幅(最下面での幅)100nmを有する絶縁膜のサイドウオール113を形成した。
次に、図1(f)に示すように、上記金属遮光膜111上にレジスト材料(KrFエキシマレーザ用ポジ型フォトレジスト)を膜厚1.5μm塗布し、フォトリソグラフィー技術により光電変換部107上に開口部(図1(f)で見える開口寸法(短辺):0.9μm、実際には上から見た開口部の形状は長方形なので、その長辺は1.5μm)を有し、かつ絶縁膜のサイドウオール113上にパターン端を持つレジストパターン114を形成した。
次に、図1(g)に示すように、レジストパターン114と絶縁膜のサイドウオール113とをマスクにしてCl、SF、Arガスをエッチングガスとして用いたドライエッチングにより光電変換部107の上の金属遮光膜111をエッチングし、金属遮光膜111が電荷転送電極109を覆うようにパターニングし、その後、レジストパターン114をOガスによるアッシングとHF水溶液による洗浄及びNHOH(アンモニア水)による洗浄によって除去することにより、光電変換部107上に所望の遮光膜開口部115(図1(g)で見える開口寸法(短辺):0.7μm、実際には上から見た開口部の形状は長方形なので、その長辺は1.3μm)を形成した。
以上の製造方法で得られた固体撮像装置は、感度:250mV、スミア:-85dBであり、固体撮像装置ごとのスミア特性のばらつきも固体撮像装置18000個につき±3dBの範囲内であり、金属遮光膜111の遮光膜開口部115が、電荷転送電極の側面に形成された絶縁膜のサイドウオールで位置が決定されるので、フォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工ばらつきの影響を受けずに、電荷転送電極に対して一定の位置関係となるため、金属遮光膜111の遮光膜開口部115形成におけるレジストパターン114形成時のフォトリソグラフィーでの位置合わせズレや加工ばらつきに起因する感度の低下およびスミア特性のばらつきを低減することが出来た。
本発明は、フォトリソグラフィー技術における位置合わせズレ、加工ばらつきの影響を受けることなく、光電変換部等の上に位置精度良く遮光開口部を形成する場合に有効な方法であり、スミア特性のばらつきや感度の劣化のない固体撮像装置の製造に有用な方法である。
本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の各工程を示す断面図 従来の固体撮像装置の製造方法の各工程を示す断面図 その他の従来の固体撮像装置の製造方法の各工程を示す断面図 その他の従来の固体撮像装置の課題を説明するための固体撮像装置の断面図
符号の説明
101 N型シリコン基板
102 第1のP型層
103 第2のP型層
104 画素分離のためのP型層
105 電荷読み出し制御のためのP型層
106 電荷転送部
107 光電変換部
108 ゲート絶縁膜
109 電荷転送電極
110 第1の絶縁膜
111 金属遮光膜
112 第2の絶縁膜
113 絶縁膜のサイドウオール
114 レジストパターン
115 遮光膜開口部
201 N型シリコン基板
202 第1のP型層
203 第2のP型層
204 画素分離のためのP型層
205 電荷読み出し制御のためのP型層
206 電荷転送部
207 光電変換部
208 ゲート絶縁膜
209 電荷転送電極
210 絶縁膜
211 金属遮光膜
212 レジストパターン
213 遮光膜開口部
301 N型シリコン基板
302 第1のP型層
303 第2のP型層
304 第3のP型層
305 第4のP型層
306 電荷転送部
307 光電変換部
308 ゲート絶縁膜
309 電荷転送電極
310 絶縁膜
311 金属遮光膜
312 第1の遮光膜
313 絶縁膜
314 第2の遮光膜
315 第3の遮光膜
320 真上から入射する光
321 横から入射する光
401 入射光
401a 入射光
401b 入射光
402 入射光
403 入射光

Claims (5)

  1. 半導体基板に、入射光を信号電荷に光電変換する光電変換部と、前記光電変換部から読み出された信号電荷を転送する電荷転送部と、前記電荷転送部の上に形成されパルス電圧を印加することで前記電荷転送部に沿って前記信号電荷を転送する転送電極と、前記転送電極を覆うように設けられた遮光部とを有する固体撮像装置の製造方法において、
    前記電荷転送部の上に転送電極を形成する工程と、
    前記転送電極を含む前記半導体基板上の全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜の上の全面に金属遮光膜を形成する工程と、
    前記金属遮光膜の上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜をエッチバックして前記金属遮光膜上の前記転送電極の側面に前記第2の絶縁膜のサイドウオールが残るように形成する工程と、
    前記光電変換部上で開口し、前記開口の端部が前記サイドウオール上に位置するレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンと前記サイドウオールとをマスクとして前記金属遮光膜をエッチングする工程とを備えることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  2. 前記サイドウオールの底面の幅が100〜300nmである請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
  3. 前記第2の絶縁膜を形成する工程が、CVD法により第2の絶縁膜を形成する工程である請求項1または2のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
  4. 前記第2の絶縁膜のエッチバックが、異方性のドライエッチングによるエッチバックである請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記第2の絶縁膜がSiOまたはSiからなる絶縁膜である請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
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