JP2006153605A - 検査方法および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サイズの異なる検査対象物を一台の検査装置で検査する場合でも、前記検査対象物を高精度で短時間に検査でき、かつ装置コストの安価な検査装置を提供する。
【解決手段】 検査装置には複数のCCDカメラ20〜21が設置され、検査装置は、一台の前記CCDカメラが検査を担うワーク10の領域および一台の前記CCDカメラがワーク10をスキャンする回数・幅が、CCDカメラ20〜21で均等になるように演算し、前記CCDカメラの位置をプリセットする。異なるサイズの検査対象物を検査する場合でも、検査時にはすべての前記CCDカメラが使用されるために効率よく検査でき、かつ前記CCDカメラが処理する画像量を均一化することで、前記CCDカメラが撮像した画像の処理効率を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶、PDP(Plasma Display Panel)に代表される表示パネル、または、半導体回路等を検査する検査技術に関し、更に詳しくは、検査効率を高める検査技術に関する。
従来、液晶、PDP(Plasma Display Panel)に代表される表示パネル、または、半導体回路等のシート状をした検査対象物の外観を検査する際は、1台のカメラで検査対象物の全面を検査する方法が一般的であった。例えば、特許文献1においては、半導体デバイス又は表示デバイスの製造に用いる基板を検査対象物とし、検査対象物の表面領域全体を包含する画像を出力するカメラを用いて検査対象物の画像データを上方から撮像し、カメラから出力された画像データを解析することで、検査対象物の表面領域全体に付着した異物を検査する基板外観検査装置が開示されている。
しかしながら、検査対象物のサイズ(例えば、半導体ウェハのインチサイズ)は大きくなる傾向にあり、かつ高精度な検査測定精度も要求されているので、1つの検査対象物を検査する時間を考えると、1台のカメラで検査対象物の全面を検査することが、不可能になりつつある。
特許文献2は、大きなサイズの検査対象物を、短時間で高精度に検査できる検査技術に関する発明で、1つのフラットディスプレイの表示素子を撮像するために、複数のCCDカメラを設け、複数のCCDカメラの出力画像を処理することで、1つのフラットディスプレイの表示素子を短時間で高精度に検査する検査装置を提供している。
特開2001−33395号公報 特開2004−226083号公報
上述したように、特許文献2で開示されている技術は、大きなサイズの検査対象物を、短時間で高精度に検査できる検査技術ではあるが、次に述べる問題があった。一つ目の問題点は、検査対象物のサイズが大きくなると、一つの検査対象物を測定するために、数十台のカメラが必要になる場合があるため、検査装置のコストが高価になってしまう点である。例えば、検査対象物の検査幅方向の寸法が1000mmあり、1台のカメラの検査幅が20mmだとすると、一つの検査対象物を検査するために50台ものカメラが必要になってしまう。
図11は、この一つ目の問題点を解決する一般的な検査方法を説明するための図で、一つの検査対象物の一部を複数台のカメラで撮像し、検査する部分を移動させることで、設置するカメラの台数を減らし、かつ、検査対象物の全面を検査する時間を短くする検査方法も考えられている。
図11(a)では、一つの検査対象物のある一部の領域をスキャンする3台のカメラを設置し、カメラで撮像した画像を処理する画像処理装置を、それぞれのカメラごとに設置している。図11(a)の構成においては、3台のカメラを同時に移動させ3回スキャンすることで、一つの検査対象物の全面を検査することができる。
しかしながら、上述した検査方法では、図11(b)に示しているように、図11(a)の検査対象物よりもサイズが小さい検査対象物であるにも関わらず、3回目のスキャンに要する検査時間(カメラがスキャンするために必要な時間、画像を処理するために必要な時間)は、図11(a)で示したサイズの大きい検査対象物と同じ検査時間であるため、一つの検査装置でサイズの異なる複数の検査対象物を検査する場合には、効率的な検査ができない問題があった。
上述した課題を解決する手段である第1の発明は、複数のカメラを用いて、少なくとも一つの検査対象物の欠陥を光学的に検査する検査方法であって、前記検査対象物の全体を検査する幅寸法である検査幅に基づいて、一台の前記カメラが検査を担う幅寸法であるカメラ検査幅が均等になるように演算するカメラ検査幅演算工程と、前記カメラ検査幅演算工程で演算した前記カメラ検査幅すべてを一台の前記カメラが検査するために要するスキャン回数とスキャン幅とを含むスキャン条件を演算するスキャン条件演算工程と、前記スキャン条件演算工程で演算された前記スキャン条件から検査開始前の前記カメラの位置条件を演算し、演算した前記位置条件に各々の前記カメラを設定するカメラプリセット工程と、前記スキャン条件演算工程で演算された前記スキャン条件に基づいて、前記カメラまたは前記検査対象物を移動させながら、前記検査対象物を光学的に検査する検査工程とから成ることを特徴とする検査方法である。
更に、第2の発明は、第1の発明に記載の検査方法であって、前記スキャン条件演算工程は、前記カメラがスキャンできる最大の前記スキャン幅である最大スキャン幅と前記カメラ検査幅とからスキャン回数を演算するステップと、最後のスキャンを除くすべてスキャン時のスキャン幅を前記最大スキャン幅とし、前記カメラがスキャンする幅が前記カメラ検査幅と一致するように、最後のスキャン時のスキャン幅を演算で求めるステップを含むことを特徴とする検査方法である。
更に、第3の発明は、第1の発明に記載の検査方法であって、前記スキャン条件演算工程は、前記カメラ検査幅と前記最大スキャン幅とから前記スキャン回数が最小となる最小スキャン回数を演算するステップと、前記カメラ検査幅と前記最小スキャン回数とから、すべてのスキャン時の前記スキャン幅が均等になるよう演算するステップを含むことを特徴とする検査方法である。
更に、第4の発明は、複数のカメラを用いて、少なくとも一つの検査対象物の欠陥を光学的に検査する検査装置であって、前記検査対象物の全体の幅寸法である検査幅に基づいて、一台の前記カメラが検査を担う幅寸法であるカメラ検査幅が均等になるように演算するカメラ検査幅演算手段と、前記カメラ検査幅演算手段で演算した前記カメラ検査幅すべてを一台の前記カメラが検査するために要するスキャン回数と、スキャン幅とを含むスキャン条件を演算するスキャン条件演算手段と、前記スキャン条件演算手段で演算された前記スキャン条件から検査開始前の前記カメラの位置条件を演算し、演算した前記位置条件に各々の前記カメラを設定する機構を有するカメラプリセット工程と、前記スキャン条件演算手段で演算された前記スキャン条件に基づいて、前記カメラまたは前記検査対象物を移動させる機構を有し、前記検査対象物を光学的に検査する検査手段とから成ることを特徴とする検査装置である。
更に、第5の発明は、第4の発明に記載の検査装置であって、前記スキャン条件演算手段は、前記スキャン回数は前記カメラがスキャンできる最大の前記スキャン幅である最大スキャン幅と前記カメラ検査幅とから演算し、最後を除くすべての前記スキャン幅を前記最大スキャン幅とし、前記カメラがスキャンする幅が前記カメラ検査幅と一致するように、最後のスキャン時のスキャン幅を演算で求める手段であることを特徴とする検査装置である。
更に、第6の発明は、第4の発明に記載の検査装置であって、前記スキャン条件演算手段は、前記カメラ検査幅と前記最大スキャン幅とから前記スキャン回数が最小となる最小スキャン回数を演算し、前記カメラ検査幅と前記最小スキャン回数とから、すべてのスキャン時の前記スキャン幅が均等になるように前記スキャン幅を演算する手段であることを特徴とする検査装置である。
第1または4の発明の作用によれば、一台の前記カメラが検査する幅を均等にすることで、検査時には設置されたすべての前記カメラが使用される。検査時に設置されたすべての前記カメラが使用されることは、検査の効率を高まることにつながる。
第2、3の発明または第5、6の発明の作用によれば、前記スキャン幅は前記カメラごとに異なることがなく、前記カメラごとに処理すべき画像データ量が均一になるため、画像データの処理部の負荷も均一になることで、あるカメラの処理部に負荷が集中し、検査の効率が低下することはなくなる。
上述した発明によれば、一つの検査装置でサイズの異なる複数の検査対象物を検査する場合においても、検査する時には設置されたすべての前記カメラが使用されるため、すべての検査対象物において効率よく検査することができる。加えて、前記カメラごとに処理すべき画像データ量を均一にすることで、画像データ処理においても、検査の効率を高めることができる。
ここから、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明を適用したシート状の検査対象物を検査する検査装置の概要図、図2は検査装置の機能ブロック図である。図1に示した検査装置は、検査対象物として、シート状ワーク10(以下、ワーク)の全表面を検査する装置で、ワーク10としては、回路形成後のプリント基板、リードフレーム加工後の金属板、液晶表示パネルまたは半導体ウェハなどを想定している。
図1に示したように、検査装置には、検査対象となるワーク10を載せるワークステージ50と、ワーク10の表面を撮像する3台のCCDカメラ20〜22が設置されている。CCDカメラ20〜22は3つのテーブル80〜82にそれぞれ設置され、テーブル80〜82は、リニアモータを利用したリニアステージ70にセットされている。また、リニアステージ70はベースステージ60にセットされ、ベースステージ60にはリニアステージ70を移動させるための手段であるモータ61およびボールネジ62が備えられている。検査装置には、ワークステージ50、テーブル80〜82およびリニアステージ70の位置を制御するシーケンサ40と、3台のCCDカメラ20〜22から入力される画像信号を分散処理するとともに、シーケンサ40に制御信号を送信するコンピュータ30とから少なくとも構成されている。
図1の検査装置が有する機能を説明するために、図2には検査装置の機能ブロック図を示している。図2に示したように、検査装置は、ワーク10を検査するワーク検査部100と、ワーク10を検査する前にCCDカメラ20〜22の位置をプリセットするカメラプリセット部200と、ワーク検査部100およびカメラプリセット部200を制御する制御部300とを備えている。
ワーク検査部100は、ワーク10の表面の画像データを入力する複数のカメラ120と、複数のカメラ120から入力された画像データを分散処理する画像処理手段110と、検査中にワーク10を移動させるワーク移動手段130と、カメラ120の位置を移動させるカメラ移動手段140とを備えている。
図1において、カメラ120は3台のCCDカメラ20〜22および光源(図示していない)で実現される。本実施の形態において、CCDカメラ20〜22はラインCCDカメラとしている。CCDカメラ20〜22の最大スキャン幅は、1ラインあたりの画素数と検査に必要とする分解能によって決定される。例えば、1ラインあたり1024画素のカメラを使用し、検査に必要な分解能が0.1mmならば、最大スキャン幅は102.4mmとなる。また、図示していない光源も、検査内容によって光源の種類または位置が決定される。
画像処理手段110は、それぞれのカメラ120から入力された画像データを分散処理し、ワーク10の表面を検査する手段であり、コンピュータ30に組み込まれた画像処理専用装置(例えば、画像処理ボード)やコンピュータ30にインストールされたソフトウェア(例えば、画像処理ソフトウェア)で実現される。当然のことながら、ワーク10を検査する内容ごとに画像処理手段110は異なるため、コンピュータ30は検査内容に応じて画像処理手段110を選択できる機能(例えば、起動する画像処理ソフトウェアを選択する機能)を備えていることが望ましい。
ワーク移動手段130は、検査中にワーク10を移動させる手段で、ワークステージ50で実現される。ワーク10をワークステージ50に固定させる機構はワーク10の種別によって機構(例えば、半導体ウェアならば吸着機構)は異なるが、ワークステージ50はX軸ステージで実現できる。なお、ワーク10を移動させる速度は検査の流れ方向の分解能と密接な関係があるため、ワーク移動手段130はワーク10の移動速度を任意に設定できる機能を備えていることが望ましい。
カメラ移動手段140は、検査中にカメラの位置を移動させる手段で、ベースステージ60で実現される。図1のベースステージ60には精密なボールネジ61が内蔵され、リニアステージ70はボールネジ61にセットされている。ベースステージ60にはボールネジ61を回転させるモータ62が設けられ、モータ62でボールネジ61を回転させることで、リニアステージ70が移動し、CCDカメラ20〜22の位置を同時に同じ距離だけ移動させることができ、CCDカメラ20〜22が撮像するワークの領域を変更することができる。
図2のカメラプリセット部200は、ワーク10を検査する前に、カメラ(ここではCCDカメラ20〜22の位置)をプリセットする機能を有し、検査するワーク10の寸法が入力されるワーク寸法入力手段230と、ワーク10の寸法に基づいてカメラのプリセット位置を演算するカメラ位置演算手段220と、プリセット位置にカメラを移動させるカメラ位置設定手段を備えている。
カメラプリセット部200のワーク寸法入力手段230は、検査装置にワーク寸法を入力する手段で、コンピュータ40のデータ入力周辺機器(例えば、キーボード)で実現される。ワーク寸法入力手段230には、コンピュータ40の外部から少なくともワーク10の幅寸法とワーク10の長さ寸法が入力される。
カメラ位置演算手段220は、ワーク寸法入力手段230で入力されたワーク10の幅寸法から、カメラ120のプリセット位置を演算する手段で、コンピュータ40の演算機能を利用したソフトウェアで実現される。
図3は、カメラ120のプリセット位置を説明する図である。本実施の形態において、プリセットされるCCDカメラ20〜22の位置は、ワーク10端PoからCCDカメラ20の中心線までの距離Pt1と、CCDカメラ20(CCDカメラ21)の中心線からCCDカメラ21(CCDカメラ22)の中心線まで距離Pt2である。当然のことながら、同じワーク10ならば、カメラプリセット部200は、Pt1およびPt2を検査開始前に一回だけ設定すればよい。
本実施の形態においては、図3のPt1は、CCDカメラ20が初回のスキャンで、ワーク10を撮像するスキャン幅(Scan Range)の1/2とし、Pt2は、1台のCCDカメラ20〜22が検査する検査幅(Test Width)としている。なお、Pt1、Pt2の詳細な演算内容については後述する。
カメラ位置設定手段210は、カメラ位置演算手段220で演算されたプリセット位置(ここでは、Pt1、Pt2)に、それぞれのカメラ120の位置を個別に設定する手段で、リニアステージ70で構成されている。リニアステージ70には複数のマグネットとリニアベアリングが設けられ、各々のテーブル80〜82に埋め込まれたコイルが発生する磁力によって、独立してテーブル80〜82がリニアステージ70上を移動・停止し、CCDカメラ20〜22の位置を個別にプリセットできる。
なお、カメラ位置設定手段210は検査開始前のCCDカメラ20〜22の位置をプリセットするときのみ動作し、検査時にCCDカメラ20〜22を移動させる手段はカメラ移動手段140が使用される。
制御部300は、上述したワーク検査部100およびカメラプリセット部200を制御する機能を有し、コンピュータ30にインストールされたソフトウェアで実現される。
ここから、本発明の検査方法の手順を示しながら、カメラ120(CCDカメラ20〜22)のプリセット位置(Pt1、Pt2)を演算する手順、および、カメラ移動手段140が検査中にCCDカメラ20〜22の位置を移動させる内容についても、図を参照しながら詳細に説明する。
図4は、検査方法の手順を示したフロー図である。図4に示したように、本発明に係わる検査方法の最初のステップは、検査するワーク10の寸法(長さ寸法、幅寸法等)が入力されるステップ(S10)である。図1の検査装置において、ワーク寸法は、キーボード等のワーク寸法入力手段230から検査装置に入力される。
次のステップは、各々のCCDカメラ20〜22が検査する検査幅(Test Width)を演算するステップ(S20)である。検査幅(Test Width)は、ワーク幅寸法(Work Width)をCCDカメラ台数(図1では3台)で割ることで演算される。例えば、ワーク寸法が900mmで、CCDカメラの台数が3台ならば、検査幅(Test Width)は300mmになる。なお、図1の検査装置においては、コンピュータ30(カメラ位置演算手段220)にて検査幅(Test Width)が演算される。
そして、次のステップは、各々のCCDカメラ20〜22がスキャンするスキャン回数(Scan Times)とスキャン幅(Scan Range)を演算するステップ(S30)である。スキャン回数とスキャン幅を演算する詳細手順については、図5、6を用いて後に詳細に説明する。
そして、次のステップは、カメラ位置のプリセット値(Pt1、Pt2)を演算するステップ(S40)である。図1においては、CCDカメラのプリセット値(Pt1)は、CCDカメラ20が初回のスキャンで、ワーク10を撮像するスキャン幅(Scan Range)の1/2となり、CCDカメラのプリセット値(Pt2)は、各々のCCDカメラ20〜22が検査する検査幅(Test Width)となる。
最後のステップは、ワーク10を検査するステップ(S50)である。このステップでは、各々のCCDカメラ20〜22がワーク10の表面を、演算されたスキャン幅(Scan Range)でスキャン回数(Scan Times)だけ撮像する。各々のCCDカメラ20〜22で入力された画像データは、検査装置のコンピュータ30内部に記憶され、すべての画像データを入力した後、画像データを処理することで、ワーク10の表面が検査される。
ここから、各々のCCDカメラ20〜22がスキャンするスキャン回数(Scan Times)と1スキャン当たりのスキャン幅(Scan Range)を演算する内容について、詳細に説明する。
本発明において、各々のCCDカメラ20〜22がスキャンするスキャン回数(Scan Times)と1スキャン当たりのスキャン幅(Scan Range)を演算する態様には、2つの態様があり、図5は、第1の態様の演算手順を示したフロー図である。第1の態様とは、スキャン幅を最大有効視野(Valid Range)とし、最後のスキャン幅(Scan Range)のみを、検査幅(Test Width)の未スキャン領域の幅となるように演算する方法である。
第1の態様の演算方法において最初のステップは、検査幅(Test Width)を最大有効視野(Valid Range)で割り、その商(Q)を演算するステップ(S100)である。次のステップは、検査幅(Test Width)を最大有効視野(Valid Range)で割り、その余りを確認するステップ(S110)である。余りが「0」の場合はステップ(S120)に進み、余りが「0」でない場合はステップ(S140)に進む。
ステップ(S140)においては、検査幅(Width)が最大有効視野(Valid Range)で割り切れるため、スキャン回数(Scan Times)を商(Q)とし、すべてのスキャン幅(Scan Range)を最大有効視野(Valid Range)とする(ステップS130)。ステップ(S140)においては、検査幅(Width)が最大有効視野(Valid Range)で割り切れないため、スキャン回数(Scan Times)を商(Q)+1とし、最後にスキャンする幅(Last Scan Range)を最大有効視野よりも短くすること(Last Scan Range = Test Width ? Valid Range × (Q-1))で(ステップS150)、各々のCCDカメラ20〜22がスキャンする幅を検査幅(Test Width)と一致させる。
図6、7および8は、第1の態様のスキャン回数(Scan Times)とスキャン幅(Scan Range)を演算する内容を説明するための図である。図6は、第1の態様のステップ(S110)において、検査幅(Width)が最大有効視野(Valid Range)に割り切れた場合を説明する図である。図6に示したように、各々のCCDカメラ20〜22が検査する検査幅(Test Width)は、ワーク10の幅寸法(Work Width)をCCDカメラの台数(ここでは3台)で均等に分割された幅寸法になっている。そして、各々のCCDカメラ20〜22の間隔は検査幅(Test Width)に設定され、各々のCCDカメラ20〜22のスキャン幅(Scan Range)は、最大有効視野(Valid Range)となる。図6においては、それぞれのCCDカメラ20〜22が2回スキャンすることで、ワーク10の全表面を検査できる。
図7、8は、第1の態様のステップ(S110)において、検査幅(Width)が最大有効視野(Valid Range)で割り切れない場合を説明する図である。図7に示したように、各々のCCDカメラ20〜22が検査する検査幅(Test Width)は、各々のCCDカメラ20〜22の最大有効視野(Valid Range)を2倍した値よりも大きく、各々のCCDカメラ20〜22の最大有効視野(Valid Range)を3倍した値よりも小さいため、最後のスキャン幅(Scan Range)は、最大有効視野(Valid Range)よりも狭くすることで対応している。このように対応することで、例えば、図11(b)のようなケースでも、3回目のスキャン幅を3台のカメラに均等に分割することで、画像処理を均等に分散させることができ、検査時間を短縮することができる。
図8(a)は、検査中のCCDカメラ20〜22が移動する内容を説明する図である。図8に示しているように、1回目のスキャンから2回目のスキャンに移行するときの、CCDカメラ20〜22の移動量は最大有効幅(Valid Width)であるが、2回目のスキャンから3回目のスキャンに移行するときの、CCDカメラ20〜22の移動量は最大有効幅(Valid Width)よりも小さい幅(Last Scan Width)になる。そして、図8(b)に示したようにCCDカメラ20〜22の有効画素も、1、2回目のスキャンのときは最大有効幅(Valid Width)に対応する画素が有効であるが、3回目のスキャンのときは幅(Last Scan Width)に対応する画素のみが有効になるように、画像処理手段100で処理している。
図9は、各々のCCDカメラ20〜22がスキャンするスキャン回数(Scan Times)と1スキャン当たりのスキャン幅(Scan Range)を演算する方法の第2の態様である。第2の態様の演算手順は、各々のCCDカメラ20〜22の検査幅(Test Width)をスキャンするために必要な最小のスキャン回数(Scan Times)を演算するところから始まる。最初のステップは、回数(T)を「1」に設定するステップ(S200)である。次のステップは、スキャン幅(Scan Range)に回数(T)を掛けるステップ(S210)である。そして、次のステップは、前記値が検査幅(Test Width)以上になることを確認するステップ(S220)である。前記値が検査幅(Test Width)以上になればステップ(S240)に進み、以上でなれけばステップ(S230)に進む。
ステップ(S230)においては、回数(T)を「1」を加算した後に、ステップ(S210)に戻る。ステップ(S240)においては、スキャン回数(Scan Times)を回数(T)に設定する。そして、ステップ(S250)では、1スキャン当たりのスキャン幅(Scan Range)が、検査幅(Test Width)をスキャン回数(Scan Times)で割ることで演算される。
図10は、第2の態様の演算内容を説明する図である。図10(a)に示したように、1スキャン当たりのスキャン幅(Scan Range)は、検査幅(Test Width)をスキャン回数(Scan Times)で均等に分割した寸法となる。また、図10(b)に示したように、CCDカメラ20〜22の有効画素も、スキャン幅(Scan Range)に対応する画素のみが有効になる。
検査装置の概要構成図。 検査装置の機能ブロック図。 カメラのプリセット位置を説明する図。 検査方法の手順を示したフロー図。 スキャン回数とスキャン幅を演算する第1の態様の演算手順を示したフロー図。 スキャン回数とスキャン幅を演算する第1の態様の演算方法を説明する第1図。 スキャン回数とスキャン幅を演算する第1の態様の演算方法を説明する第2図。 スキャン回数とスキャン幅を演算する第1の態様の演算方法を説明する第3図。 スキャン回数とスキャン幅を演算する第2の態様の演算手順を示したフロー図。。 スキャン回数とスキャン幅を演算する第2の態様の演算方法を説明する図。 従来の検査方法を説明する図。
符号の説明
10 ワーク
20〜22 CCDカメラ
30 コンピュータ
40 シーケンサ
50 ワークステージ
60 ベースステージ
61 モータ
62 ボールネジ
70 リニアガイド
80〜82 リニアステージ
100 ワーク検査部
110 画像処理手段
120 カメラ
130 ワーク移動手段
140 カメラ移動手段
200 カメラプリセット部
210 カメラ位置設定手段
220 カメラ位置演算手段
230 ワーク寸法入力手段
300 制御部

Claims (6)

  1. 複数のカメラを用いて、少なくとも一つの検査対象物の欠陥を光学的に検査する検査方法であって、前記検査対象物の全体を検査する幅寸法である検査幅に基づいて、一台の前記カメラが検査を担う幅寸法であるカメラ検査幅が均等になるように演算するカメラ検査幅演算工程と、前記カメラ検査幅演算工程で演算した前記カメラ検査幅すべてを、一台の前記カメラが検査するために要するスキャン回数とスキャン幅とを含むスキャン条件を演算するスキャン条件演算工程と、前記スキャン条件演算工程で演算された前記スキャン条件から検査開始前の前記カメラの位置条件を演算し、演算した前記位置条件に各々の前記カメラを設定するカメラプリセット工程と、前記スキャン条件演算工程で演算された前記スキャン条件に基づいて、前記カメラまたは前記検査対象物を移動させながら、前記検査対象物を光学的に検査する検査工程とから成ることを特徴とする検査方法。
  2. 請求項1に記載の検査方法であって、前記スキャン条件演算工程は、前記カメラがスキャンできる最大の前記スキャン幅である最大スキャン幅と前記カメラ検査幅とからスキャン回数を演算するステップと、最後のスキャンを除くすべてスキャン時のスキャン幅を前記最大スキャン幅とし、前記カメラがスキャンする幅が前記カメラ検査幅と一致するように、最後のスキャン時のスキャン幅を演算で求めるステップを含むことを特徴とする検査方法。
  3. 請求項1に記載の検査方法であって、前記スキャン条件演算工程は、前記カメラ検査幅と前記最大スキャン幅とから前記スキャン回数が最小となる最小スキャン回数を演算するステップと、前記カメラ検査幅と前記最小スキャン回数とから、すべてのスキャン時の前記スキャン幅が均等になるよう演算されるステップを含むことを特徴とする検査方法。
  4. 複数のカメラを用いて、少なくとも一つの検査対象物の欠陥を光学的に検査する検査方法であって、前記検査対象物の全体を検査する幅寸法である検査幅に基づいて、一台の前記カメラが検査を担う幅寸法である検査するカメラ検査幅が均等になるように演算するカメラ検査幅演算手段と、前記カメラ検査幅演算手段で演算した前記カメラ検査幅すべてを一台の前記カメラが検査するために要するスキャン回数と、スキャン幅とを含むスキャン条件を演算するスキャン条件演算手段と、前記スキャン条件演算手段で演算された前記スキャン条件から検査開始前の前記カメラの位置条件を演算し、演算した前記位置条件に各々の前記カメラを設定する機構を有するカメラプリセット工程と、前記スキャン条件演算手段で演算された前記スキャン条件に基づいて、前記カメラまたは前記検査対象物を移動させる機構を有し、前記検査対象物を光学的に検査する検査手段とから成ることを特徴とする検査装置。
  5. 請求項4に記載の検査装置であって、前記スキャン条件演算手段は、前記スキャン回数は前記カメラがスキャンできる最大の前記スキャン幅である最大スキャン幅と前記カメラ検査幅とから演算し、最後を除くすべての前記スキャン幅を前記最大スキャン幅とし、前記カメラがスキャンする幅が前記カメラ検査幅と一致するように、最後のスキャン時のスキャン幅を演算で求める手段であることを特徴とする検査装置。
  6. 請求項4に記載の検査装置であって、前記スキャン条件演算手段は、前記カメラ検査幅と前記最大スキャン幅とから前記スキャン回数が最小となる最小スキャン回数を演算し、前記カメラ検査幅と前記最小スキャン回数とから、すべてのスキャン時の前記スキャン幅が均等になるように前記スキャン幅を演算する手段であることを特徴とする検査装置。

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