JP2006151936A - ビスアミノフェノール化合物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するビスアミノフェノール化合物により達成される。前記ビスアミノフェノール化合物は、オルト位に位置するヒドロキシル基とアミノ基とを有するものである。また、前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(1)で表される構造を有するものである。
【化1】
(式中のR、R’は、それぞれ独立して、少なくとも1つ以上のダイヤモンドイド構造より構成される基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、芳香族基を示し、mは、0以上、20以下の整数を、m’は、0以上、3以下の整数を示し、m+m’は、1以上である。nは、0または1を示す。)
Description
これらの樹脂が、半導体用の絶縁膜として用いられる場合、酸化膜等の無機絶縁膜と比較して低比誘電率であるという特徴があるため、特に、層間絶縁膜用途において、有機材料の適用が広く検討されている。また、絶縁膜形成用の材料としては、ポリイミド樹脂が広く知られているが(例えば、特許文献1参照。)、半導体装置の高速化、微細化、高集積化および低消費電力化などの更なる高性能化に対応するためには、比誘電率がなお十分でないという問題があった。
1. ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するビスアミノフェノール化合物、
2. 前記ビスアミノフェノール化合物は、オルト位に位置するヒドロキシル基とアミノ基とを有するものである第1項に記載のビスアミノフェノール化合物、
3. 前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(1)で表される構造を有するものである、第1項乃至第2項に記載のビスアミノフェノール化合物、
6. 前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてフェニレン基を有するものである、第3項乃至第5項のいずれかに記載のビスアミノフェノール化合物、
7. 前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてフルオレンジイル基またはジフェニルフルオレンジイル基を有するものである、第3項乃至第5項のいずれかに記載のビスアミノフェノール化合物、
8. 前記ダイヤモンドイド構造は、アダマンチル基、ジアマンチル基、トリアマンチル基、テトラマンチル基、ペンタマンチル基、ヘキサマンチル基、ヘプタマンチル基、オクタマンチル基、ノナマンチル基、デカマンチル基、ウンデカマンチル基、ビアダマンチル基、トリアダマンチル基、テトラアダマンチル基、ペンタアダマンチル基、ヘキサアダマンチル基、ヘプタアダマンチル基、オクタアダマンチル基、ノナアダマンチル基、デカアダマンチル基およびウンデカアダマンチル基の中から選ばれる少なくとも1種である、第1項乃至第7項のいずれかに記載のビスアミノフェノール化合物、
を提供するものである。
一般式(1)におけるnが0の化合物の場合、まず、ダイヤモンドイド構造を含む脂環式化合物を、臭素やヨウ素などのハロゲン化剤を用いて、ハロゲン化することにより、ダイヤモンドイド構造より構成される基を含むハロゲン化化合物を得る。前記ハロゲン化反応において、溶媒としては、特には限定されないが、酢酸、ヘキサンまたはペンタンなどが好ましく、特に臭素を用いる場合は無溶媒で行ってもよい。また、反応を促進するために、触媒を用いてもよく、触媒としては、塩化アルミニウムおよび臭化アルミニウムなどのルイス酸触媒が好ましいが、無触媒で行ってもよい。触媒の使用量としては、前記ダイヤモンドイド構造を含む化合物に対して、0.05当量倍以上、10当量倍以下であることが望ましく、好ましくは、0.05当量倍以上、1当量倍以下、更に好ましくは、0.05当量倍以上、0.5当量倍以下である。反応温度としては、それぞれの化合物が有する反応の活性度によるため、特に限定しないが、−50℃以上、100℃以下が好ましい。また、反応時間としては、1時間以上、100時間以下が好ましく、より好ましくは、24時間以上、100時間以下である。
前記カルボン酸化合物としては、ベンゼンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸およびナフタレンテトラカルボン酸などや、これらのカルボン酸塩素化化合物またはカルボン酸ベンゾトリアゾールエステル化化合物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
得られた化合物は、特性評価のため、質量分析および元素分析を行った。各特性の測定条件は、次の通りとした。
[試験方法]
(1)質量分析(MS):日本電子(株)製JMS−700型を用いてフィールド脱着法で測定した。
(2)元素分析:PERKIN ELMER社製2400型を用いて測定した。
(3)比誘電率:日本エス・エス・エム(株)製自動水銀プローブCV測定装置SSM495を用いて、温度22℃、湿度45%の雰囲気下において、下記で得られた測定用試料を熱硬化させて作製した皮膜(膜厚1μm)の比誘電率を測定した。皮膜は、測定用試料とN−メチルピロリドンからなるコーティングワニスを、スピンコート法により、シリコンウエハ上に塗布して、均一な膜厚とした後、150℃で10分間加熱乾燥させ、更に、窒素を流入して酸素濃度を100ppm以下に制御したオーブンを用いて、350℃で60分間加熱したものを用いた。また、前記測定用試料は、次の様にして作製した。まず、100mLフラスコに、ビスアミノフェノール化合物(3mmol)およびN−メチルピロリドン20mLを投入し、窒素気流下、10℃で攪拌しながら、イソフタル酸ジクロリド0.61g(3mmol)を投入した後、反応液を20℃で24時間攪拌した。反応液をイオン交換水500mLに投入し、濾過により回収した固体は、更にイオン交換水500mL中で1時間攪拌洗浄した。更に、60℃で2日間減圧乾燥して得たものを測定用試料とした。
300mLナスフラスコに、3−フルオロフェノール87.3g(779mmol)、1−ブロモアダマンタン83.8g(389mmol)、トルエン60mLおよび攪拌子を投入し、窒素気流下、140℃で24時間攪拌を行った。反応液を室温で静置して析出した固体を濾過により回収した。回収固体を冷トルエンで洗浄した後、60℃で減圧乾燥することにより、4−(1−アダマンチル)−3−フルオロフェノール63.2gを得た。
次に、500mLナスフラスコに、上記で得られた4−(1−アダマンチル)−3−フルオロフェノール63.2g(236mmol)、ジクロロメタン300mL、60%硝酸水溶液24.5g(236mmol)および攪拌子を投入し、10℃で1時間攪拌を行った。反応液に1%炭酸水素ナトリウム水溶液100mLを投入した後、分液ロートを用いて有機層を回収し、更に溶媒を減圧除去した。得られた個体を2−プロパノール1200mLより再結晶することにより、5−(1−アダマンチル)−2−ヒドロキシ−4−フルオロニトロベンゼンの39.5gを得た。
次に、500mLナスフラスコに、上記で得られた5−(1−アダマンチル)−2−ヒドロキシ−4−フルオロニトロベンゼン30.1g(103mmol)、ベンジルブロミド26.5g(155mmol)、炭酸カリウム42.2g(305mmol)、アセトニトリル200mLおよび攪拌子を投入し、100℃で5時間攪拌を行った。反応液を濾過し、室温で静置して析出した固体を濾過により回収した。回収固体を冷アセトニトリルで洗浄した後、60℃で減圧乾燥することにより、5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン27.8gを得た。
300mLナスフラスコに、3−フルオロフェノール31.0g(277mmol)、3,5−ジメチル−1−ブロモアダマンタン33.6g(138mmol)、トルエン30mLおよび攪拌子を投入し、窒素気流下、140℃で24時間攪拌を行った後、溶媒を減圧除去した。反応液にヘキサン100mLを投入し、室温で静置して析出した固体を濾過により回収した。回収固体を冷ヘキサンで洗浄した後、60℃で減圧乾燥することにより、4−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−3−フルオロフェノール27.4gを得た。
次に、500mLナスフラスコに、上記で得られた4−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−3−フルオロフェノール27.4g(100mmol)、ジクロロメタン30mL、60%硝酸水溶液10.5g(100mmol)および攪拌子を投入し、10℃で1時間攪拌を行った。反応液に無水硫酸ナトリウム100gを投入し、15分間攪拌した後、濾過を行い、更に溶媒を減圧除去した。得られた液体をカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2−ヒドロキシ−4−フルオロニトロベンゼン16.0gを得た。
次に、200mLナスフラスコに、上記で得られた5−(1−アダマンチル)−2−ヒドロキシ−4−フルオロニトロベンゼン10g(31.3mmol)、ベンジルブロミド6.43g(37.6mmol)、炭酸カリウム4.32g(31.3mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド100mLおよび攪拌子を投入し、100℃で5時間攪拌を行った。反応液を濾過し、イオン交換水1Lに投入して析出した固体を濾過により回収した。回収固体を2−プロパノールで再結晶することにより、5−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン9.9gを得た。
300mLナスフラスコに、1−ブロモアダマンタン25.0g(116mmol)、1,3−ジヒドロキシベンゼン13.0g(118mmol)、トルエン100mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、130℃で24時間加熱撹拌を行った。続けて溶媒を減圧除去し、得られた固体をカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4−(1−アダマンチル)−1,3−ジヒドロキシベンゼン23.0gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた4−(1−アダマンチル)−1,3−ジヒドロキシベンゼン22.0g、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4g、炭酸カリウム37.3g、N,N−ジメチルホルムアミド150mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、4−(1−アダマンチル)−1,3−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ベンゼン60.1gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた4−(1−アダマンチル)−1,3−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ベンゼン55.0g、10%パラジウム−活性炭2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド200mLおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、4−(1−アダマンチル)−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン32.5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):458(M+)
元素分析:理論値(/%):C,73.34;H,6.59;N,6.11;O,13.96、実測値(/%):C,73.07;H,6.20;N,6.25;O,14.02
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.8
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを1−ブロモジアマンタン31.1gとした以外は実施例1と同様にして、4−(1−ジアマンチル)−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン29.8gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):510(M+)
元素分析:理論値(/%):C,75.27;H,6.71;N,5.49;O,12.53、実測値(/%):C,75.60;H,6.75;N,5.41;O,11.72
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを3−ブロモ−1,1’−ビアダマンチル40.6gとした以外は実施例1と同様にして、4−(3−(1,1’−ビアダマンチル))−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン25.3gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):592(M+)
元素分析:理論値(/%):C,77.00;H,7.48;N,4.73;O,10.80、実測値(/%):C,76.58;H,7.56;N,4.58;O,10.37
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを、1−ブロモアダマンタン100gとした以外は実施例1と同様にして、4,6−ジ(1−アダマンチル)−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン40.9gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):592(M+)
元素分析:理論値(/%):C,77.00;H,7.48;N,4.73;O,10.80、実測値(/%):C,76.72;H,7.34;N,4.83;O,10.16
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを3−ブロモ−1,1’−ビアダマンチル162gとした以外は実施例1と同様にして、4,6−ビス(3−(1,1’−ビアダマンチル))−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン52.6gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):860(M+)
元素分析:理論値(/%):C,80.89;H,8.43;N,3.25;O,7.43、実測値(/%):C,78.58;H,8.58;N,3.18;O,7.48
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを、1−ブロモアダマンタン100gに、1,3−ジヒドロキシベンゼン13.0gを、2,7−ジヒドロキシナフタレン18.9gとした以外は実施例1と同様にして、3,6−ジ(1−アダマンチル)−2,7−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ナフタレン40.2gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):642(M+)
元素分析:理論値(/%):C,78.47;H,7.21;N,4.36;O,9.96、実測値(/%):C,78.16;H,7.16;N,3.87;O,9.47
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを、1−ブロモアダマンタン100gに、1,3−ジヒドロキシベンゼン13.0gを、2,2’−ジヒドロキシ1,1’−ビナフチル33.8gとした以外は実施例1と同様にして、5,5’−ジ(1−アダマンチル)−2,2’−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)−1,1’−ビナフチル45.9gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):768(M+)
元素分析:理論値(/%):C,81.22;H,6.82;N,3.64;O,8.32、実測値(/%):C,80.71;H,6.74;N,3.37;O,8.82
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
300mLナスフラスコに、1−ブロモアダマンタン50.0g、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン40.0g、ニトロメタン150mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、0℃を保ちながら、臭素化アルミニウム5.0gを15分かけて投入した。反応液を25℃で1時間撹拌し、更に100℃で10時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、得られた固体をカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン21.2gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0g、50%硝酸水溶液50mL、ジクロロメタン50mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、25℃で24時間撹拌を行った後、反応液を濾過した。固体を濾過により回収し、イオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン18.0gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン17.0g、10%パラジウム−活性炭1.0g、N,N−ジメチルホルムアミド60mLおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン10.4gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):648(M+)
元素分析:理論値(/%):C,83.30;H,7.46;N,4.32;O,4.93、実測値(/%):C,81.57;H,7.89;N,4.36;O,5.13
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例8において、1−ブロモアダマンタン50.0gを、3−ブロモ−1,1’−ビアダマンチル81.2gとした以外は実施例8と同様にして、2,7−ビス(3−(1,1’−ビアダマンチル))−9,9−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン13.1gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):916(M+)
元素分析:理論値(/%):C,85.11;H,8.35;N,3.05;O,3.49、実測値(/%):C,83.06;H,8.26;N,2.74;O,3.98
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
300mLナスフラスコに、1−ブロモアダマンタン50.0g、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン40.0g、ニトロメタン150mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、0℃を保ちながら、臭素化アルミニウム5.0gを15分かけて投入した。反応液を25℃で1時間撹拌し、更に100℃で10時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、得られた固体をカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン21.2gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0g、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン15.9g、炭酸カリウム17.7g、N,N−ジメチルホルムアミド100mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)フェニル)フルオレン30.9gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)フェニル)フルオレン29.0g、10%パラジウム−活性炭1.0g、N,N−ジメチルホルムアミド100mLおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン19.6gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):832(M+)
元素分析:理論値(/%):C,82.18;H,6.78;N,3.36;O,7.68、実測値(/%):C,80.83;H,6.34;N,3.50;O,7.78
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.8
実施例10において、1−ブロモアダマンタン50.0gを、3−ブロモ−1,1’−ビアダマンチル81.2gとした以外は実施例10と同様にして、2,7−ビス(3−(1,1’−ビアダマンチル))−9,9−ビス(4−(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン19.4gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1100(M+)
元素分析:理論値(/%):C,83.96;H,7.69;N,2.54;O,5.81、実測値(/%):C,82.92;H,7.32;N,2.56;O,5.70
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例1において、4−(1−アダマンチル)−1,3−ジヒドロキシベンゼン22.0gを、1,3−ジヒドロキシベンゼン9.9gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4gを、5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン68.5gとした以外は、実施例1と同様にして、1,3−ビス(6−(1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン30.5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):592(M+)
元素分析:理論値(/%):C,77.00;H,7.48;N,4.73;O,10.80、実測値(/%):C,76.67;H,7.33;N,4.32;O,10.63
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.8
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを、1−ブロモアダマンタン100gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4gを、5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン68.5gとした以外は、実施例1と同様にして、4,6−ジ(1−アダマンチル)−1,3−ビス(6−(1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン29.3gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):861(M+)
元素分析:理論値(/%):C,80.89;H,8.43;N,3.25;O,7.43、実測値(/%):C,80.05;H,8.53;N,3.28;O,7.31
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例8において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを、9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gとした以外は、実施例8と同様にして、9,9−ビス(5−(1−アダマンチル)−3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン11.0gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):648(M+)
元素分析:理論値(/%):C,83.30;H,7.46;N,4.32;O,4.93、実測値(/%):C,83.26;H,7.26;N,3.94;O,4.69
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例8において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン28.7gとした以外は、実施例8と同様にして、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(5−(1−アダマンチル)−3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン16.5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):916(M+)
元素分析:理論値(/%):C,85.11;H,8.35;N,3.05;O,3.49、実測値(/%):C,84.98;H,8.51;N,3.03;O,3.25
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例10において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gとした以外は、実施例10と同様にして、9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン15.6gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):832(M+)
元素分析:理論値(/%):C,82.18;H,6.78;N,3.36;O,7.68、実測値(/%):C,82.09;H,6.79;N,3.39;O,7.54
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例10において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン15.9gを5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン24.5gとした以外は、実施例10と同様にして、9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−(6−(1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン17.1gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):1100(M+)
元素分析:理論値(/%):C,83.96;H,7.69;N,2.54;O,5.81、実測値(/%):C,84.74;H,7.42;N,2.15;O,5.68
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例10において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン28.7gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン15.9gを5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン24.5gとした以外は、実施例10と同様にして、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(3−(1−アダマンチル)−4−(6−(1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン15.5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):1368(M+)
元素分析:理論値(/%):C,85.04;H,8.24;N,2.04;O,4.67、実測値(/%):C,84.08;H,8.26;N,1.97;O,4.71
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを、3,5−ジメチル−1−ブロモアダマンタン56.6gとした以外は実施例1と同様にして、4,6−ビス(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン15.9gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):648(M+)
元素分析:理論値(/%):C,77.74;H,8.08;N,4.32;O,9.86、実測値(/%):C,76.93;H,7.84;N,4.39;O,9.87
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例1において、1−ブロモアダマンタン25.0gを、3,5−ジメチル−1−ブロモアダマンタン56.6gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4gを、5−(3,5−ジメチルー1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン73.6gとした以外は実施例1と同様にして、4,6−ビス(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン7.9gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):972(M+)
元素分析:理論値(/%):C,81.44;H,9.11;N,2.88;O,6.57、実測値(/%):C,80.76;H,8.92;N,2.76;O,6.59
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例10において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン11.3gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン15.9gを5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン24.5gとした以外は、実施例10と同様にして、9,9−ビス(4−(6−(1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン17.2gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):832(M+)
元素分析:理論値(/%):C,82.18;H,6.78;N,3.36;O,7.68、実測値(/%):C,81.51;H,6.59;N,3.19;O,7.62
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例10において、2,7−ジ(1−アダマンチル)−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン20.0gを9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン11.3gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン15.9gを5−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン26.4gとした以外は、実施例10と同様にして、(9,9−ビス(4−(6−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)フルオレン20.5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):888(M+)
元素分析:理論値(/%):C,82.40;H,7.25;N,3.15;O,7.20、実測値(/%):C,81.53;H,7.27;N,3.00;O,6.96
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
300mLナスフラスコに、1−ブロモアダマンタン100g(464mmol)、2,2’−ビフェノール43.2g(232mmol)、塩化鉄7.4g(46mmol)、ニトロメタン200mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、130℃で24時間加熱撹拌を行った後、反応液をメタノール2500mLに投入した。濾過により回収した析出固体をカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5,5’−ジ(1−アダマンチル)−2,2’−ビフェノール52.8gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた5,5’−ジ(1−アダマンチル)−2,2’−ビフェノール40.9g、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4g、炭酸カリウム37.3g、N,N−ジメチルホルムアミド250mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、メタノール2Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にメタノール1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、5,5’−ジ(1−アダマンチル)−2,2’−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ビフェニル65.2gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた5,5’−ジ(1−アダマンチル)−2,2’−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ビフェニル60.0g、10%パラジウム−活性炭2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド250mLおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、5,5’−ジ(1−アダマンチル)−2,2’−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ビフェニル35.2gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):668(M+)
元素分析:理論値(/%):C,79.01;H,7.23;N,4.19;O,9.57、実測値(/%):C,79.30;H,7.07;N,4.20;O,9.30
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例23において、1−ブロモアダマンタン100gを、1−ブロモー1,5−ジメチルアダマンタン113gとした以外は、実施例1と同様にして、5,5’−ビス(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2,2’−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ビフェニルを38.5g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):725(M+)
元素分析:理論値(/%):C,79.52;H,7.79;N,3.86;O,8.83、実測値(/%):C,79.32;H,7.66;N,4.00;O,8.90
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例1において、4−(1−アダマンチル)−1,3−ジヒドロキシベンゼン22.0gを、2,2’−ビフェノール16.7gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4gを、5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン68.5gとした以外は、実施例1と同様にして、2,2’−ビス(6−(1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ビフェニル34.0gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):669(M+)
元素分析:理論値(/%):C,79.01;H,7.23;N,4.19;O,9.57、実測値(/%):C,79.22;H,7.13;N,4.10;O,9.40
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.7
実施例1において、4−(1−アダマンチル)−1,3−ジヒドロキシベンゼン22.0gを、2,2’−ビフェノール16.7gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4gを、5−(3,5−ジメチルー1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン73.6gとした以外は、実施例1と同様にして、2,2’−ビス(6−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ビフェニル35.3gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):724(M+)
元素分析:理論値(/%):C,79.52;H,7.79;N,3.86;O,8.83、実測値(/%):C,79.44;H,7.53;N,4.00;O,8.70
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
実施例23において、1−ブロモアダマンタン100gを、1−ブロモー1,5−ジメチルアダマンタン113gに、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4gを、5−(3,5−ジメチルー1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン73.6gとした以外は、実施例23と同様にして、5,5’−ビス(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2,2’−ビス(6−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ビフェニル44.5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(M/z):1049(M+)
元素分析:理論値(/%):C,82.40;H,8.84;N,2.67;O,6.10、実測値(/%):C,82.12;H,8.77;N,2.64;O,6.00
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.6
300mLナスフラスコに、1,3−ジヒドロキシベンゼン9.9g、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4g、炭酸カリウム37.3g、N,N−ジメチルホルムアミド150mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、1,3−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ベンゼン42.3gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた1,3−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ベンゼン42.0g、10%パラジウム−活性炭2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド200mLおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン30.5gを得た。
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:3.1
比較例1において、1,3−ジヒドロキシベンゼン9.9gを、2,7−ジヒドロキシナフタレン14.4gとした以外は、比較例1と同様にして、2,7−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ナフタレン20.2gを得た。
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:3.1
Claims (8)
- ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するビスアミノフェノール化合物。
- 前記ビスアミノフェノール化合物は、オルト位に位置するヒドロキシル基とアミノ基とを有するものである請求項1に記載のビスアミノフェノール化合物。
- 前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(2)におけるmが1以上、4以下の整数である請求項4に記載のビスアミノフェノール化合物。
- 前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてフェニレン基を有するものである、請求項3乃至5のいずれかに記載のビスアミノフェノール化合物。
- 前記ビスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてフルオレンジイル基またはジフェニルフルオレンジイル基を有するものである、請求項3乃至5のいずれかに記載のビスアミノフェノール化合物。
- 前記ダイヤモンドイド構造は、アダマンチル基、ジアマンチル基、トリアマンチル基、テトラマンチル基、ペンタマンチル基、ヘキサマンチル基、ヘプタマンチル基、オクタマンチル基、ノナマンチル基、デカマンチル基、ウンデカマンチル基、ビアダマンチル基、トリアダマンチル基、テトラアダマンチル基、ペンタアダマンチル基、ヘキサアダマンチル基、ヘプタアダマンチル基、オクタアダマンチル基、ノナアダマンチル基、デカアダマンチル基およびウンデカアダマンチル基の中から選ばれる少なくとも1種である、請求項1乃至7のいずれかに記載のビスアミノフェノール化合物。
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