JP2006151070A - 自動車用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブロワの騒音が内気導入口より車室内に伝えられるのを防いで低騒音の自動車用空調装置を提供する。
【解決手段】 自動車のカウルボックス26内に自動車用空調装置のインテークユニット28を配置する。このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクト6を接続する。インテークユニット28には外気導入口36a,36b,36cと内気導入口34を形成する。前記内気導入口34は、車両のほぼ中央に位置させられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 自動車のカウルボックス26内に自動車用空調装置のインテークユニット28を配置する。このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクト6を接続する。インテークユニット28には外気導入口36a,36b,36cと内気導入口34を形成する。前記内気導入口34は、車両のほぼ中央に位置させられている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ブロワ内部で発生する騒音を減衰させ、低騒音化した自動車用空調装置に関する。
自動車用空調装置において、カウルボックス3内部に車室内の空気(内気)を通過させてブロワ51にて吸引させる構造が特許文献1に示されている。この例では、自動車用空調装置は車両の幅方向に長く配されるいわゆる横置タイプで、車両の側板近傍にブロワ51が設けられ、このブロワ51の吸込口上流がカウルボックス3に接続され、該カウルボックス3の中心に内気吸込口4が、車外に開口の外気吸込口5が形成されている。
特開昭61−75013
また特許文献2のように、ダッシュパネル1の外側に形成されたカウルボックス内に車幅方向に延びる空気導入ダクト13が形成され、空気導入ダクト13に連通する内気流入口15a,15bが運転席側と助手席側とに位置させてダッシュパネル1に形成されている。
実開平5−32022
しかしながら、前記特許文献1にあっては、ブロワが車両の側板の近傍にあり、内気吸込口4が車両の中心にあるため、それらの間の距離が長く、内気モードの時には、騒音の減衰効果が少ない。また特許文献2にあっては、内気流入口15aが運転席前に、もう一つの内気流入口15bが助手席前に開口していることから、乗員に近く、騒音が伝播されやすい。即ち、両に内気流入口15a,15bは最善な位置にない。
そこで、この発明は、自動車用空調装置のブロワの騒音が内気導入口より車室内に伝えられるのを防いで、低騒音の自動車用空調装置を提供するものである。
この発明に係る自動車用空調装置は、自動車のカウルボックス内に自動車用空調装置のインテークユニットを設け、このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクトが接続されると共に、外気導入口と内気導入口とを形成し、前記内気導入口を車両のほぼ中央に位置させたことにある(請求項1)。これにより、ブロワの回転による騒音は、まず、カウルボックス内のインテークユニット内に入り、ここで減衰され、それから、該インテークユニットに開口の内気導入口から車室内に伝播されるが、その騒音は減衰されるので小さくなり、しかも、内気導入口は、車両のほぼ中央であるから、特許文献2の内気流入口よりも運転席から遠くなり、騒音が伝えられにくくなっている。
また、この発明に係る自動車用空調装置は、自動車のカウルボックス内に自動車用空調装置のインテークユニットを設け、このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクトが接続されると共に、外気導入口と内気導入口とを形成し、前記内気導入口を自動車の助手席側に位置させたことにある(請求項2)。これにより、内気導入口は、助手席側にあり、運転席よりも最も遠い位置となり、騒音がさらに伝えられにくくなっている。
さらに、この発明に係る自動車用空調装置は、自動車のカウルボックス内に自動車用空調装置のインテークユニットを設け、このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクトが接続されると共に、外気導入口と内気導入口とを形成し、前記内気導入口を車両のほぼ中央と、助手席側に位置させたことにある。これにより、内気導入口は、自動車のほぼ中央と助手席側に設けられているから、導入される車室内の風量が増大すると共に、前述した請求項1及び2の効果である運転席から遠く、騒音が伝えられにくい特徴を有している。
前記インテークユニットに形成され、近接する一対の外気導入口と内気導入口とに、切換ドアがそれぞれ配され、該両ドアがアクチュエータの駆動力により連動することにある(請求項4)。これにより、内気導入モード、外気導入モードの切換がスムーズに簡単に行われる。
前記インテークユニットの内部に吸音材を貼着したことにあり(請求項5)、吸音作用を向上させるし、またインテークユニットに形成の外気導入口に網を配したことにあり(請求項6)、外気と共に異物混入が防がれる。さらに、前記インテークユニットに共鳴器を取付ければ(請求項7)、さらに騒音の減衰効果を高めることができる。
前記切換ドアのアクチュエータは、そのハーネスがブロワインテークダクトから該ブロワインテークダクトが接続する接続口を介してインテークユニット内に導かれるようにした(請求項8)。これにより、ハーネス用の穴を開けることなく、接続口を用いて導くことができる。
以上のように、この発明によれば、ブロワにより生じる騒音がカウルボックス内のインテークユニット内に入り、ここで騒音は減衰される。それから、内気導入口を介して騒音が車室内に流出するが、減衰作用で流出する騒音は小さくなると共に、車両の中央にあることから運転席の乗員に遠く、伝えられにくくなっている(請求項1)。
また、内気導入口を助手席に設けることで、運転席とは最も遠くなり、伝えられる騒音は小さくなる(請求項2)。さらに、内気導入口を車両の中央と助手席側に設けられると、導入風量の増大が図られると共に、運転席から遠く、騒音を小さく感じることができる(請求項3)。
インテークユニットに形成され、近接する一対の内気導入口と外気導入口とに、切換ドアがそれぞれ配され、両切換ドアは連動することから、制御作用が簡素化されるし(請求項9)、インテークユニット内に吸音材が貼着されたり、また共鳴器が接続されると、さらに減衰効果を高めることができる(請求項5,7)。
また、インテークユニットに形成の外気導入口に網を設けて異物の侵入を抑えたり(請求項6)、前記切換ドアのアクチュエータは、そのハーネスがブロワインテークダクト内に配線され、さらにブロワインテークダクトの接続口を介してインテークユニット内へ導かれるため、新たなるハーネス用の穴を穿つ必要がないなどの効果を奏している(請求項8)。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1,図2において、この発明の実施例が示されている。まず、温調を司る空調装置から説明し、この発明に係る部分を説明する。自動車用空調装置1は、ブロワ2が空調ケース3の最も上方側のブロワケース4内に収納され、モータ5により回転されている。このブロワケース4の開口側に下記するブロワインテークダクト6が取付られている。
前記ブロワ2の下流側の空調ケース3は、徐々に拡大され、空調通路9となり、導入空気を清浄するためのエアフィルタ10、冷却するためのエバポレータ11がその通路9の全面に亘って立設されている。そしてその下流にヒータコア12が配されている。このヒータコア12は、前記した空調通路9の中心より下方に立設され、その上方は冷風が前記ヒータコア12をバイパスして流れるバイパス通路14となっている。また、このヒータコア12の前面である上流側にミックスドア15が配され、このミックスドア15の開度で、ヒータコア12に流れる流量を制御し、再加熱量を調節している。
前記ヒータコア12で暖められた温風は、バイパス通路14を通って流れてきた冷風と空調通路9の下流側のミックス空間16内で混合され、所望する温度に温調され、所望の吹出モードにしたがって、各吹出用開口から吹出される。フット吹出用開口18、ベント吹出用開口19、左右吹出用開口20及びデフロスト吹出用開口21が空調ケース3に形成され、各吹出用開口に吹出モードドア22,23が配されている。
図2に示すような状態は、吹出モードはベントモードで、エバポレータ11で冷却された冷風は、ミックス空間16を通り、ベント吹出用開口19及び左右吹出用開口20から吹出されている。
前記したブロワインテークダクト6の先端は、ダッシュパネル25を通ってエンジンルーム側に設けられたカウルボックス26内に収納されたインテークユニット28の接続口29に接続されている。この接続口29は自動車の幅方向に伸びるインテークユニット28のほぼ中央に設けられており、この接続口29、ブロワインテークダクト6を介して内気又は外気が自動車用空調装置1内に導入される。
インテークユニット28は、筒状の立方体で、内部にインテーク空間31を持っており、内面に吸音材32が貼着され、前記したように車両に形成のカウルボックス26内に収納されている。このインテークユニット28には、車室33内から内気を導入するための内気導入口34が車両のほぼ中央に形成され、また車両の側方で助手席側の内気導入口35が形成されている。
さらに、インテークユニット28には、複数の外気導入口36a,36b,36cが形成され、各外気導入口35には、異物の侵入を抑える網37が設けられている。近接する一対の前記内気導入口34と外気導入口36b及び近接する一対の前記内気導入口35と外気導入口36aとを選択的に開閉する内外気切換ドア38a,38bが設けられ、両者はアクチュエータ(図示せず)により連動して開閉される。
図1の状態にあっては、内気導入モードとなって、内気導入口34及び助手席側の内気導入口35から内気が自動車用空調装置1内に導入される。そして点線の位置のように切換ると、外気が外気導入口36a,36b,36cから自動車用空調装置1内に導入される。このように、内気又は外気がインテークユニット28内に入り込んで、接続口29より自動車用空調装置1内に導入される。
特に内気循環モード時には内気導入口34と助手席側の内気導入口35が開口するが、インテークユニット28内でブロワ2の騒音が減衰されるために、両内気導入口34,35から車室33内への騒音の流出は小さくなっている。また、内気導入口34は自動車の中央に設けられ、運転席から離れた位置にあり、騒音が伝えられにくく、また助手席側の内気導入口35では、運転席から遠い位置にあり、騒音は伝えられにくい。インテークユニット28には、吸音作用を向上させるために、吸音材32を貼着しているが、さらに共鳴器40を設けるようにしても良い。
なお、内気導入口34と助手席側の内気導入口35とは、どちらか一方でも良いし、また図示のように双方でも良い。前記インテークユニット28は、図示していないが、雨水の排水対策のため、車両の中央部の下面より、両横方向端部を低くする構造にしても良いし、インテークボックス28をカウルボックス26内に車載するにあたり、上方のみならず、車両の前方より挿入することができる構造にすることも可能である。
図3において、この発明の第2の実施例が示され、内外気切換ドア38a,38bを駆動するためのアクチュエータへのハーネス42は、前記した接続口29の一部を利用して、それに嵌合のシール43により保持されるようにしたものである。このため、ハーネス42は、ブロワインテークダクト6内を通って接続口29からインテークユニット28内に導かれるように構成されている。
1 自動車用空調装置
2 ブロワ
3 空調ケース
4 ブロワケース
6 ブロワインテークダクト
9 空気通路
11 エバポレータ
12 ヒータコア
15 ミックスドア
25 ダッシュパネル
26 カウルボックス
28 インテークユニット
29 接続口
31 インテーク空間
32 吸音材
34 内気導入口
35 助手席側の内気導入口
36a,36b,36c 外気導入口
37 網
38a,38b 内外気切換ドア
40 共鳴器
42 ハーネス
43 シール
2 ブロワ
3 空調ケース
4 ブロワケース
6 ブロワインテークダクト
9 空気通路
11 エバポレータ
12 ヒータコア
15 ミックスドア
25 ダッシュパネル
26 カウルボックス
28 インテークユニット
29 接続口
31 インテーク空間
32 吸音材
34 内気導入口
35 助手席側の内気導入口
36a,36b,36c 外気導入口
37 網
38a,38b 内外気切換ドア
40 共鳴器
42 ハーネス
43 シール
Claims (8)
- 自動車のカウルボックス内に自動車用空調装置のインテークユニットを設け、このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクトが接続されると共に、外気導入口と内気導入口とを形成し、前記内気導入口を車両のほぼ中央に位置させたことを特徴とする自動車用空調装置。
- 自動車のカウルボックス内に自動車用空調装置のインテークユニットを設け、このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクトが接続されると共に、外気導入口と内気導入口とを形成し、前記内気導入口を自動車の助手席側に位置させたことを特徴とする自動車用空調装置。
- 自動車のカウルボックス内に自動車用空調装置のインテークユニットを設け、このインテークユニットのほぼ中央にブロワインテークダクトが接続されると共に、外気導入口と内気導入口とを形成し、前記内気導入口を車両のほぼ中央と、助手席側に位置させたことを特徴とする自動車用空調装置。
- 前記インテークユニットに形成され、近接する一対の外気導入口と内気導入口とに、切換ドアがそれぞれ配され、該両ドアがアクチュエータの駆動力により連動することを特徴とする請求項1,2又は3記載の自動車用空調装置。
- 前記インテークユニットの内部に吸音材を貼着したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の自動車用空調装置。
- 前記インテークユニットに形成の外気導入口に網を配したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の自動車用空調装置。
- 前記インテークユニットに共鳴器を取付けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の自動車用空調装置。
- 前記切換ドアのアクチュエータは、そのハーネスがブロワインテークダクトから該ブロワインテークダクトが接続する接続口を介してインテークユニット内に導かれるようにしたことを特徴とする請求項1の自動車用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004341581A JP2006151070A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 自動車用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004341581A JP2006151070A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 自動車用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006151070A true JP2006151070A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36629887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004341581A Pending JP2006151070A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 自動車用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006151070A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010030535A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Komatsu Ltd | 作業車両の空気調和装置のダクト構造 |
DE102013204866A1 (de) * | 2013-03-20 | 2014-09-25 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Fahrzeug mit einer Lüftungs- bzw. Klimaanlage und einer Ansaugeinrichtung für Frischluft |
-
2004
- 2004-11-26 JP JP2004341581A patent/JP2006151070A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010030535A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Komatsu Ltd | 作業車両の空気調和装置のダクト構造 |
DE102013204866A1 (de) * | 2013-03-20 | 2014-09-25 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Fahrzeug mit einer Lüftungs- bzw. Klimaanlage und einer Ansaugeinrichtung für Frischluft |
DE102013204866B4 (de) * | 2013-03-20 | 2020-04-16 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Fahrzeug mit einer Lüftungs- bzw. Klimaanlage und einer Ansaugeinrichtung für Frischluft |
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