JP2006148374A - 車載通信システムおよび車載通信装置 - Google Patents

車載通信システムおよび車載通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006148374A
JP2006148374A JP2004333815A JP2004333815A JP2006148374A JP 2006148374 A JP2006148374 A JP 2006148374A JP 2004333815 A JP2004333815 A JP 2004333815A JP 2004333815 A JP2004333815 A JP 2004333815A JP 2006148374 A JP2006148374 A JP 2006148374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
vehicle communication
communication device
relay
relay point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004333815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523832B2 (ja
Inventor
Kunimitsu Arai
国充 新井
Shigeyuki Asami
重幸 浅見
Shigeji Yoshida
成志 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2004333815A priority Critical patent/JP4523832B2/ja
Publication of JP2006148374A publication Critical patent/JP2006148374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523832B2 publication Critical patent/JP4523832B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】パケットの中継を必要最小限に抑えるとともに、建造物等の障害物が車載通信装置間に存在する場合においてもパケットの送受信が可能である車載通信システム、およびその車載通信システムに適用される車載通信装置を提供する。
【解決手段】車載通信装置50aは、安定して通信を行うことが可能な距離であるグリッド距離r0だけ前方に中継ポイントPを設定するとともに、車両40aの走行位置から最も近距離にある不感領域中継点までの距離r1を算出する。ここで、不感領域中継点とは、交差点等、電磁波の不感領域間を中継する道路上の点をいう。不感領域中継点までの距離r1がグリッド距離r0未満である場合には、不感領域中継点を新たな中継ポイントPとする。そして、新たに設定された中継ポイントPから最も近距離に存在する車両40eに搭載された車載通信装置を中継装置として、他の車載通信装置にパケットを送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車載通信装置間で通信を行う車載通信システム、および車載通信装置に関する。
数多くの車両が走行する道路上においては、他車両の位置情報や速度情報等の走行情報を取得することができれば、他車両との衝突を回避して自車両を安全に運転することができる。そこで、車両に車載通信装置を搭載し、車両間で無線通信を行うことによって情報を交換する車載通信システムが従来から研究されている。
従来研究されてきた車載通信システムでは、各車両に搭載された車載通信装置それぞれを中継装置としたパケット通信を行う。パケットの送信元となる車載通信装置は、無線通信が可能な全ての車載通信装置にパケットを送信する。また、パケットを受信した車載通信装置は、更に、無線通信が可能な全ての車載通信装置にパケットを送信する。
なお、次の文献には、各車両がGPS受信機によって位置情報を取得し、取得した位置情報を車両間で交換する衝突防止システムが開示されている。
森岡裕一、曽田敏弘、中川正雄、「見通し外交差点におけるDGPSと車々間通信を利用した衝突防止システム」、電子情報通信学会技術報告ITS2000−4、2000年5月、p.19−24
このように、無線通信が可能な全ての車載通信装置にパケットを送信、あるいは中継する車載通信システムでは、車両密度が高い環境では冗長なパケットが大量に送受信され、通信路の情報容量が圧迫されるため実用が困難である。また、市街地のように多数の道路が交差している場合には、建造物や塀等の障害物によって電磁波が遮られ、パケットの送受信が不可能となる場合がある。
本発明は、このような課題に対してなされたものであり、パケットの中継を必要最小限に抑えるとともに、建造物等の障害物が車載通信装置間に存在する場合においてもパケットの送受信が可能である車載通信システム、およびその車載通信システムに適用される車載通信装置を提供する。
本発明は、第1の車載通信装置と第2の車載通信装置との間の無線通信を行う車載通信システムであって、第1の車載通信装置は、互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な地点である、信号不感領域中継点を決定する中継点決定手段と、信号不感領域中継点からの距離に基づいて、中継装置として動作すべき車載通信装置を指定する車載通信装置指定手段と、を含み、車載通信装置指定手段によって指定された車載通信装置を中継装置として、第1の車載通信装置から第2の車載通信装置へ無線信号を送信することを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信システムにおいては、中継点決定手段は、衛星測位手段と、地図データベースと、を含み、衛星測位手段による測位結果と地図データベースとに基づいて、信号不感領域中継点を決定する構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信システムにおいては、中継点決定手段は、道路交差点上の点を信号不感領域中継点として決定する構成とすることが好適である。
また、本発明は、他の車載通信装置との間で無線通信を行う車載通信装置であって、互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な地点である、信号不感領域中継点を決定する中継点決定手段と、信号不感領域中継点からの距離に基づいて、中継装置として動作すべき車載通信装置を指定する車載通信装置指定手段と、を含み、車載通信装置指定手段によって指定された車載通信装置を中継装置として、他の車載通信装置へ無線信号を送信することを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信装置においては、中継点決定手段は、衛星測位手段と、地図データベースと、を含み、衛星測位手段による測位結果と地図データベースとに基づいて、信号不感領域中継点を決定する構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信装置においては、中継点決定手段は、道路交差点上の点を信号不感領域中継点として決定する構成とすることが好適である。
本発明によれば、パケットの中継を必要最小限に抑えることができるため、通信路の情報容量に余裕を持たせることができ、処理負担を軽減して迅速な通信処理を行うことができる。また、建造物や塀等の無線通信に対する障害物が車載通信装置間に存在する場合であっても、パケットの送受信が可能である車載通信システムを実現することができる。
図1は本実施形態に係る車載通信装置10の構成を示す。この車載通信装置10は複数の車両に搭載され、複数の車両の間でのパケット通信を可能にする。各車両に搭載された車載通信装置10は、予め定められた時間間隔tpごとに、あるいは予め定められた距離を走行するごとにパケットの送受信あるいはパケットの中継を行う。ここでは、時間間隔tpごとにパケットの送受信あるいはパケットの中継を行うものとする。パケットは、送信元の車載通信装置10が中継装置等を介さずに他の車載通信装置10に送信するものとしてもよいし、送信元の車載通信装置10が中継装置となる車載通信装置10を指定し、指定された車載通信装置10を中継装置として他の車載通信装置10に送信するものとしてもよい。このとき、中継装置として動作する車載通信装置10を、送信元の車載通信装置10に指定されたもののみとすれば、パケットの中継を必要最小限に抑えることができる。
例として、図2に示すように車載通信装置10を搭載した車両40Aから車両40Eが道路70上に位置している場合に、各車両40に搭載された車載通信装置10の間で行われるパケットの送受信動作について説明する。各車両40に搭載された車載通信装置10には各車両40の識別符号が与えられている。ここでは車載通信装置10Aが、パケットを他の車載通信装置10に送信するものとする。車載通信装置10Aはパケットを送信する際に、中継装置とすべき車載通信装置10を搭載した車両40を指定する。車載通信装置10Aが中継装置とすべき車載通信装置10を搭載した車両40を指定する際には、自らが備える中継車両候補保存テーブル25を参照する。このテーブルは、事前に他の車載通信装置10から受信したパケットの内容に基づいて作成されるものであるが、当該テーブルを作成する具体的な処理については後述する。ここで、車両40Bが指定されたものとすると、車載通信装置10Aから送信されるパケットには中継車両となる車両40Bの識別符号が付され、車載通信装置10Bは、このパケットを受信するとともに自らが中継装置として指定されたことを認識する。車載通信装置10Bは、車載通信装置10Aから送信されたパケットを、他の不特定の車両40に搭載された車載通信装置10に送信する。なお、ここでは車載通信装置10Aがパケットを送信する際の動作に着目して説明したが、車載通信装置10Bから車載通信装置10Eがパケットを送信する際の動作についても同様である。
次に、車載通信装置10の具体的な動作について図1を参照して説明する。車載通信装置10で送受信されるパケット90は図3に示すように、送信元車両識別符号、中継依頼車両識別符号、送信元車両の走行情報、付加データ、および送信時刻から構成される。送信元車両識別符号および中継依頼車両識別符号は、車両40およびそれに搭載された車載通信装置10を識別するための識別符号である。送信元車両の走行情報はパケット送信元の車両40の位置情報および速度情報を含み、速度情報は移動速度の絶対値と移動方向を表すベクトルを以て表される。付加データは、他の車載通信装置10に送信することのできる任意のデータであり、例えば、車種、車両のブランド、外観形状等、他の運転手に報知したい任意の情報を含ませることができる。
まず、車載通信装置10がパケット90を送信する際の動作について説明する。図2の例では、車載通信装置10Aがパケット90を送信する際の動作がここで述べる動作に該当する。
送信パケット生成部15は、送信元車両識別符号、中継依頼車両識別符号、送信元車両の走行情報、付加データ、および送信時刻を読み込むことによって送信パケットを生成する。
送信元車両の走行情報は、走行情報取得部11から読み込む。走行情報取得部11は、位置情報取得手段12と速度情報取得手段13とを備えており、走行情報に含まれる位置情報は位置情報取得手段12によって、走行情報に含まれる速度情報は速度情報取得手段13によって取得される。位置情報取得手段12と速度情報取得手段13については、GPS等の衛星測位システムの受信機を適用すればよい。
中継依頼車両識別符号は、中継車両候補保存テーブル25から読み込む。中継車両候補保存テーブル25は、自らの車載通信装置10に対して中継装置として動作させる車載通信装置10を搭載した車両40を優先度の高い順序で識別符号を以て配列したテーブルであり、後述する中継車両指定処理によって作成される。送信パケット生成部15は、中継車両候補保存テーブル25に基づいて中継依頼の優先度が最も高い車載通信装置10を選択し、その識別符号を中継依頼車両識別符号として送信パケットに記述する。
付加データは、車載通信装置10を搭載する車両40の車種、ブランド、外観形状等の情報が記憶された付加データ記憶部14から読み込む。
更に、送信元車両識別符号の読み込みに際しては自車識別符号記憶部27が、送信時刻の読み込みに際しては車載通信装置10が備える時計26が参照される。
送信パケット生成部15で生成された送信パケットは送信部16に入力され、無線信号に変換された後、アンテナ17を介して他の車載通信装置10へ送信される。
次に、車載通信装置10がパケットを受信する際の動作について説明する。図2の例では、車載通信装置10Bから車載通信装置10Eのそれぞれがパケットを受信する際の動作がここで述べる動作に該当する。
受信部18はアンテナ17を介してパケットによって変調された無線信号を受信する。そして、これを復調して受信パケットを取得し、中継処理部19、受信データ取得部20、および他車位置算出部24に入力する。
中継処理部19は、受信パケットから中継依頼車両識別符号を読み込み、自車識別符号記憶部27に記憶されている自車両識別符号と比較照合する。中継依頼車両識別符号と自車両識別符号とが一致した場合、これはパケットの送信元の車載通信装置10から自らに対して中継依頼がなされていることを意味する。そこで中継処理部19は、受信パケットを中継処理するため、これを中継送信パケットとして送信部16へ入力する。中継送信パケットは、受信したパケットの送信元で生成された送信パケットと同様、送信元車両識別符号、中継依頼車両識別符号、送信元車両の走行情報、付加データ、および送信時刻から構成される。送信部16は中継送信パケットを無線信号に変換し、アンテナ17を介して他の不特定の車載通信装置10にパケットを送信する。
なお、中継依頼車両識別符号と自車両識別符号とが一致しない場合には、受信したパケットの送信元の車載通信装置10から自らに対して中継依頼はなされていないため、中継送信パケットの送信は行わない。
中継依頼車両識別符号と自車両識別符号とが一致するか否かにかかわらず、受信データ取得部20は、受信パケットから送信元車両の走行情報や付加データを含む受信データを取得する。車載通信装置10は、受信データに含まれる送信元車両の走行情報に基づいて、自動運転装置、危険通知装置、合流及び車線変更支援装置等を動作させることが好適である。自動運転装置は、他車両の走行情報に基づいて、自車両のアクセル、ブレーキ、ギアチェンジ等を制御することで衝突を防ぐものである。危険通知装置は、他車両のハザード、急ブレーキ、エアバッグ、事故等の危険通知に係る情報を運転手に通知するものである。また、危険通知に係る情報を、送信パケットの付加データに含ませ、更に他の車載通信装置10に送信する構成とすることもできる。合流及び車線変更支援装置は、他車両の走行情報に基づいて、自車両のアクセル、ブレーキ、ギアチェンジ等を制御することで、合流や車線変更を円滑に行うものである。カーナビゲーション装置を搭載している車両にあっては、送信元車両の位置をナビゲーション画面に表示するものとしてもよい。また、受信データに含まれる付加データに送信元車両の車種、ブランド、外観形状等の情報が含まれている場合には、当該車両の位置に加えて車種、ブランド、外観形状等をナビゲーション画面に表示させることが好適である。
次に、本実施形態に係る各車載通信装置10が中継車両候補保存テーブル25を作成する中継車両指定処理について説明する。中継車両指定処理には基本方式と応用方式とがある。
(1)中継車両指定処理の基本方式
走行情報取得部11は、自車両の走行情報を中継ポイント設定部22に入力する。中継ポイント設定部22は、自車両の走行情報と地図データベース21とに基づいて、自車両の走行位置から予め定められた距離だけ前方の道路70上の点である中継ポイントPを設定してその座標を算出する。以下、この予め定められた距離をグリッド距離r0、走行位置からグリッド距離r0だけ前方の道路70上の座標を中継ポイント座標とする。ここでグリッド距離r0は、安定してパケット通信を行うことが可能な距離に設定されることが好ましい。図2は、車両40Aを自車両とし、グリッド距離r0だけ前方に中継ポイントPを設定した場合の様子を示す。このように、中継ポイント設定部22において算出された中継ポイント座標は距離算出部23に入力される。なお、中継ポイントPは複数箇所に設定することも可能である。
一方、他車位置算出部24は、受信部18が取得した受信パケットから他車両40の位置情報を取得して距離算出部23に入力する。先述のように、各々の車載通信装置10は、時間間隔tpでパケットを送受信しており、受信部18は複数の車載通信装置10から順次パケットを受信し、それぞれの位置情報を距離算出部23に入力する。
距離算出部23は、中継ポイント座標と複数の車両40の位置情報とに基づいて、中継ポイントPと各車両40との間の距離を算出し、距離が近い順に各車両40の車両識別符号を配列して中継車両候補保存テーブル25に記憶させる。すなわち、中継ポイントPからの距離が近い車両40程、中継依頼の優先度が高いものとするわけである。図2の車両40の配置では、車両40B、車両40C、車両40D、車両40Eの順に中継ポイントPからの距離が近く、この順序で中継車両候補保存テーブル25に記憶されることとなる。なお、中継車両候補保存テーブル25に記憶させる情報には図4に示すように車両識別符号の他、パケット送信時刻を添付し、有効期限経過後にはテーブルから削除するものとすれば、中継車両候補保存テーブル25の管理負荷を軽減することができる。
このように、予め中継ポイントPを設定し、中継ポイントPから最も近距離にある車載通信装置10のみを中継装置として指定することで、複数の車載通信装置10の間で送受信されるパケットを必要最小限に抑えることができる。
(2)中継車両指定処理の応用方式
上記(1)で説明した中継車両指定処理の基本方式に従えば、図5のように車両40が道路70上に位置している場合、車両40aに搭載されている車載通信装置50aは、車両40bに搭載されている車載通信装置50bを中継装置として、車両40c、車両40dおよび車両40eに搭載されている車載通信装置50にパケットを送信することができる。しかしながら、車両40fおよび車両40gに搭載されている車載通信装置50には、建造物72や塀74の存在によって電磁波が遮られるため、パケットの送信を行うことができない。
ここで説明する中継車両指定処理の応用方式は、このような問題点を解決するためのものである。この方式では、予め定められたグリッド距離r0だけ前方に中継ポイントPを設定するのではなく、急カーブ、曲がり角、交差点、急傾斜道路の峠等、電磁波の不感領域間を中継する道路70上の点(以下、不感領域中継点とする)に中継ポイントPを設定する。図5では、領域Qは領域Rに対する不感領域であり、領域Rは領域Qに対する不感領域である。また、領域Sは領域Tに対する不感領域であり、領域Tは領域Sに対する不感領域である。また、交差点Kは不感領域間を中継する道路70上の点といえるため、中継ポイントPを設定することができる。
図6は、中継車両指定処理の応用方式を実行する車載通信装置50の構成を示す。走行情報取得部11は、自車両の走行情報を中継ポイント設定部22に入力する。また、不感領域中継点算出部52は、地図データベース21を参照することによって不感領域中継点の座標を算出し、中継ポイント設定部22に入力する。中継ポイント設定部22は、入力された自車両の走行情報と不感領域中継点の座標とに基づいて、自車両の走行位置から最も近距離にある不感領域中継点までの距離r1を算出する。
そして、不感領域中継点までの距離r1がグリッド距離r0未満である場合には、不感領域中継点を中継ポイントPとし、その座標を中継ポイント座標とする。また、不感領域中継点までの距離r1がグリッド距離r0以上である場合、あるいは最小距離rmに満たない場合には、走行位置からグリッド距離r0だけ前方の道路70上の座標を中継ポイント座標とする。
ここで最小距離rmとは、電波の送受信が不可能な領域から既に脱しているものと見なせる不感領域中継点からの距離をいう。すなわち、電磁波の不感領域間を中継することのできる点は広がり持っており、不感領域中継点からrmの距離まで近づいたときには電磁波の不感領域間を中継することのできる領域に車両40が進入したものと判断されるわけである。そして、中継ポイントPは、不感領域中継点までの距離r1がグリッド距離r0以上である場合と同様、走行位置からグリッド距離r0だけ前方の道路70上の座標を中継ポイント座標とするのである。
中継ポイント設定部22は、このように算出した中継ポイント座標を距離算出部23に入力する。この後の処理は、上記(1)中継車両指定処理の基本方式の場合と同様である。すなわち、距離算出部23は、中継ポイント座標と、他車位置算出部24から入力された複数の車両40の位置情報とに基づいて、中継ポイントPと各車両40との距離を算出し、距離が近い順に各車両40の車両識別符号を配列して中継車両候補保存テーブル25に記憶させる。
このように、不感領域中継点を中継ポイントPとして設定し、当該中継ポイントPから最も近距離にある車載通信装置50のみを中継装置として指定することで、複数の車載通信装置50の間で送受信されるパケットを必要最小限に抑えることができるとともに、建造物72や塀74等によって形成される電磁波の不感領域に存在する車両40同士の通信を可能にすることができる。図5のように車両40が位置している場合、車両40aに搭載されている車載通信装置50aは、車両40eに搭載されている車載通信装置50eを中継装置として、車両40b、車両40c、車両40d、車両40f、および車両40gに搭載されている車載通信装置50にパケットの送信を行うことができる。
なお、不感領域中継点は、急カーブ、曲がり角、交差点、急傾斜道路の峠等、地図データベース21において予め定義しておき、不感領域中継点算出部52がそれらを検索する構成とすることも可能であるし、道路形状の幾何学データを地図データベース21から取得し、道路形状の幾何学的条件に基づいて、不感領域中継点算出部52が不感領域中継点を抽出する構成とすることも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はここで説明した実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で様々な実施形態が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施形態に係る車載通信装置の構成を示す図である。 車載通信装置が搭載された車両の位置を示す図である。 パケットの構成を示す図である。 中継車両候補保存テーブルの構成を示す図である。 車載通信装置が搭載された車両の交差点道路上での位置を示す図である。 中継車両指定処理の応用方式を行う車載通信装置の構成を示す図である。
符号の説明
10,10A〜10E,10a〜10g,50 車載通信装置、11 走行情報取得部、12 位置情報取得手段、13 速度情報取得手段、14 付加データ記憶部、15 送信パケット生成部、16 送信部、17 アンテナ、18 受信部、19 中継処理部、20 受信データ取得部、21 地図データベース、22 中継ポイント設定部、23 距離算出部、24 他車位置算出部、25 中継車両候補保存テーブル、26 時計、27 自車識別符号記憶部、40A〜40E,40a〜40g 車両、52 不感領域中継点算出部、70 道路、72 建造物、74 塀、90 パケット。

Claims (6)

  1. 第1の車載通信装置と第2の車載通信装置との間の無線通信を行う車載通信システムであって、
    第1の車載通信装置は、
    互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な地点である、信号不感領域中継点を決定する中継点決定手段と、
    信号不感領域中継点からの距離に基づいて、中継装置として動作すべき車載通信装置を指定する車載通信装置指定手段と、
    を含み、
    車載通信装置指定手段によって指定された車載通信装置を中継装置として、第1の車載通信装置から第2の車載通信装置へ無線信号を送信することを特徴とする車載通信システム。
  2. 請求項1に記載の車載通信システムであって、
    中継点決定手段は、
    衛星測位手段と、
    地図データベースと、
    を含み、
    衛星測位手段による測位結果と地図データベースとに基づいて、信号不感領域中継点を決定することを特徴とする車載通信システム。
  3. 請求項2に記載の車載通信システムであって、
    中継点決定手段は、
    道路交差点上の点を信号不感領域中継点として決定することを特徴とする車載通信システム。
  4. 他の車載通信装置との間で無線通信を行う車載通信装置であって、
    互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な地点である、信号不感領域中継点を決定する中継点決定手段と、
    信号不感領域中継点からの距離に基づいて、中継装置として動作すべき車載通信装置を指定する車載通信装置指定手段と、
    を含み、
    車載通信装置指定手段によって指定された車載通信装置を中継装置として、他の車載通信装置へ無線信号を送信することを特徴とする車載通信装置。
  5. 請求項4に記載の車載通信装置であって、
    中継点決定手段は、
    衛星測位手段と、
    地図データベースと、
    を含み、
    衛星測位手段による測位結果と地図データベースとに基づいて、信号不感領域中継点を決定することを特徴とする車載通信装置。
  6. 請求項5に記載の車載通信装置であって、
    中継点決定手段は、
    道路交差点上の点を信号不感領域中継点として決定することを特徴とする車載通信装置。
JP2004333815A 2004-11-18 2004-11-18 車載送信装置 Expired - Fee Related JP4523832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333815A JP4523832B2 (ja) 2004-11-18 2004-11-18 車載送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333815A JP4523832B2 (ja) 2004-11-18 2004-11-18 車載送信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006148374A true JP2006148374A (ja) 2006-06-08
JP4523832B2 JP4523832B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=36627560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004333815A Expired - Fee Related JP4523832B2 (ja) 2004-11-18 2004-11-18 車載送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523832B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008210130A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Japan Radio Co Ltd パケット情報送信装置および交差点位置情報送信装置
KR100890722B1 (ko) * 2007-08-31 2009-03-26 전북대학교산학협력단 차량의 위치기록정보를 이용한 교통위급정보 송수신 장치및 그 방법
KR100973080B1 (ko) 2008-07-03 2010-07-29 한국전자통신연구원 차량 간 정보전달 방법 및 그 장치
WO2021261804A1 (ko) * 2020-06-25 2021-12-30 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 사이드링크 기반의 중계 통신을 수행하기 위한 방법 및 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004147141A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Alpine Electronics Inc 緊急通報装置
JP2004246458A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Toyota Motor Corp 車両用運転支援装置及び車両用制御装置
JP2005012522A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Alpine Electronics Inc 車車間通信方法及び装置
JP2005227978A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Denso Corp 衝突回避システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004147141A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Alpine Electronics Inc 緊急通報装置
JP2004246458A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Toyota Motor Corp 車両用運転支援装置及び車両用制御装置
JP2005012522A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Alpine Electronics Inc 車車間通信方法及び装置
JP2005227978A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Denso Corp 衝突回避システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008210130A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Japan Radio Co Ltd パケット情報送信装置および交差点位置情報送信装置
KR100890722B1 (ko) * 2007-08-31 2009-03-26 전북대학교산학협력단 차량의 위치기록정보를 이용한 교통위급정보 송수신 장치및 그 방법
KR100973080B1 (ko) 2008-07-03 2010-07-29 한국전자통신연구원 차량 간 정보전달 방법 및 그 장치
WO2021261804A1 (ko) * 2020-06-25 2021-12-30 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 사이드링크 기반의 중계 통신을 수행하기 위한 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523832B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4367174B2 (ja) 車載送信装置および障害物検知システム
US20170110012A1 (en) Predictive road hazard identification system
US9373255B2 (en) Method and system for producing an up-to-date situation depiction
US9275549B2 (en) Vehicle pseudo-travel locus generator
JP5098533B2 (ja) 路車間通信システム、路車間通信方法、路車間通信プログラム、および、プログラム記録媒体
JP2005227978A (ja) 衝突回避システム
US11568741B2 (en) Communication device, control method thereof, and communication system including the same
JP2006229398A (ja) 車両通信装置
JP2009086839A (ja) 車両用情報報知装置、情報提供システム、情報報知方法
JP7050416B2 (ja) データ値を受信し、車両を動作させるための方法及び装置
JP2008065482A (ja) 車両用運転支援システム
JP3867700B2 (ja) 車車間通信装置
JP2020106980A (ja) 車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システム
JP2023145745A (ja) 情報生成装置、情報生成方法、および、情報生成装置用プログラム
JP4375168B2 (ja) 車車間通信装置
JP4821744B2 (ja) 車両用通信制御システム
JP4598596B2 (ja) 車載通信装置
JP4306675B2 (ja) 車両用運転支援装置及び車両用制御装置
JP4523831B2 (ja) 車載中継装置および車載通信システム
JP4523832B2 (ja) 車載送信装置
JP2017004397A (ja) 歩行者端末装置及び車載端末装置、歩車間通信システム、歩行者端末送信方法
JP5496060B2 (ja) 車両用無線通信システム
US10621864B1 (en) V2X vehicle pullout advisory system
JP2004171269A (ja) 移動体衝突予測装置および移動体衝突予測方法
CN111526498A (zh) 站和车载装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees