JP2006143782A - 透明樹脂組成物および用途 - Google Patents

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Abstract


【課題】
プラスチックレンズなどの光学部材に要求される高い透明性、良好な耐熱性、機械的強度を有しつつ、かつ、屈折率(nd)1.70を超える高屈折率を有する透明樹脂組成物および該透明樹脂組成物をからなる光学部材を提供する。
【解決手段】
硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する透明樹脂組成物および該透明樹脂組成物からなる光学部材。
【選択図】 なし

Description

本発明は、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する透明樹脂組成物に関する。さらには、該透明樹脂組成物からなる光学部材に関する。
無機ガラスは透明性に優れ、光学異方性が小さいなどの諸物性に優れていることから、透明性材料として広い分野で使用されている。しかしながら、重くて破損しやすい、成型加工して製品を得る際の生産性が悪い等の短所があり、無機ガラスに代わる素材として透明性有機高分子材料(光学用樹脂)が使用されている。かかる光学用樹脂から得られる光学部材としては、例えば、視力矯正用眼鏡レンズやデジタルカメラなどの撮影機器用レンズ等のプラスチックレンズなどがあって、実用化され普及をみている。特に、視力矯正用眼鏡レンズの用途においては、無機ガラス製のレンズと比較して軽量で割れにくい、染色が可能でファッション性に富むなどの特長を生かして広く使用されている。
従来、眼鏡レンズに用いられる光学用樹脂としてジエチレングリコールビスアリルカーボネートを加熱下に注型重合して得られる架橋型樹脂(通称、DAC樹脂)が実用化されており、透明性、耐熱性が良好で色収差が低いといった特徴から、汎用の視力矯正用プラスチック眼鏡レンズ用途において最も多く使用されてきた。しかしながら、屈折率が低い(nd=1.50)ためにプラスチックレンズの中心厚みや周辺の厚み(コバ厚)が大きくなり、着用感、ファッション性に劣るなどの問題があって、これら問題を解決し得る高屈折率のプラスチックレンズ用樹脂が求められ開発が行われた。
その流れの中にあって、 ジイソシアネート化合物とポリチオール化合物を注型重合させて得られる硫黄原子を含有するポリチオウレタンは、透明性、耐衝撃性に優れ、高屈折率(nd=1.6〜1.7)で、かつ、色収差も比較的低いなどの極めて優れた特徴を実現し、薄厚、軽量の高品質な視力矯正用プラスチック眼鏡レンズの用途で使用されてきている。
一方、さらに高い屈折率を有する光学用樹脂を追求する流れの中で、エピスルフィド基を有する化合物を重合させて得られる透明樹脂(特許文献1、特許文献2)やSeなどの金属含有化合物を重合させて得られる樹脂(特許文献3、特許文献4)などいつくかの提案がなされている。また最近では、プラスチックレンズとして必要な諸特性(透明性、熱的特性、機械的特性など)を有しつつ、かつ、屈折率(nd)1.75を超える、さらに高屈折率の光学用樹脂が求められ開発が行われている。
特開平9−110979号公報 特開平11−322930号公報 特開平11−140046号公報 特開2001−296402号公報
本発明の目的は、プラスチックレンズなどの光学部材に必要な諸特性(透明性、熱的特性、機械的特性など)を有しつつ、かつ、屈折率(nd)1.70を超える非常に高い屈折率を与える透明樹脂組成物、ならびに、該樹脂組成物よりなる光学部材を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する透明樹脂組成物に関する。
より具体的には、
・重合性モノマー及び、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する組成物を重合して得られる透明樹脂組成物、
・重合性モノマーを含有してなる組成物に対して、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を溶解させ均一な液体とした後、重合を行うことにより得られる前記透明樹脂組成物、
・金属原子が、Sn、Si、Zr、GeまたはTi原子である前記透明樹脂組成物、
・金属化合物が、一般式(1)で表される化合物である前記透明樹脂組成物、
Figure 2006143782
(式中、MはSn原子、Si原子、Zr原子、Ti原子またはGe原子を表し、
Rpはそれぞれ独立に、一価または二価の有機基を表し、互いに結合して環状構造の基を形成してもよく、
Xpはそれぞれ独立に、硫黄原子または酸素原子を表し、
Yqはそれぞれ独立に、一価の無機または有機基を表し、
mは1〜nの整数を表し、nは金属原子Mの価数を表し、
pは1〜mの整数を表し、qは1〜n−mの整数を表し、
上記式中、硫黄原子が少なくとも1つは含まれ、
また、mが2以上の場合、−(−Xp−Rp)同士が互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。)
・前記のいずれかの透明樹脂組成物からなる光学部材、ならびに、
・一般式(1−a)で表される金属化合物に関する。
Figure 2006143782
(式中、Mは、Si、ZrまたはTi原子を表す)
本発明の透明樹脂組成物は、高い透明性、良好な耐熱性と機械的強度を有し、かつ、屈折率(nd)1.70を超える高屈折率を有しており、プラスチックレンズなどの光学部材に使用される樹脂として有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する透明樹脂組成物に関する。
本発明の透明樹脂組成物は、かかる金属化合物を樹脂中に添加剤として含有する樹脂組成物であり、光学部材などに使用される透明樹脂に要求される諸特性を有しつつ、特に透明性と高屈折率を実現する。本発明に係る金属化合物それ自体は、重合性を有する基(例えば、OH基、SH基など)を有していないものであって、樹脂に添加することで、該樹脂の物性を改質する効果を発現する。
本発明の透明樹脂組成物において使用される樹脂としては、公知の熱または光硬化、もしくは、熱可塑性の透明樹脂全般が包含される。
本発明の透明樹脂組成物は、後でも詳しく述べるが、代表的には以下の方法で製造される。すなわち、熱硬化性樹脂の場合、例えば、重合性モノマーと重合開始剤を含有してなる重合性組成物に対して、該金属化合物を添加して、均一に溶解させた後、得られた重合性組成物を、例えば、注型重合を行うことにより、本発明の樹脂組成物からなる成型品として得られる。
熱可塑性樹脂の場合、一般的に樹脂組成物を製造する方法と同様、例えば、樹脂に対して該金属化合物の所望量を添加した後、混錬、ペレット化などの操作を行うことにより樹脂組成物として得られる。この後、該樹脂組成物を、例えば、射出成型することで光学っ部材などの成型品が得られる。
本発明に係る、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物としては、前記条件を満たすものであればよく、特に制限されるものではないが、例えば、化学結合を介して硫黄原子を含有する有機基を分子内に有する金属化合物であって、好適には、具体的な態様としては、後述するような一般式(1)で表される金属化合物が示される。
本発明に係る該金属化合物に含まれる金属原子として、本発明の所望の効果を得られるものであれば、特に限定されるものではないが、通常、Sn、Si、Zr、Ge、Ti、Zn、Al、Fe、Cu、Pt、Au、Ag原子が挙げられ、好ましくは、Sn、Si、Zr、GeまたはTi原子であり、特に好ましくは、Sn、SiまたはZr原子である。
本発明に係る金属化合物として、好ましい態様として、一般式(1)で表される金属化合物が例示される。
Figure 2006143782
(式中、MはSn原子、Si原子、Zr原子、Ti原子またはGe原子を表し、
Rpはそれぞれ独立に、一価または二価の有機基を表し、互いに結合して環状構造の基を形成してもよく、
Xpはそれぞれ独立に、硫黄原子または酸素原子を表し、
Yqはそれぞれ独立に、一価の無機または有機基を表し、
mは1〜nの整数を表し、nは金属原子Mの価数を表し、
pは1〜mの整数を表し、qは1〜n−mの整数を表し、
上記式中、硫黄原子が少なくとも1つは含まれ、
また、mが2以上の場合、−(−Xp−Rp)同士が互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。)
一般式(1)において、Mは、Sn原子、Si原子、Zr原子、Ge原子またはTi原子を表す。
一般式(1)において、Rpはそれぞれ独立に、一価または二価の有機基を表し、互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。
かかる一価の有機基としては、具体的には例えば、鎖状または環状のアルキル基、アラルキル基またはアリール基であって、好ましくは、炭素数1〜20の鎖状アルキル基、炭素数3〜20の環状アルキル基、炭素数6〜20のアラルキル基または炭素数5〜20のアリール基が挙げられる。該有機基は、基中に炭素原子、水素原子以外のヘテロ原子を含有していても良い。かかるヘテロ原子としては、酸素原子または硫黄原子が挙げられる。本発明の所望の効果を考慮すると、該基中に硫黄原子を含有していることは好ましい。
また、かかる二価の有機基としては、具体的には例えば、二価の鎖状または環状の脂肪族基、芳香族基または芳香族−脂肪族基であって、好ましくは、二価の炭素数1〜20の鎖状脂肪族基、炭素数3〜20の環状脂肪族基、炭素数5〜20の芳香族基、炭素数6〜20の芳香族−脂肪族基が挙げられる。
かかる二価の有機基は、基中に炭素原子、水素原子以外のヘテロ原子を含有していても良い。かかるヘテロ原子としては、酸素原子または硫黄原子が挙げられる。本発明の所望の効果を考慮すると、該基中に硫黄原子を含有していることは好ましい。
一般式(1)において、Xpはそれぞれ独立に、硫黄原子または酸素原子を表す。本発明の所望の効果である高屈折率であることを鑑みると、Xpとして、硫黄原子はより好ましい。
一本式(1)において、Yqはそれぞれ独立に、一価の無機基または有機基を表す。
かかる基としては、例えば、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基が示される。
一般式(1)において、mは1〜nの整数を表す。かかるmとして、好ましくは、整数
nまたはn−1であり、より好ましくは、整数nである。

一般式(1)において、nは金属原子Mの価数を表す。
すなわち、例えば、MがSn原子またはTi原子である場合、n=2または4であり、好ましくは、整数4を表す。またMがZr原子、Si原子、Ge原子である場合、n=4である。
一般式(1)におけるnとして、好ましくは、2〜4の整数であり、より好ましくは、2または4の整数である。
一般式(1)において、pは1〜mの整数を表す。また、一般式(1)において、qは1〜n−mの整数を表す。
すなわち、例えば、Mが4価のSn原子であって(n=4)、かつ、m=4である場合、pは1〜4の数字を表し、R1、R2、R3、R4の四種類の基を有する。上述した通り、これらのR1〜R4基は、同一の基であってもよく、互いに独立に異なる基であってもよい。また、例えば、R1とR2、または/および、R3とR4とで互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。
また、例えば、Mが4価のSn原子であって(n=4)、かつ、m=2である場合、pは1〜2の数字を表し、R1およびR2の二種類の基を有し、上記同様に、これらR1およびR2は、同一の基であってもよく、互いに独立に異なる基であってもよい。また、例えば、R1とR2とで互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。
この時qは1〜2の数字を表し、Y1およびY2の二種類の基を有する。上述した通り、これらのY1およびY2基は、同一の基であってもよく、互いに独立に異なる基であってもよい。
また、一般式(1)において、mが2以上の場合、−(−Xp−Rp)同士が互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。
この場合、Rp基の末端同士が、直接結合(単結合)するか、若しくは炭素原子、酸素原子、硫黄原子等の原子または有機基等からなる連結基を介して結合してもよい。
また、Rp基を構成する鎖の途中の基同士、若しくは一方のRp基の末端ともう一方のRp基を構成する鎖の途中の基が直接結合(単結合)するか、若しくは、前記と同様の連結基を介して結合しても構わない。
上記の連結基としては、具体的には例えば、前記した二価の有機基として記載されたものが挙げられる。
また本発明において、一般式(1)の具体的な例示化合物としては、以下の一般式(1−a)で表される金属化合物が、新規であり且つ本発明の一般式(1)の代表的な例示化合物として挙げられる。
Figure 2006143782
(式中、Mは、Si、ZrまたはTi原子を表す)
一般式(1)で表される化合物としては、例えば、下記化合物が挙げられるが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2006143782
Figure 2006143782
Figure 2006143782
本発明に係る一般式(1)で表される金属化合物は、代表的には、一般式(2)で表される金属ハロゲン化物と、分子内に1個または2個のチオ−ル基を含有するチオール化合物との反応により製造される。
Figure 2006143782
(式中、M、Y、m、nおよびqは前記に同じであり、Zはハロゲン原子を表す)
一般式(2)で表される金属化合物は、工業原料または試薬として入手可能である。
チオール化合物としては既知の化合物が好適に用いられる。該化合物は代表的には、例えば、特開平2001−294627号公報、特開2001−342252号公報、特開平2002−275261号公報、特開2001−342172号公報、特開平2003−160615号公報等に記載の方法に従って製造される。もちろん、これらチオール化合物のうち一部化合物については工業原料または試薬として入手可能である。
以下、一般式(2)で表される金属ハロゲン化物と該チオール化合物との反応により、一般式(1)に代表される本発明の化合物を製造する方法について、以下、述べる。
反応は無溶媒で行ってもよく、あるいは、反応に不活性な有機溶媒の存在下に行ってもよい。かかる有機溶媒としては、反応に不活性な有機溶媒であれば特に限定するものではなく、石油エーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミルなどのエステル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、クロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの含塩素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシドなど非プロトン性極性溶媒などが例示される。
反応温度は、特に制限するものではないが、通常、−78℃〜200℃の範囲であり、好ましくは、−78℃〜100℃である。
反応時間は反応温度により影響されるが、通常、数分から100時間である。
反応における一般式(2)で表される化合物と原料のポリチオール化合物の使用量は、特に限定するものではないが、通常、一般式(2)で表される化合物1モルに対して、該ポリチオール化合物の使用量は、0.01〜100モルである。
好ましくは、0.1モル〜50モルであり、より好ましくは、0.5モル〜20モルである。
反応は無触媒で行われてもよく、あるいは、触媒存在下に行われてもよいが、反応を効率よく行うために、塩基化合物を用いることは好ましい。かかる塩基化合物として、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンなどの有機塩基化合物、または、各種公知の無機塩基化合物が使用される。
本発明に係る一般式(1)で表される化合物は、所望に応じて、精製して単一化合物として取り出して使用してもよく、あるいは、原料のチオール化合物、一般式(1)であって他の異なる構造を有する化合物、または、その他副生成物などを含有する組成物のままで使用してもよい。
一般式(1)の化合物の中でも、本発明の一般式(1−a)の化合物は、一般式(2)で表される金属ハロゲン化物と、2、2’−ジメルカプトエチルスルフィドとの反応により得られる。かかる反応は上記記載と同様な方法に従い実施される。
本発明の透明樹脂組成物で使用される、一般式(1)に代表される金属化合物は、一種類の該化合物を単独で用いてもよく、あるいは、異なる2種類以上を併用しても差し支えない。
本発明の透明樹脂組成物において使用される樹脂としては、公知の熱または光硬化性樹脂、もしくは、熱可塑性樹脂などの有機高分子よりなる透明樹脂全般が包含される。
本発明の透明樹脂組成物中における、透明樹脂の総重量に対する金属化合物の含有量は、特に限定するものではないが、通常、0.01〜80重量%であり、好ましくは、0.1〜70重量%であり、より好ましくは、1〜50重量%以上であり、さらに好ましくは、3〜40重量%である。
本発明の所望の効果をより得るためには、金属化合物の含有量は、5〜40重量%であることが特に好ましい。
本発明の透明樹脂組成物において使用される透明樹脂としては、熱または光硬化性または熱可塑性の透明樹脂全般が包含される。
本発明の透明樹脂組成物は、透明樹脂が熱(または光)硬化性樹脂の場合、例えば、重合性モノマーと重合開始剤を含有してなる重合性組成物に対して、該金属化合物を添加して、均一に溶解させた後、得られた重合性組成物を熱または光で注型重合を行うことにより、該樹脂組成物からなる成型品として得られる。
かかる透明樹脂としては、特に限定はなく、公知の、熱または光硬化型樹脂が使用される。すなわち、具体的には、ウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、エポキシ樹脂、チオエポキシ樹脂、オキセタン樹脂、チエタン樹脂、アクリル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂、ポリエン/ポリチオール樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の所望の目的である、光学特性、耐衝撃性などの機械的特性を考慮すると、これら透明樹脂の中でも、ウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、エポキシ樹脂、チオエポキシ樹脂、チエタン樹脂が好ましい。
これらの熱または光硬化性樹脂の注型重合方法については、公知の方法、例えば、特開2001−342252号公報、特開平10−63401号公報、特開2003−327583号公報、特開2003−160615号公報、特開平1−220349号公報などに記載の方法に従い、好適に実施される。
本発明の樹脂組成物には、諸物性を調整するため樹脂改質剤を加えてもよい。すなわち、注型重合を行う際には、本発明の効果を損なわない範囲内で所望に応じて、鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、ブルーイング剤、染料、流動調節剤、充填剤、内部離型剤などの種々の物質を添加してもよい。
また注型重合の際には、重合反応の速度を調整する目的で、必要に応じて公知の反応触媒を添加してもよい。かかる反応触媒としては、
例えば、ポリチオール化合物とポリ(チオ)イソシアネート化合物を用いた(チオ)ウレタン化反応の場合には、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンジクロライド、ジメチルチンジクロライド等のスズ化合物、3級アミンなどのアミン化合物が例示される。
チオ(エポキシ)化合物、オキセタン化合物またはチエタン化合物の重合反応の場合には、アミン化合物、ホスフィン化合物、ルイス酸化合物、ラジカル重合触媒、カチオン重合触媒などが例示される。(メタ)アクリル化合物、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートなどアリル基含有化合物または分子内に炭素−炭素二重結合を有する化合物(ポリエン化合物)とポリチオール化合物との重合反応の場合には、ラジカル重合触媒、光増感剤などが例示される。
本発明の樹脂組成物を製造するには、代表的には例えば、以下のように行う。
すなわち、上記重合性化合物に対して、重合触媒および本発明に係る金属化合物を添加し調整した混合液に、さらに必要に応じて種々の添加剤を加えた後、溶解させて、本発明に係る金属含有化合物を含む重合性組成物を調整する。該重合性組成物は、適当な方法により十分に脱気することが好ましい。さらに、重合前に不溶物や異物などを濾過により除去した後、重合に使用されることが好ましい。その後、該重合性組成物を注型重合することにより、本発明の透明樹脂組成物または該透明樹脂組成物からなる光学部材が作製される。
注型重合は、前記重合性組成物を成型用モールドに注入し、必要に応じて加熱して重合を行うことによって実施される。 該成型用モールドは、通常、テープまたはガスケットなどで保持された二枚のガラス板などで構成される。
重合条件は、使用される重合性モノマーの種類、重合触媒の種類や量、成型用モールドの形状などによって影響されるので、限定されるものではないが、通常、重合温度は−20〜200℃であり、好ましくは、−20〜170℃であり、より好ましくは、0〜150℃である。重合時間は、重合温度により影響されるが、通常、1〜100時間である。また必要に応じて、昇温や降温などを行って、いくつかの温度を組み合わせて重合を行うことも可能である。
上述した通り、本発明の樹脂性組成物は、電子線、紫外線や可視光線などの活性エネルギー線を照射することによって重合を行い製造することができる。重合の際には、必要に応じて、活性エネルギー線によって重合開始するラジカル重合触媒やカチオン重合触媒が用いられる。光重合の場合には光源として、例えば、高圧水銀灯、ハロゲンランプ、キセノンランプ、タングステンランプ、蛍光灯あるいは太陽光などが用いられる。重合で得られたレンズなどの光学部材は、必要に応じてアニール処理を施されてもよい。
本発明の透明樹脂組成物は、透明樹脂が熱可塑性樹脂の場合、一般的に樹脂組成物を製造する方法と同様、例えば、樹脂に対して該金属化合物の所望量を添加した後、混錬、ペレット化などの操作を行うことにより樹脂組成物として得られる。この後、該樹脂組成物を、例えば、射出成型することで光学部材などの成型品が得られる。
かかる透明樹脂としては、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリシクロオレフィン、ポリスチレン、メチルメタクリレート/スチレン共重合ポリマー(MS樹脂)、ポリメチルペンテン、スチレン/アクリロニトリル共重合ポリマー(SAN)、ポリエーテルスルホン、ポリスルホンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の透明樹脂組成物は、熱安定性、耐候性、耐光性などを高める目的で酸化防止剤を含有していてもよい。 かかる酸化防止剤として、酸化防止剤として公知の各種化合物が用いられ、例えば、リン酸エステル化合物、亜リン酸エステル類などのリン原子含有化合物、フェノール系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、硫黄原子含有化合物などが用いられる。また酸化防止剤は、1種類を単独で用いてもよく、あるいは、2種類以上併用してもよい。
また本発明の所望の効果を損なわない範囲で、紫外線吸収剤、離型剤(例えば、一価または多価アルコールの高級脂肪酸エステル類など)、滑剤、難燃剤(例えば、有機ハロゲン系化合物など)、染料、流動性改良剤、熱安定剤(例えば、硫黄原子含有化合物など)等の種々の添加剤を混合して用いても、差し支えない。
本発明の透明樹脂組成物を製造する方法としては、かかる酸化防止剤または添加剤を配合する方法としては、特に方法に制限なく、公知の各種方法により実施される。すなわち、重合反応後の樹脂に対して、一般式(1)で代表される金属化合物を添加し、さらに必要に応じて上記酸化防止剤または添加剤を加え、その後、公知の種々の混合装置(例えば、タンブラーミキサー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、スーパーミキサーなど)により分散混合する方法、あるいは、前述の通り、各種混合機により分散混合した後、押出機、バンバリーミキサー、ロール等で溶融混練する方法などが挙げられる。また、これらの方法を併用しても差し支えない。
該透明樹脂組成物は、溶融状態で射出成形、押出成形、ブロー成形、射出圧縮成形、さらには、溶液キャスティングなどの各種公知の成形方法により好適に成形加工される。
本発明の光学部材を製造するための成形方法として、好ましくは、射出成形、射出圧縮成形または押出成形であり、より好ましくは、射出成形または射出圧縮成形である。
本発明の光学部材を製造する際の成形条件としては、使用する透明樹脂の種類に応じて任意の条件で行えるが、通常、樹脂温度100〜400℃、金型温度0〜200℃の範囲であり、好ましくは、樹脂温度120〜350℃、金型温度25〜200℃の範囲である。
上記方法で得られた光学部材が、例えば、視力矯正用眼鏡の場合、必要に応じて、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向上、耐薬品性付与、防曇性付与あるいはファッション性付与等の改良を行うため、表面研磨、帯電防止処理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処理、調光処理(例えば、フォトクロミックレンズ化処理など)など公知の各種物理的または化学的処理を施すことができる。他の光学部材の場合においても、必要に応じて、各種公知の物理的または化学的処理を施すことができる。
本発明の重合性組成物を重合して得られる樹脂硬化物、透明樹脂組成物および光学部材は、高い透明性、良好な耐熱性と機械的強度を有しつつ、かつ、屈折率(nd)1.70を超える高屈折率を有している。
本発明の光学部材としては、例えば、視力矯正用眼鏡レンズ、撮像機器用レンズ、液晶プロジェクター用フレネルレンズ、レンチキュラーレンズ、コンタクトレンズなどの各種プラスチックレンズ、回折光学素子、発光ダイオード(LED)用封止材、光導波路、光学レンズや光導波路の接合に用いる光学用接着剤、光学レンズなどに用いる反射防止膜、液晶表示装置部材(基板、導光板、フィルム、シートなど)に用いる透明性コーティングまたは透明性基板などが挙げられる。
以下、製造例および実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[本発明の式(1−1)で表される化合物の製造]
攪拌機、温度計、および滴下ロートを備えた300ミリリットルの反応容器にメルカプトエチルスルフィド15.4g(0.10モル)および純水50gを仕込み、攪拌下、25℃で10%NaOH水溶液80g(0.20モル)を1時間かけて滴下した。続いて、そのままの温度で10%四塩化スズ水溶液130.2g(0.05モル)を3時間かけて滴下した。滴下の進行と共に生成物が白色結晶として生成した。滴下終了後、そのままの温度でさらに4時間攪拌を行った。生成した白色結晶を濾別し、200mlの純水で洗浄後、60℃で乾燥することで、式(1−1)で示される化合物20.8gを得た。
Figure 2006143782
<本発明の重合性組成物の調製とその重合による樹脂硬化物の製造>
実施例において製造した樹脂または光学部品(レンズ)の物性評価を下記の方法により行った。
・外観:目視および顕微鏡観察により色味、透明性、光学的な歪みの有無を確認した。
・屈折率:プルフリッヒ屈折計を用いて20℃で測定した。
室温(25℃)下、ガラスビーカーに実施例1で製造した式(1−1)で表される化合物7.0g、式(2−1)で示したポリチオール13.4gおよびm−キシリレンジイソシアネート14.6gを秤取し、重合触媒としてジブチル錫ジラウレート0.035g、内部離型剤としてゼレックUN(デュポン社製)0.035gを加えた後、攪拌して十分に混合した。得られた混合液をテフロン(登録商標)製フィルターで濾過した後、1.3kPa以下の減圧下に発泡が認められなくなるまで十分脱気させた。ガラスモールドとテープよりなるモールド中へ該重合性組成物を注入した後、加熱オーブン中へ入れ30〜120℃まで徐々に昇温し20時間重合を行った。
得られた樹脂の成型片は透明性良好であり、歪みのない外観良好なものであった。
得られた樹脂の屈折率を測定したところ、屈折率nd=1.710であった。
Figure 2006143782
本発明の透明樹脂組成物からなる成型品は、高い透明性、良好な耐熱性と機械的強度を有し、かつ、屈折率(nd)1.70を超える高屈折率を有しており、プラスチックレンズなどの光学部材として有用である。

Claims (7)

  1. 硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する透明樹脂組成物。
  2. 重合性モノマー及び、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を含有する組成物を重合して得られる透明樹脂組成物。
  3. 重合性モノマーを含有してなる組成物に対して、硫黄原子を含有する有機基を分子内に有し、かつ、金属原子を分子内に有する金属化合物を溶解させて均一な液体とした後、重合を行うことにより得られる透明樹脂組成物。
  4. 金属原子が、Sn、Si、Zr、GeまたはTi原子である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の透明樹脂組成物。
  5. 前記金属化合物が、一般式(1)で表される化合物である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の透明樹脂組成物。
    Figure 2006143782
    (式中、MはSn原子、Si原子、Zr原子、Ti原子またはGe原子を表し、
    Rpはそれぞれ独立に、一価または二価の有機基を表し、互いに結合して環状構造の基を形成してもよく、
    Xpはそれぞれ独立に、硫黄原子または酸素原子を表し、
    Yqはそれぞれ独立に、一価の無機または有機基を表し、
    mは1〜nの整数を表し、nは金属原子Mの価数を表し、
    pは1〜mの整数を表し、qは1〜n−mの整数を表し、
    上記式中、硫黄原子が少なくとも1つは含まれ、
    また、mが2以上の場合、−(−Xp−Rp)同士が互いに結合して環状構造の基を形成してもよい。)
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の透明樹脂組成物からなる光学部材。
  7. 一般式(1−a)で表される金属化合物。
    Figure 2006143782
    (式中、Mは、Si、ZrまたはTi原子を表す)
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