JP5817850B2 - 光学材料用組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は光学材料用組成物に関し、更には、それを用いたプラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基盤、フィルター等の光学材料(光学用樹脂材料)に関する。本発明の光学材料はプラスチックレンズ、特にツーポイントフレームメガネ用レンズとして好適に使用される。
プラスチック材料は軽量かつ靭性に富み、また染色が容易であることから、各種光学材料、特に眼鏡レンズに近年多用されている。光学材料、中でも眼鏡レンズ用光学材料に特に要求される性能は、物理的性質としての低比重、化学・熱的性質として低黄色度、高耐熱性で、機械的特性として高強度等であり、光学性能としては高透明性、高屈折率と高アッベ数である。高屈折率はレンズの薄肉化を可能とし、高アッベ数はレンズの色収差を低減するが、屈折率が上昇するほどアッベ数は低くなるため、両者を同時に向上させる検討が実施されている。これらの検討の中で代表的な方法として特許文献1に示されるエピスルフィド化合物を使用する方法がある。また、特許文献2、3に示される、ポリエピスルフィド化合物と無機化合物からなる光学材料により、屈折率が1.73以上の光学材料が提案されている。
一方、高屈折率化にともない薄肉化したレンズに対しては、安全性等の観点から従来に増して高強度が望まれる。例えばツーポイントと呼ばれるフレームを装着するにはドリルで穴を開ける必要があるが、この際に欠けや割れが生じない強度が必要である。またツーポイントフレームの使用に耐えるためにはフレームが撓んでもレンズが破壊されない強度が必要である。同時にプラスチックレンズは表面を保護するためにハードコートを付ける事が標準となっているが、ハードコートをかける際に熱がかかるため、耐熱性も必要である。
このような背景から、高屈折率と高強度と耐熱性の三者を同時に満足させる検討がこれまでに実施されている。これらの検討の中で代表的な方法として、特許文献4、5に示されるように、エピスルフィド基を有する化合物、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物、チオウレタン結合を構成するチオール化合物とイソシアネート化合物の4種類の化合物を使用した方法がある。また、屈折率が1.73以上の均一透明な光学材料を得るためには、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物とエピスルフィド基を有する化合物を予備重合反応することが知られている。この予備重合反応物にチオール化合物とイソシアネート化合物をそれぞれ加えると、急速重合が起こり、均一透明な光学材料が得られない、あるいは厚みが極薄い光学材料しか得ることができない。特許文献5では、前記予備重合反応物にチオール化合物とイソシアネート化合物を予備重合反応させた物を加えることにより急速重合を回避しているが、注型組成物が高粘度となり、注型作業が困難であった。
したがって、前記文献の製造方法では、急速重合あるいは高粘度化が起こるため、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物、エピスルフィド化合物、チオール化合物およびイソシアネート化合物の4成分からなる屈折率1.73以上の光学材料を実用的に製造することは困難であった。そのため屈折率1.73以上であり、強度と耐熱性を付与したレンズの製造方法の開発が求められていた。
特開平9−110979号公報 特開2001−002783号公報 特開2004−137481号公報 特開2002−122701号公報 特開2004−339329号公報
本発明が解決しようとする課題は、高屈折率(neが1.73以上)、高強度(3点曲げ試験の伸びが13%以上、かつ耐ドリル強度が良好であること)、および高耐熱性(TMA測定の軟化点が70℃以上)以上3点を同時に満足させる実用可能な光学材料を提供することにある。
本発明者らは、このような状況に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、エピスルフィド基を有する化合物、硫黄原子を有する無機化合物、チオウレタン結合を構成するチオール化合物とイソシアネート化合物の4種類を含む組成物を硬化させ光学材料とする際、ヒンダードアミン化合物を予備重合反応の触媒として用いることにより、低粘度でかつ急速なゲル化を起こすことのない光学材料用組成物を製造する方法を見出し、本発明に至った。即ち、本発明は、以下のとおりである。
[1]:下記(a)化合物10〜50質量部(ただし光学材料用組成物全量に対して10質量%以上)、下記(b)化合物50〜90質量部、下記(c)化合物1〜50質量部および下記(d)化合物1〜50質量部(ただし光学材料用組成物全量に対して1質量%以上)を原料とする光学材料用組成物の製造方法であって(ただし、質量部は(a)化合物と(b)化合物との合計量を100質量部とした値)、下記(a)化合物と下記(b)化合物とをヒンダードアミンを触媒として予備重合反応させて得られた反応液と下記(c)化合物および下記(d)化合物を混合することを特徴とする光学材料用組成物の製造方法。
(a)硫黄原子を有する無機化合物
(b)エピスルフィド基を1分子中に1個以上有するエピスルフィド化合物
(c)メルカプト基を1分子あたり1個以上有するチオール化合物
(d)イソシアネート基を1分子あたり1個以上有するイソシアネート化合
[2]:前記ヒンダードアミンが、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレートであることを特徴とする[1]記載の光学材料用組成物の製造方法。
[3]:[1]または[2]記載の光学材料用組成物の製造方法により光学材料用組成物を製造する工程と、得られた光学材料用組成物を重合硬化させる工程とを含む光学材料の製造方法。
[4]:[3]記載の製造方法によって得られる光学材料であって、屈折率(ne)が1.73以上である、光学材料。
[5]:[4]記載の光学材料を含むメガネ用レンズ。
[6]:ツーポイントフレームに装着可能な強度を有する[5]記載のメガネ用レンズ。
本発明は、得られる光学材料が、高屈折率(neが1.73以上)、高強度(3点曲げ試験の伸びが13%以上、かつ耐ドリル強度が良好であること)、および高耐熱性(TMA測定値が70℃以上)を有することを可能とする光学材料用組成物、およびそれを硬化して得られる光学材料、並びにそれを用いたツーポイントフレームメガネ用レンズを提供することができる。
1.光学材料用組成物の製造方法
本発明の光学材料用組成物の製造方法は、原料として、(a)硫黄原子を有する無機化合物(以下、(a)化合物)、(b)エピスルフィド基を1分子中に1個以上有するエピスルフィド化合物(以下、(b)化合物)、(c)メルカプト基を1分子あたり1個以上有するチオール化合物(以下、(c)化合物)、(d)イソシアネート基を1分子あたり1個以上有するイソシアネート化合物(以下、(d)化合物)を用いる。また、(a)化合物と(b)化合物とを予備重合反応させるための触媒として(e)ヒンダードアミン化合物(以下、(e)化合物)を用いる。
さらに必要に応じて重合触媒、重合調節剤、性能改良剤等の任意成分を用いる。
(1)(a)化合物
本発明で使用する(a)化合物である硫黄原子を有する無機化合物は、硫黄原子を1個以上有する全ての無機化合物を包含する。(a)化合物は、化合物中の硫黄原子の合計質量の割合が30質量%以上であることが好ましい。この割合が、30質量%未満である場合、光学材料用組成物中の硫黄原子の質量の割合上昇分が小さいため、光学材料の高屈折率化の効果が小さくなる場合がある。(a)化合物の使用量は、(a)および(b)化合物の合計を100質量部とした場合、10〜50質量部使用するが、好ましくは10〜40質量部、より好ましくは10〜30質量部である。
ただし本光学材料用組成物から得られる光学材料が屈折率ne:1.73以上を達成するには、光学材料用組成物全量に対して、(a)化合物が少なくとも10質量%以上とする。
硫黄原子を有する無機化合物の具体例としては、硫黄、硫化水素、二硫化炭素、セレノ硫化炭素、硫化アンモニウム、二酸化硫黄、三酸化硫黄等の硫黄酸化物、チオ炭酸塩、硫酸およびその塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、次亜硫酸塩、過硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ硫酸塩、二塩化硫黄、塩化チオニル、チオホスゲン等のハロゲン化物、硫化硼素、硫化窒素、硫化珪素、硫化リン、硫化砒素、金属硫化物、金属水硫化物等があげられる。これらの中で好ましいものは硫黄、二硫化炭素、硫化リン、硫化セレン、金属硫化物および金属水硫化物であり、より好ましくは硫黄、二硫化炭素および硫化セレンであり、特に好ましくは硫黄である。
これら硫黄原子を有する無機化合物は、単独でも、2種類以上を混合して使用しても良い。
(2)(b)化合物
本発明で使用する(b)化合物としては、エピスルフィド基を1分子中に1個以上有するエピスルフィド化合物を全て包括するが、好ましくは1分子中に2個のエピスルフィド基を有する化合物であり、具体的にはビス(β−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)トリスルフィド、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、およびビス(β−エピチオプロピルチオエチル)スルフィドからなる群から選択される1種以上のエピスルフィド化合物が挙げられる。これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわない。
中でも好ましい具体例は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド(式(1))および/またはビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(式(2))であり、最も好ましい具体例は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィドである。
Figure 0005817850
ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド
Figure 0005817850
ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド
本発明で使用する(b)化合物の添加量は、(a)および(b)化合物の合計を100質量部とした場合、50〜90質量部使用するが、好ましくは60〜90質量部、より好ましくは70〜90質量部である。
(3)(c)化合物
本発明で使用する(c)化合物は、メルカプト基を1分子あたり1個以上有するチオール化合物を全て包括するが、好ましくは1分子中に2個以上のメルカプト基を有する化合物であり、具体的にはm−キシリレンジチオール、p−キシリレンジチオール、o−キシリレンジチオール、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、および1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパンなどのポリチオール化合物から選択される1種以上である。これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわない。
中でも好ましいのは下記構造式で表されるm−キシリレンジチオール(式(3))、p−キシリレンジチオール(式(4))、並びに、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、および1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパンであり、特に好ましいのは常温で低粘度な液体となるm−キシリレンジチオールである。
Figure 0005817850
m−キシリレンジチオール
Figure 0005817850
p−キシリレンジチオール
本発明で使用する(c)化合物の添加量は、(a)及び(b)化合物の合計を100質量部とした場合、1質量部〜50質量部であることが好ましく、より好ましくは2質量部〜30質量部、更に好ましくは5質量部〜15質量部である。
(4)(d)化合物
本発明で使用する(d)化合物は、イソシアネート基を1分子あたり1個以上有するイソシアネート化合物を全て包括するが、好ましくは1分子中に2個のイソシアネート基を有する化合物であり、具体的にはキシリレンジイソシアネート化合物、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、およびヘキサメチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物から選択される1種以上である。これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわない。
中でも好ましいのは下記構造式で表されるm−キシリレンジイソシアネート(式(5)) 、並びに、1,3−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼンおよび1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンである。
Figure 0005817850
m−キシリレンジイソシアネート
本発明で使用する(d)化合物の添加量は、(a)及び(b)化合物の合計を100質量部とした場合、1質量部〜50質量部であることが好ましく、より好ましくは2質量部〜30質量部、更に好ましくは3質量部〜10質量部である。
ただし本光学材料用組成物から得られる光学材料が十分な強度を達成するには、光学材料用組成物全量に対して、(d)化合物が少なくとも1質量%以上とする。
(5)(e)化合物
(a)化合物と(b)化合物との予備重合反応を促進させる、ヒンダードアミンである(e)化合物としては、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、1−メチル−8−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、トリエチレンジアミン、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]デカン−2,4−ジオンなどのヒンダードアミンから選択される1種以上のヒンダードアミン化合物が用いられる。中でもより好ましいのは下記構造式で表される1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレート(式(6))、およびビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートであり、特に好ましいのは、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレートである。
Figure 0005817850
本発明で使用する(e)化合物は、(a)及び(b)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜1質量部であり、好ましくは0.002〜1質量部であり、より好ましくは0.005〜0.5質量部である。
(6)重合触媒
本発明の光学材料用組成物には、重合硬化のために、必要に応じて重合触媒を添加することができる。重合触媒としては、アミン類、ホスフィン類、第4級アンモニウム塩類、第4級ホスホニウム塩類、アルデヒドとアミン系化合物の縮合物、カルボン酸とアンモニアとの塩、ウレタン類、チオウレタン類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類、キサントゲン酸塩、第3級スルホニウム塩類、第2級ヨードニウム塩類、鉱酸類、ルイス酸類、有機酸類、ケイ酸類、四フッ化ホウ酸類、過酸化物、アゾ系化合物、酸性リン酸エステル類を挙げることができる。
重合触媒は、重合硬化を発現するものであれば、特に限定されるものではない。また、これら重合触媒は単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。これらのうち好ましい具体例は、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、1−n−ドデシルピリジニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド等の第4級ホスホニウム塩が挙げられる。これらの中で、さらに好ましい具体例は、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドおよび/またはテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイドであり、最も好ましい具体例は、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドである。
重合触媒の添加量は、(a)、(b)、(c)、および(d)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜5質量部であり、好ましくは0.002〜5質量部であり、より好ましくは0.005〜3質量部である。
(7)重合調節剤
本発明の光学材料用組成物には、重合硬化する際に、ポットライフの延長や重合発熱の分散化などを目的として、必要に応じて重合調節剤を添加することができる。重合調節剤は、長期周期律表における第13〜16族元素のハロゲン化物を挙げることができる。
これら重合調節剤は、単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。これらのうち好ましいものはケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンのハロゲン化物である。より好ましくはケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物であり、さらに好ましくはアルキル基を有するゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物である。最も好ましいものの具体例はジブチルスズジクロライド、ブチルスズトリクロライド、ジオクチルスズジクロライド、オクチルスズトリクロライド、ジブチルジクロロゲルマニウム、ブチルトリクロロゲルマニウム、ジフェニルジクロロゲルマニウム、フェニルトリクロロゲルマニウム、トリフェニルアンチモンジクロライドである。
重合調節剤の添加量は、(a)、(b)、(c)および(d)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜5質量部であり、好ましくは0.002〜5質量部であり、より好ましくは0.005〜3質量部である。
(8)性能改良剤
本発明の光学材料用組成物には、耐酸化性、耐候性、染色性、強度、屈折率等の各種性能の改良を目的として、組成成分の化合物の一部もしくは全部と反応可能な化合物(性能改良剤)を添加することも可能である。この場合は、反応のために必要に応じて公知の重合触媒を別途加えることができる。
組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物(性能改良剤)としては、本願発明のチオール以外のメルカプト基を2個以上有する化合物類、エポキシ化合物類、カルボン酸類、カルボン酸無水物類、フェノール類、アミン類、ビニル化合物類、アリル化合物類、アクリル化合物類、メタクリル化合物類等が挙げられる。
性能改良剤の添加量は、(a)、(b)、(c)および(d)化合物の合計100質量部に対して、それぞれ0.001〜10質量部であり、好ましくは0.002〜5質量部であり、より好ましくは0.005〜3質量部である。
(9)その他の任意成分
本発明の光学材料用組成物においては、任意成分として、公知の酸化防止剤、ブルーイング剤、紫外線吸収剤、消臭剤等の各種添加剤を必要に応じて加え、得られる材料の実用性をより向上せしめることはもちろん可能である。
また、本発明の光学材料が重合中に型から剥がれやすい場合には公知の外部および/または内部密着性改善剤を、または型から剥がれにくい場合には公知の外部および/または内部離型性改善剤を、使用することもできる。これらの外部および/または内部密着性改善剤や外部および/または内部離型性改善剤は、重合硬化時に用いるガラスもしくは金属製の型に塗布することができるほか、本発明の光学材料用組成物に添加して、得られる光学材料と型の密着性または離型性を向上せしめることも有効である。
本発明の光学材料用組成物の製造方法では、(a)化合物の使用量が光学材料用組成物全量に対し10質量%以上であることが望ましい。(a)化合物の含有量が光学材料用組成物全量に対し10質量%以上であると、高屈折率(特にneが1.73以上)を達成することができる。
また、(d)イソシアネート化合物の含有量が光学材料用組成物全量に対し1質量%以上であることが、硬化物の強度の面から必要であり、更には(d)化合物が2質量%以上であることが望ましい。
また(d)化合物を共重合せしめるとともに硬化物の色調などの物性を向上させるため、(c)チオール化合物が必要となる。(c)化合物の含有量は先に述べたような理由から、光学材料用組成物全量に対し5質量%以上であることが望ましく、更には(c)化合物が8質量%以上であることがより望ましい。
本発明の光学材料用組成物の製造方法では、上記(a)、(b)、(c)及び(d)化合物、並びに必要に応じて用いられる任意成分を通常の方法で混合・攪拌するが、(a)化合物と(b)化合物の少なくとも一部を、(e)化合物を触媒として先に予備重合反応させた後、(c)化合物及び(d)化合物と混合させることが必要である。
(i)予備重合反応
本発明の光学材料用組成物の製造にあたっては、あらかじめ(a)化合物と(b)化合物とを(e)化合物を触媒として予備重合反応させる。この予備重合反応で得られる反応液には(a)化合物、(b)化合物および予備重合反応物が含まれる。予備重合反応で得られた反応液に、(c)化合物、(d)化合物、及び任意成分とを混合することが必要である。(a)化合物と(b)化合物を予備重合反応させることは、固体の(a)化合物をハンドリングする際には有効な手段であり、得られる光学材料の透明性も良好となる。また、これにより(a)化合物(硫黄等を有する無機化合物)を多量に配合することが可能となり、高屈折率、高強度、及び高耐熱性を備えた光学材料を提供しうる光学材料用組成物が得られる。
(a)化合物と(b)化合物とを予備重合反応させる方法を詳しく述べる。(a)化合物と(b)化合物は、それぞれ一部または全部を、撹拌下または非撹拌下反応させる。(a)化合物または(b)化合物の一部を予備重合反応に供する場合、(a)化合物または(b)化合物の残部は別途光学材料用組成物に添加混合される。
予備重合反応させる割合は特に制限されないが、注型時に(a)化合物が固体として存在しない程度に(a)化合物と(b)化合物とを予備重合反応させるのが好ましい。更に好ましくは、(a)化合物、(b)化合物それぞれ50〜100質量%が予備重合反応に供され、特に好ましくは(a)化合物、(b)化合物それぞれ全質量部が予備重合反応に供される。
その際、(a)化合物と(b)化合物との反応を促進させる予備重合反応触媒である(e)化合物を加える。予備重合反応触媒(e)化合物としては、ヒンダードアミン化合物が用いられ、好ましくは1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレートが用いられる。予備重合反応触媒(e)化合物の添加量は、(a)及び(b)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜1質量部であり、好ましくは0.002〜1質量部であり、より好ましくは0.005〜0.5質量部である。
予備重合反応は、大気、窒素または酸素等の気体の存在下、常圧もしくは加減圧による密閉下、または減圧下等の任意の雰囲気下で行ってよい。また、この予備重合反応は、重合調節剤、性能改良剤、紫外線吸収剤など必要に応じて用いられる各種添加剤の存在下に行っても構わない。また、(c)化合物の一部または全部の存在下に行っても構わないが、その場合、該予備重合反応は重合硬化反応の一部を選択的に前倒しして実施する形となるため、穏和な条件を採用するなどして反応を制御するのが望ましい。
予備重合反応時間は1分間〜72時間であり、好ましくは10分間〜48時間であり、より好ましくは30分間〜24時間である。予備重合反応温度は、0℃〜150℃であり、好ましくは10℃〜120℃であり、より好ましくは10℃〜80℃である。
さらには、この予備重合反応により、(a)化合物を10モル%以上(反応前の(a)化合物を100モル%とする)反応させておくことが好ましく、20モル%以上反応させておくことがより好ましい。
また、この予備重合反応物について、液体クロマトグラフィーおよび/または粘度および/または比重および/または屈折率を測定することで、反応の進行度を観察し制御することは、均質な光学材料用組成物とする上で好ましい。また、(a)化合物の反応割合を知ることもできる。
中でも、液体クロマトグラフィーおよび/または屈折率を測定する手法が高感度であることから好ましく、さらには、屈折率を測定する手法が簡便であることからより好ましい。屈折率を測定する場合、リアルタイムで反応の進行度を観察できることから、インライン型の屈折計を用いることが好ましい。
(ii)混合
光学材料用組成物の製造方法は、詳しく述べるならば以下の通りである。(a)化合物と(b)化合物、および(a)化合物と(b)化合物を予備重合反応して得られる予備重合反応物を含む反応液、(c)化合物、(d)化合物、性能改良剤(組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物)、予備重合反応触媒(e)化合物、重合触媒、重合調節剤、密着性改善剤または離型性改善剤、酸化防止剤、ブルーイング剤、紫外線吸収剤、消臭剤等の各種添加剤等は、全て同一容器内で同時に撹拌下に混合しても、各原料を段階的に添加混合しても、数成分を別々に混合後さらに同一容器内で再混合しても良い。各原料および添加剤等はいかなる順序で混合しても構わない。さらに、上述した(a)化合物と(b)化合物の組み合わせによる予備重合反応以外にも、各成分の2種類以上についてあらかじめ予備的な反応を行った後、混合しても構わない。例えば(a)化合物と(b)化合物について上記予備重合反応を行い、別途(c)化合物の一部と性能改良剤を(単に混合するのではなく)予備的に反応させ、それらを混合することも可能である。
混合にあたり、設定温度、これに要する時間等は基本的には各成分が十分に混合される条件であればよいが、過剰の温度・時間は、各原料や添加剤間の好ましくない反応が起こり易くなり、さらには粘度の上昇をきたし注型操作を困難にする場合がある、などの理由により適当ではない。
混合温度は−50℃〜100℃程度の範囲で行われるべきであり、好ましい温度範囲は−30℃〜70℃、さらに好ましいのは、−5℃〜50℃である。混合時間は、1分〜12時間、好ましくは5分〜10時間、最も好ましいのは5分〜6時間程度である。必要に応じて、活性エネルギー線を遮断して混合してもかまわない。またその後、以下の方法で脱気処理を行ってもよい。
(iii)脱気処理
本発明の光学材料用組成物の製造方法においては、上記混合により樹脂組成物を製造後、脱気処理を行う場合がある。光学材料用組成物を重合硬化前にあらかじめ脱気処理することは、重合硬化して得られる光学材料の高度な透明性を達成する面から好ましい。
脱気処理は、(a)化合物、(b)化合物、(c)化合物、(d)化合物、および各種組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物、重合触媒、重合調節剤、各種添加剤の混合前、混合時あるいは混合後に、減圧下に行う。好ましくは、混合時あるいは混合後に、減圧下に行う。
脱気処理条件は、0.1〜15000Paの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で行う。減圧度は、好ましくは1〜10000Paであり、より好ましくは1〜5000Paであり、これらの範囲で減圧度を可変しても構わない。脱気時間は、好ましくは5分間〜18時間であり、より好ましくは10分間〜12時間である。脱気の際の温度は、好ましくは5℃〜80℃であり、より好ましくは10℃〜60℃であり、これらの範囲で温度を可変しても構わない。
脱気処理の際は、撹拌、気体の吹き込み、超音波などによる振動などによって、光学材料用組成物の界面を更新することは、脱気効果を高める上で好ましい操作である。
脱気処理により、除去される成分は、主に硫化水素等の溶存ガスや低分子量のメルカプタン等の低沸点物等であるが、脱気処理の効果を発現するのであれば、特に限定されない。
このようにして得られる光学材料用組成物は、重合硬化の直前にフィルター等で不純物等をろ過し精製することができる。光学材料用組成物をフィルターに通して不純物等をろ過し精製することは、本発明の光学材料の品質をさらに高める上から望ましいことである。ここで用いるフィルターの孔径は0.05〜10μm程度であり、一般的には0.1〜1.0μmのものが使用される。フィルターの材質としては、PTFEやPETやPPなどが好適に使用される。
2.光学材料
本発明の光学材料は、上記光学材料用組成物の製造方法で得られる光学材料用組成物を重合硬化して得られる。重合硬化は通常、光学材料用組成物をガラスや金属製の型に注入後、電気炉を用いて加熱したり、活性エネルギー線発生装置等を用いて紫外線などの活性エネルギー線を照射したりすることによって行われる。重合時間は0.1〜100時間、通常1〜48時間であり、重合温度は−10℃〜160℃、通常−10℃〜140℃である。重合は所定の重合温度で所定時間のホールド、0.1℃〜100℃/hの昇温、0.1℃〜100℃/hの降温およびこれらの組み合わせで行うことができる。
また、重合終了後、材料を50℃から150℃の温度で5分から5時間程度アニール処理を行う事は、光学材料の歪を除くために好ましい処理である。さらに必要に応じて染色、ハードコート、反射防止、防曇性、防汚性、耐衝撃性付与等の表面処理を行うことができる。
本発明の製造方法で得られる光学材料用組成物を重合硬化することにより、従来困難であった、十分に高い屈折率と良好なアッベ数を有し、更に高い強度および耐熱性を有する光学材料を提供することが可能となった。すなわち、目的とする光学材料の屈折率(ne)としては、好ましくは1.73以上、より好ましくは1.74以上で、強度としては3点曲げ試験の伸びが13%以上、より好ましくは14%以上であり、特に好ましくは15%以上で、かつ耐ドリル強度が良好であること、耐熱性(TMA測定の軟化点)は70℃以上である光学材料を提供し得る光学材料用組成物および光学材料、並びにそれを用いたツーポイントフレームメガネ用レンズを提供することができる。
本発明においては、高屈折率化剤である硫黄を多量に(例えば光学材料用組成物全量に対し10質量%以上)配合した均質な光学材料用組成物を得ることができる。そしてそれを用いることによって、屈折率1.73以上という高屈折率の光学材料を得ることができる。
従来の(a)化合物、(b)化合物、(c)化合物、(d)化合物からなる組成物とその製造方法では、(a)化合物と(d)化合物を多量に配合すると、急速重合が起こり、屈折率1.73以上の硬化物(光学材料)を得ることはできなかった。
本発明によれば、光学材料用組成物の製造段階で(a)化合物と(b)化合物を1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレートなどのヒンダードアミン化合物を触媒として予備重合反応させて適量を消費することによって、(a)化合物を完全に溶解させ、均一な液体組成物とすることが可能であり、かつ急速重合を起こすことなく重合硬化が可能であり、透明均一な光学材料を得ることが可能となった。
このように、本発明の特徴的な組成・製造方法を採用することにより、高屈折率(neが1.73以上)を達成し、さらに高強度(3点曲げ試験の伸びが13%以上、及び耐ドリル強度が良好)、および高耐熱性をも有する光学材料が容易に得られる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価は以下の方法で行った。
[屈折率(ne)測定、アッベ数(νd)測定]
デジタル精密屈折計(カルニュー光学工業株式会社製、KPR−200)を用い、25℃で測定した。
[耐熱性測定]
サンプルを厚さ3mmに切り出し、1mmφのピンに10gの加重を与え、30℃から10℃/分で昇温してTMA測定(セイコーインスツルメンツ製、TMA/SS6100)を行い、軟化点を測定した。
[伸び(強度)測定]
JIS規格K-7171に準拠し、厚さ2.5mm、幅10.0mmの平板を、オートグラフ(株式会社島津製作所製、AG−5000B)を用い、支点間距離40mmにおいて3点曲げ試験を行い、破断点の伸びを測定した。
[耐ドリル強度]
特開2008−101190号公報に示されている評価方法に準拠して、ドリルの回転数2500rpm、進入速度600mm/分で2.5mm厚の平板に直径2mmの穴を開けたときの周辺部の状態を測定した。周辺部に欠けが見られないものを○、見られたものを×とした。
<実施例1>
(a)化合物として硫黄20質量部、(b)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィド(以下b−1化合物と呼ぶ)80質量部の合計100質量部に、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1質量部を加え、50℃でよく混合し均一とした。次いで、予備重合反応触媒(e)化合物として1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレート(以下e−1化合物と呼ぶ)0.01質量部を加え、(a)化合物が20℃において析出しなくなるまで50℃で予備重合反応させた。
なお、本実施例では、予備重合反応を(a)化合物が約50モル%反応したところで停止させており、得られた組成物中には(a)化合物が残存した状態にある。(a)化合物の反応割合は、反応液を液体クロマトグラフィー分析ならびに屈折率を測定することにより求めた。
その後、得られた組成物を20℃に冷却した。そこへ、あらかじめ重合触媒としてトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.035質量部、重合調節剤としてジ−n−ブチルスズジクロライド0.40質量部を(c)化合物であるm−キシリレンジチオール(以下c−1化合物と呼ぶ)9質量部に溶解させたものをマスターバッチとして加えた。次いで(d)化合物としてm−キシリレンジイソシアネート(以下d−1化合物と呼ぶ)3質量部を加え、混合し均一な組成物とし、4000Pa、60分間、20℃の条件下で脱気処理した。
得られた光学材料用組成物を1.0μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過し、2枚のガラス板とガスケットから構成される、厚さ2.5mmの平板型モールドに注入し、30℃で10時間加熱し、その後30℃から100℃まで10時間かけて一定速度昇温させ、最後に100℃で1時間加熱し、重合硬化させた。室温まで放冷した後、モールドから離型し、硬化した光学材料を得た。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例2、3>
(a)化合物と(b)化合物の量を変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例4>
(c)化合物と(d)化合物の量を変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例5>
予備重合反応触媒である(e)化合物の量を変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例6>
(b)化合物のb−1化合物の代わりに、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(以下b−2化合物と呼ぶ)を使用し、(a)および(b)化合物の量を変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例7>
(d)化合物のd−1化合物の代わりに、1,3−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼン(以下d−2化合物と呼ぶ)を使用し、(d)化合物の量を変更する以外は実施例4と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例8>
(d)化合物のd−1化合物の代わりに、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下d−3化合物と呼ぶ)を使用する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例9>
(c)化合物のc−1化合物の代わりに、p−キシリレンジチオール(以下c−2化合物と呼ぶ)を使用する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例10、11>
(c)化合物を、c−1化合物とペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)(以下c−3化合物と呼ぶ)あるいはc−1化合物と1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパン(以下c−4化合物と呼ぶ)のように2種類の(c)化合物を併用する、かつ各化合物の質量部を変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<実施例12>
(e)化合物のe−1化合物の代わりにビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(以下e−2化合物と呼ぶ)を使用し、使用量を変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。
<比較例1>
(a)化合物として硫黄15質量部、(b)化合物としてb−1化合物85質量部の合計100質量部に、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1質量部を加え、60℃でよく混合し均一とした。次いで、予備重合反応触媒として2−メルカプト−1−メチルイミダゾール(以下e−3化合物と呼ぶ)0.5質量部を加え、(a)化合物が20℃において析出しなくなるまで50℃で予備重合反応させた。その後、得られた組成物を20℃に冷却した。そこへ、重合触媒としてトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.03質量部、重合調節剤としてジ−n−ブチルスズジクロライド0.20質量部を溶解させ、実施例1と同様に重合硬化させた。
得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性および伸びの評価結果を表1に示した。得られた光学材料は伸びおよび耐ドリル強度が不十分であった。
<比較例2>
(a)化合物として硫黄16質量部、(b)化合物としてb−1化合物84質量部の合計100質量部に、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1質量部を加え、60℃でよく混合し均一とした。次いで、e−3化合物0.5質量部を加え、(a)化合物が20℃において析出しなくなるまで60℃で予備重合反応させた。
その後、得られた組成物を20℃に冷却した。そこへ、あらかじめ重合触媒としてトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.03質量部、重合調節剤としてジ−n−ブチルスズジクロライド0.20質量部をc−1化合物7質量部に溶解させたものをマスターバッチとして加え、混合し均一な組成物とし、4000Pa、30分間、20℃の条件下で脱気処理した。以後、実施例1と同様に重合硬化させ、硬化した光学材料を得た。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。得られた光学材料は伸びが不十分であった。
<比較例3>
(c)化合物のc−1化合物の代わりに、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド(以下c−5化合物と呼ぶ)を使用する以外は比較例2と同様に行った。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。得られた光学材料は伸びおよび耐ドリル強度が不十分であった。
<比較例4>
(b)化合物としてb−1化合物100質量部、(c)化合物としてc−1化合物16質量部、内部離型剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム0.005質量部、重合触媒としてテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド0.03質量部、重合調節剤としてジ−n−ブチルスズジクロライド0.05質量部を混合し、均一な組成物とし1300Paの減圧下で30分脱気を行った後、実施例1と同様に重合硬化させた。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。得られた光学材料は屈折率および耐熱性が不十分であった。
<比較例5、6>
表1に示した組成に変更した以外は比較例4を繰り返した。得られた光学材料の屈折率およびアッベ数、耐熱性、伸びおよび耐ドリル強度の評価結果を表1に示した。得られた光学材料はいずれも屈折率が低く、伸びが不十分なものもあった。
<比較例7>
表1に示した組成に変更した以外は比較例4を繰り返した。(a)化合物が溶け残ったまま重合硬化してしまい、均一透明な光学材料は得られなかった。
<比較例8>
比較例2と同様に予備重合反応を行い、得られた組成物を20℃に冷却した。そこへ、あらかじめ重合触媒としてトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.03質量部、重合調節剤としてジ−n−ブチルスズジクロライド0.20質量部をc−1化合物9質量部に溶解させたものを、マスターバッチとして加え、次いでd−1化合物3質量部を順に加え混合したが、急速重合が起こり、光学材料は得られなかった。
Figure 0005817850
なお、上記表1中の記号は、以下を意味する。
(a)硫黄
(b−1)ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド
(b−2)ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド
(c-1)m−キシリレンジチオール
(c-2)p−キシリレンジチオール
(c-3)ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)
(c-4)1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパン
(c-5)ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド
(d-1)m−キシリレンジイソシアネート
(d-2)1,3−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼン
(d-3)1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン
(e-1)1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレート
(e-2)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
(e-3)2−メルカプト−1−メチルイミダゾール
本発明の製造方法による光学材料用組成物は、重合硬化することにより、高屈折率、高強度、高耐熱性などの優れた特性を有する光学材料を提供することができる。このような本発明の光学材料は、プラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基盤、フィルター等の光学材料として好適であり、中でもプラスチックレンズ、特にツーポイントフレームメガネ用レンズとして好適に使用される。

Claims (5)

  1. 下記(a)化合物10〜50質量部(ただし光学材料用組成物全量に対して10質量%以上)、下記(b)化合物50〜90質量部、下記(c)化合物1〜50質量部および下記(d)化合物1〜50質量部(ただし光学材料用組成物全量に対して1質量%以上)を原料とする光学材料用組成物の製造方法であって(ただし、質量部は(a)化合物と(b)化合物との合計量を100質量部とした値)、下記(a)化合物と下記(b)化合物とをヒンダードアミンを触媒として予備重合反応させて得られた反応液と下記(c)化合物および下記(d)化合物を混合することを特徴とする光学材料用組成物の製造方法。
    (a)硫黄
    (b)エピスルフィド基を1分子中に2個以上有するエピスルフィド化合物
    (c)メルカプト基を1分子あたり2個以上有するチオール化合物
    (d)イソシアネート基を1分子あたり2個以上有するイソシアネート化合物
  2. 前記ヒンダードアミンが、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレートであることを特徴とする請求項1記載の光学材料用組成物の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の光学材料用組成物の製造方法により光学材料用組成物を製造する工程と、得られた光学材料用組成物を重合硬化させる工程とを含む光学材料の製造方法。
  4. 請求項1または2記載の光学材料用組成物の製造方法により光学材料用組成物を製造する工程と、得られた光学材料用組成物を重合硬化させる工程とを含むメガネ用レンズの製造方法
  5. ツーポイントフレーム装着用である請求項記載のメガネ用レンズの製造方法
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