JP2006142559A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インク収容体の交換を容易に行える上、簡素構造で生産性に優れた筆記具を提供する。
【解決手段】 本体筒10に対し着脱筒20を軸方向へ嵌脱して、該本体筒10及び/又は該着脱筒20の内部のインク収容体30を着脱するようにした筆記具であって、前記本体筒10と前記着脱筒20との内、その一方の筒に、周方向において部分的に径方向へ突出する突部21を複数設けるとともに、その他方の筒に、前記複数の突部21に接触可能な凹凸の無い圧接面11aを設け、これら双方の筒を接続した際に、該突部21と該圧接面11aとが径方向へ圧接し合うようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中綿等のインク収容体を、交換可能に内在している中綿交換式筆記具として好適な筆記具に関する。
従来、中綿式筆記具等においては、本体筒が開放されて内在するインクが揮発してしまうのを防ぐ観点等から、本体筒に対し、その全周にわたって先口や尾栓等の着脱筒を凹凸状に嵌合させるようにしたものが一般的であった。
そして、この従来の嵌合構造では、前記本体筒と前記着脱筒とが強固に嵌合されるため、本体筒に対し前記着脱筒を容易に着脱することができなかった。
しかし、近年では、環境保護や、ごみ処理問題等の観点からリサイクル性を重視し、前記着脱筒を着脱して、内在する中綿を交換可能にした筆記具が求められている。
そこで、この種の発明には、例えば、特許文献1に記載されたもののように、軸筒(12)の筆記先端側の開口部に先口(13)を螺合し接続しており、内在する中綿(11)を交換する際等に、前記先口(13)を手や治具等により回転させて着脱するようにしたものがある。
また、他の関連する発明としては、特許文献2に記載されたもののように、本体筒(2)の尾端側の内周面と、尾栓(3)の外周面とを凹凸状に嵌合させるようにした塗布具であって、前記尾栓(3)を外筒(15)と内筒(16)とから一体に形成するとともに、外筒(15)には軸方向のスリット(30,31)を設けてなり、該スリット(30,31)を撓み代にして外筒(15)を撓ませることで、尾栓(3)の着脱を可能にしたものがある。
しかしながら、前者の従来技術では、先口(13)の外周面に雄螺子部(13c)を設け、且つ軸筒(12)の内周面には雌螺子部(12a)を設けた構造としていたため、その成型が複雑なことや、各螺子部を寸法管理し難いこと等、コストが嵩む要因を有していた。その上、先口(13)が軸筒(12)に対して、きつく螺合されてしまい、先口(13)を外すのが困難になる場合もあった。
また、後者の従来技術では、尾栓(3)を外筒(15)と内筒(16)とからなる二重筒状に構成するとともに、外筒(15)を径方向へ貫通するスリット(30,31)を有する構造であったため、いっそう成型が複雑で、コストが嵩む要因となっていた。
特開2003−63190号公報 特開2004−82328号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、インク収容体の交換を容易に行える上、簡素構造で生産性に優れた筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明では、本体筒に対し着脱筒を軸方向へ嵌脱して、該本体筒及び/又は該着脱筒の内部のインク収容体を着脱するようにした筆記具であって、前記本体筒と前記着脱筒との内、その一方の筒に、周方向において部分的に径方向へ突出する突部を複数設けるとともに、その他方の筒に、前記複数の突部に接触可能な凹凸の無い圧接面を設け、これら双方の筒を接続した際に、該突部と該圧接面とが径方向へ圧接し合うようにしたことを特徴とする。
また、第二の発明では、上記各突部が軸方向へわたって連続的に設けられていることを特徴とする。
また、第三の発明では、上記着脱筒を筆記先端側の先口部と一体的に形成するとともに、この先口部を着脱可能にキャップで覆った筆記具であって、該キャップは、上記着脱筒から上記本体筒に跨って設けられるとともに、その内周面を、上記本体筒の外周面に対し全周にわたって密接させていることを特徴とする。
また、第四の発明では、上記着脱筒には、上記本体筒側で露出される外周面に、周方向へ略凹凸状となる摘み部が形成されていることを特徴とする。
また、第五の発明では、上記着脱筒を筆記先端側の先口部と一体的に形成するとともに、この先口部を着脱可能にキャップで覆った筆記具であって、該キャップは、上記本体筒に対し抜き方向への移動が阻まれるように係合するとともに、上記着脱筒に対しその前方側から当接もしくは近接するように形成されていることを特徴とする。
なお、上記着脱筒とは、内在された上記インク収容体を着脱するために、上記本体筒に対して軸方向へ嵌脱される部材であればよく、この着脱筒の具体例としては、ペン体を内在させるための先口部を一体的に具備した態様や、単頭式筆記具における後端側の尾栓を一体的に具備した態様等が挙げられる。
また、上記「上記本体筒に対し抜き方向への移動が阻まれるように係合する」という構成の具体例としては、上記キャップを上記本体筒に対し乗り越え嵌合させるようにした態様や、上記キャップの内周面を上記本体筒の外周面に対し凹凸状に嵌合させるようにした態様等が挙げられる。
また、上記「上記着脱筒に対しその前方側から当接もしくは近接するように形成」という構成の具体例としては、上記着脱筒の外周面と上記キャップの内周面との双方に、軸方向に当接もしくは近接し合う段部を設けた態様とすればよい。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、従来技術のような凹凸状の嵌合構造とせず、本体筒と着脱筒との接続状態を、複数の突部と凹凸の無い圧接面との圧接により維持しているため、本体筒に対し着脱筒を容易に嵌脱させることができる。しかも、本体筒と着脱筒とを螺合接続した態様のように本体筒に対し着脱筒がきつく締まりすぎてしまうこともない。ひいては、インク収容体の交換を容易に行うことができる。
しかも、各突部が周方向において部分的に突出する構造としているため、全周にわたる環状突部を設けた場合と比較し、寸法調整による嵌合力の調整がし易く、ひいては、着脱筒の着脱が容易な適切な嵌合力を得ることができる。
その上、螺子部やスリット等を設けるようにした従来技術と比較し、構造が簡素なため、成型が容易であり、生産性に優れている。
更に、第二の発明によれば、各突部が軸方向へわたって連続的に圧接面に接触するため、不意の衝撃等により、本体筒に対し着脱筒が抜け方向へずれたり完全に抜けてしまったりするのを防止することができる。
しかも、各突部が軸方向へ延びているため、その成型が容易であり、いっそう生産性を向上することができる。
更に、第三の発明によれば、キャップによって筆記先端部を保護できるのは勿論のこと、該キャップと本体筒との全周にわたる密接により、インク収容体内のインクが揮発してしまうのを防止することができる。
すなわち、複数の部分的な突部と圧接面との接触により、本体筒と着脱筒との接続を維持するようにした構造では、複数の突部間が、揮発したインクを流通させる通路となる場合がある。
しかしながら、この第三の発明によれば、キャップを着脱筒から本体筒にわたって跨がせるとともに、本体筒に対し全周にわたって密接させるようにしているため、該キャップが装着された状態では、前記のような揮発したインクの通路を塞ぐことができる。
更に、第四の発明によれば、手や治具等により摘み部を摘んだ状態で、本体筒に対し、着脱筒を周方向へ回しながら軸方向へ抜き差しすることができるため、着脱筒を単に軸方向へ抜き差ししようとした場合と比較して、その抜き差しの際の抵抗が少なく、着脱筒の着脱作業を良好に行うことができる。
更に、第五の発明によれば、装着状態のキャップは、本体筒に対し容易に抜けないように係合した状態で、着脱筒に対して、その前方側から当接もしくは近接する。
よって、当該筆記具が落下等の不意の衝撃を受けた際に、キャップ内において着脱筒が本体筒に対し抜き方向へずれてしまうのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この筆記具Aは、本体筒10に対し着脱筒20を軸方向へ嵌脱可能に接続し、これら本体筒10から着脱筒20にわたる内部にインク収容体30を備え、該インク収容体30から供給されるインクを、前端側(図1における上端側)の太書き用ペン体40と後端側(図1における下端側)の細書き用ペン体50との各々から吐出するようにした両頭式の筆記具であり、本体筒10から着脱筒20を嵌脱して、内部のインク収容体30を交換できるように構成してある。
そして、この筆記具Aの前記太書き用ペン体40は、太書き側キャップ60によって保護され、また、細書き用ペン体50は、細書き側キャップ70によって保護されている。
本体筒10は、当該筆記具Aの略全長にわたる筒体であり、その前端側に、後述する着脱筒20を嵌脱可能に接続するための接続部11を形成し、後端側には細書き用ペン体50を保持するための先口部12を形成している。
接続部11は、略円筒状に形成され、その内周面に、後述する着脱筒20との接続状態を維持する圧接面11aを有するとともに、その外周面には、太書き側キャップ60を着脱可能に係合するための係合部11bを有する。
前記圧接面11aは、本体筒10内周面の略全周にわたって、凹凸の無い面に形成される。
また、前記係合部11bは、その前端側に、全周にわたって凹凸の無い面である密接部11b1を形成し、また、その密接部11b1よりも後端側に、環状突部11b2を形成している。
着脱筒20は、その後端側に、周方向において部分的に径方向へ突出する突部21(図3参照)を複数備え、その前端側に、先細状の先口部22を形成している。
前記突部21について詳細に説明すれば、各突部21は、着脱筒20の外周面から遠心方向へ突出するとともに、軸方向へわたって連続する突部であり、図示した好ましい一例によれば、着脱筒20の周方向において、所定間隔置きに3つ設けられている。
また、着脱筒20の外周面であって、上記本体筒10側で露出される部分には、該着脱筒20を本体筒10に対し着脱する際に摘まれるようにした摘み部23(図3参照)が形成されている。
この摘み部23は、その外周面が周方向へ凹凸状となるように形成され、図3に示す一例によれば、着脱筒20の縦断面を略多角形状とすることで構成されている。
また、着脱筒20における先口部22と摘み部23との間には、後述する太書き側キャップ60の内周面の被当接部63に当接させるための当接部25が形成されている。
この当接部25は、図示例によれば、先口部22の基端側の外径を摘み部23の外径よりも若干縮径することで形成された摘み部23前端の傾斜面である。
そして、前記着脱筒20は、その内周面に、軸方向へ延びる複数の突条24(図2参照)を備え、これら突条24によって、インク収容体30の前端側外周面を圧接して保持し、更に、該インク収容体30よりも前端側には、太書き用ペン体40を保持している。
前記インク収容体30は、多数の合成繊維を筒状の合成樹脂フィルム内に納め、インクを含浸させてなる所謂中綿であり、その前端部と後端部の各々からインクを吐出させるように構成してある。
また、太書き用ペン体40と細書き用ペン体50の各々は、多数の合成繊維を略軸状もしくは砲弾状に束ねてなり、前記インク収容体30から供給されるインクを、毛細管力によって先端部へ導く。
また、太書き側キャップ60は、本体筒10の上記係合部11bに対し着脱される略筒状に形成され、その内周面の後端側(図1における下端側)に突部61を備えるとともに、同内周面の前端側に環状突部62を備える。
そして、この太書き側キャップ60は、着脱筒20から本体筒10に跨るようにして、本体筒10に装着されるとともに、前記環状突部62を本体筒10の外周面に対し全周にわたって密接させている。
上記突部61は、全周にわたって環状に設けられていてもよいし、周方向において部分的に複数設けられていてもよい。そして、この突部61は、上記接続部11bの環状突部11b2に対し乗り越え嵌合することで、太書き側キャップ60が本体筒10に対し抜き方向(図1における上方)へ移動するのを阻む。
なお、本体筒10に対する太書き側キャップ60の着脱は、太書き側キャップ60の径方向への弾性変形により可能となっている。
また、上記環状突部62は、着脱筒20と本体筒10との継ぎ目pよりも後端側(図1における下端側)に位置し、上記係合部11b前端側の密接部11b1に対し、全周にわたって接触することで、該太書き側キャップ60内を密封している。
また、太書き側キャップ60は、その内周面における軸方向の中央近傍に、着脱筒20の当接部25に当接させるための被当接部63を備える。
この被当接部63は、太書き側キャップ60の内周面において、軸方向の中央近傍よりも前方側の部分を若干縮径することで形成され、着脱筒20の当接部25に対しその前方側から当接可能な傾斜面である。
この被当接部63は、図示例された好ましい一例によれば、太書き側キャップ60が装着されている状態において、着脱筒20の当接部25に対し近接するよう(若干の隙間を有して接触していない状態)に配置される。したがって、太書き側キャップ60内で、着脱筒20が本体筒10に対し抜き方向へ移動した際には該着脱筒20に当接する。なお、この被当接部63を、当接部25に対し、予め当接させるように配置することも可能である。
また、本体筒10後端側の先口部12は、その内周面に、単数もしくは複数(図示例によれば二つ)の嵌合補助部材12a,12bを介して、細書き用ペン体50を保持している。
そして、この先口部12の外周面には、細書き側キャップ70が着脱可能に装着されている。
また、本体筒10内周面における先口部12よりも若干前方側の部位には、軸方向へわたる突条12cが複数形成され、これら突条12cの突端によってインク収容体30が保持されている。
なお、この突条12cとインク収容体30との嵌合力は、その求心方向への突出寸法を調整することにより、太書き用ペン体40側の突条24とインク収容体30との嵌合力よりも弱くなるように設定されている。
次に、上記構成の筆記具Aについて、その作用効果を詳細に述べる。
インク収容体30を交換する際、太書き側キャップ60を外した状態で、摘み部23を手などにより摘み、本体筒10に対し、着脱筒20を回しながら軸方向へ引っ張る。すると、着脱筒20外周面の突部21が、本体筒10内の圧接面11aとの間で滑りを生じるため、着脱筒20を容易に軸後方へ引き抜くことができる。
なお、本体筒10に対し、着脱筒20を回すことなく軸方向へ引き抜くようにしてもよいが、前記のように着脱筒20を回しながら引き抜くようにした方が、突部21と圧接面11aとの間の滑りを発生し易く、その引き抜き作業が容易である。
本体筒10に対し着脱筒20を引き抜くと、突条24とインク収容体30との嵌合力が、突条12cとインク収容体30との嵌合力よりも強いため、インク収容体30は、着脱筒20側に嵌合されたままの状態で、本体筒10内から引き抜かれることになる。
そして、着脱筒20に嵌合されたインク収容体30が、手等により摘まれて引き抜かれ、代りに未使用のインク収容体が装着される。
その後は、上記と逆の手順により、着脱筒20が本体筒10に接続され、太書き側キャップ60が装着される。
したがって、上記筆記具Aによれば、本体筒10と着脱筒20との接続状態を、複数の突部21と凹凸の無い圧接面11aとの圧接力により維持するようにしているため、本体筒10に対し着脱筒20を外したり嵌めたりする作業が容易である。
しかも、突部21及び圧接面11aの構造が簡素であるため、本体筒10及び着脱筒20の成型性が良好である。
その上、突部が周方向において部分的に複数設けられているため、例えば、全周にわたる環状の突部を設けるようにした場合と比較して、適当な嵌合力を得易い。
すなわち、仮に、着脱筒20における突部21を全周へわたる環状突部(図示せず)に置換した場合には、該環状突部の突出寸法が周方向の全周にわたってばらつくため、該環状凸部の外周面の真円度を高く維持するのが困難な上、環状突部が周方向の全周にわたって圧接面に接触して、その接触面積が大きくなる。その結果、嵌合力が強すぎてしまう場合が多くなり、前記着脱筒の着脱が困難になり易い。
しかしながら、上記構成の着脱筒20によれば、突部21が周方向において断続的に配設されることになるため、各突部21の寸法精度を高く維持し易い上、複数の突部21と圧接面11aとの接触面積が小さい。したがって、各突部21の突出寸法の適宜な設定により、適当な嵌合力を得易く、着脱筒20の着脱が容易になる。
また、太書き側キャップ60の装着状態においては、該太書き側キャップ60が、本体筒10と着脱筒20との継ぎ目pよりも後端側(図1における下端側)で、環状突部62を本体筒10外周面の全周に接触させているため、該太書き側キャップ60内の密閉性が高い。ひいては、インク収容体30内のインクの揮発を防止することができる。
すなわち、仮に、本体筒10外周面と太書き側キャップ60内周面との密接箇所(詳細には密接部11b1と環状突部62との密接箇所)が、本体筒10と着脱筒20との継ぎ目pよりも前端側(着脱筒20側)に位置した場合には、その継ぎ目pや着脱筒20内の複数の突部21間の隙間等によって、内外に連通する通路が形成される。すると、その通路を通って、インク収容体30内で揮発したインクが外部へ流出してしまうおそれがある。
しかしながら、上記構成の筆記具Aによれば、本体筒10外周面と太書き側キャップ60との密接箇所が、本体筒10と着脱筒20との継ぎ目pよりも後端側(本体筒10側)に位置するため、前記のような通路が形成されることなく、その結果、インク収容体30の揮発を防止することができる。
更に、太書き側キャップ60の装着状態においては、落下等の不意の衝撃により着脱筒20に対し抜き方向(図1における上方)の力が作用したとしても、着脱筒20の当接部25が太書き側キャップ60内周面の被当接部63に当接するため、着脱筒20が本体筒10に対し抜き方向へずれてしまうのを防ぐことができる。
次に、上記筆記具Aにおいて、着脱筒20を他の態様のものに置換した例について説明する。なお、以下に示す着脱筒20’や着脱筒20”は、上述した着脱筒20の構成を部分的に変更したものであるため、上記着脱筒20と略同様の構成箇所については、同一の符号を付けることで、重複する詳細説明を省略する。
図4に示す着脱筒20’は、その後端側の部分が多角形筒状に形成され、その外周面の各角部を、突部21’として用いるようにしている。
この着脱筒20’は、本体筒10に装着されると、外周面の角部分である各突部21’を、本体筒10の内周面に接触させる。その接触は、周方向において部分的な接触であって、且つ本体筒10及び着脱筒20の軸方向へわたる接触となる。
したがって、この着脱筒20’を用いた筆記具によれば、上記着脱筒20を用いた筆記具Aと略同様の作用効果を得ることができ、着脱筒20’の着脱性や成型性が良好である。
また、図5に示す着脱筒20”は、上記着脱筒20に対し、突部21を突部21”に置換し、更に、摘み部23を摘み部23”に置換した構成となっている。
複数の突部21”は、着脱筒20”の後端側の外周面において、スパイラル状の仮想線に沿って所定間隔置きに配置されている。
また、摘み部23”は、着脱筒20”の外周面であって本体筒10側で露出される部分に配置され、その外周面がローレット状に形成されている。
この着脱筒20”を用いた筆記具によれば、着脱筒20”を嵌脱する際、着脱筒20”を、複数の突部21”のスパイラル状の配置にならって回転させれば、本体筒10に対し着脱筒20”を引き抜いたり挿入したりする際の抵抗を比較的小さくすることができ、ひいては、着脱筒20の嵌脱作業を容易に行うことができる。
しかも、摘み部23”の外周面がローレット状に形成されているため、摘み部23”を摘んだ際の手等が滑り難く、着脱筒20”を回転させ易い。
なお、この着脱筒20”は、前記したように、本体筒10に対する着脱性を向上した一例としているが、成型性の観点からは、軸方向へ連続する突部21を有する上記着脱筒20の方が好ましい。
また、上記実施の形態によれば、軸方向の両端にペン体を有する両頭式筆記具において、その一方のペン体側の先口と一体的に上記着脱筒20(又は20’,20”)を備え、該着脱筒を嵌脱してインク収容体30が交換される構造としたが、他の一例としては、軸方向の一端側にペン体を有するとともに他端側に尾栓を有する単頭式筆記具において、その他端側の尾栓と一体的に着脱筒(図示せず)を備え、該着脱筒を嵌脱してインク収容体30が交換される構造とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、本体筒10に対し着脱筒20(又は、20’,20”)が挿入される構造としているが、着脱筒20(又は、20’,20”)に対し本体筒10が挿入される構造(図示せず)とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、着脱筒20側に突部21(又は、21’,21”)を配置するとともに、本体筒10側に圧接面11aを配置するようにしたが、着脱筒20側に圧接面を配置するとともに、本体筒10側に突部を配置した構造(図示せず)とすることも可能である。
本発明に係わる筆記具の一例を示す断面図であり、要部を拡大して示している。 図1における(II)-(II)線断面図である。 着脱筒の一例を示す斜視図である。 着脱筒の他例を示す斜視図である。 着脱筒の他例を示す斜視図である。
符号の説明
10:本体筒
11a:圧接面
11b:係合部
11b1:密接部
11b2:環状突部
20:着脱筒
21,21’,21”:突部
23,23”:摘み部
25:当接部
30:インク収容体
60:太書き側キャップ
61:突部
62:環状突部
63:被当接部
A:筆記具

Claims (5)

  1. 本体筒に対し着脱筒を軸方向へ嵌脱して、該本体筒及び/又は該着脱筒の内部のインク収容体を着脱するようにした筆記具であって、
    前記本体筒と前記着脱筒との内、その一方の筒に、周方向において部分的に径方向へ突出する突部を複数設けるとともに、その他方の筒に、前記複数の突部に接触可能な凹凸の無い圧接面を設け、これら双方の筒を接続した際に、該突部と該圧接面とが径方向へ圧接し合うようにしたことを特徴とする筆記具。
  2. 上記各突部が軸方向へわたって連続的に設けられていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 上記着脱筒を筆記先端側の先口部と一体的に形成するとともに、この先口部を着脱可能にキャップで覆った筆記具であって、
    該キャップは、上記着脱筒から上記本体筒に跨って設けられるとともに、その内周面を、上記本体筒の外周面に対し全周にわたって密接させていることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  4. 上記着脱筒には、上記本体筒側で露出される外周面に、周方向へ略凹凸状となる摘み部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の筆記具。
  5. 上記着脱筒を筆記先端側の先口部と一体的に形成するとともに、この先口部を着脱可能にキャップで覆った筆記具であって、
    該キャップは、上記本体筒に対し抜き方向への移動が阻まれるように係合するとともに、上記着脱筒に対しその前方側から当接もしくは近接するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の筆記具。
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