JP2006138092A - 軽量路体および軽量地盤 - Google Patents

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Takeshi Michihiro
毅 道廣
Akira Sumida
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Abstract

【課題】簡素な施工によって施工コストを低減することができ、かつ、簡単な構造であって、時間の経過とともに変動しない荷重支持形態によって部材選定の無駄を排除して製造コストを低減することができる、軽量路体および軽量地盤を提供する。
【解決手段】地盤100に設置されたコンクリー底板20と、この上に載置された複数の管体31、32、33と、この上に設置されたコンクリート天板50と、この上に設置された路盤60と、この上に設置された舗装面70とを有する。そして、管体31、32、33がコルゲートパイプであって、それぞれの側面同士が相互に当接して、相互に変形を拘束している。さらに、コンクリー底板20にコンクリート壁体43が立設され、コンクリート壁体43に当接している管体31の斜め上方に、断面半円状体84が載置され、断面半円状体84の側縁部が前記コンクリート壁体43に当接している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、軽量路体および軽量地盤、特に、設置される地盤が軟弱な場合に好適な軽量路体および軽量地盤に関する。
従来、自動車道等を軟弱地盤上に敷設する場合、すべり破壊対策、沈下対策および周辺地盤の変形対策が必要であって、盛土自体の水平方向に向かうすべりを防止するもの、軟弱地盤自体を改良するもの、軟弱地盤の表面に補強手段を設けるもの、盛土自体を軽量化するもの等、種々の工法が提案されている。
特に、盛土自体を軽量化する工法として、(あ)連続カルバートボックス等の高架、(い)発泡スチロール(EPS)により形成した路体、(う)軽量材(しらす等)を使用した盛土、(え)コルゲートパイプとエアーモルタルによって構成した路体、等が知られている。
そして、これらのうち、経済性、施工性、耐久性等を総合判断した上で、上記(え)コルゲートパイプとエアーモルタルによる路体構成を採用した施工例が報告されている(例えば、非特許文献1、2参照)。
土質工学会誌「土と基礎」(1989年2月)Vol.37、No.2、Ser.No.373(第22−23頁、図−8) 「基礎工」(1990年12月)Vol.18、No.12(第111−113頁、図−6)
図12は、前記施工例(非特許文献1、2参照)に示された路体構成である。図12において、路体構成900は、下段、中段および上段の3段から構成されている。
すなわち、地盤100の上に底版コンクリート20が設置され、底版コンクリート20の上に所定の間隔を設けて下段コルゲートパイプ31(複数本)が設置され、下段コルゲートパイプ31同士の間の間隔には下段エアーモルタル941(複数箇所)が充填されている。そして、下段コルゲートパイプ31と下段エアーモルタル941との上には、所定の配筋と軽量コンクリートとから構成された下段スラブ951が設けられている。
さらに、同様にして、下段スラブ951の上には中段コルゲートパイプ32と中段エアーモルタル942と中段スラブ952とが設けられ、中段スラブ952の上には上段コルゲートパイプ33と上段エアーモルタル943と上段スラブ953とが設けられている。
したがって、コルゲートパイプ31、32、33(以下まとめて「コルゲートパイプ30」と称する場合がある)が十分な空間を占めるため、路体構成900を軽量に構築することが可能になる。よって、特に、地滑り地帯に設置された場合には、地滑り対策に好適な工法として採用されるものである。
なお、路体構成900の建設当初は、路体構成900に作用する鉛直荷重を、上段スラブ953、中段スラブ952および下段スラブ951(以下まとめて「スラブ950」と称する場合がある)によって分散しながら、上段エアーモルタル943、中段エアーモルタル942および下段エアーモルタル941(以下まとめて「エアーモルタル940と称する場合がある)によって伝達しようとするものである。
そして、エアーモルタル940が風化・劣化して構造部材として期待できなくなった場合は、路体構造900に作用する鉛直荷重を、スラブ950によって分散しながら、上段コルゲートパイプ33、中段コルゲートパイプ32および下段コルゲートパイプ31(以下まとめて「コルゲートパイプ30」と称する場合がある)によって伝達しようとするものである。
このため、(イ)路体構造900は施工が煩雑になるため、施工期間が長くなり施工コストが上昇するという問題があった。
すなわち、コルゲートパイプ30を相互の間隔を所定距離に維持して配置する工程と、エアーモルタル940の充填用の型枠(底版コンクリート20またはスラブ950とコルゲートパイプ30との隙間からの流逸を防止し、かつ、コルゲートパイプ30内への浸入を防止する)を設置する工程と、コルゲートパイプ30の浮上を防止しつつ型枠内にエアーモルタル940を充填する工程とを必要とする。さらに、エアーモルタル940が固化した後に、エアーモルタル940の上にスラブ950用の型枠を設置する工程と、該型枠内に所定の配筋を設置する工程と、該型枠内に軽量コンクリートを打設する工程とを必要とする。
また、(ロ)建設当初と所定の期間経過後とで、鉛直荷重の支持形態が変動するため、選定された部材強度に無駄があり製造コストが上昇するという問題があった。
すなわち、建設当初は、エアーモルタル940が鉛直荷重を支持するため、コルゲートパイプ30は構造部材としての役割がなく、高剛性であるという特性が発揮されないでいた。一方、エアーモルタル940は、それ自体で所定の断面積や強度を確保する必要があり、体積や重量の増加の一因になっていた。
また、所定の期間経過後は、エアーモルタル940は、鉛直力に対しての抵抗が期待できず、水平力に対する抵抗も殆ど期待できないため(たとえば、健全な場合の1/100の強度)、コルゲートパイプ30は、水平方向の拘束が殆どない状態で、鉛直方向に押し潰され扁平になる。このため、路体構造900には沈下のおそれが生じ、コルゲートパイプ30には該扁平変形に耐えるだけの剛性および強度が要求され、板厚の増加(重量の増大に同じ)の一因になっていた。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、簡素な施工によって施工コストを低減することができ、かつ、簡単な構造であって、時間の経過とともに変動しない荷重支持形態によって部材選定の無駄を排除して製造コストを低減することができる、軽量路体および軽量地盤を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る軽量路体は、地盤に設置された板状構造物と、板状構造物の上に載置された複数の管体と、該管体の上に設置された天端コンクリートと、該天端コンクリートの上に設置された路盤と、該路盤の上に設置された舗装とを有する軽量路体であって、
前記複数の管体のうちの一方の管体の側面と前記複数の管体のうちの他方の管体の側面とが相互に当接してなることを特徴とする。
(2)また、前記管体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状に形成された板材を相互に接合されてなることを特徴とする。
(3)また、前記板状構造物にコンクリート壁が形成され、該コンクリート壁に前記複数の管体のうちの一部の管体の側面が当接してなることを特徴とする。
(4)また、前記コンクリート壁に当接している管体の斜め上方に、断面半円状体が載置され、該断面半円状体の側縁部が前記コンクリート壁に当接してなることを特徴とする。
(5)また、前記断面半円状体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状に形成された板材を相互に接合されてなることを特徴とする。
(6)また、前記複数の管体のうちの一部の管体の側面と前記板状構造物とが形成する略三角柱状の空間に、中詰めコンクリートまたは中詰め土砂・砕石が設置されてなることを特徴とする。
(7)また、前記複数の管体のうちの一部の管体の側面と前記板状構造物とが形成する略三角柱状の空間に、該管体の側面と前記板状構造物との両方に当接する第二の管体が設置されてなることを特徴とする。
(8)また、前記(1)における前記管体の側面同士が当接する部位の一部、前記(4)における前記管体と前記断面半円状体とが当接する部位の一部、または前記(7)における前記管体と前記第二の管体とが当接する部位の一部が、連結手段によって連結されてなることを特徴とする。
(9)また、前記板状構造物に突出体が設置され、該突出体が前記管体のうちの一部または全部の管体に係止、あるいは該突出体が前記中詰めコンクリート内または中詰め土砂・砕石に侵入、若しくは該突出体が前記第二の管体のうちの一部または全部の管体に係止してなることを特徴とする。
(10)前記板状構造物が、底版コンクリート、鉄鋼製の板材または形材、鋳鋼製の板材または形材の何れかであることを特徴とする。
(11)さらに、本発明に係る軽量地盤は、地盤に設置された板状構造物と、板状構造物の上に載置された複数の管体と、該管体の上に設置された天端コンクリートと、該天端コンクリートの上に設置された表層地盤とを有する軽量地盤であって、
前記複数の管体のうちの一方の管体の側面と前記複数の管体のうちの他方の管体の側面とが相互に当接し、かつ、相互に連結手段によって連結されてなることを特徴とする。
(12)さらに、前記管体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状の板材を相互に接合して形成されたコルゲートパイプであることを特徴とする。
(13)前記板状構造物が、底版コンクリート、鉄鋼製の板材または形材、鋳鋼製の板材または形材の何れかであることを特徴とする。
本発明に係る軽量路体および軽量地盤は以上の構成であるから、以下の効果を奏する。
(i)本発明に係る軽量路体は、相互に当接した管体によって、路盤に作用する鉛直荷重が支持されるため、該管体以外の荷重支持部材(たとえば、エアーモルタル等)を必要としないから、施工が簡素かつ迅速になり施工コストが安価になる。
また、時間の経過とともに荷重支持形態が変動しないから、設計方案が整理される。そして、管体は相互に当接して、側面が多数の方向から支持されるため、単に鉛直方向に押し潰されて扁平になることがなく、略円周方向の「たが応力(フープストレス)」に準じる応力によって鉛直荷重を支持するから、管体の肉厚を薄く、あるいは、管体を比較的低い強度の材質によって形成されたものにすることができるから、製造コストが安価になる。
(ii)また、管体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状に形成された板材を相互に接合されてなる「コルゲートパイプ」であるから、その特徴である高剛性および高強度によって、管体の肉厚を薄くすることができるだけでなく、管体を形成する材質を比較的強度の低いものにすることができ、製造コストが安価になる。また、管体の軽量化が促進されるから、地滑り抑止効果が助長される。
(iii)また、コンクリート壁が設置され、コンクリート壁に一部の管体の側面が当接するから、施工区間が分断され、複数の施工区間において同時に並行した施工をすることができ、施工が迅速化するから、施工コストが安価になる。
また、コンクリート壁によって、これに当接する管体は略水平方向で支持され、その変形がより確実に拘束される(剛体的な支点によって支持される)から、複数の管体について、それぞれの略水平方向の変形が積算されることが抑制される。すなわち、路盤の沈下や振動等が抑えられ、また、管体に過剰な応力が発生することがなく、軽量路体の耐久性が向上し、かつ、信頼性が増す。
(iv)また、コンクリート壁に当接する断面半円状体が配置され、コンクリート壁に直接当接しない管体が、該断面半円状体に当接するから、コンクリート壁に直接当接しない管体の変形がより確実に拘束されるから、前記同様、軽量路体の耐久性が向上し、信頼性が増す。
(v)また、前記断面半円状体が「コルゲートパイプ」であるから、前記(ii)に同じ理由により、製造コストが安価になる。また、断面半円状体の軽量化が促進されるから、軽量路体の耐久性が向上し、信頼性が増し、さらに、地滑り抑止効果が助長される。
(vi)また、最下段の管体と板状構造物との間の略三角柱状の空間に中詰めコンクリートまたは中詰め土砂・砕石が設置されてなるから、最下段の管体の側面が該中詰めコンクリートまたは中詰め土砂・砕石に支持されるため、最下段の管体の変形が抑えられる。すなわち、洋梨状の変形が抑えられるから、略円周方向の応力に対する設計が可能になり、その肉厚を薄く、あるいは、比較的低い強度の材質によって形成されたものにすることができるから、製造コストが安価になる。
(vii)また、最下段の管体と板状構造物との間の略三角柱状の空間に第二の管体が設置されてなるから、最下段の管体の側面が該第二の管体に支持されるため、最下段の管体の変形が抑えられる。すなわち、洋梨状の変形が抑えられるから、略円周方向の応力に対する設計が可能になり、その肉厚を薄く、あるいは、比較的低い強度の材質によって形成されたものにすることができるから、製造コストが安価になる。
(viii)また、管体の側面同士、管体と断面半円状体とが、または管体と第二の管体とが、それぞれが当接する位置の一部において連結手段によって連結されてなるから、相互に移動する(ズレル)ことがない。特に、地震等の発生時において管体同士を引き離そうとする力(たとえば、鉛直略上方向の力)が作用した場合であっても、相互に移動したり(ズレたり)、浮き上がったりすることがないから、軽量路体の保全性や信頼性が向上する。なお、かかる連結材は、コルゲートパイプの山同士が当接する部位のみならず、コルゲートパイプの山と谷とが噛み合った部位においても前記作用効果を奏するものである。
(ix)また、板状構造物に突出体が設置され、該突出体が、最下段の管体に係止、あるいは中詰めコンクリート内または中詰め土砂・砕石に侵入、若しくは第二の管体に係止してなるから、最下段の管体の移動が直接的に拘束、あるいは、中詰めコンクリート、中詰め土砂・砕石、若しくは第二の管体の移動が拘束されるため、これらを介して間接的に拘束されることになる。すなわち、特に、地震が発生しても、管体が管軸方向に移動することがない。
(x)また、板状構造物が、底版コンクリート、鉄鋼製の板材または形材、鋳鋼製の板材または形材であって、これらの何れかを、軽量路体が設置される地盤の状況や軽量路体の管体等の構成に応じて選定自在であるから、設計の自由度が増すと共に、軽量路体の施工コスト・製造コストが低減し、信頼性が向上する。
(xi)さらに、本発明に係る軽量地盤は、前記(i)と同じ理由により、施工コストが安価になり、また、製造コストが安価になる。
(xii)さらに、前記(ii)と同じ理由により、製造コストが安価になり、また、地滑り抑止効果が助長される。
(xiii)また、板状構造物が、底版コンクリート、鉄鋼製の板材または形材、鋳鋼製の板材または形材の何れかであるから、前記(x)と同じ理由により、設計の自由度が増すと共に、軽量路体の施工コスト・製造コストが低減し、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施形態1に係る軽量路体、および実施形態2に係る軽量地盤を、図を参照しながら説明する、なお、各図および背景技術に示す図12において、同じ部分または相当する部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
また、以下、管体を3段(3層)に積み重ねたものを例に説明しているが、本発明はこれに限定するものではなく、1段(1層)でも、あるいは、2段(2層)以上の何れであってもよい。また、管体として、管軸方向で波状の凹凸側面を具備するコルゲートパイプ(これについては、別途詳細に説明する)を採用し、後記する顕著な作用効果を奏するものであるが、コルゲートパイプに替えて、平坦な側面を具備する通常の鋼管や樹脂管であってもよい。
さらに、地盤の上に設置される板状構造物として、底版コンクリートを例に説明しているが、底版コンクリートに代えて、鉄鋼製の板材または形材、あるいは鋳鋼製の板材または形材を設置してもよい。また、底版コンクリートは、一体的に形成されたもの、または複数のコンクリートスラブ(板状または棒状)によって形成されたものである。
[実施形態1]
(軽量路体その1)
図1は本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す一部を切り出した斜視図である。図1において、軽量路体1は、地盤100の上に底版コンクリート20が設置され、底版コンクリート20の上に、側面が相互に当接する複数本の下段コルゲートパイプ31が載置されている。また、下段コルゲートパイプ31の上に、相互に当接する中段コルゲートパイプ32(複数本)が載置され、水平方向が連結材90によって連結されている。さらに、中段コルゲートパイプ32の上に、相互に当接する上段コルゲートパイプ33(複数本)が載置されている。
そして、上段コルゲートパイプ33の上には、ここに打設されたコンクリートによって天端コンクリート50が形成されている。
さらに、天端コンクリート50の上には、路盤60が設置され、路盤60の上は舗装が施され舗装面70が形成されている。
なお、下段コルゲートパイプ31同士、中段コルゲートパイプ32同士、上段コルゲートパイプ33同士は、その水平方向(山同士が突き合わさっている)が連結材90によって連結されている。また、下段コルゲートパイプ31と中段コルゲートパイプ32とは、また中段コルゲートパイプ32と上段コルゲートパイプ33とは、それぞれ斜め上下方向(山と谷とが噛み合っている)が連結材90によって連結されている。
したがって、コルゲートパイプ30は相互に移動する(ズレル)ことがなく、特に、地震等の発生時においてコルゲートパイプ30同士を引き離そうとする力(たとえば、鉛直略上方向の力)が作用した場合であっても、相互に移動したり(ズレたり)、浮き上がったりすることがないから、軽量路体1の保全性や信頼性が向上している。
なお、かかる連結材の設置要領は図示するものに限定するものではなく、適宜変更したり、省略したりすることができるものである。
さらに、底版コンクリート20に突出体(図示しない)を固定して、該突出体に一部の下段コルゲートパイプ31を係止させてもよい。このとき、該下段コルゲートパイプ31の管軸方向の移動、およびこれに噛み合っているコルゲートパイプ30の管軸方向の移動が防止される。
図2は、図1に示す軽量路体におけるコルゲートパイプの配置例を模式的に示す側面図である。図2において、コルゲートパイプ30を二重の円で模式的に示し、その山(外径の突出部)を示す符号には「t」、谷(外径の陥没部)を示す符号には「b」を付している。
下段コルゲートパイプ31同士の当接する位置(図中「イ」にて示す)の直上に中段コルゲートパイプ32の管軸(平面視における管体の中心に同じ、図中「ハ」にて示す)が位置し、同様に、中段コルゲートパイプ32同士の当接する位置(図中「ニ」にて示す)の直上(Z方向)に上段コルゲートパイプ33の管軸(図中「ヘ」にて示す)が位置し、いわゆる「千鳥状に配置」されている。
このとき、下段コルゲートパイプ31同士、中段コルゲートパイプ32同士、上段コルゲートパイプ33同士は、それぞれの「山(外径の突出部)」が水平方向で当接し、一方、下段コルゲートパイプ31と中段コルゲートパイプ32、中段コルゲートパイプ32と上段コルゲートパイプ33とは、それぞれ、一方の「山(外径の突出部)」と他方の「谷(外径の陥没部)」が斜め方向で噛み合って当接している。
すなわち、軽量路体1は、相互に当接している下段コルゲートパイプ31、中段コルゲートパイプ32、上段コルゲートパイプ33が、軽量路体1に作用する鉛直荷重(Z方向の力、舗装面70を走行する自動車等の動荷重、路盤60その他構造部材の静荷重等)を支持する。このため、これ以外の荷重支持部材、たとえば、エアーモルタルやスラブ等を必要としないから、施工が簡素かつ迅速になり施工コストが安価になる。
また、コルゲートパイプ30の強度等が建設直後から時間の経過によって変わることなく、継続して前記鉛直荷重を支持するから、設計方案が整理される。
そして、コルゲートパイプ30は相互に当接し、側面が複数箇所、たとえば中段コルゲートパイプ32は円周方向の6箇所(60度均等間隔)で拘束されている。
すなわち、中段コルゲートパイプ32は、上段コルゲートパイプ33と噛み合っている斜め上位置「ホ」において、鉛直荷重を受け、中段コルゲートパイプ32同士の当接位置「ニ」において水平方向に拘束され、下段コルゲートパイプ31と噛み合っている斜め下位置「ロ」において、鉛直荷重を下方に伝えている。
したがって、単に鉛直方向(一方向に同じ)で押し潰され、扁平になるようなことがなく、略円周方向の「たが応力(フープストレス)」に準じる応力によって鉛直荷重を支持するから、管体の肉厚を薄く、あるいは、管体を比較的低い強度の材質によって形成されたものにすることができるから、製造コストが安価になる。
また、コルゲートパイプ30が、通常の鋼管や樹脂管(平坦な側面を具備する)に比較して、軽量でありながら、格段に高い剛性および強度を有するから、軽量路体1は、さらに軽量になっている。また、コルゲートパイプ30の山谷が噛み合って当接するから、連結体90による連結に頼らなくても、相互にズレル(軸方向に相対移動するに同じ)ことがない。
また、鉛直荷重は走行する自動車の重量等であって、比較的狭い範囲に集中するものであるため、鉛直荷重は、特定の上段コルゲートパイプ33から、これに隣接する上段コルゲートパイプ33に順次作用するものの、上段コルゲートパイプ33は、その上半分が天端コンクリート50によって、その水平方向が隣接する両サイドの上段コルゲートパイプ33によって、その斜め下方が一対の中段コルゲートパイプ32によって、それぞれ拘束されるから、前記と同様に、押し潰されて扁平になることがない。
また、特定の上段コルゲートパイプ33に集中した鉛直荷重は、これに当接する一対の中段コルゲートパイプ32に分散して伝達され、さらに、複数本の下段コルゲートパイプ31に分散して伝達され、特定のコルゲートパイプ30単体に作用する鉛直荷重自体が小さくなっている。
なお、前述した従来の工法(図12参照)においては、スラブ950を、所定間隔に配置されたエアーモルタル940によって支持された連続梁とみなすものであるため、スラブ950の剛性が低い場合や鉛直荷重が狭い範囲に集中する場合、鉛直荷重は所定の幅のエアーモルタル940によって支持され、鉛直荷重が複数のエアーモルタル940に分散されないでいた。このため、エアーモルタル940自体に所定の断面積や強度が要求され、体積や重量の増加の一因になっていた。これに対し、本発明は、鉛直荷重自体を分散させるから、前述の鉛直荷重の支持形態(構造部材に略円周方向の応力を生じさせる)と相俟って、軽量化に相乗的な顕著な作用効果を奏するものといえる。
そして、上段(上層)と下段(下層)とでコルゲートパイプ30は、それぞれの「山」と「谷」とが噛み合って当接しているから、管軸方向(図1においてX方向、軽量路体1の幅方向に同じ)で拘束されるから、地震発生時においても、管軸方向で移動する(ズレる)ことがない。また、水平方向のコルゲートパイプ30同士も、これらに跨っている上段(上層)または下段(下層)のコルゲートパイプ30を介して、管軸方向で拘束されるから、地震発生時において、管軸方向で移動する(ズレる)ことがない。したがって、図1に示す連結材90の設置は省略してもよい。
さらに、コルゲートパイプ30同士の略三角柱状の空間に、小径の中間管体(図示しない)を設置してもよい。このとき、コルゲートパイプ30の外周は、より多数の位置において拘束されるから、より低い剛性(コルゲートの波高が小さいもの、板厚の薄いもの)やより低い強度の材質のものにすることが可能になり、製造コストの低減化、軽量化が促進されることになる。
なお、中間管体は、コルゲートパイプであっても、通常の側面が平坦な鋼管や樹脂管であってもよく、コルゲートパイプにすれば、これが具備する特性(軽量にして高剛性よび高強度)が当然に発揮されることになる。
また、天端コンクリート50と路盤60と舗装面70との構成は、図示する形態に限定するものではない。例えば、天端コンクリート50の内部または上面に鉄鋼製の板材、形材あるいは棒材を配置してもよい。このとき、天端コンクリート50の強度や剛性が向上するから、ひび割れ等の経年劣化が防止されることになる。
また、天端コンクリート50の設置を上段コルゲートパイプ33同士の間に形成される楔状範囲(略三角柱範囲)に限定して、鉄鋼製の板材等を、かかる天端コンクリート50の上面と上段コルゲートパイプ33の頂点の両方に当接するように配置してもよい。このとき、前記強度面における効果に加え、天端コンクリート50が薄くなったことにより、軽量化がさらに促進されることになる。この場合には、前記楔状範囲の部分に、コンクリートの代りに、モルタル、エアーモルタル、土砂・砕石等を充填しても実質的によい。
(軽量路体その2)
図3は、図1に示す軽量路体におけるコルゲートパイプの配置例を示す側面図である。図3において、軽量路体2では、コルゲートパイプ30が「方眼状に配置」されている。したがって、鉛直荷重は、略鉛直下方に順次伝達されるものの、コルゲートパイプ30は周囲から拘束されているため、押し潰されて扁平になることがなく、また、上段コルゲートパイプ33に集中した鉛直荷重は中段さらに下段になるに従って分散されている。
特に、コルゲートパイプ30同士の略四角柱状の空間に、小径の中間管体82、83が設置されているため、コルゲートパイプ30の外周は、より多数の位置において拘束される。
たとえば、中段コルゲートパイプ32は、鉛直方向で、上段コルゲートパイプ33および下段コルゲートパイプ31とそれぞれ噛み合い(直上位置「ホ」および直下位置「ロ」)、水平方向で隣接する中段コルゲートパイプ32と山同士が当接し(位置「ニ」)、斜め上方向が中間管体83に噛み合い(位置「リ」)、斜め下方向が中間管体82の山に当接している(位置「チ」)。
したがって、単に鉛直方向に押し潰されて扁平になることがなく、略円周方向の「たが応力(フープストレス)」に準じる応力によって鉛直荷重を支持するから、管体の肉厚を薄く、あるいは、管体を比較的低い強度の材質によって形成されたものにすることができるから、製造コストが安価になる。
また、中間管体82、83がコルゲートパイプであって、下段コルゲートパイプ31同士および中段コルゲートパイプ32同士が、それぞれ、これに噛み合った中間管体82および中間管体83を介して管軸方向に拘束されるから、管軸方向に移動する(ズレる)ことがない。
また、下段コルゲートパイプ31の側面同士が当接して形成された谷間に中間管体82を載置し、該一対の中間管体82に挟まれるようにして、中段コルゲートパイプ32を下段コルゲートパイプ31の直上に載置するから、中段コルゲートパイプ32の載置作業が容易になる。
また、中間管体82、83とコルゲートパイプ30とを連結材90によって連結してもよい。
さらに、中間管体82、83は通常の鋼管や樹脂管(平坦な側面を具備する)であってもよく、通常の鋼管や樹脂管にした場合、コルゲートパイプ30と連結材90によって連結されてもよい。
なお、中間管体82、83の設置を省略しても、コルゲートパイプ30は4方向で拘束される限りにおいて、軽量路体1と同様の作用効果が得られるものである。
(軽量路体その3)
図4は、本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す一部を切り出した斜視図であって、軽量路体の始端部である。
図4の(a)において、軽量路体3は、前記軽量路体1の始端部(終端部に同じ)にコンクリート壁43が設置されたものである。すなわち、底版コンクリート20と天端コンクリート50とを連結するようにコンクリート壁43が一体的に設置され、あたかも、底版コンクリート20と、天端コンクリート50と、一対のコンクリート壁43とによって形成された函体内に、コルゲートパイプ30が収納された様相を呈している。
そして、軽量路体3の始端部(終端部に同じ)における下段コルゲートパイプ31の斜め上方に、断面半円状の半割コルゲートパイプ84が設置されている。
半割コルゲートパイプ84の側面(図中、右側の外面)は、斜め下方で下段コルゲートパイプ31に、水平方向で中段コルゲートパイプ32に、斜め上方で上段コルゲートパイプ33に、それぞれ当接している。また、半割コルゲートパイプ84の側縁部(図中、左側の管軸方向の端面)はコンクリート壁43に当接している。
このとき、コンクリート壁43は、剛体として作用するから、これに当接する下段コルゲートパイプ31、上段コルゲートパイプ33および半割コルゲートパイプ84を確実に支持し、かつ、半割コルゲートパイプ84は周囲から多点で拘束されるから、高い剛性を発揮するとともに、これに当接するコルゲートパイプ30の変形を防止している。
よって、コンクリート壁43によって、軽量路体2はさらに剛体が増すことになる。
(軽量路体その4)
図4の(b)において、軽量路体4は、側面が斜面になったコンクリート壁44を有している。したがって、該コンクリート壁44に、各段(各層)の端に位置するコルゲートパイプ30がそれぞれ当接するから、半割コルゲートパイプ84は設置されていない。
よって、軽量路体4は、前述の軽量路体2と同様の作用効果を奏し、さらに、半割コルゲートパイプ84を不要にする分だけ、これを構成する部品点数を減らすことができるから、製造コストが安価になる。
なお、図中、コンクリート壁44は断面台形であるが、本発明はこれに限定するものではなく、地盤100を斜めに掘削して、コンクリート壁44を断面平行四辺形にしてもよい。このとき、コンクリート壁44はより軽量になる。
(軽量路体その5)
図5は、本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す側面図であって、軽量路体の中間部である。
図5の(a)において、軽量路体5は、軽量路体5の中間部にコンクリート壁45を有している。したがって、コンクリート壁45に直接当接するコルゲートパイプ30は確実に支持されるから、軽量路体5は、コンクリート壁45の両側面で、前述の軽量路体3と同様の作用効果を奏する。
また、コンクリート壁45を、所定の間隔毎に複数箇所に設置すれば、コルゲートパイプ30の水平方向の歪みの集積を防止することができるから、軽量路体5が長い場合でも、長手方向(自動車の走行方向に同じ)で上下に波打つような舗装面70の振動を防止することが可能になる。
なお、コンクリート壁45を断面台形にして、半割コルゲートパイプ84の設置を省略してもよい。
(軽量路体その6、その7)
図5の(b)に示す軽量路体6は、傾斜地盤に設置され、舗装面70が略水平のもの、図5の(c)に示す軽量路体7は、平坦地盤に設置され、舗装面70がスロープ状に傾斜したものである。
軽量路体6、7の中間部に、一方の面は鉛直で他方の面は斜面に形成されたコンクリート壁46、47が設置され、それぞれの面(自動車の走行前方側と後方側に同じ)で、コルゲートパイプ30の設置形態が相違している。
したがって、軽量路体6、7は、前述の軽量路体5と同様の作用効果を奏すると共に、所望の路面形状(スロープ角度)や設置される地盤形状(スロープ状斜面、一部陥没した凹凸地盤等)に応じた、広範な設計が可能になる。
なお、図示するものは一例であって、コルゲートパイプ30の設置形態(段数、千鳥配置または方眼配置等)、コンクリート壁の形状(両面とも斜面、両面とも鉛直面等)は適宜選定することができるものである。
(軽量路体その8)
図6は、本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す側面図であって、下段コルゲートパイプと底版コンクリートとの取り合いを示している。
図6の(a)において、軽量路体8は、前述の軽量路体1において、下段コルゲートパイプ31と底版コンクリート20とが形成する略三角柱状の空間に小径のアンカー管体81が設置され、アンカー管体81が底版コンクリート20に固定されたものである。
すなわち、底版コンクリート20に突出体21(以下「アンカー金物21と称す)を固定し、アンカー管体81の側面に設けた係止孔にアンカー金物21を挿入して、アンカー管体81を底版コンクリート20に載置した後、一対のアンカー管体81と底版コンクリート20との上に下段コルゲートパイプ31を載置したものである。
したがって、下段コルゲートパイプ31の外周は、最下端の位置「ル」だけでなく、一対の斜め方向の位置「オ」においても拘束されるため、下段コルゲートパイプ31は、押し潰されて扁平になる変形がさらに抑えられるから、管体の肉厚化、軽量化がさらに進み、製造コストがさらに安価に抑えられることになる。
なお、下段コルゲートパイプ31に係止穴を設け、該係止孔にアンカー金物21を挿入し、アンカー管体81は底版コンクリート20に載置しただけであっても、同様の作用効果がえられる。
さらに、アンカー管体81をコルゲートパイプにして、下段コルゲートパイプ31と、それぞれの山谷において噛み合わせ当接しておけば、アンカー管体81と下段コルゲートパイプ31とを連結材90によって連結しなくても、アンカー管体81が下段コルゲートパイプ31の管軸方向の移動(ズレ)を拘束することになる。このとき、下段コルゲートパイプ31を底版コンクリート20に固定する必要が無くなるから、大径の下段コルゲートパイプ31に係止穴を加工する必要がなくなり、製造コストがさらに低減する。また、コルゲートパイプ30に、係止穴が加工されたものと加工されていないものとが混在しないから、その保管・管理が容易になる。
また、アンカー管体81が軽量であるため、アンカー金物21への係止作業が容易であって、大径の下段コルゲートパイプ31の載置作業も容易かつ迅速になるから、施工コストがさらに低減する。
なお、アンカー管体81は、前述の軽量路体2〜7に設置できるものである。
(軽量路体その9)
図6の(b)において、軽量路体9は、前述の軽量路体2において、下段コルゲートパイプ31と底版コンクリート20とが形成する略三角柱状の空間に「詰め物85」を設置し、詰め物85を底版コンクリート20に固定したものである。
すなわち、底版コンクリート20に突出体25(以下「アンカー金物25と称す)を固定しておき、底版コンクリート20に下段コルゲートパイプ31を載置した後、下段コルゲートパイプ31の谷同士の隙間から、詰め物85を下方に向けて充填したものである。
したがって、下段コルゲートパイプ31の外周は、特に下半分の範囲が詰め物85によって拘束されるから、下段コルゲートパイプ31は、押し潰されて扁平になる変形がさらに抑えられるから、管体の肉厚化、軽量化がさらに進み、製造コストがさらに安価に抑えられることになる。
さらに、詰め物85はアンカー金物25によって底版コンクリート20に固定され、一方、下段コルゲートパイプ31と山谷に浸入しているから、下段コルゲートパイプ31は、詰め物85によって管軸方向の移動(ズレ)が拘束されることになる。ただし、下段コルゲートパイプ31自体に管軸方向の移動(ズレ)を防止する手段が施されている場合には、アンカー金物25を設置しなくてもよい。
なお、詰め物85の材質は限定するものではなく、コンクリートや土砂・砕石等であってもよい。また、詰め物85は、前述の軽量路体1や軽量路体3〜7に設置できるものである。
(軽量路体その10)
図7は、本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す正面視の側面図であって、傾斜した法面に設置されたものである。
図7において、軽量路体10は、傾斜した法面110に設置されている。すなわち、法面110の傾斜に略沿って、段階状に、底版コンクリート20(正確には、1段目底版コンクリート21、2段目底版コンクリート22、3段目底版コンクリート23、4段目底版コンクリート24、5段目底版コンクリート25)が設置されている。
そして、1段目底版コンクリート21の上に1段目コルゲートパイプ31(前述の下段コルゲートパイプ31に同じ)が載置されている。さらに、1段目コルゲートパイプ31の上には2段目コルゲートパイプ32(前述の中段コルゲートパイプ32に同じ)が載置され、1段目コルゲートパイプ31から外れた2段目コルゲートパイプ32の法面110側は、2段目底版コンクリート22に載置されている。以下同様にして、3段目コルゲートパイプ33、4目コルゲートパイプ34、5段目コルゲートパイプ35(前述の上段コルゲートパイプ33に相当する)が載置され、5段目コルゲートパイプ35の上に天端コンクリート50が設置され、その上に路盤60、その上に舗装面70がそれぞれ設置されている。
なお、コルゲートパイプ30の端面は略同一面を形成し、該端面に略平行に、H形鋼71が立設され、H形鋼71に化粧パネル72が設置されている。また、路盤60は天端コンクリート50よりも法面110側に後退しているため、天端コンクリート50の端部と舗装面70の端部とを結ぶ断面三角形状の部分に斜面73が形成されている。
すなわち、法面110の正面視の傾斜や平面視の凹凸(蛇行)にかかわらず、各段(各層)のコルゲートパイプ30の長さを選定することができるから、軽量路体10は、設置する場所の自由度が大きいものであって、基礎工事の負担を減らして施工コストを低減することができるものである。
また、軽量路体10の側面視(YーX面)の形態は、前述の軽量路体1〜9の何れであってもよい。
(軽量路体その11)
図8は、本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す側面図であって、舗装面をスロープにしたものである。
図8において、軽量路体11は、略水平の地盤100に設置され、舗装面70が傾斜している。すなわち、略水平な底版コンクリート20の上に1段目コルゲートパイプ31(前述の下段コルゲートパイプ31に同じ)が載置され、その上に2段目コルゲートパイプ32aが載置されている。このとき、2段目コルゲートパイプ32aは、外径の異なる複数のコルゲートパイプ(図中、最も左側では最小径で、右側になる程除々に大径になり、やがて、1段目コルゲートパイプ31と同じ外径になる)から構成されている。
さらに、同様に、2段目コルゲートパイプ32aの上に3段目コルゲートパイプ33aが、その上に4段目コルゲートパイプ34aが、その上に5段目コルゲートパイプ35aが順次載置されている。
そして、2段目コルゲートパイプ32aのうち1段目コルゲートパイプ31よりも外径の小さいコルゲートパイプが配置された範囲、すなわち、当該コルゲートパイプ同士の隙間、および、3段目コルゲートパイプ33a、4段目コルゲートパイプ34a並びに5段目コルゲートパイプ35aのそれぞれにおける同様の隙間に、それぞれ隙間詰めコンクリート51が設置されている。さらに、隙間詰めコンクリート51の上に、天端コンクリート50が設置され、その上に路盤60、その上に舗装面70が設置されている。
すなわち、軽量路体11は、コルゲートパイプの載置段数(層数)や、各段におけるコルゲートパイプの外径の種類、それぞれの外径ごとの本数等を、適宜選定することにより、所望の傾斜のスロープを形成することができるものである。なお、軽量路体11は、前述の軽量路体1〜10におけるコルゲートパイプの外径を変更したものであるから、図示する形態に限定されるものではなく、軽量路体1〜10の形態を適宜採用することができるものである。そして、前述のように、簡素な施工による施工コストの低減、簡単な構造および変動しない荷重支持形態による製造コストの低減を図ることができるものである。
(軽量路体その12)
図9は、本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す側面図であって、平面視でカーブしたものである。
図9において、軽量路体12は、軽量路体5〜7(図5の(a)〜(c)参照)のコンクリート壁45〜47を、平面視で三角形のコンクリート壁48に変更したものである。そして、端部(略X方向の両端部)には、それぞれH形鋼71が立設され、H形鋼71には化粧パネル72が設置されている。
したがって、軽量路体12は、コンクリート壁48の頂角の大きさ、コルゲートパイプ30の長さ(略X方向)、1段当たりの本数(コンクリート壁48同士の略Y方向の距離に相当する)を、適宜選定することによって、所望の半径(いわゆる「R」に同じ)でカーブした舗装面70を形成することができるものである。
また、軽量路体11(図8参照)において、走行方向(略Y方向)の途中に所定間隔でコンクリート壁48を配置すれば、カーブしたスロープの舗装面を形成することができる。なお、軽量路体12が、前述のように、簡素な施工による施工コストの低減、簡単な構造および変動しない荷重支持形態による製造コストの低減を図ることができるものであることは明らかである。
[実施形態2]
(軽量地盤)
以上、実施形態1において軽量路体1〜12を説明したが、本発明はこれに限定するものではない。たとえば、路盤60や舗装面70に替えて、所望の表層地盤等を設置して、軽量地盤(図示しない)とすることができるものである。
たとえば、天端コンクリート50の上に土砂・砕石を敷設して人工地盤にしたり、天端コンクリート50に建築等の基礎を設置したりしてもよい。このとき、コルゲートパイプ30を管軸方向(図1においてX方向)に複数本並べて、管軸方向および側面方向(図1においてY方向)の両方に拡大した広大な面積の軽量地盤を形成してもよい。
さらに、本発明の軽量路体1〜12は、スラブ50やエアーモルタル940(図12参照)を有しないから、前述のように施工が容易であると同時に、解体も容易であって、解体後の廃材の発生が最少に抑えられるものである。したがって、仮設道路や仮設地盤としても、利用できるものである。
また、コルゲートパイプ30が通気性、通水性を有し、さらには、昆虫や小動物が通過自在であるから、前記軽量化の特徴を有する「環境フレンドリな永久地盤等」としても利用できるものである。このとき、設置される地盤は、軟弱地盤に限定されないことは明らかである。
(コルゲートパイプ)
図10は本発明の実施形態1に係る軽量路体または実施形態2に係る軽量地盤に使用されたコルゲートパイプを説明する一部を抜き出した模試図である。
図10の(a)、(b)において、コルゲートセクション310、320は、X方向で波状に、Y−Z面内で円弧状に成形されている。また、X方向の側縁部に内フランジまたは外フランジ(図示しない)が形成されている。また、コルゲートセクション310の谷部にはボルト孔311が、コルゲートセクション320の山部にはボルト孔321が設けられている。
Z面内に配置して、それぞれの内フランジまたは外フランジを相互に当接、すなわち、一方の谷部と他方の山部を噛み合わせて、ボルト孔311、321に挿入した連結ボルト(図示しない)によって両者を連結すれば、環状のコルゲートパイプ30が形成されることになる。
また、複数枚のコルゲートセクション310、320をX方向に配置して、一部を重ねて同様に連結すれば、所望の長さのコルゲートパイプ30が形成されることになる。
よって、コルゲートセクション310、320のY−X面内における曲率半径や、X方向で連結する枚数は、適宜選定できるから、所望の外径で所望の長さのコルゲートパイプを成形することが原則可能になるものの、2種類の波形状について、所定ステップで規定された板厚および外径のコルゲートパイプが規格化(JIS G3471)されている(図10の(a)は1形コルゲートセクション、図10の(b)は2形コルゲートセクション)。
(連結材)
図11は、本発明の実施形態1に係る軽量路体または実施形態2に係る軽量地盤に使用されたコルゲートパイプを連結する連結材を説明する側面図である。
図11の(a)において、コルゲートパイプ30(コルゲートセクション310に同じ)は、一方の山部に他方の谷部が噛み合って当接している。
連結材90aは、山用ボルト901aと、丸ワッシャー902aと、山用角ワッシャー903aと、六角ナット904aとから構成されている。
山用ボルト901aは外形が六角であって、ネジ部側がコルゲートパイプ30の波形状に略同一の円弧状の凸面を具備している。また、丸ワッシャー902aは均一厚さの板材であって、コルゲートパイプ30の波形状に略同一の円弧状に形成されている。さらに、山用角ワッシャー903aは、一方の面が平坦で、他方の面がコルゲートパイプ30の波形状に略同一の円弧状の凹面に形成されている。
したがって、コルゲートパイプ30の当接部の一方の面に丸ワッシャー902aを当接し、他方の面に山用角ワッシャー903aを山用ボルト901aと六角ナット904aとによって締め付ければ、コルゲートパイプ30は連結されることになる。
また、連結材90bは、谷用ボルト901bと、丸ワッシャー902bと、谷用角ワッシャー903bと、六角ナット904bとから構成されている。
山用ボルト901bは外形が六角であって、ネジ部側がコルゲートパイプ30の波形状に略同一の円弧状の凹面を具備している。また、丸ワッシャー902bは均一厚さの板材であって、コルゲートパイプ30の波形状に略同一の円弧状に形成されている。さらに、山用角ワッシャー903bは、一方の面が平坦で、他方の面がコルゲートパイプ30の波形状に略同一の円弧状の凸面に形成されている。
したがって、連結材90aと同様にして連結材90bによって、コルゲートパイプ30は連結されることになる。
なお、連結材90aおよび連結材90bが並んで設置された様子を図示しているが、通常は、連結材90aまたは連結材90bの一方または両方が選択され、それぞれ所定の間隔を設けて設置されるものである。
図11の(b)において、コルゲートパイプ30(コルゲートセクション310に同じ)は、一方の山部30tに他方の山部30tが当接している。
そして、山部30t同士は、山用ボルト901aと、丸ワッシャー902aと、谷用角ワッシャー903bと、六角ナット904bとから構成される連結材90cによって連結されている。また、谷部30b同士は、谷用ボルト901bと、丸ワッシャー902bと、山用角ワッシャー903aと、六角ナット904aとから構成される連結材90dによって連結されている。
なお、連結材90cおよび連結材90dが並んで設置された様子を図示しているが、通常は、連結材90cまたは連結材90dの一方または両方が選択され、それぞれ所定の間隔を設けて設置されるものである。
本発明は以上の構成であるから、軽量路体および各種軽量地盤として広く利用することができる。
本発明の実施形態1に係る軽量路体を模式的に示す一部の切り出し斜視図。 図1に示す軽量路体におけるコルゲートパイプの配置例を示す側面図。 図1に示す軽量路体におけるコルゲートパイプの配置例を示す側面図。 軽量路体の始端部を模式的に示す一部の切り出した斜視図。 軽量路体の中間部を模式的に示す側面図。 軽量路体の底版コンクリートとの取り合い部を模式的に示す側面図。 傾斜した法面に設置された軽量路体を模式的に示す正面視の側面図。 舗装面をスロープにした軽量路体を模式的に示す側面図。 平面視でカーブした軽量路体を模式的に示す側面図。 コルゲートパイプを説明する一部を抜き出した模試図。 コルゲートパイプを連結する連結材を説明する側面図。 背景技術に引用した非特許文献1、2に示された路体構成を示す側面図。
符号の説明
1〜12 軽量路体
20 底版コンクリート
21 アンカー金物
25 アンカー金物
30 コルゲートパイプ
31 下段コルゲートパイプ
32 中段コルゲートパイプ
33 上段コルゲートパイプ
43〜48 コンクリート壁
50 天端コンクリート
51 隙間詰めコンクリート
60 路盤
70 舗装面
81 アンカー管体
82 中間管体
83 中間管体
84 半割コルゲートパイプ
85 詰め物
90 連結材
100 地盤

Claims (13)

  1. 地盤に設置された板状構造物と、板状構造物の上に載置された複数の管体と、該管体の上に設置された天端コンクリートと、該天端コンクリートの上に設置された路盤と、該路盤の上に設置された舗装とを有する軽量路体であって、
    前記複数の管体のうちの一方の管体の側面と前記複数の管体のうちの他方の管体の側面とが相互に当接してなることを特徴とする軽量路体。
  2. 前記管体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状に形成された板材を相互に接合されてなることを特徴とする請求項1記載の軽量路体。
  3. 前記板状構造物の上にコンクリート壁が形成され、
    該コンクリート壁に前記複数の管体のうちの一部の管体の側面が当接してなることを特徴とする請求項1または2記載の軽量路体。
  4. 前記コンクリート壁に当接している管体の斜め上方に、断面半円状体が載置され、該断面半円状体の側縁部が前記コンクリート壁に当接してなることを特徴とする請求項3記載の軽量路体。
  5. 前記断面半円状体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状に形成された板材を相互に接合されてなることを特徴とする請求項4記載の軽量路体。
  6. 前記複数の管体のうちの一部の管体の側面と前記板状構造物とが形成する略三角柱状の空間に、中詰めコンクリートまたは中詰め土砂・砕石が設置されてなることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の軽量路体。
  7. 前記複数の管体のうちの一部の管体の側面と前記板状構造物とが形成する略三角柱状の空間に、該管体の側面と前記板状構造物との両方に当接する第二の管体が設置されてなることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の軽量路体。
  8. 前記管体の側面同士が当接する部位の一部、前記管体と前記断面半円状体とが当接する部位の一部、または前記管体と前記第二の管体とが当接する部位の一部が、連結手段によって連結されてなることを特徴とする請求項1、4または7記載の軽量路体。
  9. 前記板状構造物に突出体が設置され、該突出体が前記管体のうちの一部または全部の管体に係止、あるいは該突出体が前記中詰めコンクリート内または中詰め土砂・砕石に侵入、若しくは該突出体が前記第二の管体のうちの一部または全部の管体に係止してなることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の軽量路体。
  10. 前記板状構造物が、底版コンクリート、鉄鋼製の板材または形材、鋳鋼製の板材または形材の何れかであることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の軽量路体。
  11. 地盤に設置された板状構造物と、板状構造物の上に載置された複数の管体と、該管体の上に設置された天端コンクリートと、該天端コンクリートの上に設置された表層地盤とを有する軽量地盤であって、
    前記複数の管体のうちの一方の管体の側面と前記複数の管体のうちの他方の管体の側面とが相互に当接し、且つ、相互に連結手段によって連結されてなることを特徴とする軽量地盤。
  12. 前記管体が、長手方向に波状で幅方向に円弧状の板材を相互に接合して形成されたコルゲートパイプであることを特徴とする請求項11記載の軽量地盤。
  13. 前記板状構造物が、底版コンクリート、鉄鋼製の板材または形材、鋳鋼製の板材または形材の何れかであることを特徴とする請求項10または11記載の軽量地盤。
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