JP2000355901A - 軌道用気泡モルタル軽量盛土及びその施工方法 - Google Patents

軌道用気泡モルタル軽量盛土及びその施工方法

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JP2000355901A
JP2000355901A JP11167621A JP16762199A JP2000355901A JP 2000355901 A JP2000355901 A JP 2000355901A JP 11167621 A JP11167621 A JP 11167621A JP 16762199 A JP16762199 A JP 16762199A JP 2000355901 A JP2000355901 A JP 2000355901A
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Japan
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mortar
pipe
track
filled
aerated
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JP11167621A
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English (en)
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Hajime Fujisawa
一 藤澤
Hideaki Takasaki
高崎秀明
Shunsuke Masano
正能俊輔
Hideyuki Nagashima
長嶋秀幸
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East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡モルタル盛土の一層の軽量化をはかり、
鉛直支持力に余裕がない支持地盤や支持構造物への軌道
敷設の適用を拡大できるようにする。 【解決手段】 軌道の両側に沿って敷設された側壁2内
に充填される気泡モルタル層3内に中空のパイプ10を
埋設したものであり、中空パイプの埋設は、固定部材で
固定するか内部に水を満たした後、気泡モルタルをほぼ
パイプ高さまで充填して養生し、固化した後前固定部材
を取り除くか、パイプ内の水を排水し、さらに気泡モル
タルを所定高さまで充填して固化したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気泡モルタルを用い
て格段に軽量化した盛土とその施工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、天然地盤を盛土して路盤を形成す
ることが行われてきたが、土を締め固めるのに長時間を
要すること、路盤を安定させるために裾を広げる必要が
あり、軌道面積に対する路盤面積の比率が大きいこと、
雨等によって地盤が緩むことからメンテナンスのコスト
が大きいこと、また、構造物上に路盤を形成する場合に
コンクリート路盤では重量が大きいことなどから、水硬
性物質、細骨材としての鉱物質微粉末、起泡剤、水を所
定配合比で混合して固化させた軽量の気泡モルタル盛土
が提案されている(特開平6ー88301号公報)。
【0003】図1は上記提案の気泡モルタル盛土構造物
を示す図である。盛土構造物1は、両側にプレストレス
トコンクリート(PC)板等からなる側壁2を設置して
型枠とし、この中に気泡モルタル3を充填し、側壁の倒
れを防止するために両側に設置したH型鋼4の間をタイ
ロッド5で締めるようにして支持地盤上に施工され、列
車荷重に対抗する強度を得るための表層コンクリートを
施工してマクラギ6、レール7が設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記気泡モルタル盛土
はメンテナンスコストが安く、省スペース化が図れ、従
来の盛土に比して軽量化が図れる等のメリットがある
が、支持地盤の鉛直支持力がそれほど大きくない、例え
ば高架橋のような支持構造物上に盛土を作るような場合
には重量がありすぎて適用困難であった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、気泡モルタル盛土の一層の軽量化をはかり、鉛直
支持力に余裕がない支持地盤や支持構造物への軌道敷設
の適用を拡大できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軌道
の両側に沿って敷設された側壁内に気泡モルタル層を充
填した軌道用気泡モルタル軽量盛土において、前記気泡
モルタル層内に中空のパイプが埋設されていることを特
徴とする。請求項2の発明は、軌道の両側に沿って敷設
された側壁内に中空パイプを埋設して固定部材で固定
し、気泡モルタルをほぼパイプ高さまで充填して養生し
た後前記固定部材を取り除き、さらに気泡モルタルを所
定高さまで充填して固化させることを特徴とする。請求
項3の発明は、軌道の両側に沿って敷設された側壁内に
中空パイプを埋設して内部に液体を充填し、気泡モルタ
ルをほぼパイプ高さまで充填して養生した後パイプ内の
液体を排出し、さらに気泡モルタルを所定高さまで充填
して固化させることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の実施の形態の例を示す図
で、図1(a)は斜視図、図1(b)は軌道に垂直な断
面図である。なお、図中、図3と同一番号は同一内容を
示している。図において、型枠である側壁2内に気泡モ
ルタル3を充填し、両側に設置したH型鋼4の間をタイ
ロッド5で締めるようにする点は図3の場合と同様であ
る。気泡モルタル3は、セメント等の水硬性物質、細骨
材としての鉱物質微粉末、水、起泡材を所定の配合比で
混合し、空気を導入することにより気泡を発生させたも
のである。
【0008】本発明においては、型枠内に気泡モルタル
3を充填する際、盛土体の軽量化を図るために円形パイ
プ10を埋設する。円形パイプは、例えば、コルゲート
パイプ、塩ビ管のような軽量のパイプであり、気泡モル
タル打設時の浮き上がり防止のため、上側をH型鋼等か
らなる固定用鋼材11で押さえて固定する。また、側壁
の倒れを防止するために、両側に設置したH型鋼4の間
はタイロッド5で連結する。パイプ内に気泡モルタルが
入り込まないようにする必要があるが、そのためにはパ
イプの両側を別途蓋をするか、或いは型枠で蓋を兼ねる
ようにしてもよい。
【0009】次いで、気泡モルタルを充填するが、ま
ず、パイプの上面まで打設して養生し、固化した段階で
固定用鋼材11を取り除く。気泡モルタルが固化した状
態ではパイプは固定されてしまうので固定用鋼材11を
取り除いても問題はない。もちろん、固定用鋼材11を
埋め込んでもよいが、軽量化のためには好ましくない。
さらに、気泡モルタルを所定高さまで打設して養生した
後、列車荷重に耐えられる強度の表面コンクリート層1
2を打設する。このように施工した盛土の上に、例えば
バラスト軌道8を施工し、マクラギ6、レール7を敷設
する。スラブ軌道の場合は、コンクリート床板を施工
し、マクラギ、レールを敷設する。
【0010】なお、円形パイプの設置位置は盛土の底部
である必要はなく中間位置でもよいが、表面からの距離
がなるべくある方が好ましい。また、パイプの径は任意
であり、小径のパイプを高さ方向に複数配置してもよ
く、異なる径のパイプを混在させてもよい。また、パイ
プは円形に限らず、任意の形状のものが可能であり、さ
らに半円形のものであってもよい。なお、埋設するパイ
プの向きは軌道方向に垂直に限らず、軌道に平行、ある
いは軌道に対して所定の角度をつけてもよい。
【0011】図2は本発明の他の実施の形態の例を示す
図で、図2(a)は斜視図、図2(b)は軌道に垂直な
断面図である。なお、図中、図1と同一番号は同一内容
を示している。この例は、気泡モルタル打設時のパイプ
の浮き上がり防止のため、図1における固定用鋼材11
を用いる代わりに、気泡モルタル打設前にパイプ内に水
等の液体を充填し、モルタル固化後に水を抜くようにし
た点のみ異なっている。そのために、水入パイプから配
管21を通して各パイプ内に水を入れ、水抜パイプ22
で排水できるようにしている。なお、パイプは水が漏れ
ないように両端は蓋されている必要がある。もちろん、
型枠で蓋をするようにしてもよい。パイプ内に水を満た
すことにより、気泡モルタル打設時の浮き上がりを防止
するだけでなく、パイプの変形を防止することもでき
る。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、気泡モル
タル内にパイプを埋設することにより、所定の強度を維
持しながら一層の軽量化を図り、また、気泡モルタル打
設時におけるパイプの浮き上がりを防止しながら、気泡
モルタル硬化後に、盛土材の重量を軽量化することが可
能となるので、鉛直支持力に余裕がない支持地盤や支持
構造物への軌道敷設を適用することが可能となり、ま
た、盛土重量による支持地盤の沈下を逓減させて安全性
の向上を図ることができるとともに、支持構造物の規模
を縮小して経費節減を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態の他の例を示す図であ
る。
【図3】 従来の気泡モルタル盛土構造物を示す図であ
る。
【符号の説明】
2…側壁、3…気泡モルタル、4…H型鋼、5…タイロ
ッド、6…マクラギ、7…レール、8…バラスト軌道、
10…円形パイプ、11…固定用鋼材、12…表面コン
クリート層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正能俊輔 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 長嶋秀幸 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 2D044 CA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道の両側に沿って敷設された側壁内に
    気泡モルタル層を充填した軌道用気泡モルタル軽量盛土
    において、前記気泡モルタル層内に中空のパイプが埋設
    されていることを特徴とする軌道用気泡モルタル軽量盛
    土。
  2. 【請求項2】 軌道の両側に沿って敷設された側壁内に
    中空パイプを埋設して固定部材で固定し、気泡モルタル
    をほぼパイプ高さまで充填して養生した後前記固定部材
    を取り除き、さらに気泡モルタルを所定高さまで充填し
    て固化させることを特徴とする軌道用気泡モルタル軽量
    盛土の施工方法。
  3. 【請求項3】 軌道の両側に沿って敷設された側壁内に
    中空パイプを埋設して内部に液体を充填し、気泡モルタ
    ルをほぼパイプ高さまで充填して養生した後パイプ内の
    液体を排出し、さらに気泡モルタルを所定高さまで充填
    して固化させることを特徴とする軌道用気泡モルタル軽
    量盛土の施工方法。
JP11167621A 1999-06-15 1999-06-15 軌道用気泡モルタル軽量盛土及びその施工方法 Pending JP2000355901A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138092A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Jfe Metal Products & Engineering Inc 軽量路体および軽量地盤
JP2006526720A (ja) * 2003-06-04 2006-11-24 シューレンブルク−ボルフスブルク、ギュンツェル・グラフ・フォン・デア レール使用車両、特に鉄道のためのレール構造体
JP2014051407A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 East Japan Railway Co 軌道用盛土組成物、軌道用盛土の施工方法および軌道用盛土の補修方法

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JP2006138092A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Jfe Metal Products & Engineering Inc 軽量路体および軽量地盤
JP2014051407A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 East Japan Railway Co 軌道用盛土組成物、軌道用盛土の施工方法および軌道用盛土の補修方法

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