JP2006137281A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル戻し時にアシストモータに供給される戻し修正電流値の変化を常に滑らかに行い操舵違和感を与えない電動パワーステアリング装置を供する。
【解決手段】アシスト目標電流に従ってアシストモータが駆動制御されて人力をアシストする電動パワーステアリング装置において、ハンドル舵角θhと操舵トルクTに基づきハンドルの手放し戻り状態を判定する手放し戻り状態判定手段41と、手放し戻り状態判定手段41の判定結果とハンドル舵角θhと車速vに基づき目標戻し修正電流値Irmを演算する目標戻し修正電流演算手段42と、前回戻し修正電流値を目標戻し修正電流値Irmに近づける方向に微少電流値ΔIだけ変化させて戻し修正電流値Irとする戻し修正電流漸増減演算手段45と、アシストベース電流値Ibに戻し修正電流値Irを加えてアシスト目標電流値Ioとするアシスト目標電流演算手段46とを備えた電動パワーステアリング装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車に搭載される電動パワーステアリング装置に関し、特に操舵トルクの制御に関する。
走行車両は、操向車輪が路面から受けるセルフアライニングトルクにより自然と舵角を0(中立位置)に近づけようとする復元力が働くので、ハンドルを切った後の戻しは、操舵力を加えない手放し状態でもいいようであるが、特に低車速においては、セルフアライニングトルクは小さく、実際はステアリング系のフリクション等で中立位置までは戻らない。
そこで、電動パワーステアリング装置を備えた車両では、人力をアシストするモータを利用してハンドルの戻し時も駆動制御する例が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−289639号公報
同特許文献1に記載された実施例では、操舵トルクと車速からモータに供給して人力をアシストするベースとなる電流指令値(ベース電流値)が演算され、操舵トルクと操舵角速度推定値に基づいてハンドルが戻し状態にあるか否かを判定し、戻し状態と判定されたときは、操舵角速度と車速によって戻し補正量(補正電流)を演算して電流指令値に加算することで、戻し特有の制御を行っている。
なお、ハンドルが戻し状態でないと判定されたときは、戻し補正量を0とすることで、電流指令値は補正されない。
以上の演算は、20msec毎に実行される。
低車速で操舵角速度が急激に変化したとき、特にハンドル戻し制御開始時や戻し制御終了時に操舵角速度が急激に変化することがあり、かかる場合に20msec毎に演算されたとしても戻し補正量が急減して0になったり、0から急増したりして、操舵がモータ制御されていることを操舵する者に感じさせ、違和感を与えることがある。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ハンドル戻し時にアシストモータに供給される戻し修正電流値の変化を常に滑らかに行い操舵する者に操舵違和感を与えない電動パワーステアリング装置を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、操舵トルクおよび車速に基づきアシストベース電流値を算出する操舵アシスト制御手段を備え、前記アシストベース電流値に基づくアシスト目標電流に従ってアシストモータが駆動制御されて人力をアシストする電動パワーステアリング装置において、ハンドル舵角を検出するハンドル舵角検出手段と、前記ハンドル舵角と前記操舵トルクに基づきハンドルの手放し戻り状態を判定する手放し戻り状態判定手段と、前記手放し戻り状態判定手段の判定結果と前記ハンドル舵角と前記車速に基づき目標戻し修正電流値を演算する目標戻し修正電流演算手段と、前回戻し修正電流値を前記目標戻し修正電流値に近づける方向に微少電流値だけ変化させて戻し修正電流値とする戻し修正電流漸増減演算手段と、前記アシストベース電流値に前記戻し修正電流値を加えてアシスト目標電流値とするアシスト目標電流演算手段とを備えた電動パワーステアリング装置とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電動パワーステアリング装置において、前記目標戻し修正電流演算手段が、予め設定しておいたハンドル舵角に対するベース戻し修正電流値の関係を記憶するベース戻し修正電流記憶手段と車速に対する車速乗算係数値の関係を記憶する車速乗算係数記憶手段とを備え、前記手放し戻り状態判定手段が手放し戻り状態でないと判定したときは、目標戻し修正電流値を0とし、手放し戻り状態であると判定したときは、前記ベース戻し修正電流記憶手段から抽出演算したベース戻し修正電流値に前記車速乗算係数記憶手段から抽出演算した車速乗算係数を乗算して目標戻し修正電流値とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の電動パワーステアリング装置において、前記手放し戻り状態判定手段が、前記ハンドル舵角が0近辺でなく、かつ前記操舵トルクが0近辺であるときをハンドルの手放し戻り状態と判定することを特徴とする。
請求項1記載の電動パワーステアリング装置によれば、手放し戻り状態判定手段の判定結果とハンドル舵角と車速に基づき演算された目標戻し修正電流値に、前回戻し修正電流値を近づける方向に微少電流値だけ変化させて戻し修正電流値を算出し、同戻し修正電流値をアシストベース電流値に加えてアシスト目標電流値としてモータを駆動制御するので、前回戻し修正電流値を即時に目標戻し修正電流値にすることなく、徐々に段階的に漸増または漸減しながら目標戻し修正電流値に近づけるように戻し修正電流値を制御するため、特に、ハンドル戻し制御開始時や戻し制御終了時に目標戻し修正電流値が大きく変化しても、アシストモータに供給される戻し修正電流値の変化を常に滑らかに行い操舵する者に操舵違和感を与えない。
請求項2記載の電動パワーステアリング装置によれば、目標戻し修正電流値は、手放し戻り状態でないと判定されたとき、0とし、手放し戻り状態であると判定されたとき、ベース戻し修正電流記憶手段から抽出演算したベース戻し修正電流値に車速乗算係数記憶手段から抽出演算した車速乗算係数を乗算して目標戻し修正電流値とするので、適切な目標戻し修正電流値が容易かつ速やかに算出される。
請求項3記載の電動パワーステアリング装置によれば、ハンドル舵角が0近辺でなく(ハンドルが左か右に舵角を有して)、かつ操舵トルクが0近辺である(ハンドル手放し)ときを、ハンドルの手放し戻り状態と判定するので、ハンドルが手放しで戻り状態にあることを的確に判断することができる。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図7に基づいて説明する。
本実施の形態に係る電動パワーステアリング装置1の全体の概略後面図を図1に示す。
電動パワーステアリング装置1は、車両の左右方向(図1における左右方向に一致)に指向した略円筒状のラックハウジング2内にラック軸3が左右軸方向に摺動自在に収容されている。
ラックハウジング2の両端開口から突出したラック軸3の両端部にそれぞれジョイントを介してタイロッドが連結され、ラック軸3の移動によりタイロッドが動かされ、さらに転舵機構を介して車両の転舵輪が転舵される。
ラックハウジング2の右端部にステアリングギアボックス4が設けられている。
ステアリングギアボックス4には、ステアリングホイール(図示せず)が一体に取り付けられたステアリング軸にジョイントを介して連結される入力軸5が軸受を介して回動自在に軸支されており、図2に示すように入力軸5はステアリングギアボックス4内でトーションバー6を介して相対的なねじり可能に操舵ピニオン軸7と連結されている。
この操舵ピニオン軸7のはす歯7aがラック軸3のラック歯3aと噛合している。
したがってステアリングホイールの回動操作により入力軸5に伝達された操舵力は、トーションバー6を介して操舵ピニオン軸7を回動して操舵ピニオン軸7のはす歯7aとラック歯3aの噛合によりラック軸3を左右軸方向に摺動させる。
ラック軸3は、ラックガイドスプリング8に付勢されたラックガイド9により背後から押圧されている。
ステアリングギアボックス4の上部にはアシストモータMが取り付けられ、アシストモータMの駆動力を減速して操舵ピニオン軸7に伝達するウオーム減速機構10がステアリングギアボックス4内に構成されている。
ウオーム減速機構10は、操舵ピニオン軸7の上部に嵌着されたウオームホイール11にアシストモータMの駆動軸に同軸に連結されたウオーム12が噛合して構成されている。
アシストモータMの駆動力をこのウオーム減速機構10を介して操舵ピニオン軸7に作用させて操舵を補助する。
なお、アシストモータMには、その回転駆動軸の回転を直接検出するロータリエンコーダ、レゾルバなどの回転角センサ27が設けられている。
ウオーム減速機構10のさらに上方に操舵トルクセンサ20が設けられている。
トーションバー6の捩れをコア21の軸方向の移動に変換し、コア21の移動をコイル22,23のインダクタンス変化に変えて操舵トルクTを検出している。
なお、トーションバー6の捩れを光学的に検出するトルクセンサでもよい。
この操舵トルクをもとに制御され操舵を補助するアシストモータMは、CPUにより駆動制御されており、その操舵トルク制御装置30の概略ブロック図を図3に示す。
操舵トルクセンサ20が検出した操舵トルクTと車速センサ25が検出した車速vに基づいて操舵アシスト制御手段31がアシストベース電流値Ibを演算し出力する。
アシストベース電流値Ibは、アシストモータMを駆動するベースとなる電流で、操舵トルクTが大きい程アシストベース電流値Ibは大きくして操舵する者の負担を軽減するのを基本として演算され、同じ操舵トルクでも車速が高速のときより低速のときの方がハンドルは重くなるのでアシストベース電流値Ibを大きくして操舵トルクを軽減する。
操舵アシスト制御手段31は、操舵トルクTと車速vから上記のことを考慮して適切なアシストベース電流値Ibを演算する。
例えば、操舵トルクTに対するアシストベース電流値Ibの最適な関係を所定の車速毎に予め決めておき、同関係をもとに操舵トルクTと車速vからアシストベース電流値Ibを演算する。
さらに、ステアリング系の慣性トルクやモータの慣性トルクを補償する演算も加えてアシストベース電流値Ibを求めるようにしてもよい。
このアシストベース電流値Ibは、ハンドル戻し時にはこれから述べるハンドル舵角θhに基づく修正が加えられてアシスト目標電流値Ioとされ、電流フィードバック制御手段32によってこのアシスト目標電流値Ioとフィードバックしたモータ電流値Imとの差を0にするように制御する駆動電流値Idが演算されてモータ駆動回路33に出力されて、モータ駆動回路33のPWM制御によってアシストモータMが駆動される。
アシストモータMには、モータ電流値Imを検出するモータ電流検出装置26を備えるとともに、回転角センサ27を備え、アシストモータMの回転角度すなわちモータ回転数nを検出している。
この回転角センサ27が検出するモータ回転数nに基づいてハンドル舵角θhを検出するハンドル舵角演算手段34を備えている。
なお、ハンドル舵角θhを直接検出するハンドル舵角センサを設けてもよい。
ハンドル戻し時にアシストベース電流値Ibを修正する戻し修正電流値Irは、戻し修正電流演算手段40によって演算される。
戻し修正電流演算手段40は、前記トルクセンサ20が検出した操舵トルクTと車速センサ25が検出した車速vおよびハンドル舵角演算手段34が演算したハンドル舵角θhを入力して演算処理して戻し修正電流値Irを演算するもので、演算された戻し修正電流値Irは加算手段46によりアシストベース電流値Ibに加算されてアシスト目標電流値Ioが求められる。
図3に示すように、戻し修正電流演算手段40は、手放し戻り状態判定手段41と目標戻し修正電流演算手段42と戻し修正電流漸増減演算手段45とからなる。
手放し戻り状態判定手段41は、操舵トルクTとハンドル舵角θhに基づいてハンドルの手放しで戻り状態を判定する。
目標戻し修正電流演算手段42は、ハンドル戻し時のハンドル舵角θhに対するベース戻し修正電流値Irbの関係マップ(図4参照)を記憶するベース戻し修正電流記憶手段43と、車速vに対する車速乗算係数kvの関係マップ(図5参照)を記憶する車速乗算係数記憶手段44とを備えている。
ベース戻し修正電流記憶手段43が記憶する関係マップは、ハンドル戻し時の所定の車速(10km/h)におけるハンドル舵角θhに対するベース戻し修正電流値Irbの適切な関係を予め設定した関係マップであり、図4に示すように、ハンドル舵角θhが±30°近辺でベース戻し修正電流値Irbが最大となるように設定されている。
ハンドル舵角θhに対して戻し修正電流のベースとなるベース戻し修正電流値Irbの関係を適切に決めているので、ハンドルは手放しでも中立位置(ハンドル舵角θh=0)まで正確に復元させることが可能である。
車速vに対する車速乗算係数kvの関係マップは、ベース戻し修正電流値Irbを車速vに応じて補正するため予め設定した関係マップであり、図5に示すように、車速vが10km/h近辺で車速乗算係数kvが最大値1を示すように設定されている。
そして、目標戻し修正電流演算手段42は、ベース戻し修正電流記憶手段43から抽出演算したベース戻し修正電流値Irbに車速乗算係数記憶手段44から抽出演算した車速乗算係数kvを乗算して目標戻し修正電流値Irmを演算する。
ただし、目標戻し修正電流演算手段42には、前記手放し戻り状態判定手段41の判定結果が入力されて、手放し戻り状態と判定されたときのみ上記演算により目標戻し修正電流値Irmを求めて出力するが、手放し戻り状態でないと判定されたときは、目標戻し修正電流値Irmを0として出力する。
戻し修正電流漸増減演算手段45は、目標戻し修正電流演算手段42が上記のようにして演算した目標戻し修正電流値Irmを入力して、その入力時の戻し修正電流値(前回戻し修正電流値Iro)を目標戻し修正電流値Irmに近づける方向に微少電流値ΔIだけ変化させて戻し修正電流値Irとする。
以上のハンドルの戻し時の戻し修正電流値Irが演算されるまでの戻し修正電流演算手段40による算出手順を、図6のフローチャートに示し、同フローチャートに従って説明する。
該戻し修正電流演算ルーチンは、一連の処理が一定周期(例えば1msec)で繰り返し実行される。
まず、ハンドル舵角θhが左右いずれかにも偏しない0近辺にあるか否かが判別され(ステップ1)、0近辺にあればステップ3に飛び、0近辺になければステップ2に進む。
ステップ2では、操舵トルクTがハンドル手放し状態である0近辺にあるか否かが判別され、0近辺にあればステップ4に進み、0近辺になければステップ3に進む。
したがって、ハンドルが左か右に舵角を有してハンドル舵角θhが0近辺でなく、ステップ2に進み、ハンドル手放し状態で操舵トルクが0近辺にあるとき、すなわち手放し戻り状態のときにのみステップ4に進み、それ以外の場合はステップ3に進む。
手放し戻り状態でステップ4に進むと、前記したように目標戻し修正電流演算手段42によりハンドル舵角θhから抽出演算したベース戻し修正電流値Irbに、車速vから抽出演算した車速乗算係数kvを乗算して目標戻し修正電流値Irm(=Irb・kv)を求めてステップ5に進む。
一方、手放し戻り状態以外の場合でステップ3に進んだときは、目標戻し修正電流値Irmを0としてステップ5に進む。
したがって、目標戻し修正電流値Irmは、手放し戻り状態においてIrb・kvの値を示し、手放し戻り状態以外では0となる。
そしてステップ5では、目標戻し修正電流値Irmを前回戻し修正電流値Iro(前回の処理において設定され出力された戻し修正電流値Iro)と比較して、目標戻し修正電流値Irmが前回戻し修正電流値より小さいか否かを判別する。
Irm<Iroならばステップ6に進み、Irm≧Iroならばステップ7に進む。
Irm<Iroでステップ6に進むと、目標戻し修正電流値Irmと前回戻し修正電流値Iroの差|Irm−Iro|が、一定の微少電流値ΔIより小さいか否かが判別され、|Irm−Iro|<ΔIのときはステップ8に進んで戻し修正電流値Irとして目標戻し修正電流値Irmを設定するが、|Irm−Iro|≧ΔIのときはステップ9に進んで、前回戻し修正電流値Iroから微少電流値ΔIを減算して戻し修正電流値Ir(=Iro−ΔI)に設定する。
すなわち、目標戻し修正電流値Irmが前回戻し修正電流値Iroより小さい場合は、その差が小さいときは目標戻し修正電流値Irmを戻し修正電流値Irとし、その差が大きいときは前回戻し修正電流値Iroから微少電流値ΔIを減算して目標戻し修正電流値Irmに近づけた戻し修正電流値Irとする。
一方、Irm≧Iroでステップ7に進むと、ステップ6と同様に目標戻し修正電流値Irmと前回戻し修正電流値Iroの差|Irm−Iro|が、一定の微少電流値ΔIより小さいか否かが判別され、|Irm−Iro|<ΔIのときはステップ10に進んで戻し修正電流値Irとして目標戻し修正電流値Irmを設定するが、|Irm−Iro|≧ΔIのときはステップ11に進んで、前回戻し修正電流値Iroに微少電流値ΔIを加算して戻し修正電流値Ir(=Iro+ΔI)に設定する。
すなわち、目標戻し修正電流値Irmが前回戻し修正電流値Iroより大きい場合は、その差が小さいときは目標戻し修正電流値Irmを戻し修正電流値Irとし、その差が大きいときは前回戻し修正電流値Iroに微少電流値ΔIを加算して目標戻し修正電流値Irmに近づけた戻し修正電流値Irとする。
こうしてステップ8,9,10,11のいずれかで戻し修正電流値Irが設定されると、ステップ12に進み、設定された戻し修正電流値Irが出力される。
そして、次のステップ13で出力された戻し修正電流値Irを前回戻し修正電流値Iroにして次回の演算処理に備え、ステップ1に戻る。
以上の演算処理が一定周期で繰り返し実行されるときの目標戻し修正電流値Irmと戻し修正電流値Irの変化の例を、図7に示す。
図7において破線が目標戻し修正電流値Irmの変化であり、実線が戻し修正電流値Irの変化である。
図7に示すように、目標戻し修正電流値Irmが大きく変化したときは、戻し修正電流値Irは、目標戻し修正電流値Irmに近づく方向に微少電流値ΔIを加算または減算を繰り返しながら階段状に設定されて、目標戻し修正電流値Irmに漸増または漸減して近づいていく。
この戻し修正電流値Irが、前記操舵アシスト制御手段31が演算したアシストベース電流値Ibに加算されてアシストベース電流値Ibが修正され(図3の加算手段46参照)、アシスト目標電流値Ioが得られ、この修正されたアシスト目標電流値IoによってアシストモータMが駆動制御される。
したがって、ハンドル手放し戻り状態の場合のみ戻し修正電流値Irによりアシストベース電流値Ibが修正され、その戻し修正電流値Irは目標戻し修正電流値Irmが大きく変化しても即時に目標戻し修正電流値Irmにすることなく、徐々に段階的に漸増または漸減しながら目標戻し修正電流値Irmに近づけるように制御されるため、目標戻し修正電流値Irmが大きく変化しても、アシストモータMに供給される戻し修正電流値Irの変化を常に滑らかに制御して操舵する者に操舵違和感を与えない。
特に、ハンドル戻し制御開始時や戻し制御終了時に、目標戻し修正電流値Irmが急激に変化するときでも、戻し修正電流値Irは滑らかに変化して、操舵がモータ制御されていることを操舵する者に感じさせて違和感を与えるようなことは回避することができる。
本発明の一実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の全体の概略後面図である。 ステアリングギアボックス内の構造を示す断面図である。 操舵トルク制御装置の概略ブロック図である。 ハンドル舵角θhに対するベース戻し修正電流値Irbの関係マップを示す図である。 車速vに対する車速乗算係数kvのマップを示す図である。 戻し修正電流値Irを算出する手順を示すフローチャートである。 目標戻し修正電流値Irmと戻し修正電流値Irの変化の例を示す図である。
符号の説明
M…アシストモータ、
1…電動パワーステアリング装置、2…ラックハウジング、3…ラック軸、4…ステアリングギアボックス、5…入力軸、6…トーションバー、7…操舵ピニオン軸、8…ラックガイドスプリング、9…ラックガイド、10…ウオーム減速機構、11…ウオームホイール、12…ウオーム、
20…トルクセンサ、21…コア、22,23…コイル、25…車速センサ、26…モータ電流検出装置、27…回転角センサ、
30…操舵トルク制御装置、31…操舵アシスト制御手段、32…電流フィードバック制御手段、33…モータ駆動回路、34…ハンドル舵角演算手段、40…戻し修正電流演算手段、41…手放し戻り状態判定手段、42…目標戻し修正電流演算手段、46…加算手段。

Claims (3)

  1. 操舵トルクおよび車速に基づきアシストベース電流値を算出する操舵アシスト制御手段を備え、前記アシストベース電流値に基づくアシスト目標電流に従ってアシストモータが駆動制御されて人力をアシストする電動パワーステアリング装置において、
    ハンドル舵角を検出するハンドル舵角検出手段と、
    前記ハンドル舵角と前記操舵トルクに基づきハンドルの手放し戻り状態を判定する手放し戻り状態判定手段と、
    前記手放し戻り状態判定手段の判定結果と前記ハンドル舵角と前記車速に基づき目標戻し修正電流値を演算する目標戻し修正電流演算手段と、
    前回戻し修正電流値を前記目標戻し修正電流値に近づける方向に微少電流値だけ変化させて戻し修正電流値とする戻し修正電流漸増減演算手段と、
    前記アシストベース電流値に前記戻し修正電流値を加えてアシスト目標電流値とするアシスト目標電流演算手段と、
    を備えた電動パワーステアリング装置。
  2. 前記目標戻し修正電流演算手段は、
    予め設定しておいたハンドル舵角に対するベース戻し修正電流値の関係を記憶するベース戻し修正電流記憶手段と車速に対する車速乗算係数値の関係を記憶する車速乗算係数記憶手段とを備え、
    前記手放し戻り状態判定手段が手放し戻り状態でないと判定したときは、目標戻し修正電流値を0とし、手放し戻り状態であると判定したときは、前記ベース戻し修正電流記憶手段から抽出演算したベース戻し修正電流値に前記車速乗算係数記憶手段から抽出演算した車速乗算係数を乗算して目標戻し修正電流値とすることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記手放し戻り状態判定手段が、
    前記ハンドル舵角が0近辺でなく、かつ前記操舵トルクが0近辺であるときをハンドルの手放し戻り状態と判定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電動パワーステアリング装置。

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