JP2006136682A - ワイパー用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】掃除の際に、摩擦によって、よれたり、破れたりすることが少なく、広い面積にわたって、充分に清掃することができるワイパー用シート及びその製造法を提供する。
【解決手段】合成繊維による長繊維不織布と高熱収縮性短繊維ウェッブとを積層絡合させて、かつ高熱収縮性短繊維ウェッブを高度に熱収縮させて長繊維不織布に顕著な凹凸状の皺を形成させる。
【選択図】図2
【解決手段】合成繊維による長繊維不織布と高熱収縮性短繊維ウェッブとを積層絡合させて、かつ高熱収縮性短繊維ウェッブを高度に熱収縮させて長繊維不織布に顕著な凹凸状の皺を形成させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、フローリング、窓ガラス等のワイパー用シートに関する。特に柄付きワイパーの拭き掃除用シートに関する。
従来から屋内のフローリング、窓ガラス等を拭き掃除するには支持板にワイパー用シートを張架した掃除具が用いられている。このシートは被掃除面の清掃を充分にするために表面に波形の皺を形成したり、パイル状としたりして、被清掃面との接触面積を大きく、かつ被清掃面との摩擦を大きくして、清掃効率を高めるようにしている。また素材としては、使い捨てを容易にするために最近は不織布を用いることが多い。
しかし、不織布を用いると被清掃面との摩擦によって、不織布がよれたり、破れたりすることが多いために、織布とウェッブを積層、絡合して一体としたシートをワイパー用シートとして使用することが行われている。しかし、このワイパー用シートは、織布の層が存在するために被清掃面との摩擦でよれたり、破れたりすることが少ない反面、シート表面に顕著な波形の凹凸を作りにくい欠点があった。
本発明は、上記従来のワイパー用シートの欠点を改良して、摩擦によってよれたり、破れたりすることが少なく、かつ該シート表面に顕著な波形の凹凸を作ることができ、フローリング等の清掃を充分に、かつ広い面積にわたって行うことができるワイパー用シートの構造及びその製造法を提供するものである。
即ち、本発明は合成繊維による長繊維不織布と高熱収縮性短繊維ウェッブとが積層絡合されて、かつ高熱収縮性短繊維ウェッブの高度の収縮に伴う長繊維不織布の顕著な凹凸状の皺が形成された構造を持ったワイパー用シート及びその製造法である。
上記構造のワイパー用シートは、高熱収縮性短繊維ウェッブを合成繊維の長繊維不織布の片面もしくは両面に積層し、ニードルパンチ法もしくはスパンレース法で上記高熱収縮性短繊維ウェッブを一体絡合させ、次いで加熱処理を施して該短繊維ウェッブを収縮させ、一体に絡合された長繊維不織布を凹凸状の皺を形成させることにより製造される。
本発明に使用する合成繊維製長繊維不織布の材料としてはポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等の長繊維が用いられ、その単繊維織度は1〜7デニール程度のものが好ましい。これらの長繊維はスパンボント法もしくはスパンレース法によって長繊維不織布とする。その目付は12g/m2〜40g/m2のものが好適である。上記不織布の繊度、目付は掃除をするのに好適な強度及び顕著な凹凸状の皺を形成するために好ましいものである。繊度、目付けが大きくなると、その後の工程で熱収縮処理をした際に凹凸状の皺の形成に障害があり、小さくなると強度、耐久性が低下する。
一方、上記長繊維不織布に積層、絡合させる高熱収縮性短繊維ウェッブには熱収縮率が50%以上収縮するような高熱収縮性のポリエステル、ポリプロピレンのような合成繊維短繊維100%のもの、もしくは、該合成繊維短繊維に少量の他の短繊維(レーヨン等を含む)を混綿したもののウェッブが用いられ、その収縮前の繊維の繊度は1〜7デニール、カット長は35mm〜80mmのものが好ましく、得られたウェッブの目付は35〜50g/m2が好適である。これらの値を越えると収縮した際のウェッブの繊維同士の絡合及びウェッブの短繊維と長繊維不織布との絡合が困難になって、強度が低下し、凹凸状皺の円滑な形成が困難になる。
上記短繊維ウェッブは、上述した長繊維不織布の片面もしくは両面に積層してニードルパンチ法、スパンレース法等の方法によって繊維を絡合、一体化させ、熱処理することによって短繊維ウェッブを、好ましくは30%〜70%収縮させて、長繊維不織布に顕著な凹凸状の皺を形成させる。短繊維ウェッブを長繊維不織布の両面に載せて一体に絡合させる場合には、まず長繊維不織布の片面に短繊維ウェッブを載せて絡合処理を施し、次いで他面に再び短繊維ウェッブを載せて2度目の絡合処理を施すという2段処理をしてもよい。長繊維不織布の両面に短繊維ウェッブを積層して1工程で3者を同時に絡合させてもよい。
本発明のワイパー用シートを図面によって説明すると、図1は、短繊維ウェッブを片面のみに積層した場合の本発明のワイパー用シートの熱収縮前の状態を示す説明的断面図、図2は図1のシートの熱収縮処理後の状態を示す説明的断面図である。図1及び図2において、1は長繊維不織布(太線)であり、2は短繊維ウェッブ(細線)である。
図1では長繊維不織布1と短繊維ウェッブ2とは、積層されてニードルパンチ等の手段によって一体に絡合されている。また図2では、短繊維不織布2は熱収縮して、これと一体に絡合された長繊維不織布1は顕著な凹凸状の皺を形成し、拭き掃除する際に好都合な状態となる。
皿に図3は、長繊維不織布1の両面に短繊維ウェッブ2を積層して、スパンボンド法によって両面の短繊維ウェッブ2を構成する短繊維を長繊維不織布1に絡合させて、3者を一体化させた状態を示す説明的断面図であり、図4は上記図3の積層シートを熱処理して短繊維ウェッブ2を収縮させ、これと一体となった長繊維不織布1に顕著な凹凸状の皺を形成させた状態を示す説明的断面図である。
(実施例)
図1及び図2のシートの例について、実施例を示す。スパンボンド紡糸機を用いて繊度5デニールのスパンボンド不織布1を製造した(目付25g/m2)。一方ランドウェッバーを使用してポリエステル高熱収縮ウェッブ(繊維の繊度2デニール、カット長50mm、熱収縮率65%)によって短繊維ウェッブ2(目付40g/m2)を製造した。これらの不織布1と2を積み重ね、針刺し機で両者を一体に絡合させた。その後この積層不織布ウェッブを145℃で熱処理して、短繊維ウェッブ2を限度まで熱収縮させ、これと一体に絡合させた長繊維不織布1を第2図に示したように凹凸状皺を形成させる。このシートはワイパーとして使用した際にも摩擦に対する耐久性に優れていた。
図1及び図2のシートの例について、実施例を示す。スパンボンド紡糸機を用いて繊度5デニールのスパンボンド不織布1を製造した(目付25g/m2)。一方ランドウェッバーを使用してポリエステル高熱収縮ウェッブ(繊維の繊度2デニール、カット長50mm、熱収縮率65%)によって短繊維ウェッブ2(目付40g/m2)を製造した。これらの不織布1と2を積み重ね、針刺し機で両者を一体に絡合させた。その後この積層不織布ウェッブを145℃で熱処理して、短繊維ウェッブ2を限度まで熱収縮させ、これと一体に絡合させた長繊維不織布1を第2図に示したように凹凸状皺を形成させる。このシートはワイパーとして使用した際にも摩擦に対する耐久性に優れていた。
比較のために、上記長繊維不織布1の代わりに、目付40g/m2程度の粗密度の平織の織布を用いて、同様の方法でワイパー用シートを作ったが、凹凸状皺の高さが不均一で、皺の発生状態も不規則なものしか得られなかった。
本発明のワイパー用シートを構成する長繊維不織布は、柔軟で、かつ可撓性に富むために、一体に絡合させた短繊維ウェッブの熱収縮に順応して容易に褶曲し、顕著な凹凸状の皺を形成する。しかもこの皺を形成する長繊維は強度が高いので、摩擦により切れることがなく、不織布自体はよれたり、破れたりすることがない。
本発明のワイパー用シートは、これまで述べたとおり、形成される凹凸状の皺がほぼ均一な発生状態及び高さを保ち、拭き掃除する際の摩擦耐久性も優れているのでワイピングの際の拭き取り効果も大きく、長時間使用が可能である。
本発明のワイパー用シートは、これまで述べたとおり、形成される凹凸状の皺がほぼ均一な発生状態及び高さを保ち、拭き掃除する際の摩擦耐久性も優れているのでワイピングの際の拭き取り効果も大きく、長時間使用が可能である。
1 長繊維不織布
2 高熱収縮性短繊維ウェッブ
2 高熱収縮性短繊維ウェッブ
Claims (5)
- 合成繊維による長繊維不織布と高熱収縮性短繊維ウェッブとが積層、絡合され、かつ該高熱収縮性短繊維ウェッブの高度の熱収縮に伴う長繊維不織布の凹凸状の皺が形成されたワイパー用シート。
- 合成繊維による長繊維不織布の片面もしくは両面に高熱収縮性短繊維ウェッブを積層し、上記両不織布及びウェッブを一体に絡合させたのち、該絡合不織布をウェッブを加熱処理して高熱収縮性短繊維ウェッブを高度に収縮させて、これと一体になった上記長繊維不織布に凹凸状皺を形成させることを特徴とするワイパー用シートの製造法。
- 長繊維不織布を構成する繊維の繊度は1〜7デニールであり、該不織布の目付けは12〜40g/m2であることを特徴とする請求項2記載のワイパー用シートの製造法。
- 高熱収縮性短繊維ウェッブを構成する繊維の繊度は1〜7デニール、カット長は35〜80mmであり、かつ熱収縮率は50%以上であり、該ウェッブの目付けは35〜50g/m2であることを特徴とする請求項2、3記載のワイパー用シートの製造法。
- 両不織布の絡合はスパンボンド法もしくはスパンレース法で行うことを特徴とする請求項2〜4記載のワイパー用シートの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004357378A JP2006136682A (ja) | 2004-11-11 | 2004-11-11 | ワイパー用シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004357378A JP2006136682A (ja) | 2004-11-11 | 2004-11-11 | ワイパー用シート |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006136682A true JP2006136682A (ja) | 2006-06-01 |
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JP (1) | JP2006136682A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023085277A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 東洋紡エムシー株式会社 | 長繊維不織布積層体、及びそれを用いた袋状物 |
-
2004
- 2004-11-11 JP JP2004357378A patent/JP2006136682A/ja active Pending
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WO2023085277A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 東洋紡エムシー株式会社 | 長繊維不織布積層体、及びそれを用いた袋状物 |
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