JP2006134954A - 記憶素子及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明においては、記憶データの内容の判別が容易にできると共に、消費電力を低減することが可能な構成の記憶素子及びその駆動方法を提供するものである。
【解決手段】 本発明の記憶素子10は、一方の電極1と他方の電極2との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子11,12を備え、2つの前記可変抵抗素子11,12の各素子の前記一方の電極1を共通電極とし、2つの前記可変抵抗素子11,12の各素子の前記他方の電極2を独立させてそれぞれ端子X,Yを設けて、合計2端子としてメモリセルを構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記憶素子及びその駆動方法に係わり、不揮発性メモリに用いて好適なものである。
コンピュータ等の情報機器において、従来から、ランダム・アクセス・メモリとして、動作が高速で、高密度のDRAMが広く使用されている。
しかしながら、DRAMは、電源を切ると情報が消えてしまう揮発性メモリであり、頻繁にリフレッシュ動作、すなわち書き込んだ情報(データ)を読み出し、増幅し直して、再度書き込み直す動作を行う必要がある。
そのため、電源を切っても情報が消えない、不揮発性メモリが要望されている。
不揮発性メモリとしては、半導体フラッシュメモリが実用化されている。
また、その他にも、不揮発性メモリを構成する不揮発性デバイスとして、例えば、FeRAM(強誘電体メモリ)やMRAM(磁気記憶素子)等の不揮発性デバイスが提案されている(非特許文献1参照)。
日経エレクロトニクス 2001.2.12号(第164頁−171頁)
ところで、本出願人は、先に、上述した各種の不揮発性デバイスよりも優れた特性を持ちうる、不揮発性の可変抵抗素子を提案している。
この可変抵抗素子の膜構成は、例えば、図9Aの断面図に示すように、2つの電極101,102の間に導電膜103と絶縁体膜104を持つ膜構成になっている。導体膜103から絶縁体膜104に向かって電流Iが流れるように電圧をかけると、可変抵抗素子105が低抵抗に変化してデータが書き込まれ、絶縁体膜104から導体膜103に向かって電流が流れるように電圧をかけると可変抵抗素子105が高抵抗に変化してデータが消去される。
また、この可変抵抗素子105は、例えば、図9Bに示すように、一般の可変抵抗器の回路記号と同様の回路記号で記載すると共に、矢印の向きを図9Aに示す書き込み時の電流Iの向きと等しくなるように決めている。
しかしながら、低抵抗となった可変抵抗素子に対して読み出し電圧を加えると、大きな電流が流れるので、消費電力が大きくなってしまう。
上述した問題の解決のために、本発明においては、不揮発で情報を記憶することができると共に、消費電力を低減することが可能な構成の記憶素子及びその駆動方法を提供するものである。
本発明の記憶素子は、一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記一方の電極を共通電極とし、2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成したことを特徴とする。
本発明の記憶素子では、2つの可変抵抗素子の各素子の一方の電極を接続して共通電極とし、2つの可変抵抗素子の各素子の他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成したことにより、一方の電極が共通電極であるので、これら2つの可変抵抗素子を相補的に動作させて、情報の記録を行うことが可能になる。
そして例えば2つの可変抵抗素子を積層して形成すれば、多数の記憶素子を集積化した記憶装置を小さい面積に集積させることができる。
即ち、一方の電極が共通電極であるので、2つの可変抵抗素子の他方の電極の間に2つの可変抵抗素子が直列に接続されることになる。そして、これら他方の電極間に電圧を印加すると、その電圧が2つの可変抵抗素子の一方の可変抵抗素子に対しては高抵抗状態から低抵抗状態に変化させるように作用し、他方の可変抵抗素子に対しては低抵抗状態から高抵抗状態に変化させるように作用する。これにより、一方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、それぞれ変化させ、その変化した後の状態を安定して保持することができる。
また、他方の電極間に上述した電圧と逆極性の電圧を印加すると、一方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、それぞれ変化させて、これにより、第1の可変抵抗素子及び第2の可変抵抗素子の抵抗状態の組み合わせを変えて、情報を書き換えることができる。
これを利用して、例えば「1」と「0」の2つの情報を各メモリセルに記憶することが可能になる。
さらに、2つの可変抵抗素子の抵抗状態が変化するときには、高抵抗状態だった可変抵抗素子が先に低抵抗状態に変化して、その後、低抵抗状態だった可変抵抗素子が高抵抗状態に変化するので、2つの可変抵抗素子が共に低抵抗状態となる中間状態を経由することになる。
そして、中間状態となる時間は短く、それ以外は2つの可変抵抗素子のうち一方が高抵抗状態にあるため、メモリセル全体の合成抵抗が大きくなり、メモリセルに流れる電流は小さい。これにより、情報の記録・消去や情報の読み出しの際に、メモリセルに電圧を印加して流れる電流を低減することができる。
本発明の記憶素子は、一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、2つの可変抵抗素子から記憶素子が形成され、前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された導体膜とによって構成され、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有することを特徴とする。
本発明の記憶素子では、2つの可変抵抗素子から記憶素子が形成され、前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された導体膜とによって構成される構造とすることから、導体膜から絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると高抵抗状態から低抵抗状態に変化し、絶縁体膜から導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に相補的に動作させて、情報の記録を行うことが可能になる。
そして例えば、この2つの可変抵抗素子を積層して形成すれば、多数の記憶素子を集積化した記憶装置を小さい面積に集積させることができる。
本発明の記憶素子の駆動方法は、一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記一方の電極を接続し、2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成した記憶素子を駆動する方法であって、前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、前記記憶素子の両端の端子に、前記電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、情報の記録を行い、前記情報の記録の時に流れる遷移電流の有無により記憶素子に記録された情報を読み出すことを特徴とする。
本発明の記憶素子の駆動方法では、各可変抵抗素子の電極のうち、各素子の一方を共通電極とし、上記本発明の記憶素子を駆動する際に、可変抵抗素子が高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化するときにそれぞれ電圧の閾値を有する構成であり、記憶素子の両端の端子に電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、情報の記録・消去を行い、第1の可変抵抗素子及び第2の可変抵抗素子の抵抗状態の組み合わせを容易に変化させて情報の記録・消去を行うことができ、情報の読み出しの際には、遷移電流の有無により、容易に情報を読み出すことができる。
本発明の記憶素子の駆動方法は、一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、2つの前記可変抵抗素子から記憶素子が形成され、前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された導体膜とによって構成され、前記各可変抵抗素子の絶縁体膜側の両電極にそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成した記憶素子を駆動する方法であって、前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、前記記憶素子の両端の端子に、前記電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、情報の記録を行い、前記情報の記録の時に流れる遷移電流の有無により記憶素子に記録された情報を読み出すことを特徴とする。
本発明の記憶素子の駆動方法では、各可変抵抗素子の導体膜を共用とし、上記本発明の記憶素子を駆動する際に、可変抵抗素子が高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化するときにそれぞれ電圧の閾値を有する構成であり、記憶素子の両端の端子に電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、情報の記録・消去を行い、第1の可変抵抗素子及び第2の可変抵抗素子の抵抗状態の組み合わせを容易に変化させて情報の記録・消去を行うことができ、情報の読み出しの際には、遷移電流の有無により、容易に情報を読み出すことができる。
上述の本発明によれば、一方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、それぞれ変化させ、その変化した後の状態を安定して保持することができ、この動作を利用してメモリセルに情報を記憶することにより、メモリセルに安定して情報を記憶することができる。これにより、記憶素子に対して不揮発で情報を記憶することができる。
そして、情報の記録や情報の読み出しの際に、記憶素子に電圧を印加して流れる電流を低減することができるため、消費電力を小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本願発明を理解する上で、図7(先願の構成)の参考例を説明する。先願の記憶素子の概略構成図を図7A及び図7Bに示す。図7Aは模式的な構成図を示しており、図7Bは回路構成図を示している。
この記憶素子40は、図7Aに示すように、いずれも不揮発性の、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。これらの可変抵抗素子11,12は、いずれも、電極1,2の間に導体膜3と絶縁体膜4を設けた膜構成となっている。
そして、2つの可変抵抗素子11,12において、導体膜3側の電極1を接続して共通端子Zとし、絶縁体膜4側の電極2をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな3端子の記憶素子40を構成している。回路記号では、図7Bに示すように、2つの可変抵抗素子11,12の矢印が互いに背を向けている。
第1及び第2の可変抵抗素子11,12を構成する導体膜3としては、例えば、Cu,Ag,Zn等の金属元素を含有する金属膜、合金膜(例えばCuTe合金膜)、金属化合物膜等が挙げられる。
また、絶縁体膜4としては、例えば、アモルファスGd2O3や、SiO2等の絶縁体が挙げられる。
具体的な膜構成としては、例えば、導体膜3としてCuTe膜を膜厚20nmで形成し、その上に絶縁体膜4としてアモルファスGd2O3膜を膜厚5nmで形成する。
このような材料膜を用いた場合、導体膜3に含まれるCu,Ag,Zn等の金属元素が、イオン化して陰極側に引き寄せられる性質を有する。
従って、可変抵抗素子11,12の上下の電極1,2間に、絶縁体膜4側の電極2が低電位になるように電圧を加えると、金属元素のイオンが電極2に引き寄せられて、絶縁体膜4内に入っていく。そして、イオンが電極2まで到達すると、上下の電極1,2間が導通して抵抗値が下がることになる。
一方、可変抵抗素子11,12の上下の電極1,2間に、導体膜3側の電極1が低電位になるように電圧を加えると、金属元素がイオン化して電極1に引き寄せられて、絶縁体膜4から抜けていくため、上下の電極1,2間の絶縁性が増して、抵抗値が上がることになる。
このような変化を繰り返すことにより、可変抵抗素子11,12の抵抗値を、高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化させることができる。
このような膜構成の可変抵抗素子11,12は、素子のサイズ依存性がなく、大きい信号を得ることができるため、スケーリングに強いという特長を有する。
また、抵抗変化によるデータ書き込み速度を例えば5ナノ秒程度と速くすることができ、また低電圧(例えば1V程度)かつ低電流(例えば20μA程度)で動作させることができるという利点を有する。
次に、図7に示した実施の形態の記憶素子40の構成における、具体的な動作を説明する。
まず、この記憶素子40がとり得る4つの状態を、図8A〜図8Dに示す。
そして、図8Aに示すように、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が低抵抗(例えば1kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が高抵抗(例えば100kΩ)である状態を「S=1状態」と定義し、図8Bに示すように、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が高抵抗(例えば100kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が低抵抗(例えば1kΩ)である状態を「S=0状態」と定義することにする。
さらに、図8Cに示すように、2つの可変抵抗素子11,12が共に低抵抗になっている状態を「中間状態」と呼び、図8Dに示すように、2つの可変抵抗素子11,12が共に高抵抗になっている状態を「禁止状態」と呼ぶことにする。
ところで、上述した本実施の形態に係る記憶素子40においては、各可変抵抗素子11,12の間に共通端子Zを必要とし、且つ各可変抵抗素子11,12を平面上で接続しているため、このような記憶素子40を多数集積させて記憶装置(いわゆるメモリー)を形成させると平面状の小さい面積で集積させることが困難であった。
ここで、図1〜図6を用いて上述した記憶素子より集積率を向上した本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態として、記憶素子の概略構成図を図1A及び図1Bに示す。図1Aは模式的な構成図を示しており、図1Bは回路構成図を示している。
本実施の形態に係る記憶素子10は、図1Aに示すように、いずれも不揮発性の、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。これらの可変抵抗素子11及び12は、いずれも、電極1及び2の間に導体膜3[3a,3b]と絶縁体膜4[4a,4b]を設けた膜構成となっている。
そして、2つの可変抵抗素子11及び12において、導体膜3a及び3b側の電極1を各々共用して、絶縁体膜4a及び4b側の電極2をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな2端子の記憶素子10を構成している。回路記号では、図1Bに示すように、2つの可変抵抗素子11及び12の矢印が互いに背を向けている。
第1及び第2の可変抵抗素子11,12を構成する導体膜3[3a,3b]としては、例えば、Cu,Ag,Zn等の金属元素を含有する金属膜、合金膜(例えばCuTe合金膜)、金属化合物膜等が挙げられる。
また、絶縁体膜4[4a,4b]としては、例えば、アモルファスGd2O3や、SiO2等の絶縁体が挙げられる。
具体的な膜構成としては、例えば、導体膜3[3a,3b]としてCuTe膜を膜厚20nmで形成し、絶縁体膜4[4a,4b]としてアモルファスGd2O3膜を膜厚5nmで形成する。
このような材料膜を用いた場合、導体膜3[3a,3b]に含まれるCu,Ag,Zn等の金属元素が、イオン化して陰極側に引き寄せられる性質を有する。
従って、可変抵抗素子11,12の上下の電極1,2間に、絶縁体膜4側の電極2が低電位になるように電圧を加えると、金属元素のイオンが電極2に引き寄せられて、絶縁体膜4内に入っていく。そして、イオンが電極2まで到達すると、上下の電極1,2間が導通して抵抗値が下がることになる。
一方、可変抵抗素子11,12の上下の電極1,2間に、導体膜3側の電極1が低電位になるように電圧を加えると、金属元素がイオン化して電極1に引き寄せられて、絶縁体膜4から抜けていくため、上下の電極1,2間の絶縁性が増して、抵抗値が上がることになる。
このような変化を繰り返すことにより、可変抵抗素子11,12の抵抗値を、高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化させることができる。
このような膜構成の可変抵抗素子11,12は、素子のサイズ依存性がなく、大きい信号を得ることができるため、スケーリングに強いという特長を有する。
また、抵抗変化によるデータ書き込み速度を例えば5ナノ秒程度と速くすることができ、また低電圧(例えば1V程度)かつ低電流(例えば20μA程度)で動作させることができるという利点を有する。
また、本発明の他の実施の形態として、記憶素子の概略構成図を図2A及び図2Bに示す。図2Aは模式的な構成図を示しており、図2Bは回路構成図を示している。
この記憶素子20は、図2Aに示すように、図1Aと同様の第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。そして、2つの可変抵抗素子11及び12において、絶縁体膜4[4a,4b]側の電極2(いわゆる共通電極)を各々共用して、導体膜3[3a,3b]側の電極1をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな2端子の記憶素子20を構成している。回路記号では、図2Bに示すように、2つの可変抵抗素子11及び12の矢印が向かい合っている。
次に、図1に示した実施の形態の記憶素子10の構成における、具体的な動作を説明する。記憶素子10がとり得る4つの状態を、図3A〜図3Dに示す。
そして、図3Aに示すように、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が低抵抗(例えば1kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が高抵抗(例えば100kΩ)である状態を「S=1状態」と定義し、図3Bに示すように、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が高抵抗(例えば100kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が低抵抗(例えば1kΩ)である状態を「S=0状態」と定義することにする。
さらに、図3Cに示すように、2つの可変抵抗素子11,12が共に低抵抗になっている状態を「中間状態」と呼び、図3Dに示すように、2つの可変抵抗素子11,12が共に高抵抗になっている状態を「禁止状態」と呼ぶことにする。
なお、図2に示した実施の形態の記憶素子20の構成を用いる場合も、可変抵抗素子11,12の矢印の向きが、図3A〜図3Dに示す場合とは反対の向きに入れ替わるだけで、動作的には同じである。
続いて、記憶素子10にデータを書き込むために、端子XとYに書き込みのための電圧Vx,Vyを与えた場合の動作を説明する状態推移図を図4Aに示す。図4B及び図4Cは、各々、「S=1状態」→「S=0状態」の遷移電流の様子、「S=0状態」→「S=1状態」の遷移電流の様子を示している。図4の状態遷移図を補足するために、図5A〜図5Hに、各状態における電圧Vx,Vy、可変抵抗素子11,12に印加される電圧V11,V12、及び素子に流れる電流Ixyを示す。電圧V11,V12は低抵抗化の起きる電圧の向きを正極性としている。Ixyは端子Xから端子Yに流れる向きを正極性としている。
図4Aでは、各状態の円内に可変抵抗素子11,12の抵抗値として(第1の可変抵抗素子11の抵抗値/第2の可変抵抗素子12の抵抗値)を記載し、各状態の推移を矢印で示し、この矢印に対してそれぞれ記憶素子10の各端子X,Yに印加される電圧と素子に流れる電流として{Vx,Vy}/Ixyを記載している。
さらに、各可変抵抗素子11,12のデータ書き込み閾値をVwrと定義し、データ消去閾値をVerと定義したときに、
0.3V<Ver<1.0V,0.3V<Vwr<2.0V
が成立するものと仮定する。ここで用いている数値も必ずしも正しくないが、概ね妥当な数値になっている。
まず、図4Aの上側の「S=1状態」(1kΩ/100kΩ)の場合、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が低抵抗(1kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が高抵抗(100kΩ)である。この状態において、Vx=0V,Vy=2Vという電圧を与えると、端子Xから端子Yに定電流Ixy=−20μAが流れるが、図5Aに示すように、これは低抵抗の第1の可変抵抗素子11にとっても高抵抗の第2の可変抵抗素子12にとっても安定な方向である。したがって、図4Aの「S=1状態」を表す円の上の矢印({0V,2V}/−20μA)で示すように、各可変抵抗素子11,12の状態は変化しない。
次に、「S=1状態」(1kΩ/100kΩ)において、Vx=2V,Vy=0Vという電圧を与えると、第2の可変抵抗素子12が高抵抗(100kΩ)であるため、図5Bに示すように、高抵抗の第2の可変抵抗素子12に書き込み方向の電圧2Vが与えられるため、第2の可変抵抗素子12が低抵抗(1kΩ)に変化して、図5Cに示すように、「S=1状態」から「中間状態」に状態が推移する。したがって、図4A中上側の「S=1状態」(1kΩ/100kΩ)から、図4Aの右側の中間状態(1kΩ/1kΩ)に推移する。
この中間状態(1kΩ/1kΩ)では、2つの可変抵抗素子11及び12が両方とも低抵抗(1kΩ)であるため、図5Cに示すように、XY間の2Vの電圧が半分ずつ分圧され、第1の可変抵抗素子11に1Vの電圧が消去方向にかかることになる。すると、第1の可変抵抗素子11が高抵抗(100kΩ)に変化して、図5Dに示すように、「S=0状態」に状態が推移し、安定状態となる。従って、図4A中右側の中間状態(1kΩ/1kΩ)から下側の「S=0状態」(100kΩ/1kΩ)に推移する。
この「S=1状態」から「S=0状態」へ推移するときの電圧Vx−Vyと素子に流れる電流Ixyの時間軸上の変化を図4Bに示す。
中間状態では、比較的大きな+1mAの遷移電流が発生するが、中間状態の時間は10ナノ秒程度と短く消費電力は少ない。
同様に、図4Aの下側の「S=0状態」(100kΩ/1kΩ)の場合、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が高抵抗(100kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が低抵抗(1kΩ)である。この状態において、Vx=2V,Vy=0Vという電圧を与えると、端子Xから端子Yに定電流Ixy=+20μAが流れるが、図5Dに示すように、これは低抵抗の第2の可変抵抗素子12にとっても高抵抗の第1の可変抵抗素子11にとっても安定な方向である。したがって、図4Aの「S=0状態」を表す円の下の矢印({2V,0V}/+20μA)で示すように、各可変抵抗素子11,12の状態は変化しない。
次に、「S=0状態」(100kΩ/1kΩ)において、Vx=0V,Vy=2Vという電圧を与えると、第1の可変抵抗素子11が高抵抗(100kΩ)であるため、図5Eに示すように、高抵抗の第1の可変抵抗素子11に書き込み方向の電圧2Vが与えられるため、第1の可変抵抗素子11が低抵抗(1kΩ)に変化して、図5Fに示すように、「S=0状態」から「中間状態」に状態が推移する。従って、図4A中下側の「S=0状態」(100kΩ/1kΩ)から、左側の中間状態(1kΩ/1kΩ)に推移する。
この中間状態(1kΩ/1kΩ)では、2つの可変抵抗素子11,12が両方とも低抵抗(1kΩ)であるため、図5Fに示すように、XY間の2Vの電圧が半分ずつ分圧され、第2の可変抵抗素子12に1Vの電圧が消去方向にかかることになる。すると、第2の可変抵抗素子12が高抵抗(100kΩ)に変化して、図5Aに示すように、「S=1状態」に状態が推移し、安定状態となる。従って、図4A中左側の中間状態(1kΩ/1kΩ)から上側の「S=1状態」(1kΩ/100kΩ)に推移する。
この「S=0状態」から「S=1状態」へ推移するときの電圧Vx−Vyと素子に流れる電流Ixyの時間軸上の変化を図4Cに示す。
中間状態では比較的大きな−1mAの遷移電流が発生するが、中間状態の時間は10ナノ秒程度と短く消費電力は少ない。
このように、本実施の形態の記憶素子10では、コンプリメンタリに接続されている2つの可変抵抗素子11,12が互いに高抵抗と低抵抗という異なる抵抗値であって、どちらの素子が低抵抗になっているかによって、記憶データが1であるか0であるかを区別する点に特徴がある。
また、データが書き換えられる場合には、不安定な「中間状態」を経てから安定な「S=1状態」又は「S=0状態」に推移する点に特徴がある。
このような書き換え動作を繰り返し行うためには、記憶素子10に使用している不揮発性の可変抵抗素子11,12が、書き込み時の電圧の約1/2の電圧が逆方向に掛かることで消去される必要がある。
また、このようなデータの書き換え動作は、両側の端子X,Yに、可変抵抗素子11,12のデータ書き込み閾値Vwrより大きく、なおかつデータ消去閾値Verの2倍よりも大きい電圧を与えることによって実現することができる。
そして、書き換え動作時の遷移電流の有無を判別、すなわち、中間状態の有無を検出することにより、書き換え前の記録情報を読み出すことができる。例えば、Vx=2V,Vy=0Vの電圧を印加し、+1mAの遷移電流が発生すれば「S=1状態」から「S=0状態」への遷移が発生したことを判別でき、書き換え前は「S=1状態」であったことを識別できる。遷移電流が発生しなければ、書き換え前は「S=0状態」で書き換えも起こらなかったと識別できる。前者では破壊読出しとなるため、読み出し後に「S=1状態」への再書込みが必要になる。
同様に、Vx=0V,Vy=2Vの電圧を印加し、−1mAの遷移電流が発生すれば「S=0状態」から「S=1状態」への遷移が発生したことを判別でき、書き換え前は「S=0状態」であったことを識別できる。遷移電流が発生しなければ、書き換え前は「S=1状態」で書き換えも起こらなかったと識別できる。前者では破壊読出しとなるため、読み出し後に「S=0状態」への再書込みが必要になる。
さらに、図3Dに示した「禁止状態」、即ち2つの可変抵抗素子11,12がいずれも高抵抗である状態が、記憶素子10の初期状態となる。この状態では、図5G又は図5Hに示すように、両側の端子X,Yに2Vの電位差を与えても、どちらの可変抵抗素子11,12も低抵抗にはならない。
このため、両側の端子X,Yとの間にデータ書き込み閾値Vwrの2倍程度の電圧(定電圧もしくはパルス電圧)を与えることによって、不揮発性の可変抵抗素子11,12を2つとも又は1つだけ低抵抗にするような操作(初期化)を行う必要がある。この操作を行うことにより、記憶素子10が図4に示した状態推移サイクルの中に入り、データ書き込み及びデータ消去の動作が可能になる。
この記憶素子10では、安定な2つの状態である「S=1状態」と「S=0状態」とにおいて、2つの可変抵抗素子11,12の合成抵抗は一定であり、ほぼ高抵抗の値と同じになる。
従って、書込み読み出し電圧を与えた場合に流れる電流は、本例ではわずか20μAである。動作説明を容易にするため各可変抵抗素子11,12の高抵抗状態を100kΩとしたが、1MΩ〜1TΩに設計すれば、2μA以下に低減できる。
「S=1状態」と「S=0状態」に遷移が発生した場合は、1mAの遷移電流が流れるがその時間は10ナノ秒程度と短く消費電力は少ない。さらに低抵抗状態を10kΩ〜100kΩに設計すれば、遷移電流は100μA以下に低減できる。
従って、メモリセルに流れる電流を低減して、記憶素子の消費電力を低減することができる。低抵抗となった素子に対して電圧を加えると大きな電流が流れ消費電力が大きくなるという可変抵抗素子を用いて構成した不揮発性メモリ全般の共通問題を、本発明では、2つの可変抵抗素子11,12の合成抵抗を利用することにより、解決できる。このため、上述の各実施の形態の記憶素子10,20は、電源を切っても情報を失わないメモリ等を構成するための基本素子として用いることができる。
上述の各実施の形態に係る記憶素子10,20を、多数マトリクス状に配置することにより、記憶装置を構成することができる。
そして、上述の各実施の形態の記憶素子10,20を用いることにより、消費電力が小さい記憶装置を構成することができる。
続いて、さらに本発明の他の実施の形態として、記憶素子の概略構成図を図6Aに示す。すなわち、2つの可変抵抗素子11及び12が1つの導体膜3を共用する概略構成図である。記憶素子30の等価回路を図6Bに示す。図6Bの等価回路は図1Bと同一であり、本実施の形態の記憶素子30も図1Aに示した記憶素子10と同じ動作をするため、重複説明を省略する。
本実施の形態に係る記憶素子30は、図1Aの電極1(いわゆる共通電極)を省略し、
いずれも不揮発性の、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。これらの可変抵抗素子11及び12は、いずれも各電極2の間に共用する導体膜3と各絶縁体膜4a,4bを設ける膜構成となっている。そして、2つの可変抵抗素子11及び12において、絶縁体膜4a及び4b側の電極2をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな2端子の記憶素子30を構成している。図6Aに示す共用する導体膜3の膜厚は、図1Aの各導体膜3a及び3bの1つ分の膜厚としても良いし、任意に設定することができる。回路記号では、図6Bに示すように、2つの可変抵抗素子11及び12の矢印が互いに背を向けている。
本実施の形態に係る記憶素子30によれば、上述した記憶素子10及び20と同様の効果を奏し、さらに各可変抵抗素子11,12の導体膜3を共用することにより、積層させる可変抵抗素子の構造を簡略化することができ、製造工程を短くすることができる。
上述した本実施の形態に係る記憶素子10、20及び30によれば、2つの可変抵抗素子11、12の各素子の一方の電極を接続し、2つの可変抵抗素子11、12の各素子の他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成したことにより、一方の電極が各々接続されているので、これら2つの可変抵抗素子を相補的に動作させて、情報の記録を行うことが可能になる。
即ち、一方の電極が各々接続されているので、2つの可変抵抗素子11、12の他方の電極の間に2つの可変抵抗素子が直列に接続されることになる。そして、これら他方の電極間に電圧を印加すると、その電圧が2つの可変抵抗素子の一方の可変抵抗素子に対しては高抵抗状態から低抵抗状態に変化させるように作用し、他方の可変抵抗素子に対しては低抵抗状態から高抵抗状態に変化させるように作用する。これにより、一方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、それぞれ変化させ、その変化した後の状態を安定して保持することができる。
また、他方の電極間に上述した電圧と逆極性の電圧を印加すると、一方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、それぞれ変化させて、これにより、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12の抵抗状態の組み合わせを変えて、情報を書き換えることができる。
これを利用して、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12の抵抗状態の組み合わせが、高抵抗状態・低抵抗状態である場合と、低抵抗状態・高抵抗状態である場合とにより、例えば「1」と「0」の2つの情報を各メモリセルに記憶することが可能になる。
さらに、2つの可変抵抗素子11、12の抵抗状態が変化するときには、高抵抗状態だった可変抵抗素子が先に低抵抗状態に変化して、その後、低抵抗状態だった可変抵抗素子が高抵抗状態に変化するので、2つの可変抵抗素子が共に低抵抗状態となる中間状態を経由することになる。
そして、中間状態となる時間は短く、それ以外は2つの可変抵抗素子11、12のうち一方が高抵抗状態にあるため、メモリセル全体の合成抵抗が大きくなり、メモリセルに流れる電流は小さい。これにより、情報の記録の際に、メモリセルに電圧を印加して流れる電流を低減することができる。
さらに、情報の記録の際に遷移電流の有無を検出、すなわち、中間状態の有無を検出することにより、記録前の記録情報を読み出すことができる。
本発明の記憶素子の駆動方法によれば、上記本発明の記憶素子10、20及び30を駆動する際に、可変抵抗素子11、12が高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化するときにそれぞれ電圧の閾値を有する構成であり、記憶素子の両端の端子に電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12の抵抗状態の組み合わせを容易に変化させて情報の記録を行うことができる。
また、上記本発明の記憶素子10において、可変抵抗素子11、12は、一方の電極と他方の電極との間に導体膜3と絶縁体膜4が形成され、導体膜3から絶縁体膜4に向かって電流が流れるように電圧を印加すると高抵抗状態から低抵抗状態に変化し、絶縁体膜4から導体膜3に向かって電流が流れるように電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化する特性を有し、導体膜3a及び3b側の電極1を各々接続している構成とすることも可能である。
あるいは、上記本発明の記憶素子20において、可変抵抗素子11、12は、一方の電極と他方の電極との間に導体膜3と絶縁体膜4が形成され、導体膜3から絶縁体膜4に向かって電流が流れるように電圧を印加すると高抵抗状態から低抵抗状態に変化し、絶縁体膜4から導体膜3に向かって電流が流れるように電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化する特性を有し、絶縁体膜4側の電極2を各々接続している構成とすることも可能である。
そして、上記本発明の記憶素子30において、可変抵抗素子11、12は、一方の電極と他方の電極との間に導体膜3と絶縁体膜4が形成され、導体膜3から絶縁体膜4に向かって電流が流れるように電圧を印加すると高抵抗状態から低抵抗状態に変化し、絶縁体膜4から導体膜3に向かって電流が流れるように電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化する特性を有し、前記導体膜3を共用している構成とすることも可能である。
このような構成の記憶素子10、20、30としたときには、可変抵抗素子11、12が一方の電極と他方の電極との間に導体膜3と絶縁体膜4が形成され、導体膜3から絶縁体膜4に向かって電流が流れるように電圧を印加すると高抵抗状態から低抵抗状態に変化し、絶縁体膜4から導体膜3に向かって電流が流れるように電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化する特性を有するので、可変抵抗素子11、12の抵抗値を、高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化させることができる。
そして、素子のサイズ依存性がなく、大きい信号が得られる。また、情報の記録を高速に行うことが可能になり、低電圧かる低電流で動作させることができる。
上述の各実施の形態の記憶素子10,20及び30を、多数マトリックス状に配置することにより、記憶装置を構成することができる。
そして、上述の各実施の形態の記憶素子10,20及び30を用いることにより、消費電力が小さい記憶装置を構成することができる。
2つの可変抵抗素子を積層させることにより、多数の記憶素子を集積化した記憶装置を小さい面積に集積させることができる。
なお、可変抵抗素子11,12の書き込み閾値Vwr及び消去閾値Verは、図1A、図2A及び図6Aにそれぞれ示した膜構成の場合、導体膜3又は絶縁体膜4の材料・膜組成や膜厚等を選定することによって、閾値の大きさを制御することが可能である。
上述の各実施の形態では、記憶素子10,20,30を構成する可変抵抗素子11,12が、2つの電極間に導体膜及び絶縁体膜を設けた構成となっていたが、その他の構成としてもよい。
例えば、導体膜の代わりに半導体膜を用いたり、絶縁体膜の代わりに半導体膜や導体膜を用いたりしてもよく、積層順序が逆であったり、単層であってもよい。いずれの構成でも、可変抵抗素子が、電圧を印加することにより高抵抗状態と低抵抗状態との間で変化する特性であり、さらに抵抗状態が変化する電圧の閾値を有していればよい。
なお、可変抵抗素子の抵抗値や端子に印加する電圧の大きさ等は、上述の実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、その他幅広い構成とすることができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
A 本発明の一実施の形態の記憶素子の模式的構成図である。 B 図1Aの記憶素子の回路構成図である。 A 本発明の他の実施の形態の記憶素子の模式的構成図である。 B 図2Aの記憶素子の回路構成図である。 A〜D 図1Aの記憶素子がとり得る状態を示す図である。 A 図1Aの記憶素子に書き込み電圧を与えた場合の動作を説明する状態推移図である。 B 「S=1状態」から「S=0状態」への遷移電流を説明する図である。 C 「S=0状態」から「S=1状態」への遷移電流を説明する図である。 A〜H 図3の各状態における電圧配分例を示す図である。 A 本発明のさらに他の実施の形態の記憶素子の模式的構成図である。 B 図6Aの記憶素子の回路構成図である。 A 先願の記憶素子の模式的構成図である。 B 図7Aの記憶素子の回路構成図である。 A〜D 図7Aの記憶素子がとり得る状態を示す図である。 A 可変抵抗素子の膜構成を示す断面図である。 B 図9Aの可変抵抗素子の回路記号を示す図である。
符号の説明
1・・電極、2・・電極、3・・導体膜、4・・絶縁体膜、10,20,30,40・・記憶素子、11,12・・可変抵抗素子、101,102・・電極、103・・導体膜、104・・絶縁体膜、105・・可変抵抗素子

Claims (8)

  1. 一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、
    2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記一方の電極を共通電極とし、
    2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成した
    ことを特徴とする記憶素子。
  2. 前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有することを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。
  3. 前記可変抵抗素子は、前記一方の電極と前記他方の電極との間に、導体膜と絶縁体膜が形成され、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有し、前記導体膜側の電極を前記共通電極とし各々接続している
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。
  4. 前記可変抵抗素子は、前記一方の電極と前記他方の電極との間に、導体膜と絶縁体膜が形成され、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有し、前記絶縁体膜側の電極を前記共通電極とし各々接続している
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。
  5. 一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、
    2つの前記可変抵抗素子から記憶素子が形成され、
    前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された導体膜とによって構成され、
    前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有する
    ことを特徴とする記憶素子。
  6. 前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有することを特徴とする請求項5に記載の記憶素子。
  7. 一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、
    2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記一方の電極を接続し、
    2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成した記憶素子を駆動する方法であって、
    前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、
    前記記憶素子の両端の端子に、前記電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、情報の記録を行い、前記情報の記録の時に流れる遷移電流の有無により記憶素子に記録された情報を読み出す
    ことを特徴とする記憶素子の駆動方法。
  8. 一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、
    2つの前記可変抵抗素子から記憶素子が形成され、
    前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された導体膜とによって構成され、
    前記各可変抵抗素子の絶縁体膜側の両電極にそれぞれ端子を設けて、
    合計2端子としてメモリセルを構成した記憶素子を駆動する方法であって、
    前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、
    前記記憶素子の両端の端子に、前記電圧の閾値よりも大きい電圧を印加することにより、情報の記録を行い、前記情報の記録の時に流れる遷移電流の有無により記憶素子に記録された情報を読み出す
    ことを特徴とする記憶素子の駆動方法。
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