JP4483540B2 - 記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メモリ素子に記憶されたデータを読み出すことが可能な記憶装置に関する。
従来、半導体素子を利用した記憶装置としては、単純な構造であるがリフレッシュを必要とするDRAM(Dynamic Random Access Memory)や、強誘電物質を用いて不揮発性メモリとして利用可能なFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)が使用されていた。
さらに近年では、MRAM(Magnetic Random Access Memory)等の、抵抗値の大小によってデータを保持する半導体記憶装置の開発が活発に行われている(例えば、非特許文献1)。
「そしてすべてのメモリは不揮発性になる。」,「日経エレクトロニクス」,2001年2月12日号,no.789,日経BP社,pp.151−177
しかし、上記MRAMでは、TMR(Tunneling Magneto Resistive)素子に代表される抵抗のみでメモリ素子を構成した場合に、漏れ電流によって消費電流が増大し、さらに、データ検知が困難になるという問題があり、抵抗とトランジスタを組み合わせてメモリセルを構成する必要がある。
ここで、図12に示すように、抵抗のみでメモリセルを構成して、所謂クロスポイント型或いは単純マトリックス型と呼ばれる、メモリアレイいわゆる記憶装置を構成し、このメモリアレイのうち中央のメモリ素子130からデータを読み出す場合の漏れ電流を検討する。
この例の3×3クロスポイント型の記憶装置の場合は、第2ワード線W1に電圧を印加し、メモリ素子130と第2ビット線B1で表される真の電流経路132に流れる真の電流Itを判別する。しかし、上記真の電流経路以外の他の電流経路134を通って余分な電流Io(=Io’+Io”)が加わる。従って測定する電流Iは、真の電流Itと余分な電流Ioを足し合わせた値となるため理想値とはならない。この余分な電流Ioにより消費電力も増大する。さらに、このような他の電流経路134を通る余分な電流Ioは、メモリ素子130以外のメモリ素子の抵抗値に依存して変化する。したがって、測定する電流Iは、理想値にならないだけでなく、他の抵抗に依存してばらつきを有することになる。
一方、抵抗とトランジスタを組み合わせてメモリセルを構成すると、各メモリセルにトランジスタを設ける分、メモリセルが大きくなってしまう。このため、メモリセルを縮小化(シュリンク)して高密度に集積することが難しくなる。
本発明は、上述の点に鑑み、トランジスタを有することなく、主に抵抗成分を利用したメモリ素子によりメモリセルを構成して、低消費電力動作及び、高精度なデータの読み出しを可能とし、安価かつ小型に形成することが可能な記憶装置を提供するものである。
本発明の記憶装置は、マトリックス状に配列されたメモリ素子にデータが記憶され、アドレス指定することで前記データを読み出すことが可能な記憶装置であって、前記配列の行方向に配された複数のワード線と、前記ワード線と交差し、前記配列の列方向に配された複数のビット線と、前記ワード線と前記ビット線が交差する各領域において、前記ワード線と前記ビット線とを各々橋渡しするように接続され、前記メモリ素子として機能する複数のメモリセルとが設けられ、前記メモリ素子は、一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、前記可変抵抗素子は、前記一方の電極と前記他方の電極との間に、Cu,Ag,Znを含む導体膜と絶縁体膜が形成され、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有し、前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記一方の電極を共通電極とし、2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子とした、コンプリメンタリな2端子の前記メモリ素子によって、メモリセルを構成することを特徴とする。
本発明の記憶装置では、マトリックス状に配列されたメモリ素子にデータが記憶され、アドレス指定することで前記データを読み出すことが可能な記憶装置であって、前記配列の行方向に配された複数のワード線と、前記ワード線と交差し、前記配列の列方向に配された複数のビット線と、前記ワード線と前記ビット線が交差する各領域において、前記ワード線と前記ビット線とを各々橋渡しするように接続され、前記メモリ素子として機能する複数のメモリセルとが設けられ、そのメモリ素子として2つの可変抵抗素子の各素子の一方の電極を接続して共通電極とし、2つの可変抵抗素子の各素子の他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としたコンプリメンタリな2端子の前記メモリ素子によってメモリセルを構成したことにより、一方の電極が共通電極であるので、これら2つの可変抵抗素子を相補的に動作させて、情報の記録を行うことが可能になる。
これにより、能動素子であるトランジスタをメモリセルに設けることが不要になる。さらに、例えば2つの可変抵抗素子を積層して形成すれば、多数のメモリ素子を集積化した記憶装置を小さい面積に集積させることができる。また、非選択メモリ素子に流れる漏れ電流を抑制することができる。
即ち、一方の電極が共通電極であるので、2つの可変抵抗素子の他方の電極の間に2つの可変抵抗素子が直列に接続されることになる。そして、これら他方の電極間に電圧を印加すると、その電圧が2つの可変抵抗素子の一方の可変抵抗素子に対しては高抵抗状態から低抵抗状態に変化させるように作用し、他方の可変抵抗素子に対しては低抵抗状態から高抵抗状態に変化させるように作用する。これにより、一方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、それぞれ変化させ、その変化した後の状態を安定して保持することができる。
また、他方の電極間に上述した電圧と逆極性の電圧を印加すると、一方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、それぞれ変化させて、これにより、第1の可変抵抗素子及び第2の可変抵抗素子の抵抗状態の組み合わせを変えて、情報を書き換えることができる。
これを利用して、例えば「1」と「0」の2つの情報を各メモリセルに記憶することが可能になる。
さらに、2つの可変抵抗素子の抵抗状態が変化するときには、高抵抗状態だった可変抵抗素子が先に低抵抗状態に変化して、その後、低抵抗状態だった可変抵抗素子が高抵抗状態に変化するので、2つの可変抵抗素子が共に低抵抗状態となる中間状態を経由することになる。
そして、中間状態となる時間は短く、それ以外は2つの可変抵抗素子のうち一方が高抵抗状態にあるため、メモリセル全体の合成抵抗が大きくなり、メモリセルに流れる電流は小さい。これにより、情報の記録・消去や情報の読み出しの際に、メモリセルに電圧を印加して流れる電流を低減することができる。したがって、(情報の読み出しの際に)非選択メモリ素子に流れる漏れ電流を抑制することができる。
本発明の記憶装置は、マトリックス状に配列されたメモリ素子にデータが記憶され、アドレス指定することで前記データを読み出すことが可能な記憶装置であって、前記配列の行方向に配された複数のワード線と、前記ワード線と交差し、前記配列の列方向に配された複数のビット線と、前記ワード線と前記ビット線が交差する各領域において、前記ワード線と前記ビット線とを各々橋渡しするように接続され、前記メモリ素子として機能する複数のメモリセルとが設けられ、前記メモリ素子は、一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、2つの前記可変抵抗素子からメモリ素子が形成され、前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された、Cu,Ag,Znを含む導体膜とによって構成され、前記可変抵抗素子は、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有し、前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、前記絶縁体膜、2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された前記導体膜、前記絶縁体膜の順で積層して、前記各可変抵抗素子の前記絶縁体膜側の両電極にそれぞれ端子を設けた、コンプリメンタリな2端子の前記メモリ素子によって、前記メモリセルを構成することを特徴とする。
本発明の記憶装置では、マトリックス状に配列されたメモリ素子にデータが記憶され、アドレス指定することで前記データを読み出すことが可能な記憶装置であって、前記配列の行方向に配された複数のワード線と、前記ワード線と交差し、前記配列の列方向に配された複数のビット線と、前記ワード線と前記ビット線が交差する各領域において、前記ワード線と前記ビット線とを各々橋渡しするように接続され、前記メモリ素子として機能する複数のメモリセルとが設けられ、そのメモリ素子として2つの可変抵抗素子からメモリ素子が形成され、前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された導体膜とによって構成される構造とし、可変抵抗素子が、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有することから、相補的に動作させて、情報の記録を行うことが可能になる。
これにより、能動素子であるトランジスタをメモリセルに設けることが不要になる。そして、前記絶縁体膜、2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された前記導体膜、前記絶縁体膜の順で積層して、前記各可変抵抗素子の前記絶縁体膜側の両電極にそれぞれ端子を設けた、コンプリメンタリな2端子の前記メモリ素子によって、メモリセルを構成することにより、2つの可変抵抗素子を積層して形成し、多数のメモリ素子を集積化した記憶装置を小さい面積に集積させることができる。また、非選択メモリ素子に流れる漏れ電流を抑制することができる。
本発明の記憶装置によれば、メモリセル全体の合成抵抗は、短時間の状態遷移期間を除いて高抵抗であることにより、流れる電流は小さくなり、また、非選択メモリ素子に流れる漏れ電流は抑制されるため、低消費電力とすることができる。
さらに、本発明の記憶装置によれば、遷移電流の検出により、誤りなく読み出すことができるため、低消費電力で高精度なデータの読み出しを可能にする。
また、可変抵抗素子を用いることにより、製造プロセスを単純化できるため、安価に記憶装置を製造することができる。
2つの可変抵抗素子を用い、これら2つの可変抵抗素子を積層して共通に接続して記憶素子を形成して、且つ、能動素子であるトランジスタを不要とすることにより、複数のメモリ素子から成る記憶装置をより小さい面積に集積することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る記憶装置に用いる記憶素子(いわゆるメモリ素子)の一形態の概略構成図を図1A及び図1Bに示す。図1Aは模式的な構成図、図1Bは回路構成図を示している。
この記憶素子10は、図1Aに示すように、いずれも不揮発性の、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。これらの可変抵抗素子11,12は、いずれも、電極1及び2の間に導体膜3[3a,3b]と絶縁体膜4[4a,4b]を設けた膜構成となっている。
そして、2つの可変抵抗素子11及び12において、導体膜3a及び3b側の電極1を各々共用して、絶縁体膜4a及び4b側の電極2をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな2端子の記憶素子10を構成している。回路記号では、図1Bに示すように、2つの可変抵抗素子11,12の矢印が互いに背を向けている。
第1及び第2の可変抵抗素子11,12を構成する導体膜3[3a,3b]としては、例えば、Cu,Ag,Zn等の金属元素を含有する金属膜、合金膜(例えばCuTe合金膜)、金属化合物膜等が挙げられる。
また、絶縁体膜4[4a,4b]としては、例えば、アモルファスGd や、SiO の絶縁体が挙げられる。
具体的な膜構成としては、例えば、導体膜3[3a,3b]としてCuTe膜を膜厚20nmで形成し、絶縁体膜4[4a,4b]としてアモルファスGd を膜厚5nmで形成する。
このような材料膜を用いた場合、導体膜3[3a,3b]に含まれるCu,Ag,Zn等の金属元素が、イオン化して陰極側に引き寄せられる性質を有する。
従って、可変抵抗素子11,12の上下の電極1,2間に、絶縁体膜4側の電極2が低電位になるように電圧を加えると、金属元素のイオンが電極2に引き寄せられて、絶縁体膜4内に入っていく。そして、イオンが電極2まで到達すると、上下の電極1,2間が導通して抵抗値が下がることになる。
一方、可変抵抗素子11,12の上下の電極1,2間に、導体膜3側の電極1が低電位になるように電圧を加えると、金属元素がイオン化して電極1に引き寄せられて、絶縁体膜4から抜けていくため、上下の電極1,2間の絶縁性が増して、抵抗値が上がることになる。
このような変化を繰り返すことにより、可変抵抗素子11,12の抵抗値を、高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化させることができる。
このような膜構成の可変抵抗素子11,12は、素子のサイズ依存性がなく、大きい信号を得ることができるため、スケーリングに強いという特長を有する。
また、抵抗変化によるデータ書き込み速度を例えば5ナノ秒程度と速くすることができ、また低電圧(例えば1V程度)かつ低電流(例えば20μA程度)で動作させることができるという利点を有する。
また、本発明の記憶装置に用いる記憶素子の他の形態の概略構成図を図2A及び図2Bに示す。図2Aは模式的な構成図を示しており、図2Bは回路構成図を示している。
この記憶素子20は、図2Aに示すように、図1Aと同様の第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。そして、2つの可変抵抗素子11及び12において、絶縁体膜4[4a,4b]側の電極2(いわゆる共通電極)を各々共用して、導体膜3[3a,3b]側の電極1をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな2端子の記憶素子20を構成している。回路記号では、図2Bに示すように、2つの可変抵抗素子11,12の矢印が向かい合っている。
続いて、本発明の記憶装置に用いる記憶素子のさらに他の形態の概略構成図を図3Aに示す。すなわち、2つの可変抵抗素子11及び12が1つの導体膜3を共用する概略構成図である。記憶素子30の等価回路を図3Bに示す。図3Bの等価回路は図1Bと同一であり、本実施の形態の記憶素子30も図1Aに示した記憶素子10と同じ動作をするため、重複説明を省略する。
この記憶素子30は、図1Aの電極1(いわゆる共通電極)を省略し、いずれも不揮発性の、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12を有して成る。これらの可変抵抗素子11及び12は、いずれも各電極2の間に共用する導体膜3と各絶縁体膜4a,4bを設ける膜構成となっている。そして、2つの可変抵抗素子11及び12において、絶縁体膜4a及び4b側の電極2をそれぞれX端子とY端子に接続することで、コンプリメンタリな2端子の記憶素子30を構成している。図3Aに示す共用する導体膜3の膜厚は、図1Aの各導体膜3a及び3bの1つ分の膜厚としても良いし、任意に設定することができる。回路記号では、図3Bに示すように、2つの可変抵抗素子11及び12の矢印が互いに背を向けている。
この記憶素子30によれば、上述した記憶素子10及び20と同様の効果を奏し、さらに各可変抵抗素子11,12の導体膜3を共用することにより、積層させる可変抵抗素子の構造を簡略化することができ、製造工程を短くすることができる。
上述したこれら記憶素子10、20及び30によれば、2つの可変抵抗素子11、12の各素子の一方の電極を接続し、2つの可変抵抗素子11、12の各素子の他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子としてメモリセルを構成したことにより、一方の電極が各々接続されているので、これら2つの可変抵抗素子を相補的に動作させて、情報の記録を行うことが可能になる。
即ち、一方の電極が各々接続されているので、2つの可変抵抗素子11、12の他方の電極の間に2つの可変抵抗素子が直列に接続されることになる。そして、これら他方の電極間に電圧を印加すると、その電圧が2つの可変抵抗素子の一方の可変抵抗素子に対しては高抵抗状態から低抵抗状態に変化させるように作用し、他方の可変抵抗素子に対しては低抵抗状態から高抵抗状態に変化させるように作用する。これにより、一方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、それぞれ変化させ、その変化した後の状態を安定して保持することができる。
また、他方の電極間に上述した電圧と逆極性の電圧を印加すると、一方の可変抵抗素子を低抵抗状態に、他方の可変抵抗素子を高抵抗状態に、それぞれ変化させて、これにより、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12の抵抗状態の組み合わせを変えて、情報を書き換えることができる。
これを利用して、第1の可変抵抗素子11及び第2の可変抵抗素子12の抵抗状態の組み合わせが、高抵抗状態・低抵抗状態である場合と、低抵抗状態・高抵抗状態である場合とにより、例えば「1」と「0」の2つの情報を各メモリセルに記憶することが可能になる。
さらに、2つの可変抵抗素子11、12の抵抗状態が変化するときには、高抵抗状態だった可変抵抗素子が先に低抵抗状態に変化して、その後、低抵抗状態だった可変抵抗素子が高抵抗状態に変化するので、2つの可変抵抗素子が共に低抵抗状態となる中間状態を経由することになる。
そして、中間状態となる時間は短く、それ以外は2つの可変抵抗素子11、12のうち一方が高抵抗状態にあるため、メモリセル全体の合成抵抗が大きくなり、メモリセルに流れる電流は小さい。これにより、情報の記録の際に、メモリセルに電圧を印加して流れる電流を低減することができる。
さらに、情報の記録の際に遷移電流の有無を検出、すなわち、中間状態の有無を検出することにより、記録前の記録情報を読み出すことができる。
次に、図1に示した一形態の記憶素子10の構成における、具体的な動作を説明する。記憶素子10がとり得る4つの状態を、図4A〜図4Dに示す。
そして、図4Aに示すように、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が低抵抗(例えば1kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が高抵抗(例えば1MΩ)である状態を「S=1状態」と定義し、図4Bに示すように、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が高抵抗(例えば1MΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が低抵抗(例えば1kΩ)である状態を「S=0状態」と定義することにする。
さらに、図4Cに示すように、2つの可変抵抗素子11,12が共に低抵抗になっている状態を「中間状態」と呼び、図4Dに示すように、2つの可変抵抗素子11,12が共に高抵抗になっている状態を「禁止状態」と呼ぶことにする。
なお、図2に示した他の形態の記憶素子20の構成を用いる場合も、可変抵抗素子11,12の矢印の向きが、図4A〜図4Dとは反対の向きに入れ替わるだけで、動作的には同じである。
続いて、記憶素子10にデータを書き込むために、端子XとYに書き込みのための電圧Vx,Vyを与えた場合の動作を説明する状態推移図を図5Aに示す。図5B及び図5Cは、各々、「S=1状態」→「S=0状態」の遷移電流の様子、「S=0状態」→「S=1状態」の遷移電流の様子を示している。図5の状態遷移図を補足するために、図6A〜図6Hに、各状態における電圧Vx,Vy、可変抵抗素子11,12に印加される電圧V11,V12、及び素子に流れる電流Ixyを示す。電圧V11,V12は低抵抗化の起きる電圧の向きを正極性としている。Ixyは端子Xから端子Yに流れる向きを正極性としている。
図5Aでは、各状態の円内に可変抵抗素子11,12の抵抗値として(第1の可変抵抗素子11の抵抗値/第2の可変抵抗素子12の抵抗値)を記載し、各状態の推移を矢印で示し、この矢印に対してそれぞれ記憶素子10の各端子X,Yに印加される電圧と素子に流れる電流として{Vx,Vy}/Ixyを記載している。
さらに、各可変抵抗素子11,12のデータ書き込み閾値をVwrと定義し、データ消去閾値をVerと定義したときに、
1V<Vwr<2V,0.5V<Ver<1V
が成立するものと仮定する。ここで用いている数値も必ずしも正しくないが、概ね妥当な数値になっている。
まず、図5Aの上側の「S=1状態」(1kΩ/1MΩ)の場合、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が低抵抗(1kΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が高抵抗(1MΩ)である。この状態において、Vx=0V,Vy=2Vという電圧を与えると、端子Xから端子Yに定電流Ixy=−2μAが流れるが、図6Aに示すように、これは低抵抗の第1の可変抵抗素子11にとっても高抵抗の第2の可変抵抗素子12にとっても安定な方向なので各可変抵抗素子11,12の状態は変化しない。
次に、[S=1状態](1kΩ/1MΩ)において、Vx=2V,Vy=0Vという電圧を与えると、第2の可変抵抗素子12が高抵抗(1MΩ)であるため、図6Bに示すように、高抵抗の第2の可変抵抗素子12に書き込み方向の電圧2Vが与えられるため、第2の可変抵抗素子12が低抵抗(1kΩ)に変化して、図6Cに示すように、「S=1状態」から「中間状態」に状態が推移する。したがって、図5A中上側の[S=1状態](1kΩ/1MΩ)から、図5Aの右側の中間状態(1kΩ/1kΩ)に推移する。
この中間状態(1kΩ/1kΩ)では、2つの可変抵抗素子11及び12が両方とも低抵抗(1kΩ)であるため、図6Cに示すように、XY間の2Vの電圧が半分ずつ分圧され、第1の可変抵抗素子11に1Vの電圧が消去方向にかかることになる。すると、第1の可変抵抗素子11が高抵抗(1MΩ)に変化して、図6Dに示すように、「S=0状態」に状態が推移し、安定状態となる。従って、図5A中右側の中間状態(1kΩ/1kΩ)から下側の[S=0状態](1MΩ/1kΩ)に推移する。
この「S=1状態」から「S=0状態」へ推移するときの電圧Vx−Vyと素子に流れる電流Ixyの時間軸上の変化を図5Bに示す。
中間状態では比較的大きな+1mAの遷移電流が発生するが、中間状態の時間は10ナノ秒程度と短く消費電力は少ない。
同様に、図5Aの下側の[S=0状態](1MΩ/1kΩ)の場合、端子Xと接続されている第1の可変抵抗素子11が高抵抗(1MΩ)で、端子Yと接続されている第2の可変抵抗素子12が低抵抗(1kΩ)である。この状態において、Vx=2V,Vy=0Vという電圧を与えると、端子Xから端子Yに定電流Ixy=+2μAが流れるが、図6Dに示すように、これは低抵抗の第2の可変抵抗素子12にとっても高抵抗の第1の可変抵抗素子11にとっても安定な方向である。したがって、図5Aの[S=0状態]を表す円の下の矢印({2V,0V}/+2μA)で示すように、各可変抵抗素子11,12の状態は変化しない。
次に、[S=0状態](1MΩ/1kΩ)において、Vx=0V,Vy=2Vという電圧を与えると、第1の可変抵抗素子11が高抵抗(1MΩ)であるため、図6Eに示すように、高抵抗の第1の可変抵抗素子11に書き込み方向の電圧2Vが与えられるため、第1の可変抵抗素子11が低抵抗(1kΩ)に変化して、図6Fに示すように、「S=0状態」から「中間状態」に状態が推移する。従って、図5A中下側の[S=0状態](1MΩ/1kΩ)から、左側の中間状態(1kΩ/1kΩ)に推移する。
この中間状態(1kΩ/1kΩ)では、2つの可変抵抗素子11,12が両方とも低抵抗(1kΩ)であるため、図6Fに示すように、XY間の2Vの電圧が半分ずつ分圧され、第2の可変抵抗素子12に1Vの電圧が消去方向にかかることになる。すると、第2の可変抵抗素子12が高抵抗(1MΩ)に変化して、図6Aに示すように、「S=1状態」に状態が推移し、安定状態となる。従って、図5A中左側の中間状態(1kΩ/1kΩ)から上側の[S=1状態](1kΩ/1MΩ)に推移する。
この「S=0状態」から「S=1状態」へ推移するときの電圧Vx−Vyと素子に流れる電流Ixyの時間軸上の変化を図5Cに示す。
中間状態では比較的大きな−1mAの遷移電流が発生するが、中間状態の時間は10ナノ秒程度と短く消費電力は少ない。
このように、本形態の記憶素子10では、コンプリメンタリに接続されている2つの可変抵抗素子11,12が互いに高抵抗と低抵抗という異なる抵抗値であって、どちらの素子が低抵抗になっているかによって、記憶データが1であるか0であるかを区別する点に特徴がある。
また、データが書き換えられる場合には、不安定な「中間状態」を経てから安定な「S=1状態」又は「S=0状態」に推移する点に特徴がある。
このような書き換え動作を繰り返し行うためには、記憶素子10に使用している不揮発性の可変抵抗素子11,12が、書き込み時の電圧の約1/2の電圧が逆方向に掛かることで消去される必要がある。
また、このようなデータの書き換え動作は、両側の端子X,Yに、可変抵抗素子11,12のデータ書き込み閾値Vwrより大きく、なおかつデータ消去閾値Verの2倍よりも大きい電圧を与えることによって実現することができる。
そして、書き換え動作時の遷移電流の有無を判別、すなわち、中間状態の有無を検出することにより、書き換え前の記録情報を読み出すことができる。例えば、Vx=2V,Vy=0Vの電圧を印加し、+1mAの遷移電流が発生すれば「S=1状態」から「S=0状態」への遷移が発生したことを判別でき、書き換え前は「S=1状態」であったことを識別できる。遷移電流が発生しなければ、書き換え前は「S=0状態」で書き換えも起こらなかったと識別できる。前者では破壊読出しとなるため、読み出し後に「S=1状態」への再書込みが必要になる。
同様に、Vx=0V,Vy=2Vの電圧を印加し、−1mAの遷移電流が発生すれば「S=0状態」から「S=1状態」への遷移が発生したことを判別でき、書き換え前は「S=0状態」であったことを識別できる。遷移電流が発生しなければ、書き換え前は「S=1状態」で書き換えも起こらなかったと識別できる。前者では破壊読出しとなるため、読み出し後に「S=0状態」への再書込みが必要になる。
さらに、図4Dに示した「禁止状態」、即ち2つの可変抵抗素子11,12がいずれも高抵抗である状態が、記憶素子10の初期状態となる。この状態では、図6G又は図6Hに示すように、両側の端子X,Yに2Vの電位差を与えても、どちらの可変抵抗素子11,12も低抵抗にはならない。
このため、両側の端子X,Yとの間にデータ書き込み閾値Vwrの2倍程度の電圧(定電圧もしくはパルス電圧)を与えることによって、不揮発性の可変抵抗素子11,12を2つとも又は1つだけ低抵抗にするような操作(初期化)を行う必要がある。この操作を行うことにより、記憶素子10が図5Aに示した状態推移サイクルの中に入り、データ書き込み及びデータ消去の動作が可能になる。
この記憶素子10では、安定な2つの状態である「S=1状態」と「S=0状態」とにおいて、2つの可変抵抗素子11,12の合成抵抗は一定であり、ほぼ高抵抗の値と同じになる。
したがって、書込み読み出し電圧を与えた場合に流れる電流は、本例ではわずか2μAである。「S=1状態」と「S=0状態」に遷移が発生した場合は、1mAの遷移電流が流れるがその時間は10ナノ秒程度と短く消費電力は少ない。
次に、本発明に係る記憶装置の一実施の形態を示す。上述の図1から図3で示した一形態の記憶素子10,20,30を3×3クロスポイント型メモリアレイ状に配列して構成する。図7は、本発明に係る記憶装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
本実施の形態に係る記憶装置は、縦軸を選択ビット線(B)、横軸を選択ワード線(W)とし、選択ビット線と選択ワード線のクロスポイントの丸部分には、可変抵抗素子からなる記憶素子、いわゆるメモリ素子(R)が配置される。
このとき記憶素子10を配列して3×3クロスポイント型メモリアレイを構成した場合の漏れ電流を計算する。
図7Aは「S=0」書込みの場合、図7Bは「S=1」書込みの場合のそれぞれの印加電圧を示す。いずれの場合もワード線W2とビット線B2でアクセスされる可変抵抗型のメモリ素子R22に書込みを行う場合である。
「S=0」書込み時は、図7Aに示すように、選択ワード線W2に−1V、選択ビット線B2に+1V、非選択ワード線及び非選択ビット線には0Vを印加する。
「S=1」書込み時は、図7Bに示すように、選択ワード線W2に+1V、選択ビット線B2に−1V、非選択ワード線及び非選択ビット線には0Vを印加する。
すなわち「S=0」及び「S=1」書込み時の非選択なメモリ素子R00,R01,R10,R11には、電圧が印加されていないので書込みは起きず、電流も流れない。ワード線あるいはビット線の一方が半選択されるメモリ素子R02,R12,R20,R21には、電圧が印加されるもののVwrを超えないため、誤書込みは起きない。ワード線とビット線で選択されるメモリ素子R22のみにVwrを超える電圧が印加されるためにデータ書込みが行われる。
ワード線あるいはビット線の一方が半選択されるメモリ素子R02,R12,R20,R21は、「S=0」であるか「S=1」であるかにかかわらず、その2端子間の合成抵抗は1MΩであるため、漏れ電流は、「S=0」書込み時で、
I02+I12+I20+I21=1V/1MΩ×4=4μA、
「S=1」書込み時も同様に、
−I02−I12−I20−I21=1V/1MΩ×4=4μA、と非常に少ない。
ここで、n×nのメモリアレイを想定すると、漏れ電流は、1V/1MΩ×(2n−2)で表され、例えばn=256の場合には、0.51mAであり、クロスポイント型記憶装置の漏れ電流の比較例数値と比べて、本実施例の記憶装置の漏れ電流は、1/500に抑圧される。
一方、読出しは、書込みと同時に選択ビット線B2に流れるセンス電流Isをモニターし、遷移電流が発生するかどうかで、書込み前のデータを検出する。例えば、図7Aの「S=0」書込みを行い、+1mAの遷移電流が発生すれば「S=1」から「S=0」への遷移が発生したことを判別でき、書き換え前は「S=1」であったことを識別できる。また、遷移電流が発生しなければ、書き換え前は「S=0」で書き換えも起こらなかったと識別できる。前者の識別では、破壊読出しとなるため、読出し後に「S=1状態」への再書込みが必要になる。
同様に、図7Bの「S=1」書込みを行い、−1mAの遷移電流が発生すれば「S=0」から「S=1」への遷移が発生したことを判別でき、書き換え前は「S=0」であったことを識別できる。また、遷移電流が発生しなければ、書き換え前は「S=1」で書き換えも起こらなかったと識別できる。前者では破壊読出しとなるため、読み出し後に「S=0状態」への再書込みが必要になる。
漏れ電流は、センス電流Isの誤差となるが、誤差電流は書込み状態に依存しない定電流となるため、除去が容易である。図7Aの場合、Isに含まれる遷移電流以外の誤差電流はI02+I12+I22で表せるが、R02,R12,R22は「S=0」であるか「S=1」であるかにかかわらず、その2端子間の合成抵抗は1MΩであるため、
I02+I12+I22=1/1MΩ×2+2/1MΩ=4μA の定電流となる。
ここで、n×nのアレイを想定すると、誤差電流は1V/1MΩ×(n−1)+2V/1MΩで表され、例えばn=256の場合257μAとなる。より大きいアレイでは誤差電流が遷移電流より大きくなるが、誤差電流が定電流となるため、その除去は容易で正確な読出しが可能である。
次に、本実施の形態に係る記憶装置と、従来の可変抵抗素子を用いて形成される記憶装置との比較例を以下に説明する。ところで、本出願人は、先願において不揮発性の可変抵抗素子を提案している。従来の各種の不揮発デバイスよりも優れた特性を持ちうる。
この可変抵抗素子105の膜構成は、例えば、図10Aの断面図に示すように、2つの電極101,102の間に導体膜103と絶縁体膜104を持つ膜構成になっている。導体膜103から絶縁体膜104に向かって電流Iが流れるように電圧をかけると、可変抵抗素子105が低抵抗に変化してデータが書き込まれ、絶縁体膜104から導体膜103に向かって電流が流れるように電圧をかけると可変抵抗素子105が高抵抗に変化してデータが消去される。
また、この可変抵抗素子105は、例えば、図10Bに示すように、一般の可変抵抗器の回路記号と同様の回路記号で記載すると共に、矢印の向きを図10Aに示す書き込み時の電流Iの向きと等しくなるように決めている。
比較例として、本願発明の問題点を説明するために、可変抵抗素子105で3×3クロスポイント型メモリアレイを構成した場合の漏れ電流を計算する。
可変抵抗素子105のデータ書込み閾値をVwr、データ消去閾値をVerとしたときに、 0.5V<Vwr<1V、0.5V<Ver<1V が成立するものと仮定する。
図11A、図11B、図11Cに各々書込み、消去、読出し印加電圧を示した。いずれの場合もワード線W2とビット線B2でアクセスされるメモリ素子R22に書込み、消去、読出しを行う場合である。
書込み時(図11A参照)には、選択ワード線W2に+0.5V、選択ビット線B2に−0.5V、非選択ワード線及び非選択ビット線には0Vを印加する。
消去時(図11B参照)は、選択ワード線W2に−0.5V、選択ビット線B2に+0.5V、非選択ワード線及び非選択ビット線には0Vを印加する。
読出し時(図11C参照)は、選択ワード線W2に−0.1V、選択ビット線B2に+0.1V、非選択ワード線及び非選択ビット線には0Vを印加し、選択ビット線B2に流れるセンス電流Isを検出してメモリ素子R22が高抵抗であるか低抵抗であるかを識別する。
ワード線ビット線ともに非選択なメモリ素子R00,R01,R10,R11には、電圧が印加されていないので書込みも消去も起きないし、電流も流れない。ワード線あるいはビット線の一方が半選択されるメモリ素子R02,R12,R20,R21には、電圧が印加されるもののVwr,Verを超えないため、誤書込みや誤消去は起きない。ワード線とビット線で選択されるメモリ素子R22のみにVwr,Verを超える電圧が印加されるためにデータ書込み、消去が行われる。読出し時には、Vwr,Verを超える電圧が印加されないため、非破壊の読出しが行われる。一方、前述したように半選択されるメモリ素子R02,R12,R20,R21には電圧が印加され漏れ電流が発生するため消費電力が増大する。
可変抵抗素子105のデータ書込み後の低抵抗値を1kΩ、消去後の高抵抗値を1MΩと仮定する。
書込み動作時は、書込み電流I22=1V/1kΩ=1mAに対して、メモリ素子R02,R12,R20,R21が全て低抵抗状態の場合、
I02+I12+I20+I21=0.5V/1kΩ×4=2mA の漏れ電流が発生する。
消去動作時も同様に、メモリ素子R02,R12,R20,R21が全て低抵抗状態の場合、
−I02−I12−I20−I21=0.5V/1kΩ×4=2mA の漏れ電流が発生する。
n×nのアレイを想定すると、半選択メモリ素子が全て低抵抗状態の場合、漏れ電流は0.5V/1kΩ×(2n−2)で表され、例えばn=256の場合、255mAにもなってしまい、現実的な構成が不可能になる。
一方、読出し時に発生する漏れ電流は、センス電流Isの誤差になる。本来検出したいメモリ素子R22に流れる電流−I22は、高抵抗状態の0.2V/1MΩ=0.2μAと低抵抗状態の0.2V/1kΩ=0.2mAとの間で変化し、信号電流振幅が約0.2mAppとなる。対して誤差電流−I02−I12は、R02,R12が共に高抵抗状態の0.1V/1MΩ×2=0.2μA と、共に低抵抗状態の0.1V/1kΩ×2=0.2mA の間で変化し、誤差電流振幅が信号電流振幅と同等の約0.2mAppとなってしまい信号電流の検出が難しい。
同様にn×nのアレイを想定すると、誤差電流振幅は0.1V/1kΩ×(n−1)で表され、例えばn=256の場合、25.5mAppにもなり、信号電流振幅よりはるかに大きく、現実的なメモリアレイの構成が不可能になる。
本実施の形態に係る記憶装置によれば、2つの可変抵抗素子の一方を共通に接続して2端子データメモリ素子とすることにより、この2つの可変抵抗素子が相補的に動作する。このメモリ素子を用いて構成するメモリセル全体の合成抵抗は、短時間の状態遷移期間を除いて高抵抗であることにより、流れる電流は小さくなり、また、非選択メモリ素子に流れる漏れ電流は抑制されるため低消費電力とすることができる。
さらに、本実施の形態に係る記憶装置によれば、遷移電流の検出により、誤りなく読み出すことができるため、低消費電力で高精度なデータの読み出しを可能にする。
また、可変抵抗素子を用いることにより、製造プロセスを単純化できるため、安価に記憶装置を製造することができる。
2つの可変抵抗素子を用い、これら2つの可変抵抗素子を積層して共通に接続して記憶素子を形成して、且つ、能動素子であるトランジスタを不要とすることにより、複数のメモリ素子から成る記憶装置をより小さい面積に集積することができる。
本発明に係る記憶装置では、遷移電流の検出方法を限定しないが、具体的な方法を2例紹介する。
図8を用いて、自己参照方式の遷移電流の検出方法を説明する。図8Aは、3×3型クロスポイントの記憶装置を示し、特にメモリ素子R22の「S=0」の書込み誤差電流を測定する概略構成図である。図8Bは、上図にビット線電圧と時間の関係、中図にセンス電流と時間の関係、下図に遷移電流と時間の関係を示すグラフである。
「S=0」書込み前に、ビット線B2に書込み電圧の1/m(m>1)の電圧印加とワード線W2に−1V/m の電圧印加を行い、誤差電流Ierrorを測定する。この「S=0」書込み時のセンス電流Is(図8B中参照)からm×Ierrorを差し引くことで、遷移電流(図8B下参照)を正確に抽出することができる。すなわち、正の部分を識別窓として用いて、識別窓の識別レベルより大きければ遷移電流として識別することができる。ここで、印可する電圧を1/m(m>1)とするのは、誤差電流測定時に書込みを起こさせないためである。
自己参照方式の遷移電流の検出方法では、読出し時のセンス電流Isのパスと誤差電流測定のパスが同一のため、誤差電流除去の精度は高くなる。しかし、読出しの前に誤差電流測定を行うため、その分、若干のレイテンシ(遅延)が発生してしまう。
図9を用いて、他者参照方式の遷移電流の検出方法を説明する。図9Aは、3×3型クロスポイントの記憶装置を示し、特にメモリ素子R22の「S=0」の書込み誤差電流を測定する概略構成図である。図9Bは、上図にビット線電圧と時間の関係、中上図にセンス電流Isと時間の関係、中下図に誤差電流Ierrorと時間の関係、下図に遷移電流と時間の関係を示すグラフである。図9Aに示すように、選択したビット線の隣りのビット線を、誤差電流測定のための参照ビット線とする。
「S=0」書込み時に、選択したビット線に書込み電圧+1Vを印加すると同時に、参照する他のビット線にも書込み電圧の1/m(m>1)を印加して誤差電流Ierrorを測定する。この、「S=0」書込み時のセンス電流Isから2m/(m+1)×Ierrorを差し引き、遷移電流を正確に抽出する手法である。
この他者参照方式では、読出し時のセンス電流のパスと誤差電流測定のパスが同一でないため、抵抗値ばらつきにより誤差電流除去の精度が自己参照方式より劣るが、読出しと同時に誤差電流測定を行うためレイテンシが発生しない。参照する他のビット線は1本でも良いし複数のビット線でも良い。選択したビット線に隣接する1本のビット線または両隣の2本のビット線を参照ビット線として誤差電流を測定するのが望ましい。複数の参照ビット線を使う場合は、誤差電流は加算すればよい。
また、誤差電流測定専用にデータの記録を行えないダミービット線を設けることも可能である。この場合は、ダミービットに書込みが起きないようにあらかじめダミービットは「S=0」に書込んでおけば、m=1に設定することも可能である。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他さまざまな構成を取ることができる。
A 本発明の記憶装置に用いる記憶素子の一形態の模式的構成図である。 B 図1Aの記憶素子の回路構成図である。 A 本発明の記憶装置に用いる記憶素子の他の形態の模式的構成図である。 B 図2Aの記憶素子の回路構成図である。 A 本発明の記憶装置に用いる記憶素子のさらに他の形態の模式的構成図である。 B 図3Aの記憶素子の回路構成図である。 A〜D 図1Aの記憶素子がとり得る状態を示す図である。 A 図1Aの記憶素子に書き込み電圧を与えた場合の動作を説明する状態推移図である。 B 「S=1状態」から「S=0状態」への遷移電流を説明する図である。 C 「S=0状態」から「S=1状態」への遷移電流を説明する図である。 A〜H 図4の各状態における電圧配分例を示す図である。 A 本発明に係る記憶装置の一実施の形態を示す概略構成図である。特に3×3クロスポイント型記憶装置のメモリ素子R22への「S=0」書込み印加電圧の状態を示す。 B 図7Aと同様の3×3クロスポイント型記憶装置において、メモリ素子R22への「S=1」書込み印加電圧の状態を示す。 A 本発明に係る記憶装置の遷移電流の検出方法を示す概略構成図である。特に3×3クロスポイント型記憶装置のメモリ素子R22への「S=0」書込み印加電圧の状態を示す。 B 上図はビット線電圧と時間の関係、中図はセンス電流Isと時間の関係及び下図は遷移電流と時間の関係を示すグラフである。 A 本発明に係る記憶装置の遷移電流の検出方法を示す概略構成図である。特に3×3クロスポイント型記憶装置のメモリ素子R22への「S=0」書込み印加電圧の状態を示す。 B 上図はビット線電圧と時間の関係、中上図はセンス電流Isと時間の関係、中下図は誤差電流Ierrorと時間の関係及び下図は遷移電流と時間の関係を示すグラフである。 A 可変抵抗素子の膜構成を示す断面図である。 B 図10Aの可変抵抗素子の回路記号を示す図である。 A 図10Aの可変抵抗素子を用いて、3×3クロスポイント型記憶装置を構成した概略構成図である。特にメモリ素子R22に書込み印可電圧した場合である。 B 図10Aの可変抵抗素子を用いて、3×3クロスポイント型記憶装置を構成した概略構成図である。特にメモリ素子R22に消去印可電圧した場合である。 C 図10Aの可変抵抗素子を用いて、3×3クロスポイント型記憶装置を構成した概略構成図である。特にメモリ素子R22に読出し印可電圧した場合である。 従来のクロスポイント型記憶装置の概略構成図である。
符号の説明
1,2・・電極、3[3a,3b]・・導体膜、4[4a,4b]・・絶縁体膜、10,20,30・・記憶素子、11,12・・可変抵抗素子、
101,102・・電極、103・・導体膜、104・・絶縁体膜、105・・可変抵抗素子

Claims (4)

  1. マトリックス状に配列されたメモリ素子にデータが記憶され、アドレス指定することで前記データを読み出すことが可能な記憶装置であって、
    前記配列の行方向に配された複数のワード線と、
    前記ワード線と交差し、前記配列の列方向に配された複数のビット線と、
    前記ワード線と前記ビット線が交差する各領域において、前記ワード線と前記ビット線とを各々橋渡しするように接続され、前記メモリ素子として機能する複数のメモリセルとが設けられ、
    前記メモリ素子は、
    一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、
    前記可変抵抗素子は、前記一方の電極と前記他方の電極との間に、Cu,Ag,Znを含む導体膜と絶縁体膜が形成され、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有し、
    前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、
    2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記一方の電極を共通電極とし、
    2つの前記可変抵抗素子の各素子の前記他方の電極を独立させてそれぞれ端子を設けて、合計2端子とした、コンプリメンタリな2端子の前記メモリ素子によって、前記メモリセルを構成する
    記憶装置。
  2. 前記導体膜側の電極を前記共通電極とし各々接続している請求項1に記載の記憶装置。
  3. 前記絶縁体膜側の電極を前記共通電極とし各々接続している請求項1に記載の記憶装置。
  4. マトリックス状に配列されたメモリ素子にデータが記憶され、アドレス指定することで前記データを読み出すことが可能な記憶装置であって、
    前記配列の行方向に配された複数のワード線と、
    前記ワード線と交差し、前記配列の列方向に配された複数のビット線と、
    前記ワード線と前記ビット線が交差する各領域において、前記ワード線と前記ビット線とを各々橋渡しするように接続され、前記メモリ素子として機能する複数のメモリセルとが設けられ、
    前記メモリ素子は、
    一方の電極と他方の電極との間に、異なる極性の電圧を印加することにより、抵抗状態が高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に変化する可変抵抗素子を備え、
    2つの前記可変抵抗素子からメモリ素子が形成され、
    前記可変抵抗素子は、各素子にそれぞれ形成された絶縁体膜と、前記2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された、Cu,Ag,Znを含む導体膜とによって構成され、
    前記可変抵抗素子は、前記導体膜から前記絶縁体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態に変化し、前記絶縁体膜から前記導体膜に向かって電流が流れるように電圧を印加すると前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に変化する特性を有し、
    前記可変抵抗素子は、前記高抵抗状態と前記低抵抗状態との間で可逆的に変化するときに、それぞれ電圧の閾値を有し、
    前記絶縁体膜、2つの前記可変抵抗素子で共通して形成された前記導体膜、前記絶縁体膜の順で積層して、前記各可変抵抗素子の前記絶縁体膜側の両電極にそれぞれ端子を設けた、コンプリメンタリな2端子の前記メモリ素子によって、前記メモリセルを構成する
    記憶装置。
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