JP2006133777A - キャリア組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤中でのトナーの老化(aging)を少なくするようなキャリアを提示する。
【解決手段】本発明のキャリア組成物は、不規則形状フェライトコアと、不規則形状フェライトコアに被着したコーティングと、を含む。このキャリアの製造方法は、好ましくは不規則形状フェライトキャリアコアとコーティング材料とを供給する工程と、不規則形状フェライトコアをコーティング材料と乾式混合して、コーティング材料を不規則形状フェライトコアに付着させる工程と、不規則形状フェライトコアとコーティング材料との混合物を華氏約350〜約450度(約176.7〜約232.2℃)の温度に加熱する工程と、被覆キャリア粒子を放冷する工程と、を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、様々な例示的な実施の形態において、電子写真用キャリア組成物での不規則形状(irregular shaped)フェライトコアの使用に関する。
静電複写法(electrostatographic process)、特に電子写真法は公知である。この方法は、例えば、原画(original image)または情報データに対応した静電潜像を感光体(photoreceptor)の表面に形成する工程を含む。次に、この画像を現像剤で現像し、続いて現像画像を適当な被印刷体へ転写する。
この方法では、感光体上の静電潜像の現像工程の間に、荷電したトナー粒子、しばしば現像剤と呼ばれるものを感光体表面またはドナーロール(donor roll)に接触させる。一般にトナー粒子は着色剤と樹脂バインダとを含む。追加成分、例えば表面添加剤、電荷制御剤、ワックスなどを更にトナー粒子に加えても良い。使用する樹脂バインダの種類は定着工程等に応じて変わる。
トナー粒子は比較的小さく、すなわち直径が約6μm〜約11μmで、微粉化したものでも良い。トナー粒子はキャリア粒子またはビードに付着または付加させても良い。単独で用いる場合、トナー粒子は一般に一成分(single−component)現像剤となるが、キャリアと組み合わせると、トナー粒子とキャリアは二成分現像剤または現像システムとなる。
キャリアは通常、トナー粒子より遙かに大きく、その直径は約30μmから数百μm、あるいは1,000μmに達する。一般的に、多数のトナー粒子がそれぞれのキャリア粒子に付着していることが多い。例えば、キャリア粒子は、金属、ガラス、フェライト、または他の材料から作ることができる。更に、多くの例では、キャリアはトナーの帯電性などを制御するためのポリマー表面層を備えている。
現像の際、一成分または二成分現像剤を感光体表面またはドナーロールに接触させる。これは、カスケード現像、磁気ブラシ現像、電気泳動現像、ファーブラシ(fur brush)現像、刷り(impression)現像など様々な手法を用いて行う。
磁気ブラシ現像を行う場合、現像工程は、現像剤の電気伝導度(conductivity)に応じて絶縁性(insulating)または導電性(conducting)として説明される。これは、キャリア粒子の組成および構造、キャリア粒子上のポリマーコーティングの厚さにより決定まる。
結果として、キャリア粒子は、例えば、しばしば“キャリアコア”と呼ばれる、一般に球形の(spherical)コアを含む。このコアは様々な材料から作ることができる。典型的には、コアはポリマーまたは共重合体(コポリマ)などの樹脂で覆われている。例えば、より好ましく一定の摩擦帯電性(triboelectric properties)を備えたキャリア粒子とするため、ある種のカーボンブラックなどの導電性成分(conductive component)を樹脂に加えても良い。しかしキャリアコーティングに導電性成分を加えると不都合なこともある。例えば、コアと導電性成分との混合が難しくコストがかかり、さらに導電性成分がその目的を十分に果たさないおそれがある。
導電性材料をキャリアコーティングに加える方法としては、静電引力、機械的衝撃、現場(in situ)重合、乾式混合、熱融合(thermal fusion)などの使用が挙げられる。これらの方法ではしばしば最小量の導電性材料しかコーティングに加えることができない。あるいは、生成した導電性キャリアコーティングが、特に小径キャリアで有効かつ効果的に用いるには、大きすぎることがある。
更に、カーボンブラックまたは他の導電性材料をポリマーコーティングに加えるには、乾式混合法(dry blending processes)や他の混合手段を用いても良い。しかし、ポリマーコーティングからのカーボンブラックが移動するのを防ぐ、または最小とするため、混合するカーボンブラックの量が、例えば20重量%以下に制限される。これは、生成した導電性ポリマーが達成する電気伝導度(conductivity)を制限する。また、キャリアコーティングポリマーからのカーボンブラックがトナーを汚染して、トナーの帯電性と、例えば黄色などの明色トナーの色とを変えてしまうおそれがある。
導電性材料をコーティング樹脂へ負荷する際の問題に加え、最近では、現像品質を向上し、またリサイクルが可能でどのような実用法でも画像形成部材に悪影響を及ぼさない粒子を生成するような、キャリア粒子用の導電性コーティングの達成に重点を置いたキャリア粒子の技術開発がなされている。コーティングの多くは、特に連続式電子写真法に用いると急速に劣化し、コーティングが全て細片または薄片となってキャリアコアから剥がれ落ち、装置部品(machine parts)や他のキャリア粒子と衝突または擦り合わさって故障を起こす恐れがある。これらの薄片または細片は一般に現像剤混合物から再生不能で、キャリア粒子の摩擦帯電性に悪影響を及ぼすため、キャリアコーティングがコア基材表面に保持されている同様の組成物に比べて画像の解像度が低下する。
コピー品質への要求を満たすため、ハイブリッドジャンピング現像(hybrid jumping development:HJD)またはハイブリッドスカベンジング現像(hybrid scavenging development:HSD)技術がしばしば用いられる。HJDとHSDをまとめて本件では“ハイブリッド現像装置”または“ハイブリッド現像技術”と呼ぶ。これらの現像装置はいずれもトナーに対して非常に過酷であり、またその運用には高価な添加物が大量に必要である。ハイブリッド現像装置では、現像および転写での損失を防ぐため、トナーは3%以上の大量の非常に高価な添加剤を必要とする。現像剤ハウジングは添加剤をトナー表面に押し込む。これによりトナーの凝集性が高まってトナーが流れにくくなる。更に、トナーがドナーロールと感光体を現像する力を弱めて転写が不良となり、現像力が低下する。ごく一般的な装置では、粉末を被覆した微粒化スチールキャリアが、非連続(trickle)現像としなくても長期間非常に良好に機能する。しかしハイブリッド装置では非連続とする必要があり、またハウジング中でトナーがあまり老化しないようドキュメント間(interdocument zone)現像が用いられる。これらはいずれも不経済で顧客に満足を抱かせる。
現像剤の導電率(conductivity)は主にキャリアの導電率によって決まる。適度に導電性の(conductive)キャリアとするため、ある程度露出部を残したキャリアコアとなるよう電気絶縁性(electrically insulating)ポリマーのコーティングで部分的に覆った導電性キャリアコアを用いることができる。一般に、微粒化スチールを電子写真法に用いると、不規則で導電率の高いキャリアとなる。フェライトが3.00〜7.00ドル/ポンド(約6.61〜約15.4ドル/kg、1ポンドは約0.453kg)程度であるのに対し、微粒化スチールは1.00ドル/ポンド(約2.20ドル/kg)以下で入手可能である。フェライトはスチールより低い密度を持つという点でスチールより有利である。実際、フェライトがスチールの3分の1の密度を持つこともある。組成的にはフェライトは酸化鉄で、純粋な鉄より密度が低い。より密度の低いキャリアではトナーの老化が少なく、更に、ハイブリッド現像技術で現在必要とされるより添加物の量が少ないことがわかったため、低密度キャリアの使用が好ましい。
米国特許第3,590,000号明細書 米国特許第4,265,990号明細書 米国特許第4,394,429号明細書 米国特許第4,368,970号明細書 米国特許第4,935,326号明細書 米国特許第5,015,550号明細書 米国特許第4,937,166号明細書 米国特許第5,002,846号明細書 米国特許第5,213,936号明細書
したがって、本発明の目的は、現像剤中でのトナーの老化(aging)を少なくするようなキャリアを提示することにある。この方向に沿い、ある種の現像技術において、必要とする添加物がより少なく、トナーへの添加物の埋め込み(impaction)の少ないキャリアの提示が好ましい。更にまた、より高いトナー濃度で装置を運用できるキャリアの提示が好ましい。
また、例えばトナー分子表面への添加剤の埋め込みによって起こるトナーの老化が少ない現像剤パッケージまたは装置の提示が目的である。
更に、材料性能(material performance)の低下の少ない現像剤パッケージまたは装置の提示を目的とする。例えば、トナーのキャリアへの埋め込みによって起こる摩擦帯電性の老化の少ない現像剤の提示が望まれる。
更にまた、良好な摩擦帯電性と導電性(conductivity)とを示す、上記の特徴の1つ以上を備えた現像剤の提示を目的とする。
本発明のキャリア組成物は、静電複写法に用いるためのキャリア組成物であって、不規則形状フェライトコアと、不規則形状フェライトコアに被着したコーティングと、を含む。
この明細書に示す本発明の例示的な実施の形態は、前述の目的の1つまたはそれ以上を達成し、ある態様において静電複写法に用いるためのキャリアを提示する。このキャリアは、不規則形状(irregular shaped)フェライトコアとそれに被着したコーティングとを含む。次にキャリアをトナー組成物、例えば着色剤と樹脂とを含むトナー組成物と混合して現像剤組成物とすることができる。
別の態様では、実質的に安定した導電率(conductivity)パラメータを備えたキャリア粒子の製造法を提示する。この方法は、不規則形状フェライトキャリアコアとコーティング材料とを準備する工程と、不規則形状フェライトコアをコーティング材料と乾式混合(dry mixing)して、コーティング材料を不規則形状フェライトコアに付着させる工程と、不規則形状フェライトコアとコーティング材料との混合物を華氏約350〜約450度(約176.7〜約232.2℃)に加熱する工程と、被覆キャリア粒子を放冷する工程とを含む。続いて、前述のキャリア粒子を、着色剤とポリマー樹脂とを含むトナー組成物と混合することにより、現像剤組成物を製造することができる。これらの現像剤組成物は磁気ブラシ現像法に有用である。
本発明の例示的な実施の形態の更に別の態様では、更にもうひとつの現像剤組成物を提示する。この現像剤組成物はキャリアとトナーとを含む。キャリアは、不規則で非球形に(non−spherical)成形したフェライトコアと、コアに被着したコーティング材料とを含む。着色剤と樹脂とを含むトナー組成物をキャリアに混合して現像剤組成物を生成する。この現像剤組成物は、静電複写(electrostatographic)または電子写真(electrophotographic)画像形成装置、特に電子写真(xerographic)画像形成法での高品質の印刷画像の作成に有用である。
本明細書の現像剤組成物は、トナー組成物とキャリア粒子とを含む。このキャリア粒子は、不規則で非球形に成形したフェライトコアとコーティング層とを含む。より詳細には、本発明の実施の形態における現像剤組成物は、i)不規則形状フェライトコアと、ii)不規則形状フェライトコアに被着したコーティング材料と、を含むキャリア粒子と、トナー組成物と、を含む。不規則なフェライトは従来のコアより密度が低いため、キャリアコア材料として有利であることがわかった。低密度(lower density)キャリアは、ハイブリッド現像装置などの現像装置中での、トナー粒子への衝撃が少ない。低密度キャリアはトナーへの衝撃が少ないため、トナーに用いる添加剤の量を減らすことができ、これは現像剤の寿命を延ばして現像剤ハウジング中での摩擦帯電安定性(tribo stability)を高める。
更に、不規則形状コアにより表面積が大きくなると、キャリア粒子によって帯電されるトナー粒子が多くなることがわかった。不規則な形状はまた、導電性キャリアとして加工すると導電率がより良くなる。更に、キャリアの不規則な形状は、トナーの、キャリア表面への埋め込みを減らしてキャリア寿命を長くすることがわかった。
本発明の実施の形態において、用いるキャリアコアは更に、トナー粒子を正または負に帯電可能なものとする、電子写真画像形成装置内にある現像剤リザーバ中で好ましい流動性となる、画像形成ブラシ現像法において磁気ブラシを形成させる、好ましい機械的老化特性(aging characteristics)を持つ、などの特徴を示す。
適当な不規則形状フェライト粒子は、約40〜約180μmの平均粒径、例えば約65〜約110μmの平均粒径を持つ。粒子の幾何学的形状は、水微粒化(water atomized)鉄および合金コアのそれと同じく不規則であり、電子写真用フェライトコアの球形とは対照的に多くの山と谷(numerous peaks and valleys)を持つ。図3に、スチールコア(B)と、このような不規則形状フェライト粒子(A)の顕微鏡写真を比較した例を示す。
更に、不規則形状フェライトコアの組成物は、Fe、および2価(divalent)金属酸化物、例えば、FeO、CaO,MgO、CoO、NiOなどを含む。望ましくは、コアは、MnFeの化学式で示される組成物を含む。また、ある実施の形態では、不規則形状フェライトコアの組成物は、鉄、カルシウム、マグネシウム、リチウム、マンガン、チタンを含む酸化物の群から選択される金属酸化物を含んでもよい。
適当な、市販の不規則形状フェライトとしては、イリノイ州シカゴ、パウダーテック・インターナショナル・コープ(Powdertech International Corp.)の製品などが挙げられるが、これに限定するものではない。
典型的に、球状フェライトでは、α、つまりトナー濃度に対する導電率の対数の傾きは、4を超える(>4)高い値である。トナーは、キャリア同士の接触を効果的に妨げ、現像剤をより絶縁性に(insulative)するため、トナー濃度が上がるにつれて導電率は急に変化する。非常に不規則な形状のキャリア粒子では、αは低い値(すなわち2以下)で、追加のトナーがキャリア表面の谷部にあってキャリア間の接触を妨げないため、トナー濃度が上がっても導電率が変化しない。
一般に、本発明の例示的な実施の形態の不規則形状フェライトコアは、コア材料上に被着したコーティングを含む。当該技術で公知の適当なコーティング材料を被着させることができる。コーティングは、当該技術で公知のどのような適当な手法でコア材料に被着させても良い。被覆された不規則形状フェライト粒子(図4Aおよび図4B)は、スチール(図4Cおよび図4D)と同じ表面被覆(surface area coverage:SAC)を示し、これは図4A〜図4Dの顕微鏡写真に示されている。
これらの樹脂は、単独で用いても良く、組み合わせて用いても良い。キャリアコーティングの量は、キャリア粒子の約0.1〜約2.0重量%、例えばキャリア粒子の約0.3〜約1.0重量%、更にキャリア粒子の約0.3〜約0.8重量%であるが、本明細書の目的が達成されるならば他の量でも良い。また、ある実施の形態では、コーティングの量は、キャリア粒子の約0.4〜約1.0重量%、好ましくはキャリア粒子の約0.4〜約0.8重量%である。一般に被覆キャリア粒子の直径は、例えば約25〜約1,000μm、また約40〜約150μmであり、こうするとこれらの粒子は十分な密度を持ち、また不活性となって現像工程の間に静電画像へ付着しにくくなる。
本発明の例示的な実施の形態の不規則形状フェライトキャリアは、当該技術で公知のどのような方法で調製しても良い。例えば、このような方法は、不規則形状フェライトキャリアコアとコーティング材料とを混ぜ合わせる工程と、不規則形状フェライトコアをコーティング材料と乾式混合して、コーティング材料を不規則形状フェライトコアに付着させる工程と、不規則形状フェライトコアとコーティング材料との混合物を華氏約350〜約450度(約176.7〜約232.2℃)に加熱する工程と、次に、被覆キャリア粒子を放冷する工程とを含む。ある実施の形態では、この混合物は、華氏約450度(約232.2℃)まで加熱される。
別の有効で適当な手段を用いてポリマー混合物のコーティングをキャリア粒子表面に被着しても良い。
被覆したキャリアコア(またはキャリア粒子)を次にトナー組成物と混合して現像剤組成物とすることができる。トナー組成物は、着色剤、樹脂、および/または様々な内部および/または外部電荷制御剤(charge control agents)を含むものである。マグネタイト(Fe)を加えて、磁気インキ文字認識(Magnetic Ink Character Recognition:MICR)トナーとすることもできる。
トナー粒子用の着色剤としては、例えば、黒色トナーでは、カーボンブラック、ニグロシン染料、ランプブラック、酸化鉄、マグネタイト、それらの混合物など、多くの公知の適当な顔料または染料が使用できる。望ましくはカーボンブラックである顔料は、トナー組成物を十分に着色させるのに足る量を加えなければならない。このため、顔料粒子または染料の含有量は、トナー組成物の全重量の約3〜約20重量%であるが、本明細書の目的を達成するならば、これ以下またはこれ以上の顔料粒子の量としても良い。
顔料粒子が、市販のマピコブラック(Mapico Black)など、酸化鉄(FeO、Fe、Fe)の混合物であるマグネタイトを含む場合、そのトナー組成物中の含有量は、約10〜約70重量%、望ましくは約20〜約50重量%である。
樹脂粒子の含有量は十分かつ効果的な量であって、顔料またはカーボンブラックなどの着色剤が10重量%含まれている場合、樹脂材料を約90重量%とする。しかし通常、本明細書の目的の達成には、トナー組成物は、約85〜約97重量%のトナー樹脂粒子と、約3〜約15重量%のカーボンブラックなどの顔料粒子とを含む。
本明細書の範囲には、トナー樹脂粒子と、キャリア粒子と、顔料または着色剤としてマゼンタ、シアン、および/またはイエロー粒子、またそれらの混合物とを含む、着色トナー組成物も包含される。
ある望ましいトナー樹脂として、その内容を全て本件に引用して援用する、米国特許第3,590,000号に記載の、ジカルボン酸と、ジフェノールを含むジオールとのエステル化生成物を用いても良い。その他の望ましいトナー樹脂としては、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、ビスフェノールAとプロピレンオキシドとの反応より得られたポリエステル樹脂、および、テレフタル酸ジメチルと、1,3−ブタンジオールと、1,2−プロパンジオールと、ペンタエリトリトールと、を反応させて生じた分枝ポリエステル(branched polyester)樹脂が挙げられる。
一般に、約1〜約5重量部のトナー粒子を、約10〜約300重量部の、本明細書に記載の方法に従って調製したキャリア粒子と混合する。
本明細書のトナー組成物は、トナー樹脂粒子と本明細書の顔料粒子または着色剤とを溶融混合する工程と、次に、機械的摩擦(mechanical attrition)を行う工程とを含む、多くの公知の方法で調製可能である。他の方法としては、噴霧乾燥、溶融分散、分散重合、および懸濁重合など、当該技術で公知のものが挙げられる。ある分散重合法においては、樹脂粒子と顔料粒子の溶媒分散液を管理条件(controlled conditions)下で噴霧乾燥して所望の生成物とする。
また、本明細書のトナーおよび現像剤組成物は、無機および有機感光体画像形成部材などの従来の感光体を備えた静電複写画像形成法に使用しても良い。画像形成部材の例は、セレン、セレン合金、またその中に添加剤またはハロゲンなどのドーパント(dopants)を含むセレンまたはセレン合金である。更に、その内容を全て本件に引用して援用する、米国特許第4,265,990号に記載の、輸送層と光発生層とを含む多層型感光性デバイスを例とする有機感光体や、その他同様の多層型感光体デバイスを用いても良い。発生層の例は、三方晶系セレン、金属フタロシアニン類、無金属(metal free)フタロシアニン類、およびバナジルフタロシアニン類である。電荷輸送分子としては、米国特許第4,265,990号に開示のアリールジアミン類を用いることができる。また光発生顔料としては、スクアレイン(squaraine)化合物、チアピリリウム(thiapyrillium)材料などを用いることができる。これらの多層型部材は、通常は負に荷電するため、正に荷電したトナーが必要である。本明細書において有用な他の感光体デバイス(photoresponsive devices)は、ポリビニルカルバゾール、4−ジメチルアミノベンジリデン、ベンズヒドラジド;2−ベンジリデンアミノカルバゾール、4−ジメチルアミノ−ベンジリデン(4−dimethamino−benzylidene)、(2−ニトロベンジリデン)−p−ブロモアニリン;2,4−ジフェニル−キナゾリン;1,2,4−トリアジン;1,5−ジフェニル−3−メチルピラゾリン、2−(4’−ジメチルアミノフェニル)ベンゾオキサゾール(benzoaxzole);3−アミノカルバゾール、ポリビニルカルバゾール−トリニトロフルオレノン電荷移動錯体;およびそれらの混合物を含む。更に、本明細書の現像剤組成物は、静電複写画像形成法および装置において特に有用である。このような装置では、移動式輸送手段と移動式帯電手段を用い、また一方に曲がった(deflected)可撓性多層型(flexible layered)画像形成部材が用いられる。これについては、その内容を全て本件に引用して援用する、米国特許第4,394,429号および米国特許第4,368,970号を参照されたい。
被覆キャリアコアを次にトナー組成物と混合して現像剤組成物とすることができる。不規則形状フェライトコアとトナーとを含む本発明の例示的な実施の形態の二成分現像剤材料は、現像工程の最初のステップで使用される。現像工程の間に、トナー粒子は潜像に付着して光伝導面にトナー粉末画像を生成する。この第1ステップはまた、トナーをドナーロールへ転写し、次にトナーをパウダクラウド(powder cloud)に変え、最後に潜像に移して光伝導面に粉末画像を形成するもの(ハイブリッド・スカベンジレス現像(Hybrid Scavengeless Development:HSD)装置)、あるいはトナーを直にドナーロールから潜像へ移して光伝導面に粉末画像を形成するもの(ハイブリッド・ジャンピング・ギャップ現像(Hybrid Jumping gap Development:HJD)装置)であっても良い。次に、トナー粉末画像をコピーシートに転写する。最後にトナー粉末画像を加熱してコピーシートに画像の形に恒久的に定着する。本明細書の例示的な実施の形態の現像剤は、当該技術で公知のどのような現像装置または現像法にも使用できる。
本発明の他の実施の形態における、ディスプレイ(display)を形成する方法は、画像形成部材上に静電潜像を形成する工程と、画像形成部材を現像剤組成物と接触させることにより潜像を現像する工程と、を含み、現像剤組成物は、i)不規則形状フェライトコアとコーティング材料とを含むキャリア粒子と、ii)キャリア粒子に付着した、少なくとも1つのトナー粒子と、を含む。このトナー粒子は、好ましくは現像剤組成物に対し、約2〜約6重量%存在する。
また、ある実施の形態では、コーティング材料は、好ましくはトナーの電荷(charge)を制御する(control)ポリマーを含む。また、トナー粒子は、好ましくは樹脂バインダ中に着色剤を含む。また、ある実施の形態では、トナー粒子は、電荷制御剤と、流動性または明瞭性(flow or clearing)を制御する表面添加剤と、トナー粒子の密着性(adhesion)を制御するワックスとを含む群から選択される添加剤(additive)を含む。また、ある実施の形態では、不規則形状フェライトコアの組成物は、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化リチウム、酸化マンガン、酸化チタンを含む酸化物の群から選択される金属酸化物を含む。
<実施例1>
摩擦帯電安定性(tribo stability)、すなわち現像剤の老化に伴う現像剤の摩擦帯電性の低下を向上させるため不規則形状フェライトコアを含むキャリアに載せたトナー粒子を用いて実験を行った。
本件に示すように、不規則形状フェライトキャリアコアを用いると現像剤寿命が延び、また現像剤ハウジング中での摩擦帯電安定性の向上した現像剤材料パッケージとなることがわかった。従来のキャリアコアを用いた現像剤を、ゼロスループット(zero throughputs)として、現像剤ハウジング中で5時間老化すると、時間と共に変化が見られた。SEMおよびXPS分析より、遊離した添加剤(表面を覆う、約15%のシリカ、約12%のチタニア、および約5%のステアリン酸亜鉛(ZnSt))は、現像剤ハウジング中で比較的早い(low)うちに従来のキャリアビーズの電荷の高い部分に付着することがわかった。時間と共にこれらの添加剤はポリマーコーティング中に埋め込まれる。更に、トナーの埋め込みは0.2重量%から1.5重量%(from 0.2 to 1.5% by weight)に増える。現像剤の性質は、添加剤の移動、添加剤の埋め込み、およびトナーの埋め込みにより制御される。キャリアの密度を小さくすることでキャリアとトナーとの物理的相互作用を小さくし、これにより添加剤とトナーがキャリア表面のポリマーコーティングに埋め込まれる速度を小さくする。不規則形状フェライトコアを用いた試験では、現像剤ハウジング中で老化したキャリアの摩擦帯電性の低下速度(tribo drop−off rate)は、通常の材料ほど著しくはなかった。
更に、不規則形状フェライトコアでは、球状フェライトコアより良好な導電率となることがわかった。不規則形状フェライトの導電率は、球状フェライトの10−11(オーム・cm)−1(Ω・cm)−1[Mho−cm]に対して10−9(Ω・cm)−1と、球状フェライトより2桁大きい。
表1に、いくつかの不規則形状フェライトコアと通常の微粒化スチールコアの様々な性質の比較を示した。不規則形状フェライトコアの形状は微粒化スチールに似ているが、密度はより小さい。
上記の表より、フェライトコアの嵩密度と真密度(bulk & true densities)は鉄コアより小さいが、導電率は同程度であることが明らかとなった。
<実施例2>
もうひとつの実験では、不規則形状フェライトキャリアを用いた現像剤の様々な性質を求めた。ハウジングに黒色現像剤3.45kgを入れ、比率2:1で通常の黒色トナーを補充した。導線に850VACを印加して材料を試験した。スループットのため、前述の補充物を用いて現像剤ハウジング速度を100ppmとし、表面被覆20%、50%、および2%において15時間に亘ってこれを行った。現像剤のトナー濃度はほぼ4.5%に調整した。これは華氏70度(約21.1℃)、相対湿度(RH)50%で行った。対照として同じ黒色トナーを用いて鉄キャリアから現像剤を製造したものを同一条件で試験した。
図1に、供試トナーおよび対照トナー(test and control toners)について、表面被覆(area coverage)2%での経時的な摩擦帯電性をプロットしたものを示す。図1に示されるように、供試トナーの摩擦帯電性の範囲は24〜33μC/gであり、対照トナーの範囲にかなり近いものであった。対照トナーの摩擦帯電範囲は26〜36μC/gであった。材料間の最大Δ(デルタ)はおよそ5μC/gであり、これはこの試験のノイズ範囲内である。このため2つの材料は同じ荷電特性を持つといえる。
摩擦帯電値(triboelectric charging value)の公知の指標はAであり、A=(摩擦帯電値)×(TC+K)と定義される。“TC”はトナー濃度(toner concentration)を示す。値“K”は0〜約10の範囲の値で、望ましくは1である。値“K”は、トナーとキャリアの大きさの関数であって、トナーとキャリアの大きさが固定されている場合には通常一定である。Aと摩擦帯電値はいずれも、トナーの極性によって正または負となる。A(triboelectric value)は、例えば、その内容を全て本件に引用して援用する、E.J.グートマン(Gutman)ら、“Triboelectric Properties of Two-Component developers for Xerography”, Journal of Imaging Science and Technology, Vol. 36, No. 4, pp. 335-349 (July-August 1992)に述べられている。
は、トナー濃度の摩擦帯電値への影響をかなり小さくすると考えられる。上記の式に示されているように、Aは摩擦帯電値と直接相互関係にあるため、一般にAまたは摩擦帯電値に関する議論は全て他のものにも言えると理解される。例えば、本明細書の実施の形態では現像剤のAが大きくなるという議論は、摩擦帯電値が大きくなることも示唆している。しかし一定の摩擦帯電値で操作する電子写真現像装置では、Aの増大はトナー濃度の増大に反映されると考えられる。Aの単位は10−2マイクロクーロン/g(μC/g)である。摩擦帯電値は公知のファラデーケージ法(Faraday Cage technique)など適当な方法で求められる。
供試材料のAは136〜193の範囲である。検討の前半における対照のAは169〜206であったので、材料間のΔはおよそ33ポイントである。このΔも測定技術で予想されるノイズより小さく、これらの材料は等しい荷電特性を持つといえる。
更に、不規則形状フェライトキャリアは、鉄キャリアに比べてトナーの埋め込みが少ない(lower toner impaction)ことが注目される。キャリア埋め込みが少ないとキャリアの老化が少なく、現像剤の寿命が延びる。このように、この実施例より、不規則フェライトキャリアコアを用いると、現像剤の老化(developer aging)を少なくする一方、従来のコアに比べて良好な摩擦帯電性(triboelectric properties)が得られることが明らかとなった。
図2に、様々なトナー濃度における、通常キャリアと不規則形状フェライトキャリアのふたつの現像剤から剥がれたトナーの凝集データを示す。図2は、経時的なトナーの凝集率を示す。凝集の適性値(fit)は、式 Y=Y+a(1−e−bx) で示される。式中、Yは時刻0における値(0 time value)であり、A+Yは漸近線であり、bは速度を決定する。全ての項はトナー表面に埋め込まれる添加剤を近似して示している。図2に示すように、不規則形状フェライトキャリアを用いた系ではトナーの凝集が少ない。更に、トナーの凝集または“添加剤の埋め込み”の速度も不規則形状フェライトキャリアを用いた系では遅い。トナー凝集が少ないということは、装置中でのトナーの老化が少ないことを意味する。トナーの老化が少ないと、長期に亘って装置中のトナー流れが良好になる。これは、現像性を向上し、あるいは少なくとも低下させることはない。
このように、不規則な形状としたフェライトキャリアコアの使用は有益である。この理由として、(i)スチールより小さい密度ではトナーの老化が少ない−より少ない凝集を示す;(ii)不規則形状フェライトコアはより高いトナー濃度(TC)での運用を可能とし、これはトナーの老化を少なくする;(iii)不規則形状フェライトコアをより鋭い角を持つものにして、ドナーロールにより薄く広がり易くできる;(iv)より柔らかい磁気ブラシ塗布が可能で、これはトナーの老化を少なくする;(v)定着試験(fixture tests)において非常に安定した摩擦帯電性(tribo)を示す、などが挙げられるが、これらに限定するものではない。
<実施例3>
不規則形状フェライトコアに0.4重量%のポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate)を被覆したキャリアの調製
マンソン(Munson)型ブレンダ(ニューヨーク州ウティカ、マンソン・マシーナリ・カンパニー・インク(Munson Machinery Company Inc.)製、MX−1型)中で、ポリメタクリル酸メチル(綜研化学(株)(Soken Chemical & Engineering Co. Ltd.)製、MP−116)181.4gと、体積中央粒径(volume median diameter)90μmの不規則形状フェライトコア(パウダーテック(Powdertech)製)100ポンド(約45.4kg)とを組み合わせて混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。この実施例および以下全ての実施例において、コアの大きさは標準レーザ回折法で求めた。混合は27.5rpmで30分間行った。スチールコア上にポリマーが均一に分散し、静電気によって付着したことを目視観察により確認した。
得られた混合物を次に、内径(I.D.)7インチ(17.78cm)の回転炉(rotary furnace)(ニューヨーク州ランカスター、ハーパー・インターナショナル・インク(Harper International Inc.)製)内、6rpm、送り速度475g/分、炉の角度0.6度の条件下で加工した。この条件(rpm、送り速度、角度)は、コーティングのキャリアコアへの融着において必要なパラメータである滞留時間(residence time)と体積負荷(volume loading)とを決定する、主要な因子の一部である。滞留時間は、炉(kiln)のマッフル部(加熱部)でのコア/ポリマー混合物の重量と、材料の送り速度(feedrate)との比として計算される。上記の設定値より得られた材料の滞留時間は、16.4 分であった。上記の設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の5.15%であった。この条件下での材料の最大床温(bed temperature)は華氏441度(約227.2℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。こうして連続した均一のポリマーコーティングをコア上に形成した。使用したキャリア粉末コーティング法は、例えば、その内容を全て本件に引用して援用する、米国特許第4,935,326号、米国特許第5,015,550号、米国特許第4,937,166号、米国特許第5,002,846号、および米国特許第5,213,936号に述べられている。
最終生成物は、表面に合計0.4重量%のポリメタクリル酸メチルを備えたキャリアコアを含むものであった。この実施例および以下全ての実施例において、キャリアの重量%は、融着キャリアとキャリアコアとの重さの差を融着キャリアの重さで割って求めた。
この実施例および以下全ての実施例において、上記で調製したキャリア100gを体積中央粒径(体積平均粒径)8.45μmのシアントナー4.5gと混合して、現像剤組成物を調製した。シアントナー組成物は、ポリトンC(Polytone-C)シアン15:3顔料と、直鎖状のビスフェノールAとプロピレンオキシドとフマル酸エステルとのポリマー(linear bisphenol-A propylene oxide fumarate polymer)の反応性押し出し(reactive extrusion)により得られた、部分的に架橋したポリエステル樹脂とを含むものであった。トナー組成物は、外部表面添加剤として、粒径40nmの疎水性チタニア1.93重量%と、粒径30nmの疎水性シリカ3.36重量%と、粒径12nmの疎水性シリカ0.1重量%と、ステアリン酸亜鉛0.5重量%とを含む。最終トナー組成物のメルトフローインデックス(melt flow index)は9であった。この現像剤を、50%RH、華氏70度(約21.1℃)で1時間、状態調節した。得られた現像剤を4オンス(約120mL)容のジャーに入れ、ペイントシェーカ上、715rpmで振とうし、20分後に0.30gの試料を取り出した。この後、キャリア粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリア上で34.8μC/gの負の電荷が測定された。更に、キャリア粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成してキャリアの導電率を求めたところ、ブラシに30ボルトの電位を印加して測定した導電率は3.57×10−10(Ω・cm)−1((ohm-cm)-1)であった。ゆえにこのキャリア粒子は導電性であった。
<実施例4>
不規則形状フェライトコアにポリメタクリル酸メチル1.0重量%を被覆したキャリアの調製
実施例3と同様に、ポリメタクリル酸メチル(MP−116)453.6gを体積中央粒径90μmの不規則形状フェライトコア100ポンド(45.4kg)と組み合わせて、コア/ポリマープレミックスを調製した。
続いて、得られた混合物を内径3インチ(7.62cm)の回転炉(ニューヨーク州ランカスター、ハーパー・インターナショナル・インク製)中、6rpm、送り速度475g/分、炉の角度0.6度の条件下で加工した。上記の設定値より得られた材料の滞留時間は27.8分であった。上記の設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の9.62%であった。この条件下での材料の最大床温は華氏438度(約225.6℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。最終生成物は、表面に合計1.0重量%のポリ(メタクリル酸メチル)を備えたキャリアコアを含むものであった。
次に、実施例3と同様にして現像剤組成物を調製した。その後、キャリア粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリア上で37μC/gの負の電荷が測定された。更に、キャリア粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成してキャリアの導電率を求めたところ、ブラシに30ボルトの電位を印加して測定した導電率は7.59×10−10(Ω・cm)−1であった。
本発明は特に電子写真印刷技術に関連した実用性を持つもので、本明細書においては特にこれに関して記述を行うが、本発明の例示的な実施の形態はその他同様の応用分野にも適用可能なことは理解されよう。
不規則形状フェライトコアと対照コアの摩擦帯電値の比較をプロットしたグラフである。 異なるトナー濃度における通常のコアと不規則形状フェライトコアの両者について、老化期間(aging time)中に現像剤から剥離したトナーの凝集率(percentage of cohesion)をプロットしたグラフである。 不規則形状フェライトコア(A)とスチールコア(B)の形態の比較を示す2つの顕微鏡写真である。 不規則形状フェライトコアとスチールコアの表面被覆(SAC)の比較を示す4枚の顕微鏡写真のうち、不規則形状フェライトコアの1つを示すものである。 不規則形状フェライトコアとスチールコアのSACの比較を示す4枚の顕微鏡写真のうち、不規則形状フェライトコアの他の1つを示すものである。 不規則形状フェライトコアとスチールコアのSACの比較を示す4枚の顕微鏡写真のうち、スチールコアの1つを示すものである。 不規則形状フェライトコアとスチールコアのSACの比較を示す4枚の顕微鏡写真のうち、スチールコアの他の1つを示すものである。

Claims (4)

  1. 静電複写法に用いるためのキャリア組成物であって、
    不規則形状フェライトコアと、
    前記不規則形状フェライトコアに被着したコーティングと、
    を含む、キャリア組成物。
  2. キャリア粒子の製造法であって、
    不規則形状フェライトキャリアコアとコーティング材料とを供給する工程と、
    前記不規則形状フェライトコアを前記コーティング材料と乾式混合して、前記コーティング材料を前記不規則形状フェライトコアに付着させる工程と、
    前記不規則形状フェライトコアと前記コーティング材料との混合物を華氏約350〜約450度(約176.7〜約232.2℃)の温度に加熱する工程と、
    被覆キャリア粒子を放冷する工程と、
    を含む、実質的に安定した伝導率パラメータを備えたキャリア粒子の製造法。
  3. i)不規則形状フェライトコアと、ii)前記不規則形状フェライトコアに被着したコーティング材料と、
    を含むキャリア粒子と、
    トナー組成物と、
    を含む、現像剤組成物。
  4. 画像形成部材上に静電潜像を形成する工程と、
    前記画像形成部材を現像剤組成物と接触させることにより前記潜像を現像する工程と、
    を含む、ディスプレイを形成する方法であって、
    前記現像剤組成物は、
    i)不規則形状フェライトコアとコーティング材料とを含むキャリア粒子と、
    ii)前記キャリア粒子に付着した、少なくとも1つのトナー粒子と、
    を含む、方法。
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